50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【栃木、奥日光】憧れの田代山に行き着けず、行き先変更で前回に引き続き『戦場ケ原』から湯滝を巡る 2018年7月14日

《登山難易度1》

湯滝からこんにちは❗


いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます(^-^)

再び前回に引き続き奥日光の旅の記録となってしまいました。

大好きなレッドシュガーさんのブログで、昨年7月17日に田代山を散策された様子を見つけ、こんな天上の楽園を歩いてみたい!と思い、丁度一年後の7月14日、田代山を目指しました。

埼玉からの行程が長いので、朝4時過ぎに出発して、伊勢崎、大間々、日光、霧降高原を通る一般道で延々車を走らせ、途中二年前に訪れた霧降高原でトイレ休憩。

駐車場からは当時股関節の痛みに耐えながら登った1400段の天空回廊が見えます。

多くのハイカーが登り始めていましたが、「今日は暑くなるから大変そう~(涙)私たちは涼しい田代山湿原に行くのよ~😃」と、この時点ではルンルン気分でした。

標高1400メートル地点を過ぎるとどんどん下りに。

広大な大笹牧場の中を気持ちよくドライブです。

土呂部という集落を抜け、森の中の薄暗い車道を行くと、路肩には赤ちゃんを背中に乗せた猿の親子がいました。

可愛いので写真を撮ろうと窓から覗いていると、近くに牙を剥き出して威嚇する父親猿の姿が。

車に飛びかかられると嫌なので先を急ぎます。

クネクネ道は対向車が見えず怖いので、ゆっくり安全運転で走っていたら、予想より大幅に遅れて、ダートだという噂の田代山林道入り口に到着したのは8時40分でした。

二股に別れた道の前には10台位いたでしょうか?多くのライダー達が留まっています。

見るとその奥には黄色い鉄製のゲートがバッチリ閉じられているではありませんか。

車の窓を開けてライダーに聞くと、なんとなんと、今年は一週間後の7月20日にゲートが開かれるのだそうです。

ええええええ~(涙)

まじか~~~~(涙)

その年によって、雪が解けてからの道の痛み具合で、整備する時間がまちまちで、毎年開通がいつになるか、現地の土木事務所に問い合わせる必要があったらしいです。

あー、大失敗。

あーーー、悔やんでも悔やみきれない。

一週間後だなんて、、、。

そこから何とか他のルートから登れないか、ネットで検索してみましたが、直線距離だとわずか数キロの他の登山口にたどり着くまで、更に3時間以上移動しなくてはいけないことが判明し、後ろ髪引かれながら、泣く泣く引き返すことにしました。

随分前からとてもとても楽しみにしていた田代山だったので、残念で仕方ない。

折角早起きして、車を4時間以上走らせて来たのに、さてどうしましょう。

他にこの近くで登れそうな山がないか調べてみても、登山口までの行程が長いので、仕方なく(仙人庵の伊藤さんに怒られる!)馴染みの奥日光に向かうことにしました。

皆で落ち込み気味に車を走らせていると、今度は道間違いの失敗をしたりもして、、。

こちらは道間違いをして立ち寄った青柳平の公衆トイレ。

この時は道間違いをしていることに誰も気がついていない。

携帯の電波状態が悪くてナビが設定できず、来た道を戻ればいいのだからと安易に考えていたのが悪かった(涙)

右折すべき所を真っ直ぐ通過してどんどん川治温泉へ向け走っていたみたいです。

その時撮影した、カッコいいトンボ。

この頃今日参加できなかったメンバーからラインが来て、本当なら高層湿原の写真をおくりたいところでしたが、送ったのはこのトンボの写真と「迷走中」というメッセージ(笑)

だいぶ走って道間違いに気がつき引き返し、このトイレ前も通過して左折、朝来た道を日光方面へ戻ります。

再びの大笹牧場から見た山並みです。

あの一番奥に見える平らな山が田代山かなぁ。

方角的にはあの辺だと思うのだけど、よく分かりません。

六方沢橋の側にある駐車場からの眺めです。

正面の高い山は一度シャクナゲの時期に行こうかと迷った高原山だそうです。

その展望台によく来るという地元のおじさんに教えてもらいました。

東京電力の栗山ダムも見えます。

あの向こうの塩原にある逆さ杉から登る山は紅葉が素晴らしいのだそうです。

どこの山か調べる必要ありですね。

大笹牧場にはかつて沢山の牛が放牧されていたそうですが、福島原発事故の影響で、今はほとんどいないのだそうです。

確かに山全部が牧場のようなあの広大な草地に、牛の姿が見えなかったなぁと思い出しました。

あんな広々とした草原で育った牛のお乳なら、さぞや美味しいことでしょう。

復活してもらいたいですね。

おじさんのおしゃべりが止まらないので、申し訳なかったのですが、先を急いでいる旨お伝えして、奥日光に向かいます。

そんなこんなで約1ヶ月前に訪れた赤沼に着いたのは、11時20分でした。

夏の陽射しが照りつける暑い最中に、アスファルトからの熱で熔けそうになりながら支度を整え、11時35分、だいぶ遅い出発です。

前回一羽の鴨に出会った小川に沿って森に入っていきます。

今回は逆回りコース。

遅々出発ですが、頑張って湯滝に行くわよ~!という意思表示。

今日のメンバーはターボ、ハガレーナ、義姉と私の4名です。

早速ホサキシモツケの大群落です。

まだつぼみも多く、最盛期はこれからですね。

湯川との再会。

今日も静かな流れです。

釣り人がいました。

帽子に漁猟許可証をつけて、川の中で釣糸を投げるシュルシュルという音が聞こえます。

向かいの岸辺もホサキシモツケで溢れています。

というか、対岸の緑は全てホサキシモツケだったのですね。

花が咲いたのでわかりました。

ホサキシモツケに縁取られた湯川の前にて。

カラマツソウ。

ハクサンフウロ。

ノアザミ。

下界は猛暑日のこの日、さすがに奥日光も暑いですが、湿気がないので、耐えられない暑さではありません。

ホタルブクロ。

両側にホサキシモツケ。

満開になるとピンク色に染まるのでしょうか?

