50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、富岡】桜と新緑の妙義山中間道を周回。奇岩、鋭峰、人出に圧倒されながら、12.5㎞のロングルートを歩きました《前編》2019年4月20日(土)

《登山難易度 4》

妙義山中間道の第2展望台からこんにちは😃


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます(^-^)


少し前にクリさんにオススメされた妙義山中間道の周回コースを歩いて来ました。


今日は私の一番お気に入りのブロガー「タケさん」は、御座山にいらっしゃるとのことです。

先日タケさんが登られた毛無山の記事に何回かコメントさせて頂き、今日の予定を昨夜聞くことが出来ました。

本当は私たちも御座山に馳せ参じて、タケさんにお会いしてみたい気持ちがないと言えば嘘になりますが、なんと偶然にも一週間遅れで私たちも「メイちゃん山岳会(女子部)」にて御座山に登る予定にしており、既に花子と約束していましたので、今回の絶好のチャンスは断念することにしました。

この決断(大げさ)、泣く泣くです。

私たちの方が先に御座山に登れるようなら、山頂のどこかへタケさんへのプレゼントを隠して探してもらおう!などとターボと画策していたのですが、タケさんの方が先に登っちゃうんじゃそれも出来ず、、(涙)

色々と残念な結果になりました。

有名なブロガーさんに山で会えるなんて素敵だし、会えなくても宝探しを提案できるなんて、最高に楽しくないですか!?

いつも我々が手の届かないような山にばかり登られている方なのですから、自分たちでも行けるフィールドで会えるかもしれない、しかもその予定を知っているなんて、そんな幸運、多分この先ない気がしますもの。

でも、でも、私は約束を守るオンナなので、事は予定通りに進めることにしました。

タケさんに4月27日に登るって言っちゃいましたし。

御座山で静かなソロハイクを楽しんでおられるであろうタケさんを、賑やかなオバチャン達(特にターボがうるさい)がオジャマをするのも気が引けますしね。

数週間前からの予定では、クリさんオススメの中間道を初めて歩いてみることになっています。

しかも今なら桜が沢山咲いているはずです(^.^)

あまり他の方のブログをチェックすることもなく、ターボのガイドブックに8㎞と書いてあったので、標高差もそれほど無さそうですし、行っちゃいましょう🎵ということになりました。

クリさんも危ない所もないし、大したことないって言ってましたから。

、、、この私たちの悪い癖、お気楽隊の読みの甘さに、またまた泣きを見ることになるとも知らず、、(涙)

今朝も家の前でターボの迎えを待ちます。

私と一緒に外に出た「ももた」がゴロゴロ😁

うちの垣根の「レッドロビン」も真っ赤に、「ハナミズキ」も花が開いてきました。

天に向かって開いた白い花が、私の庭にも春が来てるよと告げてくれています。

妙義の桜はどうでしょうか?

ちょっとワクワクしてきました。

コンビニ経由、上信越自動車道を使って、松井田妙義でおり、8時4分、妙義山市営駐車場に到着しました。

道の駅的な物産センターのある所です。

こちらはトイレ。

後ろの山は妙義山の一部(妙義神社の裏山)です。

裏山っていうのは失礼か。

白雲山(はくうんさん)というのだと思います。

あそこのどこかに妙義神社奥の院があるのでしょう。

車のスライドドアを開けて腰掛け、登山靴を履いたりしていると、警備員のおじさんがやって来て、「ここは登山者用駐車場ではないので、道路の反対側に停め直してください」と言われました。

あらそうなのね、ラジャー(^-^)ゝ゛

今日のコースはこちらです。

(ターボのガイドブックより)

ガイドブックにはやはり7.9㎞と書いてありますね。

う~ん、何故に私たちは12.5㎞も歩いたのだろう??

歩き通した今となっては、色々疑問が残りますが、朝の時点では8㎞程のお気楽ハイクだと信じて出発いたしました。

第2駐車場を8時23分出発。

まずは鳥居をくぐり、妙義神社の参道を行きます。

立派な山門です。

まずは本日の記念撮影一枚目。

今日のメンバーはターボと私です。

広い階段。

背後の妙義山と鳥居が絵になります。

手と口を浄めて。

私はもちろん、味を確かめます(笑)

本殿へ向け、古い石段を登って行きます。

もう登山がスタートしてるみたい💦

ヘロヘロです。

ターボが遅いなと思ったら、石段の数を数えながら登っていたらしいです。

165段だったそう。

駐車場から標高差70M登って来ました。

随神門には、お雛様の右大臣左大臣のようなお侍様が。

その奥にはファンキーなポーズの赤鬼と、

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ」ポーズの青鬼がいました。

ちゃんと由来を調べてないので、見たまんましか分かりません(涙)

きらびやかで荘厳な雰囲気の本殿です。

扉が解放され、清々しい空気に包まれていました。

本殿境内の左手に登山口があります。

厳かな佇まいの本殿を振り返って見ました。

8時43分、境内を抜けて、登山道へ。

駐車場出発から20分経過しました。

参道で頂いたのと同じ地図看板がありました。

青い点々の一般登山者用ルートをたどります。

まず、次に目指すは、「第一展望台」です。

登ったり下ったり、平行移動したりを繰返しながら、少しずつ高度を上げていきます。

前方に見事な山塊が見えてきました。

金洞山(こんどうさん)でしょうか。

、、後で調べたら、これは屏風岩でした。

分岐が見えてきました。

「大の字」へ行くルートのようです。

行けるのは上級登山者のみ。

9時6分、第一見晴台に到着です。

本殿を後にしてから23分で、標高差90M程登って来ました。

見晴台に行ってみましょう。

岩がゴツゴツして、歩きにくい様子だったので、ストックは木の根元に置いて行きました。

岩場の上に立つターボ。

ターボの後ろには素晴らしい展望がひろがっています。

左からターンして、、

名前もわからない奇岩が林立しています。

少しアップにしてみました。

あそこは歩けるようになっているのでしょうか?

さすがにあのとんがり帽子は歩けないか、、(笑)

岩肌を彩る紅葉が、秋にはさぞや素晴らしいことでしょう。

こちらに稲含山があるのではと思い撮影してみましたが、写真では霞んでよくわからないですね。

こちらは妙義ふるさと美術館です。

見晴台で記念撮影。

大展望に興奮しているのが伝わるかしら?

