50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【プロフィール】メンバー紹介

このブログに登場するのは、コマクサ探検隊、メイちゃん山岳会、とちおとめ登山隊と私の家族(たまにゲストあり)です。

総称してお気楽隊と呼んでいます。

お気楽隊のメンバーを紹介したいと思います。


【隊長】 [黒斑山にて]

私(やまみほ)です。

山行計画、召集を行い、山行中は皆の体調を気遣いつつ、先頭を歩く心優しきリーダーです(自分で言うか!)。

私のリュックは、皆が困った時に何でも出てくるので、ドラえもんのポケットと呼ばれています。

自撮り棒を駆使して、美しい景色をバックに皆の集合写真を撮ることに、強い使命感を感じています。

そのためいつも私の顔が巨大に写りますが、決して顔が大きい訳ではありません。多分。

お腹がゆるいのが目下一番の悩み。

よく使う言葉は「楽勝!」。

実際はなかなか楽勝!とはならないのですが、、。

要するにいつも読みが甘いのです(反省)。

熊鈴、ホイッスル、バードコール、蚊取り線香、バーナー、山の地図の担当です。



【ターボ】 [八方尾根にて]

お気楽隊の隊員第1号で、最も高い参加率を誇ります。

私(隊長)と共に仕事中のランチタイムを利用して山の計画を立てる大事な相棒です。

2016年秋に隊長に誘われて北八ヶ岳に出掛け、強風の中、高見石から見た白駒池の美しさに魅了されたことをきっかけに、山登りにドはまりしました。

寒いオヤジギャグがお得意。

よくもまあそんなにポンポン思い付くなという感じ。

自称、スキルフルなラッパー(どなたかの論文?からの受け売り)。

足が長いので大きな岩などスイスイですが、少々臆病者のケがあり、「鎖場」や「ハシゴ」という表示に敏感に反応します。

とにかく慎重派です。

好きな言葉は「大展望」。

15分タイマーとライト付きルーペ、気温計測、道路地図の担当です。


【ハガレーナ】 [田代山にて]

コマクサ探検隊所属。

ターボに次いで登場頻度の高い隊員です。

小柄な体は全身バネのようで、身軽でしなやか、体力抜群です。

上等なカメラを持っておらずスマートフォンでの撮影のみのお気楽隊の中で、唯一iPhone撮影なので、ズーム写真はハガレーナ担当です。

大体最後尾を歩き、体力のない隊員を優しくフォローしてくれます。

好きなものは、岩登りと足の長い蜘蛛やゾゾゾっとするようなゲテモノ全般。

難易度の高いルートだと「アスレチックだ~🎵」とワクワクし、キモチの悪い物を見つけると必ず写真撮影しています。

ウエットテイッシュと敷物、チョロギの担当です。


【ピカンチ】 [御岳山にて]

コマクサ探検隊所属。

華奢な体で、体力に自信はないようですが、意外と参加します。

得意技はおすまし。

写真を撮っても決して笑わないので(この写真は笑っている奇跡の一枚です)、隊長としては機嫌が悪いのか!?と心配になりますが、どうもそうではないようです。

寒さに極端に弱く、寒いと益々不機嫌そうになります。

中禅寺湖畔の高山で私が道間違いをし、強風にあおられてから、その後の参加がありません。

予定が合わないからだと信じておりますが、、果たして!?


【ウォーリー】 [大菩薩嶺にて]

コマクサ探検隊所属。

いつもシマシマの服を着ている我らがオシャレ番長です。

土日勤務なので、なかなか参加できませんが、獣の気配におののきながらの大菩薩嶺への夜道歩きで、衝撃の山旅デビューを果たしました。

その大展望に感動して、誰よりも高い登山靴とリュックを購入しましたが、あまり出番がやってきません。

好きなものは「安楽の焼き鳥」。

山にはたまにしか行きませんが、宴会には必ず参加します。

彼女と一緒だと笑い声が絶えず、楽しさ倍増します。


【ナース】 [池の平にて]

コマクサ探検隊所属。

仕事が忙しいので参加率は低いのですが、ガイドさんとの遭遇率の高さは大谷翔平もビックリです。

体力があるので、たまの参加でも全く疲れません。

とにかくタフ!

医療の知識が豊富なので、メンバーがケガをした時にはとても頼りになるはず。

幸いまだその機会はありませんが。

誰よりも心が広く、頼れる存在です。


【姫】 [袈裟丸山にて]

コマクサ探検隊所属。

メンバー1のきれいどころ(写真手前。奥は私ですので)。

写真を撮ると一番絵になります。

朝早く起きることができないので、滅多に参加しません。

マイペース(言い換えればワガママ)なので、時々和を乱しますが、可愛いので憎めません。

持参するおやつは、私たちの持ってくるスーパー菓子とは違って、お取り寄せのような(貰い物らしい)高級菓子です。

ジョギングやゴルフもするアクティブな一面もあります。

苦手なものは片栗粉。

人からもらった大福の粉を全てはたき落としてから食します。


【マーサ】(写真手前) [玉原湿原にて]

コマクサ探検隊所属。

今までに二回だけ参加しました。

子ども達の部活送迎などあり、なかなか参加できません。

メンバーの中で一番若いのですが、体が軽すぎるのか、強風が吹くと飛ばされそうになります。

誰にでも優しく穏やかな性格で、とってもいい人なんです。

カップ麺を作るため、私のジェットボイルで沸かしたお湯をみんなに順番に注ぐと、時間差で皆、自分のが3分経過するとズルズル食べ始めるのに、マーサは遠慮して最後の一人が食べ始めるまで待っているのですよ。

麺はノビノビになっちゃてますから(涙)

このメンバーに気を使う必要は全くないのにね。

でもそんな彼女が私は大好きです。


【花子】 [根子岳にて]

メイちゃん山岳会所属。

メイちゃんは花子の家のおデブ猫ちゃんの名前です。

子供の頃からご両親に連れられてずーっと山登りしてきて、アルプス縦走や山小屋泊などの経験も豊富。

メンバーの中で一番経験値の高い隊員です。

体力がありますが、ご主人がもっと高いレベルの山に向かいたい志向になってきたので、そろそろ私たちお気楽隊レベルのハイキングに参加しようかなと考え始めているようです。

