50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、沼田】大展望の戸神山と真田城趾の高王山。2025年3月15日(土)


戸神山山頂から、きな粉おはぎをモグモグしながら、失礼します!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


この週末は、私に夕方からの予定があったので、なるべく早く帰宅できるように、お近くでお手軽な山をチョイス。

沼田インターからすぐの戸神山と、その裏手(?)にある高王山に行くことにしました。

戸神山は高速道路から見える美しい三角錐のお山です。


この写真で、高速道路がすぐ近くなのが分かるでしょ?

めっちゃ目立つ山なんですよ。

山に興味のある人なら「あの山なんだ!?」って絶対なるはず。

子供が絵に描く「⛰️」の形をしてるんです。

以前一度表の登山道から登ったことがあります。

傾斜がキツイので、途中から岩場をよじ登る感じになり、それが楽しかったのを覚えています。

足元から広がる大パノラマで360度大展望の山でした。

今回はその奥にある高王山にも足をのばそうと思います。

ルートは、発知(ほっち)ふれあい広場からスタートし、戸神山に裏側から登り、尾根伝いに分岐まで戻って高王山に登り、ニュースポーツ広場に下る変形周回コースです。

今回は久しぶりにターボと花子も参加して、4人で賑やかに歩いて来れました。

4人なのでテンション高めだし、楽勝ルートなので、立ち止まりも多く、熊よけのフライパンで遊んだり、写真を撮って爆笑したり、動画もほぼそんな内容(山の説明ほぼなし)になってしまいました🤣



戸神山・高王山#お気楽山登り #お気楽隊 #登山女子 #登山 #大人女子登山部 #登山初心者

↑↑↑

ワチャワチャしているオバチャン動画ですが、暇を持て余していたら、覗いて見てください(笑)


《コース定数 10(やさしい)》



自宅を6時半に出発し、8時前に発知ふれあい広場に到着しました。


駐車場には私たちだけ。

この裏からのコースはマイナーなのか、この日この駐車場を登山のために利用した人は私たちだけだったのでは?と思いました。

トイレをお借りし、のんびり準備。

歩き出しは、8時8分でした。


駐車場を出て南へ。

里道を通って、やって来たのは観音寺です。

石尊山案内図がありました。

標高771Mとありますので、戸神山のことだと思われます。

子供会が作った案内図なんですね。

距離も載っていて、本格的!


観音寺には、可愛らしい石仏が沢山ありました。


いろんなポーズの表情豊かな石仏群。


そして、なぜか大勢のうさぎのエリアもありました。


うさぎの映えスポットにて、記念撮影。

背景には上州武尊山が見えます。

しばらく観音寺の境内をウロウロして、ようやく登山道に向かいました。


観音寺の裏手から入山します。

獣よけの電気柵をまたいで、いざ戸神山へ!!


夏にはヒルの多い山域らしいです。

確かにヒルが出そうな雰囲気の針葉樹の森を登って行きます。

(冬場は大丈夫です!)


尾根の分岐につきました。

ここを左に行くと戸神山、右に行くと高王山です。

私たちは左手に、細尾根を登ります。


戸神山らしい岩の道になってきました。


あっという間に山頂到着!!


360度の大パノラマです。


祠の裏手でおやつ休憩することにしました。

それぞれ写真を撮ると個性が出て、笑っちゃいました。

花子は自分で「子分1って感じ」と言ってたし、ハガレーナはバランス良くて何気ないポーズもカッコよく決まるのです。

そのハガレーナを真似てポーズしてみたものの、何故か私は親方になるし、ターボは猿に見える不思議🤣

箸が転がっても可笑しい年頃はもはや忘却の彼方のはずなのに、笑いが止まりませんでした🤣🤣🤣


山頂で30分位、のんびりしました。


こんな景色を眺めながら。

発知ふれあい広場に止めたハガレーナの車も見えました。


一旦鞍部まで下って、登り返します。

可愛い松ぼっくりがいくつも落ちていました。


この戸神山と高王山は熊の多い山らしく、こんな熊のイラストが描かれたフライパンがあちこちにありました。

このイラストは一番可愛いかったな。

釣った魚を嬉しそうに運んでいる熊さん。

こんな可愛い熊なら会ってみたいけど、、(笑)


そして、これまたあっという間に高王山に到着!

