50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【島根、広島、愛媛】3年ぶりの里帰り《No.8》車での帰路、来島海峡に立ち寄りました。2019年3月21日

しまなみ海道からこんにちは😃


島根で楽しい一週間を過ごしました。

高齢の父に孫の顔を見せることや入院中の兄のお見舞いが主な目的でしたが、それ以外の時間も思い切り満喫することができました。

様々な昔の記憶がよみがえる、思い出探しの旅ともなりました。

名残惜しいですが、いよいよ埼玉に戻る日がやってきました。

帰路は夫と私が交替で運転しての長旅です。

子供達に瀬戸内海を見せたいと思い、しまなみ海道経由(経由といっても四国に上陸はせず、途中で引き返しますが)で帰ろうと思います。

故郷に再会を約束し、朝4時半に実家を出発しました。


私の構想では瀬戸内海で朝日を見るつもりでしたが、今日はあいにくの雨です。

出発時には夫が運転していて、途中で交代したので、しまなみ海道にさしかかった時は私はドライバーでしたので、写真を撮ることはできませんでした。

まぁ、視界が悪く海もどんより暗かったのでいいのですが。

そんなどんより加減も記録に残したかったのだけど、夫はそんな写真を撮る人ではないので仕方ありません。

来島海峡に入る手前で撮影のため運転を夫に代わってもらいました。

来島海峡大橋に入ります。

朝7時頃、来島海峡のサービスエリアに立ち寄りました。

ここで朝ごはんにします。

二階にあがる階段から下のフロアを撮影。

おみやげ物売り場がとてもオシャレで充実しています。

食事のあとここでお土産を購入しました。

子供達が食べた「釜揚げしらす丼」です。

朝から!?って感じですが、一番大きく表示されていたので、これが名物なのだろうと思い、私は「潮チャーシュー麺」にしました。

さっぱり塩味で軽く食べられました。

テラスから来島海峡を眺めます。

息子の手には購入したお土産ものがいっぱい(笑)

う~ん、お天気がなぁ。

もっともっと本物の来島海峡は島の緑と海の青と、潮目の白のコントラストが鮮やかな美しい海峡なのです(涙)

子供達にそれを見せることができず残念。

夫も私も船乗り時代、何度も通った来島海峡です。

「あれが潮目って言うんだ」とか「潮の流れは時速20ノットくらいだよ」、「潮の流れに逆らう方向に船が運航するルールなんだ。そうでないと舵が取れないからね」、「あの灯台でどちらのルートを通るか示してるんだ」などと、昔の事を思い出しながら子供達に説明します。

亀老山からの眺めや、夕日ストライクの説明が載っています。

やっぱり瀬戸内海もいいなぁ。

日本海だけじゃなく、瀬戸内海もまた旅したいですね。

ではそろそろ出発し、埼玉に帰りましょう。

雨は止んだものの、曇り空ですねぇ。

みかんやレモンの段々畑。

大津サービスエリアまで来ました。

お昼過ぎなのでランチにします。

B級グルメ、近江どんぶり。

この後は往路は夜間で見れなかった伊那谷を通過するのを楽しみにしていましたが、なんと霧(涙)