口癖は「しょっぱい山」。

(ご参考)

山登りには参加しませんが、花子んちの【メイちゃん】の姿はこちら。

花子は失礼な❗と言いますが、誰がどう見てもおデブさんですよね。


【勝どん】 [長瀞アルプスにて]

メイちゃん山岳会所属。

仕事と子供の野球サポートが忙しく、なかなかご一緒できません。

私がブログを始めたのは、勝どんの「そろそろブログに進出したら?」の一言があったからです。

ポリシーはポールを使わないこと。

ストイックにどんどん高みを目指します。

私たちとの距離が離れる一方ですが、たまには一緒に登りたいな。

奥多摩、奥武蔵、奥秩父の山が好きみたい。

あれ?奥ばっかりだな。


【義姉改め、2号】 [三本槍岳にて]

ハガレーナ2号、あるいはコント2号と呼ばれます。

とちおとめ登山隊所属。

夫の姉です。

東京在住ですが、山の計画と予定が合うと、帰省してきます。

自称「嵐を呼ぶオンナ」。

独特の愛すべきキャラクターで、参加の度に色々やらかしてくれます。

忘れ物が多い。

その度に私に「お姉さ~ん(ー_ー;)」と言われています。

参加の条件は行程が短く、高低差が少ないこと。

最近新しいリュックを購入。

実家に置いてくれているので、うちの子供達が使える(笑)


【長女】 [日光白根山にて]

私の娘です。

今のところ年に一回位登場します。

まだ登山靴を持っていないので、このときは弟の大きすぎる登山靴を借りてきました。

身長が172.6センチあり足も長いので、大股でガシガシ登ります。

小学校から高校までバレーボールで鍛えた体は体力バッチリで、全く疲れを見せません。

筋金入りの晴れ女を自称します。

そのうち登山靴を買ったら、美人の友人を連れてきてくれるらしいので、今後の写真映えに期待大です。


【次女】 [袈裟丸山にて]

私の二番目の娘です。

ブログにはたまに登場します。

田代山編では一緒に寝ていた番犬ひまが脱走したのに気が付かないで、10時頃まで爆睡していた例の娘です。

袈裟丸山で2号が遭難しかけたときも、車の中で爆睡していました。

剣道で鍛えてきたので、体力はあるようで、歩くスピードは速く、疲れませんし、息もあがりません。

羨ましい。

性格は結構ユニークです。

私の知らない二次元の世界に詳しい(笑)


【長男】 [蛇骨岳にて]

4歳の時に白馬岳で遭難しかけた逸話で登場した私の息子です。

あんなにビービー泣いていた子が今や身長183センチになり、背中には急激に伸びすぎたための横割れ線(妊娠線の横バージョン)が沢山あります。

いつの間にか我が家でいちばんの力持ちになり、山に行くときはポーターとなるので便利になってきました。

大学生になったら山岳部に入るよう私は勧めていますが、夫はヨット部をイチオシしているので、さてどうなるでしょうか?


【夫】 [鍋割山にて]

私の影響で山登りを始め、一時は地元の山岳会に所属するほどのめり込んでいましたが、今は仕事が忙しくほぼ山に行けていません。

山はソロ山行が多く、彼が山に行くときは必ず雨が降るらしいです。

こちらは筋金入りの雨男(涙)

途中で沢登りに転向し、奥秩父の沢に仲間とよく出掛けていました。

沢での雨は命取りになりますから気を付けてもらいたいものです。

今年の初めに雪道歩きを体験したかったので、夫に同行してもらい、ブログには一度だけ登場しています。


【ひま】 [我が家にて]

我が家の番犬です。

地元の山に登るときに、時々同行します。

番犬として怪しい人にはちゃんと吠えるのに、散歩中や山ではむやみに人やよそさまの犬に吠えかかったりすることのない、TPOをおさえた結構できるやつです。

ただ脱走癖があり、度々家人を困らせます。

田代山編では、ひま脱走事件が勃発し、ひとネタ加えてくれました。


【モモタ&ロクタ】

山には同行しませんが、ブログの中にたまに登場するので、一応紹介します。

奥が初めに我が家にやって来た「モモタ」です。

友人の親戚から頂いた、生まれがちゃんと分かっている子です。

優しい性格で、ロクタが先に食べるのを見届けてから餌を食べます。

無口な彼を息子は「モモタ先輩!」と呼んで可愛がっています。

手前の目付きが悪いのが「ロクタ」です。

水路に捨てられて助けを求めていたのを、私が保護しました。

前に別の可愛い子猫を拾った時はタイムラインで動画を流したら8名も飼い主希望者が現れたのですが、この子はブチャイクなので貰い手が現れませんでした。

うちのご近所に野良猫に外で餌をやっている(避妊手術とかはしてくれない)家があり、そこの野良猫にそっくりなので、そこの出身なのではと疑っています。

おしゃべりな彼はいつも私に話しかける(甘えてくる)ので、そのうち人間の言葉をしゃべりはじめるのではと思っています。

今でも会話は成り立っているのですよ、まじで。




こんな個性が色々のお気楽隊です。

今後ともよろしくお願いします🙇⤵️

逸話が発生したり、新しい参加者があれば、随時更新しますね。

【長野 白馬】雨の『八方尾根』を歩く。渦巻く雲の間から見える雪渓のチラリズムが悩ましい。2018年8月25日(土)

《登山難易度 3》

白馬、八方池からこんにちは。


いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます!


