50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

名刺代わりの10冊(小説)2025年1月

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


最近(いやちょっと前なのかな?)「名刺代わりの10冊」というのが流行っていると聞いたので、私も選んでみました。

なかなか10冊に絞り込むのは難しかったですが、一人の作家で一作品というルールがあるらしいので、その方式で選びました。


今現在の記録として残して置こうと思います。

5年後、10年後、新しい作品がランクインするといいな。

それだけ魂を揺さぶる、心を掴まれる作品に出会え、人生が豊かになったということになると思うので、この先どんな作品に新たに出会えるか、とても楽しみです。


ではでは、【私の名刺代わりの10冊】です。

感想は当時、読んだ直後に読書メーターに書いたものです。


《小暮写真館》宮部みゆき著


小説史上最高に愛おしいラスト、物語のすべてが詰まった700ページの宝箱、という帯に惹かれて読みましたが、本当に私の史上最高の物語でした。

宝物のような物語です。

この作品以降、物語が読みたくて、もっともっと物語に出会いたくて、小説を読む習慣が深まりました。

そんなきっかけになった大事な本です。

開いたページの始めで笑って、左のページで涙が止まらないってことが何度もありました。

最後は声をあげて泣きましたし。

英一みたいな息子が欲しい。

鉄ちゃんに悪いひとはいないんですね。


《邂逅の森》熊谷達也著


田舎の父に薦められた想い出の作品となりました。

東北の大自然の中での、巨大熊との死闘。

森の息吹、獣の気配、そして人間の営み。

見事に融合し、山を舞台にしたマタギの生きざまに圧倒されました。

ここまでの迫力と緻密さを兼ね備えた作家はそうそう居ないのではないでしょうか?


《山妣》坂東眞砂子著


私のベスト3です。

炭鉱から逃げるシーン、後ろを振り返りながら、自分の呼吸が本当に荒くなりました。

お腹の大きな女が山の中に一人取り残される絶望、おどろおどろしい世界観、かつての東北地方の因習、全てが衝撃でした。

坂東真砂子、すごい!


《破獄》吉村昭著


私が吉村昭さんに初めて出会った衝撃の大傑作です。

戦中戦後に4回の脱獄を繰り返した、無期刑囚佐久間の実話を、緻密に丁寧に描いた素晴らしい作品。

その後もこれを超える文体に出会えません。

佐久間という男の執念を、巨大な布に一ミリづつ針を指していくような、気が遠くなる作業で、見事なまでに描ききってあります。


《太陽の棘》原田マハ著


すごい。原田マハさん、すごいです。

もう、この言葉しか出てこない。

圧巻。

「楽園のカンヴァス」で衝撃を受け、この物語で、もう完全に心を奪われました。

登場人物と登場する絵画がなんて魅力的なんでしょう!

初めから終わりまでワクワクしっぱなしで、展開も秀逸。

印象的な描写も多く、私の傍線だらけです。

こんなにもすごい作家さんと同じ時代に生まれたことに、心の底から感謝します! 

私は出会ってしまった。

魂が求めていた作家とー。


《ジェノサイド》高野和明著


世界水準の超ド級エンターテイメント。

早く先が読みたい、でも一言一句噛み締めたい。

もう文句なしの面白さです。

予測不能な危機の連続ですが、人類進化や殺戮の歴史を縦糸に、人間ドラマを横糸に織り込んで、重厚かつ心揺さぶる傑作でした。

映像で見てみたい気もしますが、とてもショッキングな内容なので、やはり映画は無理じゃないかな?

「獣性を保持した人間ほどボスにのしあがろうとする」とか、「敵から心理的物理的に離れているからこそ、生来の残虐性を解き放つ」とか、あまりに衝撃的で、これから世界のトップを見る目が変わりそうです。


《天上の葦》上・下 太田愛著


(上巻)

待ってました❗太田愛さんの最新作。

犯罪者クリミナルと似た大きな社会的犯罪の予感なのだが、なかなか真相にたどり着けない。

島に渡ってからは、誰が敵か味方か解らず、島という閉鎖空間の恐怖がジワジワと背筋を這い上がる。

戦時中から端を発した何かが、老人を渋谷のスクランブル交差点に導いた。

元産科医師が指差した空には何があったのか!?