見晴台から見晴台の基部にある妙義神社の案内板まで戻る途中、下を覗くと断崖絶壁で、まるで平野育ちさんが見た「地割れ」のようだったので、平野育ちさんの話題になり、「平野育ちさんの山にはよく赤い灰皿があるけど、そんなの見たことないよねぇ」と言いながら登山道に戻ると、

案内板の側にありました!

赤い灰皿!

もうびっくり👀‼️

まさに赤い灰皿の噂話をしているところだったので、こんな偶然ある!?という感じで、大爆笑でした。

岩の上に乗っかって根っこを伸ばしている木です。

頑張ってますね~。

あんなところに種を落としたばっかりに、過酷な運命を耐え忍んでいるようです。

まだ花が咲いていない細長い葉の植物があったので、ターボが「これ水仙かねぇ」と言うので、私が冗談で「ニラじゃね?」と言うと、ターボのツボにはまったらしく、指差して「そんなにニラまないで~」だそうです。

何だか今日はターボのダジャレに付き合わされる予感がします。

ううう、ブルブル((( ;゚Д゚)))

お、悪寒がする。

裏妙義で登山道に張り出した木の幹にこっぴどく頭をぶつけた経験から、やたらとこういうトラップに敏感に反応するターボです。

9時24分、大黒の滝に到着です。

第一展望台を後にしてから10分でした。

これでは大きさが良くわからないので、近くに寄ってみようかと思いましたが、

蜂の巣注意の看板をターボがめざとく見つけ、「あ、蜂の巣があるってよ!行くのは止めておこう。蜂に刺されちゃ、にっちもはっちもいかないから」だと。

はぁ~??何だって~?

一度この人の頭の中を覗いてみたい。

どういう構造になっているのだろう。

一応、ターボのダジャレも書き留めます。

「にっちもはっちもいかない、、っと」。

そうしないとすぐに忘れてしまうので。

私は既に半袖になっています。

帰宅してお風呂に入ったら、腕が真っ赤になっていてヒリヒリしました(涙)

あー、すでに日焼け、、

階段を使って、どんどん高度を稼ぎます。

坂道の途中、何とも奇妙な形の木がありました。

下の根っこは豚の鼻の様だし、横には子パンダがくっついてるみたい。

辺りは奇岩、巨岩だらけです。

さすがのターボも小さく見える。

まだまだ薄い新緑と、白い岩肌、落ち葉の斜面が美しいです。

落石注意の看板が立ち、そこにはジグザグに延びる鉄の階段が。

少し揺れるので慎重に通過します。

「R」の形の蔦?根っこ?

これ比較対象ないので分かりにくいですが、巨大なRです。

岩に穴が空いています。

私が「穴が空いているよ!」と叫ぶと、ターボは「あーなんだ、、って言わないの?」だそうです。

言わないです、私は。

お、開けた感じの所が見えてきました。

展望台かな?

9時41分、第二見晴台に到着です。

大黒の滝から17分でした。

駐車場から標高差230M登って来ました。

ここからも近くに岩稜を見ることが出来ますが、左手に高台があるようなので、リュックをデポして行ってみましょう。

鎖がありますが、それは使わず、右手の根っこの道を登ってみます。

うわわわわわわわ、これまた大展望です。

今度は右からターンして、、

きれいですね~(^-^)

こちらは金洞山です。

山の斜面に広がる新緑の森がほわほわとかわいいです。

こちらは屏風岩。

これは秋に来るっきゃないですね。

絶対紅葉見事なはず!

横に長い展望台の端まで歩いてみます。

すごい高度感です。

足元の岩に足を取られないよう注意して、写真を撮りました。

落ちたら洒落になりません。

白雲山も間近に見えます。

上級登山者の姿が見えないかと思い探してみましたが、ルートが見えない位置なのか、誰も見つけられませんでした。

第二展望台でも二人でパチリ。

この写真は、ターボがイギリスの兵隊さん💂‍♂️みたいに見える。

気をつけ!してますし。

この高度感を二人が収まりながら残したいのですが、技術もセンスもないので、結局こんなことになってしまいました(笑)

再び鞍部へ戻ります。

滑りやすいので、気をつけて。

道が崩落して、通行禁止になっています。

昨年秋に裏妙義を訪れた際に、中間道は途中崩落で通行止めと書いてありましたが、ここの事だったのですね。

ひまよりもずっと賢そうな、毛並みの綺麗な柴犬が来ていました。

崩落箇所を回避するルートができています。

真新しい木製階段です。

一旦下って再びの登り。

この階段、あの柴ちゃんは登れるのかしら?

階段の先が見えない~!

一気に下ります。

再び普通の登山道になります。

大きな板根が張り出していて、跨ごうと思ったら、向こう側が意外と深かったらしく、脚長のターボですら足が届かず苦笑い。

何、根っこに座って遊んでいるのかと思いましたよ。

奇岩の間を縫うように、階段が設置され、ガンガン高度を稼ぎます。

こんなに登っていくとは知らなかったです。

中間道って、妙義山の中間を比較的平らに歩くルートかと思っていましたが、こんなにも登り下りがあるとは思ってもみなかった(涙)

一体どこまで登っていくんだろう?

いや、この階段はすぐに終わりますが、中間道全体がどこまで私たちを導くのか?

ピークはどこ!?と少し不安になりました。

標識が現れました。

妙義神社からまだ1.6㎞しか歩いてないのか。

コースの半分の半分位まで来たかね?と言いながら辺りを見回すと、、

でっかく「タルワキ」と書かれた岩が。

なるほど、ここは上級コースのタルワキ沢登山口なんだ!

参道で頂いた地図を見ると、、

私がオレンジ色で丸く描いた辺りです。

若干ずれてますが、、。

え?!

ゲゲゲ~、まだここ~?

半分の半分どころか、まだちょっとしか進んでないじゃ~ん(涙)

しかも良く見ると、この地図、縮尺がおかしいじゃん。

10分のところも45分のところも同じくらいの長さだよ(涙)

時刻は10時20分。

第二見晴台出発から15分です。

時間的には大して歩いてないのですが、見処が多いというか、変化と起伏が激しいので、すごく歩いている気がするのです。

西上州の地図は持っていて、この中間道ももちろん載っているのですが、字が小さくて、その上情報量が多すぎで、今ブログを書きながら落ち着いて見れば、「ほうほう、こういうルートだったのね」と分かるのですが、山を歩きながら地図を拡げても、全く情報が入ってこない、悲しき老眼&脳ミソなのですよ。

なので、このときはいくらか字が大きく載っているガイドマップを参考にしていたのですが、そちらは縮尺が無茶苦茶だというトラップ(涙)

え~い、もうどうとでもなれ!