今回の山旅は自身三度目の白馬です。

白馬岳には20代の時に友人と、40代の時に家族で登った経験があります。

いずれも猿倉から入山し大雪渓を登り、白馬山荘で一泊し、翌日白馬大池、乗鞍岳経由で栂池平へ下山するルートでした。

家族と登った時は下山日に雨に降られ大幅ペースダウンで、ロープウェイの運行時間に間に合わず、遭難一歩手前のような体験をしました。

このコースを歩く人たちは早朝出発するのでしょうが、山頂での夫の友人の結婚式に参列してからの下山だったので出発が遅れたことも原因でした。

一番下の息子は当時4歳でした。

二日間自分の足で歩き、あの大雪渓を歩いた最年少記録なのではと思います。(何の根拠もありませんが(笑))

しかし二日目ともなると疲れも出ますし、誰にも会わない雨の下り道(登りでは多くのハイカーがいたので、皆に声を掛けてもらい張り切っていましたが)、どうしても歩みはゆっくりになります。

ロープウェイに間に合わないと判断した夫が突然自分のザックの中身を取り出し始めました。

何事かと思いましたら、ほぼ空になったザックの中に息子を入れて、走って下り、先にロープウェイ乗り場に行ってロープウェイの運行を延長してもらえるよう頼んでくると言うのです。

ザックの中に正座のような形で入れられた4歳の息子の頭がザックの上に出た何ともシュールな状態で、夫は長い足を使いタッタッタとあっという間に駆け降りていきました。

私と娘二人は暗くなり始めた雨の道を、不安に思いながら進みました。

途中小さな分岐が現れましたが、地図には表示がなかったのでどっちに行くのか迷いました。

仕方なく右に行ってみようと足を踏みだそうとした瞬間、次女が「あっ!父さんの靴下だ!」と。

見ると左の道に入る所の木の枝に夫の薄汚れた靴下がぶら下げてあったのでした。

危うく道を間違えるところでした。

夫がザックの中の息子にタオルか何か取ってと言うと、手に触れたのが靴下だったらしいです。

オレンジ色のタオルなどでしたらもう少し目立ったのだと思いますが、何とか地味な靴下を次女が見つけてくれて良かったです。

夫の靴下発見で遭難の危機を回避し、更に下り、車道が見えた所で夫と再会できました。

ロープウェイ乗り場に息子を置いて迎えに来てくれたのです。

聞くと、ちょうどロープウェイの係員が車で下山するタイミングに出会えたらしいです。

ロープウェイの運行延長はやはりできないそうで、その代わり事務所の鍵を貸してくれ、そこから電話でタクシーを呼ぶように言われたそうです。

ロープウェイの係員も立ち去ったロープウェイ乗り場に息子を一人残してきたので、急いで戻らなければいけません。

日はすっかり暮れてしまい、辺りは真っ暗です。

駆け足でロープウェイ乗り場に行くと、4歳の息子が泣き叫びながら、まさに屋根のある建物から真っ暗な雨の世界に駆け出してくるところでした。

ひとりぼっちで留守番している間に、何でも「覚醒剤、絶対ダメ!」の怖いポスター(目が光っている鬼の顔だったらしい)が目に入り、恐怖で駆け出してしまったらしいです。

二つ目の遭難回避できた瞬間でした。

あと1分遅ければ、ザーザーと降りしきる雨の中、息子は漆黒の闇に消えていたのだろうと、今考えても危なかったと思いゾッとします。

大泣きする弟に姉がクッキーの「チョイス」をあげて慰めたのですが、その思い出から今でも息子は「チョイス」を食べると涙の味がするのだそうです。


だいぶ前置きが長くなりました。

ついつい思い出が溢れてきて、長々と書いてしまいました。

20代では二日間を大して疲れもせず楽しめたのですが、40代では自分の歩みも遅くなり遭難しかけた白馬岳。

50代も半ばになると、とても自信がありません。

ということで、今回は白馬岳を「見る」山旅を計画しました。

白馬三山が目の前に見える展望の八方尾根を歩きます。

八方尾根を更に登ると唐松岳ですが、今の自分の体力ではその手前の唐松山荘までも無理があり、八方尾根の中程にある丸山ケルンを目指すくらいがせいぜいだろうと判断しました。

帰りのロープウェイの時刻に間に合わない恐怖は二度と御免ですからね。

丸山ケルンからでも大迫力の白馬三山を見渡せるはずです。

皆さんのブログの写真を見て、期待に胸を膨らませ出発です。


自宅を早朝4時に出発、いつものようにコンビニ経由(セブンイレブンのお兄さんが毎回同じ方で、最近は私たちを見るとニヤッと笑う気がします。またあのオバチャン達が来たよ、という感じでしょうね)、本庄児玉インターから高速に乗ったのが4時22分。

長野インターを5時50分におり、途中わずかに有料道路を通って、八方尾根ロープウェイのあるホテル街の駐車場に着いたのが6時45分でした。

本庄児玉インターから2時間20分ほど。

白馬ってこんなに近かったのね~!

これならバリバリ日帰りの行動範囲内です。

前々回の田代山で車での行程に対する許容範囲が拡大し、行動範囲が随分広がっている気がします。

ホテルの駐車場(500円)に駐車しました。

ポツポツと雨が降りだしています。

小雨の中、急いで支度を整えます。

雪の山以外で初めから雨合羽を着て歩き始めるのは二年前から山歩きを再開して初めての経験です。

雨予報だとずっと中止や延期にしてきましたからね。

ホテルのフロントに駐車料金を支払いに立ち寄り、今日の天気を聞くと、雨の予報だとか。

自宅で昨日と今朝調べたネット天気予報だと晴れで午後3時位から雨の予報だったのですが、どうやら予報が変わったようです。

女将さんが「雨の予報だけど、早めにあがるかもよ。それに上は抜けてるかもしれないしね」と少し元気づけてくれました。

傘をさして八方駅まで歩くと、駅の側にも駐車場(600円)があったようです。

次回はこちらに停めましょうかね。

八方駅です。

長野オリンピックのお陰ですね。

八方駅の標高は770M。

ゴンドラ、リフトと乗り継いで、1830Mの八方池山荘まで標高差1060Mも運んでくれます。

7時10分、ゴンドラ乗車口で往復チケット購入しました。

大人2900円ですが、ターボがmont-bellの会員証を持ってきていて(私は毎回忘れるのです(涙))、4名まで割り引けるとのことで、一割引の2610円で買えました。

