50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【神奈川、箱根】またまたテンクラAにまんまと騙されました。金時山~明神ケ岳、雨の縦走トレーニングの巻。2020年9月13日(日)

真っ白な明神ケ岳山頂から、こんにちは❗


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


《登山難易度9》


先週、登山難易度8の四阿山~根子岳周回ルートを楽に歩けたことに自信をつけた私。

今週末は登山難易度8以上の山に行きたくてウズウズしていました。

今までの私では考えられないことです。

今まで私の中で一番大切なのは「展望」であり、それを得るために「いかに楽するか」がテーマでした。

そのためヤマップでの皆さんの記事を参考にして次の山を探す時に、「とにかく行程が難しくないところ」「できれば累積標高差は800M以内で、歩行距離は10㎞以内」を目安にしていたのです。

しかし、ついに私は変わりました!!(宣言!)

いつの日か難しい山に行くんだなんて夢見てばかりじゃだめだ!

そのためには今から少しずつ難しい山にチャレンジして行かなければ、いつまでたっても強くならないじゃないの!

むしろ一年一年歳を取って体力は低下の一途をたどるのが目に見えてるのですから。

さあ、いつ、体力つけるの!?

いつ、チャレンジ始めるの!?

それは、今でしょ!?

今チャレンジしないで一体いつ始めるって言うのさ!?

、、、という思考に変化したのです。

ほんと、単純な人間だなぁと思いますが😅

四阿山の成功体験が私を大きく突き動かしているのです😁

ヤマップ記事を探す時、「累積(登り)標高差600M」などというのはスクロールして、ひたすら「累積(登り)標高差1000M~1200M」「歩行距離12~13㎞」をピックアップしているのですから、自分でも驚きです。

そう、私は変わったのです!(再びの宣言!)


、、、という事で、鼻息荒く日曜日に行く山を探していました。

しかし関東地方の日曜日の天気は、ほとんどが雨(涙)

そんな中で燦然と輝く晴れ🔆予報は神奈川県でした。

神奈川県かぁ、遠いなぁ、、となりましたが、神奈川県と言えば金時山があるじゃないですか?

前回ナースファミリーに混ぜてもらって金時山に行った時に、高速を使えば案外近いんだということを経験済みです。

金時山の日曜日のテンクラを調べるとこれまた燦然と「A」が輝き、降水確率は「10%」だったのですよ。

ほんと、マジで。

⏫これ、土曜日の夕方調べたテンクラデータです。

ね、ね、晴れ予報でしょ?

同じように、赤城山や至仏山、蓼科山など調べてもみ~んな雨予報だったんですから、いや、ほんと、マジで。

なので、山域は金時山に決定!

ま、結果的には先週に引き続き「テンクラにまんまと騙されたぜ!」となったのですが、、😅

山域が決まり、さてさてコース選びです。

今回はチャレンジしたい気満々なので、金時山に明神ケ岳を絡めたコースにすることに。

累積標高・歩行距離共に、なんとか行けそうで、でも頑張らないと行けなさそうなギリギリライン、つまりチャレンジなわけです。

今回はハガレーナと二人ですから、ペースをゆっくりにすれば、何とか歩き通せると思います。

🔺🔺🔺

神奈川県箱根町と静岡県御殿場市の境にそびえる【金時山】は、富士山の展望台です。

⏫晴れていればこんな雄大な景色を見ることができます。(山と溪谷社「関東百名山」より)

前回ナースファミリーと訪れた時はガスガスで何も見えなかったのですが😭

金時山は金太郎(坂田公時)伝説の山としても知られています。

猪鼻岳(いのはなだけ)という別名もあるそうです。

明神ケ岳から見た山容が猪の鼻のようなのだとか。

今回初めて登る【明神ケ岳】は、箱根の山々を望む絶景の頂です。

約16万年前からの火山活動により形成された箱根外輪山の最高峰であり、金時山から矢倉沢峠を経て箱根外輪山を歩くルートは変化に富んだ快適な縦走路です。(山と溪谷社「関東百名山」より)