道迷いするような所はないので、前に道がある限り、歩き通すしかありませんから。

道は益々険しく、というか、岩に沿ってこんなとこに道作る!?というような道になってきます。

ターボが「姉さん、ここ狭いけど通れる?」と聞いてきた。

失礼な!余裕で通れるわい!

岩が頭の上に張り出してきました。

地図には「岩庇下を行く」とあります。

おおおおお~、ここ何かの写真で見たことある~(^-^)

さっきの岩に貼り付けた鉄の階段といい、この岩下の道といい、すごいところに道を作ったもんですねぇ。

どーしてもここを通りたかった先人の根性には頭が下がります。

この辺りで第二展望台で見た柴犬に抜かされます。

お、あの階段、何とかクリアしたのね。

それにしても、すれ違う人みんなに「わっ、かわいい(*≧з≦)」「頑張って偉いね~(^-^)」などと声を掛けられていて、ひまはそんなに声をかけてもらえてないことにひがみの感情が沸き起こる心の狭い飼い主です。

あ、ひまが行くところはそんなにハイカーがいない山ばかりなんだった!

決して彼女がプリティではないからではない!断じてそうだ!

そんなことより、目の前には岩場よ。

足の長さが1m以上ないと簡単には登れない岩を「よっこらしょ!」と声を出して何とか乗り越える。

もういっぱいいっぱい💦

てか、よく見ると、これって滑りやすい下りをターボがおしりを地面につけて下っている場面かしら?

もう登りなんだか下りなんだかもわからなくなってきた(涙)

少しなだらかになると、さっきの岩越え(岩下り?)がいっぱいいっだったことなどおくびにも出さず、口笛吹きながら新緑を楽しむ(笑)

というか、「新緑がきれいね~」と言いながら、乱れた息をそっと整える。

手を使わないと登れないこんな段差もあったりします。

ゲゲゲ、登山道が飛び込み台みたくなってますよ。

元々はあんな所を通過するように橋が作られてたのね。

こわっ!

今は山肌に沿って安全な道が作られています。

安全な?ん?いやこの橋、さっきの飛び込み台と同じやつじゃ~ん!😱

ターボが「これ、壊れたやつと同じだよ!」と言いながら、グワングワンと揺れる板に足を載せて強度を確かめておりました。

やめれ!

私が乗ってる時に落ちたらどないすんの?!

ようやく「本読みの僧」に到着です。

時刻は10時37分。

タルワキ沢分岐から17分でした。

このお地蔵さま、確かに本を読んでるように見える!

てか、本を持ちながら居眠りしてるようにも見えるけど(笑)

駐車場出発から2時間14分。

ピークのある山ならそろそろ山頂到着してもいい頃合いですが、こういう山腹を歩くルートというものは、エンドレスな感じがして、何を目標にしたらいいのか、よく分かりませんね。

周回コースを歩き終えた今なら、なるほどみんなアレを楽しみに歩いて行くんだ!と分かるのですが、このときはそんなアトラクションが待ち受けていようとは露ほども知らず(勉強不足の自分が悪い)。


まだコース前半の「本読みの僧」までしか来ていませんが、前半でタケさんの事を長々と書いてしまったこともあり、少し長くなっている気がするので、ここいらで【前編】として投稿しようと思います。

後半、意外な結末を迎えます。

お楽しみに(笑)

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました☺️

【群馬、赤城】車故障のアクシデント(涙)レッカー移動&レンタカーで長七郎山へ出遅れ登山。2019年4月13日(土)

《登山難易度 1》

赤城の長七郎山からこんにちは。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます(^-^)


今日は愛犬ひまと一緒に赤城山の長七郎山と地蔵岳に登る予定にしていましたが、ダメもとで誘ってみると長男も行けるとのことで、長男とひまと私の3人(?)で出かけることになりました。


朝の9時に長男のアパートに迎えに行く約束でした。

早めに到着し、8時35分頃アパートのピンポンを鳴らしても、予想通り反応なしです。

まだ寝ている模様。

後から考えたら、私も合鍵を持っていたのですからそれでドアを開けて入れば良かったのですが、その時は思い付かず、まぁ、予定より早く着いちゃったことだしとも思い、ひまと朝の散歩をすることにしました。

長男のアパートの裏手には、こんな散歩道があります。

川沿いのフェンスが少々邪魔っけですが、見事な桜並木。

前橋のさくらも満開です。

桜ごしに子持山や先週登った十二ケ岳~小野子山が見えたのですが、手前に住宅などあってうまく写真には撮れませんでした。

遮るものなく見渡せるのは、これから向かう赤城山です。

大きく裾野を広げています。

角度的に地蔵岳は見えず、長七郎山は鍋割山の奥にある荒山の右肩にちょこっと頭を覗かせているのがそうでしょうか。


9時10分頃アパートに戻り、インターフォンを連打です。

「ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!」

やっとゴソゴソと音が聞こえ、長男が眠そうな顔を出しました。

「今着いたの?」「いえいえ、30分前について、ひまの散歩してきた」「あ、そう、わりぃ」

そこからシャワータイムなので、ひまと狭い玄関で待ちぼうけです。

おーっと、ひま、ひま、ひま、ひま、部屋に上がっちゃダメダメよ~❗

あなたのお家じゃないからね~。

長男が一人暮らしを希望した一番の理由が、「犬と猫の毛地獄から逃れたい」だったのですから。

春は特に毛が抜けますから、洗濯物の側を通過したり、時には乗っかられたりして、服を着るとき毛だらけになっている(それも急いでいるときに!)ので、いつも「あー、腹立つわー💢💢💨」と言いながら、粘着ローラーを当てていました。

なので、この家にあなたの毛は持ち込みたくないのよ、ひま。


長男の準備ができてから、3人(?)で山に向かいます。

まずは赤城山ビジターセンターをナビにセットして、張り切って行きましょう🎵

、、、と途中まではルンルンだったのですが、、


赤城山に向けまっすぐに登って行く坂道に差し掛かったら、突然車のスピードが全く出なくなりました。

アクセルを踏み込んでも、30キロ位しかスピードが出ません。

道の左側に停車して何台も先に行ってもらい、また発進して、またすぐに後ろが渋滞し、、を繰り返します。

見るとエンジンの回転数がピタリ2000回転から全く動かないことがわかりました。

おれあれ、これはおかしい。

エンジンアラームも点灯しています。

これからあの峠越えは厳しいと思い、広めの駐車場がある最寄りの施設に緊急避難です。

そこから車検でお世話になっている自動車修理工場へ電話して聞いてみると、もう走らないでレッカーしてもらった方がいいとのこと。

あちゃー、よりによって自宅からこんな遠くに来てレッカーですか~(涙)