ゴンドラリフト「アダム」に8分程乗り、うさぎ平のカフェやショップのある立派な建物内のトイレをお借りした後、アルペンクワッドリフトに向かいます。

相変わらずの小雨です。

足元には美しい花が沢山咲いていて、時々伸びた草が足に当たります。

この時はまだ「上に行けば抜けてるかも」という女将さんの言葉にわずかな望みを託していましたが。

黒菱平(標高1680M)に着くと、更に霧が濃くなってきました。

鎌池の木道を通り、最後のリフトです。

4人でリフトに乗ろうとしたら、最後のターボだけ係のお兄さんに「次のリフトにしてください❗」と強く押し返されたらしく、少し傷付いたターボひとりぼっちの図。

少しだけ町を流れる川が見えます。

山の方にも雲がありますね。

このリフトは地面からの高さが1.5mの近さなのだそうです。

色とりどりの花を眺めながら上っていきました。

7時50分、山頂駅に到着です。

気温は21度。

八方池山荘です。

標高は1830M。

一気に高山にやって来ました。

白馬三山の絶景スポットだそうです。

目標の丸山ケルンまでの道のりを確認します。

予報によると、午前中の降雨確率50%、午後は70%、雷雨の予想です。

小雨の降るなか、7時55分、歩き始めます。

左側が開けた道です。

天気が良ければどんな絶景が見られるのでしょうか?

分岐です。

右手は尾根を通って石神井ケルン(地図では八方山ケルン)経由の道です。

今日は展望ゼロなので、歩き易そうな左手の木道を選択しました。

二本ある木道は左側通行です。

8時27分、約30分かけて八方池までほぼ半分の所まで来ました。

ここまで1.5キロのようです。

ベンチのある広場で二回目の給水を取りました。

右に大きく曲がる木道横には沢山のベンチとテーブルがあり、いつもなら眺めを楽しむハイカーや観光客で賑わう場所なのだと思います。

道は右に折れ、尾根に向けて登ります。

小川の流れる音を聞きながら進むと前方にケルンが見えて来ました。

尾根に出ました。

二つ並んだケルンが見えます。

遠くに見えるのは八方ケルンです。

尾根道との合流地点にはトイレがありました。

尾根道に出てすぐにケルンに到着です。

8時41分、息(やすむ)ケルン(地図では第2ケルン)です。

登山口から約45分ですね。

息ケルンは、この辺りで亡くなった息子さんのために親御さんが建てた慰霊碑です。

息(やすむ)というのは、息子さんのお名前だそうです。

当時は今みたいなロープウェイも整備された道もなかったのでしょうから。

先人の苦労と苦難を経て、今私たちのようなお気楽隊も尾根歩きを楽しめるのですね。

今日は天候悪化などでどこまで行けるか分からないので、一応早めに記念撮影。

今日のメンバーは、ターボ、花子、ハガレーナ、私の四人です。

滑りやすい蛇紋岩の道を登ります。

斜めになっている石に足を乗せるとツルッと滑り、膝が変な方向に持っていかれるので注意が必要です。

10分程で、八方ケルン(2035M)に到着です。

八方ケルンは慰霊碑ではなく、道標のようです。

八方ケルンからの眺めです。

雲が邪魔だ~(涙)

岩がゴロゴロした道を登ります。(振り返って撮影。八方ケルンと尾根のトイレも見えています)

広々とした尾根にあった山座同定用の看板です。

あー、こんなもの見せられても~(涙)

それにしても、雲がなければこんなにも見事な展望なのですね~。

霧の中、木道を下って八方池に向かいます。

八方池が見えてきました。

お天気が良ければ、白馬三山が湖面に映っているはずでした。

深さはどのくらいなのでしょう。

青い湖面が美しいです。

池の周りを反時計回りに歩きます。

あいにくの天気で展望がないため、花を愛でながらぐるっと。

ノコンギクです。

タカネマツムシソウ。

対岸までやって来ました。

静かな湖面を見ながら小休止。

時刻は9時20分、おにぎりをひとつ食べました。

ここまで1時間25分程かかったので、帰りの時間を考えて、どこまで行けるか話し合いました。

とりあえずこれから1時間半歩き、11時までは行ける所まで行って、そこでお昼休憩を30分取り、下山を開始しようという事になりました。

再び歩き始めると、すぐに小さな池溏がありました。

ここからは本格的な山道になります、、と表示されています。

八方池まではほぼ木道なので、観光客の散策コースみたいです。

さて、歩き始めましょう。

どこまでいけるかな?

紅葉の始まっている低木もありますね。

痩せた牛の背中のような岩の尾根を行きます。

ここは晴れていれば360度の大展望なのでしょう。

今日は残念ですが、強風が吹いていないだけ良しとしますか。

森が見えてきました。

八方尾根は森林限界の後に再びダケカンバの森が現れる逆転現象が起きている珍しい植生なのだそうです。

この森が素晴らしかったです。

ダケカンバの巨木が雪の重みや強風にさらされるからか、奇妙な形に曲がりくねり、不思議な空間を作り出しています。

アバターの世界みたい。

目の高さには赤い実が雨に濡れてより艶やかに輝いています。

二つ目の森にはダケカンバの間にナナカマドが沢山。

あと1ヶ月もすれば、森は黄色と赤の共演が始まりますね。

森を抜けると尾根の左側を歩く道になります。

こんな石を丁寧に積み重ねた階段なども現れ高度を稼ぎます。

八方尾根は初めから終わりまでずーっと花に囲まれたフラワーロードです。

汗をかいた息子の頭を思い出します。

花子も野球をやっている長男を連想したみたい(笑)

ハッポウアザミです。

下を向いて咲くのが特徴だとか。

この辺りからトリカブトの群生が始まります。

あわわわわ、中はこんな感じなのですね。

トリカブトは悪いイメージがあるので、なんだか凶暴そうに見えます。

これは紫色が鮮やかでキレイです。

左側斜面もお花がいっぱい。

この辺りで雨が強くなってきたので、私は暑くて脱いでいた雨合羽を再び着ました。

そこへ山岳パトロールのカッコいいお兄さんが2名下って来られ、皆に「泊まりですか?日帰りですか?」と声をかけていました。

扇雪渓はもうすぐですか?と聞くと、「もう少しありますね。30分位かな」とのこと。

この時10時20分位だったので、行けるのは扇雪渓くらいまでかな?と思いました。

ここいらで登りで撮影した花たちをまとめておきましょう。

下りも同じルートなのですが、目線が違うかもなのでね。

これはウメバチソウです。

これは何でしょうか?