一番いいなと思うルートは乙女峠登山口(御殿場側)から乙女峠経由で外輪山を時計回りに歩くコースです。

左手に富士山、右手に箱根の山々を見ながら歩けるコースなのでガイドブックでもイチオシしていますが、何しろ乙女登山口に駐車場はないのが難点なのです。

かつてはふじみ茶屋にいくらか停められたようなのですが、今は経営が変わりふじみカフェとなっていて、登山者に駐車場の貸出はしていないとのこと。

車で現地に行こうと思ったら、更に3㎞下った乙女キャンプ場からのスタートとなるので、距離が16㎞以上のロングコースとなってしまいます。

金時山にしか行かないならそれでもいいし、東京から高速バスでやってくる方なら乙女登山口からサクッと登れるのでいいんですけどね。

私たちは車利用なので駐車場がないとなんとも具合が悪い💦

色々考えた結果、金時神社の駐車場に車を置き、乙女峠へは向かわず(乙女峠を絡めると累積(登り)標高差が1400M以上なる😣)最短距離で金時山に登り、来た道を戻って分岐から明神ケ岳への稜線に乗るルートに決めました。

下山は宮城野に下り、宮城野バス停から箱根登山バスで駐車場に戻ることにしました。

🔺🔺🔺

自宅を3時45分に出発し、コンビニとサービスエリアに立ち寄り、目指す金時神社駐車場(正確にはその側のゴルフ練習場の駐車場)に到着したのは6時16分でした。

トイレ休憩や買い出しを含めても2時間30分で来れちゃいました。

渋滞にはまらなければ、結構近いんですよ、箱根。

ゴルフ場のおばちゃんが出て来てくれたので、駐車料金500円を支払い、支度をしてから神社手前のトイレに立ち寄りました。

今年初めに訪れた時は工事中で使えなかったトイレが、新しく生まれ変わっていました。

なんと、エヴァンゲリオンとのコラボトイレでした!

なんで!?

調べてみると、箱根町はエヴァンゲリオンの舞台なんですね!?

知らなかったというか、そもそもエヴァンゲリオンを知らないので全てが初見ですが😅

この金時公園トイレはエヴァンゲリオンの特務機関NERVが秘密裏に建設した仙石原前哨基地らしいです。

すごいことを考える人がいるもんですね。

細部までこだわった外装内装で驚きました。

お金がかかってそう~😆

登山者の中にどれだけこれに関心のある人がいるのか、なぜここのトイレ?となりますが😅

そんなトイレの横に登山口はあります。

金時山の地質学的な説明板です。

金時山~明神ケ岳もジオパークなんですね。

では、6時36分、標高690Mの金時神社から登山開始です。

前回来たときは境内で放し飼いにされていた鶏は、今朝はまだ小屋の中にいて、「早く出たい~!飯はまだか~?」と鳴いていました。

杉林の道を真っ直ぐに登ります。

15分ほどで舗装道路に出ました。

今日は少し蒸し暑いです、

暑さでバテるのが怖いので、ここでアミノバイタル補給をしました。

登山口は整備中でした。

横の階段を登って、6時56分歩き始めます。

曇り始めているのか、薄暗い道です。

もう夕方みたいな雰囲気だねと言いながら登っています。

7時4分、「金時宿り石」に到着しました。

金太郎が山姥と暮らしたという伝説が残っているそうです。

沢を渡ります。

あ、ここ、覚えてる!

根っこがむき出しになった印象的な道。

初めはなだらかですが、

やがて急勾配の根っこロードになります💦

下って来られた男性に「山頂からは富士山見えてますか?」と聞くと、「いや、何も見えないよ。ま、三回に一回は見えるから、三回来るしかないね」と言われました。

あちゃー、そうなのね~(涙)

富士山が見えないとなると、今日は修行になりそうですね(涙)

蒸し暑いので、ポタポタと汗が地面に落ち、少しずつハガレーナとの距離が離れました💦

こうなるともしかしてバテるのではないかと途端に不安になります😣

ゆっくり行けば大丈夫!と自分に言いきかせます😅

先になり後になりしたマメ柴のナナちゃん、カメラ目線頂きましたーーーっ!

