50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【長野、清里高原】たつやまさんと歩く「美し森・天女山」。2025年7月5日(土)


美し森山山頂から、乙女ポーズで、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


関西在住のしゃべくり健脚YouTuberの「たつやまさん」と二回目のコラボ企画です。

お互いがなんとか集まれるエリアとして、たつやまさんに提案されたのが「八ヶ岳」付近。

お気楽の住む埼玉県の寄居からは2時間半、たつやまさんのお住まいからは6時間💦💦

お気楽にとって6時間は相当ハードルが高く、まだトライしたことがありませんが、たつやまさんにとって長距離運転はもう慣れっこで、このくらいなら許容範囲なのだとか。

寝ないで運転しても、フツーに歩ける桁違いの体力の持ち主です。

「八ヶ岳」に集合したとしても、赤岳や権現岳にお気楽は登れないし、高低差のある山だとたつやまさんとペースが違い過ぎて迷惑をかけてしまうので、どこにしましょうか??

どこがいいのか悩んでいると、麓をサクサク~っと歩ける「美し森~天女山」というルートをたつやまさんが見つけてくれました。

そこ!以前からターボが歩きたいと言ってたところだ!

いいね、決まりだ!!


自宅を4時半に出発し、やってきました、清里高原。

途中パラパラと小雨が降ってきて、嫌な予感がしましたが、空は曇天でもちゃ~んとお山は見えている!

これだけ見れたら御の字、御の字。


美し森無料駐車場に到着したのは、6時40分頃でした。

たつやまさんの到着を待ちながら、ゆっくり支度をしました。

駐車場にはトイレもあります!


今回歩いたのは、八ヶ岳の南にある権現岳と赤岳の南東面です。


《コース定数 19(ふつう)》



この日は7月5日、巷で騒がれていたXデーでした。

たつやまさんはいくらか信じていたのか、予言されていた4時19分にタイマーセットして、途中のパーキングで西日本が大津波にのまれ無くならないことを確認してから、よし!大丈夫だ!とこちらに向かってくれたらしいです🤣

私はその時間、のんきにひまのウンチをさせてたよ(笑)


さあ、先週に引き続いての美しい高原(牧場)歩き。

ギュギュットモーニングの挨拶をして、出発します。

今日の登山口を左に進むと権現岳、真っ直ぐ進むと赤岳へのルートになっています。

駐車場に沢山停められていた車の持ち主たちは、夜明けと共に歩き出し、権現岳や赤岳を目指しているのでしょうね。

たつやまさんも本来ならそちら組ですが、今日はお気楽という足かせが一緒なので、のんびりハイキングです。

ここから赤岳まで片道7時間だって!!

はぁ!すごいねぇ、、。

まぁ頂上山荘に泊まるのだとは思うけど、、単純標高差で1400M、、お気楽の知らない世界だね💦


整備された階段を登っていきます。

登り始めてすぐに富士山が見えてきた!


南アルプスと、富士山、金峰山、瑞牆山など、大展望です。

わずかな距離なのに、足が止まってちっとも進まない(笑)


あっという間に美し森山山頂到着です。

美し森と天女山の名前の由来がありました。

赤岳を背景にした記念撮影用の木枠があったので、たつやまさんと冒頭の写真を撮りました。

「乙女ポーズ~」と言ったら、ちゃんとたつやまさんもやってくれてた🤣


雨上がりの木道を歩き、羽衣池へ。

辺りにはズミの木が沢山あって、春は楽しそうだと思いました。

ウォーリーをいつか連れてきてあげたい!


羽衣池に到着です。

池というより、湿原といった雰囲気。

周囲をぐるりと回れるようになっています。

周回木道の奥に牛首山経由で赤岳を目指すルートの入り口がありました。

私たちはお気楽ルートへ~!!