本当ならホサキシモツケの最盛期であろう今月末に訪れる予定にしていたのですが、急遽の日程変更で、まっピンクの世界を見れず残念(涙)

ちゃんと花が開くと、ホワホワして可愛いです。

大きな根っこを通過。

戦場ケ原展望デッキに到着です。

今日は今のところ男体山がほぼ見えてる!

再び湯川沿いを歩き、

二つ目の展望デッキへ。

右から雲がやって来た~(涙)

出足が遅かったので、先を急ぎましょう。

青木橋に到着~。

橋の上から歩いてきた道を見ます。

枝の間にハガレーナと義姉。

ここから湯川を離れ、美しい森の中の木道歩きとなります。

イブキトラノオ。

コオニユリ。

虫の目線で。

虫から見たら、みんなに覗かれて結構怖いんだろうね(笑)

二手に別れた木道の間にもホサキシモツケが咲いてた~😃

とにかく戦場ケ原一帯、ホサキシモツケだらけでした!

戦場ケ原を抜け、ここからは初めて見る景色。

12時42分、泉門池(いずみかどいけ)に到着です。

ベンチやテーブルが沢山あり、多くのハイカーがランチを楽しんでいました。

お、池に何かいる!

よく見ると、鴨の親子が泳いでいます。

シヤッターチャンスが難しい~(涙)

雛は何羽いるかな?

1,2,3,4、、、6羽位いたでしょうか?

チョコチョコ動きが速すぎてなかなか数えられない。

雛はうぶ毛がホワホワしていて、チョープリティ(^3^)/

ほぼみんなお母さんより先に泳いで行ってましたが、一羽だけちょっとトロイのか、はぐれています。

それでも何とか追い付き、池の一番奥の方に皆で上陸してしまいました。

さて鴨さんも見えなくなったので、次の目的地湯滝に向かいましょう。

森を進むとすぐに湯川にかかる小田代橋を渡ります。

下流を見ると水草がまるでアルファベットのようで面白い(笑)

湯川に沿って緩やかに登って行きます。

歩きやすく美しい木の道。

大変よく整備されています。

時々観光客の姿も見えます。

軽装でも歩き通せる遊歩道ですね。

ずっと静かだった湯川ですが、ザーザーという水の音が聞こえてきました。

道は登りになります。

光徳方面との分岐を過ぎるとすぐに左手に小さな瀧が見えてきました。

その名も「小滝」です。

小滝から湯滝を繋ぐ小滝周遊道は整備中のため立ち入り禁止となっていましました。

やがて更にゴーゴーと大きな水音が聞こえてきました。

木々の間が真っ白です。

まさかあんなに巨大なの?と思いながら茶屋の側を抜けると、、

うわ~、これは大きい!

13時25分、湯滝に到着です。

驚きました。

なんて大きな滝なのでしょう。

落差70メートル、長さ110メートルだそうです。

湯滝という名前から、なぜかとてもこじんまりした滝を想像していたので、その落差と水しぶきの迫力に感動しました。

嬉しい誤算です。

背景が青空ならもっときれいだったろうな。

滝の右側斜面を登って湯ノ湖を目指します。

ジグザグの階段は気温が高いこともあり、息が上がります。

1時43分、滝の上部に着きました。

滝の流れ始めを間近に見ることができます。

大きく乗り出して見ると、下の観瀑台も見えました。

湯ノ湖は迫力の滝とは対照的にとても穏やかな表情です。

静と動の世界がスパッと切り分けられ、泡立つ白から黒いガラスの湖面への水の表情の変化が見られるので面白いです。

雨がポツポツと降ってきて、まあるい波紋を広げます。

湖の回りを1時間程で一周できるコースがありますが、今日は時間がないので諦めて、コース入口の橋の上で湯ノ湖に来たよと記念撮影。

今日はあれやこれやで時間がないので、お昼は車の移動時間に済ませて来たのですが、湯ノ湖を一周しないんだから、せめて少しモグモグしながら湖を眺めようと思い、コーヒーブレイクしました。

湯ノ湖はもう少し観光地化されているのかと思っていましたが、周遊道が見えないほど緑が湖面まで生い茂り、とてもいい雰囲気です。

雲が出て対岸の山が隠れています。

向こうまで見通せたらもっと美しいのでしょう。

湖畔では釣り人が水の中にデレクターズチェアを置いて、湖の中をザブザブ歩いていて、気持ち良さそうでした。

2時23分、そろそろ戻りましょう。

湯滝に沿って下って行きます。

下りはす~いすい。

湯滝茶屋まで戻ってきました。

駐車場にトイレがあることを思いだし、念のためトイレに寄っておきます。

2時44分、ゲートをくぐり来た道を戻ります。

気持ちの良い木道を下って行くと、前方に大きな倒木があり、川をまたいでいます。

こういうの渡りたくなるよねぇと話していると、みんなそう思うみたいで、幹に人の踏み跡が。

当然こうなります。

みんなもおいでよ!