失踪した公安刑事は何を掴んだというのか?

鑓水を中心とした大好きな三人がそれぞれのやり方で取材と称した調査を繰り広げる。

悪の実態がつかめずモヤモヤとした上巻から、怒濤の展開を期待して下巻へ‼


(下巻)

週末だったこともあり、下巻は正に一気読み❗

これまたすごいものを読んでしまった。

太田愛さん、凄まじい。

参考文献の数!

戦時下の報道や国の犯した過ちを相当勉強されて書き下ろしたのが分かる。

文章から作者の怒りと熱が迸り、あの時代を生きた人々への畏敬の念が伝わってくる。

二度とあの地獄には戻らせないという正光の思い。

何度も込み上げるものがあった。

今回は鑓水が大活躍だったね!

金歯や福耳、富子などのサブキャストもいい(笑)

早くも次回作を期待してしまうよ。

いやいや、じっくり取材して再び大作をよろしく、太田さん(^3^)/


《旅をする木》星野道夫著


素晴らしい本に出会った。

アラスカに長く暮らした星野道夫さんが地球の大自然と人々の営みを、静かで愛溢れる表現で綴ったエッセイ。

感動で胸が震えます。

私の宝物。

いつもバッグにしのばせて、いつでも開いて地球を旅したいと思います。

かつて船で訪れたカナダの川辺の針葉樹が思い出され、更に厳しいアラスカの大地に想いを馳せました。

アンデスシェルパの逸話も印象的。

「私たちはここまで速く歩きすぎてしまい心を置き去りにしてきてしまった。心がこの場所に追いつくまでしばらく待っているのです」

、、、生き急がないようにしたい。


《永遠の0》百田尚樹著


何度泣いたことか!

謎解きのクライマックス、文庫本のページが私の涙でヘロヘロになってます(笑)


後日談、、、映画、私、映画館で10回観ました(笑)


《羊は安らかに草を食み》宇佐美まこと著


穏やかなイメージの題名に油断してはならない。 

認知症になったまあさんの過去を辿る最後の旅に出た友人のアイと富士子。

のんびりと話が進むのかと思いきや、突然舞台は終戦直後の満州にタイムスリップする。

9歳の少女が体験するにはあまりにも酷く凄惨な現実。

まあさんが書いた俳句の意味を知った時、体の震えが止まらなかった。

俳句が挿し絵のような効果を持ち、映像として読者の心に重い余韻を残す。

最後の富士子の言葉が救いだ。

「別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう」 

人と出会い、歳を取ることが楽しみになった。


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いずれの本との出会いも衝撃でした。

どの作品も、感情を大きく揺さぶり、生き方・考え方・ものの見方・人としてのあり方などに大なり小なり影響を与える傑作だと思います。


機会があったら読んでみてください。


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【読書感想】年末年始に読んだ本。2025年1月12日(日)

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


年末に大掃除をした際に、以前から色んな雑多なものを片付けて図書室(書斎)にしたいと思っていた部屋に本棚を置き、図書室の一部を作りました。

まだまだ山の道具とかでとっちらかっているのが写り込んでますが💦

この後も、少しずつ整理して、この部屋の壁全部を本棚にしたいと考えています。


そう、この年末年始は読書熱が再燃したのです!!


なので、今日のブログでは、、、

2024年暮れから2025年正月にかけて、読んだ本を紹介したいと思います!


今までは読書メーターというサイトで、皆さんの感想を読んで、興味が湧いたらそのままAmazonでポチっとして本を購入し、買っただけで満足し、大概が積み本にしてしまう流れでしたが、、

最近本を紹介するYouTubeを見るようになり、YouTuberの皆さんの説明がとてもお上手なので、読みたい本がどんどん見つかり、届いたら即読み始め、また次が届いて、、という循環が止まらなくなっています。

特に年末は仕事納めとか、買い物とか、大掃除とか、年賀状書きとか、やるべきことがたっくさんあったのに、現実逃避でより本を読む時間が増えました🤣

忙しい時に何やってんだよ!って話なんですが。


で、そんな年末年始で読んだ本がなんと8冊!!

