50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【長野、北相木村】久々のチャレンジ登山。南佐久の名峰「御座山」へ長者の森から登る《前編》2020年4月4日(土)

御座山山頂からこんにちは👋😃


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます😊


《登山難易度10》


今回は久々のチャレンジ登山です。

日本二百名山、長野百名山に選ばれている南佐久の名峰「御座山」へ。

御座山へは昨年のGWに栗生コースをピストンしています。

⏬その際の記事はこちら⏬

https://okiraku.muragon.com/entry/126.html

https://okiraku.muragon.com/entry/127.html

4つあるコースの中でも一番行程の短い栗生コースでもこれだけ苦戦していたのに、今回は何を血迷ったか(喉元過ぎれば熱さ忘れるみたいで😅)、一番のロングコースとなる長者の森コースをピストンすることとなりました。

初めは私のイチオシブロガー「タケさん」が昨年の春に下山で使っている白岩コースにしようと思っていた(登り利用した山口コースは破線ルートなので)のです。

⏬タケさんのブログ記事はこちら⏬

https://www.yamarepo.com/200/ogurasan.html

(タケさんは私のブログに度々登場する憧れのブロガーです😊)

この白岩コースを行きたかった(何故ならルートが短いから!)のに、なんと、なんと。

「全面通行止」だって!?

ガビーーーン!

な、なんだって~?!

つい最近の(3月に入ってからの)ヤマップにここから車で乗り入れて白岩登山口から歩いてる記事が二件アップされてましたけど~?

急に工事が始まったんですかね?

例えば4月からとか?

期間が書いてないので詳細は分かりません💦

残念ですが、仕方ないのでもう少し先まで車で進み、「長者の森」登山口から歩くことにします。

※※※ これは帰宅してから気がついたのですが、3月1日のヤマップ記事によると、長者の森コースは道が荒れているので入山規制されていたとのことです。

そんなの知らなかったよ!

この日は管理人さんに会うこともなかったので、誰にも注意されませんでしたが。

歩いてみたけど特に危険な箇所はなかった気がするけど、何故入山規制??

谷の所が崩れていたからそれでなのかな?

それともその後ルート変更されて現在は規制されてないのかな?

詳細は分かりません💦 ※※※

とにかく、そんな入山規制があったことなど全く気づいてない私たち、

長者の森の駐車場に車を停め(青い丸ポチ)、2-3-4-5-6-7-8と歩いてこの駐車場に戻って来る予定です。(山頂の5は4.6に隠れてます)

ちなみに「1.9」は当初予定していた白岩登山口です。

歩き始めたのは7時8分でした。

この長者の森登山口にはトイレはありますが「夜間閉鎖」と書かれ鍵が閉まっていました。

携帯の電波もないです。

『東信地方の最高峰をなす御座山は佐久の幽境ともうたわれ、付近一帯は樅、栂、石楠花等、千古原生林に覆われており、その山頂からの眺望良く、古くから多くの岳人をこの山域に誘いいれている。標高は2112mあり、これより約3時間半で山頂に達することができる。』と書かれています。

北相木村からの登山道は三本で(栗生コースは南相木村)、この長者の森コースは一番東に位置します。

3時間半かぁ。

私は一体どれだけかかるだろう?お昼までに山頂に着けるかなぁ?、、と思いながらここを通過しました。

その後私がトイレを探してウロウロしたり、ちょいとモタモタしたので、実際歩き始めたのは7時25分です。

立派なロッジが建ち並ぶエリアからしばらく林道を行きます。

林道から山道に入ると、間もなく谷筋が崩壊していて、ルートが左に変更されている箇所がありました。

ここが先ほど「登山道崩壊→入山自粛」の場所だったのではと思います。

現在は崩壊地より下流に谷を渡れるような道が作られていて危険箇所はありませんでした。

崩壊した谷には降りられないよう倒木で道が塞がれていました。

⚠️ここ、道間違いの注意ポイントです!

にわか作りの崩壊地を巻く道を登ってくると、元々の登山道に合流するのですが、ここが分岐になっていて、この写真の赤いテープのある方に行くのが正解でした。

私たちは、テープが見えていたにもかかわらず、

このいかにもちゃんとした登山道ぽいこちら(左手)に進んでしまったのです。

花子は「赤いテープがあるこっちなんじゃないの?」と言ったのに、勝ドンが「いや、こっちが登山道でしょ?向こうに尾根も見えるし」と意見が分かれ、私がヤマップで確認して「登山道からまっすぐになってるから勝ドンの言う方で大丈夫と思う」と答えたのでした。

赤いテープの道は右に大きく曲がっているように見えたからです。

しかし先頭を行く勝ドンが「あ、道が無くなった💦もしかしたら道を間違えたかも😣」と。

アチャー、そ、そうなの!?

