【東京、伊豆大島】いよいよ伊豆大島に上陸。富士山を眺めながら三原山をハイキング《中編》2019年5月3日
三原山の裏砂漠からこんにちは。
二等リクライニングシートで一夜を過ごし、朝4時半頃目覚めました。
私は比較的よく寝られましたが、ターボは足置きのステップが近すぎて(脚長アピール)何度も目覚め、逆にハガレーナは届かなくて寝づらかったらしいです。
私にぴったりサイズでした(^-^)
船は5時ちょうどに岡田港に入港しました。
ちなみに、船の中に売店があるかと思っていましたが、自動販売機のみでした。
そして食堂は夜はスペースとしては解放していたようですが、営業は朝の6時半からなので、私たちが利用する機会はありませんでした。
これらも「思ってたんとちゃう!」その2です。
パンなどの非常食(朝食にしてもいい)を買うことができませんでした。
入港時、日の出の時間を迎えました。
早めに起きたハガレーナがデッキに出たときに撮影した写真です。
デッキには夜通し飲んでいた釣り仲間がいたそうです。
岡田港に着岸し、堤防の上に登ってみました。
富士山が見えています。
いいね、いいね。
さぁ、バスがすぐ出ちゃいますから、バス乗り場へ急ぎましょう。
岡田港ターミナル側を写真も撮らずズンズン進む。
この黄色いバスに乗ります。
みやっちさんはここから大島温泉ホテルに行き、そこから裏砂漠ルートで三原山へ、その後テキサスルートを歩くロングコースでしたが、私たちの鈍足では帰りの高速船に間に合わない可能性があるので、「三原山山頂口」までバスで行って、そこから三原山に登り裏砂漠ルートを下って三原山温泉へ帰ってくるルートにしようと船の中で話していたのです。
が、しかし、、
バスのスタッフに聞くとこの時間では三原山頂口までの運行はしておらず、三原山温泉までとのこと。
仕方ないので、とりあえず三原山温泉に向かうことにします。
早めにバス停に行ったので、私たちは一番後ろの席に座ることができました。
乗客を沢山乗せて5時16分出発です。
5時40分頃、三原山温泉に到着しました。
三原山七合目にあるホテルだそうです。
多くの乗客がホテルの中にどんどん入って行きました。
え?皆さん泊まり客だったの?とこのときは思いました。
私たちはまずは帰りの時刻表を確認します。
え?え?
5月3日の今日、帰りのバスは13時57分を逃すと次は15時27分で、16時発の高速船に間に合いませんから、絶対に13時57分のバスに乗らねばなりません。
山頂口までのバスが早朝はなかったことと、帰りのバスが14時台がないこと、、これも「思ってたんとちゃう!」その3になります。
登山口にあったコースタイムを確認します。
裏砂漠コースが3.2キロで65分、火口一周が2.5キロで45分と書いてあります。
ということは、ピストンで、コースタイム通りに歩けたとして、所要は2時間55分です。
私たちは歩みが遅いので、余裕を見て3時間半として、何とか大丈夫そうですね。
時間を確認したら一気にお腹が空いてきました。
昨日の夕方、まずい夕食をとってから、何も口にしていません。
とりあえずホテルの中に入ってみることに。
するとバスから降りた人々がフロントに列を作っていました。
チェックインをしているのかと勘違いし、私は食堂を覗きに行きました。
食堂の中で作業していた男性スタッフに、「泊まり客ではないのですが、朝食を頂くことはできますか?」と聞くと、お風呂とセットでチケットを購入できるとのこと。
あ、なるほど、あの列はお風呂&朝食チケットを購入するための列だったのね。
朝食は6時半からで、お風呂は9時までなのだそうです。
お風呂は山から戻ってから入りたいのだと言うと、午後は13時からだと教えてくださいました。
なるほど、ではまずはチケットを購入して6時半から朝食を頂き、三原山にピストンして、戻ってきてからお昼を食べて、13時からお風呂に入り、13時57分のバスで出港港に向かうことにしよう!
