50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、秩父】ひまと一緒に『城峰山』で大展望を楽しみ、城峰神社で合格祈願。2019年1月4日(木)

《登山難易度 1》

城峰山展望台からこんにちは(^o^)/~~


一昨日に引き続き、ひまと二人で行く大展望の山旅です。

今日は先日登った破風山の北西にある電波塔で有名な城峰山に出掛けました。

一昨日破風山山頂から見た城峰山です。

ね、すぐ近くにあるでしょ?

左手の電波塔が立っているのが城峰山山頂、茶色くなった窪みが石間峠、右のピーク(写真中央)が鐘掛城ですね。

歩いてきた今ならわかる(^-^)

分県登山ガイド「埼玉県の山」によると、電波塔と隣接する鐘掛城との双耳の形が分かりやすくランドマークとなるのだそうです。

県内のほぼすべての山を見渡せるとのことなので、すごく楽しみにしていました。

しかもコースは今までで一番くらいの楽勝コースです。

鐘撞堂山並みかな?

なので、朝の散歩の延長みたく、ひまを連れて行くことにしました。


自宅を7時15分に出発、コンビニ経由。

ナビに城峰神社と入力すると、長瀞経由の道を示しますが、初詣シーズンで道が混んでいると嫌なので、神川回りで行くことにしました。

神川から神泉を抜けて林道に入ると、行き交う車は皆無。

寂れて荒れ放題の薄暗い林道を走るのはなかなかに心細いですので、助手席のひまを撫でながら運転しました。

段差などでガタンっとする度にひまが顔を上げて辺りを見回していました。

途中朝日が差し込み目がくらみ、前方が真っ暗になった時、ゆるゆると進んでいた車のブレーキを踏むと、目の前が崖(ガードレールなし!)になっていて、「やっべ!あっぶなかった~!」となりました。

あと1メートル進んでいたら、ありゃりゃ~とまっ逆さまに谷に落ちていたことでしょう。

狭い道で左側は崖なのにガードレールがないという所もあり、慎重に運転する必要があります。

緊張したからか、間もなく目的地に着くよって頃に、毎度お馴染みとなりました腹痛が襲ってきて、石間峠にあるトイレに駆け込みました。

ペーパーこそありましたが、真っ暗なポットントイレで、ドアを閉めたら真っ暗闇。

ドア開けっ放しにしようかとも考えましたが、レディですからそれは一応やめておきました。

私は暗い穴から手が伸びてきやしないかとドキドキしながら大慌てで用を済ませたのでした。

やれやれ┐(´д`)┌

ということで、用が済むとひまの待つ車(エンジンかけっぱなし。どんだけ急いどったんじゃ!?)に駆け戻り、城峰神社駐車場を目指します。

城峰神社駐車場に到着したのは8時29分でした。

コンビニやトイレに立ち寄っても、自宅から1時間15分です。

近い、近い。

20台以上停められそうな広い駐車場に今朝も私のティーダがポツン。

キンキンに冷えた朝の駐車場で支度を整え、ひまのトイレを済ませ、8時39分、歩き始めました。

まずは今車で来た道を戻り、石間峠に向かいます。

城峰山に登るだけだと、あっという間に終わるので、今日は埼玉県の山に載っていた鐘掛城にも立ち寄るコースにしました。

石間峠から鐘掛城まで往復し、城峰山、城峰神社、天狗岩と回って来ようと思っています。

、、とここまで書いていて、あれ?私たち天狗岩に行ってない!と気がつきました。

南西に大展望と書いてある。

あれ~?

そんな道あったかなぁ。

まあいいや、大展望なら山頂や神社から散々堪能しましたから。

林道まで戻って来ました。

私たちはさっき車で左手から来たのです。

右手に行くと秩父方面。

帰りにはこちらの道を使ってみようと思います。

駐車場への入り口には立派な「城峰神社入口」の石碑がたっていました。

車道を左手に進みます。

車道からは、一昨日見たのと同じ景色が広がっています。

てことは、破風山があるはずですよね。

あれかな?

あれだ、あれだ、きっとそうです。

山頂の北側は少し木が生えていて、山頂手前は雑木林で、目を左に転じると、猿岩まで見えるじゃないですか!

猿岩の全貌ってあんな風になってたんだ!

