【群馬・野反湖】初めての白砂山、大展望の尾根歩き(お気楽チャレンジ第2弾)2023年6月18日(日)
白砂山の稜線から、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
秋の妙高山リベンジ登山に向けて、お気楽チャレンジ第2弾は、野反湖畔の白砂山です。
野反湖畔はお気楽のお気に入りエリアで、素晴らしい展望や咲き誇る花が魅力なのに、極端に人が少なく、静かな山歩きや散策を楽しめる場所だと思っています。
その野反湖エリアにある日本二百名山である白砂山は、一度登ってみたいと思いつつ、行程が長くて計画を立てては「やっぱり無理かも~😆」となっていた山。
でもこれを越えなければ、妙高山なんて到底無理!
なので、チャレンジしてみることにしました。
白砂山の有名な稜線は、日本海側と太平洋側へ流れる分水嶺でもあります。
分水嶺に目のないお気楽としては、楽しみてんこ盛りな山というわけ😁
今回はターボはお休みの回。
イツメン・ハガレーナと、花子と私の三人で歩いてきます!!
⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️
(山と渓谷社「関東百名山」より)
群馬県北西部の、長野県と新潟県との県境が交わる付近の山並みを上信越国境山群という。
登山者でにぎわう東の谷川連峰や、観光地になっている西の志賀高原と繋がっているものの知名度は低く、登る人の少ない静かなエリアだ。
白砂山はその上信越国境山群のほぼ中央に位置し、山頂は3県の県境からわずか200m
ほどしか離れていない。
しばらく前までは寂峰とされていたが、群馬県側山麓にある野反湖の観光地化が進むと同時に、登山道も整備されて登りやすくなった。
非常に展望がよいこともあり、最近は人気が高まっている。
自宅を3時に出発し、野反峠には5時半到着でした。
峠にあるトイレをお借りして、目覚め前の野反湖を眺めます。
ノゾリキスゲで黄色く染まる湖畔は、この時期レンゲツツジが咲くのですね。
キスゲのシーズンに来ることが多かったので、オレンジ色になった湖畔を見るのは初めてでした。
右に目を転じると、八間山。
あの斜面にはコマクサが咲いていることでしょう。
帰りに体力有り余ってたら、見に行こうと話しました。
車で登山口のある野反ダム側へ移動!
途中の道から朝日に照らされた草津白根山を見ることができました。
見た目だけだと、あっちの方が白砂山って感じがします(笑)
《登山難易度 8》
6時出発予定でしたが、わずかに早く5時55分に歩き出すことができました。
はじめは山腹をまくなだらかな道。
途中二ヶ所ほど沢を渡る場面がありました。
沢の水量が若干多い気がします。
不安定な板や、水をかぶった小石の上を渡るので、ハガレーナがストック登場させていました。
二つ目の小さな流れの手前がちょっと怖い((( ;゚Д゚)))
斜面に心細い踏み跡があるのですが、谷川に斜めになっていて、足を滑らせたら沢までずり落ちます💦
慎重に、慎重に。
(左下)6時49分、地蔵峠に到着しました。
登山口から55分かけて、距離1.2km、単純標高差で150Mほど登っただけです。
もちろんまだまだ先は長い!!
この地蔵峠はかつて草津と越後を結ぶ裏街道だったとのこと。
(右下)地蔵峠から30分程で、地蔵山到着です。
展望なしなので、そのままスルー。
シラビソ尾根を歩いています。
山の右を巻いたり、左を巻いたり、、
可愛いお花が咲いていました。
この時は名前がわからなかったのですが、帰宅して図鑑で調べると、、
マイヅルソウでした!
二枚の葉が左右段違いに開き、それを横から見たときに鶴の飛ぶ姿に似ているからだそう。
素敵な名前の由来ですよね。
これはきっと覚えられる!(笑)
ゴゼンタチバナも登山道にずーっとありました。
そして、今回鮮やかだったのは、こちら!
