【長野、南相木村】GW初日、まさかの小雪が舞うなか御座山、岩稜の峰へ。鎖場の連続にくたびれ果てたものの、山歩きの楽しさを噛みしめた一日《前編》2019年4月27日(土)
《登山難易度 4.5》
御座山山頂からこんにちは😃
いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます(^-^)
ゴールデンウィーク10連休初日の今日、メイちゃん山岳会女子部の3人で、長野県南相木村の御座山に登ってきました。
御座山は日本二百名山に選ばれている奥秩父の名峰です。
信州百名山でもあります。
標高は2112M。
日航機墜落事故の際に初めに自衛隊が墜落箇所と間違えて捜索活動を行った山として全国にその名を知られるようになったのだそうです。
なるほどだから何となく名前を知っていたのか!
山頂は横長の岩稜で、遮るもののない大展望がひろがっています。
先週登られた「徒然なる登山放浪記」の「タケさん」のブログ記事によると、浅間山、八ヶ岳、南アルプス、北アルプス、金峰山、瑞牆山まで見えたそうです。
私たちには少しレベルが高すぎるかなとも思いましたが、経験値の高い花子が所属するメイちゃん山岳会ならこのくらい登ってみないと、、という事で、お気楽隊としてはチャレンジ登山になります。
タケさんは山口登山口から登られて、長者の森口に下山するロング&難コースでしたが、私たちお気楽隊はそんなに長く歩けないし、標高差がありすぎるのも恐ろしいので、一番行程の短い栗生登山口に車で乗り付けて(林道歩きなし!)歩いてきたいと思います。
憧れのブロガー「タケさん」が見た景色を私たちも見てみたい!と意気込んでおりました。
前日山の天気予報を見ると、明け方までは雨ですが、6時位から晴れてくるとのこと。
こりゃ絶景が楽しみだ~🎵と登山口に向かいます。
途中まで雨が降っておりましたが、「そのうち止むよ、だってほら空が明るい」、、などと希望的観測をくっちゃべっておりました、、が、、
ゲゲゲ、雨が止むどころか、林道に入ると雪が降ってきましたよ~(涙)
駐車場に着いたのは、8時頃。
すでに横浜ナンバーの先客が1台ありました。
車の中で雪が止むのを待っているのか、ワイパーを動かして、中に人が乗っているようです。
とりあえず外に出てみると、「寒~い」😱
気温は5度くらいでした。
車の中で様子を見よう、天気予報をチェックして、などと思いましたが、電波が届いてないです(涙)
ラジオすら受信できません。
「こりゃ晴れるのを信じて歩き始めるしかないね、幸い風は吹いてないから」ということになりました。
登山口にはこんなに立派で分かりやすいイラストのマップがありました。
南相木村、ナイス👍
ちなみに、この駐車場にはトイレはありません。
南相木村(それとも小海町だったか)のコンビニで済ませてきました。
冬山のような服装で、8時19分、歩き始めました。
スタート地点の標高は既に1450Mあります。
山頂までの単純標高差は662Mです。
登山口のイラストからとても精密に描かれているのが分かります。
苔むした石がゴロゴロしています。
辺りはカラマツの林です。
見通しが良くて、カラマツの落ち葉に濡れた茶色い斜面に、草が生えて緑色になったなだらかな道が筆で書いた筋のように見え美しいです。
「←登山道」という標識が目立つ所に掲げられています。
この後もずっと分かりやすい標識が導いてくれました。
花子はピンク色の上着が華やかですね。
それに比べて私は、、(涙)
小雪舞う登山道から、辺りの林を眺めると、朝靄の中に水滴や雪をまとった木々が美しく見れました。
う~ん、写真だと良くわからないですね。
肉眼で見たときにはなかなかきれいだったのですが。
カラマツ林をジグザグに登っていきます。
この花の名前は何でしょう?
この辺りに沢山自生していました。
下を向いた紫色のラッパ状の花が可愛らしいです。
帰りに気がついたのですが
小海町のトンネルにこの花の絵が描いてありました。
帰宅して調べたら「ハシリドコロ」という名の毒草でした。
葉っぱを食べると幻覚を見たり、走り回ったりするそうです。
なるほど、さてはターボはこの葉っぱをかじったんだなと思う行動がこの後何度か出てきます。
傾いた木に「山頂まで2000m」の看板がありました。
時刻は8時48分、登山口から約30分です。
私は帽子の上にフードをかぶり、もはや変質者の雰囲気です。
ジグザグの道が続きます。
辺りはブナやトチの木が多くなってきました。
傾斜が益々きつくなってきました。
落ち葉の下がガレていて、少し歩きづらいです。
イラストにも「岩がゴロゴロ」と書いてあります。
苔の岩が沢山ある美しい斜面です。
急斜面を登ってきて、だいぶ暑くなったので、洋服調整と水分補給をしました。
この辺りで男性ハイカーに抜かされます。
横浜ナンバーの方でしょうか?