ターボと二人で。

岸に残った二人。

う~ん、湯川はどこを切り取ってもとにかくキレイです。

3時42分、小田代橋まで戻ってきました。

ここからは再び森の中へ。

木道と木々の緑に、白樺の白い幹が映えます。

あー、気持ちいいぞ~~~🎵

誰もいなくなった泉門池に戻ってきました。

まだ鴨ちゃんはいるかしら?と池のほとりに降りてみると。

あ、いた、いた。

お母さんの後について、でも時々岸に上がったりしながら子がうろちょろ。

そして、やはり一羽、自由なやつがいます。

親鴨がこっちにおいでと呼びますが、お構いなしに私たちの方へ近づいたり、水草に阻まれて抜け出せなくなったり、だいぶオマヌケさんです。

可愛い~😃

こんな池で生まれて遊べて、大きくなったら湯川の流れに身を任せて、、羨ましいなぁ。

カラスに食べられないで、無事育っておくれよと願いつつ、幸せな鴨の親子にサヨナラして、小田代ケ原に向かいましょうか。

戦場ケ原との分岐を過ぎ、笹とミズナラの森を歩きます。

鹿よけのゲートが見えてきました。

ここを抜けると小田代ケ原です。

1ヶ月前にも見た分岐。

左手に進みます。

鹿よけのゲートの中なので、もう熊に出会う心配はないね~😃と言いながら歩いていると、小さな木製の標識が熊にかじられているのを発見。

うわわわわ、やはりここにも入ってくるんだ~(涙)

早朝と夕方に活動するらしいので、少し歩を早めますか。

とはいえ、やはり花があると眺めてしまいます。

イブキトラノオの群落。

高山が見えてきました。

左手にはカラマツ林。

右手はホサキシモツケやハナショウブの咲く草原です。

分かるかなぁ。点々と見えるのはハナショウブです。

肉眼で見ると、なんとも可愛らしかったのですが。

傾き始めた日の光を浴びて、キラキラ輝くのは、トンボ。

幻想的な眺めでした。

次の分岐に到着。

再び鹿よけのゲートをくぐり、小田代歩道を辿ってしゃくなげ橋に向かいます。

4時15分、戦場ケ原展望台に着きました。

おそらく目の前に広い戦場ケ原と男体山が見渡せるのだと思いますが、少し前に雨も降ったようで、雲が低くたれ込め視界はよくありません。

一組のご夫婦が何かを熱心に眺めていました。

多分鳥だと思うので、騒がしくしてお邪魔しないよう、そーっと通りすぎました。

ああ、キレイな森!

笹の曲線が幾重にも折り重なっています。

一枝だけ季節を間違えたブナの木。

紅葉の季節にまたおいでと誘ってくれているようです。

ギャップ、見~っけ!

辺りはミズナラの巨木がいっぱい。

ミズナラ!?熊の大好物じゃないか!

辺りの巨木の幹に熊の手形がついてないか探しながら、テンション高めに歩きましょう。

玉原湿原で、バンダナオヤジさんに言われた「あんたらみたいにテンション高けりゃ、熊も寄り付かないよ」という言葉を信じて。

それにしても森がキレイすぎでしょ!

この美しさ快適さを表す語彙力の無さに情けなくなるけど、もう「キレイ」とか「素敵ねぇ」とかしか言葉が出てこないのです。

再びのギャップ!

4時33分、分岐に到着。

左へ行けば赤沼へ最短で行けます。

私たちはしゃくなげ橋を見たいので右に進みます。

相変わらずのミズナラの森。

もしも熊に遭遇したらと考え、相手の目を見ながらゆっくりと後退する練習などしていたら、後ろから遅れてやって来たハガレーナと義姉が「なんだ?なんだ?何かいたのかと思ったよ~!」とびびっていました(笑)

カッコーの鳴き声だけが響いていた森ですが少し沢の音が聞こえてきて、、

あ、橋が見えてきました。

4時46分、しゃくなげ橋に到着です。

しゃくなげ橋は想像していたのとは違って、コンクリートに白いガードレールの付いた普通の橋だったので、湯川の流れを写真におさめました。

こちらは下流側。

湯ノ湖から湯滝を流れ落ち、戦場ケ原をゆったりとたゆたい、竜頭の滝に向け流れ下る湯川。

上流とは随分と趣の異なる景観になってきました。

竜頭の滝から高山に登った時に滝上の竜頭の橋から上流を見たときに、深く切れ込んだ川をゴーゴーと渦巻きながら流れていたのを思い出します。

この流れはあそこに繋がっているのです。

湯川は様々な表情を見せてくれますね。

ここから湯川に沿って赤沼に戻ります。

ミズナラ、ブナ、カラマツの自然林だそうです。

森を歩くことは新しい自然を発見すること。

ホントにそうですね。

多くの森を歩いてきましたが、毎回新しい発見があり、いつもワクワクさせてもらえます。

奥日光はキレイだなぁ。

こんなにキレイな所に熊は住めても人間が住めないなんて。

人間が住めないからこそ大自然が残っているのだとはわかっているのですが。

この爽やかで涼やかな世界から灼熱の埼玉に帰らなくてはいけないのが悲しいわ。

戦場ケ原のホサキシモツケに縁取られた湯川とはまた違った魅力の苔むした流れです。

ギャップ!

しかも大きな大きな猿の腰掛けつき。

橋が見えてきました。

5時2分、湯川赤沼橋です。

この橋は渡らないのですが。

美しいアーチの橋だったので、みんなでパチリ。

最後は前回一羽の鴨に会った小川に沿って、、おっ、あの鴨が(同一鴨だと信じている)雛を2羽引き連れて泳いでいます。

慌てて写真を撮ったけど、よくわからないか~(涙)

う~っすら写っていますね。

あれから1ヶ月の間にお母さんになったのね~😃

赤沼茶屋の車道まで戻ってきました~!

時刻は5時11分。

出発が遅かったので仕方ないのですが、いつもより遅い帰宅になりそうです。

私たちが最後くらいかしらと思ったけど、さすが三連休の初日、まだまだ車が沢山残っていました。

今回は朝からトラブル?続きでしばらく田代山を引きずっていましたが、さすが奥日光の力。

途中から田代山のことなど忘れて、奥日光の水と森の世界を楽しみました。

ミズナラの森歩きは快適で、草原には花が沢山あり、蝶やトンボなどの昆虫たちが美しく舞い、そして可愛い鴨の親子に心癒された休日となりました。

湯川は変化に富んだ素晴らしい小川です。

湯ノ湖一周の宿題が残りましが、次の楽しみに取っておきましょう。

7月28日に来る予定にしていたけど、今回思いがけず訪問できたので、28日はどこにしようかな?

