【長野、南相木村】日本二百名山の御座山に登る《後編》想像以上に手こずった下山編2019年4月27日(土)
《登山難易度 4.5》
御座山山頂からこんにちは😃
鎖場の連続で想定外の時間を要して、ようやくたどり着いた御座山山頂でしたが、天候の快復が予報より遅れていたようで、白い世界が広がっていました。
頑張って歩いてきたのも、すべては遮るもののない大展望を楽しむためだったのに、、(涙)
そんな中でもわずかに見られた展望のチラ見せはこちら。
あちらは前衛峰というやつでしょうか?
東側の尾根の向こうにあれは両神山?と思われるギザギザした山陵が見えました。
下界はいくらか見渡せたものの、周囲の山はほとんど雲のなかだったので、唯一名前を言えた瞬間でした。
八ヶ岳、浅間山、アルプス、見たかったなぁ。
こんな写真しかお届けできず残念です(涙)
私が岩場の端に立って展望を写真に納め振り返ると、花子とターボは強風に耐えながら岩場にしがみついておりました(笑)
特に花子は高い所が苦手らしく、こういう岩場は足がすくむのだそうです。
そして帰りの車で聞いたところによると、それほど展望(周囲の山の名前とか)に興味はないのだとか。
山に登る理由は、山頂に立った時の達成感が好きだからなのだそうです。
なるほどそんな山好きもいるんですね。
ターボと私は、100%展望です。
よく有名なブロガーさんで、カメラが一番で、カメラを持たないなら山に登る意味がないとおっしゃる方もいますが、私たちにとってそれは展望です。
展望ないことがわかっているなら登らないです。
なので暇さえあれば地図を広げて、「大展望」とか「○○が見渡せる」とか書いてあったり、展望マークのある山にマーカーして、次なる目標を探しています。
あ、そして大事なのは行程が短いことね(笑)
今回のルートも行程が短いはずだったんだけどな。
中級者の時間設定だったのだろうなと思います。
さてさて、展望もないし、風が強く寒くなってきたので、祠にお参りして避難小屋に戻りましょうか。
祠の中には「浅間神社」と「諏訪神社」と併記されていました。
なるほど、あのブロックだけが残ったあの場所はどちらかの祠があったのだけど、風雪で壊れたので、こちらに同居させてもらっているのかもしれませんね。
私の勝手な想像です。
何も調べた訳ではありません。
あきっこさんの恩師が『御座山の御座は「みくら」とも読むから神の座る場所って意味かも。何か古い伝承があるのでは?』とおっしゃったそうです。
そういう伝承は各地各山に伝わっていますよね。
いつか(老後に)時間ができたら、図書館で色々調べて、この薄っぺらいブログに厚みを持たせたいなと思います。
でもそれはまだ少し先の話ね😁
それにしてもしつこいようですが「タケさん」はこの山頂でお昼を召し上がっていたようなのですが、それがどこなのか、ターボに鼻をクンクンさせてタケさんの(正確にはタケさんの担々麺の)臭いを嗅いでもらいましたが、分かりませんでした(笑)
あー、こんな時こそひまの出番だったのに!
ヤツは今頃庭でお腹を上に向けて寝ていることでしょう。
祠にお参りしながら、お賽銭箱を見ると、手前についさっき置いたような五円玉が!