図鑑で調べると葉っぱの感じと花の姿を想像すると、もしかしてオガラバナ?と思いますが、実のついた画像がないので分かりません。

煎って食べると美味しそうな実が沢山ついていて、ここでもターボが「夏でもナッツ」と言うので、皆で後半の「冬でもナッツね」と声を揃えたのでした。

ベニバナイチゴです。

食べられるそうですが、あまり美味しくはないとのこと。

口に入れてみる勇気がなかったのですが、次に見かけたら味見してみようかな。

径2センチ位の真っ赤な花が咲くそうです。

シモツケソウ。

タムラソウ。

ノアザミに似ていますが、葉っぱにトゲがないそうです。

図鑑で調べると、ハクサンタイゲキでしょうか?

図鑑はスマホのように拡大して見れないのでよく分かりません(涙)

鈴のような花に水滴がついて可愛らしいハクサンシャジン。

大きな大きなキヌガサソウです。

大きな葉を放射状に広げ、その葉と同じ枚数の花弁があります。

花の直径は10センチにもなります。

木陰に咲いている姿は迫力があり、異様な存在感でした。

オオヒョウタンボクです。

枝先に1~2センチの白い小さな花を二つずつ几帳面に並べてつけるのだそうです。

赤い実も可愛く並んでついています。

滑りやすい急坂を登る箇所もあります。

山岳パトロールのお兄さんと会話したあと、歩き始めて一回目の給水タイムです。

15分経過したことになるので、あと15分、次の給水アラームが鳴る頃に扇雪渓ですね。

あたまの上からヒルが降ってくるから気をつけてと、ハガレーナが注意喚起しています。

左側は花が咲き乱れた美しい窪地です。

真っ赤なナナカマドの実。

10時49分、扇雪渓に到着です。

ここでちょうど給水アラームの音。

山岳パトロールさん、さすがです。

私たちを見て、このメンバーならこのくらいかかるかなという予想ピッタリで着きました。

ロープウェイ終点から2時間55分でした。

分岐を右に登って行けば丸山ケルンですが、今日はこの扇雪渓からUターンすることにしました。

扇雪渓の大きさはこんな感じ。

だいぶ解けてしまったようです。

扇雪渓を見ながらランチタイムです。

雪渓の側だからか、気温は16度。

今日はほぼ汗をかいていませんが、チョッとヒンヤリします。

扇雪渓に咲いていた可愛い花たち。

オヤマリンドウ。

登山道では見なかった面白い花がありました。

本日の最高到達点にて記念撮影。

ちゃんとした標高は分かりませんが、蛇紋岩と花崗岩との境目っぽかったので、2300Mということにしておきました。

花崗岩の上に蛇紋岩が点在している場所に見えますよね。

あの尾根まで登れば丸山ケルンはすぐそこなのでしょう。

丸山ケルンまで行ってみようかとも思いましたが、花子が「えー、もうここが終点で下山するだけの心づもりになっちゃってるよぅ」と言うので、「だよね」ってことで、今日はここまで。

どうせ丸山ケルンまで行ってもな~んにも見えないと思いますしね。

11時20分、下山開始です。

振り返って撮影。

あー、丸山ケルン、見えそうで見えないですねぇ。

ありゃー、また雲が~。

ハガレーナが呑み込まれるぅ。

下山は給水アラームを25分に設定。

登りでパトロールの方にお会いした場所にて給水タイム。

下山時は行きより沢山花の写真を撮りました。

田代山湿原でも見かけたイワショウブです。

この花、可愛くて大好きになりました。

オヤマソバです。

花つきがソバの花に似ているからその名がついたそうです。

大~きな葉っぱにびっくり。

タムラソウ。

タカネマツムシソウ。

ネバリノギラン。

茎の上部をつまむとかなり粘りけがあるらしいです。

つまんでみれば良かったな。

イワショウブ。

ウメバチソウ。

ハッポウアザミ。

ミヤマコゴメグサ。

再びダケカンバの森に入ります。

森を抜け尾根に出ました。

雲の間からチラリと見えた遠くの山が何なのか、地図を見て考えているところ。

多分見えたのは雨飾山でした。

動画ではないので分かりませんが、雲がどんどんわいてきて、動きがすごく速いです。

八方池が見えてきました。

「ここからは登山道です」の分岐に戻って来ました。

行きには立ち寄らなかった第三ケルンに向かいます。

第三ケルンです。

これはどなたかの結婚記念に建てられたそうな。

そんな事できるの!?とびっくり。

八方池の向こうに朝は見えなかった白馬三山の片鱗が見えました。

雪渓が見えますね~。

しばらく粘って眺めていましたが、結局山頂部を見ることは叶いませんでした。

雲の動きがとにかく速い!

尾根にあったお地蔵さまに、次回は大展望が見られすように、、とお願いして歩き始めました。

分岐のトイレが見えてきました。

トイレ休憩のあと、木道を下って行きました。

登山道脇には親切な花の説明板が沢山ありました。

最後まで見えそうで見えない(涙)

絶対リベンジしましょう❗

、、、と流れる雲を見ながら思いました。

わずかに見えた菅平方面。

ロープウェイ乗り場が見えてきました。

この頃になると、雨はどしゃ降りに。

足元はミルクセーキのような小川になっていましたよ。

激しい雨に煙るロープウェイ乗り場に帰り着いたのは午後2時ちょうどでした。

午後1時半頃には着ける予定だったので、だいぶゆっくりしたことになります。

何としても白馬三山の山頂部を見てみたかったのです。

ザックを膝に抱え、雨合羽のフードを目深にかぶり、どしゃ降りの雨に濡れながらロープウェイで下りました。

次のリフトに乗るとすっかり雨があがり、美しい二重の虹が出ていました。

最後の最後に素敵な景色を見ることが出来ました。

さっきのお地蔵さまが気の毒に思ってサービスしてくれたかな?

