50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【新潟・小出】魚沼アルプスから越後三山の展望を楽しむ(お気楽チャレンジ第1弾)2023年6月10日(土)


魚沼アルプス「鳴倉山」から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


2年前の春から初夏にかけてチャレンジ登山を続けていたお気楽隊でしたが、妙高山チャレンジで私が左膝を怪我して無念の撤退となり、しばらくリハビリ生活を余儀なくされました。

亀の歩みながら、着実に続けていた体力作りが、あえなくゼロ(むしろマイナス)からのやり直しとなってしまったのです。


あれから2年、、


昨年秋にボルト抜き手術を終え、毎週のリハビリ登山で少しずつ体力・筋力・持久力が回復してきた実感があるため、今再びチャレンジ登山を開始することになりました。

なぜなら今秋に妙高山へのリベンジ登山を予定しているからです。


妙高山の山頂まで距離は10㎞、累積標高差は1400m、、二年前の夏なら、(ケガのハプニングがなければ)きっと登れていたことでしょう。

なぜなら当時、、両神山(距離10.6km、累積上り標高差1464m)、御座山(10.9km、1188m)、中禅寺湖一周(24.7km、1021m)、美ヶ原(12.1km、927m)、巻機山(13.2km、1474m)、白馬乗鞍岳(8.5km、743m)、燧ケ岳(11.3km、767m)、、とお気楽としてはチャレンジとなる登山を毎週のように成功させていたからです。

距離と標高差があったとしても、時間さえかければなんとか歩き通せるんだと自信を深めたシーズンでした。

でも今思えば、あの「連チャンチャレンジ」が良くなかったのだろうと、、、

特に妙高山の一週間前に、バスに間に合わないと思い燧ケ岳から猛スピードで下ったことで、何十年も前に前十字靭帯が切れていてグラグラだった膝に過度な負担がかかったのだろうと思うのです。

それが引き金となり、翌週の妙高山で膝が限界を迎えて、正にぶちギレた訳です。

その反省を踏まえ、毎週ではなく隔週チャレンジくらいのペースで、秋の妙高山への準備にしたいと思っています。


前置きが長くなりました、、💦


秋に向けてのチャレンジ登山第1弾!!

(実はこの前の週の社山~黒檜岳からスタートしていますが、ターボが不在だったし、自分たちのペースで歩けなかったので、今回からということにします)


当初は男体山を予定していましたが、関東地方が雨予報だったので、関東甲信越で晴れマークのあった新潟へ出掛けることになりました。


数年前、角田山にカタクリや雪割草を見に行った帰りに見た越後三山の素晴らしさに魅了されました。

高速道路から次々と現れる雪化粧した越後三山の美しいことといったらもう!!

埼玉にはない巨大な姿に感動し、その迫力に度肝を抜かれました。

越後三山、かっけーーーっ!!となるんですよね(笑)

そんな越後三山は難易度高くて、お気楽が登ることは叶わぬ夢なのですが、それを見る山(魚沼アルプス)なら歩けるんじゃないだろうか??と前々から気になっていました。

ちょっと高低差と距離がありますが、なんとかギリギリお気楽許容範囲だと思われます。

チャレンジ登山第1弾としてはちょうどいいレベルと言えるでしょう。

では、亀の歩みの体力作りをかねて、美しき越後三山に会いに、お気楽イツメンで行ってきま~す!



《登山難易度 8》


自宅を2時半に出発し、小出インターを出てすぐの響きの森公園に到着したのは、4時半頃でした。

公園にもトイレはありますが、朝早すぎて開いているか心配だったので、小出インター側のセブンイレブンでトイレは済ませてきました。


早朝の公園には、先客が一台のみ。

4時59分に歩き出しです。

登山口にはターボの天敵・蛇の注意表示が!😱

ターボほどの拒絶反応はないですが、私もマムシやヤマカガシには会いたくない💦


(左上)小学生が作ってくれた階段だそうです。

(右上)登山道にはブナとそれを守るようにお地蔵さまが並んでいました。

(下)まだ雲の下。


大きなブナの木が沢山!

この辺りで道が左右に分かれていて、左に行ってしまい、道間違いしているかも!?と思い引き返しました💦

お地蔵さまは千手観音だ!