カラマツの美しい森歩きは気持ちいいです。


少し下ってくると、谷の向こうに牧場が見えてきました。

更に下って、、


川俣川東沢を渡ります。

橋はないので、増水していたら渡れないところでしたが、この日は大丈夫でした。

河原に熊の足跡発見!!


沢を過ぎると登りになります。

途中リュックをおろして水の補給をしていたら、たつやまさんのTシャツが可愛いことに気がつきました。

たつやまさんの地元にある「金剛山」のTシャツだそうです。

『ちゃうねん だだお山に行きたいねん』

どうやら越後駒ヶ岳のTシャツのパクり(オマージュ)らしいです。

おしゃべりがお上手な、コミュ力お化けのたつやまさん。

関西以外の山に登る時は、なるべく地元Tシャツを着ていくので、山頂で話しかけられる率が高いのだそう。

誰とでもすぐに楽しくおしゃべりできちゃう、オモロイ関西のオヤジそのものなんです(笑)


登った先は突然展望が開けます。

牧場だ、牧場だ~!

ん?あれ?

牛がいないぞ!?

先週のYAMAPには、ホルスタインのアップ写真があったそうで、てっきり牛だらけエリアを歩けるものと思っていたのに、、残念!!

メタボチェッカーのような鹿避けゲートを通ります。

たつやまさんは難なくスルーー!

私は左手に持っていたストックが引っ掛かり、ウゲッとなりました。

体の幅は平気だったよ!


牧場内のハイキングは大展望でた~のしぃ~!


『名探偵コナン』の最新映画で、聖地巡礼されている野辺山天文台もよく見えました。

巨大なパラボラアンテナ、今日は真上を向いて休息中なり。

金峰山の左手にあるロッククライミングの小川山の奥に甲武信ヶ岳が頭を出していました。


牧場を過ぎるとまたまた下りま~す!

ここですれ違った男性にこの先牛がいるかと聞いたら今日はいなかったとの返事。

あらぁ、残念。

朝の「ギュギュットモーニング」が詐偽になっちまったよ。

するとターボが「もぅ~💢」と怒っていました🤣


名もなき展望地に到着!

ここは麓を走る車道から近い(徒歩10分)らしく、ペット連れの家族が遊んでいました。

見えているのは権現岳。

天女山がどれだか探したけど、よくわかりませんでした。

10分ほど水分補給などして、再び歩き出しました。


川俣川西沢を渡ります。

今までの解放感あふれた道から、薄暗く湿った森になり、変化があって楽しいです。


そして、再び大展望の牧場エリアへ!!

まだまだ富士山も見えていました。

右手を見ると八ヶ岳の急峻な峰々。


車道を横切り、最後の登りに。

ターボと私は滝のように汗をかき、ハァハァいっているのに、たつやまさんは、ノー汗・ノーハァハァ・ノー疲労だそうです。

飲み物も私は既に1L以上消費していましたが、たつやまさんはカルピスウォーターをわずかに飲んでいるだけ。

なんでこんなに違うのだ!?


最後の目的地「天女山」に到着です。

「てんにょさん」と読みます。

たつやまさんは登る山の読み方など、必ず町のホームページなどで確認してから、訪れているそうです。

素晴らしいね!👏

天女山の奥には駐車場が見えました。

なんと、駐車場より低い位置に山頂があるという不思議。


そこから更に進んで展望地(東屋)でランチ休憩しました。

かつては展望が良かったのかしら?

今は樹木がのびて、大した展望はありませんでした🤣


では戻りましょうか。

登りとは異なる道で下りましたが、こちらは滑りやすく、ハガレーナが何度か転びそうになっていました💦


帰り道、とぉ~くの方に見かけた牛さんたち。

おぉ~い、こっちに来いよ~!


