50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【長野、北八ヶ岳】『縞枯山~茶臼山』 2016年10月10日(月)

《登山難易度2》

前回、白駒池を訪れた際に、麦草峠付近から見た山容に惹かれて、縞枯山にやって来ました。

アルペンムードのピラタスロープウェイを使って2283メートルの山頂駅まで一気にのぼります。

ゴンドラの窓からは縞枯現象やダケカンバの黄色い帯が広がり、早くもため息が出ます。

山頂駅につくと、坪庭周遊コースへ向かう観光客を横目に雨池峠へ向かいます。

左側は溶岩とハイマツの庭が広範囲にあり、歩きやすい遊歩道が整備されています。


坪庭を離れると、森と笹の中の木道となり、すぐに縞枯山荘が見えてきます。

振り返ると横岳の穏やかな山容、前方には縞枯山の端正な姿が見えます。


雨池峠は谷筋の四ツ辻で、見晴らしはなく、雨池を見ることはできませんでした。


ここからは峠を右に折れ、縞枯山までの急登にとりつきます。

付近は八ヶ岳特有のシラビソやコメツガと苔の美しい森です。

岩のある直登ですが、ストックの力を借りながらのぼりました。

45分程で山頂に到着。

2403メートルの縞枯山は細長い山頂で、樹木に囲まれ展望はありませんが、明るく平らな気持ちのよいプロムナードです。


尾根道を進むと、ほどなく展望台への分岐に着きます。

左に折れて進むと、高見石と同じような大きな岩の重なりが現れます。

人の背丈ほどもある岩の重なりを両手を使って這うように登りました。

これまた360度の大パノラマ。

前回から続く絶景です。

目の前には茶臼山、下の方に麦草ヒュッテの赤い屋根も見えます。

後方には横岳と雨池山、その奥に浅間山ものぞめます。

雲の流れが速く、シャッターチャンスを逃してしまいましたが、とりあえず記念撮影だけはしておきました。


一旦下って次に目指すは茶臼山です。

石の多い急な坂です。


五辻の分岐から再び登りになります。

枯れた木が道に倒れかかり、巨人がなぎ倒して通りすぎたような不思議な景観です。


茶臼山への登りはほんの少しです。

振り返ると先程までいた縞枯山の展望台が見えます。

汗をかく前に山頂に到着しました。

山頂は見通しの悪いT字路で、すぐに右に折れて見晴らし台に向かいます。


赤茶けた南面が大きくひらけ、天気が良ければ南アルプスや南八ヶ岳の展望が得られるはずでした。

到着はお昼頃でしたが、雲がどんどんわいてきて、視界はゼロ。

一瞬雲間からビーナスラインとロープウェイ乗り場が見えましたが、猛烈な風が吹き上げてきて、おにぎりを持つ手がかじかんできます。

体がどんどん冷えて来たので、眺めは断念し早々に下山することにしました。


一歩森の中に入ると、あれほどゴーゴーいっていた風はピタリとやみ、嘘のようです。


五辻分岐を左に折れ、急坂をしばらく下ると、ようやく五辻に出ました。


縞枯山南面を巻くように緩やかな木道を進み、ロープウェイ乗り場を目指します。

本来ならこの道からも南アルプスが見える展望コースなのですが、雲で何も見えませんでした。

木道はだらだら登りで、疲れた足にじわじわきます。

ゴンドラのグワングワンという音が聞こえてくると、霧の中に山頂駅が見えてきました。


山は午前中が勝負ですね。

今度はもっと早く家を出て、リベンジしたいです!


ロープウェイ山頂駅0940ー(17分)ー縞枯山荘0957ー(6分)ー雨池峠1003ー(45分)ー縞枯山山頂ー(32分)ー展望台1120(9分休憩)ー(19分)ー五辻の分岐ー(19分)ー茶臼山山頂1207ー(6分)ー茶臼山見晴台(24分休憩)ー(18分)ー五辻の分岐1255ー(30分)ー五辻1325ー(17分)ー森林浴展望台(13分休憩)ー(22分)ー山頂駅1417


全行程 4時間37分

(うち歩行時間 3時間41分)

標高差 120M (2283M~2403M)

パーティー 2名(ターボと)