仕方ないので、保険会社に電話しました。

レッカー到着は11時40分。

私のオンボロティーダよ、さようなら👋

これから埼玉の修理工場まで長旅をよろしくお願いいたします。

ま、島根にもこの車で行ってきたのですから、中国縦貫道や雪降る岐阜などでこの状態にならなくて良かったです。

レッカーは400~500キロメートルまでらしいですから。

車から追い出された長男とひま。

そこから更に40分、今度は私たちの足、レンタカー到着を待ちます。

移動費用特約を付加しといて、良かったわ~✨

公共交通機関を使う方法もあると言われましたが、如何せん、あなた、そう、ひまちゃんがいらっしゃいますから、ゲージなど持ってきてませんし(そもそもそんなもの自宅にもないですし)、バスにも電車にも乗れないのですよ。

なので、レンタカー頼み。

本当は犬はゲージに入れないと、レンタカーと言えども乗せるのは🆖らしいのですが、今日は仕方ないので乗せてもいいと言ってもらえました。

トヨタレンタカー、ありがとう😃

毛布を敷いて、汚さないよう鋭意努力いたします!

暇すぎて暇すぎて、その辺をウロウロ。

あ、鍋割山だ。

お、バス停!

さっきバスが赤城山方面へ通過して行きました。

ほらほら~、ここのバス停から赤城ビジターセンター行きがあるんじゃ~ん。

ひまがいなければなぁ、、などと、日頃ひまに沢山助けてもらっている恩も忘れて、ひまを邪魔もの扱いする、身勝手な飼い主(涙)

こちらは今回の緊急事態で、駐車場をお借りした漢方薬湯の太陽殿さん。

ちゃんと事情を話して車を停めさせてもらえるようお願いしました。

そうしたら「それはわざわざ言ってもらって、恐縮です。どうぞどうぞお使いください」とのご返答でした。

ありがとうございます。

お、ついに到着!レンタカー(*^^*)

時刻は12時30分。

まだ何とか間に合いそうですから、お山に行きますかね。

もしもひまと二人きりなら、とっくのとうに帰宅を決めていたと思いますが、今日は折角長男が付き合ってくれると言っているのですから、山歩きしたいじゃないですか、ねえ。

次回息子が山に一緒に行ってくれる時のブログに登場させようと(みよんさんを真似て😁)幼いときの写真も用意してあります。

七五三の写真です。

この困ったような顔(^^;

ばぁばぁにいつも「よ!8時20分!」と呼ばれてました。

(眉の角度のことです)

我が家の待望の長男ですが、上二人が姉だからか、性格が優し過ぎて(ま、気が弱いという意味です)、それが顔に現れてますね。

そんな優しい長男なので、土曜日の朝に叩き起こされて、私のミスで2時間以上待ちぼうけなのに、文句一つ言わず付き合ってくれます。

ノーマルタイヤのレンタカーで赤城山ビジターセンターまでやって来ました。

時刻は13時。

辺りには週なかで降ったと思われる雪がいっぱいです。

果たして小沼の方までノーマルで行けるのか心配ですが、とりあえず行ってみましょう。

小沼駐車場に着いたのは13時15分でした。

駐車場内にも雪があったので、ノーマルで大丈夫かと少し悩みましたが、バックで真ん中辺りまで入って停めることができました。

13時23分、歩き始めます。

あ~、今回も子どものためのゲーターを忘れてしまいました~(涙)

雪が入って冷たくなっちゃうかなぁ、ごめんよ、息子よ。

小沼を正面に見て左手に歩いて行きます。

雪が深い!

しかもほぼ新雪です。

4月も半ばでまさかこんなに雪があるとは!

赤城山なめてた~(涙)

『大沼と小沼』の説明板です。

小沼の方が大沼より標高が100M高いのですね。

こちらは手付かずの自然が残っているそうです。

展望所から見る、こちらは小沼。

こちらは黒檜山、駒ヶ岳と大沼です。

真っ青な空と輝く雪の道。

とても気持ちがいいです。

分岐が現れました。

左手に行くと鳥居峠のようです。

正面の電波棟が立っているのが小地蔵岳ですね。

小地蔵岳にも電波塔があるんだ!(実は歩いている時は電波塔=地蔵岳という認識でした。今地図を見ながら、あ、あれは小地蔵岳だったのかと(笑))

初めは長七郎山の次に地蔵岳にも回ろうと考えていましたが、出発が遅くなってしまいましたので、今日は長七郎でお茶を濁します。

雪道あるきをしたくてこの冬訪れた黒檜山ですが、当日は雪の量が少なく、凍結していて残念でした。

しかもお天気は霧と雨と雪で視界ゼロでしたので、今回初めて黒檜山の勇姿を目にすることができました。

なかなか立派な佇まいですね。

あの岩場が猿岩なのかな?

赤城山の主役たる堂々とした姿です。

奥には馬蹄形の上州武尊が頭をのぞかせていました。

再びの分岐です。

左に行くと、鳥居峠、覚満淵。

長七郎山へは右手に0.9キロだそうです。

右手に向かいます。

益々雪が深くなってきました。

息子の靴の中に雪が入っていないか心配です。

ひまは大喜びでザクザク行きます。

すれ違ったご夫婦に「おー、嬉しい嬉しい🎵😍🎵」とはやされていました。

尻尾をフリフリ、寄り道しながら誰よりもルンルンです。

大した傾斜ではありませんが、それでも少し暑くなってきたので上着を脱ぎました。

先行者は数人といったところでしょうか。

膝くらいまで埋まる踏みあとをなるべく外さないようにたどって行きます。

出会ったのは先程のご夫婦のみで、他のハイカーもいなそうなので、ひまのリードは離していたのですが、私が遅れると必ず立ち止まって後ろを振り返り待ってくれるひまです。

尾根に出ます。

小地蔵岳との分岐のようです。

左に鋭角に曲がると小地蔵岳への道になります。

我々はそのまままっすぐ行きます。

なぜか突然雪がなくなりました。

日当たりが良くてとけてしまうのでしょうね。

おおおお、眺めがすごいよ~🎵と長男。

尾根道からの景色はこちら。

実は赤城山のお隣の山塊である袈裟丸山から皇海山の稜線がくっきりです。

少しだけ傾斜がきつくなりました。

展望のよい尾根歩きです。

ひまが景色を見るつもりでもないだろうに、(登山道だと思うのか)しょっちゅう崖の方に近づいて下を覗くので、長男が「ひま、ひま、危ないよ!あんまりそっちに寄らないで!こえーな~(涙)崖から落ちたらどうするの!」と心配しています。