またターボと計画立て直さなくちゃ!

田代山はハガレーナと義姉がどうしても行きたい!ってことで、お盆休みに再チャレンジすることにします。


あ~!行きたい山が多過ぎて時間が足りない!


パーティー 4名(コマクサ探険隊ととちおとめ登山隊)


歩数 21000歩

赤沼駐車場1135~(戦場ケ原1時間7分)~分岐1242~(5分)~泉門池1247(10分)~(28分)~湯滝1325(8分)~(10分)~湯ノ湖1343(コーヒーブレイク43分)~(9分)~湯滝1435(トイレ9分)~(26分)~小田代橋1510~(泉門池で15分ほど遊び)~(17分)~小田代ケ原1542~(33分)~展望台1615~(31分)~しゃくなげ橋1646~(25分)~赤沼駐車場1711

全行程 5時間49分

(うち歩行時間 4時間24分)

※参考(標準CTは 3時間30分)

【栃木、奥日光】『千手ケ浜』のクリンソウと『戦場ケ原』のワタスゲ大群落に感動し、奥日光に魅了された雨上がりの一日 2018年6月16日

《登山難易度1》

戦場ヶ原からこんにちは❗


いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます(^-^)


前日からの雨が残り、霧雨か曇り予報だった6月半ばの土曜日。

少し前から富士山を見るために山梨県の杓子岳に登る計画を立てていましたが、天候が怪しく展望の山歩きは難しそうなので、急遽花を見る旅に変更することにしました。

前回まで様々なツツジを見るハイキングだったので、6月と言えばアジサイかクリンソウかなと思い探してみると、1ヶ月前に訪れた中禅寺湖畔千手ケ浜のクリンソウが満開だとブログで発見。

そうだ、秋に再訪を約束したあの美しい浜にまた行こう!

そして今回は戦場ケ原も散策してみよう。

きっとなにがしかの花が咲いているはず❗

、、ということで、赤沼駐車場から低公害バスで千手ケ浜に移動し、仙人庵と千手堂のクリンソウを見て、熊窪から熊窪分岐を小田代ケ原に抜け、湧水から戦場ケ原を湯川に沿って下ってくるコースを設定しました。

初めは西ノ湖も回ろうかと思いましたが、行程が長すぎるので今回はカットしました。


クリンソウ最盛期には35分おきに出発するバス待ちのハイカーで大変混雑すると聞いていたので、何とか7時50分の始発バスに乗りたいと思い、地元を5時に出発し、高速は使わないで赤沼駐車場を目指しました。

赤沼駐車場に到着したのは7時27分。

車で走っている間はずっと雨が強くなったり弱くなったりを繰り返しながら降っていたのに、赤沼駐車場に着くと地面が乾き始めています。

少し前に雨は止んでいた模様です。

でも明け方まで降っていた雨の影響で、多くの方は出足が遅くなったみたいで、100台ほど停められる駐車場に停まっている車は10台ほど。

まだスッカスカでした!

なんてラッキーなのかしら。

支度を整え、トイレを済ませてバスに乗り込みます。

まずはバスに乗ってしまうことを優先したので、バスの中から駐車場の様子を写真におさめておきました。

私はこのところの仕事の心労でずっとお腹が不安定で、だからこそ気分転換に山に出掛けなくては心の健康を保てないのですが、山歩きにとって腹痛は困りもの。

今朝も例外ではなく、赤沼車庫出発間際にバスから駆け降りてトイレを済ませたにも関わらず、まだゴロゴロキュルキュルが収まらず、千手ケ浜までのバスの中、頭の中は千手ケ浜のトイレ恋しさだけに占められてました(涙)

