【群馬、中之条町】期待値を大きく上回る大展望。群馬の中央に位置する十二ケ岳で山座同定三昧。2019年4月6日(土)
《登山難易度 3》
群馬県の十二ケ岳からこんにちは😃
皆さま、お久しぶりです。
私は息子の大学合格発表を山頂で確認した島根県の盛太ケ岳(3月20日)以来、ターボに至ってはクリさんと一緒に登った浅間山外輪山(3月2日)以来の山行となります。
ターボも私も息子が大学進学で引っ越しやら何やらかにやらで、忙しかった年度末を無事にやり過ごし、再び山に行く心の余裕が戻って参りました。
ここからターボは月に二回程、私はなるべく毎週の山歩きを復活させますので、よろしくお願いします🙇⤵️
久しぶりの山歩きは、体慣らし程度のお気楽登山にしたいと思い、でも私たちにとって展望は何よりの楽しみなのでそれは外せないとも思い、見つけたのが群馬百名山の「十二ケ岳」でした。
地図を見ると、駐車場から林道を歩くこと20分、山道に入ってからは40分、合計1時間で山頂を踏めるようです。
そして山頂からの展望が良いことは、皆さんのブログで確認済みです。
とは言え春霞のこの時期、どこまで山を見渡せるか、ちょっぴり不安ですが、ま、リハビリ登山(?)ということで行ってみましょう。
このルートなら午前中で行ってこれちゃうねってことで、今回はお昼は下山してから近くの道の駅辺りでいただくことにしました。
自宅を6時15分頃出発し、コンビニ経由、高速利用で、道の駅おのこでトイレ休憩、採石場を過ぎてゲート手前の駐車場に着いたのは8時ちょうどでした。
30台程停められるという駐車場に、一番乗りです(^^;
支度を整えて、8時14分、出発です。
駐車場からすぐの林道に入って行きます。
途中山道の入り口っぽい所を通りますが、立派な標識がそのまま林道を進むことを示しているので、そのまま林道を歩きました。
前方に林道終点が見えてきました。
8時33分、杉の植林帯の中の山道に入って行きました。
ここまで19分。
標高差112M登ってきました。
初めはなだらかな道です。
少し坂が急になってくると、右手にあった植林帯が雑木林に変わりました。
朝日に向かって歩いています。
前方に見晴らしの良さそうなピークが見えてきました。
お、もしかして「見透し台」かな?と思って登って行きましたが、尾根に出ただけでした。
尾根には岩場が少し現れますが、道はそれを巻くように作られています。
再びピークっぽい場所が見えてきました。
今度こそ「見透し台」かしら?
お、そうみたい。
標識が見えます。
9時9分、「見透し台」に到着です。
山道入口から34分かけて、標高差190M登ってきた計算です。
ん?山と高原地図の標準CTよりだいぶオーバーしてしまったようですね。
初めはなだらかでしたが後半は結構な急坂でしたから、時間がかかってしまったようです。
「見透し台」は右手に進んだ所のようですから、行ってみましょう。
南側が突き抜けています。
さぁ、どんな景色が待っているのか?
おおおおおお~❗と歓声が上がります。
右からターンして。
得意の三分割写真です。
頭の中で横に並べて想像してください。
正面に渋川市や東吾妻町と榛名山です。
左手には群馬百名山の小野子山。
今日車の中で話していた計画では、十二ケ岳~中岳~小野子山と縦走往復しようかと考えていました。
こちらがこれから向かう十二ケ岳です。
こんもりした山容は、この後の急登を想像させます。
8分程眺めを楽しみ、9時17分、再び歩き出しました。
「見透し台」の標識横を通るとき、標識をよく見ると山頂まで50分と表示がありました。
「50分!?」😱
地図の標準CTは林道終点から山頂直下まで40分で、ここまで既に36分かかっているというのに、ここから更に50分なの!?