左手にはこの景色(^-^)

長男の心配をよそに、どんどん先に駆けていくひま。

新雪大好き!と、後ろ姿がはしゃいでいる(笑)

雪の深さはこのくらいです。

この尾根道が一番雪深かったです。

ひまにとっては大きな穴ぼこ状態なので、時々穴にズボッと足が入って、体がコテッとなるので、踏みあとのない新雪を好んで歩いていました。

立ち止まっているひまを長男が追い抜くと、

猛烈な勢いで追いかけて、ドイドイ足元に突っ込んで追い抜こうとします。

長男曰く「ひまの煽りがすごい!」。

あの先に見えるのは山頂かな?

いつもなら、おっ?山頂か?!と思っても何度か裏切られるパターンですが、今日は先に行った長男から「山頂だったよ~❗」の声が聞こえ、

あっけなく、あっという間に長七郎山山頂(1579M)に到着です。

時刻は14時10分。

駐車場から47分の超お気楽ハイクでした。

辛いところ、ほとんどなし!

ほぼ遮るもののない大展望です。

いつもの分割写真でお届けします。左から右にターンして。

広い広~い関東平野の最奥に立っています。

霞んでいなければこちら方面に富士山が見えるはず。

荒山、鍋割山方面。

こちらは小沼を挟んで地蔵岳。

唯一若干灌木が伸びて見えづらい大沼方面。

黒檜山の右手は袈裟丸山塊です。

山頂で記念自撮り。

どこにいるんだか何もわからない(涙)

おっと、ひまを忘れてた!

ひま、忘れてごめんよ~、のムギュー🎵

ひまが「オエッ」っとなってる(笑)

我が家に来たばかりの頃。

かつてはこんなに可愛かった!

この頃はマメ柴になると信じてた❗

マメ柴とマメ坊主。

小学6年生の坊主とまだマメ柴だったひま。

息子はバスケの試合前で気合いを入れて丸坊主にしていますが、全く迫力がない(笑)

監督にいつも「○○(ガッツのあるお友達)の目は狼だけど、お前の目はヤギの目だ!」と叱られてた(涙)

「監督~、そんな~、容姿のことを言われても、親がごめんなさいだよ」と、保護者の間で笑い話でした。

もちろん監督が言いたかったのはプレーのことだというのは理解しております。

お腹もすいたので、そろそろお昼にしましょうか。

ひまが何かくれとうるさいので、お気に入り(山に行った時にしか食べさせない)お煎餅を食べさせておく。

ひまの背中!

我が家ではオットマンと呼んでいます。

ひまがせんべいに夢中の間に人間の食事の準備。

本日のメニューはおしゃれ要素はゼロの、ゆで卵とカップ麺とスティック野菜なり。

あれ?あなた?こっちが気になる?だめよ、あげない。

デザートは抹茶カフェオレ、普通のカフェオレとポテトチップス。

雪にズボッと突き刺すと、カップが安定していいわ~🎵

食事をしながら、正面には浅間山と四阿山、草津白根山が見えていました。

写真では分かりにくいですが。

目の前に見える地蔵岳の電波塔が、なんだかオモチャみたいに突き刺さってる(笑)

子どもたちのはしゃぐ声がこちらまで届いていました。

左手の白い峰は日光白根山、

その右手の台形は、皇海山みたいです。

その右奥が男体山の頭なのかなぁ。

袈裟丸山の尾根がよ~く分かる!(気がする)

いや、絶対そうよ、あれは弓の手コースだよ!と一人興奮しておりました。

山頂には一時間ほどいました。

風がなく、寒くもなく、とても快適な展望ランチタイムでした。

15時13分、下山開始です。

こちらは南面だからか、少し雪が少なめです。

雪がなければガレガレなのかも。

所々茶色く尖った石が雪の間に見えました。

こちらの尾根は広々としています。

長男が靴紐を締め直していると、先を行っていたひま隊長が、心配して戻って来ました。

今日何人歩いたかしっかり分かりますね。

「この人がに股過ぎない!?」と大きく横に開いた踏みあとに脚をはめ込んで「こんなにがに股だよ~」と長男が歩き方を再現していました。

森に入って行きます。

少し傾斜がきつくなり、時々ズルッとなるので要注意。

やがて「オトギの森」への分岐を通過します。

分岐通過が15時30分。

山頂から17分でした。

我々は右に進みます。

森がきれいです。

黒檜山の時も書きましたが、赤城山塊は、雑木林ばかりで、ほぼ針葉樹を見ません。

新緑と紅葉が素晴らしいということですよね。

ダケカンバの枝先はわずかに薄茶色くなっていました。

新緑までもう少しかかりそうです。

前方が開けてきました。もう小沼に着くようです。

15時35分、分岐から5分で小沼湖畔に着きました。

氷の上に薄く積もった雪が、美しい幾何学模様を生み出しています。

長男が氷の厚さを確かめるべく、雪のつぶてを投げていました。

長男のが投げた雪の塊が、跳ねた跡です。

湖畔をどちら回りでも同じくらいなので、左に歩いて行きました。

湖畔に小さな赤い鳥居があり、小さな祠がありました。

湖畔の道は表面が凍っていて、踏むとザクザクと音がして楽しいです。

ちょうどかき氷を食べる時にスプーンで食べやすくほぐす時の音と同じ。

踏みあとの端っこが波のように立ち上がって凍りついています。

歩いてきた道を振り返ると、先ほどまでいた長七郎山の山頂が見えました。

何気なく通過した分岐(岩があるところ)も見えます。

この時は何も思いませんでしたが、帰宅して地図を見るとこの分岐を行くとやがて行き止まりで「オトギの谷」というところに行くようです。

「オトギの谷」、どんなところでしょうか。

気になりませんか?気になりますよね。

いつか歩いて行ってみましょう。

写真だとただの薄暗い道ですが、歩いているときは雪が青く見えて、なかなかに素敵でした。

湖も青から白のグラデーションになっていたのですが、スマホ写真ではわかりませんかね。

肉眼だともっとキレイでした!