あんなにバスからの眺めが美しかったのに、それを写真におさめる余裕がありませんでしたよ。

まぁ、後で同じような森歩きをするのだからと思っていたというのもありますが。

30分ほど雑木林の中の道をバスに揺られ、千手ケ浜のバス停に到着。

再びのトイレを済ませたあと(トイレの話ばかりで申し訳ない)、前回強風に煽られた千手ケ浜を目指します。

道の横にクリンソウ群生地を示す看板が。

1ヶ月前は無かったので、きっと最盛期なのでしょうね。

お腹の不安はありつつも、ワクワクが止まらないです。

前回目の前にそびえる男体山に感動した千手ケ浜です。

今日は雲がかかり、湖面も灰色に沈んでいます。

この前は強風過ぎて全く見る余裕の無かった千手ケ浜の案内板。

辺りには樹齢200年をこえたミズナラ、ヒメシャラ、シラカンバなどがあるそうです。

中禅寺湖に沿って右手の木製の橋を渡り、仙人庵を目指します。

辺りには瑞々しい草木が生い茂っています。

なんて美しいのだろう。

大きな橋を渡ります。

「おとじろうばし」です。

後で知るのですが、仙人庵の先代の管理人さんのお名前なのだそうです。

仙人庵に到着。

入り口に募金箱があったので、大きいコインを入れるとチャリンとは音がせず、なんとなくお札の間を滑り落ちた感じ。

あぁ、皆さんお札を入れてるのね。

だってこの景色ですもの。

お礼したくなりますね。

ピンクや白いクリンソウの間に、こんなハーフさんも。

きれいにまん丸くなっています。

奥の方にはこんな草原も。

緑の中にピンク色の刷毛でスジを引いたような。

水辺の景観はため息が出るほどの美しさ。

岸辺のリズムが楽しい。

逆さ鏡の庭です。

こちらはこの庭を輪王寺さんの委託で管理されている伊藤さんのお住まい。

こんなに美しい庭を個人が管理されてるなんて驚きです。

今日のメンバーはとちおとめ登山隊。

登山隊と言っても今日はほぼ水平移動ですが。

逆さクリンソウが可愛い。

皆さんのブログでも同じような写真を何枚も撮ってしまうと書いてありましたが、私たちもきりなく撮ってしまいます。

次に向かう千手堂辺りにも沢山咲いていて、見物客も少ないとあったのでそちらに向かいます。

この橋を渡ると千手堂です。

結果的に今日唯一の登りとなったのは、千手堂への数メートルでした。

真新しい千手堂。

平成28年に再建されたらしいです。

境内には苔むしたキノコ形の可愛い灯籠がありました。

灯籠の右側から下る道は、中禅寺湖南岸を辿る道です。

全長8キロの道のり。

途中トイレはないので、歩くことは難しそうですが、いつか行ってみたい気もします。

湖から吹き上げる風で少し寒くなってきたので、一枚着ます。

記念撮影をしてクリンソウを見に行きましょう。

こちらが千手堂近くのクリンソウ。

仙人庵の美しく管理された庭とは趣が異なりますが、こちらもなかなかに素敵です。

上から見ると花火みたい!

サラサラと流れる小川のほとりに咲く色とりどりのクリンソウ。

透んだ小川の中には金魚草が揺れています。

この写真は対岸を「てん」の様な茶色い小動物が駆け抜けたので思わず撮りましたが、拡大してもどこに写っているのかよく分かりませんでした。

花の向こう側に回り込める場所も。

とってもいい気分です。

花火がいっぱい。

特大スターマイン❗

こんなに小川の近くに寄って写真を撮ることもできます。

この子はひとつの株で色んな色が混ざっているみたい。

写真の腕がない私でも、どこを切り取っても絵になるんです!

白い花火で締めくくり。

いつまでもいたいようなメルヘンの世界ですが、きりがないので、そろそろ熊窪に向け歩き出しましょう。

美しいクリンソウの後に突然ですが、千手ケ浜に戻る途中、鹿の頭蓋骨発見!

、、とこの辺りで前から歩いてきた作業服に熊手を持った男性に「千手堂、行ってきたかい?」と話しかけられました。

「行って来ました~😃クリンソウもキレイでした~‼️」と答えると、「熊の食事の跡は見たかい?」と。

え!?熊の食事のあと!?

見てない、知らない、見てみた~い!

ということで、毎度お馴染み、私達の無料ガイドさんに付いていくパターンの始まり始まりです。

もしも過去のブログを読んで頂いた方なら分かりますよね。

稲含山での稲含神社管理人さん、浅間山での山岳ガイドAさん、玉原湿原での環境センター監視員「白髪のバンダナおやじ」さんに続く4人目。

仙人庵管理人の伊藤さんとの出会いです。

私達って、いつも素人感丸出しで歩いているから、声を掛けられやすいのでしょうか?

何故なのかは分かりませんが、その山を愛してやまない方にお会いする機会が時々あり、そんな時、教えてもらえるならどこまでも金魚のふんよろしく付いていく主義です。

なので、はい、元気に現金にUターンです。

レディーの私達にはブログに載せることに少々抵抗ありますが、折角伊藤さんが教えて下さったので載せておきます。

オオヤマザクラの根元から出ているのでチ◯ポザクラと呼ばれているそうです。

そして、こちらが熊の食事の跡~!

玉原湿原でも見た熊棚です。

といっても写真だと分かりませんね~(涙)

上の方に二ヶ所ありました。

こちらは熊がこのミズナラの木を登った時に付いた手形だそうです。

三本大きな木が立っていましたが、熊が上るのはこのミズナラだけ。

熊はグルメなので美味しい実がなる木をよく知っているのだそうです。

こちらは熊がかじって落としたミズナラの枝です。

確かにこの木の周りだけ、沢山の枯れた枝が落ちていました~!

なるほどこんな風になっていたら熊が食事した跡だと分かるんだ🎵

写真の隅に写る竹箒の男性が仙人庵管理人の伊藤さんです。

おとじろうさんの息子さんですね。

この時千手堂のお話を沢山教えて頂きました。

千手堂の力はすごくて、湖の方を見てごらん、雲がかかってるだろう?あの辺りは雨だからね。でも千手堂のお陰でこっちは降ってない、輪王寺はいつも晴天なんだ、とのこと。

へぇ~!

あっちは雨なのか~!

すご~い!(単純)

それに千手堂が新しく建て替えられてからその力は増していて、かつては多くの台風が押し寄せていた奥日光に、千手堂が建ってからは一度も来てないのだそう。

平成28年は関東に7つも台風が上陸したのに、み~んな栃木の手前でそれて行ったのだそうです。

すご~い!(単純)

これからどこに行くのかと聞かれたので、私の地図をお見せして、熊窪経由で小田代ケ原に抜けるルートを話すと、それは勿体ない!と全否定(笑)

そのコースを行っても今は見処ないよ、二週間前ならツツジがきれいだったけど、とのこと。

私達が約1ヶ月前にそのコースを歩いて高山からの下りでシロヤシオに感動して奥日光のファンになったのだと話すと、「まだまだ奥日光病になってるとは言えないな。奥日光は見る所が山ほどあって、その見頃はどんどん入れ替わっていくから、一週間おきに来なくちゃ見逃すよ。本当の奥日光病に感染すると、毎週来ないと気が済まなくなる」んですって!