本日初めて会ったハイカーです。
休憩した場所はイラストに描かれている岩の所でした。
再び歩き出すと、前方に赤いウエアの先程の男性が見え、どうやらその後ろには滝があるようです。
9時20分、「不動の滝」に到着です。
登山口から10分の休憩を挟み、所要約1時間でした。
「山と高原地図」の標準コースタイムは50分なので、10分休憩しましたから、今のところCT通りに歩けているようです。
登山口から標高差300M登ってきました。
不動の滝のイラストです。
水は地下に入ると書いてあります。
水量は多くなく、細い幾筋かの落下ですが、下にはトトロの角のような形の氷が残っていました。
「もしかして、冬は氷瀑になるのかな?」と話していると、赤い男性が「そうそう、冬は凍るらしいよ」と教えてくださいました。
大きさがわからないので、ターボに側に行ってもらいました。
氷の裏に入れないかと思いましたが、裏は凍結していて怖くて入れないと言っています。
氷とターボ。
人選間違えたな。
ターボがでかすぎて、氷が小さく見える(涙)
私は沢があると水の味を確かめずにおられない習性を持ちます。
でも今回はこの水を飲もうと思ったらビシャビシャになるので、トリック写真にて、気分だけ。
ここから山頂まで1350mみたいです。
まだまだ先は長い。
山頂に急ぎましょう。
この辺りは特に滑りやすく難儀しました。
ターボが「しゃべってると滑って転ぶよ~❗」と言っていますが、しゃべってるのはあなただけですから、と思いました。
あー、こっちが開けてる~❗とターボ。
どんな景色が見れるのかと思って追い付いて視線を移すと、、
チーン(涙)
どうやらターボは透視で向こうの世界を見ていたらしいです。
「う~ん、あっちには八ヶ岳!」などと叫んでいました。
これは「ハシリドコロ」の幻覚だったのだと思います。
真っ白な世界で、むしろ手前のぐにゃぐにゃした枝が貞子の髪の毛みたいでキモチ悪い。
前方に「↑」と書いた木が。
私が「この木を登れってことじゃない?」と言うと、
ターボは「合点承知!」と、木によじ登ろうと頑張ってました。
このアホさに花子が苦笑い。
「私は隊長の命令に忠実なんだ」とか。
さっきも滝の側に行ってみたら?と私が言ったのを、花子が「指示出されてたね」と言うと、「いやあれは指示じゃなく命令だから」とほざいておった。
この行動もそう、もうお分かり、「ハシリドコロ」のせいですよね。
またまた分かりやすい標識。
これどっち?と思う所には必ず目の高さに案内板が設置されています。
南相木村、登山口のイラストといい、いい仕事してますね。
大きな岩の側を通ります。
先に鎖場があると知っているので、もしかしてこの絶壁登るの!?と思いましたが、ちゃんと「→」があって、岩の横を通るだけでホッとしました。
辺りの木々に霧氷が見られるようになってきました。
まさかゴールデンウィーク初日に雪が降るとも思いませんでしたが、まさかまさか霧氷が見られるとは!
先週は妙義中間道を半袖で歩いたのが嘘みたいです。
先週は日焼け対策していなくて、腕がすっかり日焼けしてしまったので、今日はリュックに日焼け止めを忍ばせてきましたが、どうやら不要のようですね。
ずっと登りが続いていて、少しお腹が空いたので、エネルギー補給にバナナを頂きました。
これは下山してからイラストを良く見て気がついたのですが、「人」の形をした木でした。
下をくぐると幸運が訪れるのだとか。
そのイラストはこちら。
私たちはこれをくぐったのか、くぐらなかったのか、、良く覚えていません。
あー、この写真見て思い出した。
行きではくぐってませんね。
エスケープルートを行ったのでした。
で、エスケープルート上にも倒木が。
結局どっちも障害物だらけ。
前方にまたまた倒木。
この木は爪先立ちしてるみたいに見えます。
倒れないでよく踏ん張ってますね。
気温が下がってきた気がします。
二人で「息が白い~!」と言っているところ。
霧氷があると、ストックで落としたくなるのがターボの習性。
でもこの霧氷はカチカチの氷で触っても八子ケ峰の時のようにサラサラと雪が舞うことはありませんでした。
登りはまだまだ続きます。
背の低いコメツガ(?)が沢山あって、少し不思議な世界です。
「山頂まで500m」の標識です。
時刻は10時32分。
不動の滝から約1時間10分経過しました。
そろそろ鎖場でしょうか?