この情報で二人のテンションはだだ下がり(涙)
一気に小野子山までの縦走計画が風前の灯火となりました。
「今日はリハビリ登山だし、十二ケ岳までのピストンでいっか!」ということに。
易きに流れるお気楽隊です。
小ピークを越えなだらかな尾根道を少しで急な登りとなります。
急坂の始まり、始まり~(涙)
写真で伝わるか分かりませんが、意外と斜度があります。
しかも土がカラッカラに乾いていて滑りやすく、靴底グリップが効かないのでなかなかに大変でした。
ハァハァと荒い息づかいで登っています。
ターボが振り返ってカメラを構えていたので、無理やり笑顔を見せていますが、無理しているのバレバレ(涙)
結構キツいです。
前方に視界の開けた場所が。
地図には載っていませんが、第2見透し台(岩)と名付けたい場所に到着です。
時刻は9時40分。
見透し台から標高差100M登ってきた所です。
岩場があり、最初の見透し台と同じ方角が更に高度を上げて開けています。
右からターンして。
いつも目にしている浅間山が、いつもとは違った角度で見えています。
嬉しくなって、何枚か自撮り撮影しました。
本日のメンバーはターボと私の2名です。
岩場の上で二人で写真を撮っていると、私たちより少し先輩の男性が登って来られました。
岩場を占領していたので、「あ、今岩場をあけます!」と立ち上がろうとすると、「いやいや、大丈夫。自分は山頂に行くので。もう下りて来たのですか?」と言うので「いえいえこれから山頂です」と答えると、かすかにうなずいて登って行かれました。
何度も登られている方とお見受けしました。
この時は縦走でもされるんで、先を急いでおられるのかな?と思ったのですが、、。
この方とは後ほど山頂で再会することとなります。
なんとなく山頂が近い雰囲気になってきました。
お?つくのかな?
標識があるので、ターボに「山頂?」と聞いてみますが、あの表情見れば違うことがわかりますね。
ターボの腑に落ちない表情の答えはこちら。
「大原?入原?人原?それとも天原?」
「う~ん、読めない」
後で地図で確認してみましたが、何とか原という地名は地図の範囲内にはなかったので、結局わからず仕舞いでした。
偽ピークでしたね。
本物の山頂はあちら。
、、だといいな。
今度こそ?
ありゃりゃー、また下って鞍部へ。
でもターボのこの嬉しそうな顔見てください!
「山頂まで5分だって!」「5分!5分!」と。
それは朗報。
50分表示からいきなりあと5分表示へ、ピュッと縮みました。
見透し台出発から40分、第2見透し台(勝手に命名)で8分程過ごしましたから、歩行時間は32分程であと5分の山頂直下まで来れました。
50分表示は少し盛り過ぎ。
お気楽登山と思ってやってくるハイカーをビビらせるトラップでした。
最後はお助けロープも登場する急勾配です。
あとちょっと、あとちょっと!
大展望に期待値MAXでゴー!です。
「うわ~🎵」「いやいやいやいや、これはすごい❗」。
二人の歓声が止まりません。
10時1分、十二ケ岳山頂に到着です\(^^)/
縦走するために先を急いでおられるのかと思った男性がまだ山頂にいらっしゃいました。
山頂、二番乗り!
360度、正に何も遮るもののない大パノラマです!
しかも山が近い!
近すぎない!
適度な距離感なので、すご~く沢山の山を見渡すことができます。
これはすごい❗
こんなにすごいとは!
山名板に書ききれないほどの、山、また山です。
二人でコーフンして、「ひゃー、これはすごい❗」「こんなにすごいとは思わなかった❗」「期待値を大幅に超える!素晴らしい!」などと騒いでいると、山頂にいた男性(岩場で会話した方)が、「これ、差し上げます」と、ターボと私それぞれに十二ケ岳山頂からのパノラマビュー資料をくださいました(*^^*)
「えええええ、これいただけるんですか!?」「こんなにすごいものを!?」「あ、あ、ありがとうございます~ぅ!」
もう、びっくり、びっくり、びっくり👀‼️
このサプライズにもう私たち、テンション上がり過ぎてちょっと様子がおかしくなっています。
素晴らし過ぎて言葉になりません。
そこからはパノラマ鳥瞰図を見ながら、男性としばらく山座同定会です、もちろん(笑)
山の名前がわかるって、なんでこんなに楽しいのだろう!