パパはゴープロで展望を撮影中です。

ナナちゃんが見ていたのはこんな景色でした。

大きなゴルフ場が見えますね。

7時45分、明神ケ岳への分岐に着きました。

明神ケ岳へは右へ、金時山山頂は左へ行きます。

ここで水筒に水を補充しておきました。

ここからは歩きやすい階段になります。

この階段は掘れちゃったら障害物になっちゃうけど、今はしっかりしてていいね~🎵と言いながら快適に登っています。

道端になんだかとっても貴重そうな美しい花が!!

ハガレーナに「すごい花が咲いてるよーーっ!iPhoneで撮ってーっ!」と叫びましたが、もう先に行っていたので下山の時にお願いすることにしました。

帰宅して調べるとユリ科ホトトギス属の「ホトトギス」という花でした。

一度見たら忘れられない容姿をしていますね。

意外と急登💦

結構な段差もあります。

ハガレーナが先に山頂に到着しました。

8時15分、真っ白な金時山山頂(1212M)に立ちました。

登山口から1時間40分で、標高差522M登って来たことになります。

「天下の秀峰金時山」と書かれた有名な白い看板の奥に、裾野を広げた富士山が堂々とそびえている!はずなのですが、、

もちろん、チーーーン、、です💦

今日、晴れ予報だったのになぁ😢

見えたのは前回と全く同じ景色でした(涙)

次回(3回目)は本当に見えるのでしょうかね?

こんな富士山を!(ガイドブックより)

かき氷やキノコ汁が評判の「金時娘の茶屋」は閉まってましたよ。

金時山は人気の山ですね。

こんなお天気でも次から次へと登山者がやって来ました。

私たちはベンチでささっとおにぎりをひとつ食べて次へ向かいます。

今日はチャレンジ登山ですから、のんびりしてはいられません。

山頂で15分程過ごし、8時半に山頂を後にしました。

下山途中で「ホトトギス」の撮影です。

ハガレーナのiPhoneにて。

iPhoneは接写が得意なんですよね。

こんなに美しく、しかも多分とても珍しい花なのに、みんな知らん顔で通り過ぎます。

真ん中の花柱がまるで噴水みたいでとってもチャーミングですよね。

こちらは私のXPERIAにて。

XPERIAはiPhoneより暗いのですが、この花に関してはこちらの方が色合いが実際見た色に近いと思います。

とても鮮やかな紫色でした。

この後、なんだかとてもいい香りがしてきたので、どこかに花が咲いているのかと思い、「あ、いい匂いがする!」と大きな声で言うと、その香りの主は7名くらいの若者グループでした。

私たちが大きな岩場を下るのを下で待っていてくれて、先頭の男の子が自分のシャツをパタパタさせて「え?もしかして汗臭い!?」と苦笑い。

「いやいや、いい匂いだよ~。若者はいい匂いがするんだね~。」などと言いながら通り過ぎるオバチャン二人😅

カッコ悪すぎますね、笑われました💦

8時50分、分岐を明神ケ岳方面へ。

この標識が問題のヤツですね。

どなたかのヤマップに「こんな時間じゃ絶対歩けないよ!」と書いてありました。

明神ケ岳まで110分だそうです。

私たちは何分かかるでしょう?

金時山までの岩や根っこの急坂と違って、こちらはとても歩きやすい快適登山道です。

お、雲海が見えますね!

いくらか箱根方面は視界が開けるかな?

大きな岩のある場所に出ました。

視界がパーっと開け、思わず声をあげました。

あの緑色の草原は、仙石原のススキでしょうか?

こちらはこれから向かう稜線です。

笹の間にみえるあの道を歩いてみたかったんですよね。

岩の上で自撮りしてみました。

先に岩から降りたハガレーナが「みほさん、岩の上でポーズして~」と言うので😁

では笹の間の道を更に下ります。

この背の高い笹の名前は「ハコネダケ」です。

9時15分、矢倉沢に到着しました。

岩山で3分ほど写真を撮っていましたが、分岐からここまで既に25分経過しています。

とっても疲れているようならこの分岐から仙石に下山しようねと話していましたが、体力的にも精神的にもまだまだ余裕がありました。

なので仙石への下山道に背を向け、分岐を左に進みます。

ここから先には仙石側に下る道はありませんから、明神ケ岳まで行かざるを得ません。

頑張らないと!