少し青空も見えるようになってきました。

この日は朝は曇り、途中パラパラと雨粒が落ちる瞬間もありましたが、森に入ればそれも大丈夫で、最後は青空も見れて良かったです。


牧場エリアは、ホントに気持ちいい。

ハイジが転げ回って遊んでいそうな景色です。

名前のわからぬ白い花が道沿いに並んでいて可愛かったです。


アザミに止まった茶色い蝶。

必死に蜜を吸っていました。


カルピスを飲むたつやまさんと、高原の木陰、、絵になります。

たつやまさんの前回のYouTube『別山』の最後で、その日の山行のまとめを話している場面。

右手にレモンスカッシュを持っていて、飲みそうに口元まで運ぶのに、しゃべるのが忙しくて飲まずにまたおろすのを何回も繰り返していて、ターボと私はそれが気になって話が耳に入って来なかったんです。

それをたつやまさんに言うと、そんなの全く意識してなかったから、全くわからないとのこと。

カルピス飲まないでしゃべるくだりを再現してとムチャ振りしてみたけど、「今何を話せと言うねん」「その場面をそういう目線で見てないから」と困らせてしまいました。

ということで、最後にその場面を再現することに(笑)


青空と白い雲が、昔のルームエアコン「霧ケ峰~」のCMに出てきそうだと、みんなで盛り上がりました。


川俣川東沢を通り、、


分岐に向けて最後の登り。

青空と緑が眩しいカラマツのコラボが素敵だわ~。


帰りは美し森山には登り返さず、林道を歩きました。


 

様々な形と色合いの緑の森が美しかったです。

林道のゲートまできて、YouTubeの〆の動画を撮りました。


ルート上に咲いていた夏のお花たち。

楽しい道でした。

楽チンルートなので、いつかウォーリーと一緒に歩きたいねと話しました。




たつやまさんと歩く『美し森・天女山』#お気楽山登り #お気楽隊 #絶景 #ハイキングウォーキング #登山 #登山女子 #hiking #たつやまちゃんねる

↑↑↑

動画にまとめています。

たつやまさんの関西弁が楽しく、みんなで大笑いしている動画です。

【長野、長和町】サクッと百名山『美ヶ原』をウサ亀さんと歩く。2025年6月29日(日)


美ヶ原の烏帽子岩から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今回は半年ぶりのウサ亀さんとのコラボ企画です!

ほんとは桔梗さんも一緒の予定でしたが、桔梗さんの都合が悪くなり、美女の中に男子一人というハーレム状態の山行となりました。(異論があります?ないですよね?)


毎日暑いですよね。

ちょっとでも涼しいところを探すとなると、標高2000M以上の山に行きたい。

でも難易度高いと、お気楽は健脚なウサ亀さんに付いて行けないし、下山をお昼過ぎには完了したいというウサ亀さんの意向を考慮すると、エリアが限られてきます。

そこでウサ亀さんが思い付いたのが、さくっと歩ける百名山「美ヶ原」でした。

なんと、ウサ亀さんは未踏らしいのですよ。

眩しい日射しの中、爽やかな高原の風が吹き渡る楽園を歩いてきましょう!


自宅を4時に出発し、現地駐車場に到着したのは、6時20分頃でした。

この日はお天気が良かったからか、早朝にも関わらず駐車場はほぼ満車状態。

先に到着していた(前泊したそうです)ウサ亀さんが空いている所に案内してくれて、最後の1台として駐車できました。

早朝歩いて早々に下山する観光客もいるようでしたから、待てばまた停められるようではありましたが、、いずれにしても、私たちはラッキーでした。



《コース定数 17(ふつう)》



牛の銅像の前で朝の挨拶動画を撮影しました。

ウサ亀さんは、浅間山シャクナゲ園から一緒に歩いた時に、家で見つけたといって持ってきた妙な猫のマスクを装着し、「◯◯なんだにゃぁ~」などと自己紹介していたけど、マスクで声がくぐもって、何を言っているのかさっぱりわからず🤣

猫なんだか、ウサギなんだか、亀なんだか、ハッキリしてもらいたいもんです。

自分でもキャラが定まらないと言っていて笑いました。

謎多きモテ男、猫ウサ亀さんです(笑)


今日の美ヶ原は快晴!!