真っ赤なサラサドウダン。
楽しくて何枚も写真を撮ってしまいました。
別名「フウリンツツジ」。
正に!!
辛い登りで私たちを癒してくれました。
樹林帯の登りが続きます。
足元の小さな花が唯一の慰め(笑)
こちらは花つきが悪いですが、多分「ツバメオモト」。
この後青色の実になるんですって!
三枚の葉っぱの「ミツバオウレン」。
反り返った花びらが、雪解けを待ってようやく花開いた喜びに小躍りしているように見えますね(笑)
これまた貴重そうな花発見!!
「イチヨウラン」ですって。
「イチョウラン」かと思いましたが、葉が根元に一枚だけなので、「イチヨウラン」だそう。
紫色の斑点がなんだか特別感マシマシです。
花に励まされながら、たどり着いた「水場分岐」。
時刻は8時15分、写真を撮りながらでしたが、地蔵山から1時間かかりました。
ここでバナナ休憩です。
広場から見えた野反湖と草津白根山。
左手は浅間山や篭ノ登山、湯ノ丸山などの山並みです。
では先に進みましょう。
(右)この辺りは先日まで雪が残っていた場所。
倒木があったりして、少し荒れ気味の場所もありました。
広葉樹はまだまだ新緑の雰囲気。
そして、8時55分、水場分岐出発から30分ほどで堂岩山(2051M)に到着しました。
登山口から4.3km歩いてきました。
展望はないのでそのまま先に進むと、、
(下)ついにラスボス現る!!
この時下山されてきた若い男性と会い、少し会話しました。
最後の登りがガレ場もありきつかったそう。
身軽で屈強そうな方だったので、そんな人でもきついの~😆と若干心配になりました。
あと、下山時の登り返しにやられます、、とのこと。
だよね、だよね、、なんかアップダウンありそうだも~ん😭
、、、といいつつ、「案外すぐ着くんじゃないかな?あの男性はペースが速かったからきっとバテたんだよ」などとお気楽に考えている自分もいました💦
何しろ山頂の場所を間違えていたのですから💦
下の写真の一番尖っている三角ピークを白砂山だと思っていたお気楽隊。
実は山頂は更にその奥のやつだったのですが、この時は知るよしもなく、、後で地獄を見ることになります(涙)
男性と別れて、すぐに展望が大きく開けました!!
うひょーーっ!
これ、これ、これ、これー⤴️
皆さんのレポで見るやつですよ!
これを見たくて、ここを歩きたくてやってきたのです!
八間山ルートとの分岐までやってきました。
この時はまだ体力的に余裕があり、なんなら下山は八間山周回ルートにする??などと話したりしておりました。
ハガレーナと花子は白砂山は樹林帯の地味~な山なのかと思っていたらしく、こんな展望のよい尾根歩きが待っているとは知らなかったらしいです。
なので、「いい意味で期待を裏切ってくれて、めちゃくちゃ嬉しい🎵😍🎵」と大喜びでした。
私としては、「え?知らんかったん??地味な樹林帯歩きだけだと思って、よくもこの山についてきたね」、、と思いました(笑)
だって、展望がなくちゃつまらないじゃあないですか!
私とターボが選ぶ山はみんな展望ありきの山に決まってるじゃあないのさ。
花を愛でたり、森に癒されたりするのはもちろん楽しいけど、それはあくまで前座、先付けですよ。
メインディッシュはやっぱり大展望!
これが一番大事。
それが楽しめる山なのです、白砂山は。
白砂山までの楽しい楽しい稜線歩き。
さっきの分岐が登山口ならいいのに、、って思います(笑)
標高2000Mにある池。
枯れることはないんですって。
中にはおびただしい数のサンショウウオの卵。
あ、大人(?)のサンショウウオもいましたよ!
手が可愛いですよね♥️
最高の稜線歩きが続きます。
下の写真のハガレーナが指差している場所が八間山分岐です。
風が強い!!