それにしても真っ直ぐ高く伸びたハコネダケが見事ですよね。

雪の回廊ならぬ、笹の回廊といった雰囲気です。

またまた分岐です。

右に曲がります。

真っ直ぐ行ったらどこに向かうのかは分かりませんでした。

ここから明神ケ岳まで90分とあります。

ってことは金時山下の分岐からここまで20分ってことか。

だとしたら、まぁまぁコースタイム通りに歩けてますね、今のところ。

さっき曲がってきたT字路が後ろに見えていますね。

まるで江戸時代の武家屋敷通りのようです。

そして、下ってきた道も見えます。

あの雲がもう少し流れてくれたら!

あともう少し!

テンクラAなんだからさ!頑張って!(何に言ってるんだか😅)

あの雲がどければ、こんな景色が見れたらしいです。

(ガイドブックより)

ほほーっ!

金時山が丸見えじゃないですか!

チッ、チッ、チッ!

舌打ちしちまうぜ!

お行儀悪くてスミマセン💦

展望ゼロなので、花でも写真に納めますか。

小さな小さな黄色い花弁を縦に点々とつけた様が可愛らしい😍

でもピントを合わせるのが難しい💦

どうやらピークを越えるようです。

明神ケ岳までの尾根歩きは、細かいアップダウンが続きます。

ここは963Mのピークかな?

登ったら下る。

すると目の前に箱根の山が見えます。

さっき岩山から見た景色とあまり変わらないけど😅

ハコネダケが高すぎて、北側北西側の展望は全くありません😣

皆さんのヤマップ記事であまり展望がないとは読んでましたが、ここまでとは!

まぁ、仮に見えたとしても今日は真っ白ですけどね😅

おおお、これは面白いインスタ映えスポットですね😁

ハコネダケのトンネルです。

下から見上げると本当に屋根みたいに見えます。

雨が降っても濡れなそう。

まだまだ続きます、ハコネダケに囲まれた道。

前方にまたまたピークが見えてきました。

標識が現れました。

明神ケ岳まで75分とあります。

ん?ってことはさっきのT字路からここまで15分ってこと?

うっそだ~!

時刻は9時52分。

T字路から私たちは35分もかかってますよ!

なるほど、この標識は怪しい。

その標識側から南に延びるこの暗~い道。

いったいどこに行くんでしょうね?

獣道にしてはちゃんとしてますよね。

入ったら最後、戻って来れなくなりそうな妖しげな細い道がありました。

怖い、怖い((( ;゚Д゚)))

これまたトンネルではなく巨大な波除けブロックのような、リーゼント形のハコネダケです。

なかなか面白い😁

道はさっき見えたピークの南側を巻いているようです。

赤いようなピンク色のような黄金虫がいて、ハガレーナが大興奮でした😁

ここは946Mのなだらかなピークかな?

少し広くなっていたので、プロテインバーやウィダーインゼリーで小休止しました。

お天気が全く回復しないので、「今頃テンクラどうなってるんかね」と思い開いてみると、シレッといつの間にやらBに変わり、Aは18時以降になっとるやないの!?

またしてもテンクラにしてやられたーーっ!と言った状況です。

今日一体何人の人がこの天気予報に騙されてこの山域にやって来たことやら😅

ゆうに数百人はいたと思いますね。

ハイカーだけでなく、このルートには岩場が少ないからか、何組ものランナーに会いました。

ランナーにしては珍しく私たちに道を譲ってくれた女性に話しかけると、(どこから来たのか聞き忘れたのですが)今日は金時山に登って芦ノ湖に下るのだそうです。

ビックリですよね!

クリさん似の美人ランナーさんでした。

トレランする人って、美男美女が多い気がするのは私だけでしょうか?