まだ雪が残っている北アルプスもよく見えました。

牛たちものどかに草をはみ、王ヶ頭ホテルも銀色に輝いています。

ここで霧に巻かれて、な~んにも見えない時も多いのですから、これは楽しいよ💃


もぐもぐタイムの牛たちをみていると、とっても癒されます。


今日もアルプス展望コースを行きます。

名前はアルプス展望コースですが、ここでホントにアルプスを展望できたのは、過去に何回あるだろう??

以前クリさんやおちゃださんと麓のキャンプ場から歩いた時、見れたんだったか、どうだったか?

最近はいつもガスだったり、遠くに雲があったりして、まともな展望を得られていない気がするのです。

なので、今日は楽しいよ💃

晴れているって最高だね。

高原なので、火曜日の鋸山と違って気温も21℃位で涼しいし、爽やかな風が吹いていて快適です。


岩の上からの眺め。

王ヶ頭、王ケ鼻、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、、ぜ~んぶ見えてる!


ほんのわずかなアップダウンがあるだけで、ほぼ平らな道。

ずーっと歩いていられる天国のよう。


烏帽子岩に到着。

とうや桔梗さんには立てないだろうなぁ。

足元が切れ落ちていて、つまずいたらまっ逆さまだよ。

でもだからこそ、球体の真ん中にいるみたいな解放感があります。


王ヶ頭ホテルを正面に眺めながら、ルンルンで歩いています。

王ヶ頭ホテルの下部にはオレンジ色の鮮やかなレンゲツツジが群生していました。


山頂は後回しにして、まずは王ケ鼻へ。

真っ青な空に電波塔の白とカラマツの緑が映えまくり。

左手には、霧ヶ峰がよく見えました。


そして、王ケ鼻に到着!

270度の大展望!!

槍ヶ岳のトンガリ、増してない?🤣

ハガレーナ憧れの「槍さま」が天をついて聳えていました。

歩いてきた美ヶ原のむこ~の方まで見渡せて、最高に気持ちいいです。



王ケ鼻でパチリ📷

背景は鉢伏山。

いつか高ボッチ側から登ってみたい!


岩に遊ぶウサ亀さん。

あっ、滑落か!?というちょっとしたいたずら心。

あの下に一段足場があります、ご安心あれ。

この後、雄大な景色を眺めながらおやつ休憩しました。


では、王ヶ頭に向かいましょう。

陽射しがきつくなってきたので、日傘男子登場です。

なるほど、こういう平らな道なら、日頃ストックで手がふさがっているターボと私でも日傘を使えるな、、ということで、翌週mont-bellで軽量青雨兼用日傘を購入しました。

ウサ亀さんがとっても快適そうに見えた(笑)


日本百名山・美ヶ原の最高峰「王ヶ頭」に到着です。

こちらも素晴らしい展望で、岩の突端では、二匹のワンコを座らせて、映える写真を撮っている人もいました。


王ヶ頭ホテルの中を通って、土産物コーナーを冷やかし、帰路につきます。

王ヶ頭ホテルはとても高額な上、なかなか予約が取れないお金持ち専用のお宿です(?)

庶民はさらっと通過するだけ。

土煙をあげて通過するバスにも乗れず、ひたすら歩いて駐車場へ戻るのみ(笑)

霧にまかれることもなく、晴れ渡った美ヶ原の全貌を終始眺められて、良かったです。

これ、ガスっていたら、(平らだから良いようなものの)苦行でしかなくて悪態つきたくなりますもの(笑)


朝は盛んに草を食んでいた牛たちは、お昼寝中でした。

いいなぁ、食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活。

ある意味究極の幸せ?