飛ばされそうになりますが、腰高までシャクナゲなどの低木があるので安心して歩けます。
肩身がせま~い道を歩いて、
9時26分、「猟師の頭」に到着しました。
ここで、おはぎ休憩。
埼玉県深谷市からやってきたパパと息子(小学5年)と出会い、おはぎのお裾分けをしました。
八間山方面から来たようだったので、「ここから見ると八間山へはアップダウンは多少あっても基本下りですよね?帰りは八間山コースにしようかと考えているんだけど」と伝えると「いや、結構エグい登り返しがありますよ」と言われ「まじ!?だったらやめておくか、、」となりました(笑)
猟師の頭からの展望。
もちろん360度大パノラマです。
奥には苗場山も見えました!
こんな近くに見えるんだ~⤴️
さすが、上信越国境の山ですね。
シャクナゲ咲く稜線小道を行きます。
この時もまだ正面のピークが白砂山だと信じておりました(笑)
シャクナゲは終わりかけでした。
こちらはアズマシャクナゲらしいです。
ダケカンバがグネグネとねじ曲がり、異様な姿に。
金沢レリーフというのは、この辺りで亡くなった方のレリーフが岩に埋め込まれている場所でした。
白砂山に向け最後の登り!!(と思っている)
ガレ場を行くのは、深谷市の親子です。
男の子が可愛かった🎵
それにしても、風が止むと、暑いです☀️😵💦
なぜか「オオカメノキ」がある場所に来ると、谷から涼しい風が吹き上げて、めっちゃ爽やか~⤴️
こちらは「ハクサンチドリ」。
「オオカメノキ」。
涼しい場所が好みなのでしょうか?
この木の側に来ると風が頬を撫でてくれました。
「コイワカガミ」。
あとちょっと、あとちょっと!と思いながら登っております。
振り返ると歩いてきた稜線が美しい。
ピークを越えると、、あれ?まだ先があるじゃん!となったのは言うまでもなし(涙)
暑い日差しを浴びて干上がりそうでした(涙)
やっとこさ、山頂到着!!
時刻は10時49分。
登山口から実に4時間50分もかかりましたよ💦💦
やはり白砂山は遠い!!
なにわともわれ、白砂山(2139M)登頂成功!!
たどり着けて良かった!
この後ランチにしたのですが、くたびれ過ぎて何度も大きなため息が出ました💦
暑さにやられるのよ~(涙)
山頂からは360度大展望!
(上)中央が砂武流山で2095M峰の奥に苗場山。
(下)ぐんま県境稜線トレイルが続き、その右手には上州武尊山、奥日光の山並み、赤城山。
AR山ナビで確認するとこんな感じで出ました。
何がなんだかですが、、まぁ、とにかくいろんな山が見えるってことです(笑)
ちなみに、、
《ぐんま県境稜線トレイルとは、、》
~山と渓谷社「関東百名山」より
ロングトレイルとは登山道や林道、古道などを結んで設定された長距離の自然歩道をいう。
景色を見たり山頂に立ったりするだけでなく、自然や文化、人々とのふれあいも楽しむスタイルだ。
はじまりは欧米だが、国内各地でもコース設定が進んでいる。
そのなかでも最長の約100kmの長さを持つのが「ぐんま県境稜線トレイル」だ。
これは群馬県と、新潟・長野両県との県境稜線が主要ルートで、スタートはみなかみ町土合、ゴールは嬬恋村の鳥井峠となる。
このうち三坂峠から白砂山までが未開通区間だったが、2018年の山の日に整備が完了した。
本書(関東百名山)に取り上げた山では朝日岳、谷川岳、仙ノ倉山、白砂山、四阿山の5座が含まれている。
山頂でランチしている時に、登って来られた男性が「あ、あの人たちめっちゃ有名な人たちだよ」と言っているのが聞こえ、「え?有名な人がいるの?どれどれ?」と振り返ると「お気楽隊の人たちだよ」と言われました。
え?