すぐにヤマップで確認すると、

確かに登山道から大きく外れています。

あれ~、やっぱりさっきのテープが正解だったのか~😱

どうする?戻る?とも思いましたが、ちょっと登ればコースに戻れるのではと思い、

こんなカラマツの急斜面をよじ登ることにしました。

鹿の糞があちこちにある完全なる獣道😣

腐葉土がグズグズと崩れるので大変です。

私は右手にヤマップ画面を見ながら、少しでも最短距離で登山道に戻れるように気をつけましたが、どうしても登り易い方に足が向いてしまい、なかなか近づけない💦

先に登山道に到達した勝ドンが上から「もうちょっと右に行くと登り易い所があるよ!」などと指示してくれました。

ようやく登山道に乗ることができました。

時刻は8時19分。

道迷いに気がついたのが7時55分でしたから、24分間、斜面と格闘しておりました💦

登山道、こんなに歩き易い道だったんだ!

これなら車椅子でも来れそうじゃん!(ラガーマンが押してくれるならの条件付き)と思いました😅

登山道脇の苔が美しかったです。

(後で思うと、この時はまだ余裕がありました😅)

とは言え傾斜はなかなかなもの。

獣道登りで乳酸のたまった足に堪えます💦

松ぼっくりが沢山落ちていて、花子が家のリースに使いたいから、帰りに余裕があったら拾って行こう🎵と言ってました。

徐々に登山道にシャクナゲが増えてきました。

まだまだ今は硬い蕾のシャクナゲですが、6月に花が咲いたら綺麗でしょうね。

花子が「山が見えてきたけど、あれが御座山かな?」と言っています。

この角度から見えるのかな?

そんなようにも思えるし、そうでないかも知れないし、、。

御座山は地味な山容なので、結局良く分かりませんでした😣

この辺りはとても歩きやすかったです!

すごく気持ちがいい😊

こんな道がずーっと続けばいいのに。

まぁ、それじゃいつまでたっても山頂に立てないのは分かっているのですが、、😅

右手のシャクナゲの間から浅間山が見えました。

手前に見えている美しい山脈は四方原山(よもっぱらやま)や赤羽の頭など、相木川を挟んで対岸の山(小海町や佐久穂町との境界)なのだと思います。

いずれも山と高原地図には登山道は載っていません。

雑木に囲まれた陽だまりの道。

じわりじわりと高度を上げます。

カーブの所で待っている勝ドンから「落ち葉の中を歩いてみて~!」と指示が飛んできました。

落ち葉がくるぶし位までたまったふかふかの道をザクザク歩きます。

花子が楽しそう😁

青空に映える赤白の鉄塔が見えてきました。

おおおおお、巨大鉄塔、カッコいい😍

ワイドで撮影したので、花子が十頭身になってる!(笑)

鉄塔の下を少し下りました。

辺りには何か花が咲きそうな低木が。

ここで遠足のお弁当を広げたら楽しそう😁

鉄塔の足元で小休止です。

この鉄塔は東京電力の西群馬幹線No.109ですって。

すぐお隣は群馬県上野村ですものね。

時刻は8時59分、1時間35分かけて標高差310M登って来ました。

単純標高差でも882Mあるので、まだあと570M登らないと山頂には立てません。

花子が「まだあと600かぁ」と呟いていました。

さっきの獣道激登りで既に足に疲れがたまっています。

花子が勝ドンに「(道間違いの罰として)今晩のビールは無しね!」と言ってました(笑)

「晩酌無しだってよ!今日山の中で挽回しないと!例えば熊に襲われそうになったら身を呈して私たちを守るとか!」「で、結局オレは帰れない」などと話して笑いました。

尾根に向け登ります。

あの先で道は右手に折れ尾根に続きます。

ようやく白岩コースとの合流点に到着しました。

時刻は9時15分でした。

休憩した鉄塔の足元から標高差60Mでした。

白岩登山口から登れていれば、8時過ぎにはここを通過できていたでしょうに、、。

通行止めが憎らしい😆

ここで花子が「あれ?勝ドン、コンビニの袋は?」と。

勝「え?何?」

花「リュックのここに吊るしてたコンビニの袋が無くなってるよ」

勝「えええええ😱」

どうやら、朝立ち寄ったコンビニで購入したものをリュックの横に吊るしていたようなのですが、どこかに落としてきたようです。

勝「あ、あの道迷いした時だ!」

花「何が入っていたの?」

勝「おにぎり🍙2つ。明太子おにぎりとソーセージ入りおにぎり」

(中身の具材を答えるあたり、勝ドンの思い入れが感じられますね😅)

再びのアチャー!