山頂からいくつ百名山が見えるっておっしゃったのかなぁ。
すごい数の百名山が見えることは確かです(ごまかした)
さあ、すぐ隣にある小野子山から右にターンしてみましょうか。
見えるときにはこちらの方向にサンシャインビルや東京スカイツリーも見えるそうです。
榛名山。
視界が良ければ榛名山の奥に、蕎麦粒山、唐松尾山、甲武信ヶ岳、金峰山などのそうそうたる奥秩父の名峰がずらりと見えるみたいです。
浅間山。
今日は見えませんが榛名山と浅間山の間には八ヶ岳連峰も見えるのだとか。
右手に見える四阿山と湯ノ丸山の間には奥穂高岳や槍ヶ岳などの北アルプスが見えることもあるのだそうです。
いや、凄すぎでしょう。
本白根山、横手山、岩菅山、白砂山など、長野県の名峰がずらり。
昨年夏に登った三壁山も見えました。
左手のひときわ白いのが白砂山、そこから右手に苗場山~三国峠~平標山、仙ノ倉山~奥に万太郎山、台形の吾妻耶山の上に谷川岳、白毛門、朝日岳と、上越国境の銀嶺が見事です。
至仏山や、ひときわ大きな山塊は上州武尊。
いやぁ、カッコいい!
こちら側に弧を描いたその姿が美し過ぎて、惚れてしまいました。
手前の里は高山村です。
こちらは東方向。
パノラマ図をくださった男性の向こうに日光白根山や男体山など、日光の山が見えます。
手前の黒い山は中岳、その向こうが子持山。
子持山の左手に3つボコボコしているのが、昨年アカヤシオを見に行った袈裟丸山だそうです。
皇海山も見えます。
小野子山の向こうには赤城山です。
こんなに素晴らしいとは思ってもいませんでした。
山が近すぎず、遠すぎず、理想的な距離感でそこにあり、まだ雪を被った白い山稜が美しく、そして手元にはその名前を知ることができるパノラマ図。
山頂で至福の時を過ごすことができました。
ちょっとアップにしてみましょう。
こちらは今回惚れてしまった上州武尊と、左手に至仏山。
手前の黒い台形が吾妻耶山で、その真上に谷川岳。
ゴツゴツと険しいですね。
万太郎山から平標山。
谷川連峰と違ってたおやかな印象を受けます。
あそこに行くまでが大変なのだろうけど。
白砂山を中心に右に佐武流山や上ノ倉山、大黒山まで。
噴火した本白根山から横手山まで。
近くにいた若い男性に撮ってもらいました。
十二ケ岳って標高1200Mなんですね。
だから十二ケ岳って言うのかしら?
(真相は定かではありません)
いくら見ていても見飽きません。
初めのうちしばらくは男性と私たちの三人のみでしたが、お昼が近くなるにつれちょこちょこと反対側の男坂からハイカーが現れ、山頂には絶えず10人程の人がいました。
やはり人気の山ですね。
風もなく穏やかでポカポカと暖かい絶好の展望日和で、ずーっと山を眺めていられましたが、お昼を持ってきてなかったので、コーヒーブレイクした後、山頂標識で記念撮影して下山することにしました。
私たちの奥に座っておられる方が、山の名前を教えてくださった紳士です。
おっと、またまた忘れるところでした。
国土地理院の二等三角点。
この三角点は背後に谷川連峰を従えて、最高の立地です。
一等は18センチ角、二等三等は15センチ角と決まっているそうです。
小豆島産の美しい御影石で作られた二等三角点でした。
パノラマ図を下さった男性によくよくお礼を言ってから下山開始です。
男性は地元の方で月に一度は登って来られるそうです。
私たち、やはり相当幸運に恵まれてる(*^^*)
山の神様のお引き合わせです。
ありがたや、ありがたや。
「必ず近いうちまた来ます!」とお約束し、再会を願いながら、11時35分、山頂を後にしました。
実に1時間半以上、山頂で山を眺めていました。
楽しかった~🎵
あの男性はこの山を愛してやまない地元の方で、山頂からの眺めに感動するよそからの訪問者に、パノラマ図を分けてくださり、色々説明してくださるこの山のファンクラブ会長です(またまた勝手に命名)
私たちはあなたのお導きで、すっかり十二ケ岳の虜になりました。
ファンクラブ入会即決です。
ありがとうございました!