引き返して右に進むと、登山道脇に背の低いツツジが出迎えてくれました。


歩き始めて40分、、5時41分に一本杉に到着です。

距離0.9km、標高差で170mほど登ってきました。


見上げるとなかなかに立派な一本杉。

薄い雲越しに魚沼の町並みが見えました。

ノートがあったので、ターボが寄せ書きしていました。


朝日に向かって登っていきます。

幻想的な雰囲気。

背の低いツツジと、小さなコメツツジもありました。


だんだん霧に包まれるようになります。

標高をあげ、雲の中に入ったもようです。

霧の中に浮かび上がる鉄塔に向かって歩きます。

鉄塔の下を通過するとき、結界パワーをいただきました。

「は~れ~ろ~⤴️」


薄暗い霧の中を進みます。

辺りは明け方まで降っていた雨の雨粒がついたクモの巣だらけです。

先頭を行くターボがクモの巣に引っ掛かり、いちいち「んがっ!」とか「ぬぉーーっ」とか叫んでいたので、クモの巣よけネット(本当の使い方は虫除け)を装着できる私が先頭交代しました。


それにしても、蒸し暑いです。

ターボの温度計を見ると、気温は18度ですか、湿度が95%です。


雲の上に出ました!!

大きく広がる雲海に歓声があがります。

涼しい風が吹き、一気に汗がひきました(笑)

場所は「アリゴ沢」。

右手には越後三山が見えるようになりましたよ!


雲海が目の高さに!

こんなに見事な雲海をすぐ足元に見たのは初めてかもしれません。

気持ちいいーーっ!!


パラグライダー発進基地について、コーフンは最高潮!!

みんなあちこち走り回っていました(笑)


越後三山(通称ハナコさん)と二人。

右から八海山、真ん中奥に中之岳、左手が越後駒ヶ岳です。

実はこの時ひだりの山を巻機山だと勘違いしていて、「マッキーが目の前だ~⤴️」などと騒いでいたのですが、間違いでした。

お恥ずかしい💦

まぁ、誰も他に人がいなかったので、問題ないです(笑)


7時13分、鳴倉山(579M)に着きました。

ここでおはぎ休憩。

止まると「めまとい」がうるさいので、ハガレーナも虫除けネット装着!


(上)雲海への飛び込み台!??

(下)山際は雲海が薄くなり里が美しく見えるようになりました。


鞍部までは激下り💦💦

滑りやすい急坂です。

ロープで安全確保しながら、小股で慎重に下りました。


運動神経抜群のハガレーナですら苦労していました💦

足を滑らせたら、先を行くターボを巻き込んで滑落してしまう💦

慎重に、ゆっくり、ゆっくり🐌


鏡池を通過します。

以前のーいちさん達が歩いていたレポではさみしい感じの鏡池でしたが、この日は湖面が鏡のように周囲の木々を写し、真ん中の浮島は青々として、アヤメ(?菖蒲との見分けできず💦)の黄色が鮮やかでした。


豪雪地帯独特の木々の形。

展望はありませんが森が美しく楽しいです。


8時30分、2つ目のピーク「トヤの頭」に到着しました。

出発から3時間半、距離4.0km、単純標高差で440M登ってきました。


三人で記念撮影。

後ろに見えている山並みの更に奥、、右が浅草岳で左が守門岳です。

登ったことがある山が見えるとテンション上がります🎵


越後三山が近くなってきましたよ!

越後駒ヶ岳の左手に見えるのは「荒沢岳」なのではないかと思います。


またまた激下り。

この魚沼アルプスは小さなアップダウンを繰り返すのです。

小さくもないか、、ひとつひとつの登り下りが標高差で100~150Mなので、意外と足にきます(涙)


(左上)ハガレーナの大好きな爬虫類発見!

(右上)木がよけてる~⤴️的な。

(左下)ターボの足がつった!!

つり止めの漢方薬が必需品です。

(右下)ブナの森が美しい!