それにしても結構低い山なんだな。

破風山は626メートル、城峰山は1038メートルですからね。

そりゃこちらの方が高いはずです。

いつも言ってしまいますが

歩いた事がある山を見ると、嬉しくなりますよね。

石間峠が見えて来ました。

さっき私が用を足した場所です。

この東屋の側に車を横付けして、あちらの恐ろしげなトイレ(厠と言った方がよさそう)に駆け込んだのでした。

8時59分、こちらの植林帯の道を真っ直ぐ鐘掛城目指して歩き始めます。

お、階段ですね。

右手は巻き道のようです。

せっかくですから階段を登ってみましょう。

このくらいの階段ならひまはちょちょいのちょいですよ。

私はゼロゼロですが。

どっこらしょ、よっこいしょ、と登ります。

石間峠から次のピークまで標高差35Mでした。

ありゃりゃ~、下りだわ。

さっき巻き道があったんだから、そりゃそうだわね。

標高差14M下ります。

ひまに引っ張られると、石クルマに乗ってスッ転びそうになるので、リードから手を離しました。

すごい勢いで駆け下るひまに、「鞍部で待ってて~!」と叫びます。

再び巻き道との分岐があり、ひまが巻き道の方に行きそうになっていたので、「ひま、階段、階段。階段の方にしよう!」と呼び止めました。

階段を登りきると、9時14分、鐘掛城に到着です。

石間峠から15分でした。

鞍部からの標高差は17M。

ここの標高は1003Mあるようです。

大して広くない所ですが、こんなところにお城があったのかしら。

多分櫓が立っていたのでしょうね。

かつては見晴らしの良い場所だったのでしょうが、今は樹林に囲まれ展望は全くありません。

何のために登ってきたのかという疑問が湧きますので、歴史の勉強をしましょうね。

寄居の鉢形城とも所縁のある出城なのですね。

見張り台のような役目だったのでしょうか。

奈良尾峠と西門平へ向かう分岐になっているようです。

私が説明板など読んでいる間にひまが誰も歩いていないような、ふかふかに落ち葉が積もった奈良尾峠への道にザクザク音をたてながら入っていくところでしたので、「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待った~!ひま、そっちじゃないよ~!来た道下るんだよ、こっち、こっち」と呼び止めました。

3分ほど過ごし、来た道を戻ります。

ひまはとっとと走り下ってしまいました。

この階段、登りは良かったのですが、下りだと歩きにくいです。

足の長さより土の部分が狭いので、硬いソールの冬靴だと木材の上に足を乗せる形になってグラグラします。

この道はむしろ運動靴の方がいいみたい。

冬靴慣らしの意味もあるハイクなので仕方ないのですが。

小ピークへの登りと巻き道の分岐です。

ひまが階段の方に行こうとしていたので、「ひま~、帰りは巻き道にしよ~!」と叫ぶと、ピタッと止まって私を振り返ったところです。

賢い子じゃ、うちの子は(山では)。

何か物音がしたので、辺りをうかがっているところ。

そうそう、今朝は車道で小さなリスを見ましたよ。

カメラを構える前に森に消えてしまいましたが。

9時30分、石間峠に戻って来ました。

ここから城峰山を目指します。

登山道からは左手に秩父の町とどどーんと武甲山が見えました。

今日は4日ですから仕事始めでしょうか?

痛々しく削られた山肌に白い土煙がたっているのが見えました。

亡くなった義母が子供の頃は、武甲山は秩父のシンボルで(今もそうですが)、それはそれは美しい山だったのだそうです。

当時の姿を知っている人にとってはこの姿は切ないでしょうね。

私は嫁に来てから知ったので、これが武甲山なのですが。

50年後にはどんな姿になっているのでしょうかね。

植林帯を真っ直ぐ登って行きます。

最後は絶妙に歩きやすい階段です。

わざとなのか、土に押されて自然になったのかわかりませんが、いい感じに中央部分の木材が手前に傾き、アーチを形作っているので、登るのがとても楽でした。

電波塔が見えて来ました。

9時45分、城峰山山頂に到着です。

石間峠から標高差わずか71Mです。

一等三角点があるそうです。

この山頂から見える三角点のある山の名前が列記されています。

三宝山、雲取山、堂平山(登った!)、男体山、袈裟丸山(登った!)、赤城山(地蔵岳)、武尊山、子持山、谷川岳(一ノ倉岳)、榛名山(榛名富士)、赤久縄山。

なんだ、登ったのはたったの二つか。

谷川岳には登ったけど、一ノ倉岳には行ってないし、赤城山も黒檜山と鍋割山だけだからなぁ、チッ!(はしたなくって、スミマセン)

「これらの山はどれでしょうか?さぁ、地図で調べましょう!」ですって。

さあ、見つけられるかな!?

