50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、長瀞町】2020年5月《特別休暇47日目》

謎の霊峰、荻根山の尾根からこんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


週末なので、一週間ぶりのハガレーナとの山行です。

ゴールデンウィーク前にターボと訪れた謎の霊峰、荻根山に行って来ました。

初めての荻根山は、コロナ自粛が最も厳しく叫ばれていた頃なので、人のいない山とはいえ、ブログアップは控えた方がいいんだろうと思い、まだアップしていません。

今日私たちの住む埼玉県も緊急事態宣言が解除されるようなので、解除後にアップする予定です。

前回はひまとココアを連れての藪こぎ道なしルートだったので、今回はそれは避けて、安全ルートのピストンにしたいと思います。

展望抜群の山なので、晴れ予報の日曜日に予定したのですが、朝はどんより曇り空です。

あまり展望を得られないかなぁ?

ハガレーナにあの絶景を見せてあげたいと思っていたのだけど、、。


☘️5月24日(土)

~ 荻根山の展望台、ほぼ制覇の巻 ~

《登山難易度0.5》

⏫荻根山は、釜伏山と登谷山の向かいにある小さな山です。

釜伏峠の駐車場に車を停め、車道を塞神峠方面へ下ります。

途中から見えた荻根山全景です。

一番右が最初のピーク、真ん中が荻根山、そして急坂を下り、左手に東荻根山(?)があります。

荻根山登山口にやってきました。

筆文字が一面に隙間なく書かれた札や小さな仏像など、ごちゃごちゃと置かれていて、とても不気味です。

普通なら「なんじゃ?こりゃ?」と思って通りすぎるような場所(初めて花子とここを通った時は「気持ち悪っ!」と言いながら通り過ぎました)なのですが、これに騙されて足を踏み入れないのは勿体ない山なのです。

文字がびっしりと書かれた塔婆のようなものさえなければ、普通の登山口なのですが、、💦

これを見るとちょっと躊躇しますよね(涙)

でもわたしたちは果敢に足を踏み入れます!

なぜならこの山は、展望台がいくつもある、大展望の山だからです。

急坂を登ると、岩場が現れました。

前回ひまが何度もチャレンジして、なかなか登れなかった岩場です。

わずかの距離なのですが、爪を掛ける場所がなく、助走をつけるスペースもないので、苦労していました。

人間はロープを使えるので、普通に登れます。

その後も急坂の直登ですが、しっかりとしたロープが設置されているので、それを頼りに登る事ができます。

坂の途中にある最初の展望台に着きました。

ハガレーナが恐る恐る展望台(緑色の椅子)に乗ってみました。

足元は断崖絶壁で、緑色の椅子(台座)は三本の脚だけが地面についていて一本は宙に浮いているので、見た目はとても不安定なようですが、実はしっかりとした切り株の上に固定されているので、乗ってみると案外安定感があります。

ハガレーナが見た景色です。

霞んでいるけど、この山のポテンシャルの高さはわかってもらえたかと😁

私も1ヶ月ぶりに乗ってみます。

前回はここから、それはそれは素晴らしい景色を眺める事ができたのです。

西上州の山々、浅間山、上越国境の山並み、日光連山、、全て見えていました。

更に登ります。

最初のピークを越えました。

ここからは尾根歩きになります。

右手にこんもりした岩があり、そこに風鈴のような鈴がくくりつけてありました。

下に落ちている標識を見ると「君待岩」とあります。

ここであの鈴を鳴らして、どうしても会いたい亡き人を呼ぶのでしょうか。

(((( ;゚Д゚))))

途中から皆野の町並みを見ることができました。

荻根山山頂に到着です。

硯岩はわかるけど、それ以外の大日如来とか樹海広場とか、一体どこのことなのかわかりません。

今日はとりあえず雛壇夫婦岩という方へ行ってみようと思います。

「つちの子展望台」「雛壇夫婦岩」「へそ曲がり神道を経て赤岩へ」と書いてあります。

どんなところなんでしょうね?

何も資料がないので、全くわかりません。

下ってみましょう。

あまり歩かれていないようで、トゲトゲの草木が繁る急坂です。

ずっとロープが張られているので、それを掴んで何とか下れる状況です。

しばらく下りましたが、先を行くハガレーナが「この先もっと急坂だよ~💦」と言ってます。

展望もないですし、そもそも展望台と書いてあったかどうか?ただの下山路かもしれないと思い、引き返すことにしました。

しっかり張られたロープを頼りに山頂へ戻ります。

途中風布の里が見える場所がありました。

山頂に戻って再び標識をよく見ると「つちの子展望台 10メートル」と書いてありましたから、ここがその展望台だったのだと思います。

Xの形の倒木をくぐって山頂に戻りました。

1ヶ月前にも向かった「硯岩」方面へ行きます。

山頂の周り(へそ曲がり神道や、山頂から硯岩方面へ下る道)にはこの山椒のような香りの木がすごいトゲトゲであちこち引っ掛かるので苦労しました。

急坂を下って、再び少しだけ登ると、

硯岩に到着します。

お天気も回復してきて、とても気持ちが良いです。

目の前に車を置いてきた釜伏峠と登谷山が見えます。

振り返ると、展望が良い時なら奥秩父の山並みが見えるのですが、、。

あちこちにこのように拍子木がぶら下げてあります。

どんなことに使うのでしょうね?