どうやらこの岩場を登るようです。
岩の横から向こう側に回り込み、、
ついに鎖場が現れました。
花子は「私、登れるかなぁ」と心配しています。
「山頂まで500m」から鎖場までのルートのイラストです。
傾斜も結構ありますが、足場もある程度あるので、鎖が無くても登れる箇所も。
しかし濡れて滑りやすい岩場なので、靴の引っ掛かりが少ないとズルッと滑って怖かったです。
鎖は何本かにわかれて配置されています。
最後の鎖場を登ると、、
地図にも載っている展望地があります。
が、しかし、ご想像通り、、
真っ白!
ですが、雲は流れています。
少し粘って見ていると、、
おおおお?
おおおお~!
霧氷で白くなった隣の尾根が見えました。
これは帰りにはもっと見えるかも!と期待が高まります。
山頂での展望を期待し、再び鎖場を登って行きました。
10時43分、鎖場を登りきると、いきなり冷気が立ち込め、地面まで白くなってきました。
ううううぅ、さっ、寒い!
一枚多く着ることにしました。
背の高い木にも霧氷がびっしり。
枝が風に揺れています。
この辺りで二人目の男性ハイカーに抜かされました。
根が張り出し、雪が薄く積もった尾根を登ります。
霧氷が少し厚くなってきました。
この辺りは薄く積もった雪の下に凍結した氷が隠れていました。
トラップのように氷が隠れているので、なるべく踏まないように脇に避けて歩きました。
前方が開けてきました。
11時02分、御岳神社に到着です。
不動の滝を後にしてから1時間42分もかかっています。
地図を見ると不動の滝から次に目指す鞍部までで1時間10分と表示されていますが、私たちはとても歩みが遅いです(涙)
二人は祠の横にある「御座山」の看板を見て、時間的にもここが山頂かと勘違いしたようですが看板の端に赤いペンキの「←」があるのをみてガックリきていました。
山頂は岩稜で、360度の大展望なのですから、ここであるはずないです。
だいぶ歩いていますので、気持ちはよ~く分かります(涙)
このイラストのように、御岳神社からは鞍部に向け下って行きます。
では一旦下って山頂を目指しましょう。
写真で伝わらない気もしますが、結構な急坂で緊張します。
まるで映画のセットなような雰囲気。
鞍部が見えてきました!
痩せ尾根の鞍部を慎重に通過します。
一歩一歩の段差が大きいので、関節可動域が狭くなった私たちには大変💦
私の後ろに若い男性ハイカーがやって来て、ピタリと背後につかれてしまいました。
「遅くてごめんなさい💦」と謝って一旦登り、先に行ってもらいました。
私が謝っても「ゆっくりで大丈夫ですよ」などと声をかけてはくれず、挨拶もなく、終始無口な若者でした。
怖ぇ~よ(涙)
本日最後に追い抜かれたハイカー(3人目)でした。
その後私たちがモタモタ登っている時に、とっとと下山して来られ、再び待たせたので「スミマセン」と謝っても、最後までひとっ言も発しませんでした。
何かのチャレンジ(タイムを計っていたとか)だったのかもしれませんね。
あるいは茂来山とセットで登る途中だったとか?
午後から彼女とのデートの約束があったのかも!?
いずれにしてもあなたの行くてをオバチャンが邪魔しちゃってごめんよ😅
その無口な若者に追い抜かれた尾根道からチラッと見えた景色です。
ありゃりゃ~、再びの下りになりました。
さっきのが鞍部ではなかったのかと気がつきます。
山頂はまだまだなのね(涙)
この鎖場下りはなかなかに骨が折れました。
岩が滑る滑る!
足が届かな~い!
ターボが下るのを待っている時に見えた景色です。
あれ?
あれが山頂かしら!?