あら、ずっと「たかおうさん」だと呼んでたけど「たかおさん」なんですね。

沼田城として、真田が統治していたようです。


本丸である平たい山頂には群馬テレビの電波塔がありました。

本丸の隅にあったベンチでおやつ休憩しました。


北側の木立の間からは、寒そう~な谷川岳。

今日は午後から下り坂予報です。

雲の多いお天気でしたが、白い雲の緞帳を背景に、周囲の山が案外クリアに見えたのがラッキーでした。


山頂標識を探したのだけど、見当たらず、、

下山前に高王山城の案内板で記念撮影しておきました。

「高王山城、とったどーー!」、、というイメージ(笑)


下山は、ニュースポーツ広場方面へ。

あまり人が入っていないのか、道が荒れ気味で、古い階段は落ち葉に埋もれていました。

しかも急勾配!!


下ってくると、朽ち落ちそうな丸太の橋があったり、藪が繁っていたり、倒木だらけだったり、、💦💦

ハードル競技だ~と張り切っていたら、檜の枝に足を引っ掛けて、危うく転びそうになりました(涙)


ニュースポーツ広場まで下ってきました。

パターゴルフのコースがある芝生の広場です。

だ~れもいなかったよ(笑)

車道を歩いていると、ターボとハガレーナの大きさが違い過ぎて、笑ってしまいました。

身長が15cm以上違うし、骨格がふた回り位違うように見えるw




下山後は、近くにあった「そば田」でランチにしました。

初め店の外観を見たときは、「え?大丈夫?」と思っちゃいましたが、なんの、なんの。

お味はめちゃくちゃ美味しかったです。

天ぷらがとってもサクサクしていて、お野菜たっぷりで、そばはのど越しよく、最高でした。

価格も1100円でコスパもいい。

オヤジさんも気さくな方で、「どこから来たんかい?そのリンゴ屋で働いてるの?」と話しかけられました(笑)

山に登って来たのだと答えると、「熊に会わなかったかい?」と。

やっぱり熊が多いんだね~💦

会わなくて良かった!

玉原に行くルートの分岐から一つ左に入る必要ありますが、ここはオススメ!

沼田に再訪したいお店を見つけちゃいました。

ちなみに、火曜日は定休です!


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

【埼玉、秩父】三峯神社・妙法ヶ岳と霧藻ケ峰。2025年3月2日(日)


霧藻ケ峰山頂から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


2025年になってから、メンバーそれぞれが体調を崩したり(風邪とかです)、忙しかったり、天候不順だったりして、山に行く回数が減っています。

本当は毎週一回は山に登りたいと思っているのですが、よる年波で体力が落ちていたり、年齢的に仕事の責任が増えていたりと、なかなか思うように週末の趣味を楽しめないですよね(涙)

今年に入って私が山に行ったのは、、

1月5日の大沼周回(距離3.8km、登標高差27M

1月13日の北横岳(距離3.6km、登標高差284M)

1月26日の長瀞アルプス(距離5.1km、登標高差465M)

2月15日の地蔵岳(距離2.8km、登標高差215M)

のみ!

なんと、2月は一回しか山に登れていません。

しかも、この4回山行の距離・標高差のショボいことといったら!

こんなんだから、益々筋力がおち、顔が真ん丸くなるんだ!!!(私の話です😢)

こんなことではいかん!