展望台があるようなので、登ってみましょう!

十数メートルの階段を登ります。

さあ、ひま、登るよ~😃

一番下の階段までは良かったのですが、、

次の階段はこれ。

ひまがビビって動かなくなりました。

リードを引っ張ってもテコでも動かない。

何しろひまの目線からはこんな景色ですから。

彼女はキャットウォークが大の苦手で、普通の散歩中も溝に乗せてある鉄製の蓋を飛び越えなくては行けないときに、何度もためらって、イチニノサンっで飛び越えています。

私がひまを抱っこしようと階段を何段か降りると、くるっと向きを変えて逃げ出しそうになっていました。

「だめ、だめ、だめ、下っちゃだめだよ~。この上に大展望が待ってるんだよ。抱っこするから行ってみようね。」と説得し(?)、後ろからガッとお腹に手を回して羽交い締め。

手すりにもたれ、ヨタヨタしながら大荷物を(失礼!)愛犬ひまを上へ上へと運んだのでした。

展望台に着くと、まず目に飛び込んで来たのがこの景色!

なんじゃこりゃ~!

360度、ほぼ遮るもののない大展望が待っていました!

すごい、すごい、すごい。

この台詞、一昨日の破風山でも言った記憶がありますが、それはもうその何倍もすごい。

すごいの3条くらいすごい⤴️⤴️

一昨年の暮れに見た稲含山並の展望です。

想像していたのを遥かに越えていました。

城峰山、嘗めてた、ごめん!

そんなすごい展望をたったあれだけの登りで手に入れられるなんて!

驚きもものき!

そんな事どうでもいいから、早く景色を見せろって?

ですよね、ですよね。

ではでは、まずは一周ターンしてみますね~😃

東北東。

少し灌木があります。

東方、鐘掛城方面。

南方、皆野~秩父方面。

南南西、秩父方面。

南西、奥秩父方面。

西南西、奥秩父、両神山方面。

西方、両神山~上野村方面。

北西、浅間山と西上州の山並み。

北北東、灌木の向こうに赤城山。

そして、それぞれの方向にちゃんと写真で山名板が設置されています。

南南西。

北西。

北北西。

北方。

北東。

東南東。

南南東。

山座同定してみました。

ただ、いかんせん、設置されている山名板の方が、遠くの山頂に雲がかかっていて分かりづらい珍しいパターンです。

中央三つ頂が見える右手が雲取山、そこから斜めに下がった所が妙法ヶ岳。

言わずもがなの我らが両神山。

埼玉県内で唯一の百名山です。

御荷鉾山の向こうに鼻曲山と浅間隠山。

西御荷鉾山の向こうに浅間山。

で、この写真の西御荷鉾山の左手に、手前の山に隠れて頭だけ少し覗かせているのが稲含山です。

一昨年の暮れ(要するに約一年前)にターボとナースと3人で登って、その大展望に感動し、稲含神社の管理人さんに山の名前をまるっと教えてもらった思い出の山です。

そして、遠くに見える白い山陵が八ヶ岳。

広い展望台の中をあっちに行ったりこっちに行ったり、山名板と見比べながら、その時は他にも沢山山がわかったつもりだったのですが、帰宅して写真を整理すると、何を撮ったのやら、肝心の山は写っていなかったり、散々。

結局超有名な、山名板など見なくても容易にわかる山しか載せられませんでした。

何をやってんだか、私。

なので、近いうちリベンジしますね。

もう少しちゃんと山の名前がわかるようにしたいです。

結局環境庁のお題はほぼ解けず(涙)

その間ひまは次々登ってくるお客さんに愛想をふりまいて、知らない人と記念写真に応じていました。

ちゃんと、「犬は大丈夫ですか?噛みはしないのですが、放していても平気ですか?」といちいち聞きましたよ(^^;

記念撮影と言えば!

私が登った時の先客にひまとの記念撮影をお願いして、じゃあ二枚撮っておきますね、などといって撮ってもらったはずなのに、写真が残っていませんでした。

私より若い男性だったのに、何しとるんよ~(涙)

私は両神山と一緒に格好いい写真を撮ってあげたと言うのにさ!

なので、今回、ひまの後ろ姿は沢山登場しますが、私の写真は一切ありません(涙)

悲しい。

あのとき確認すれば良かった。

まさかまさか撮れてないなんて誰が想像します?