「これ、これ、きっとこれはタケさんがお供えした五円玉だよ!(タケさんがお賽銭をお供えしたかどうかは定かではありません)」と、その五円玉を指差しニヤッと笑う私です😎
顔が怖いよ(^^;
では、バカなこと言ってないで、そろそろ戻りますかね。
山頂で15分程過ごし、12時09分再び長尾根を戻ります。
こうやって見ると、結構恐ろしげな所を歩いていたのですね。
花子が次に出す足の位置を見つけられずアタフタしています。
横長の山頂岩場をクリアし、ようやく安全な場所まで戻ってきました。
いやこの後もわずかですが凍結箇所があるから油断はできないのですけどね。
12時14分、山頂直下の避難小屋に到着です。
身軽なハイカーなら多分1分もかからず移動する岩尾根を5分かけて戻ってきました。
雨戸を開けて中に入ります。
室内は暗かったので、サイドの雨戸も開けました。
新しくてとても清潔な避難小屋です。
「御座山で小倉あんパン食べるのどうよ」とターボが言っていたので、朝のコンビニで(あんパンはなかったので)小倉デニッシュを買ってきました。
まずは御座山に小倉デニッシュでカンパイ🎵
目が慣れてくると室内は案外明るくて快適に過ごせましたが、何しろしんしんと冷えてきます。
風は遮れますが、むしろ外の方が暖かいかもと思いました。
避難小屋で34分程過ごし、12時48分、下山開始です。
ゲゲ、往路ではなかったのに地面に雪がうっすら積もっています。
ずっと小雪が舞っていたようです。
登りでもそうでしたが、根っこがとにかく滑るので、慎重に、慎重に下りました。
小雪の舞うなか、大きな岩の横を通ります。
手強い下りの始まりです。
段差が大きく、足を置く場所が見つからない。
ここは多分往路でターボが膝を打ち付けた場所だと思います。
背の高い男性ならピョンと飛び降りるような段差でも、どうやって降りようかいちいち思案しないと下れません。
倒木またぎに関しては下りの方が楽(^^;
鎖場に備えてストックをしまっているので、普通の下りも何となく心もとないです。
日ごろどれだけストックに助けられているか実感しました。
13時04分、南の鞍部通過です。
避難小屋出発から16分で標高差80M下ってきました。
登りではここから避難小屋まで18分でしたから、大して登りと変わりません。
下りも結構かかっちゃうかなぁと不安に。
鞍部からは登り返しです。
急な坂で、ストックがないので、太ももにきます。
(私たちには)難しい鎖場を越えて。
再びミニ鞍部へ下ります。
往路でも苦戦した段差です。
(ピンぼけですが)
花子は翔ぼうとしてあるのではありません。
細い岩場の上でバランスを取っているところ。
朝と何も変わらない世界。
てかむしろお昼の今の方が白さが増えている気がします。
気温がとても低いです。
ストックがないので、急坂はほぼよじ登っています。
13時17分、祠(御岳神社)に到着です。
鞍部から13分でした。
行きにターボは膝をぶつけて痛い思いをしたので、これから怖い下山に向けて「怪我しませんように」とお願いしているところです。
ここからはひたすら下りになります。
まだ鎖場があるので、ストックはしまったまま。
凍結している箇所なので、体勢を低くして転ばないように気を付けました。
前方が開けてきました。
ここから鎖場が始まります。
正面(南方向)にひときわ高い山がありますが、あれは何でしょう?
名前を知りたい!
でもわからない(涙)
ツルンとした岩場なので、足を置く場所が見つからないとターボが苦労しています。
花子と私は右手の木の側を通って下りました。
鎖場の中間地点から雲のきれた景色を眺めます。
尾根が霧氷で真っ白ですね。
一番長い鎖場です。
一人づつ慎重に下り、13時37分、鎖場終了です。
この後ストックを出しました。
南側だけに長く枝を伸ばした木が並んでいます。
なんだか猿飛サスケなら雲ていみたく下って行けそう。
道がなだらかになりました。
ここは歩きやすい!
朝はエスケープした倒木の下をくぐります。
この後花子がくぐっているとき、ターボは立ち上がろうとしてバランスを崩し、数メートル転がってしまいました。
「だ、だ、大丈夫!?今行くから待ってろ!」と言いながらも、自分も倒木の下をうぐぐぐ言いながらくぐってからターボの元へ向かいました。
初めの数秒起き上がれなくてじっとしていたので大ケガをしたかと焦りましたが、左側の肩とお尻の辺りが汚れただけで、どこにも痛みはないようでした。
御岳神社で「怪我しませんように」とお願いしておいたから守ってもらえたんだとターボは言ってました。
転んだのが崖の所でなくて良かったです。
大きな岩などもない場所だったので、助かりました。
岩場などでは緊張していますから案外大丈夫で、歩きやすい道などといって油断している時に転んだりするもんなんですよね。
あのタケさんですから下山で一度尻餅をついたらしいですから。
その事をターボに伝えると「あ、じゃあ私はタケさんとお揃いだ🎵姉さんだって大丈夫だよ。まだこれからチャンスがある!」などと言っています。
いや、そんなとこお揃いにしたくないよ。
行きにはエスケープした倒木の側を通ります。
行きのエスケープルートが意外と滑りやすい道だったのでこちらにしました。
おお、通ってる、通ってる、人の形の倒木の下を!
