【読書】少女たちは夜歩く(宇佐美まこと)
こんにちは!
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宇佐美まことさんの小説三連発です🤣🤣🤣
いやぁ、はまってしまいました。
【少女たちは夜歩く】宇佐美まこと著(実業之日本社)
《表帯》
[話題作『骨を弔う』著者が放つ戦慄度No.1ミステリー!]
誰もがこの魔界の罠にハマる!
忽然と消えた少女の行方は。
そして相次ぐ事件の謎の真相は?
「鳥肌が立った!」
「頁を繰る手が止まらない!」
「やられた!」
《裏帯》
宇佐美まことという作家の特色がたっぷり盛り込まれている逸品だ。ーーーー千街昌之(ミステリ評論家)
狂気の恋に落ちた女子高生、
奇妙な絵の修復を依頼された女、
不治の病に冒された男、
謎のケモノと出会った少年、
死んだ人間が見える女……
街の中心にある城山の魔界にからめとられ、闇に彷徨う人々。
悪夢を見た彼らに救いの時は訪れるのかーーー
ミステリーからホラー、ファンタジーまで越境する魔術師・宇佐美まことの到達点!
📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖
これは絶対最初から読み返したくなります!
四国の城下町(多分松山)で起こる10編のミステリー短編集かと思いきや、話が進むにつれ、それらが徐々に繋がってきて、、、。
ええぇ!あの人はこの人!?え?え?それってどういうこと!?となり、度々ページをくり戻しました💦💦
裏帯にあるように、正に一気読み必須!
これは途中で止められません。
そのほとんどが悲しくおぞましくやるせない話ですが、事件に向かうその流れはどこまでも自然で、あぁぁ、そうなるか、そうだよねと妙に読者を納得させる構成力があります。
罠にからめとられていくような展開にハラハラし、人々の正常を願いますが、一度狂った歯車は容易には、元に戻りません。
どこまでも暗闇に向かって転がっていく恐怖。
普通の人々の中に芽生える狂気。
読んでいる自分もいつかこんな狂気に支配されるのようになるのでは?と思ってしまうほどでした。
私の心にも魔界の魔の手が忍び寄ってきていたということなのでしょう😱
「私」が消えてから、どうなったというの!?
最初に投げ掛けられた謎は最後のピースを当てはめた途端、留まっていたおびただしい数の蛾が、麟粉を撒き散らしながら一斉に飛び立った後に現れる巨木の姿のように、全てが明らかとなるのです。
それまで謎と得体の知れない恐怖に暗く沈んでいた私は、
世界が収束する「おわりのはじまり」を読み終えた時、全ての謎が解け、なぜだか赦されたような、救われたような気持ちになりました。
不思議とすっと心が軽くなったのです。
オレは頭が悪い、で始まる「白い花が散る」だけが、明るく健全で微笑ましいお話でした。
この話だけなぜ?と思いましたが、それもまたちゃんと繋がっていました。
いやぁ、面白い!
そして宇佐美さんはうまいです!
こりゃ、しばらく、宇佐美月間継続しそうです😁
次は「るんびにの子供」読まなくちゃ!
そして「骨を弔う」もポチっとなしよう!
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