もっと山に登らなくては!!!!!(鼻息だけ荒い)


ということで、この週末はハガレーナと二人だったのですが、ちょびっと標高差がある所に行きたいと思い、まだ私が訪れたことがない、妙法ヶ岳と霧藻ケ峰を目指すことにしました。

先日《山歩きJP》のジュンの父である「とう」が妙法ヶ岳に登っているレポをみて、楽しそうな道だなと思ったというのもあります。

ハガレーナが妙法ヶ岳までは登ったことがあったので、彼女に計画してもらい、自宅を5時出発で、三峯神社駐車場に向かうことになりました。


だがしか~し!!

3時40分、3時50分、4時の3回アラームが鳴るようにセットして寝たにもかかわらず、ひまの吠える声で目覚めた私は、腕時計を見て飛び起きた!!!!

なんと、時刻は4時59分!!

ええええぇ!!!

全くアラームが聞こえなかった~(涙)

遅刻、遅刻、遅刻だ~💦💦

すぐにハガレーナに「ごめん!今起きた!!用意できたら連絡する!」とライン。

顔を洗おうと洗面所に行くと、私の後ろからついてきたひまが散歩に行く気満々で玄関でスタンバイ。

おおぉ、あんた、散歩に行きたくて私を起こしたのね~💦

そこでハガレーナに「ひまの散歩をお願いしたい!!」とライン。

すぐにハガレーナから「いいよ~、今から行くね~」と返事がありました。

ありがてぇ、ありがてぇ、、🙏


ハガレーナにひまの散歩を任せ、私は猛スピードで準備をし、5時半には家を出発することができました。

30分遅れでのスタート!

昨日の夜、持ち物の準備をしておいて良かったよ(涙)

それにしても、ハガレーナ、ごめんよ~💦💦



《コース定数 17(ふつう)》



三峯神社の駐車場に到着したのは、7時15分頃でした。


車から降りて見た白石山(2036M)です。

国土地理院の地形図には白石山との表記ですが、古くから秩父側からは「和名倉山」と呼ばれています。

ここに登るには道が急峻で距離も長く大変らしいです(お気楽には無理です💦)

夫は沢から源頭を登り詰める形で山頂に立ったことがあります。

寄居近辺の山からはバットマンのような形が特徴的に見える和名倉山ですが、近くに来ると山頂付近が平らでどこがピークか分かりにくいのですね。

夫が「山頂がどこかよくわからないんだよ」と言っていたのが、ようやく理解できました。

それにしても、なんだか美しい清水の中を覗き込んだみたいな透明感ですね。

とても素敵です。


駐車場の観光トイレをお借りした後、そこより上に登山者用駐車場があることに気付き、車を移動させました。


登山者用駐車場からビジターセンター方面へ少し登った所に登山口があります。

雲取山へ向かう登山口と同じ(霧藻ケ峰の先に雲取山がある)です。

雲取山までは距離にして10kmあるので、お気楽の足では日帰りはできません。

いつの日か山頂の雲取小屋泊してみたいと思っていますが、仕事をやめて、平日みんなでお休みが取れるようになってからかな。


檜の植林帯を登って行きます。

根っこがよく踏まれて白く道を浮かびあがらせています。

雲取山に向かう(あるいは雲取山から下ってくる)登山者が多いのでしょうね。


これは二つ目の鳥居です。

一つ目の白い鳥居の前では、動画ばかり撮っていて、写真を撮り忘れました💦

この鳥居をくぐって進むと、妙法ヶ岳方面。


右手に進むと、霧藻ケ峰経由の白岩山・雲取山方面になります。

私たちは下山でこちらのコースを使う予定です。


登山道脇にはこういった山の基礎知識板が設置されていました。

雷の多い奥秩父。

奥宮の大鳥居から妙法ヶ岳への尾根筋には、落雷により幹が割れたり折れたりした大木が多く見られるとあります。


植生の説明です。

山腹には、ブナやイヌブナ。

乾燥した尾根には、ヒノキやツガ。

沢沿いや窪地には、シオジ・カツラ・サワグルミ。

妙法ヶ岳は岩峰で、周囲はヒノキの自然林だそうです。


この辺りは、積雪があったり、凍っていたら怖そうなところ。

道が細く、左手は急斜面なので、足を滑らせたらどこまでも滑落します💦

以前ハガレーナが一人で訪れた時は、道が凍っていて怖かったと言っていました。


木立の間から、妙法ヶ岳が見えました!