行程図


車の所要時間 本庄児玉インターから2時間28分

交通費 高速代1340円+1180円

ガソリン代2100円

ロープウェイ往復一人1900円

【長野、北八ヶ岳】『高見石~白駒池』 2016年9月30日

久しぶりの山歩きに出掛けました。

今日山登り初体験の友人(ターボ)と一緒です。


《登山難易度1》


白駒池駐車場からスタートします。

駐車場は平日にもかかわらず9割方埋まっていて、中にはホテルからの送迎バスもいます。

いよいよ紅葉シーズン到来です。


白駒池入口の大きな道標から森の中に入って行きます。広い木道を進むと、そこはもう苔とコメツガの神秘的な世界です。

白駒池に向かう多くの人と分かれ、右に折れて木道を下ると、「白駒の奥庭」です。

周囲をシラビソに囲まれた岩と低木の箱庭で、とても静かで美しい。


再び森へ入ります。

「黒曜の森」です。

フウリンゴケなどを足元に見ながら美しい森をを抜けると、突然視界がひらけ、右に明るくなだらか頂が2つ見えてきます。

茶臼山と縞枯山です。

雲の流れが速く、真っ青な空とわき出る白い雲、そして熊笹や樹木の緑が目に眩しいくらいです。

茶臼山と縞枯山の山容はなんとも清々しく、縞枯れ模様が楽しい景観です。


麦草峠からの分岐に出会います。

ここからは、丸山への急な登りが始まります。

ゴロゴロとした岩で歩きにくいので、「よいしょ、よいしょ」と苦労して登っていると、後ろから来た縦走用の大きなリュックを背負った若い女性が軽やかに追い越して行きました。

「丸山の森」は苔とシラビソの森の中に、ニョキニョキと若芽が細長く伸びていて、不思議な雰囲気です。

若芽の先に妖精がいるのでは?と思うほどです。


久しぶりの山登りだったので、ハイペースで登り始めてしまったこともあり、早々にバテてしまいましたが、何とか時間をかけて丸山山頂へたどり着きました。


丸山山頂は展望はありません。

樹木に囲まれた静かな山頂でした。


ここからはずっと下りのはず!

足取り軽く高見石に向かいます。

高見石と聞いて、数メートルの大きな岩を想像していたら、なんとなんと、小屋の横にそれを見た時にはびっくりしました。

すごい数の大きな石が積み重なり、大きな山を形成しています。

なるほどこの巨大さなら、確かに見晴らしがいいはずです。

期待に胸を膨らませて、赤いペンキを頼りに岩をよじ登ります。


高見石からの眺めは、それはもう言葉に表せない程の絶景でした。

まさに360度の大パノラマ。

高みから見下ろす白駒池の美しさは息を飲みます。

この時は雲が少し出ていたので湖面は暗い色でしたが、午前中なら青空を写しブルーに輝いていたことでしょう。

ああ、写真では伝わりません。

あの美しさは、苦労して登った人たちだけが味わえる神様のご褒美だと思いました。


初めての山歩きだった友人も大感激。

「すごい、すごい」しか言葉が出てきませんでした(笑)

この日の体験が山登りにはまるきっかけとなりました。


その後は白駒池までの急な下りでした。


疲れた足は悲鳴をあげ、ヨロヨロしながらなんとか湖畔に到着。

池の周りを中休止を入れながら、ご機嫌にハイキングしました。

湖畔の紅葉は青苔荘前のボート乗り場辺りが最も鮮やかでした。

黒い湖面に少しさざ波がたち始めると、赤やオレンジ、黄色の葉っぱが音をたてて揺れていました。



このルートは白駒池を近くからと遠く高台からと、両方楽しめることが最大の魅力だと思います。


池周遊コースの「もののけの森」は、木の根のまわりに生えた苔が、地面を覆い隠し、根の下には黒い空洞があり、どこまで深いのか、少し怖い気がしました。

もののけの森とは言い得て妙です。

苔とシラビソ、コメツガ、そして白駒池を巡る絶景の山歩き。

大満足の秋の一日でした。


白駒池入口1127ー(37分)ー麦草ヒュッテ分岐1204ー(1時間33分)ー丸山山頂1337ー(15分)ー高見石(29分休憩)ー(35分)ー白駒荘1456ー(45分)ー青苔荘1541ー(14分)ー白駒池入口