何も意識していませんでした(倒木のジンクスは下山してから知りましたから)、ちゃんと幸運の道を選んでいました(*^^*)
ここって正に朝ターボが貞子の髪の毛の間から透視していた場所です。
こんな景色が広がっていたのね~✨
立派な山が見えます!
この山の名前は何だ!?
不動の滝の手前の道から見たのですが、地図を見るとちょうど不動の滝の手前で道が大きく右折しているので、この山が東方向なのか、南方向なのか分かりません(涙)
しかも西上州の地図では御座山は端に載っているので、周囲の山がわからないという、、(涙)
見事な山容なので、きっとちゃんと名前のある山だと思うのですが、、。
やはり展望の良い日に山頂から眺めなければ駄目ですね。
この辺りはガレガレでその上に落ち葉が積もっているので、下りだと結構怖いです。
今日一番滑りやすかったのはここ。
滝手前の下りです。
登りでターボが「しゃべってると、、」と言った場所です。
ぬかるんだ土がむき出しで、どこに足を置いても滑りました。
少し高いところから見ると滝の上部の流れも見ることができました。
14時23分、不動の滝を通過です。
避難小屋出発から1時間35分でした。
しばらく行くと苔の美しい森になってきました。
朝見た風景だなと思ってからもなかなかに長かったです。
こんなに長かったかね、と言いながら歩いています。
私はまたしても左足の裏が痛くなってきました。
やっぱり私もターボみたいなインソールを買おうかな。
長く歩くと毎回左足の親指の付け根が痛くなるのです。
おお、ようやく駐車場に一台だけとなったターボの車が見えてきました。
下山完了は15時10分でした。
不動の滝から47分。
標準CTは30分です。
お疲れ様でした~\(^^)/
いやぁ、今日も色々あった一日でした。
距離、7.69キロ。
累積標高差は718M。
ほぼ南北に縦に歩いていたのですね。
歩数は14000歩でした。
自宅0515(コンビニ経由)〰️(40分)〰️本庄児玉IC0555〰️(58分)〰️佐久小諸IC0653(コンビニ経由)〰️(1時間6分)〰️栗生登山口0759
車での所要時間(コンビニ二回立ち寄り含め) 2時間44分
栗生登山口0819~(10分小休止含め1時間1分)~不動の滝0920(10分)~(1時間13分)~鎖場上部1043~(7分小休止含め19分)~御岳神社1102~(20分)~南の鞍部1122~(18分)~避難小屋1140~(12分)~山頂標識1152(17分)~(5分)~避難小屋1214(34分)~(16分)~南の鞍部1304~(13分)~御岳神社1317~(20分)~鎖場下1337~(46分)~不動の滝1423~(47分)~登山口1510
全行程 6時間51分
(うち歩行時間 5時間33分)
帰りのクルマの中で、今日の行程を振り返り、様々な思いが沸き上がりました。
下山直後車に乗ったばかりの時に、花子に「親分はまた御座山登る?」と聞かれ、「いや、今のところはもういいかなという気分」と答えたのですが、帰りの車からこんな風景を見て、御座山はどれかと探していると、
あー、やっぱりまた行きたい!
そしてあの岩場からの大展望を体験してみたい!
という気持ちに変わっていました。
なんと帰り道ではピーカンの晴れになっていて、五月晴れ!
くぅ~、もう少し早くお天気快復していれば、、!
佐久南から見たときの浅間山はこんなだったのに、↓
高速を走っているうちにどんどん雲が流れ、、
見事に山頂近くまで見えるようになっていました。
あー、なんて美しいのだろう。
山はなんてかっこいいのだろう。
山登りができる「今」が人生で一番楽しい!と素直に思えました。
そしてその喜びを分かち合える友がいる。
帰りの車の中で、「幸せだなぁ」などと臭い台詞を吐きながら、山を好きで良かったとしみじみ思ったのでした。
周囲の山の名前や花の名前を調べようと色んな方のブログをチェックしていると、皆さん大絶景の写真ばかりが出てきて、特にレッドシュガーさんの写真など、もう最高に美しく爽快で、あー、やはりこの景色をこの目で見てみたい!と強く思いました。
なので、石楠花の時期か紅葉の時期にリベンジしたいと思います❗
次回は日取りをフレキシブルにして(今回は明日の方がお天気良さそうでしたよね。聞くとみんな明日の予定はなかった事がわかり、じゃあ明日に変更すれば良かったねとなりました)、快晴の日を狙いたいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました☺️