ひぇ~、それは凄い。

でも分かる気がします。

まだ二回目だけど、まだ潜伏期間なだけで、もう感染していると思いますから。

ということで、伊藤さんのオススメに従い、熊窪から高山山麓を小田代ケ原に抜けるのはやめておきました。

低公害バスに乗り、小田代ケ原で途中下車することにします。

管理人さんとお別れした後、管理人さんには内緒にしていたのですが、実は千手堂で記念撮影はしたけど、お参りはしていない事を思い出します。

ヤバい!バチが当たるぞ!こんなに雨から守って頂いてるに!、、と言うことで、少し離れた浜から三人で千手堂方面に向かって手を合わせたのでした。

今日一日お天気と私のお腹が持ちますように。

千手ケ浜のバス停から再びバスに乗り小田代ケ原に向かいます。

すると、運転手さんが突然「熊です!左手の森に熊が見えます!」とバスを停めてくれました。

カラマツの森を一頭の熊が何かを探しながら歩いています。

感動~😃

私は高校生のとき山岳部の合宿中に10メートル位の距離で子熊に遭遇したことがあるので、人生二回目の遭遇です。

今回はこちらはバスに乗っているので安全に眺められます。

それにしても近くをバスが通っているのに、全く気にする様子はないことに驚き、逆に怖い気がしました。

小田代ケ原のバス停につきトイレを済ますと、雨がサーサーと降りだしました。

時刻は11時頃だったので、朝早かった事もあり、屋根のあるバス停でお昼休憩することにしました。

ランチが終わり、コーヒーを飲んでいる頃雨が上がります。

私達、なんとなくいつもラッキーなんです。

仕事の神様には裏切られる事が少なくないけど(涙)、どうやら山の神様には愛されているんじゃない?と思ってしまうほどです(^-^)

次のバスが来る35分ほどお昼休憩をして、小田代ケ原に入って行きます。

回転扉式の鹿避けゲートを通って小田代ケ原に入ります。

真正面に有名な「貴婦人」が立っています。

小田代ケ原の縁を辿る道はとても美しく歩きやすい木道です。

木道で貴婦人を背景に三人で写真におさまろうと自撮りに四苦八苦していると、通りかかった男性が「撮りましょうか?どこを背景に入れます?」と言って下さったので、貴婦人を、と伝えると、「貴婦人の前に貴婦人ですね」などと上手いことを言ってシャッターを押してくれました。

が、しか~し、おじさま~、肝心の貴婦人がターボの帽子で隠れてますよ~(涙)

気を取り直して先に進みましょう。

木製の白い手すりが緑色の世界に楽しいリズムを生み出します。

シラカバ、ミズナラ、ブナなどの清々しい緑の世界を歩きます。

花は終わってしまいましたが、ズミも沢山あります。

1ヶ月前はきれいだったでしょうね。

男体山はまだ山頂を雲に隠しています。

まもなく分岐です。

左に行けば弓張峠経由で西ノ湖へ、右へ行けば湧水経由湯滝方面です。

戦場ケ原へ向かうため右に行きます。

左の頂は1565M、右の頂は高山(1667M)です。

高山登山道から小田代ケ原が見えたのですから、こちらからも見えるはずですよね。

歩いた事のある所を見れるとちょっと嬉しい(^-^)

緑が濃くなったカラマツ林です。

森の中にはこのようにギャップから射し込む光に照らされ朽ちた木が輝いている所がいくつもありました。

物語の世界のようです。

次の分岐です。

この分岐を左手に行かなければいけなかったのですが、右手のしゃくなげ橋という表示に惑わされ右に進んでしまいました。

左手は山道っぽくなっていて、右手は正規の木道という感じだったので、何の疑いもなく進んでしまいました。

しゃくなげ橋は戦場ケ原を湯川沿いに辿って行った先にあるとも言えるので、この表示は分かりにくいですね。

まぁ地図を見れば簡単な事だったので、我々のミスです。

そうとは知らずルンルン気分で歩いています。

次の分岐に付きました。

カラマツは他の落葉樹が葉を落とした後に黄色く色付くとのこと。

今年の秋、紅葉の時期に何度も来なくちゃだね、などと話していて、ふと分岐表示を見ると何かおかしい。

あれ?湯滝までの距離が延びてる。

そこでみんな同時に「あーっ!」(涙)

小田代ケ原をぐるっと回って来てしまったことに気がつきます。

ルンルン気分は吹き飛び、慌てて早足でさっきの分岐に戻ります。

必死に歩いていると、日が差してきたこともあり暑くなったので一枚脱皮。

分岐に戻ると左手の森の中へ。

鹿避けの回転ドアを通ります。

本日初めて山道っぽい所を歩きます。

行く手の木の幹に巨大な腫瘍が。

多少根っこは張り出していますが、総じて歩きやすく、ほぼ平らです。

森が美しい。

バスから見た熊の残像で、森を見渡して黒いものが見える度に少しドキッとします。

熊鈴を鳴らしながら歩きました。

広い峠のような、湯滝との分岐に着きました。

道標がなぎ倒されています。

熊の仕業ですかね?

こちらは湯滝への道です。

今日は行きません。

戦場ケ原へ向かいましょう。

右に見える道が歩いてきた道です。

戦場ケ原の最奥部はベンチなどが置かれた小広い休憩所になっていました。

戦場ケ原のなりたちが分かる説明板の向こうには雲に隠れた男体山。

もう少し晴れないかなぁ。

おっ、あと一歩!

雲さんちょいとよけておくんなさいよ。

辺りはズミがいっぱいです。

枝をおおっているのは地衣類?

孵化したばかりの蝉が、木の幹で羽が乾くのをじっと待っていました。

そして隣の木には蝉の脱け殻が。

これから生まれたのかな?

ズミのトンネル~😃

あぁ、1ヶ月前にこちらにも寄ってみれば良かったなぁ。

どんなに美しい世界だったろう。

少しひらけた所に出ました。

お花畑です。

イブキトラノオ。

ウマノアシガタ。

ハクサンフウロ。

この木道は幾何学模様のようで面白いです。

辺りはコメツガが多くなりました。

新芽?が何とも可愛らしい。

触ると柔らかかったです。

時々このような展望スポットがありますが、まだ男体山は雲の中。

木道歩きは楽しい~!