どれもYouTuberさんがオススメしていただけあって、とても面白かったので、紹介したくなっちゃいました。


本探しの参考にしてもらえたら、嬉しいです。


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ここのところサブスクにはまり、しばらく映画ばかり見て読書から遠ざかっていた私に再び読書熱を再来させた衝撃の一冊はこちら!!


《方舟》夕木春央著(講談社文庫)


◎帯、、、この衝撃は一生もの。(有栖川有栖)

     巧緻な伏線、慮外の結末!


◎ウラスジ、、、

柊一は友人らとともに山奥の地下建築で夜を越すことに。

だが、地震によって出入り口はふさがれ地下水が流入し始める。

そして、その矢先に起こった殺人。

だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。

生贄には、その犯人がなるべきだ。

一一犯人以外の全員が、そう思った。

本格ミステリー界に新風を吹き込んだ雄編。


◎感想、、、

これはとんでもなく面白かったです。

衝撃のラスト、、この驚きは一生ものという、有栖川有栖さんの帯に偽りなしです。

こんなどんでん返し、今まで体験したことないです。

最後の数ページで正に世界がひっくり返ります。

最高で最悪のエピローグ。

とにかくすごい読書体験でした。

超絶オススメ!

この本を読んで、やっぱり読書って最高!と再認識し、そこから怒涛の読書ラッシュに突き進みました(笑)


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次に読んだのは、ウォリーが購入し、積み本にしていた一冊。

映画化され年末ロードショーが始まっていたので、ウォリーより先に借りて読みました。

   

《六人の嘘つきな大学生》浅倉秋成著(角川書店)


◎帯、、、話題沸騰!すべての伏線を見破れ。


◎読書メーターのアラスジ、、、


◎感想、、、

これも面白かったです。

二転三転する犯人は誰だ!?がいいですね。

大学生たちの心理戦も読み応え十分です。

就活に対する問題提議(強烈な皮肉)も良かったし。

確かにそうだよねってなって、私も怒りが沸いてきました。

共感する元就活生、多いだろうな。

映画、どんな風に描くんだろう??観に行ってみるかな。

、、で、すぐに観に行きました。小説よりエンタメ性が増していて、映画も面白かったです。

就活へのアンチテーゼは小説の方が説得力ありましたね。


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「方舟」が最高過ぎたので、すぐに次の作品もポチりました!


《十戒》夕木春央著(講談社)


◎帯、、、ネタバレ厳禁


◎ウラスジ、、、

浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。

島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。

島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が残されていた。

“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守れなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。

犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まった。


◎感想、、、

「方舟」で衝撃を受けたので、その驚きを再び!と思っていたのですが、前作ほど天地がひっくり返ることはありませんでした。

だとしても、それは私がハードルを上げ過ぎていたからであって、普通に面白いです。

犯人の頭の良さには舌を巻きます。

いや、それにしても、この犯人、怖いわ💦

この後の人生もずっと十戒を守り続けないと、、、ずっと見られている、、気がする💦💦


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次はかなり長いこと積み本にしていた本。

お気に入りYouTuberが大好きなんだと熱弁していたので、埃を払って本棚の奥から持ち出しました。


《シャドウ》道尾秀介著(創元推理文庫)


◎帯、、、こんな展開、どんでん返しなんて不可能!?


◎ウラスジ、、、

人は死んだらどうなるの?

一一いなくなって、それだけなの一一。

その会話から三年後、凰介の母は病死した。

父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が、、。

父とささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?

いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。

本格ミステリ大賞受賞作。


◎感想、、、

ミスリードが凄まじいです。

どんでん返しもあったし、基本好きなジャンルですね。

ただ、この前「方舟」読んだばっかりで、最後の最後にどんでん返し期待しちゃうっていう謎のハードル上げしちゃって、あら、これで終わりか、、ってなっちゃっいました(涙)

読む順番の問題、、なんだと思います。

道尾秀介、、読みやすいんだけど、ちょっとパンチに欠けるというか、最後が拍子抜けするというか、、その点は東野圭吾と(私の中で)似てるんです。

そして、東野圭吾よりは暗いんだよね。

人気の作家だけに、期待値上げすぎちゃってるんだと思います(涙)

ファンの皆さん、ごめんなさい😣


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大学の友だち数人とのライングループで、「方舟」が面白かったよ~と報告したら、北海道に住む友人が最近「読書会」で読んだ本として紹介してくれたのが、こちら。

表紙に見覚えあって、家の本棚探したらちゃんと積み本してありました(笑)

内容は良く分かってなくて、多分ジャケ買いしたんだと思います。


《夏への扉》ロバート・A・ハインライン著(ハヤカワ文庫)


◎ウラスジ、、、

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。

家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。

1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。

最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍りついていたのだ!

そんな時、〈冷凍睡眠保険〉のネオンサインにひきよせられて、、、永遠の名作。


◎感想、、、

途中まで、これのどこがSFなんだ?と思いながら読んでいましたが、読み終わってみればしっかりSFでした。

当時想像していた未来(2000年)はこんなだっんだなぁと興味深かったです。

未来と過去、どっちに行くかわからない時間旅行はさすがに怖いよね。

主人公の思い込んだらどこまでもの実行力と考察力に脱帽です。

ピートを取り戻せたのは良かったけど、リッキーとの件はちょっと地持ち悪かったかな。

ただのスケベジジイじゃんとちょっと思っちゃった(笑)

名作に失礼か、、💦

あの日二人が冷凍睡眠で送られて、、、なるほどね~、よく出来てるわ!

伏線回収お見事!!


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名作の次は、今話題沸騰の本!!


《地雷グリコ》青崎有吾著(角川書店)


◎帯、、、

このミス&ミステリが読みたい!1位🥇


◎裏帯、、、

高校生の射守矢真兎が挑む5つの勝負

①地雷グリコ

②坊主衰弱

③自由律ジャンケン

④だるまさんがかぞえた

⑤フォールーム・ポーカー

騙しと理詰めが勝利を導く。


◎感想、、、

これはめちゃくちゃ面白かったです。

登場人物が皆魅力的で、映像で見てみたい気持ちになりました。

後半になるにつれ、ルールギリギリのイカサマが増えてきて複雑怪奇になり面食らいますが、攻守お互い様で裏の裏をかく手法が痛快でもあります。

地雷グリコと自由律ジャンケンなら自分たちでもできそうですが、こんなスリリングな展開にできる頭脳の持ち主が自分も含めて回りにいないので、何も楽しめないだろうなと思いました(笑)

それにしても頭のいい作家さんだなぁ。

他の作品も読んでみたいです。


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次も初めて読む作家さんです。


《扉は閉ざされたまま》石持浅海著(祥伝社文庫)


◎帯、、、天才VS天才の頭脳戦!

     一瞬のミスも許されない

     犯人と名探偵、「知」の攻防!!


◎ウラスジ、、、

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。

〈あそこなら完璧な密室をつくることができる、、〉

伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。

自殺説も浮上し、犯行は成功したかのようにみえた。

しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。

緻密な偽装工作の齟齬を紐解いていく優佳。

開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった、、。


◎感想、、、 

年末の忙しい時に、現実逃避で一気読みしました(笑)

ウイスキーとメガネのミスには私も気づけたぞ!😤

でも、なぜ自殺に見せかけているのに、ストッパーを掛けたのか、なぜ発見までの時間をそんなに気にするのかは、最後の謎解きまで分からなかったです。

伏線は張られてたのにね。

会話の中での犯人の心理戦が読みごたえあったな。優佳の視線が怖いよ。

伏見に感情移入して、伏見、そんなに喋り過ぎるな!とか、目を閉じてホッとしてるんじゃないよ、優佳が見てるよ~などと思いながら読み進めました。

面白かったです。

続編、読んでみようと思います。


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次もお気に入りYouTuberがオススメしていたので、購入しました。


《爆弾》呉勝浩著(講談社文庫)