知的にも見える。

私には決して出来ないことにチャレンジしている姿に畏敬の念を抱くので、そう見えるのかもしれません。

こんな道ですから、危なくもないし、トレランに適してますよね。

ランナーが華麗に駆け抜ける道で、私は足が重い😣

カメラを向けられると無理やり笑顔にしてはいますが、、😅

突然林相が変わってきました。

霧の中に浮かび上がる赤松の巨木です。

どうやら火打石山の北側を巻いているようです。

道の真ん中でなんだかのたうちまわるものが!

ハガレーナ曰く「ハリガネムシ」だそうです。

本当に白い針金に見えます。

きっ、気持ち悪っ😱

写真では伝わりませんが、クネクネと動く様がめっちゃ不気味でした💦

さっきまでのハコネダケの道から一変!

別の山に来たみたいです。

ブナやクヌギの樹林帯が広がっています。

これはもしかして、シロヤシオだったりする?

私たちを追い抜いて行った(写真に小さく写る)若者は、渡部似のイケメンくんでした。

やはりランナーは美男美女が多い!

ハコネダケの稜線を歩いている時にすれ違った時にはいい匂いまでしました😊

「あれ?さっきスレ違いましたよね?」と話し掛けると、「あ、はい、そうですね」と言うので、「どこまで行ってきたの?」と聞くと「金時山山頂まで」と。

えええ、この短時間であそこまで行ってもうUターン!?

「じゃあどこまで行くの?といくか、どこから来たの?」と聞くと湯河原からの往復なんですって!

ドッヒャーーーッ!

全行程35㎞だそうです。

お声もソフトで優しそうな好青年でした。

お気をつけて~😆

イケメンくんと会話できて、気持ちはルンルン💃

しばらく笹の回廊を歩いていたこともあり、青葉がより一層瑞々しく感じました。

10時53分、再び稜線に乗ったようです。

明神ケ岳まで40分とあります。

えええええ?

さっきの標識は明神ケ岳まで75分と書いてあったのですから、ここまでの間が35分ってこと?

うっそだーーーっ!パート2。

私たち1時間もかかりましたよ!

こりゃぁ、相当な健脚者がヤマップに載せるために、ムキになって歩いた記録なんじゃあないですかい?

火打石岳の案内板に着きました。

ここで縄文時代から燧石が産出されたんですね。

火打石岳なんですね、火打石山ではなく?

いずれにしてもピークは踏めないようです。

再び乗った稜線を歩いて、いざ、明神ケ岳へ!と思ったら、森から抜けた途端、サーサーと雨が降っていたことに気がつきました。

あら、これは大変💦

木陰に入り仕方なくカッパを着ました。

クーーッ、今日も敗北なり(涙)

テンクラを信じたあたいがバカだったのよ😢

先週に引き続き、カッパとザックカバーの後ろ姿をお届けします(涙)

おおお、これが問題の標識だね!

どなたかのヤマップに25分なんだか、40分なんだか、どっちなんだ!と書いてあり、その方は結果40分かかったそうです。

時刻は11時10分です。

さぁ、私たちは何時間かかることやら😅

明神ケ岳手前の分岐に向けた最後の登りです。

これが私はキツかった💦

金時山山頂直下と同じ造りの階段ですが、こちらは土の部分が掘れっ掘れになってしまって、障害物と化してました。

階段を避けて横を登ったのですが、一歩一歩が大きくて、段差を「どっこいしょ!」と声を出さないと登れないほどです。

雨はもはやザーザー降りとなり、カッパを脱ぐわけにもいかないので、暑い、暑い💦

ハガレーナとの距離が次第に開いていきました。

「今頃テンクラは密かにCに変わってるよ💢絶対!」と悪態をつきながらハガレーナをゆっくり追いました。

今ごろイケメンくんはずぶ濡れなんじゃあないだろうか?