三つ目の鳥居が現れました。

鳥居をくぐって左手に行けば妙法ヶ岳(三峯神社奥宮)、東屋の向こう側から右手に行けば霧藻ケ峰方面へ向かう尾根に続きます。

私たちは鳥居に一礼してまずは奥宮を目指します。


妙法ヶ岳へ向かう尾根から左手を見ると、ギザギザとした山が見えました。

この時は妙義山なのかと思って、動画でも「妙義が見えた!」と騒いでいるのですが、これは我ら埼玉県人の誇り「両神山」でした。

山頂稜線があんなにギザギザしてると思ってなかったです。

角度が違うとこんな風に見えるんだって、驚きました。


かなり汚れていますが、なんとか文字が読めます(笑)

ブナの幹に見えるあばたのようなものは、苔(地衣類)。

鳥の鳴き声を人の言葉で表現しています。

ホオジロは「一筆啓上つかまつります」!?

そんな風に鳴いてるか!?

ホトトギスの「特許許可局」は聞こえなくもないけど、センダイムシクイの「焼酎一杯ぐいー」はないだろう~🤣

その後鳥の声に耳を傾けてみましたが、チュピチュピ言ってるのしかわかりませんでした。

人の想像力ってスゴいなぁと、変なところに感心します(笑)


わぉ!

良く踏まれてるねぇ~!

乾燥した細尾根、、城址の土橋みたいです。


少し前の説明板にあったように、尾根が岩っぽくなってきました。

そして、こうして雷にうたれ枯れてしまった木が尾根筋に多く現れるようになりました。


そして、金属製の梯子がでてきました。

これがない頃は、滑りやすい乾燥した道を歩いて、危ない目にあった人が多かったことでしょうね。

今は安定した階段を歩いて、とても楽チンです。

ただ凍っていたら怖いかも!?

この日は乾燥しきっていたので、問題ありませんでしたが。


山頂直下は、急な石の階段と、ゴツゴツした岩場を登る鎖場になります。

段差が大きくて、「ヨイショ、ドッコラショ」と声を出さないと登れませんでした🤣

手すりがあるので、とても助かります。


妙法ヶ岳山頂到着!

山頂からの眺めです。

目の前に続く稜線が霧藻ケ峰への道で、右にカーブする辺りが霧藻ケ峰。

その奥にあるふたこぶの大きな山が白岩山で、更にその奥に見える小さな尖りが雲取山なのではないかと思いました(違ってたらごめんなさい)


こちらが三峯神社奥宮です。


釜伏神社のあばら骨が浮き出たガリガリの狛オオカミとは対照的に、肉付きのよい丸々としたオオカミがいました。

藪睨みの顔は似ていないけど、体つきがうちのひまに似ている(笑)


妙法ヶ岳で記念撮影です。


その後、山頂横にあるデッキでおやつ休憩しました。

私たちが登頂した時には誰もいませんでしたが、休んでいる間に続々人が登ってきて、下山する頃には狭い山頂はハイカーだらけになっていました。

早めの出発にしておいて良かったです💦


多くの登山者とすれ違いながら、東屋の分岐まで下り、そこから左手に進んで斜めに斜面を登って、尾根に乗りました。

ここは妙法ヶ岳から見えていた霧藻ケ峰へ続く稜線になります。

妙法ヶ岳に沢山ハイカーがいたので、みんなこちらにやってきて、ずんずん抜かされるだろうと思っていましたが、意外や意外、、ほとんどこちらに来る人はいないみたいで、抜かされたのは、2組位だったと思います。

この先もほとんど人に会いませんでした。


(分岐を振り返って見たところ)