9時14分、3つ目の大きなピーク「駒の頭」に到着しました。

ここでは豆大福休憩。

相変わらず、右手にはハナコさん、左手には浅草岳です。

標識を見て、「ゲゲゲ」、、まだ「黒禿の頭」まで1時間10分もかかるのか、、と思いました😅

出発から5時間15分、距離5.0km、単純標高差で550M歩いてきたのですが、、まだまだ先は長い。


駒の頭を後にする前に記念撮影しておきました。

笑顔ですが、少々バテ気味です。

何しろ蒸し暑いので💦💦


次のピークに向かう途中、木立の間から見えた越後駒ヶ岳、、う~ん、カッコいい!


ぎんちゃんも沢山ありましたが、今日は接写はやめておきます。

体力温存。


本日一番の激登り!

ロープを使って滑りやすい急斜面をよじ登ります。

(右)お気楽命名「こぶ太郎」ブナ。


10時43分、小出町最高点の「黒禿の頭(770M)」に到着しました。

出発から実に5時間45分、、距離は6.6kmですが、単純標高差でわずかに640Mほどです。

これでこんなに疲れるとは、、妙高山なんて程遠いな、、と少し落ち込みました(涙)

展望は西側のみで、小出の町を見渡せます

ここで、ランチ休憩しました。

当初予定ではここから更に笠倉山まで足をのばすつもりでしたが、暑さにバテバテだったので、今日はここまでとして、そのまま周回コースのみとすることに(涙)


先日、表参道の病院に通院した際に、みんなにお土産で買ってきた「かまわぬ」の手拭いを広げて記念撮影しました。

ターボは青梅、ハガレーナは鳩、私はポテトチップスの柄です。

1日使ってしわくちゃですが😅


では下山開始!

これから歩くルートが良く見えます。

見えるがゆえに、「まだあんなに歩くのね💦」と思いました😂


角田山の灯台コースみたいな尾根歩きです。

丘の向こうに見えるのは日本海ではなく、米どころ新潟の豊かな田園風景という違い。


こちらにも激下りがありました💦

縦根っこに乗って滑り落ちないように、慎重に、慎重に。

(右)ハガレーナが「かっけーーーっ!!」と言いながら撮ってました。

何かの昆虫。

(下)おっ、早朝通過したパラグライダー発進基地から、おびただしい数のパラグライダーが飛び立ちましたよ!

あんなにいてぶつからないのかな??


なかなかに長かった大力山分岐までの道のり。

ここで早くピークにつきたいターボのペースが乱れ、再び足がつりました💦

疲れているところで無理をすると、途端に体が悲鳴をあげる。

分岐から大力山まではわずか!


13時10分、最後のピーク「大力山(504M)」に到着しました。

低木が生い茂り展望がなかったので、先を急ぎます。


大力山の端っこに東屋があり、説明板もありました。

多くの人に愛されている山なのですね。

南の巻機山と苗場山は雲がかかってわかりませんでした。

秋に再訪して、景色を眺めてみたいですね。


パラグライダーがわらわらのやってきましたよ!

ターボが「私たちも乗せてーーっ!」と叫んでおりました(笑)

気持ち良さそうですよね。

皆さん空から私たちに手を振ってくれました。

乗せてはくれなかったけど(笑)


パラグライダーヒッチハイクに失敗したので、大人しく歩いて下山します。

大力山は上は平らな台形なので、下りはやっぱり急勾配!

階段が整備されていました。


鉄塔の下を通過し、秋葉神社へ。

今日もケガなく無事に下山できそうです。

ありがとうございました。


秋葉神社からも参道とは思えない山道を下って、無事下山完了です。

私は最近購入した靴がちょっと足に合わなくて、足の裏が痛くなり、最後の里道歩きは中敷きを外して歩きました(涙)



結果的には、湿度90%の蒸し暑さにバテ気味となり、予定していた笠倉山は諦めて、時計回りの周回のみとなりました。

笠倉山も絡めて、距離14キロ、累積標高差1200mを試したかったのですが、それは別の機会となります。

これくらいでバテていては、先が思いやられます(涙)

蒸し暑いと、一気に体力奪われるんですよね(涙)


後半は山に雲がかかったものの、朝のうちに登った鳴倉山からは、見事な雲海と朝日に輝く山並みを見渡す事ができました。


アップダウンはあるものの、森や展望が素晴らしく、魚沼アルプスは楽しいルートでした!

紅葉を狙って、秋に再訪したいと思います。

秋なら涼しくてもう少し楽に歩けるかなぁ、、


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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