私たちのこと??
いやいやいやいや、決してめっちゃ有名ではありませんが、少なくともその男性は私たちをご存知の様子。
「どちら様ですか?」と聞くと、なんと、ターボ(YAMAPではやマダム)の相互フォロワーさんの「papeさん」でした!
おおぉ、そうなのですね、、残念ながら今日はターボは不在なのですよ~(涙)
ターボって、YAMAPの中でもダジャレを飛ばしているので、案外ファンがいるんですよ(笑)
「最近、おきラックポーズ、ババーンやってないですよね?」と言われました。
あれ、心と体に余裕がないとできないんですよ。
今日も手を挙げたりするのが精一杯💦
さてさて、下山開始!
帰りに写真を撮ろうと決めていたシラネアオイを撮っているところです。
斜面に薄紫色の大きな花が沢山咲いていました。
1科1属1種、日本だけの植物ですって!
そう思うと、より可憐に見えてくるから不思議。
この景色を見ながらの下山は最高に気分がいいです。
この後の登り返しを考えると気が重いけど😅
何度か登り返しを繰り返しました。
あのピーク下の分岐まで行けば、後は展望とはお別れ、森歩きとなります。
帰りは極端に写真が少ない!!
まぁピストンだからっていうのもありますが、虫がすごくて、それを払いながら歩くのに忙しく、とても写真を撮る余裕がありませんでした。
私は虫除けネットをしていましたが、その中に一匹虫が閉じ込められていたようで、左耳を刺され、その後一週間ずーっと痒かった(涙)
(上)野反湖を見下ろせる水場分岐まで戻ってきました。
(下)ここで、この日何度か前になり後ろになりした男性が大量の黒い虫を引き連れて下ってきました。
おおぉ、すげぇ、、きっと私たちもああいう状況だったわけね。
山頂付近からずっと付いてきた虫たち、、この水場分岐を過ぎてしばらくするといつの間にかいなくなりました。
「やべっ!えらい遠くまで来ちまった!かあちゃんに叱られる、早く帰らなきゃ!!!」ってなったのかなぁと想像すると笑える。
(左)沢の後の一番怖い細い道。
花子がつかんだロープがゆるゆるでぐわーーんとなり、私の目の前で大きくたわんだので、危うくバランスを崩して谷側に倒れるところでした。
この日ここが一番怖かった💦
この沢を渡る時は花子が小川に足をついて靴がびしょ濡れに。
みんな疲れて足元フラフラだったんですよね。
私も足の裏がいたくて、早く駐車場に着かないかとそればかり考えていました。
最後は階段を下って、野反湖に向け下ります。
お~つかれさま~⤴️
無事下山~🎵
約10時間の長い旅が終わりました~😆
この後、トイレに行く三人の背中に生気のないこととといったら!
足はゆっくりしか運べず、くたびれ果てました。
花子は「日帰り登山としては、私はこの辺りが限界かなぁ」と言っておりました。
白砂山に向けては距離は良いとしても、標高差でプラス300M登れるようにならなければいけません。
また距離も色んな名山に登ろうと思ったらあと3km
はのばしたい!
道のりは長いです💦
、、ということで、疲れはてたので、帰りにコマクサを見ることなど、誰も思い出しもしませんでした(笑)
白砂山、、やはり侮れず!!
行程が長いんだわ(涙)
だが、しかし!
そのご褒美はやっぱりあの稜線歩きです。
最高に気持ち良かった!
今回はターボが参加できなかったので、秋にターボも一緒に再訪しようと思います。
前回の魚沼アルプスといい、秋の予定がてんこ盛りになるな(笑)
秋ならもう少し涼しく歩けるかな?(先週も同じことを言った記憶が💦)
YAMAPフォロワーのいっけんさんに寄ると、八間山コースの方が距離は長いものの歩きやすくていいよとのこと。
次はあっちにチャレンジしてみるかなどと、「喉元過ぎれば」、、で考えております。
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