車輌進入禁止のゲート脇を通ります。

分岐は右へ。

再び分岐。

踏みあとはありませんでしたが、左に行くと荒山への登山口がある軽井沢峠らしいです。

最後のゲートを通過して、

15時55分、小沼駐車場に戻って来ました。

山頂から42分でした。

この小沼を半周して来ました。

正面の山の裾野辺りから歩いてきたのだと思います。

長七郎山は、眺望も林相も素晴らしく、アップダウンもない、とても優しい山でした。

ちなみに小沼駐車場のトイレはまだ冬期閉鎖中でした。

トイレは赤城山ビジターセンターをご利用ください。

車に乗る前に登山靴を脱いだら、長男の靴下はぐっちゃぐちゃに濡れていました。

あれまぁ、さぞや冷たかったろうて。

すまないねぇ、自分だけ冬靴&ゲーターで快適登山して申し訳ない。

「え!?全く濡れてないの!?」と長男は驚いていました。

今度はゲーター、必ずあなたのも持ってきます!

帰りにちょこっと鳥居峠に寄り道してみました。

駐車場が水溜まりだらけで閉口しましたが、水溜まりの隙間を縫って眺めた景色です。

こちらは南側、関東平野です。

長七郎山山頂から見た景色とほぼ同じ😅

反対側は覚満淵です。

もう少ししたらツツジで赤く染まるのでしょうか?

次に来るときは、ビジターセンターから、覚満淵→長七郎山→小沼→地蔵岳という王道ルートを歩いてみたいです。

新緑の頃かな?

紅葉の頃かな?

今日のウェアラブルデバイスデータです。

スタートスイッチを展望台を過ぎてから押したので、標高差、距離共にもう少しあります。

距離、3.5キロ。

累積標高差 100Mといったところでしょうか。

小沼駐車場1323~(47分)~長七郎山山頂1410(1時間3分)~(22分)小沼対岸1535~(20分)~小沼駐車場1555

全行程 2時間32分

(うち歩行時間 1時間30分)


その後息子のパソコンを購入し、アパートに送って行きました。

別れ際に、「また誘うね~❗」というと、「土日なら大丈夫だよ」との返答が!

え!?そうなの!

さすが彼女なし!

これは良いこと聞いた。

彼女でもできたらそうはいかないでしょうから、今のうちに沢山付き合ってもらおうっと。

息子が相棒になってくれるのなら、ひまの出番はしばらくお休みですな(笑)


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【群馬、中之条町】期待値を大きく上回る大展望。群馬の中央に位置する十二ケ岳で山座同定三昧。2019年4月6日(土)

《登山難易度 3》

群馬県の十二ケ岳からこんにちは😃


皆さま、お久しぶりです。

私は息子の大学合格発表を山頂で確認した島根県の盛太ケ岳(3月20日)以来、ターボに至ってはクリさんと一緒に登った浅間山外輪山(3月2日)以来の山行となります。

ターボも私も息子が大学進学で引っ越しやら何やらかにやらで、忙しかった年度末を無事にやり過ごし、再び山に行く心の余裕が戻って参りました。

ここからターボは月に二回程、私はなるべく毎週の山歩きを復活させますので、よろしくお願いします🙇⤵️


久しぶりの山歩きは、体慣らし程度のお気楽登山にしたいと思い、でも私たちにとって展望は何よりの楽しみなのでそれは外せないとも思い、見つけたのが群馬百名山の「十二ケ岳」でした。

地図を見ると、駐車場から林道を歩くこと20分、山道に入ってからは40分、合計1時間で山頂を踏めるようです。

そして山頂からの展望が良いことは、皆さんのブログで確認済みです。

とは言え春霞のこの時期、どこまで山を見渡せるか、ちょっぴり不安ですが、ま、リハビリ登山(?)ということで行ってみましょう。

このルートなら午前中で行ってこれちゃうねってことで、今回はお昼は下山してから近くの道の駅辺りでいただくことにしました。

自宅を6時15分頃出発し、コンビニ経由、高速利用で、道の駅おのこでトイレ休憩、採石場を過ぎてゲート手前の駐車場に着いたのは8時ちょうどでした。

30台程停められるという駐車場に、一番乗りです(^^;

支度を整えて、8時14分、出発です。

駐車場からすぐの林道に入って行きます。

途中山道の入り口っぽい所を通りますが、立派な標識がそのまま林道を進むことを示しているので、そのまま林道を歩きました。

前方に林道終点が見えてきました。

8時33分、杉の植林帯の中の山道に入って行きました。

ここまで19分。

標高差112M登ってきました。

初めはなだらかな道です。

少し坂が急になってくると、右手にあった植林帯が雑木林に変わりました。

朝日に向かって歩いています。

前方に見晴らしの良さそうなピークが見えてきました。

お、もしかして「見透し台」かな?と思って登って行きましたが、尾根に出ただけでした。

尾根には岩場が少し現れますが、道はそれを巻くように作られています。

再びピークっぽい場所が見えてきました。

今度こそ「見透し台」かしら?

お、そうみたい。

標識が見えます。

9時9分、「見透し台」に到着です。

山道入口から34分かけて、標高差190M登ってきた計算です。

ん?山と高原地図の標準CTよりだいぶオーバーしてしまったようですね。

初めはなだらかでしたが後半は結構な急坂でしたから、時間がかかってしまったようです。

「見透し台」は右手に進んだ所のようですから、行ってみましょう。

南側が突き抜けています。

さぁ、どんな景色が待っているのか?

おおおおおお~❗と歓声が上がります。

右からターンして。

得意の三分割写真です。

頭の中で横に並べて想像してください。

正面に渋川市や東吾妻町と榛名山です。

左手には群馬百名山の小野子山。

今日車の中で話していた計画では、十二ケ岳~中岳~小野子山と縦走往復しようかと考えていました。

こちらがこれから向かう十二ケ岳です。

こんもりした山容は、この後の急登を想像させます。

8分程眺めを楽しみ、9時17分、再び歩き出しました。

「見透し台」の標識横を通るとき、標識をよく見ると山頂まで50分と表示がありました。

「50分!?」😱

地図の標準CTは林道終点から山頂直下まで40分で、ここまで既に36分かかっているというのに、ここから更に50分なの!?