若い男性ですよ!?

ということで、だいぶ展望台でゆっくりしましたから、神社に向かいましょうか。

10時21分、歩き始めました。

このときは山の写真も自分とひまのツーショットもバッチリだと思っているので、ルンルン気分です。

ツツジの林をジグザグに下ります。

お、何か建物が見えて来ましたよ。

どうやらキャンプ場のようです。

10年以上前にターボの家族と花子の家族と一緒にキャンプをした記憶があるのですが、こんな所だったのかしら?

長女が高い所から飛び降りて頭を強打し、病院に駆け込んだ事しか記憶にない(涙)

地図に載っていたトイレですね。

冬期閉鎖と書いてあります。

これを当てにして来なくて良かったわ~。

ポットンでも真っ暗でも、あの厠さん、開いててくれてありがとう!

10時40分、城峰神社に到着です。

山頂から標高差67M下ってきました。

それにしても想像以上に寂れています。

金鑽神社とまではいかなくても、もう少し普通の神社かと想像していましたが。

まあ来るまでのあの林道(ガードレールもない!)を見れば、推して知るべしでしたね。

でも歴史や伝記はとても立派な神社みたいですよ。

平将門伝説が残っています。

また日本武尊の伝説もあるとかないとか。

人々は火防盗賊避けのために参拝するそうな。

果たして学問に通じておられるか、甚だ疑問ですが、神様は万能ですから大丈夫でしょう!

ということで、歴史のある神社に、今年初のいわゆる初詣です。

声に出して息子の合格祈願をしておきました。

そんな私をひまが横でじっと見つめていました。

本当は昨日江南の文珠様に初詣に行く予定にしていたのですが、私の腹痛のため(前の晩に豚カツを食べた。ついに豚肉もか!?)行けなかったのです。

お犬信仰もあるらしいので

ひまを連れてきたことで神様に一目おいてもらえたかも!?

次の目的地は将門の隠れ岩です。

ここまで逃れてきて岩に隠れていた将門を、愛妾の桔梗が敵方にリークし、将門は切り殺されたらしいです。

最期を迎える将門が桔梗を睨んで「桔梗あれども花咲くな」と詩を読んだそうで、そのためこの山には多くの花が咲くのに桔梗だけは咲かないのだとか。

悲しい伝説ですね。

ではその隠れ岩を見に行きましょう。

標高差16M登って行きます。

少し下ります。

隠れ岩は登れるのだけど、自己責任で!という看板です。

ひまが走っていきましたが、垂直の壁に阻まれています。

10時48分、将門の隠れ岩に到着です。

これはちょっと登れないですね。

鎖場の難易度は妙義山並みだそうです。

上へ登って景色を眺めてみたかったけど、、。

戻りましょうか。

神社の前を通り、表参道を通って駐車場に戻ります。

あ、もう駐車場が見えてきた!

こんなに近かったんだ。

朝は反対側にすぐに歩き出したので全く気がつきませんでした。

11時5分、駐車場に帰り着きました。

城峰山は予想以上に素晴らしい展望で、今日の視界がクリアだったこともあり、大満足の陽だまりハイクとなりました。

今回はガイドブック埼玉県の山のコースに忠実に、鐘掛城まで往復したりしましたが、次回は城峰山と、花を巡るお散歩で来たいと思います。

一昨日も感じましたが、ひまは山ではとても優秀な相棒で、今後も低山限定ですが色々連れまわしたいと思います。

歩行距離 4.7キロ。

歩数 8900歩。

最大標高差 83M。

累積標高差 248M。


駐車場0839~(20分)~石間峠0859~(15分)~鐘掛城0914(3分)~(13分)~石間峠0930~(15分)~城峰山山頂0945(36分)~(19分)~城峰神社1040(3分)~(5分)~将門の隠れ岩1048~(17分)~駐車場1105

全行程 2時間26分

(うち歩行時間 1時間44分)

帰路は駐車場を11時13分に出発し、秩父ルート(林道野巻線)を使って、自宅には12時20分に帰り着きました。

所要1時間7分でした。

自宅に戻りこたつに入って写真の整理をしているところへ、息子が起きてきて、「あれ?山に行かなかったの?あ、行って、もう帰ってきたんだね、早っ!」となりました。

朝のうちにひまと楽勝ハイクに出かけるのは、なんだか得したいい気分です(^з^)-☆


最後までお付き合い頂き、ありがとうございましたm(__)m

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