今日はほぼ平行移動のみなので、全く疲れません。

おっ、小川が見えてきました。

真新しい青木橋です。

せせらぎの中には白い花が咲いています。

綺麗な小川だなぁ。

湯川を背景に、ヤクルトおばさん登場です。

この写真辺りから私の帽子とシャツがヤクルトの制服に似ていることに気がついたら、もうそうとしか見えなくなってしまいました(笑)

おおおお~!

ドーンと視界がひらけました!

目の前に大きな男体山です。

あー、雲が~(涙)

義姉が「あの雲、掃除機で吸いたい~!」と。

確かに!

あと少しなんだけどなぁ。

千手堂にちゃーんと手を合わせておけば良かったです(涙)

「小さな老木」だそうです。

環境が厳しく、コメツガなど背が低くても樹齢は意外とあるみたい。

谷地坊主の看板です。

谷地坊主らしきものを探しました。

辺りの草が繁っていますが、あの辺りがそうかな?

これは鮮やか!

四角くはないけど、ルービックキューブみたい。

動きも面白くて、触りたくはないけどしばらく見ていると可愛く思えてきました。

戦場ケ原は広いなぁ。

雲がなければもっともっと絶景のはず!

湿原の白いじゅうたん。

可愛いワタスゲたちが風に揺れています。

糠塚はあれですね。

中央の緑の森。

面白い根っこがありました。

長い年月で土が洗い流され、磨きこまれたような木肌が網目模様になっています。

草原を離れズミのトンネルを潜りながら、森に入って行きます。

湯川が見えてきました。

ここからずっと小川に沿って歩く素晴らしく気持ちのいい道になります。

これまたなんと美しいのでしょう。

ヨーロッパの絵画の世界に迷いこんだようです。

この辺りは夏にはピンク色に染まるのだとか。

シモツケソウの群落です。

えー!夏も来なくちゃじゃん!

見どころ多過ぎ!

伊藤さんの言った通りだわ。

まだまだ湯川沿いの道は続きます。

キレイだなぁ。

あまりにも穏やかな流れなので、水音が全く聞こえません。

途中大木が倒れていて、その根元から細い枝が伸び、空中に森を作ろうとしていました。

空中庭園。

たゆたえど沈まず、、原田マハの世界(私の勝手なイメージ)

笹舟を浮かべたら沈むことなくずっとずっと流れて行くでしょう。

こんな流れに身を任せてみたいですね~😃

行きつく先は竜頭の滝ですが。

水辺に鮮やかなオレンジ色のツツジが咲き残っていました。

やがて左側が大きくひらけた所に出ます。

うわわわわわ、これはすごい。

男体山を背景にワタスゲの群落です。

若いカップルさんに撮って頂きました。

あの男体山にかかる雲、最後まで晴れることはありませんでした。

再び小川沿いの道になります。

観光客さんにすれ違うようになってきました。

終点は近いかな?

木道に蝶が羽を広げたまま止まってくれました。

こんなこと滅多にない!

フタスジチョウです。

分岐に到着~😃

ここを左手に歩いて行けば、赤沼駐車場はすぐそこです。

小さな小川が流れています。

あれ?

鴨が一羽、泳いでる。

ずっと付いていくと、私達をまこうと飛んだり戻ったりを繰り返していました。

羽を広げると中は鮮やかな青なんですね。

カメラ目線の鴨ちゃん。

車道が見えてきました。

赤沼茶屋に到着です。

時刻は午後2時50分でした。

トイレに寄ったり、東屋にある花の写真を見たりしていたら、3時を過ぎてしまい、茶屋で何か食べたかったのですが、閉店ガラガラになってしまいました。


奥日光、それはそれは素晴らしかったです。

クリンソウはもちろんのこと、想像以上に戦場ケ原が美しいことを初めて知りました。

伊藤さんのおっしゃる通り、みどころ満載、四季折々楽しめる素晴らしい景勝地でした。


これから毎月一回は訪れたいと強く思いました。

奥日光病に感染ですね(笑)


あ~!

行きたい山が多過ぎて、時間が足りない!


赤沼バス停0750ー(バス30分)ー千手ケ浜バス停0820(トイレ10分)ー(15分)ー仙人庵0845(見学30分)ー千手堂0928(クリンソウ見学27分)ー(伊藤さんとの出会い31分)ー千手ケ浜バス停1026(14分待ち)ー(22分)ー小田代ケ原1058(昼休憩40分)ー(36分)ー分岐1214ー(道間違い24分)ー分岐1238ー(戻る17分)ー分岐1255ー(15分)ー湯滝への分岐1310ー(29分)ー青木橋1339ー(1時間2分)ー分岐1441ー(9分)ー赤沼茶屋1450

全行程 7時間


車での所要時間 2時間27分


パーティー 3名(とちおとめ登山隊)


交通費 ガソリン代1700円、バス料金600円

(一人当たり1450円)


行程図

【群馬、赤城】『鍋割山』~オレンジ色のツツジに彩られた展望の尾根歩き 2018年5月27日

《登山難易度2》

鍋割山からこんにちは❗


いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます(^-^)


カタクリ、アカヤシオ、シロヤシオと花を探しに出掛けた今年の春。

今回はヤマツツジを見に赤城山を訪れました。


私も含めメンバーが地区のごみゼロ活動などが朝のうちあったので、ゆっくり出発でも行けそうな場所(家から近くて、行程も短い)を探し、今年初めに夫と雪道あるき体験で登った鍋割山を選びました。