なーんにも見えませんでした。

南アルプスと中央アルプスに挟まれた伊那谷、、なかなかお目にかかれませんね。


3月15日に出発して、21日に帰宅した、島根里帰りの旅も終わりました。

これから、息子の引っ越し準備、入学準備と大忙しです。

山は2週ほどお休みします。


長い長い小さな旅の記録にお付き合い頂き、ありがとうございました。

【島根、吉賀町】3年ぶりの里帰り《No.7》深谷渓谷と高津川水源へ。2019年3月20日

高津川水源の一本杉からこんにちは😃


夫と長男と3人で盛太ケ岳に登った帰り道、吉賀町の深奥部(山口県との県境)にドライブしました。

まずは深谷渓谷へ。

西中国山地国定公園です。

山口県との県境となる深谷川は岩国を経て瀬戸内海に流れ込む錦川の支流になります。

V字に切れ込んだ谷は高さ80M。

残念ながら自殺の名所となっています。

橋の上から上流を見たところ。

この上流に長瀬峡という美しい沢があり、長女が小さい頃泳ぎに来たことがあります。

泳ぐというより、流されると言った方が正しいか。

上流と下流に大人が立って、間を浮き輪に乗った長女が流されるという自然アトラクションです。

何しろ激流ですから、迫力満点です。

源流の中、大人は必死に長女の浮き輪をつかまえます。

万が一取り逃した時の為にその少し下流(もちろん激流の中に)に私が待機しているという構図です。

注意!良い子は真似しないでください(笑)

うちの子供達(特に上の女二人)は全く水を怖がらないので、見ているこっちの方がハラハラしていました。

下を覗いてみます。

昔は赤い欄干から大きく乗り出して下を見ることが出来ていましたが、今は自殺防止の柵ができていて覗き込むことはできません。

美しい沢なんですけどね。

どうしても自殺の2文字が、少し怖い印象にさせてしまう。

こちらは下流の景色です。

新緑や紅葉の頃にはこの森が美しくふくらんで、それはそれは見事です。

道を戻りそろそろ帰りましょう。

帰りの道中で、高津川源流の一本杉に立ち寄ります。

藁で作った大蛇と共に池に入り雨乞いの神事を行っているそうです。

公園におりてみます。

私が子供の頃、この少し先にあるお宮の秋祭りに毎年祖母と出掛け、ズラリ並んだ出店を楽しんだ思い出が甦ります。

ひよこを買ってきては育たなくて悲しい思いをしていたなぁ。

昔は小さなお宮のお祭りにも遠くから沢山の出店業者がやって来て、田んぼの間の道にお店をひろげ、とても賑やかでした。

思い出す光景はいつも明るい日差しの中です。

胸踊らせて、少ないお小遣いで何を買おうか悩み、祖母に何か買ってもらってすごく嬉しかった事を今ブログを書きながら思い出しました。

大した娯楽のない時代でしたからね。

お祭りが大好きでした。

そしてそんなお祭りの帰りにこの水源へ立ち寄っていましたが、もっとうっそうとした寂しい場所だった記憶があります。

今は広々とした公園に整備されたようです。

樹齢1000年の一本杉。

こんなに大きかったんだ。

子供の頃は足元の池ばかり見て気がつかなかったのかなぁ。

祖母に「これが一本杉じゃよ。高津川の水源なんじゃけぇ」と説明されても、「ふぅん」というくらいの感想だった気がします(笑)

大きすぎて写真に収まらない!

杉というのは縦に長いものだと思っていましたが、こんなに横にも枝を広げた杉があるんですね。

この堂々たる幹まわり。

支柱で枝を支えています。

この池が「大蛇ケ池」。

高津川の水源です。

水面に逆さ杉です。

久しぶりに見た一本杉は、それはそれは見事な佇まいで、1000年の歴史を感じました。

保存活動をしていただき、感謝です。

心がじんわり温かくなりました。

次に帰省したときにもぜひ立ち寄って、また祖母との思い出を一本杉と語り合いたいと思います。


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

【島根、吉賀町】3年ぶりの里帰り《No.6》盛太ケ岳で「サクラサク」2019年3月20日

吉賀町抜月の盛太ケ岳(もったがだけ)からこんにちは😃


島根里帰り旅の後半戦、夫も加わり、山登りに出掛けました。

次女は課題が残っているとかで、実家で勉強しています。(出てくる時には寝ていたけど)

高津川沿いの公園から盛太ケ岳を眺めました。

美しい山容です。

「吉賀富士」とも呼ばれるそうです。

江戸期の歴史書「吉賀記」によると、飯を盛り上げたように見えることからその名がつけられたそうです(「島根県の山」)

