50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、寄居】『鐘撞堂山』と里山散歩 2017年1月9日(月)

《登山難易度1》

成人の日、昨日から降り続いた冷たい雨がようやくあがり、地元の鐘撞堂山に登りました。

今年の初日の出を見るために元旦の未明にも登りましたが、今日は円良田湖方面に下り、羅漢山を経て五百羅漢を見ながら下り、最後は末野のお寺巡りをする里山コースです。

大正池から少し林道を進むと右に登山口が現れます。

鳥の鳴き声を聞きながら落ち葉の道を進み、竹炭工房の前を通ると竹笹の擦れる音が聞こえてきました。


ブナと杉の森をひと登りで山頂直下の急な階段が見えてきます。

山頂の鐘を鳴らして展望を楽しみました。

低い雲があったので、東京方面は見えませんでしたが、寄居の町並みはもちろんのこと、目を転じると秩父や上州の雪化粧した峰が見えます。


しばらくゆっくり他のハイカーとおしゃべりなどしていたら、すっかり体が冷えてしまったので、活動再開。


円良田湖へ向かいます。

簡易舗装の道は歩きやすく、ミズナラの林もきれいです。

円良田湖畔を過ぎ再び急な階段を登ります。

釈迦三尊像がまつられた羅漢山山頂です。

そこから五百羅漢コースを進みます。

穏やかなお顔が多いなか、泣いていたり、怒っていたり、苦しそうだったり、おどけた表情や格好の像もあり、ポーズを真似て写真を撮って遊びました。


だ~れにも会わない静かな春の日です。


最後は寄居末野のお寺を巡ってのんびり散歩を楽しみました。


たまにはこんな里山歩きものどかで楽しい。


駐車場0922ー(25分)ー大正池0947ー(13分)ー登山口1000ー(28分)ー鐘撞堂山山頂1028(33分休憩)ー(26分)ー円良田湖1127ー(13分)ー羅漢山1140(9分休憩)ー(40分かけてのんびり五百羅漢めぐり)ー少林寺1229ー(23分)ー藤田善導寺1252(47分境内で昼食)ー(11分)ー正龍寺1350ー(30分)ー駐車場1420


全行程 5時間

(うち歩行時間 3時間29分)

歩数 16300歩

歩行距離 11、4㎞

パーティー 2名(ターボと)

【山梨、西湖】『雪頭ケ岳~鬼ケ岳』 2016年12月23日(金)

《登山難易度9》

今年最後の山歩きは、再び富士山展望の旅です。


初級コース歩きも6回終え、そろそろ中級のコースに挑戦してみる?などと色気を出してしまいました。


今回は富士五湖のひとつ、西湖畔にある西湖いやしの里根場からスタート。


しばらく林道を進み、小さな沢を渡ります。

こんな小さな沢を渡るだけで大騒ぎです。

飛び石は不安定で、水は冷たく、転ばないようになんとか渡りました。

杉の植林帯の急登から始まります。

あえぎあえぎ、中級コース標準タイムの倍の時間をかけて、ようやくブナ原生林に到着。

しかし、行けども行けどもなかなかブナの原生林の標識が出てきませんでした。

ようやく現れた標識を過ぎると、この辺りから少しづつ視界がひらけ、光輝く西湖と、その向こうに富士山が見え始めます。


尾根に出て見た富士山は恥ずかしそうに顔を隠していました。

私たちが雪頭ケ岳山頂に着くと、不思議、不思議、みるみる雲が流れ去り、見事な姿を現してくれました。

皆でカウントダウンをして、雲が流れていくのを見守りました。


竜ヶ岳からは左に見えた丸山は右方向に、山頂もゴツゴツとして男性的に見えます。

富士の裾野の向こうには銀色に輝く太平洋を見ることもできました。


次に向かうのは鬼ケ岳。

ハシゴ登りもありました。

ステンレスのハシゴはガタガタと揺れて、左側は切れ落ちた崖となっていて、なかなかにスリリングでした。

本日の最高到達点1738M、鬼ケ岳に到着です。

西湖畔から標高差800メートルを登ったことになります。

山頂からは先ほどまでいた雪頭ケ岳をはさんで雲がかかった富士山が見えます。

鬼ケ岳の名前にふさわしい奇岩がある山頂からは、振り返ると甲府の町並みや遠くアルプスの山並みも眺められます。


鬼ケ岳から鍵掛峠までが長かったです(涙)