今回は残念ながら、一日中雨に降られ、雲に展望を遮られた八方尾根の旅となりました。

この秋までに、ピーカン晴れ予報の時に、再訪します!


八方池山荘0755ー(46分)ー息ケルン0841ー(12分)ー八方ケルン0853ー(18分)ー八方池0911(22分)ー(2分)ー登山口0935ー(1時間14分)ー扇雪渓1049(31分)ー(1時間7分)ー第三ケルン1227(16分)ー(34分)ートイレ1315(7分)ー(38分)ー八方池山荘1400


所要時間 6時間5分

(うち歩行時間 4時間49分)

標高差 470M(1830M~2300M)

歩数 16000歩

パーティー 4名(コマクサ探険隊&メイちゃん山岳会)

費用 一人当たり5310円

(リフト代2610円、高速代2440×2、自動車道代210円×2、ガソリン代3267円、駐車料金500円、トイレ利用料100円)


行程図などは後ほど。

【群馬、丸沼高原】解放感半端ない!日本百名山の『日光白根山』で大展望を楽しむ 2018年8月14日

《登山難易度 4》

日光白根山からこんにちは❗


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます!


お盆休み企画第3弾。

涼を求めて高い山に行きましょう❗

ということで、日本百名山の日光白根山に白羽の矢を立てました。

ロープウェイを使って標高を稼ぎ一気に標高2000Mへ。

そこから577M登り、2577Mの日光白根山山頂を目指します。


今回は比較的自宅から近いので、少し遅め出発で、自宅を4時45分に出て、コンビニ経由、本庄児玉インターに5時17分に乗りました。

さすがお盆休み。

いつもガラガラな高速ばかり走っていますが、この日はまあまあな交通量です。

沼田インターにおりたのが5時53分。

沼田、近っ!

本庄児玉からわずか36分です。

ここから一般道を走り、丸沼高原スキー場に着いたのが6時35分でした。

本庄児玉インターから1時間18分。

自宅からでも2時間かからずに来れました。

初め「登山者は第一駐車場に→」という看板に従って上の駐車場に停めました。

トイレや更衣室(鍵が空いていたかはわかりません)もある広い駐車場には、前泊の車と思われる車が10台弱。

ロープウェイの稼働は7時半からなので早く着きすぎたようです。

ターボとハガレーナがちょっと偵察に行ってくると出掛け、戻ってくると、どうやら登山者も下のロープウェイ乗り場入り口正面の駐車場に停めてもいいらしい、ハイカーらしき人々がバンバン停めてるよとのこと。

なので下の駐車場に車を移動させました。

下におりると、いきなりの観光地感。

上の駐車場とは雰囲気が全く違います(笑)

さすが高原。

気温は21度です。

7時15分頃センターハウスがオープンしたので二番手くらいで中に入り、ロープウェイ往復チケット(2000円)を購入、7時28分、動き始めたばかりのロープウェイに乗車しました。

眼下には色とりどりのテントがかわいく並び、楽しそうなキャンプ場が見えます。

子供達が小さかった頃、家族で出掛けたキャンプやスキーの思い出がみんなあるみたいで、なんだか懐かしいような気分です。

乗車時間は16分ほど。

正面に日光白根山と山頂駅が見えてきました。

7時48分、山頂駅のトイレをお借りしてから出発です。

正面にドーンと目指す日光白根山ですが、残念ながら山頂部は雲に隠れています。

左手奥の赤い鳥居をくぐって登山口へ。

二荒山神社だそうです。

ロープウェイ乗り場に「今日は雷の予報が出ています。雷になった場合はロープウェイの運航を停止します。その場合は自力で下山してください」という怖~いメッセージがホワイトボードにさらっと書いてありましたので、何とかお天気が持ちますようにと、二荒山神社の神様にお願いしておきました。

登山届を提出するとき、ターボに下山は何時?と聞かれたので、午後2時くらいにしといて、と答えたのですが、無事それまでに帰って来れるでしょうか?