登山口から1時間ちょっとで登れるとガイドブックに書いてあるけど、なかなかに立派な山ですよね。

地図を見る限り、夫曰く左手の尾根を登って行くのだろう、とのこと。

我が高津川に住む魚たちの案内板。

私は子どもの頃、夏は毎日この高津川のもっと上流で泳いで遊んでいました。

当時はプールなどありませんでしたから。

確か中学生の時に町のプールができた気がします。

大阪万博に行った時に、私のあまりの黒さに、コンパニオンのお姉さんに「海で泳いだの?」と聞かれ「ううん、川!」と答えると「川!?」と言って目を丸くされたのを妙にはっきり覚えています(笑)

夫の母(私の姑)は築地(銀座の近く)育ちなので、私より三まわりも違うのに、子どもの頃は温水プールがあったらしいですよ!

この地域間格差!驚きですよね。

狭い林道を車体を枝や草でスリスリしながら進み、これ以上行けないかなというところに車を停めました(少し広くなっていましたので)。

登山入口の看板があります。

9時35分、歩き始めました。

初めはなだらかな林道です。

林道終点です。

地元の子供達が作った看板があります。

毎年学校行事で登るみたいですね。

蓼野(たでの)方面へは下山不可と書いてあしました。

杉の植林帯の中の小さな分岐です。

尾根を行くのが正解でした(標識もありましたし)が、長男は間違えて右手の平らな方を進んでしまい、徐々に道が狭くなり消えそうになったので、引き返して正しいルートに戻りました。

後でガイドブックを見ると、ちゃんとこの分岐が載っていて、分かりにくいので注意と書いてありました(涙)

すごく立派で面白い形の木がありました。

この山の主みたい。

何の木でしょうか?

後で父に写真を見せて確認しようと思っていたのに、忘れてしまいました。

お、ようやく展望地が見えてきました。

10時25分、展望地に到着です。

登山口から標高差274M登って来ました。

ガイドブックだと登山口からここまで30分と書いてあったのですが、私たちは50分もかかってしまいました。

そんなにゆっくり歩いていた気はしないのだけど、、。

正面に安蔵寺山。

高尻(たかじり)へ向かう道と、日原へ向かう道が良くわかり、へぇ、こんな地形になっているのかと初めて知りました。

奥に見える高い山が安蔵寺山です。

県境に接していない島根県内の山としては最高峰らしいです。

子供の頃、父と登りました。

私の初か2回目の登山だったのじゃないかな?

(初登山は平家ヶ岳だったかな)

私のルーツですね。

今日は実は後期受験した国立大学の合格発表日なのです。(前期の第一希望は玉砕でしたから(涙))

10時に発表なので、山頂で結果を見ようということになっています。

すでに10時を過ぎていたので、ここで見ちゃえばと言ってみましたが、山頂で見るんだ!と先を急いで歩き始めました。

ロープを使わないと滑って登れないような急坂になってきました。

振り返ると、シルエットが酷似の夫。

長男は夫の輪郭の中に私の顔を埋め込んだようなミックス具合なんです(笑)

右手には縦走できそうな稜線が見えます。

ガイドブックによると、鈴ノ大谷山(すずのおおたにやま)らしいです。

盛太ケ岳より少し高くて、標高980Mほどだそうです。

笹の急坂が足に堪えます。

私が遅いので夫に先に行ってもらいました。

急坂を登りきり、尾根を右手に曲がると、山頂が見えてきました。

坂の途中に石積みがあり、中に小さな石仏がありました。

手の平サイズです。

もう受験の結果は出ているはずですので、手を合わせることはせず、とにかく先を急ぎます。

おお?山頂が近い雰囲気?

笹藪がうるさい。

ストックが笹に絡まって(まだ雪道用の先になっていたので、窪みに笹が入り込みます)、歩きにくいったらありゃしない。

途中でストックをしまい、笹をつかみながら登りました。

お助けロープ登場です。

ずるずる足元が滑る急坂なので、このロープがないと無理です。

息子はもう山頂でしょうか。

結果が気になって何度も息子の名前を呼びますが返事がありません。

今頃受験番号を見つけられずに絶望しているのではないかと心配になります。

先を急ぎたいのに、体は思うように動かず、気持ちが焦るばかり。

もうじきかしら?と思いますが、まだもうちょっと!