ランナーはカッパなんて持ってないみたいです。

雨に濡れることなんて「へ」でもないのかもね。

あ、それに今ごろ下山完了してるかもしれません😅

真っ白な稜線に立ったハガレーナ。

「分岐ーーーっ?」と聞いてみましたが、「違うみた~い!」との返事が。

ガックシ○| ̄|_

先を行くハガレーナから「うわ~、素晴らしい!!」という声が聞こえたので、もしかして景色が見えるの!?と思いましたが、360度真っ白な世界でして。

「晴れてれば大展望なんだろうね~」とのこと。

そうなんだろうね、多分。

後に続く私をハガレーナが撮ってくれました。

10m程しか離れていない私が白く霞んでいます。

晴れていれば、ここからこんな景色を楽しめたらしいです。(ガイドブックより)

今日は真っ白な世界なだけでなく、南側から雨混じりの強風が吹き付けています。

この辺りはいつも風が強いんでしょうね。

高い木はほとんどなく、低い木も一様に斜面に沿って傾いています。

大きなカエルがいて、ハガレーナが「ほらほら逃げないで~😆」と猫なで声を出しながら写真を撮っていました。

私たちは見ませんでしたが、どうやらこの辺りにマムシもいるようですよ。

可愛い紫色の花が沢山ありました。

とっても小さなお花です。

あのまま低木の尾根を行くのかと思いきや、森に入りました。

とても素敵な小道です。

先が明るく見えていますので、山頂かなと思いましたが、

出たのは南側がザックリそぎおとされた荒れ地でした。

霧で分かりにくいですが、肉眼では地表に現れた黒と茶色の地層ラインが良く分かりました。

さすがジオパーク!

再び森に入り、今度こそ、木のトンネルを抜けるとそこは、

明神ケ岳山頂(1169M)でした!

時刻は12時ちょうど。

所要時間が25分を二重線で消して「40」と書き直してあった標識から、私たちは50分でした。

金時山山頂からは3時間半、分岐からは3時間10分(標識には110分と書いてあった😱)でした。

あの標識はトレランの方用なんですかね?

いくらなんでも健脚過ぎますね。

古期外輪山のひとつ。

南足柄から碓氷峠に抜ける道は日本武尊東征の道なんですね。

31㎞先に富士山!

晴れてればこんな大展望だったんですね✨

富士山と金時山がトランジットして見えるんだ🎵

今日はもちろん、ドホボーーンです。

一応ね、山頂標識と撮っておかないと、どこに来たんだか全く分かりませんから😅

小雨の降るなか、なるべく風の当たらない笹の陰に座り、おにぎりやパンをモソモソと食べました。

山頂には絶えず10人程のハイカーがいて、途中20名くらいの団体シルバーさんがやって来て賑やかでした。

「こういう日もある!」「こんな日は大体下山してから晴れるんだよね」などと話していました😅

でも多くのハイカーが静かに食事していて、皆一様に肩を落としている雰囲気😢

皆さんの背中に「残念!」の2文字が貼り付いているように見えました。

雨の中で使うソロハイカーのバーナーの音が虚しい😣

晴れていれば、金時山の向こうにどっしりと構える富士山を見れるだけでなく、南には小田原の海岸線や伊豆大島まで見えるのだそうです。

伊豆大島と言えば、昨年晴れ女三人で訪れ、三原山に登りましたっけ。

あの時、富士山がきれいに見えていたのですから、金時山と明神ケ岳と見えていたのでしょうね。

あ~、山頂から海に浮かぶ三原山を見てみたかった!

残念だよね、ホント残念(涙)

でもね、今日の私はいつもの私とは違います。

実は、わたくし、展望はなくても、どうやらチャレンジ登山を無事終えられそうだという達成感で、「余は満足じゃ👌」という心持ちなのでした。

こういう心境は初めてかもしれません。

なるほど、花子が言ってたのはこの感情か!と少しわかった気がしたのです。

とはいえ、まだまだ終わってませんよ!

まだまだ先は長いよ~😆

ヤマップで多くの方が「下りが長い!!」と書いてますからね。

12時21分、山頂を後にしました。

ここから宮城野バス停まで一気に標高差700Mを下ります。

このアザミ、すごく大きいです。

フジアザミという種類みたい。

すぐに分岐になりました。

左に行くと、大雄山最乗寺方面へです。

私たちは真っ直ぐ宮城野方面へ。

宮城野まで75分とあります。

右手はやはりザックリとえぐられたようになっていて、地肌がむき出しです。

茶色い地面に黒く縞模様がありました。

霧の中におどろおどろしく曲がりくねった樹林帯を通ります。

幻想的でちょっと物語の世界みたい。

笹の背丈が少し低くなりました。

種類が違うのかな?