右が妙法ヶ岳からの道で、左が下山で使う道(妙法ヶ岳に立ち寄らず霧藻ケ峰や雲取山を目指すルート)になります。


斜面を横切る細い道だったり、岩場にかけられた梯子の道だっりした妙法ヶ岳までのルートとはうってかわって、とても歩きやすい道です。

さすが雲取山へ向かう道だなぁといった感じ。

とても良く整備されています。

ヒノキの林も美しく下うちされて、「ザ奥秩父」といった雰囲気。

道もなだらかで、全く息が上がることもなく、快適に歩けています。


炭焼平を通過します。

昔の炭焼き窯跡がありました。


途中、左手を振り返ると、さっきまでいた妙法ヶ岳が見えました。

こうやって見ると、なるほど岩峰なんだってわかりますね。

時々雲取山から下山してくる大きな荷物を背負ったハイカーとすれ違うようになってきました。


地蔵峠を通過します。

ベンチがあり、二人組のハイカーがランチ休憩していました。


霧藻ケ峰へ向かう稜線(つまり雲取山へ向かう道)にのってからは、時々標高を表す看板が設置されていました。

ここは標高1500M。

登山口が1100Mだったので、標高差で400M登ってきたことになります。


途中のピークに三角点があり、そこからの眺めが素晴らしかったです。

真ん中に両神山。

回りの山が何かのか知りたくて地図を見ても、良くわかりませんでした💦


一応、AR山ナビの画像を載せておきます。

ほんとは手前の山の名前を知りたかったのだけど🤣


この写真の左手にトイレがありました。

帰りに確認したら、汲み取り式でしたが、キレイに清掃されて、あまり臭いもなく、清潔でしたよ。

私たちはこの回廊のような道を真っ直ぐ進みます。


大きな岩に秩父宮さまのレリーフが埋め込まれていました。

実はこの「霧藻ケ峰」という名前は、秩父宮さまが名付けられたのだそうです。

かつてこの先の白岩山に登られた際に、この辺りで休憩中、「この山はなんという名前か」と聞かれ、「名もなき峰です」と答えると、「霧の中にサルオガセが見えるので『霧藻ケ峰』と名付けたらどうか」とおっしゃられたのだそう。

おおぉ、なんてオシャレなんでしょう。

このエピソードを下山後に知り、感動してしまいました。


そして、霧藻ケ峰に登頂しました。

小屋はお休みみたいですね。


霧藻ケ峰の標高は1,523Mです。

今日は霧もなく、クリアな視界!


山頂からの眺めです。

両神山の左手の山が何なのか気になるのですが、全くわかりません💦


下山途中、二俣桧がありました。

確かに桧で二俣にわかれているのはあまり見ない気がしますね。

彼に何が起きたのだろう。


歩きやすい道!

これはもう走り出したくなりますよね。

ハガレーナと二人で交互に走って追いかけて動画を撮ったりしました。

ハガレーナに追い付けない~🤣


朝くぐった鳥居まで下ってきました。

この後は消化試合(笑)


下山後はビジターセンターで三峰山の歴史を勉強しました。


三峯神社参道の茶店でみそポテトや椎茸焼きを食べ、駐車場に戻る途中見えた山並みです。

左端の丸っこい山が霧藻ケ峰、真ん中の二つのピークが白岩山、右の三角が雲取山、、だと思われます。

今日は雲が多い日でしたが、景色がなんとなく青みがかっていて、とてもキレイでした。


妙法ヶ岳への道は変化に富んでいて、霧藻ケ峰への道はとても歩きやすく、静かないい山だなと思いました。



https://youtu.be/VYcdmPzQaWw?si=jDeirleUEdbwp8LX

↑↑↑

動画を作成しました。

良かったら覗いてみてください。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

【読書感想】2月に読んだ本。2025年3月1日(土)

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


2月はなかなかに仕事が忙しかった上に体調不良もあったりして、いつもより少なめの読書量でした。

色んな本紹介YouTube(ブックチューバーというらしい)を見て、読みたい本を探していたから、本が読めなかったというのもあります(笑)