◎帯、、、犯人がヤバい。

     あなたもきっと、彼を大好きで、大嫌いになる。


◎ウラスジ、、、

自称・スズキタゴサク。

取調室に捕らえられた冴えない男が、突如「十時に爆発があります」と予言した。

直後、秋葉原の廃ビルが爆発。

爆破は三度、続くと言う。

ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。

炎上する東京。

拡散する悪意を前に、正義は守れるか。


◎感想、、、

みっちり文字の詰まった501頁を一気読みしました。

先が気になって止められなかったです💦

爆弾がいつどこで爆破されるのか、スズキタゴサクのゴタクがまるで落語を聞いているようにリズミカルで、不気味だけれど小気味良さもあるのです。

そのゴタクからヒントを得ようとする刑事との心理戦・頭脳戦がなかなかに痺れます。

現場では頭脳派とは言いがたい若い刑事達の活躍が事件の真相に迫る場目もあり。

大きな事故や事件がある度に後々被害者の人生を振り返る番組を見て、満員電車に乗っているのっぺらぼうの人々にも、それぞれの色濃い人生があるんだと思いながら、私はいつも眺めています。

犯罪者って人の痛みを想像する力が欠落している人たちなんだろうなと改めて思いました。

続編も読んでみよう!


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そして、昨日読み終わった物語がこちら!


《N》道尾秀介著(集英社)


◎帯、、、全六章。読む順番で、世界が変わる。

     あなた自身がつくる720通りの物語


◎裏帯、、、「読む人によって色が変わる物語をつくりたいと思いました。本書は六つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。読みたいと思った章を選び、そのページに移動してください。物語のかたちは、6×5×4×3×2×1=720通り。読者の皆様に、自分だけの物語を体験していただければ幸いです」一一一道尾秀介


◎感想、、、

私は、、

笑わない少女の死→

消えない硝子の星→

飛べない雄蜂の嘘→

名のない毒液と花→

落ちない魔球と鳥→

眠らない刑事と犬

、、の順で読みました。

重厚なお話かと思っていましたが、意外とサクサク読めました。

読むごとに伏線回収され、過去がわかってじんわりしたり、読者だけが知る悲しい未来が切なかったり。

私が今まで読んだ道尾秀介の中で一番面白かったと思います。

読む順番は、刑事の話と魔球の話を逆にすれば良かったなと思いました。

魔球の話を最後にすれば読後感が違ったと思います。

いずれにしても面白かったです。


以上、、、この年末年始で読んだ本8冊の紹介でした。


この後は、「ハサミ男」を読もうかと思ってこたつの上に用意しています。


そして、、、

さっき、昨日注文した本が早くも届きました。

おおぉ、どれから先に読もう😍


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【群馬、赤城】2025年初登りは、大沼周遊楽チンハイク。2025年1月5日(日)


赤城神社から、イツメン三人揃って、明けましておめでとうございます。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


イツメン三人揃っての2025年初登り。

昨年の同じ頃にゆずさん・ぷにこさん・ウサ亀さんと一緒に登った駒ヶ岳~黒檜山で、赤城ブルーの下

、素晴らしい霧氷の世界を堪能したので、今年もそこからスタートしたいと思い、赤城に出掛けました。

出発時点で寄居はとても冷え込んでいて、暗くて山は見えないものの、霧氷が期待できる!と胸を膨らませながら向かいましたが、、

明るくなるにつれ見えてくる赤城山塊は、真っ黒。

ん?まだほの暗いからそう見えるだけだよね?だってこんなに冷え込んでるよ??

、、、徐々に不安な気持ちになってきました。

そして、赤城への坂道を車で登りながら、見えてきた荒山や地蔵岳は、雪も少なく黒々しているではないですか?

、、、嫌な予感💦

峠を越えて見えてきた黒檜山、、、あぁぁ、霧氷ゼロ~~~(涙)

車の温度計はマイナス12℃だというのに、霧氷がないなんて!!!