ガイドブックだと楽勝に思えた尾根歩きは、岩峰がいくつもある今回一番の難所。

ロープを使った登り下りは精神的に緊張を強いられ、歩いても歩いても峠に着かない焦りもあり、本当に大変でした。

写真ではその大変さがうまく伝わりません。

そして大変過ぎて、ほぼ写真がありません。


ようやくたどり着いた鍵掛峠からはブナ林の中をジグザグに下り、疲れた足は落ち葉の中の石で転びそうにもなり、これまたなかなかにしんどい。

本日、このコースを歩いたのは多分私たちだけでした。

雪頭ケ岳の山頂で会った男性二人は、多分来た道を戻ったのだと思います。

誰にも会わず、余計に不安でした。

やはり初級コースをウロチョロしてる方が楽しいのだと、自分達の実力を知り勉強になった山旅でした。


すっかり遅くなってしまい、いやしの里から夕陽を眺め、帰路につきました。


いやしの里0900ー(24分)ー東入川広場0924ー(1時間56分)ーブナ原生林の標識1120ー(1時間6分)ー雪頭ケ岳山頂1226(38分休憩)ー(33分)ー鬼ケ岳山頂1337(13分休憩)ー(1時間10分)ー鍵掛峠1500ー(1時間)ー林道1600ー(30分)ーいやしの里1630


全行程 7時間30分

(うち歩行時間 6時間39分)

標高差 805M(910M~1715M)

歩数 21000歩

歩行距離 15、0㎞

パーティー 3名(メイちゃん山岳会)

行程図

車での所要時間 花園インターから1時間48分

【山梨、本栖湖】富士山大展望の『竜ケ岳』 2016年12月3日(土)

《登山難易度3》

街のいちょう並木や民家のドウダンツツジが色濃くなる頃は、山は冬枯れのシーズンです。


今回は富士山展望の山旅と称して、富士五湖の中でも一番西に位置する本栖湖畔の竜ヶ岳に登りました。


本栖湖キャンプ場のバンガローの間を進み、ヒノキの樹林帯からスタートです。


つづら折れの急登で一気に汗をかきます。

やがて広葉樹の森となり、尾根に出てわずかに行くと小さなピークに到着。

そこでは突然目の前に富士の勇姿が現れます。

あまりにも秀麗で言葉を失うほどです。

振り返ると本栖湖をはさんで八ヶ岳の尖った峰々が見え、貴婦人の横顔のようです。

北岳、間ノ岳、農鳥岳の南アルプス白峰三山も見えました。

この小ピークから竜ヶ岳山頂まで、一度も見失うことなく、ずっと圧倒的存在感で富士山を見ることができます。

小ピークを越えると、広葉樹の中の快適な尾根歩きとなります。

樹林から差し込む光で落ち葉の上に木々の影がのび、とても美しいです。

やがて樹林がとだえ、スズタケ(笹)の切り開き道となります。

40分程で次の展望台、「石仏、あずまや」に到着です。


小ピークから標識差100M程高くなった台地からは、朝霧高原などの富士山麓まで広々と見渡せるようになります。

巨大な富士山と自分との間にさえぎるものはなにもなく、最高の休憩所です。

汗がひいてきたので、再び歩き始めます。

竜ヶ岳へのスズタケの切り開き道がジグザグに延びているのが良く見えます。

ジグザグの道をいきます。

標高を上げるほど、更にきれいな、もっとすごい富士山が見飽きるほど見え続けます。

これは確かに富士山展望の山として人気が高いはずです。

先程までいた石仏の肩や笹の切り開き道がよく見えます。


石仏から50分、なかなかの急登ですが、富士山を眺めながらなので、あまり苦になりません。

空は青く、笹とのコントラストが鮮やかです。


下山路の分岐に着くと、白峰三山がより近くなったような気がして、心が浮き立ちます。


分岐を左に折れ、ぬかるんだ尾根道を竜ヶ岳山頂に向かいます。

左に富士山、右に南アルプスという贅沢な眺めを楽しみながらのひと登りで、竜ヶ岳山頂に着きます。

竜ヶ岳山頂はササに囲まれた広く平坦な所で、まさに360度の大パノラマ。


目の前にはもちろん巨大な富士山。

青木ヶ原樹海は緑濃く、朝霧高原は冬枯れの茶色です。

振り返ると南アルプスの堂々たる山容が。

白い峰のスカイラインがくっきりと鮮やかに見えました。


今年秋から再開した山旅の中でも図抜けて素晴らしい大展望の山でした。


下山は分岐から本栖湖畔まで北面の落ち葉の道です。

展望がないなか、一時間もひたすらつづら折れに下っていきます。

落ち葉の絨毯は靴が埋まるほど深く、時折浮き石がかくれているので注意が必要です。

樹間から少し見えた富士山は、その大きさに改めて驚かされました。

今日一日、自分が思い描いているより必ずはるか上方に頂があり、その巨大さに圧倒され続けました。


本当に素晴らしかったです!


今度はまた別の山から見てみようと思います。


本栖湖キャンプ場1005ー(10分)ー登山口1015ー(40分)ー小ピーク1055ー(45分)ー石仏、あずま屋1140(20分休憩)ー(50分)ー分岐1250ー(14分)ー竜ヶ岳山頂1304(31分休憩)ー(12分)ー分岐1347ー(1時間8分)ー本栖湖畔1455ー(17分)ーキャンプ場1512


全行程 5時間7分

(うち歩行時間 4時間16分)


標高差 580M(905M~1485M)

歩数 17000歩

歩行距離 11、0㎞

パーティー 2名(ターボと)

行程図