さてさて最近(2月に)読んだ本を紹介しますね。


《屍人荘の殺人》今村昌弘著(東京創元社)


◎帯、、、

史上初、デビュー作にして三冠!(四冠達成してます)

「このミステリーがすごい」2018年版国内編1位

「週刊文春」2017年ミステリー国内部門1位

「本格ミステリ」2018年版国内ランキング1位

第27回「鮎川哲也賞」受賞

21世紀最高の大型新人による、前代未聞のクローズド・サークル


◎あらすじ、、、

大学の映画研究部の夏合宿において、合宿先のペンション・紫湛荘(しじんそう)で起きた連続殺人事件に遭遇したミステリー愛好会のメンバーが生き残りを懸けて真相を追うさまを描く。

(ウキペディアより)


◎感想、、、

2017年10月発売なので、いつ買ったかは記憶にないものの、まぁ多分6年位は積み本にしてた作品です。

もっと早く読めば良かった~!

こんなに面白いお話だったとは!!!

ゾンビが出てくる話だとは息子から聞いてたのですが、まさかまさかの展開でぶったまげました。

館の回りにゾンビがウヨウヨいて閉じ込められてしまうという前代未聞のクローズドサークル(ここまでのネタバレはセーフだと思うんだ)。

そんな状況を利用した殺人事件が起きるだなんて、発想がぶっ飛び過ぎて、もう何がなんだか!?

超高速爆走コースターに乗せられて、頭をグワングワンと振られ、心臓が上下左右に揺り動かされるみたいな体験でした。

ソンビがいる設定だからこそのトリックもあって、読み応え充分、思わず唸ってしまうほどです。

ホラー苦手でゾンビ映画は見ないのですが、これはホントに最高でした。

犯人の緻密なトリックもすごいし、探偵の推理構築も素晴らしかったです。

主人公だと思っていた人が早々に退場しちゃったのは、ええぇー?!でしたが💦

序盤でもう既に好きになりかけていたのに、、あんな素敵なキャラクター、終わらせちゃっていいの~???って思っちゃいました。

こりゃ続編、読んでみなければ!、、、ということで、「魔眼の匣の殺人」「兇人邸の殺人」「明智恭介の奔走」、、本棚に並んでます(笑)


《砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない》桜庭一樹著(角川文庫)


◎ウラスジ、、、

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。

見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という「実弾」を手にするべく、自衛官を志望していた。

そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。

嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは徐々に親しくなっていく。

だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日ーー

直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。


◎感想、、、

前に読んだ直木賞受賞作の「私の男」よりは好みでした。

海野藻屑などというふざけた名前を付けられた自称人魚の少女と、シングルマザーと引きこもり兄を支えながら未来を諦めて現実的に生きる山田なぎさという十三歳の少女二人の物語です。

全編に不穏な空気が流れ、不幸な結末が最初から分かっているという展開もあり、心が重く沈む読書でしたが、所々ユーモラスな場面もありました。

海野藻屑が放つ不思議な言葉たちを「砂糖菓子の弾丸」と表現するセンスがいいと思います。

桜庭一樹さんの独特な感性が素敵だなと感じました。

海野藻屑をこう表現します。

「白い水彩絵の具にすこぅし青を垂らして混ぜて、それで塗ったような、妙な肌色だった」

山田なぎさは強い少女です。

飼育していたウサギを殺されても、、

「悲しみが襲いかかってきたので、振り払って、歩いた。校門をくぐり、田舎道を早足で歩いた。古いアスファルトがところどころ砕けて、盛り上がって、その下から雑草が顔を出していた。あたしは、こんなふうに図太く生きられたらいいのに、と思いながら雑草を軽く踏んでみた。ぜんぜん平気そうだった」

涙を堪えて怒りを目に宿して、手をぐぅにしながら、肩に力を込めてぐんぐん歩くなぎさが目に浮かんできました。

藻屑の真実に気づいた時のなぎさの大粒の涙には共感し、私も泣いてしまいました。

「生き抜けば大人になれたのに、、」、、虐待で苦しむ子供たちの未来を願ってやみません(涙)


《向日葵の咲かない夏》道尾秀介著(新潮文庫)


◎帯、、、

直木賞作家最大のベストセラー

100万部突破!