やっと今日の行程が決まりました。
朝風呂と朝食セットで2000円ですが、バラ売りもできるらしく、まずは朝食チケットを1200円で購入し、午後のお風呂はまたその時に800円で購入してくださいとの事でした。
朝食の時間まで少し時間を潰します。
やることがないので、廊下の窓から三原山を眺めていました。
売店が閉まっていたので、自動販売機にて非常食用のお菓子を購入しました。
私が「あれ?お金どこにいれたかな?」などと財布を探していると、「お金はおっかねぇよ~」とか、自動販売機を覗きながら「お菓子がない、おかしいなぁ」などと独り言を言ってましたよ、みよんさん。
主語を書かなくても分かりますよね。
開店と同時にレストランに入ると、先ほど質問した男性が私の顔を覚えていてくれて、一番いい席に案内してくれました(正確にはあそこに座るといいよと教えてくれました)。
三原山から手前の樹海までを見渡せるテーブルです。
お腹が空いていて、バイキングのお料理が全て美味しそうに見え、沢山載せてしまいました。
さて、どれが誰のトレーだか分かりますかね?
一目瞭然ですね😁
品数も量も少なくて病院食のようなのはハガレーナ。
皿の数が多くて、パンがはみ出ているのがターボ、一番欲張りでご飯がてんこ盛りなのが私です。
これを見たら、体型の理由が分かりますね(涙)
12時間ぶりの食事、いただきま~す。
初めは調子良かったのですが、う、ぐぐぐぐぐ、、お腹いっぱい💦
今日はもうこれで終わりでいいかもという気分です。
いやいや、わざわざ1万円以上の交通費かけて来たのですから、朝食バイキングで満足していてはダメですよ。
7時33分、重いお腹を空かせるためにも出発しましょう。
まずは舗装された道を下って行きます。
多くのブログで見かけるトトロの世界のような木のトンネルです。
平らな道なので、重いお腹の足慣らしには最適(^^;
森を抜けました。
一気に展望が開けます。
三原山が見えてきました。
薄曇りのようなお天気ですが、暑くもなく寒くもなく、ハイキング日和です。
7時52分、ホテルから1.0キロ歩いて来ました。
振り返るとさっきまでいたホテルが見えました。
足元は細かい自然の砂利になっていて、歩く度ザクザク音がして楽しいです。
コーンフレークにスプーンを差した時の音と同じです。
ターボがすかさず「ザックを背負ってザックザク🎵」と調子をつけて歌い始めました。
ハガレーナが「上手い!」と言い、私は不覚にもちょっと面白いと思ってしまいました。
するとターボは「うん、今降りてきた!」と。
ハガレーナが「ダジャレの神が降臨だって~✨」と囃し立て、ターボは得意気に鼻の穴を膨らませていました。
「私はいつもいつもダジャレを考えてるわけじゃないんよ。急に降りてくるの。」とこのダジャレの神説に乗っかることにしたようでした。
この後ターボがダジャレを言う度にハガレーナの「メモして、メモして!」が合いの手のように続くようになりました。
三原山の隣にある櫛形山まで道が真っ直ぐにのびています。
一定間隔に立てられた杭の上には誰が置いたのか、溶岩の欠片が載っていました。
初めは「何で人はこういう所に石を置きたくなるんかね?」などと言っていましたが、まだ石が載っていない杭を見つけると、だんだん私たちもついつい載せてしまうようになっていきました。
この感覚なんていうのだろう。
コンプリートしたくなる感覚なのかな?
8時ちょうど、ホテルから1.4キロ地点に到着です。
ここでターボが「8時ちょ~どの~、あずさ2号~で~🎵」と歌ったのは言うまでもありません。
ここから岩場が始まるようです。
暑くなってきたので上着を脱ぎました。
ターボが私にカメラを向けたので、チラッとそちらを向くと、「いいね、いいね、その表情!いやん、見ちゃダメって感じだよ~🎵」
「これから姉さんの入浴シーンが見れそうだよ。タオルで脇をパーンパーン!顔をシャーンシャーンみたいな!」とゼスチャーを交え、私の入浴シーンを再現しているつもりの独り劇を演じていました。
私が上着を脱ごうとしているだけなのに、どうしてこうも発想→連想が止まらないのでしょう。
だからあなたの名前は「ターボ」なのです。
私は黙ってみよんさんの為にこのターボの奇行をメモしたのでした。
道は若干の登りへ。
岩がゴロゴロした中を突っ切るように道が作られています。
ずっと平らで整備されているので、危険な箇所はひとつもありません。
道が右にカーブし、目指す三原山が正面になってきました。
絶景を背景に自撮り棒で記念撮影です。
ターボが特訓の甲斐あって自撮り棒の扱いが上手になってきました。
ハガレーナも石オン杭します。
辺りは尖っていたり、デコボコしたりの奇岩だらけです。
温泉ホテルから1.9キロ歩いてきました。
ここから火口一周ルートまで1.3キロらしいです。
植物の再生の物語。
溶岩で焼け焦げた大地から草原、そして森へと再生していく数百年の物語を体感できます。
テキサスルートとの分岐になります。
こちらも歩いてみたかったけど、今回は時間が足りなくてパスですね。
右手に目を向けると、外輪山鎧端の向こうに富士山が見えています。
裏砂漠、広いですね~!
