50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【長野、北八ヶ岳】『北横岳』を後にし、七ツ池と縞枯山ヒュッテに立ち寄る。小股歩きの達人現わる《後編》2019年2月3日(日)

《登山難易度 2》

北横岳、七ツ池からこんにちは。

いつもご訪問頂き、ありがとうございます。

モフモフの雪道歩きを楽しんだ北横岳【後編】です。


北横岳南峰を後にすると、いきなりの急坂です。

前を行くグループがどうやらスノーシューを履いているらしく、うまく下れず苦労しています。

前の人が転んだりして詰まっているので、立ち止まったターボのお尻にめがけ、私は止まることができずドドドドとすごい勢いでぶつかりそうになり、ぶつかると前の人も巻き添えにするのでそれを避けるべくすっ転んでしまいました。

フカフカの雪なので全く痛くはありませんが、フカフカ過ぎて立ち上がれないやら可笑しいやらで、もうテンションが変なことになっています。

急坂すぎて、スノーシューでは下るのが厳しいようです。

長靴を履いたおじさん(ここでもまた長靴おじさんに会えた!どこの山にも必ずいるよね!そして総じて長靴おじさんは社交的で色んなアドバイスをくださる)が、スノーシューは外した方がいいよ、とアドバイスしていました。

その長靴おじさんの下りっぷりがそれはそれは見事です。

ストックを二本まとめてお尻の後ろで横に持ち、ペンギンのように小股でササササササササっと下って行きます。

足の長い人にも小股歩きを勧めるんだと言いながら。

ターボがそれを真似て下ると、すぐにマスターし、すごい勢いでササササササササ~と小股で下って行きました。

私も真似しようと思うのですが、ターボのように上手くいきません。

ハガレーナは一番後ろからゲラゲラ笑いながら「二人の格好がだいぶ面白いことになってるよ」と言っていました。

その小股下りのお陰で、その後は転ぶこともなく、あっという間に北横岳ヒュッテに到着です。

ここから七ツ池の方に行ってみます。

片道2分みたいですから。

何だろう。

何がそんなに面白いのかわからないのですが、とにかく小股下り(小股走り)が妙に可笑しくて、爆笑しながら下って行ったのでした。

ターボは自分の小股走りのスピードを調節できないらしくすごいスピードで下りながら「止まんないよ~!みんな、ついてきてる~?ついて来てる~?ついてきてね~!」と叫びながら、あっという間に姿が見えなくなりました。

先に行ったターボを追って行くと少し広い場所に出ました。

ここが七ツ池の一部なのでしょうね。

モッフモフの雪原を想像していましたが、みんながもうだいぶ遊んだ後らしく、結構踏み固められていました。

「わかん」は不要です。

誰もいなかったので、おかしなポーズをして遊んでみました。

いよいよ雲が厚くなってきました。

雪でも降りだしたら嫌なので、そろそろ戻りましょう。

相変わらずターボは小股走りに夢中です。

前を行く(普通に歩いている)ハイカーにすぐに追い付いてしまうので、止まってしばらく待ってからまたササササササササを始めるを繰り返していました。

ちょろっと長靴おじさんに教わっただけなのに、この上達ぶりはすごいとしか言えない。

ターボが小股走りの達人だったとは!

新しい才能の開花です。

若干の前傾姿勢で小股走りを続けるターボの後に続き私も試みますが、私がやると太ももが疲れ、股関節が痛くなったので、途中で諦めました。

私はむしろかかとに重心をかけてザーッザーッと下る方が楽です。

転びもしないし。

坪庭の分岐が見えてきました。

ここを左に進みます。

その前にちょっと待って。

カッパの下のスパッツが下がってきて気持ち悪い💦

苦労して(リュックを背負っていると結構難しい)スパッツを引っ張り上げる私を、じっと見つめるターボ。

何だか妙にシュールな画ですね。

坪庭をぐるっと回り込んで最後は階段を下ります。

階段といっても雪がガチガチに凍っていて滑るので、手すりを使って慎重に。

縞枯山ヒュッテに向かいます。

何人かヒュッテ方面から戻ってくる人たちに出会いました。

時刻はまだ午後1時頃ですが、雲が出てきて薄暗くなってきたので、少し心細いです。

山荘の青い屋根が見えてきました。

広い雪原を「わかん歩き」してみたかったのですが、ありゃりゃ、雪が少ないですね(涙)

今日暖かかったので、溶けてしまったのでしょうか?