山麓駅で頂いたパンフレットです。

今日はピンクの白根山ルートを通り、五色沼には下らず、茶色の弥陀ケ池ルートから七色平経由、大日如来のルートを下る最短コースを行きます。

体力に自信がないので、とにかく一番短いルートです。

なので、雷が鳴ろうと雨が降ろうと、これ以上コースを短縮することができないのです。

久しぶりの百名山、ちょっとドキドキです。

鹿よけゲートを通ります。

目の前に2番の標識。

平らな道を行きます。

この時私が新たに購入したバードコールを鳴らしてみました。

小鳥の声にそっくりな音を出す楽器、バードコール。

先日テレビでやっていた日本百名山の燧ヶ岳編でガイドさんが使っていたのを見て、即アマゾン注文したのが届いたのです。

鳴らしてみると、1拍おいて鳥の鳴き声が聞こえます。

また鳴らすと、やはりちょっと間を開けて鳥の声です。

私のバードコールに反応しているのか、他の鳥と会話をしているのか、ちょっと分かりませんでした。

自宅で試したときは、まず猫たちが走ってやってきて、文鳥たちは「なんだ?なんだ?」と明らかに動揺した様子でキョロキョロしていたのですが。

自然界の鳥に通用するのかどうか、まだまだ実験が必要ですね。

5分ほど行くと、

3番の看板です。

熊に注意と書いてあるので、一応熊鈴を鳴らして歩くことにします。

3番以降は少し山道になります。

この3番と4番の間で一回目の給水タイム。

辺りは苔の美しい森です。

この森のルート上にはずーっと白い花が沢山ありました。

もう咲き終わっているように見えますがこういう花みたいです。ずっと登山道を縁取るように咲いています。

初めこれはオサバグサの咲き終わりなのではないかと思っていましたが、帰宅してからよく調べると「カニコウモリ」というらしいです。

確かにオサバグサとは葉っぱが全く違いますね。

4番に到着。

徐々に登りがきつくなります。

娘がどんどん先に行ってしまい、小広い所で待っていてくれました。

ここで2回目の給水です。

平らな道はホッとします。

黄色い背の高い花(キオン?)と娘のツーショット。

黄色い花びらが色鮮やかです。

大日如来通過。

8時29分、5番の分岐に着きました。

ここから白根山の西面を巻くように徐々に標高を上げていきます。

地獄ナギとは恐ろしげな名前です。

ナギというのは登山用語で傾斜の急な崩壊地とありますが、キレイな花が咲いているので危険な雰囲気はありません。

地図には深い樹林帯との表示が。

どの写真にも必ずカニコウモリが写っています。

このルートはカニコウモリストリートです。

この辺りから娘は先に行ってもらった人たちについてガンガン登って行きました。

その前の人たちにお先にどうぞと言われるほどに(笑)

なだらかになったり、急坂だったりを繰り返します。

先を行く娘が撮ってくれました。

ハガレーナもタフなので、自分のペースで歩いてもらうよう、先に行ってもらいました。

自分が最後になると益々遅れぎみになりますね。

途中ロープウェイ山頂駅が見える所もありました。

ここいらでキノコ図鑑。

図鑑といっても、名前は一切分かりませんが。

親子のような三人?三本?何と呼ぶのが正しいのか。

絵本の中に出てきそうな。

ラッパの形。

上から見ると更に不思議な。

岩場の横を登る急坂です。

等高線を斜めに進んでいる雰囲気だった道が真っ直ぐな直登に変わってきました。

いよいよ、徐々に森林限界を越え、展望エリアに突入です。

ハクサンフウロ。

あいにくのガスガスですね~(涙)

前回、前々回に引き続き、ガスに泣かされることになるのでしょうか~(涙)

と思いながら歩いていると、、

みるみるうちに霧が晴れてきた~!

斜面を登っていた人たちが一斉に立ち止まってシャッターを押し始めました(笑)

おおおおお~!

山頂が見え始めた~!

やっぱり山は展望ですね!

楽しくって仕方ない(笑)

展望があれば、こんな坂道何のそのですよ。

と言いつつ、ガレた砂地は足をズルズルと取られて歩きづらく、私は少しづつ遅れてしまいましたが。

こちらは歩いてきた道を振り返ってみました。

娘は多分既に山頂にいるのでしょうね。

全く姿が見えません。

この花は何でしょう?

イタドリかな?

7月ならこの辺りにコマクサが咲いているのだと思います。

青空が最高~🎵

最後は大きな岩がゴロゴロした窪地の急坂を登ります。

薄緑色のペンキを塗ったような岩が。

10時10分、最初のピークに到着です。

丸く平らな旧火口っぽい場所です。

側に小さな祠がありました。

谷を挟んで次のピーク(山頂付近)を見ると、娘が岩の上に座っているのが見えました。

こちらは娘の目線から見た第一のピークと鞍部。

靴の紐を絞め直し、一旦下って登り返します。

鞍部から娘を見上げます。

こちらは鞍部からエッチラオッチラ山頂を目指す私を娘が岩の上から撮影。

ターボは分岐を右に行き娘の岩場へ。

私は左に進み、山頂へ左手からアプローチしました。

ターボ、岩場に到着。

その岩場から見えた五色沼です。

10時30分、私の方が先に山頂にタッチ。

みんなは岩場で私を待っていたのですが(笑)

山頂駅を出発してから2時間42分かかった計算です。

地図上の標準タイムは2時間50分なので、、あれ?またしても標準タイムより若干速いという奇跡。

もしかして暑さにやられなければ、結構標準タイムで歩けるようになってきたのかしら?とブログを書きながら思っています。

日光白根山山頂。

2578M。

堂々たる日本百名山です。

自撮り棒のコードが入ってしまいましたが、四人揃って記念撮影。

今日のメンバーはターボ、ハガレーナ、娘(長女です。一昨日10時まで寝ていた次女ではありません)、私の四人です。

狭い岩の山頂には他に何も標識はなく、次にどちらへ向かえばいいのかだいぶ悩みましたが、向かいの峰の上にある標識が何とか「弥陀ケ池へ」と読めたので、一旦下りそちらへ向かいます。

足が短いとなかなかに下りづらい急坂です。

娘は「こんな時は身長あるのが助かるわ~」と言いながら楽々下っていました。

鞍部から登り返し、

10時45分、三つ目のピークに到着です。

こちらのピークは広々としていて、しかも眼下に五色沼を見下ろせる絶好のランチスポットです。

展望の良い所を見つけてゆっくりランチとしました。

眼下には青色に輝く神秘的な五色沼。

今日は湖畔まで下るルートは通らないので、上から心ゆくまで眺めます。

中禅寺湖と男体山も見える場所ですが、男体山には雲がかかり、粘りましたが最後まで姿を見ることは叶いませんでした。

中禅寺湖を行く遊覧船の航跡を見ることもできました。

あれ?この写真には写っていなかったか。

肉眼でははっきりくっきり見えたのですが。

雲がわいてきました。

そろそろ歩き始めましょう。

35分ほどゆっくりし、11時20分下山開始です。

真ん中の山頂直下の断崖絶壁が大迫力でした。

写真では伝わりませんが。

少し行くと目の前に大きな岩場が現れます。

初めこちらがルートなのかと思い、ターボと娘が登って行きました。

結果ルートではなかったのですが、岩場があるとテッペンに立ちたくなるのが娘の習性のようで。

ちょっと格好いい写真が撮れました(笑)

テッペンを楽しんだら、急な岩場を下ります。

こちらに青いリボンがついていましたね。

眼下に見えるのは弥陀ケ池です。

先を行くハガレーナが立っている場所が気持ちよさそうです。

その岩場から娘が景色を楽しんでいます。

これは山登りの虜になる予感がしますよ。

足元に可憐な花が。

つぼみのようなのは、トウヤクリンドウというらしいです。

どんどん下ります。

この辺りで5~6才位の男の子を連れた親子とすれ違いました。

小さい体で大きな岩に必死にしがみついて登っていきましたが、彼は大丈夫だったかなぁ。

こちらからの登りはかなり過酷だと思います。

展望は最高です!