道は右手にカーブしていき、尾根を右手から回り込むようです。
右手の尾根に行く道は少し傾斜がきつくなり、細かい砂利の道は足が流れて少し歩き方にくかったです。
ソーラー自家発電の火山観測所でしょうか?
8時38分、尾根に到着です。
尾根を回り込むので、今まで見えなかった景色が目の前に広がっていました。
富士山と静岡辺りでしょうか?本土(って言うの?)が見えます。
三原山をぐるっと回り込む形です。
最後の頑張りどころ。
富士山が更に大きく見えるようになり、その左手には南アルプスと思われる銀嶺が見えました。
「黒い山並みは熱海辺りかな?」「どうなんだろ?熱海ということにしとこう」などと話しなが歩いている時に、私はなんとつまんないダジャレを思い付いてしまいました。
「ヤバい、ターボみたく思い付いちゃった」というと「何?何?言ってみ!?」と言うので、「熱海に決まってるじゃん。あったみめぇよ(あったりまえよ)」と言うと、二人は苦笑い😅
何ともビミョーな空気になりました。
ターボはいつもこの空気感を感じつつ、それでもあれだけくだらないダジャレを連発していたのか!
なんて強靭なハートの持ち主なんだ!と分かり、少し尊敬の気持ちが沸き起こりました。
その後も「あれは本土だね?ほんどに!?(ほんとに?)」とか「きっと本土だよね。ほんど、ほんど(ほんと)」などと自己完結型ダジャレを一人で連発していました。
その度にハガレーナが「メモして!メモして!」と言うので仕方なくメモしたので、今仕方なく書いています。
「こっちは大山だったりする?」と言うと、「おやまぁ」(涙)
巨人ターボのお決まり、富士山つまみ。
周回コースに乗る前の最後の登りが一番ガレガレでキツかったです💦
辺りからは「ケーン、ケーン」というきじの鳴き声が響いていました。
まもなく周回コースかな?
9時1分、火口周回コース入口に到着しました。
ホテルから1時間28分でした。
ここから火口を一周します。
一周2.5キロ、所要35分と書いてあります。
下に「ハイヒールの方はご遠慮ください」とも書いてありました。
こんなとこハイヒールで来る人がいるんだ!
こんな砂利道ですよ。
ハイヒールのかかとは埋まって傷だらけでしょう。
入口付近は低くなっているので、火口はこのくらいの見え具合です。
右の方に穴が開いてる!
気になりますね。
左にあるピークを巻いて見晴らしの良い所までやって来ました。
そこには雄大な景色が広がっていました。
溶岩流の足跡がよく分かります。
火口の外にある小さな火口を背景に。
私は眩しくて目が開けられない💦
マグマの流れた跡を背景に。
ターボの自撮りが上達している!
周回コースのスタート地点にあるピークの向こうに富士山をトランジット。
更に登りは続きます。
今日の噴火警戒レベルは「1」です。
この横を通っている時このサイレンがなったら、ビックリして心臓が止まりそう😱
火口の壁面から噴煙が上がっています。
後程見た説明板によると、これは水蒸気で有毒ガスは含まれてないそうです。
溶岩流の形がはっきりわかります。
あれ?あれ?
あんなところを軽トラックが走っていますよ!
なんで?なんで?
あんなところに道があるの?