写真だと良く分かりませんが、確か肉眼だと山頂標識が見えたような気がします。
花子が「まだあんなところまで行くの!?」とビビっていました。
辺りは石楠花が沢山あります。
春になってから降った雪に驚いて、縮こまっていました。
雪の下で鮮やかな花を開かせる準備中。
鎖場の後もしばらく下って行くと、今度こそ「南の鞍部」が見えてきました。
11時22分、ようやく「南の鞍部」を通過します。
後で「タケさん」のブログを見直すと、山口コースから登って来られて、この鞍部を通っていたんだと、(帰りの車で)分かりました。
そうか~、だったらもっと付近を眺めておくんだったと、後悔先に立たず(涙)
この時はな~んにも辺りを観察などせず「やっと鞍部ね~、これからどれだけ登るんじゃろか?」などと考えながら通過してしまいました。
この辺りは横から張り出した木の枝に頭をぶつけて、その度に雪がザバッと落ちてきて首の中に入り、「冷たっ!」となりながら登って行きました。
その途中、大きな段差を勢いをつけて登ろうとしたターボが、突き出した岩にこっぴどく膝をぶつけるというアクシデントが。
しばらく悶絶していました。
帰ってから見たら大きな青アザになっていたようです(涙)
この大きな岩場の横を通る辺りで(写真は振り返って撮影)、2番目に追い抜かれた男性が下って来られ、「山頂はもうすぐですよ~。根っこに気をつけてね。」と優しく声をかけてくださいました。
確かに根っこがとても滑ります。
100%滑ると言っても過言ではない。
なので、極力根っこを踏まないように登りました。
前方に避難小屋が見えてきましたね。
12時14分、「タケさん」も立ち寄った(覗いてみた)避難小屋に到着です。
いよいよ山頂部のイラスト部分になりました。
中を覗くと、今朝一番に会った男性が休憩しておられ、使用後は雨戸を閉めておくことなど、親切に教えてくださいました。
凍結箇所を踏まないように注意しながら、山頂に向かいます。
いよいよ山頂の岩尾根に到着!
でも山頂標識が見えません。
山頂の端に立ってもすごい高度感で、花子が「えええ、この岩場を先まで行くの~?(涙)」と言っています。
「当然行くよ!大丈夫、大丈夫」と力づけます。
さあ!私を信じて!のポーズ。
しぶしぶ先に進む二人。
ビビって岩の北側(樹木のある方)を辿っていく二人。
花子は「もう私はこの辺でいいや。ここで待ってるから先に行って」などと言っていますが、「あの先に行ったら写真撮ってあげるから行っちゃって~❗」と声を掛けます。
ようやく次の岩場にたどり着きました。
私も追い付くと、二人は四角くブロックの残った(昔ここに祠でもあったのかしら?)展望台に立っていました。
そこから見えた景色はこちら。
左からターンして。
「タケさん」のブログを見ると、あの尾根の下に山口コースがあるらしいので、あの尾根はツバクラ山から栗生峠への稜線なのでしょうか?
こちらは西方向。
雲の中に八ヶ岳が隠れているはずです。
山頂は更に岩場を進んだ先にあるようです。
山頂に着いてからも長い(笑)
花子の足が抜けない!
オバチャンはこんな所でもすったもんだします。
山頂まであとわずか!
11時52分、やっとこさ御座山山頂標識までやってこれました。
なんと登山口から3時間33分もかけての登頂です。
私たち、どんだけ鈍足なのでしょう。
標準コースタイムは2時間25分ですから、苦戦を強いられたのがよく分かります。
岩場をここに足を乗せて次はこっちで、ああああ、次の足を置く場所がな~い!などとやっているのですから時間がかかるはずですよね。
やっぱり岩場が苦手なんだなと再確認しました。
さてさて、やっと見れたこの馴染みのある標識。
今まで様々な方のブログで何度も目にしてきた、団子三兄弟のような山頂標識です。
なかなかに険しい場所に立っています。
標識の向かって左側には立つことができません。
なので、標識の後ろの岩に座ってみました。
私は標識を指差しているつもりだったのですが、二人は「仁王さまみたい」と大笑い。
帰りの車の中で花子は「あのゴリラみたいな写真」と口を滑らせていました💢
誰がゴリラだって!?はぁ!?
私は結構高いところが平気です。
学生時代、海面から50メートルの高さの帆船のマストに登ってましたからね😁
しかし、山頂は風が強く時々体が揺れます。
とても寒くて長くは居られません。
「タケさん」はこの山頂で1時間15分も過ごされたそうですが、それは暖かかった一週間前の話。
今日のコンディションは展望もなく、結構な残念さです。
それでもわずかに見えた展望は【後編】とし、ここいらで一旦投稿したいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました☺️











































































