この情報で二人のテンションはだだ下がり(涙)

一気に小野子山までの縦走計画が風前の灯火となりました。

「今日はリハビリ登山だし、十二ケ岳までのピストンでいっか!」ということに。

易きに流れるお気楽隊です。

小ピークを越えなだらかな尾根道を少しで急な登りとなります。

急坂の始まり、始まり~(涙)

写真で伝わるか分かりませんが、意外と斜度があります。

しかも土がカラッカラに乾いていて滑りやすく、靴底グリップが効かないのでなかなかに大変でした。

ハァハァと荒い息づかいで登っています。

ターボが振り返ってカメラを構えていたので、無理やり笑顔を見せていますが、無理しているのバレバレ(涙)

結構キツいです。

前方に視界の開けた場所が。

地図には載っていませんが、第2見透し台(岩)と名付けたい場所に到着です。

時刻は9時40分。

見透し台から標高差100M登ってきた所です。

岩場があり、最初の見透し台と同じ方角が更に高度を上げて開けています。

右からターンして。

いつも目にしている浅間山が、いつもとは違った角度で見えています。

嬉しくなって、何枚か自撮り撮影しました。

本日のメンバーはターボと私の2名です。

岩場の上で二人で写真を撮っていると、私たちより少し先輩の男性が登って来られました。

岩場を占領していたので、「あ、今岩場をあけます!」と立ち上がろうとすると、「いやいや、大丈夫。自分は山頂に行くので。もう下りて来たのですか?」と言うので「いえいえこれから山頂です」と答えると、かすかにうなずいて登って行かれました。

何度も登られている方とお見受けしました。

この時は縦走でもされるんで、先を急いでおられるのかな?と思ったのですが、、。

この方とは後ほど山頂で再会することとなります。

なんとなく山頂が近い雰囲気になってきました。

お?つくのかな?

標識があるので、ターボに「山頂?」と聞いてみますが、あの表情見れば違うことがわかりますね。

ターボの腑に落ちない表情の答えはこちら。

「大原?入原?人原?それとも天原?」

「う~ん、読めない」

後で地図で確認してみましたが、何とか原という地名は地図の範囲内にはなかったので、結局わからず仕舞いでした。

偽ピークでしたね。

本物の山頂はあちら。

、、だといいな。

今度こそ?

ありゃりゃー、また下って鞍部へ。

でもターボのこの嬉しそうな顔見てください!

「山頂まで5分だって!」「5分!5分!」と。

それは朗報。

50分表示からいきなりあと5分表示へ、ピュッと縮みました。

見透し台出発から40分、第2見透し台(勝手に命名)で8分程過ごしましたから、歩行時間は32分程であと5分の山頂直下まで来れました。

50分表示は少し盛り過ぎ。

お気楽登山と思ってやってくるハイカーをビビらせるトラップでした。

最後はお助けロープも登場する急勾配です。

あとちょっと、あとちょっと!

大展望に期待値MAXでゴー!です。

「うわ~🎵」「いやいやいやいや、これはすごい❗」。

二人の歓声が止まりません。

10時1分、十二ケ岳山頂に到着です\(^^)/

縦走するために先を急いでおられるのかと思った男性がまだ山頂にいらっしゃいました。

山頂、二番乗り!

360度、正に何も遮るもののない大パノラマです!

しかも山が近い!

近すぎない!

適度な距離感なので、すご~く沢山の山を見渡すことができます。

これはすごい❗

こんなにすごいとは!

山名板に書ききれないほどの、山、また山です。

二人でコーフンして、「ひゃー、これはすごい❗」「こんなにすごいとは思わなかった❗」「期待値を大幅に超える!素晴らしい!」などと騒いでいると、山頂にいた男性(岩場で会話した方)が、「これ、差し上げます」と、ターボと私それぞれに十二ケ岳山頂からのパノラマビュー資料をくださいました(*^^*)

「えええええ、これいただけるんですか!?」「こんなにすごいものを!?」「あ、あ、ありがとうございます~ぅ!」

もう、びっくり、びっくり、びっくり👀‼️

このサプライズにもう私たち、テンション上がり過ぎてちょっと様子がおかしくなっています。

素晴らし過ぎて言葉になりません。

そこからはパノラマ鳥瞰図を見ながら、男性としばらく山座同定会です、もちろん(笑)

山の名前がわかるって、なんでこんなに楽しいのだろう!

山頂からいくつ百名山が見えるっておっしゃったのかなぁ。

すごい数の百名山が見えることは確かです(ごまかした)

さあ、すぐ隣にある小野子山から右にターンしてみましょうか。

見えるときにはこちらの方向にサンシャインビルや東京スカイツリーも見えるそうです。

榛名山。

視界が良ければ榛名山の奥に、蕎麦粒山、唐松尾山、甲武信ヶ岳、金峰山などのそうそうたる奥秩父の名峰がずらりと見えるみたいです。

浅間山。

今日は見えませんが榛名山と浅間山の間には八ヶ岳連峰も見えるのだとか。

右手に見える四阿山と湯ノ丸山の間には奥穂高岳や槍ヶ岳などの北アルプスが見えることもあるのだそうです。

いや、凄すぎでしょう。

本白根山、横手山、岩菅山、白砂山など、長野県の名峰がずらり。

昨年夏に登った三壁山も見えました。

左手のひときわ白いのが白砂山、そこから右手に苗場山~三国峠~平標山、仙ノ倉山~奥に万太郎山、台形の吾妻耶山の上に谷川岳、白毛門、朝日岳と、上越国境の銀嶺が見事です。

至仏山や、ひときわ大きな山塊は上州武尊。

いやぁ、カッコいい!

こちら側に弧を描いたその姿が美し過ぎて、惚れてしまいました。

手前の里は高山村です。

こちらは東方向。

パノラマ図をくださった男性の向こうに日光白根山や男体山など、日光の山が見えます。

手前の黒い山は中岳、その向こうが子持山。

子持山の左手に3つボコボコしているのが、昨年アカヤシオを見に行った袈裟丸山だそうです。

皇海山も見えます。

小野子山の向こうには赤城山です。

こんなに素晴らしいとは思ってもいませんでした。

山が近すぎず、遠すぎず、理想的な距離感でそこにあり、まだ雪を被った白い山稜が美しく、そして手元にはその名前を知ることができるパノラマ図。

山頂で至福の時を過ごすことができました。

ちょっとアップにしてみましょう。

こちらは今回惚れてしまった上州武尊と、左手に至仏山。

手前の黒い台形が吾妻耶山で、その真上に谷川岳。

ゴツゴツと険しいですね。

万太郎山から平標山。

谷川連峰と違ってたおやかな印象を受けます。

あそこに行くまでが大変なのだろうけど。

白砂山を中心に右に佐武流山や上ノ倉山、大黒山まで。

噴火した本白根山から横手山まで。

近くにいた若い男性に撮ってもらいました。

十二ケ岳って標高1200Mなんですね。

だから十二ケ岳って言うのかしら?