謎の霊峰ですから、謎だらけです。

更に進んで、

尾根から少し右手に下ります。

「東荻根大観峰」の標識と緑色の椅子があります。

実はこの椅子、前回私が乗って踏み抜いて壊してしまいました💦

そこからの展望です。

風布の一角と、宝登山、その向こうには城峯山です。

視界が良い日なら、和名倉山や両神山も見えるのですよ。

1ヶ月前に来たときは、ひまとココアが一緒だったので、細い崖の道は危険だと思い、ここまでしか下りませんでしたが、今日はこの先まで下ってみようと思います。

崖のわずかなスペースに何とか人一人が歩ける道が続いています。

ロープを伝って慎重に。

ここも大変な急傾斜です。

ロープは何重にもなっていて、手を通す輪っかまで作られたちゃんとしたものです。

とにかくこの山は整備だけは行き届いているのです。

あの文字で埋もれた塔婆さえなければいいのに、、。

断崖絶壁の上に船の舳先のような出っ張りがありました。

ここが「悟道岩」のようです。

ここにもやはり椅子がありましたが、小さな釘が出ていたので、座るのはやめておきました。

本来はここに座って心静かに過ごせば、悟りがひらかれるようなのですが、、。

私はそんなの無視して、岩の上から眺めを楽しみました。

雲がなければ西上州の山など見えているのでしょうね。

写真だと木々が邪魔して分かりにくいですが、辺りは断崖絶壁です。

荻根山は南西側はほぼ岩の壁なのだということがわかりました。

では尾根に戻りましょう。

登りでもなかなか苦労しました。

ロープがなければ厳しいと思います。

滑る地面にキックステップで爪先をめり込ませながら、ロープを頼りに登りました。

この後少し先まで行ってみましたが、1ヶ月前には見えていた武甲山が、生い茂る緑の葉っぱで見えなくなっていたので、引き返すことにしました。

前回はここから更に先に行き、最後は藪こぎ&道なしルートとなり、無理やり沢を渡ってボロボロになりながら駐車場に戻ったので、今回はピストンにすると決めていました。

茶色い落ち葉の中からピョンと殿様バッタが鮮やかな緑の葉っぱに乗りました。

そして、再び羽を広げて飛び立った瞬間をカメラに納める事ができました。

岩の多い山なので、尾根には苔も沢山あります。

1ヶ月前よりずっと苔たちがイキイキしてきました。

山頂に向けては急坂の登りになります。

ゼェゼェハァハァなってます。

わずかの距離ですが、、😅

再び荻根山山頂です。

ここにも拍子木が。

書いてあることは「人類みんなの幸せを祈ります」とかなので少しホッとするのですが、何となく字体が怖いんですよね。

字が書いてあることで、何かの情念や怨念が込められていそうで不気味に感じてしまうのです😢

おどろおどろしい荻根山の唯一の癒しスポット!

この字体の違う小さな標識だけが、普通の山の雰囲気です。

遠慮がちに木にくくりつけてあるのですが。

お気楽隊としては、こういうのがいいです😅

「H.U」さん、ありがとう~⤴️

いよいよ、あの急坂を下ります。

1ヶ月前に来たときは、ここをチビたちが下るのが危険かと思い、どこか別のルートはないかと先へ先へ行ったことにより、最後は道がないところを無理やり歩く羽目になったのです。

なので、ここを下るのは初体験😣

足元にあるロープを掴んで、一歩一歩慎重に下りました。

最後を行く私がもしも転がったら、下の二人も道連れになりますから、絶対滑り落ちないように、、😱

一番の難所をクリアすると、右手に道があることに気がつきました。

ちょっとハガレーナに偵察に行ってもらうと、「うわぁ、眺めがいいよ~」の声が。

ターボと私も後から続きます。

そこは岩場になっていて、目の前を切り取ったように爽やかな景色がひらけていました。

右手に釜伏山、正面に寄居町折原が見えています。

「パワースポットNo.2ロックストーン」の文字が。

この文字はあのお札たちとは違う字体です。

足元の岩場を見ると下の方まで真っ直ぐに切れ落ちていて、ロッククライミング用の輪っかが埋め込まれていました。

とても古いように見えますが、今も使われているのですかね?

少し下ったハガレーナにそちら方向へ下れるか聞いてみると、ロープがあるのでそれを伝えば下れなくはないという判断でしたが、下の落ち葉が濡れていてとても滑りやすそうだったので、滑落が怖いと思い、引き返すことにしました。

往路で歩いた道を逆に辿り、

なだらかで安全な場所にたって振り返ると、森がとても美しいことに気がつきました。

この山はずっと緊張しっぱなしなので、今初めて気がついた感覚です😅

おっと~、また拍子木だ。

「木霊音」と書いてありました。

これを鳴らして木霊を呼ぶのですか?

謎ですね~💦

車道が見えて来ました。

登山口には「ロッククライミングエリア」という標識が。

まだ比較的新しそうにも見えなくもない。

やはりあの岩場、現役なのかしらね?

可愛い花を見ながら車道を歩き、

釜伏峠に帰り着きました。

車で帰宅途中、寄居の町から見えた荻根山です。

釜伏山と登谷山の間に見えてたんだ!と初めて知りました。

謎の霊峰、荻根山。

山と高原地図には標高表示のみで、しかも登山口があんなことになっていますので、なかなか登る人が少ないと思います。

でも展望はピカイチなんですよ。

岩場が多いのと、謎の塔婆群で緊張しますが(藤圭子さんを偲ぶ塔婆もありました)、その展望ゆえに何度でも登りたくなるオススメスポットです。

簡単に登れて、しかも人に会わないのが、コロナ禍では好都合でしたしね。

またお天気が良い日に再訪します!


いつも応援いただき、ありがとうございます!

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