縞枯山ヒュッテの営業も終わってしまったようです。

あれ、残念(涙)

辺りには人っこ一人いません。

何だかすっかり夕方のような景色ですね。

寂しいので、ロープウェイ乗り場に戻りましょう。

戻る途中、斜面にフカフカの雪があったので、誰かにその斜面を登ってもらい、地面から迫力ある歩行風景を撮影しようかと横になった私です。

ターボが「だいぶ面白い人がいるよ。あんな所に寝転んで何してるんかね?」と言いながら写真を撮りました。

私の顔!

なんでこんなにまん丸なんだろう、悲しくなるよ。

「貴乃花かよ!」と自分でツッコミを入れる😅

この斜面でさっきまで若いカップルがソリ遊びをしていました。

今回の北横岳では、ヒップソリを持ってくるか、それともわかんにするか悩んだのですが、ソリができる所よりわかんで歩き回れる雪原の方が多いかと思ってわかんを選択したのですが、ヒップソリにすれば良かったわ~(涙)

この斜面を滑って遊びたかった!

ターボに「ちょっとこの斜面を登ってみ!迫力の写真を撮ってあげるから」とカメラを構えた途端、ズボッと深い雪の中にうずもれて「ギャー!」と叫ぶターボの図。

何が何だかわかりませんが。

ちなみに手前にある黄色い液体は、ターボのお漏らしではありません。

野生動物のものです。

彼女の名誉のために一応ね、一応。

山頂駅が見えてきました。

午後1時半に山頂駅まで戻ってきて、アイゼンを外したところです。

そこで「まもなく13時40分発の改札を開始します」のアナウンスが!

ハガレーナが「改札始めるって!急いで、急いで!間に合わなくなるよ!」と言うので、氷がこびりついたアイゼンを袋にも入れずリュックの中の放り込んだ私です。

下りのロープウェイは空き空きで、ゆっくり写真を撮ることができました。

南アルプスに日が射し込んで、幻想的でした。

ロープウェイは使わず、尾根を駆け下っている若者がいました。

その姿たるや、カモシカのように軽やかです。

ターボの小股走りとはえらい違いだ(笑)

駐車場が見えてきました。

スキーヤーは出足は遅いですが、まだまだ楽しんでいるようですね。

午後2時13分、帰路につきました。

上の写真は何を撮影したのだろう?

あ、そうだ、稲含山かと思って撮ったんだった。

稲含山がいつも気になって探すのですが、はっきりわからなくて、、。

これ、稲含山ですかね?


後編は下り道ばかりで、展望はなく、自分たちは何がそんなに可笑しかったのか、ただゲラゲラ笑っていた印象です。

なんかすみません(^^;


北横岳、やはり素晴らしいです!

霧氷が見られなかった事だけが残念でしたが、展望は天下一品です。

山頂駅からわずか1時間15分で山頂に立てることも人気の理由です。

人が多いので、踏み跡もしっかりあり、安全ですし。


ひと冬に一度は訪れたい定番中の定番ですが、まだヒップソリもわかん遊びも体験してないので、来年の楽しみにしましょう!


歩行距離 6.6キロ。

累積標高差 294M。


山頂駅0925~(59分)~北横岳ヒュッテ1024(5分)~(15分)~北横岳南峰1044(10分)~(6分)~北峰1100(1時間)~(15分)~北横岳ヒュッテ1215~(七ツ池往復)~(38分)~坪庭分岐1253~(17分)~縞枯山荘1310~(20分)~山頂駅1330

全行程 4時間5分

(うち歩行時間 2時間50分)


パーティー 3名(コマクサ探検隊)


最後までお付き合い頂きありがとうございました!


来週はお天気によりますが、八方尾根か奥日光に行ってきます(*^^*)

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