長和無料駐車場まで戻って来ました。

今日はウサ亀さんが先頭を歩き、お気楽としてはいつもよりペースが速かったので、予定していた時間より早く戻って来ることができました。

ウサ亀さんのリミットまでまだ余裕があったので、ターボの提案で、美ヶ原の東の端にある「物見石山」まで足をのばすことにしました。


まずは「牛伏山」に登ります。

浅間山の連山が見えました。

この辺りは高原美術館方面からやってきた観光客も多く、賑わっていました。


「高原美術館」の側を通って「物見石山」方面へ。

こちらを歩いてみるのは初めてです。

チラリ見えたビビットカラーのアート作品が、青空の下で輝いていました。


そして、我らは登山道へ。

笹の中の獣道チックな道。

笹が生い茂った中に石が隠れていて、トラップのようになっているので、何度も躓きました💦

しかし、景色は超一流!

360度大展望で、緩やかに起伏した丘状の高原は、楽園そのものです。

しかも、人がいない!!!

レンゲツツジの群生地にはいくらかカメラを持った観光客がいましたが、「物見石山」ルートに入ると、誰にも会いませんでした。


小さなアップダウンを繰り返します。

風が通り涼しかったのですが、炎天下だったので、日傘男子のウサ亀さんがちょっと羨ましかったです(笑)

いくつか偽ピークを越え、さぁ、ようやく、山頂へのビクトリーロード!


3つも標識のある「物見石山」に到着しました。

標高は1985Mです。


美ヶ原の端から端まで歩きました!

背景左手は、今日は行かなかった「茶臼山」です。

昨日前泊したウサ亀さんが、夕方こちらまで歩いてみたらしく、ここから先に展望地があるらしいと言うので行ってみることにしました。


遠くになんだかめっちゃきれいな所が見えるけど、まさかあそこまで行くんじゃないよね??と若干不安になりながら、ガレの展望地に到着!

ここでお昼にすることにしました。


こんな景色を眺めながら。

う~ん、ちょっと暑いな💦💦

日陰が欲しい、、日傘男子が羨ましい💦

うん、日傘を買おう、、となったわけです(笑)

前に見えている笹の丘は後で地図で見ると、「小沢ノ頭」というみたいです。

標高は1848Mで、ちゃんと道があるみたいですね。

登山ルートに組み込むのはよほどの健脚でないと厳しそうでしたが。


では戻りましょうか。

風が通り抜けると気持ちいい~!!

「物見石山」方面は人が少なく、ハイキング気分を味わえる素敵なエリアでした。

これは立ち寄らないのは勿体ない!

ウサ亀さんのタイムリミットが迫っていたので、ウサ亀さんは牛伏山経由で登って下って、、私たちは車道(近道)を歩いて駐車場に帰り着きました。

距離も高低差もかなり違うのに、駐車場に着いたのは、ウサ亀さんとほぼ同時でした🤣

ウサ亀さん、今回もお気楽の鈍足に付き合ってくれて、ありがとう~!!



地図を90度回転させているので、方角が違って見えますが、、

今日は美ヶ原を東西に端から端まで歩きました。

行かなかったの南の茶臼山のみ。

もう少し時間に余裕がある時に、ぜ~んぶ歩いてみたいです。


https://youtu.be/aQDFJ6MTrwU?si=ocYCdoYH4mBMMDIW

↑↑↑

動画をまとめています。

大草原を吹きわたる風、体感してみてください。


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【お気楽読書会】直木賞受賞予想してみました。2025年7月13日(日)

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


(7月11日時点で購入済みだった5冊です)


間もなく第173回直木賞が発表されますね。

今から7月16日(水)が楽しみなのです!