おおお、空が開け、いよいよ山頂が見えてきました~。

最後は茅の生い茂った場所を、茅をかき分け進みます。

茅の先に息子の姿が!

直後「合格したよ~🎵」と満面の笑みの息子に再会することができました。

山頂到着は11時23分でした。

展望地からやはり50分かかっています。

展望地からの標高差は267Mでした。

ガイドブックだと35分と書いてあるのですが、最後の坂がきつかったです。

山頂にて万歳三唱\(^^)/

息子は早く結果を知りたくて、最後はかけ登るくらいの勢いで山頂に着き、結果を見てからはすでに喜びを爆発させて浮かれ回った後だったらしく、「もうだいぶ落ち着いた」ところでした。

私の歩みが遅かったので(涙)

この晴れ晴れとした長男の顔(*^^*)

久しぶりに見ました。

前期を失敗してから、自分を全否定された気がすると落ち込んだ中で臨んだ後期受験だったので、さぞや苦しかったろうと思います。

6月まで部活に全身全霊を傾け、部活が終わった直後から、センター→前期→中期→後期と、卒業式まで正に全力で駆け抜けました。

指定校推薦などで早々と大学を決める友人もいるなかで、最後の最後まで誰の力も借りず(塾に通わず)やり通した君はホントよく頑張ったと思います。

山頂の祠に、手を合わせ、見守ってくれたご先祖様に感謝です。

桜の巨木の根元にはこんな銅製の仏像も。

体も心も肩の荷をおろして、楽しいランチタイム。

カップ麺と焼おにぎり(笑)

歓喜の食卓にしては寂しい限りですが(笑)

親子3人で思い出に残る山となった盛太ケ岳の、桜の巨木の前で記念撮影です。

間もなくこの山頂に大きく枝をひろげた桜の木にも、美しい花が咲くことでしょう。

蕾がふくらんで、今か今かと春の訪れを待っているようでした。

そうそう、三角点ね、三角点。

また忘れるところでした。

夫が乗って踏み台にしているのが、三等三角点です。

頭の上には蕾がふくらんだ桜の枝。

三等三角点に乗った夫が手を高く挙げて撮影した展望です。

山頂は藪におおわれて、あまり展望はなかったです。

さっき後ろを振り向きもせず、ひたすら山頂を目指したあの尾根道からの方が展望良いのだと思います。

一時間ほど山頂で過ごしました。

さあ、下山開始です。

やはり尾根からの展望の方が素晴らしいです。

山間を流れる川に沿って集落がある地形がとても良くわかります。

こちらは注連川(しめがわ)辺りでしょうか?

こちらは六日市の真ん中にそびえる大岡山(おおおかやま)です。

小学生の頃に友達と登りました。

獣のうなり声が聞こえた気がして、友達とギャーギャー悲鳴をあげながら駆け下った思い出があります。

今は登山道が荒れてしまって登れないようです。

ここは注連川方面と抜月方面が両方見晴らせる場所でした。

私の故郷、中国山地(^-^)

中国山地の特徴は標高こそ高くありませんが、一つ一つの山が里から急に立ち上がっていることだと夫が言ってました。

秩父の山はもっと奥深くて山塊が大きいですが、島根県の山は山頂までが近いです。

ゼーゼー言いながら登った急坂にさしかかりました。

ロープ登場。

足元が滑るので、ロープを使って慎重に。

展望地で水分補給をしました。

朝道を間違えた所まで来ると、こんな看板が転がっていたので、二人で掲げてみました(笑)

【又きんさい 盛太ケ岳】

また来てね、という意味です。


この後午後2時頃下山完了し、次は夫が好きだという「深谷(ふかだに)」へ向かいます。

累積標高差522M。


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。