(真相は定かではありません)

いくら見ていても見飽きません。

初めのうちしばらくは男性と私たちの三人のみでしたが、お昼が近くなるにつれちょこちょこと反対側の男坂からハイカーが現れ、山頂には絶えず10人程の人がいました。

やはり人気の山ですね。

風もなく穏やかでポカポカと暖かい絶好の展望日和で、ずーっと山を眺めていられましたが、お昼を持ってきてなかったので、コーヒーブレイクした後、山頂標識で記念撮影して下山することにしました。

私たちの奥に座っておられる方が、山の名前を教えてくださった紳士です。

おっと、またまた忘れるところでした。

国土地理院の二等三角点。

この三角点は背後に谷川連峰を従えて、最高の立地です。

一等は18センチ角、二等三等は15センチ角と決まっているそうです。

小豆島産の美しい御影石で作られた二等三角点でした。

パノラマ図を下さった男性によくよくお礼を言ってから下山開始です。

男性は地元の方で月に一度は登って来られるそうです。

私たち、やはり相当幸運に恵まれてる(*^^*)

山の神様のお引き合わせです。

ありがたや、ありがたや。

「必ず近いうちまた来ます!」とお約束し、再会を願いながら、11時35分、山頂を後にしました。

実に1時間半以上、山頂で山を眺めていました。

楽しかった~🎵

あの男性はこの山を愛してやまない地元の方で、山頂からの眺めに感動するよそからの訪問者に、パノラマ図を分けてくださり、色々説明してくださるこの山のファンクラブ会長です(またまた勝手に命名)

私たちはあなたのお導きで、すっかり十二ケ岳の虜になりました。

ファンクラブ入会即決です。

ありがとうございました!

遠くの山ばかり見ていて気がつくのが遅れましたが、山肌の木々も美しいです。

これは新緑の時期にまた来なくちゃじゃん!ということになりました。

北アルプスや八ヶ岳、奥秩父の山など、今回見られなかった山が沢山ありますから、それを見たいと思ったら秋口がいいよとアドバイス頂いてます(冬だと車の乗り入れがずっと手前までなので、林道歩きがプラス一時間となるらしいです)が、もうまたすぐに来たい気持ちが膨らんでいて、とりあえずゴールデンウィーク中に再訪しようと思いました。

山頂直下は一番の急坂です。

滑るので慎重に。

第2見透し台(岩)通過。

まだまだしばらく急な坂です。

鞍部からの登り返し辺りで、パノラマ図を下さった地元の紳士に抜かされました。

私たち、やはりだいぶ歩みが遅いみたいです(涙)

お昼はご自宅で召し上がるのでしょうね。

土曜日の午前中、月に一度眺めを楽しみに来られ、山頂で2時間位過ごして他のハイカーと触れ合って、山の話をしてというのが習慣なのでしょうか。

また山で素敵な方と出会えました。

12時5分、見透し台を過ぎると、段々緩やかな傾斜になります。

下りだと山頂から見透し台までは30分ですね。

大きな木はまだまだ冬枯れですが、低い木の先には薄緑色の新芽が可愛く顔を出していました。

植林帯になると登山口まであとわずか。

丁寧にピンクリボンが設置されています。

分かりやすい道ですが、日が暮れたり霧に包まれたりすると、どちらにでも歩いて行けそうな林相なので、リボンが必要なのでしょう。

標識も新しくよく目立ちますし、整備が行き届いた、地元の方に愛されている山なのだなと思いました。

12時28分、林道まで帰ってきました。

山頂から下りは約50分でした。

この辺りから花粉症の私はグズグズになってしまいました。

山を歩いている時はあまり症状が出ない(あ、いや、そんなことはないか。見透し台で盛大にくしゃみをして、付近の山に響き渡っていたのを思い出した。ターボに「ヤッホー」より響くねと言われた)のですが、一日杉と檜の花粉を浴びまくったので、帰る頃には許容量を越えてしまったようです。

12時45分、駐車場に帰り着きました。

東屋にノートがあったので、紳士へのお礼を記入して、帰宅の途につきました。

帰る途中、十二ケ岳を写真に納めたくて、入道坊主の登山口がある車道の方へ少し入ってみました。

左から十二ケ岳、中岳、小野子山です。

十二ケ岳の山容はなかなかに地味ですね😁

登山口付近は植林帯でしたから、あの緑の辺りを歩いて、雑木林を尾根伝いに歩き、一旦下って鞍部から急坂を登り返したルートがよくわかります。

山の形はこちらの小野子山の方がずっと格好いいです。

小野子山も展望がいいみたいですので、また登ってみたいですね。

帰路途中、道の駅おのこに立ち寄りました。

お昼のメニューは「天ざる御膳」。

このボリュームで700円は安い!

お腹も満たされ、コンビニでアイスとコーヒーを購入し、十二ケ岳の素晴らしさを語り合いながら、車窓から里の桜や菜の花を愛でながら、早めの帰宅となりました。

(私は夜は飲み会の予定でしたので)


何度も言ってしまいますが、十二ケ岳、予想をはるかに超える大展望、大満足の山でした。

稲含山の管理人さんには申し訳ないのだけど、その展望、稲含山を越えてます!

超お気に入りの山を見つけてしまいました。

真夏は厳しそうですが、季節ごとに訪れたい最高の山でした。

累積標高差は501M。

全行程 6.1キロ。

林道歩きが丁度1キロですね。

久しぶりに歩くのにほどよい疲れ具合でした。


駐車場0814~(19分)~山道入口0833(2分)~(34分)~見透し台0909(8分)~(23分)~岩場0940(7分)~(10分)~山頂直下0957~(4分)~山頂1001(1時間35分)~(29分)~見透し台1205~(23分)~林道1228~(17分)~駐車場1245

全行程 4時間31分

(うち歩行時間 2時間38分)


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(^-^)