そんな直木賞の発表をより楽しむために、お気楽読書会で受賞予想をしてみることにしました。

ノミネートされた6作品のうち、土曜日の読書会までに私(やまみほ)が読んでいたのが『嘘と隣人』『Nの逸脱』『ブレイクショットの軌跡』の3冊。

ターボが『逃亡者は北へ向かう』、あこちゃんが『乱歩と千畝』を読みました。


この時はまだ『踊りつかれて』を購入できてなかったので、この5冊で予想するつもりだったのですが、最近の読書メーターの記事で『踊りつかれて』が7月上旬の小説部門1位になったと聞き、これは読んでないと片手落ちではないか!?と思ったのです。

『踊りつかれて』が大賞を取ったら、すぐに本屋に駆けつけて手に入れるつもりではありましたが、発表後だとまたまた売り切れて手に入らない可能性もあり、、こりゃなんとしても読まねばならぬ!と考え直しました。

土曜日に上京する用事があったので、その行き帰りの電車の中で『ブレイクショットの軌跡』を読み終え、池袋の本屋でうず高く積まれた『踊りつかれて』を一冊購入し、土曜日の夜から日曜日にかけて、『踊りつかれて』を頑張って読みました。


時間が足りなくて、全作品を自分で読むことができなかったので、『読書会』として予想するために、『逃亡者は北へ向かう』はターボに、『乱歩と千畝』はあこちゃんに協力してもらい、5項目を5段階評価して順位をつけることにしました。

項目は、ブックチューバーのまさきさんを真似て『読みやすさ』『ストーリー』『キャラクター』『没入感』『読後感』としました。


(一部、「6月に読んだ本」で既に紹介していて、重なってしまいますが、まとめの意味で再度載せますね)


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◎お気楽読書会(やまみほ)の評価

読みやすさ……4

ストーリー……4

キャラクター……3

没入感……3

読後感……4

【合計18ポイント】


◎やまみほの感想

芦沢央さん初読みでしたが、人物描写が緻密で分かりやすく、私の好きなタイプの文体でした。

主人公は積み本にしている「夜の道標」に刑事として登場する人物なのだそうです。

その平良正太郎が現役を引退してからのお話で、身近で起きる小さな(と最初は思われる)事件の真相を探る中で、昔の事件の記憶と向き合うという二軸でお話は進みます。

今と過去の話への移行がとてもスムーズで、スマートで、正太郎の思考の中にすんなり浸かることができました。

元刑事の目線で物語が進むので、相手をじっと観察しているような文体がゾクゾクします。

『知りたくなかったあの人の「裏の顔」』に行き着いてしまうという、悪夢のような連作短編集でした。

読み応え、十分です!

怖い、怖い、、あんなヤツに『ロックオン』されたくないよぅ(涙)

いずれも最後に読者をゾクリとさせるどんでん返しが用意されています。

確かに後味は良くないですが、保身のために嘘をつく人間の闇を知った時に、なるほどそういうことだったかと府に落ちる快感がありました。

大変面白かったです!

芦沢央さん、はまりそうな予感がします。


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◎お気楽読書会(やまみほ)の評価

読みやすさ……4

ストーリー……3

キャラクター……3

没入感……3

読後感……3

【合計16ポイント】


◎やまみほの感想

同じ町に住む人たちの短編『場違いな客』『スタンドプレイ』『占い師B』の三編が収録されています。

隣人たちは他の作品にもちょっと登場したりしますが、本筋には関わらず、それぞれが独立したお話でした(連作短編集ではない)。

「フツウ」の人が、ある出来事から、真っ当な人生から逸脱していくストーリーです。

逸脱に至る流れはとても説得力があり、誰でも追い詰められるとこんな風になるかもなと理解できるような、いやでもやっぱりそうはならんだろと思ったりもして、絶妙な塩梅です。

日常のホラー要素もあり、ヒタヒタと忍び寄る恐怖がいい感じにドキドキさせてくれます。

クスッと笑える表現もあり、言葉選びは秀逸だなと思いましたし、登場人物に共感する場面もあります。

ただどの作品も最後が少しだけモヤッとするのは何故なんでしょう?