全行程 4時間28分

(うち歩行時間 3時間59分)

標高差 249M(2080M~2329M)

パーティー 2名(ターボと)


行程図


車の所要時間 花園インターから2時間19分


交通費 高速代2200円×2

ガソリン代2100円

駐車場代500円

【長野、北軽井沢】『小浅間山』から間近に浅間山を見る 2017年12月16日(土)

雪をかぶった浅間山の絶景を見たくて、浅間山の中腹にある小浅間山に登りました。


《登山難易度0.5》

(私たちが歩いたルートと同じヤマップデータです)


今回は新たな友人二人(MASA45とパチ姫)が加わり、「コマクサ探検隊」のメンバーが8人となりました。


白糸の滝を観光したあと、峰の茶屋の駐車場に車を停めて出発です。


(注意)

駐車料金1000円とあったので、お支払いしようと茶店へ行ってみたのですが、お店が閉まっていて支払いできませんでした。

帰る時に車のワイパーに「ここは私有地なので駐車禁止です。次回は停めないで下さい。」という貼り紙がありました。

どうやらご迷惑をおかけしてしまったようです。

本来停めるべきは道路の反対側か、トイレの前のスペースだったのだと思います。


とは言え、今日はそうとは知らず、峰の茶屋駐車場から歩き始めます。

道路からは浅間山とその左に小さな小浅間山を見ることができます。


美しい雑木林の緩やかな道を登って行きます。


雪が1~2センチ積もっていて、更に楽しいハイキングです。


40分程で山頂直下の分岐(馬返し分岐)に着きます。


左手には浅間山へ登る道が見えますが、現在は進入禁止です。


右手の茶色い砂れきの道を進みます。


砂れき地は滑りやすく足を取られるので、少し登りにくいです。


この辺りから風が強くなってきました。

樹木がなく見通しが良いので、軽井沢方面がよく見えます。

振り返ると浅間山が見えてきました!


分岐から10分で小浅間山東峰山頂に到着です。

まあるく広い山頂で、360度の大パノラマです。


猛烈な風が吹いています。

山頂標識も立っていられないようで、寝かせて石で押さえてありました。


目の前には巨大な浅間山の勇姿が、大迫力で迫ってきます。


上州の山並みと上越国境の白い峰々までぐるっと見渡すこともできました。

わずかの時間で登れて、あれだけの絶景を楽しめるとは!


風が強くて長居できずに、北側の樹林帯に退避しました。

木立の中は静かだったので、少しお茶休憩しました。


その後樹木の奥に行ってみると、可愛いウサギの足跡が新雪の上についていました。


更に浅間山を近くから見たいと思い、西峰に向かいます。


樹林帯からそのまま尾根伝いに行けるかと思いましたが、道が不鮮明だったので諦め、もと来た道を戻ります。

鞍部から登り返しました。

西峰への登りは更に急坂で、ガレた土は滑りやすく、大変でした。

ストックと周りの枝など使いなんとかのぼりました。


西峰からは浅間山の北側、鬼押出しの始まり部分まで見えます。


目を転じると、上越国境の山々がまるっと見渡せます。

山座同定がうまくできなくて、はっきり山名はわかりませんでした。

何しろ風が強くて、立っているのもやっとの状況でした。


崩れやすい斜面を転がらないよう気をつけて下り、小浅間山を後にしました。



また季節を変えて訪れたい山です。


帰りは軽井沢のオシャレなカフェでランチを楽しむこともできました。

(そのカフェで友人に教わりながらこのブログを開設しました!)

今度山に連れていってね~✨と言ってくれる山初心者の友達を最初にお連れするには最適な山だと思いました(^-^)v


登山口1030ー(38分)ー山頂直下の分岐1108ー(17分)ー小浅間山東峰1125(30分休憩)ー(20分)ー西峰1215(8分休憩)ー(11分)ー分岐1234ー(30分)ー登山口1304


全行程2時間29分(うち歩行時間1時間56分)

標高差 255M(1400M~1655M)

歩数 11800歩

歩行距離 8、2㎞

パーティー 4名(コマクサ探険隊)

行程図