【山梨、本栖湖】富士山大展望の『竜ケ岳』 2016年12月3日(土)
《登山難易度3》
街のいちょう並木や民家のドウダンツツジが色濃くなる頃は、山は冬枯れのシーズンです。
今回は富士山展望の山旅と称して、富士五湖の中でも一番西に位置する本栖湖畔の竜ヶ岳に登りました。
本栖湖キャンプ場のバンガローの間を進み、ヒノキの樹林帯からスタートです。
つづら折れの急登で一気に汗をかきます。
やがて広葉樹の森となり、尾根に出てわずかに行くと小さなピークに到着。
そこでは突然目の前に富士の勇姿が現れます。
あまりにも秀麗で言葉を失うほどです。
振り返ると本栖湖をはさんで八ヶ岳の尖った峰々が見え、貴婦人の横顔のようです。
北岳、間ノ岳、農鳥岳の南アルプス白峰三山も見えました。
この小ピークから竜ヶ岳山頂まで、一度も見失うことなく、ずっと圧倒的存在感で富士山を見ることができます。
小ピークを越えると、広葉樹の中の快適な尾根歩きとなります。
樹林から差し込む光で落ち葉の上に木々の影がのび、とても美しいです。
やがて樹林がとだえ、スズタケ(笹)の切り開き道となります。
40分程で次の展望台、「石仏、あずまや」に到着です。
小ピークから標識差100M程高くなった台地からは、朝霧高原などの富士山麓まで広々と見渡せるようになります。
巨大な富士山と自分との間にさえぎるものはなにもなく、最高の休憩所です。
汗がひいてきたので、再び歩き始めます。
竜ヶ岳へのスズタケの切り開き道がジグザグに延びているのが良く見えます。
ジグザグの道をいきます。
標高を上げるほど、更にきれいな、もっとすごい富士山が見飽きるほど見え続けます。
これは確かに富士山展望の山として人気が高いはずです。
先程までいた石仏の肩や笹の切り開き道がよく見えます。
石仏から50分、なかなかの急登ですが、富士山を眺めながらなので、あまり苦になりません。
空は青く、笹とのコントラストが鮮やかです。
下山路の分岐に着くと、白峰三山がより近くなったような気がして、心が浮き立ちます。
分岐を左に折れ、ぬかるんだ尾根道を竜ヶ岳山頂に向かいます。
左に富士山、右に南アルプスという贅沢な眺めを楽しみながらのひと登りで、竜ヶ岳山頂に着きます。
竜ヶ岳山頂はササに囲まれた広く平坦な所で、まさに360度の大パノラマ。
目の前にはもちろん巨大な富士山。
青木ヶ原樹海は緑濃く、朝霧高原は冬枯れの茶色です。
振り返ると南アルプスの堂々たる山容が。
白い峰のスカイラインがくっきりと鮮やかに見えました。
今年秋から再開した山旅の中でも図抜けて素晴らしい大展望の山でした。
下山は分岐から本栖湖畔まで北面の落ち葉の道です。
展望がないなか、一時間もひたすらつづら折れに下っていきます。
落ち葉の絨毯は靴が埋まるほど深く、時折浮き石がかくれているので注意が必要です。
樹間から少し見えた富士山は、その大きさに改めて驚かされました。
今日一日、自分が思い描いているより必ずはるか上方に頂があり、その巨大さに圧倒され続けました。
本当に素晴らしかったです!
今度はまた別の山から見てみようと思います。
本栖湖キャンプ場1005ー(10分)ー登山口1015ー(40分)ー小ピーク1055ー(45分)ー石仏、あずま屋1140(20分休憩)ー(50分)ー分岐1250ー(14分)ー竜ヶ岳山頂1304(31分休憩)ー(12分)ー分岐1347ー(1時間8分)ー本栖湖畔1455ー(17分)ーキャンプ場1512
全行程 5時間7分
(うち歩行時間 4時間16分)
標高差 580M(905M~1485M)
歩数 17000歩
歩行距離 11、0㎞
パーティー 2名(ターボと)
行程図