お正月前後、寄居から見えていた黒檜山はほぼ毎朝霧氷で白くなっていたのに、、、この冷え込みでも霧氷ができないことがあるんだ、、と初めて知りました。

霧氷って冷えただけじゃだめなんですね、霧の粒なわけだもんね、、こんなに乾燥していてはできないんだね(涙)

霧氷、霧氷と呟きながらやってきたお気楽なので、テンションだだ下がりです。

霧氷が見れない上に大して雪も無さそうでモフモフ雪道歩きも叶わないのなら、黒檜山に登らなくてもいいか、、となりました。

そこで思い付いたのが、大沼一周。

昨年初夏にハガレーナと二人で歩いて、とても楽しかった思い出があります。

ターボがまだ歩いたことがなかったので、「それいいね!!」と即決。

長い年末年始休暇最終日で明日から仕事だということもあり、楽チンハイクにして、帰りに美味しいランチでも食べて帰りましょう。


《コース定数 3》



7時過ぎに大洞駐車場に到着し、久しぶりの冬装備を整えて、7時半頃歩きだしました。

帰りに赤城神社でお守りを購入したかったので、社務所が開くタイミングで神社に立ち寄れる様、時計回りにしました。


御神水は凍りついていました。

気温は氷点下。

まだ日陰なので寒い寒い🥶

特に末端冷え性のターボが手が冷たいと手をブンブン振り回していました。


大沼はほぼ全面凍結なのですが、まだ氷が薄いです。


水しぶきでできた氷がドレスみたいで素敵。

そう言いながら写真を撮っていると、ターボが「どれっす?ドレスはどれっす?」と耳元で何度も言っておりました。

あー、はいはい。


こちらはちょっとゾウリムシみたい?(笑)

どうやったらこんな形になるんでしょうね。

定点カメラで見てみたい。


水が流れ込む辺りは氷がなく、暖かいのか鯉が沢山集まっていました。


大沼周遊歩道は、広葉樹と笹の気持ちのよい道です。

踏み跡はありましたが、あまり歩く人がいないので、雪が程よくあり、キュッキュッと雪道らしい音がして楽しく歩けました。


朝日が登り始め、太陽の偉大さを感じる。

暖か~~い!!


初夏にはこの倒木に座って休んだ記憶があります。

湖が凍って膨張してるんですね。

今は氷の中にあって、近づけませんでした。

正面に見えるのは赤城最高峰の黒檜山。

ね、真っ黒でしょ?

雪も少なそうですよね。

みんなに踏まれてグチョグチョなんじゃないかしら?


ハガレーナが「白鳥の湖」と呼んでました。

休眠中のスワンボートがずらり。


湖に背を向け、地蔵岳の方を向いているお地蔵さま。

寒そうだよ、、鼻水が垂れてた(笑)


昨年ランチした青木旅館です、

この裏斜面にあるブランコに乗りたいと思っていましたが、どうやら冬なので撤去されているみたいてした。


大洞駐車場の反対側、西の湖畔です。

まだワカサギ釣りの姿が見えません。

もう少し氷が厚くならないとダメですね。

入らないようにロープが張られていました。


赤城の山々の略図がありました。

これは位置関係が分かりやすいですね。

五輪尾根を歩いてみたいと思っていて、この地図を見て、今日五輪尾根にすれば良かったと少し後悔しました。

この冬の間にちゃんと計画立ててやってみたいと思います。


青木旅館を対岸から眺められる所まで歩いてきました。

湖の中からずっとポコポコと音がしていましたが、この辺りに来ると、その音が大きく連続でなるようになっていて、まるで祭り囃子のようでした。

そして、空は赤城ブルーだね!!

これで霧氷があれば、最高の2025年スタートとなったのですが、、それは次週以降にお預けです。


今年も笑顔いっぱいのお気楽で行きます!


よろしくお願いします🙇⤵



https://youtu.be/TBSmtmvLiv0?si=STMEoPcj02J7f3CN

↑↑↑

動画をまとめています。

7分ほどです。

良かったら覗いてみてください。


帰宅途中、初雪堂という古民家カフェでランチにしました。


おしゃれで美味しい、居心地のよいお店でした。

ここは赤城の定番になりそう。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。