遠くの山ばかり見ていて気がつくのが遅れましたが、山肌の木々も美しいです。
これは新緑の時期にまた来なくちゃじゃん!ということになりました。
北アルプスや八ヶ岳、奥秩父の山など、今回見られなかった山が沢山ありますから、それを見たいと思ったら秋口がいいよとアドバイス頂いてます(冬だと車の乗り入れがずっと手前までなので、林道歩きがプラス一時間となるらしいです)が、もうまたすぐに来たい気持ちが膨らんでいて、とりあえずゴールデンウィーク中に再訪しようと思いました。
山頂直下は一番の急坂です。
滑るので慎重に。
第2見透し台(岩)通過。
まだまだしばらく急な坂です。
鞍部からの登り返し辺りで、パノラマ図を下さった地元の紳士に抜かされました。
私たち、やはりだいぶ歩みが遅いみたいです(涙)
お昼はご自宅で召し上がるのでしょうね。
土曜日の午前中、月に一度眺めを楽しみに来られ、山頂で2時間位過ごして他のハイカーと触れ合って、山の話をしてというのが習慣なのでしょうか。
また山で素敵な方と出会えました。
12時5分、見透し台を過ぎると、段々緩やかな傾斜になります。
下りだと山頂から見透し台までは30分ですね。
大きな木はまだまだ冬枯れですが、低い木の先には薄緑色の新芽が可愛く顔を出していました。
植林帯になると登山口まであとわずか。
丁寧にピンクリボンが設置されています。
分かりやすい道ですが、日が暮れたり霧に包まれたりすると、どちらにでも歩いて行けそうな林相なので、リボンが必要なのでしょう。
標識も新しくよく目立ちますし、整備が行き届いた、地元の方に愛されている山なのだなと思いました。
12時28分、林道まで帰ってきました。
山頂から下りは約50分でした。
この辺りから花粉症の私はグズグズになってしまいました。
山を歩いている時はあまり症状が出ない(あ、いや、そんなことはないか。見透し台で盛大にくしゃみをして、付近の山に響き渡っていたのを思い出した。ターボに「ヤッホー」より響くねと言われた)のですが、一日杉と檜の花粉を浴びまくったので、帰る頃には許容量を越えてしまったようです。
12時45分、駐車場に帰り着きました。
東屋にノートがあったので、紳士へのお礼を記入して、帰宅の途につきました。
帰る途中、十二ケ岳を写真に納めたくて、入道坊主の登山口がある車道の方へ少し入ってみました。
左から十二ケ岳、中岳、小野子山です。
十二ケ岳の山容はなかなかに地味ですね😁
登山口付近は植林帯でしたから、あの緑の辺りを歩いて、雑木林を尾根伝いに歩き、一旦下って鞍部から急坂を登り返したルートがよくわかります。
山の形はこちらの小野子山の方がずっと格好いいです。
小野子山も展望がいいみたいですので、また登ってみたいですね。
帰路途中、道の駅おのこに立ち寄りました。
お昼のメニューは「天ざる御膳」。
このボリュームで700円は安い!
お腹も満たされ、コンビニでアイスとコーヒーを購入し、十二ケ岳の素晴らしさを語り合いながら、車窓から里の桜や菜の花を愛でながら、早めの帰宅となりました。
(私は夜は飲み会の予定でしたので)
何度も言ってしまいますが、十二ケ岳、予想をはるかに超える大展望、大満足の山でした。
稲含山の管理人さんには申し訳ないのだけど、その展望、稲含山を越えてます!
超お気に入りの山を見つけてしまいました。
真夏は厳しそうですが、季節ごとに訪れたい最高の山でした。
累積標高差は501M。
全行程 6.1キロ。
林道歩きが丁度1キロですね。
久しぶりに歩くのにほどよい疲れ具合でした。
駐車場0814~(19分)~山道入口0833(2分)~(34分)~見透し台0909(8分)~(23分)~岩場0940(7分)~(10分)~山頂直下0957~(4分)~山頂1001(1時間35分)~(29分)~見透し台1205~(23分)~林道1228~(17分)~駐車場1245
全行程 4時間31分
(うち歩行時間 2時間38分)
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(^-^)