一度道を踏み外した奴らは最後まで突き進んで、落とし前をつけられる方が私はスッキリするのかも知れません。

どこまで行くのかと読者に散々心配させておいて、最後は誰もがちょっと「いい人」になるので、ふわっと着地した感があり、居心地悪くてお尻がモゾモゾしました(笑)

(読書メーターではどなたかが「最後は梯子を外された感あり」と表現していました)

まぁ、元々が「フツウ」の人たちなのですから、それがこの小説のリアルだし、味わいなのかなとも思います。


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◎お気楽読書会(あこちゃん)の評価

読みやすさ……4

ストーリー……4

キャラクター……4

没入感……3

読後感……4

【合計19ポイント】

 

◎あこちゃんの感想

乱歩と千畝、まずは表紙が素敵。

直木賞候補作品の中で、この1冊を手に取ったのは、表紙のおかげ。

大正の雰囲気漂うこの感じが何とも素敵。

そして、千畝をせんぽと読ませ、RONPOとSENPOというタイトルもなかなかお洒落でいいなぁ〜と思った。

江戸川乱歩と杉浦千畝は歴史上の人物として名前だけは知っていたが、彼らの生きた過程は知らなかった。

なので、彼らがどんな風に生きて、どんな風に作家、外交官になって行くのかが描かれていて、二人がより身近に感じられた。

二人の出会いは大正、青年時代。

そこが何とも不思議。

これって本当の話?と勘違いするほどリアルで、面白い。

そして、二人が出会わなければ探偵小説家も東洋のシンドラーも生まれなかったと思うと、あの出会いは素晴らしいと思ってしまう。

二人とも別々の道を進むが、周りの人に支えられて、悩みながらも自分の道を真っ直ぐに進む生き方はかっこいい。

その中でも奥さんの存在はピカイチ!

こんな風に旦那さんを信じて寄り添えるっていいなぁ〜と思った。

最後、泣ける展開で、余韻を楽しめる読後感で良かった!

この本に若い頃出会えていたら、もっと歴史が好きになっていたかも‥

いや、大人になった今だから、心に響くのかなぁ〜とも思う。


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◎お気楽読書会(ターボ)の評価

読みやすさ……4

ストーリー……4

キャラクター……3

没入感……4

読後感……3

【合計18ポイント】


◎ターボの感想

読後、やるせない気持ちでいっぱいになった。

連続殺人犯で北へ逃亡をする真柴。

真柴を追う警察の陣内。

ふたりの視点で物語は進んでいく。

真柴の生い立ちがわかるだけに切なくて苦しい。

震災で行方不明になった娘の安否が知りたい、探しに行きたいが…仕事か家庭か苦しむ陣内。

目の前の真柴を追うことで気持ちを保っているんだと思った。

真柴と共にする直人の境遇も知りたかった。

なぜしゃべらないのか、どんな家庭環境だったか…きっと真柴と共通するものがあったのかもしれないなと思った。

結末がやるせなくて哀しい。

最後ひとすじの光が欲しかったな。

唯一直人が希望の光だったと思う。

直人には真柴の分も幸せに生きて欲しいと思いました。



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◎お気楽読書会(やまみほ)の評価

読みやすさ……3

ストーリー……4

キャラクター……4

没入感……4

読後感……4

【合計19ポイント】


◎やまみほの感想

章ごとに視点と時系列が変わるので、若干読みにくかったです💦

プロローグで出荷前のブレイクショットという名の車に過ってボルトをひとつ残してしまうところから始まり、どうなるの!?と思ったら、次の章ではいきなり中央アフリカの紛争地域に話が飛ぶので、にわかには理解が追い付きません。

紛争地域に危機が迫ったところで、またまた物語は日本のベンチャー企業の話になり、、おぉ、また変わった💦💦となって、初めの頃は読み進めるのに時間がかかりました。

しかし、直木賞の発表を間近に控え、なんとしても読み終わらねばと思いギアを入れたら、一気に読めちゃいました(笑)

工場の期間雇用、紛争地域の少年兵、格差や人種の差別意識、マネーゲーム、ブラック企業、LGBTq、SNSの拡散、特殊詐欺、権力者への盲従と、現代の課題がてんこ盛りです。

これだけ大風呂敷を拡げて果たしてどこに着地するのかと思ったら、最後は全部繋がってしまいましたよ!