その実力を存分に感じて下さい!


◎ウラスジ、、、

夏休みを迎える終業式の日。

先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

きぃ、きぃ。

妙な音が聞こえる。

S君は首を吊って死んでいた。

だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。

一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。

「僕は殺されたんだ」と訴えながら。

僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。

あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。


◎感想、、、

ウラスジ読んで、少年たちの夏の冒険を描いた「夏の庭」的な青春ミステリかと勘違いしては、盛大に梯子を外されますよ~💦💦

色んなブックチューバーが一番好きなミステリーだったり、最高のどんでん返しだったりと紹介していて、長らく積み本にしていたのを引っ張り出してきたのですが、、。

これがマイベストだと熱弁をふるうブックチューバーが、友達8人に薦めて、7人去っていったという笑い話も、分からなくはないイヤミス(読後、嫌な気持ちになるミステリー作品のこと)です。

私は読後落ち込むというより、頭の中が謎だらけで、途方に暮れてしまったと言うのが正直なところでしょうか。

どこまでが本当で、どこからがミチオの脚色だったのか?

内容が真実だとしたら、生まれ変わりを信じてミカやS君に話しかけていたミチオの孤独が悲しすぎます。

あの日、誕生日だったんだと呟くミチオが切なくて、抱き締めたくなるけど、、そこには、、(涙)

一人助かったのだから、最後命をかけて守ってくれたことも、名前を呼んでくれたことも真実で、それが今後彼が一人で生きていく拠り所になるのだろうか、そうなればいいと思いました。

途中の展開(冒険シーン)は、先生の家に忍び込んだり、名札を失くしたり、もうどうなっちゃうの~と、ハラハラドキドキでした。

胸くそ場面もいっぱいあったし、私の中に謎もいっぱい残ってしまいました(涙)

読友と考察したいことが山ほどあるわ!

誰か読んでくれないかなぁ。


《エレジーは流れない》三浦しをん著(双葉社)


◎あらすじ、、、

山と海に囲まれた餅湯町。餅湯温泉を抱え、団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。

高校生の怜は、今日も学校の屋上で同級生4人と仲良く弁当を食べていた。

淡々と過ぎていく日常の中で迫る進路の選択。

母親が二人いるという家庭の中で、将来を見詰める怜は果たして……。

(双葉社公式サイトより)


◎感想、、、

三浦しをんさんは「舟を編む」が有名ですが、「神去りなぁなぁ日常」が大好きですし、「お友達からお願いします」が抱腹絶倒の面白さだったので、基本好きな作家さんです。

前述二冊(神去り、、とお友達から、、)の印象から、笑える場面がいっぱい出てくることを期待して読んでしまいました。

もちろん微笑ましい場面も多くありましたし、登場人物が皆個性的でそれぞれとても魅力的でしたが、物語として今ひとつパンチに欠ける感は否めなかったです。

こんな幼馴染みがいたらいいなと思うし、男子高校生たちのやり取りは楽しかったですよ、もちろん。

一気読みかと思って読みはじめたのに時間がかかったのは何故だろうと考えた時に、

多分伊都子さん(二人目の母)の存在がこのほのぼのストーリーに異質だからなのだと思いました。

母親が二人いる、もう一人の母が豪邸に住む会社社長という設定、必要だったのかなぁ。

それがなくても、怜の個性や繊細な心情は描けたと思うけどなぁ。

あえてのあの設定に何の意味があるのか、誰か教えてほしいです(涙)

そこに引っ掛からなければサクサク行けると思います。

熱海がモデルなのかなと表紙を見て思いました。

先日熱海旅行したばかりなので、これがあそこで、あそこがこれか~??と、ターボと盛り上がりました(昨夜の読書会)


《「好き」を言語化する技術》三宅香帆著(ディスカヴァー)


◎帯、、、

すごく感動したのに「おもしろかった」しか言葉がでてこない!