確かにあの急斜面にはつたが生い茂っていて、私も何度も引っ掛かり、途中リュック横の折り畳み椅子を持っていかれそうになりましたもの。

私「私たちの領域に入り込みやがって!通行料としておにぎりは置いていけ!ってことだったんじゃない?」

あ~あ、残念(涙)

花「動物たちおにぎりの袋、開けられるかな?」

私「食いちぎるから大丈夫なんじゃん?」

勝「ビニール袋がごみになっちゃうね(涙)ごめんなさい😣」

と会話したのでした。

勝ドンの非常食が消えました。

果たしてシャリバテしないか心配ですね。

尾根に出ると道は更に気持ちの良い雰囲気に。

しかし、実は風の通り道のようで、右側(西側)から冷たい風が吹き付けていました。

木立の間から八ヶ岳が見えています。

実はこの時は、木立の間から垣間見えるこの白い峰が(全貌が見えないので)何だか分からなくて「南アルプスかな?右手にスキー場が見えるから、あれは入笠山なんじゃかいかね?きっとそうだよ!」などと言っておりました😢

そんな事ばらさなくてもいいのだけど、自分の未熟さを忘れないために敢えて記録に残して置きます😅

う~ん、気持ちのいい道!

この辺りまでは幸せな気分で歩けてたなぁ。

この後の展望を期待してもいたし。

今度こそ御座山に間違いない。

この角度からあの大きさですからきっとそうです😅

花子が「あそこまで登るのかぁ。結構高くない?」と不安を口にします。

花子はめっちゃ体力があるのに、度々「私に行けるかなぁ」的な発言をします。

私は「大したことないよ!すぐだよ!」などと言いながら、結局は一番遅れてみんなの足手まといになる体力ダメダメ人間です。

要するに体力がない上に、読みが甘いのです。

(この台詞、このブログの中で一体何回発言しただろう。)

私を説明する時に数ある特徴の中で上位に位置する「読みが甘い人」。

楽勝!と言って楽勝ではなかったことが数知れず。

帰りの車の中でこの話をした時、花子が「親分はだからいいんだよ(これも何度もお伝えしておりますが、花子は私のことを『親分』と呼びます。どこでもかしこでも、スーパーでも病院でも、いつでも誰がいても)。これでパーティーのリーダーが全て完璧な人だとなかなか『一緒に連れて行って!』ってならないけど、リーダーがそんな親分だから、みんな気軽に『私も行きたい!』って言えるんじゃないの?」との事でした。

では、この読みの甘さ、体力の無さもお気楽隊のいくらか役に立っているということなのでしょうかね?

花子の発言はどこまでも私のマイナスをプラスイメージに変えるための慰めだと知りつつも、何となく「そうだよね!私がパーフェクトウーマンじゃあ、お気楽隊コンセプトに似つかわしくないもの!」と自分を納得させるのでした。

いや、話が長くなりました!

スミマセン😣

私たちは今こんな道を歩いております。

カラマツの黄葉の時期はキレイなんじゃないかな?

右手の岩場から水が滴り落ちていました。

きれいだったので、シャッターを押したけど、うまく撮れてませんね(涙)

次に目指しているのは見晴らし台です。

あの尾根がそうかな?

尾根に着いてヤマップで確認すると、

場所はこの辺りでした。

時刻は9時43分。

白岩コースとの合流点から28分歩いて来ました。

山と高原地図によると、見晴らし台まで40分の行程ですが、あと12分で着けるのかしらん?

この辺りから雪が出てきました。

しかも所々凍結しています。

森がカラマツからコメツガに変わってきました。

冬枯れの雰囲気から一変緑滴る森へ。

足元の白い雪とのコントラストが素敵です。

地図を見て何となくイメージで、ずっと尾根上を歩くのかと思っていましたが、展望のない道です。

後で良く地図を見返すと、「露岩の間で尾根を越える」と書いてありました。

結構な急勾配です。

足にじわじわきます。

シャクナゲのトンネル!