いよいよ本格的に下り始めます。

雨が降っているのもあり、泥々でヌメヌメです。

雨の中の森歩き、とても美しいです。

それにしてもツルッツルなので、油断できません。

時々岩場も現れ、かなりの急勾配です。

先を行くハガレーナが立ち止まり、振り返り「暗い」と一言。

写真では明るさ調整されちゃうので分かりにくいと思いますが、ここはめちゃくちゃ暗かったです。

まぁるく口を開けた暗闇に入って行く時、ちょっと怖いくらいでした。

竹の津波に呑み込まれていくみたい。

前の方で人の声が聞こえるなと思ったら展望地でした。

ロシア語の若者二人がしきりに写真を撮っていました。

雲が渦巻いています。

時々チラッと見える山並み。

中世のかつらのような形の可愛い花が咲いていました。

名前は分かりません😅

少しだけ見えた!!

もう夕方みたいな雰囲気ですね😅

午後1時8分、ようやく、ようやく、明星ケ岳の分岐に着きました。

山頂出発から約50分かかりました。

長かった!

あれ、標識だと山頂から45分か。

ってことはまぁまぁここはコースタイム通りだったんですね。

アサギマダラがアザミの蜜を夢中で吸っていました。

では宮城野へ下りましょう。

ここからもなかなかの急勾配です💦

かなり道が深くえぐれて、根っこがむき出しな道です。

林道終点に出ました。

右手に進み、砂防ダムのある沢を渡ります。

前方が明るくなりました。

午後1時53分、別荘地に着きました。

ここから真っ直ぐ別荘の横を下ります。

この道が滑りやすく、薄暗く、気が滅入る道でした😢

立ち止まると足に藪蚊がくっついてチクリとします。

立ち止まれない~(涙)

ひたすらドンドコ下る!

別荘脇の道が終わる頃、雨が強くなってきたので、途中脱いでいたカッパをまた着ました。

蚊に刺されるのに戦々恐々しながら😣

結局別荘横の道は24分でした。

意外と長いよね。

退屈な道でした。

住宅街を下り、宮城野営業所前のバス停に着いたのは午後2時28分でした。

時刻表を見ると午後2時半のバスがあります。

おおぉ、ナイスタイミング。

営業所に聞くと、このバスなら仙石で乗り換える必要はないそうです。

重ねてラッキーでした。

お天気がとにかく残念な一日でしたから、このくらいラッキーがないとね!(笑)

⏫ヤマップデータです。

🔺🔺🔺

今回、距離13.9㎞、登り累積標高1145m、登山難易度9を歩くことができました。

蒸し暑い中での段差の大きな登りでハガレーナについていけない場面も何回かありましたが、遅れたとしても合流した時息が乱れてゼェゼェするという感じでもありませんでしたし、余裕とはいきませんが、普通に歩き通せて良かったと思います。

結果的に展望はほとんどない極めて残念な山行だったことになりますが、難易度を上げてチャレンジし、無事に終えられたことは、大きな満足感を私にもたらしました。

花子が言ってた感覚ってこういうことなのですかね?

初めて少しわかった気がします。

今回ははるばる箱根までトレーニングに来たということで!(笑)

これからはなるべく難易度を少しずつ上げて行けるよう、チャレンジを続けていきます。

また、金時山からまだ富士山を見たことないし、ハコネダケ稜線歩きの醍醐味をまだ味わっていないので、またいつか再訪したいとも思います。

あ、ただね、ひとつだけ残念なお知らせが!

なんと、今日、雨予報だった、赤城山、男体山、日光白根山、至仏山、、み~んな晴れだったんですって!!!!

これはさすがに悔しい❗

至仏山に行けば良かった!!!

そんな残念な結果となり、青空の写真が一枚もないのに、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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