弥陀ケ池は近くなるにつれ、水の透明度がよくわかり、とても美しく見えます。

シャクナゲの大群落が現れました!

シャクナゲプロムナード。

これはすごい!

花が咲いたら圧巻でしょうね。

一瞬前方の山を覆っていた雲がきれ、尾瀬の燧ヶ岳の双耳峰が顔を出しました❗

あー、尾瀬だ~。

先日根子岳に一緒に登った花子が、昨日燧ヶ岳に登り、今日は尾瀬ヶ原を歩いているはずです。

左手には至仏山、その間にいつか行きたいと思っているアヤメ平の尾根も見えます。

今回のお盆休み企画では、霧に巻かれることが多く、さっきの男体山も雲の中でしたし、一瞬でも憧れの山の姿を見ることができて、嬉しかったです。

こちらは五色沼。

こちらは弥陀ケ池。

二つの美しい池を見下ろしながら、爽快な気分で下ります。

弥陀ケ池の透明度、すごくないですか?

肉眼で見るととってもとってもキレイでした。

素敵な雰囲気の小道を通り、

最後はガレた滑りやすい急坂を下りきると、弥陀ケ池との分岐です。

今日は弥陀ケ池には立ち寄らず、七色平に向けそのまま下ります。

ここからが最後の難所。

疲れた足には堪えるなかなかの急坂でした。

ターボとハガレーナはどんどん先に行き、私は娘とおしゃべりしながらゆっくりめに下りました。

ダイモンジソウ発見!

スポットライトが当たってるみたい。

苔むした森です。

午後1時5分、分岐6番でようやく二人と合流。

七色平へむかいます。

相合い傘キノコ見~っけ!

少し登ると七色平です。

七色平避難小屋です。

七色平は写真に納めるほどのものではなく、ただの草地でした。

鹿の食害で植物が無くなったため、柵をはって再生を図っているようです。

鳥居が見えてきました。

観光客が多かったので、二荒山神社には今日の天候に感謝する意味で道から手を合わせました。

お天気もってくれて、ありがとう。

素晴らしい展望をありがとう。

午後2時ちょうど。

登山口に帰って来ました~!

思い描いていた予定ドンピシャ。

素晴らしい!

そして、どうですか!

この日光白根山の勇姿。

山頂まですっかり雲が払われ、歩いてきた峰が全て見渡せます!

これはすごい。

あの右手の尾根まで斜めに森の中を行き、あの展望の尾根を登り、ひとつ目のピークから登り返し、三つ目のピークの向こう側でランチを楽しみ、左手の急斜面を下って来たのです。

よくあれだけの所を歩けたものだと、自分達を誉めてあげたい気分です。

朝のうちは雲に隠れていた山頂でしたが、むしろ隠れていてくれてありがとうと思います。

もしも登る前にあのドデカイ山の全貌を目にしていたら、多分びびっていたと思います。

大隙間からの四阿山への登りを想像しただけでひびってる私たちですから。

日光白根山、素晴らしい山でした。

全てが印象深く、記憶に刻まれる山旅となりました。

ここでターボが、「これからは知らね~(白根)とは言わせねぇよ」と。

ぷっ!(苦笑い)

まぁ、今日はみんな頑張ったので、多目に見ましょう。

ターボとハガレーナがトイレに行っている間に親子と白根山のスリーショット。

なかなかうまく行かずモタモタしていたら、山頂に雲がかかってしまいましたよ。

日光白根山を目の前に見れるレストランでソフトクリームを食べました。

ミルクが濃くて、すっごく美味しかったです。

ソフトクリームを食べていると、雨が降り始めました。

天空の足湯に浸かることを楽しみにしていましたが、雷でロープウェイが止まる危険性を考えて、そそくさとロープウェイに乗り込み下山しました。

ロープウェイの窓に雨粒。

降られる前に下山できて良かったわ~。

午後3時、駐車場を後にし、帰路につきました。

帰りの車窓から見えた夏の雲。

夏の雲を見ると、童心に返り、夏休みの心臓が跳ねる感じのワクワクを思い出します。

今日は本当にいい夏休みになりました。

やはり山は展望です。

日光白根山からの展望を体験し、やはり一昨日行った田代山に来年のワタスゲのシーズンに再訪して、青空の下の湿原と会津駒ヶ岳の展望を楽しみたいと強く思いました。

日光白根山。

またひとつお気に入りの山が増えました。

コマクサ、シャクナゲ、イワカガミの咲くシーズンにも、そして紅葉のシーズンにも、何度でも訪れたい素敵な百名山でした。


尚、このお盆休みに4回山に行くと言っておりましたが、さすがに1日おきの山登りでだいぶ疲れがたまってしまい(現地までの行程も長かったですしね)、最後の1回は取り止めました。

さて、次は8月末かな。

どこに行こうかな?


山頂駅出発0748ー(11分)ー3番0759ー(16分)ー4番0815ー(14分)ー5番0829ー(1時間11分)ー森林限界0940ー(30分)ーひとつ目のピーク1014ー(16分)ー日光白根山山頂1030(5分)ー(10分)ー三つ目のピーク1045(35分)ー(1時間7分)ー弥陀ケ池分岐1227ー(48分)ー避難小屋1315ー(5分)ー5番1320ー(13分)ー4番1333ー(27分)ー山頂駅広場1400

所要時間 6時間12分

(うち歩行時間 5時間27分)

※参考(標準CTは 4時間40分)

標高差 577M(2000M~2577M)

歩数 23000歩

パーティー 4名(コマクサ探検隊+長女)

費用 一人3500円

(高速代1660円×2、ガソリン代1754円(ハイブリッド車)、ロープウェイ料金2000円)


行程図などは後ほど。