【島根、吉賀町】3年ぶりの里帰り《No.7》深谷渓谷と高津川水源へ。2019年3月20日
高津川水源の一本杉からこんにちは😃
夫と長男と3人で盛太ケ岳に登った帰り道、吉賀町の深奥部(山口県との県境)にドライブしました。
まずは深谷渓谷へ。
西中国山地国定公園です。
山口県との県境となる深谷川は岩国を経て瀬戸内海に流れ込む錦川の支流になります。
V字に切れ込んだ谷は高さ80M。
残念ながら自殺の名所となっています。
橋の上から上流を見たところ。
この上流に長瀬峡という美しい沢があり、長女が小さい頃泳ぎに来たことがあります。
泳ぐというより、流されると言った方が正しいか。
上流と下流に大人が立って、間を浮き輪に乗った長女が流されるという自然アトラクションです。
何しろ激流ですから、迫力満点です。
源流の中、大人は必死に長女の浮き輪をつかまえます。
万が一取り逃した時の為にその少し下流(もちろん激流の中に)に私が待機しているという構図です。
注意!良い子は真似しないでください(笑)
うちの子供達(特に上の女二人)は全く水を怖がらないので、見ているこっちの方がハラハラしていました。
下を覗いてみます。
昔は赤い欄干から大きく乗り出して下を見ることが出来ていましたが、今は自殺防止の柵ができていて覗き込むことはできません。
美しい沢なんですけどね。
どうしても自殺の2文字が、少し怖い印象にさせてしまう。
こちらは下流の景色です。
新緑や紅葉の頃にはこの森が美しくふくらんで、それはそれは見事です。
道を戻りそろそろ帰りましょう。
帰りの道中で、高津川源流の一本杉に立ち寄ります。
藁で作った大蛇と共に池に入り雨乞いの神事を行っているそうです。
公園におりてみます。
私が子供の頃、この少し先にあるお宮の秋祭りに毎年祖母と出掛け、ズラリ並んだ出店を楽しんだ思い出が甦ります。
ひよこを買ってきては育たなくて悲しい思いをしていたなぁ。
昔は小さなお宮のお祭りにも遠くから沢山の出店業者がやって来て、田んぼの間の道にお店をひろげ、とても賑やかでした。
思い出す光景はいつも明るい日差しの中です。
胸踊らせて、少ないお小遣いで何を買おうか悩み、祖母に何か買ってもらってすごく嬉しかった事を今ブログを書きながら思い出しました。
大した娯楽のない時代でしたからね。
お祭りが大好きでした。
そしてそんなお祭りの帰りにこの水源へ立ち寄っていましたが、もっとうっそうとした寂しい場所だった記憶があります。
今は広々とした公園に整備されたようです。
樹齢1000年の一本杉。
こんなに大きかったんだ。
子供の頃は足元の池ばかり見て気がつかなかったのかなぁ。
祖母に「これが一本杉じゃよ。高津川の水源なんじゃけぇ」と説明されても、「ふぅん」というくらいの感想だった気がします(笑)
大きすぎて写真に収まらない!
杉というのは縦に長いものだと思っていましたが、こんなに横にも枝を広げた杉があるんですね。
この堂々たる幹まわり。
支柱で枝を支えています。
この池が「大蛇ケ池」。
高津川の水源です。
水面に逆さ杉です。
久しぶりに見た一本杉は、それはそれは見事な佇まいで、1000年の歴史を感じました。
保存活動をしていただき、感謝です。
心がじんわり温かくなりました。
次に帰省したときにもぜひ立ち寄って、また祖母との思い出を一本杉と語り合いたいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。