花の時期なら楽しくて疲れもぶっ飛ぶ道なのでしょう。

勝ドン「ツララがすごいよ~」。

ホントだ!

キレイ~😍

まるで天然のハープかパイプオルガンみたいです。

ひとつひとつ、表情豊かなツララたち。

美しいなと思うと同時に、歩いてると暑いけど、意外と気温が低いんだろうなという感想です。

このツララの岩場辺りから一気に急傾斜の道を登ります。

ここは下りは怖そう💦

やっとこさ尾根に出ました。

この直前の登りが難所でした。

急勾配の上、地面が凍っていて、どこに足を置いてもツルツル滑りました。

悩んだ挙げ句、最後は横にある木をつかんで、腕の力で体を持ち上げました。

(大変過ぎて写真はなし😣)

尾根に着いたので、ここが展望台!?と思いましたが、、

展望台はもう少し先のようです。

白岩コース合流点から55分歩いて来ました。

やはりコースタイム通りにはいかないですね(涙)

勝ドンは先に行ってますので、彼はコースタイムで歩けているのだと思いますが、私には無理です💦

そこからわずかで見晴らし台(1750M)に到着しました。

時刻は10時13分でした。

合流点から標準コースタイム40分のところ、約1時間かかっての到着です。

前衛峰までおよそ40分と書いてあります。

ヤマップの地図で見るとわずかの距離に見える『3,7』まで40分もかかるのかぁ。

見晴らし台というので大展望を期待していましたが、見えたのはこれくらい。

御座山を見晴らせるってことですね。(テキトーに撮ったのでこれに御座山は写ってないけど😅)

三人で本日最初の記念撮影です。

あれ?まだ紹介してなかったかな?

今日のメンバーは勝ドン、花子、私の三人です。

背景の左手が前衛峰、その奥に見えるのが御座山です。

花子がここでも「え?あそこまで登るの?まだまだあるね(涙)」と。

「大丈夫、大したことないよ!」と再び私の読み甘発言です。

皆さんにこっそりお伝えしておきます。

私の読みは当てになりません😆

少し寒くなってきたので、衣服調整しようかと思いましたが、風が冷たかったので、少し進んで森の中へ。

ここで小休止しました。

前衛峰に向けた登りです。

勝ドンが「目標、11時!」と言ったので、私たちは11時15分位かなと話しました。

楽そうな道に見えますが、足が既に疲れていて、ノロノロとしか歩けません。

ほら、やっぱり、ダメダメじゃん、私。

しかも地面の薄い雪は所々凍結していてツルッツルです。

転ばないように凍結箇所を見極めて歩かなくてはなりません。

少しずつ私が花子から遅れてしまいました。

結構限界が近づきつつあります。

雪の量が増えてきました。

花子が時々待っていてくれて、二人で歩きました。

ピークに到着!

前衛峰なのかな?

何の標識もなかったので、三角点にタッチ!

時刻は11時8分。

見晴らし台から標高差180M登って来ました。

ヤマップ地図を見てもここが1992Mのピークなのが分かります。

ここから鞍部まで下る~!と思っていましたが、シャクナゲのトンネルの先にあったのは、

前衛峰の標識でした。

あれ?こっちがそうなの?

時刻は11時11分。

さっきの所は前衛峰の肩だったのですね。

明らかこっちの方が低いけど。

めっちゃいかり肩な前衛峰ってことで。

見晴らしはこちらの方がいいです。

いよいよラスボス現る!

最後に目指す御座山本体が目の前です。

花子が「まだあそこまでいくのかぁ。しかもここから下るんだよね?どのくらい下るんだろう?」と心配していたので、ヤマップ地図を拡大して等高線を数えてみました。

するとここから鞍部まで標高差60M下り、そこから山頂まで160M登るのだと分かりました。

数字を聞くだけなら大したことないように感じます。

「あとどのくらいかかると思う?」と聞かれたので、「そうだな、いつもの感じなら160Mの登りなら40分あれば行けるけど、凍結してたりするかもだから、1時間ってとこかな?12時15分を目標にしよう!」と言いました。

花子は「何とかお昼までに着くといいね」と言ってました。

勝ドンは先に進んでいます。

ここから花子と二人で山頂を目指します。

今回は一気に書いてしまおうと思っていましたが、私の歩みと同じくブログもなかなか終点に着かないので、この辺りで大休止。

続きは【後編】にしようと思います。

最後までお付き合いください!


いつもありがとうございます😊

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