午前11時前に姫百合駐車場に着くと、駐車場は満車で路上駐車もあります。

少し先に行くとローラー滑り台脇にも広い駐車場があったので、そこに車を停め、歩き始めました。

まずは荒山高原を目指しましょう。

雑木林の中、木製の階段を登って行きます。

辺りは蝉の声に包まれていて、とても賑やかです。

エゾハルゼミだと思います。

小さな尾根を越える形で二度ほど分岐を通過します。

大きな標識がありますが、左手に二つの道が見えるので、若干どっちに進むか迷うかなと思います。

いずれも左手前方に向かうのが正解です。

冬には木立のすき間から見えた鍋割山への稜線が、今は豊かな緑に隠されています。

少しずつツツジが見え始めました。

黒い蝶が蜜を吸っています。

やがて道は岩場の急坂に変わります。

10分程で岩の美しい所に着きました。

荒山風穴です。

風穴からは冷たい風が流れ出していて、顔や足元がヒンヤリします。

急登で汗をかいたので、涼しくて気持ちいい~。

温度計を見ると14度です。

再び登り始め、振り返ると、風穴のある岩場も含め、森が一段と美しくなっていることに気がつきます。

所々に何かの植生を保護する囲いがありました。

徐々にヤマツツジのオレンジ色やピンク色が増えてきます。

風穴から10分程でひらけた場所に出ます。

荒山高原です。

後ろに見えるのは荒山方面です。

こちらが目指す鍋割山への稜線です。

少し盛りは過ぎていましたが、思った通りヤマツツジが沢山咲いていました。

ツツジの中を鍋割山へ向かいます。

鍋割山には所々植物の名前が短冊のようにつけられています。

オオモミジ。

秋にはキレイでしょうね。

尾根に向け、ジグザグに登って行きます。

マムシグサ。

枝から糸を伸ばしてユラユラしているケムシを撮影しようと、ハガレーナは頑張っていましたが、風にたゆたうので、上手く撮れなかったみたい。

ヤマハンノキ。

ジグザグ道の曲がり角で振り返ると、荒山が大きく見え始めました。

左側が大きくひらけてきました。

あいにく霞んでいますが、遮るものなく関東平野を一望です。

右手斜面の笹とツツジと青空のコントラストも美しいです。

わずかで尾根に出ます。

尾根に出て左へ曲がると、視界が一気に広がります。

鍋割山名物?広々とした尾根歩きの始まりです。

左手には関東平野、右手には谷川、朝日連峰や武尊山などが見えます。

前回は雪煙舞う寒そう~な谷川岳が見えましたが、今日はうっすらとしか見えません(涙)

すぐに次のピーク、火起山へ。

ピークを過ぎてツツジの回廊を進みます。

広々とした尾根道は本当に気持ちがいいです。

次のピーク、竈山に到着。

振り返ると荒山をバックにツツジの尾根の絶景が!

最高~🎵

これからこの階段を下って登り返します。

向こうに見えるのが鍋割山。

右手奥のうっすら見える山塊は榛名山です。

再びツツジとアオダモなどの雑木林に。

尾根上の林がとにかくキレイです。

アオダモ。

ツツジの迷路のような素敵な小道を通ります。

気持ちの良い森林浴です。

何度も言ってしまうけど、ため息が出るほど森がキレイ❗

ハガレーナのウルフ再び登場です。

可愛らしい白い花が咲いていました。

クサタチバナです。

森を抜けると、、

山頂が見えてきました~❗

鍋割山山頂到着です。

赤城大明神だそう。

山頂から西側の展望です。

南側の展望。

山頂は広く、多くのハイカーがランチを楽しんでいました。

少し陽射しが強かったので、木陰でランチタイム。

ウルフも眺めを楽しみます。

50分程山頂で過ごし、下山開始です。

快適な尾根道(竈山)でいい写真を撮ろうと色々試してみました。

私の自撮り棒がしばらく行方不明なので、なかなか上手くいきません。

年配の男性グループにお願いしました。

イエーーーイ❗

途中の岩場でそれぞれポーズをとってみました。

そこからは荒山高原を見ることもできました。

雄大な景色を見ながらの開放的な尾根下りはほんと楽しい❗

尾根から荒山高原への下りになります。

サラサドウダンが可愛い。

美しい花などを見逃さないようにキョロキョロ。

ハガレーナは元気だなぁ。

私も一緒に足を上げてみたけど、股関節が固くなってて、上手くいきません。

荒山高原を通過し、再び岩場の下りです。

七色に輝く、可愛いコガネムシ。

荒山風穴です。

さぁ、ターボとハガレーナはどこにいるかな?

誰もいなかったので、涼しい風穴付近で岩に乗ったりして少し遊びました。

道に松や杉の落ち葉が敷き詰められ、フカフカと歩きやすい道を下っていきます。

やがて車道が見えてきました。

地元の町より、車が多い❗(笑)

午後3時27分、駐車場に帰り着きました。

もう車は数台になっていました。

前方に見えるのは荒山高原で、右手の膨らみが鍋割山への稜線です。


今日も楽しい旅ができました。

展望こそ霞んでいて残念でしたが、広々とした尾根歩きは快適で、新緑の中に点々とあるヤマツツジの鮮やかなオレンジ色に元気を沢山もらいました。

自宅からも近く気楽に来れる山なので、次回は紅葉の時期や、平地にも雪が降る季節に、他のメンバーも連れて再訪したいと思います。

行程図


登山口1105ー(5分)ー分岐1110ー(5分)ー分岐1115ー(6分)ー分岐1121ー(8分)ー岩場下部1129ー(9分)ー荒山風穴1138ー(11分)ー荒山高原1149ー(24分)ー尾根1213ー(5分)ー火起山1218ー(9分)ー竈山1227ー(30分)ー鍋割山山頂1257(51分)ー(26分)竈山1415ー(6分)ー火起山1421ー(49分)ー荒山高原1450ー(37分)ー姫百合駐車場1527


全行程 4時間22分

(うち歩行時間 3時間31分)

※参考(標準CT 2時間50分)


標高差 307M (1025M~1332M)


車の所要時間 本庄児玉インターから57分


交通費 一人当たり850円(高速代+ガソリン代)


パーティー 3名(コマクサ探険隊)