ええぇ、あれがこっちに繋がって、逆にそれはそっちに繋がらないんか~い!!となります。

題名の意味がエピローグでわかり、この物語の核が見えた気がしました。

最後は大団円すぎる感はありますが、愛すべきキャラクターは収まるところに収まって読後感は良いです。

悪い奴が沢山出てくるし、反吐が出そうな犯罪行為が横行していますが、私としては、主人公の晴斗が正義と信じてやったあの翻訳が一番嫌悪感でした。

無自覚に放たれたブレイクショットが与える影響の大きさと取り返しのつかない不幸の連鎖。

あれが最悪のブレイクショットに思える自分がおかしいのでしょうか?

そう思うので正解ですか?逢坂さん。


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◎お気楽読書会(やまみほ)の評価

読みやすさ……4

ストーリー……4

キャラクター……4

没入感……4

読後感……5

【合計21ポイント】


◎やまみほの感想

最初の掴み(序章・宣戦布告)がすごくて、その勢いのまま話が進むのかと思いきや、犯人が何故行動を起こしたのかが丁寧に膨大な文字量で語られる構成でした。

途中正直言って助長に感じられた部分もあります。犯人『瀬尾』の人生を関係者が語るので、重なる部分もあり、最後は『瀬尾』自身の思い出語りもあり、それ前に聞いたわ、、と思ってしまいました。

その点がストーリーに『5』をつけられなかった理由です。

名前を晒された83人のその後を描いた方が絶対エンタメ的には盛り上がると思いますし、それを期待した自分がありました。

しかしそれは『人の不幸は蜜の味』を求める自分の好奇心の現れだったのだと思います。

作者はそんなこと百も承知の上で、あえて、人々の悪意の書き込みにより抹殺された二人と瀬尾の人生を緻密に描く事で、踏みにじられた尊厳がいかに尊いものだったのかを伝え、『安全圏のスナイパー』となりうる全人類に猛省を促しているのだと感じました。

現実は小説よりももっともっと残酷で難しいところまで来ているような気がします。

早く変えなければ、という作者の悲痛な叫びを受け取りました。

こんな時代もあったのだと振り返られる未来が来ると信じたい。


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ということで、、


【お気楽読書会の直木賞受賞予想】~👏👏👏


第1位 『踊りつかれて』塩田武士著

第2位 『乱歩と千畝』青柳蒼人著

第2位 『ブレイクショットの軌跡』逢坂冬馬著

第4位 『逃亡者は北へ向かう』柚月裕子著

第4位 『嘘と隣人』芦沢央著

第6位 『Nの逸脱』夏木志朋著


となりました。


大賞受賞は『踊りつかれて』と予想します!!


7月11日は、読書会イツメン、全員集合でした!


みんなで、水曜日を楽しみにしていま~す!!



、、、その後『石田衣良』のYouTube見たら、『踊りつかれて』をこき下ろしてました(涙)

SNSからスタートして後半は『砂の器』になっちゃってるって。

あんなに歌手の幼少期を描く必要ないんだよ、、って。

う~ん、そうか、そうなのか。

瀬尾の背景を取材するのも、関係ないって。

読む前はこれが本命かと思って読んだけど、あの構成にしたのは編集部のミスだと思うと語ってました。

「面白い」を追及するなら、きっとそうなんだけど、私はあえてなんだと思うんだよな~。

面白いものを書きたかったんじゃなくて、問題提議をしたかったのだと思うのです。

それはめちゃくちゃ伝わってきた。

作者の伝えたいことが迫力を持って読者に届いたら、それはその小説の勝ちだと思うのだけど、、。

その辺どう評価されるのか、、直木賞の発表が益々楽しみになりました。


ということで、私の予想は外れるかもです(涙)


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