今話題の著者が教える文章術!


◎感想、、、

本の教えに則り、他の方の感想は読まずに投稿します。

感想は自分の言葉で語ることが一番大事で、人様の感想を読んでしまうとどうしてもその表現に引っ張られて、脳内侵食され、洗脳されてしまう可能性すらあるよ~ってことが書いてありました。

思ったよりアイドルなどの「推し」を表現するための内容が多かったので、そこまで自分に役立つ情報だったかと言うとビミョーですが、本の感想に使える技術も少しはありました。

感想を書く上で悪いのは①「泣ける」②「やばい」③「考えさせられた」の3つの言葉。

この3つの言葉は、「感想界のクリシェ=ありきたりな表現」の代表選手らしいです。

確かに!なるほど!となりますよね。

友達に映画や本の感想を聞くと、大体この3つの表現で返されることがほとんどですから(笑)

どこで何故泣けたのか?

何がどんな風にヤバかったのか?

何を考えさせられ、そこからどう学びを得たのか?

そこが重要ってことですよね。

「好き」を言葉で保存しておけば、いつの日か丸ごと自分の価値観や人生になっているはず、という言葉は響きました。

読書メーターやブログを拙い内容でも発信し続けることが大事だと改めて感じました。

鮮度の高いうちに言葉という真空パックに閉じ込めておく、、という面白い表現もありました。

鮮度が大事という感覚は大いに共感します。

本の感想を記録に残さない友(誰のことだかお分かりですね?そう、ターボです(笑))にめっちゃオススメしたい!

頭に記録できないお年頃なのだからこそ、文章に記録することで、それが思い出になり、蓄えになり、自分の人生を豊かにし、彩ってくれるのだと思うのですよね。


《イクサガミ》今村翔吾著(講談社文庫)


◎帯、、、

大興奮の侍バトルロワイヤル!!

斬れ。生き残れ。

時代に取り残された侍たちの、最後の戦いーー!


◎ウラスジ、、、

明治十一年。

大金を得る機会を与えるとの怪文書により、つわものたちが京都の寺に集められた。

始まったのは、奇妙な「遊び」。

配られた点数を奪い合い、東海道を辿って東京を目指せという。

剣客・嵯峨愁二郎は十二歳の少女・双葉と道を進むも、強敵が次々現れーー。

滅びゆく侍たちのデスゲーム、開幕!


◎感想、、、

Netflixで今年の11月に映像化されると聞いて、慌てて本屋に走りました(笑)

先日の越谷レイクタウン・未来屋書店で購入した本のひとつです。

今村翔吾さんのYouTubeで配役を紹介していたので、俳優さんをイメージしながら読め、映像がその方の姿で浮かんできました。

主人公の嵯峨愁二郎は岡田准一さんが演じられるそうです。

今村翔吾さんがYouTubeの中で配役を知って、「◯◯もっと出そかな?」と言っていたのに、驚愕の最後で、え?え?どうなるの!?とめっちゃ驚きました。

思い出語りで登場させるということなのか?

退場させるには惜しいキャラクター(俳優さんも)ですよね??

無骨はイカれててヤバいです💦

伊藤英明さんが演じられるそうです。

最初に仲間になる響陣は、私の大好きな東出昌大さん。

ネット検索すると画像がでてきますが、東出さんの横顔が、力強くも切なそうな何とも言えない表情をしていて、ドラマが楽しみで仕方ないです。

仲間が増えるにつれ、最終決戦がどうなるのか結末が恐ろしくなります。

だって生き残るのは、普通に考えたら一人だよね??

さぁ、どうなるのでしょう??

これはすぐに「地」を読まねば!


以上、2月に読んだ本は6冊でした。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。