なんだかすごく不思議な光景で、ミニカーみたいに見えました。
周回コースは若干の登り下りを繰り返します。
火口を少し上から覗けるようになってきて、周回コーススタート地点から見えた穴を見ることができました。
あの穴からマグマが流れ出たのでしょうか?
櫛形山(それともこれは白石山か!?)と広大な黒色の砂礫の大砂漠です。
南方向に島影も見えました。
今日一番のピークに向け登っていきます。
地面の砂利に白いペンキを散らしたような点々が目立ってきました。
歩いてきた道を振り返ります。
噴火口を一番大きく見下ろせるポイントです。
火口の直径は300m、深さは200mもあるそうです。
9時43分、本日のピークに到着です。
、、、と思っていましたが、後でデバイスのデータを見ると、ここより手前の尾根道にピークがあったようです。
噴火は1986年だったのですね。
もう30年も前の事なのか、、。
噴火口との距離感はこんな感じです。
間近から見る火口は迫力満点です。
やはり私は眩しくて目が開けられない💦
南西方向の海岸がよく見えるようになってきました。
もう少し晴れていれば、青い海を見られたのでしょうが。
ルート西面にトイレがあります。
ドアが壊れて鍵が閉まりませんでしたので、ドアの前に見張りをつけ交代に利用しました。
水も流れないので、水タンクが置いてあり、自分でタンクを持ち上げて流す必要があります。
アンモニア臭で目がチカチカするいただけないトイレでした(涙)
ま、有るだけ有難いのですが。
この辺りになると三原山頂口から歩いてくる観光客(外国からの旅行者も沢山)と多くすれ違いました。
三原神社の鳥居がありました。
その向こうには富士山が見えます。
三原神社(立ち寄りませんでした😢)は、昭和61年の噴火の時、奇跡的にこの場所だけ溶岩流が避けて通ったのだそうです。
厄除けの神社として信仰を集めているのだとか、、と言うのを今ブログを書きながら知りました。
立ち寄っておけば良かった(涙)
ペガサスのような形の奇岩です。
色々な岩がイマジネーションを膨らませると様々な動物に見えてきます。
山頂口からの遊歩道との分岐です。
私たちは右手に曲がり、裏砂漠ルートからの周回コース取り付きに戻ります。
悪さをしているところではありません!
岩の固さを足で確かめているところ。
乗っかればグズグズ崩れるのかと思いましたが、なんの、なんの、すごく固くてびくともしませんでした。
これはゴジラが火を吹いているように見えるインスタ映えポイントらしいです。
10時34分、火口一周コース終了。
下山開始します。
写真を撮りながらのんびり歩いて(12分のトイレ休憩含め)一周1時間33分でした。
あれれれ?
杭の上の石が朝よりも増えてませんか?
さっき若者グループが大勢登って行ったので、みんなでのせたのでしょうか?
、、となると、私達も当然のせたくなります。
これから下り道、ずっと石の載っていない杭を見つけたら、「あらあら、いけませんね。これはのせとかないと」と言いながら石のせ遊びをして歩きました。
初めはひとつだけのせていたのですが、段々重ねたくなり、、
こちらいかがでしょう。
私たちの自信作コロボックリならぬ「イワボックリ」。
白い点々が目に見えるのですよ(^.^)
かなりぶちゃいくですが、赤ちゃんを抱いたお母さんに見えませんか?
もしも近いうち三原山に行かれる機会があったら、見つけてみてください(笑)
お、またまた軽トラ登場!
結構なスピードで坂道を走り下っています。
何をやっているんだろう?
興味津々😁
この辺りのススキはなぜかクルックルにカールしています。
乾燥しているから?
不思議ですね。
この後トトロのトンネル辺りで道端に黒い蛇を発見。
私の足元10センチ位の距離にいたので、「うわぁ、ビックリしたぁ、蛇!」と言うと、私の斜め後ろを歩いていたターボが「え!?ぎゃーっ」と悲鳴をあげながら、ももあげ走りで「ドスドスドスドス!」と私を遠巻きに巻いて逃げていきました。
その騒々しさに蛇の方がビックリして茂みの中に逃げて行きましたよ。
ハガレーナは「え~、ヘビ?かっわいい~🎵」と言いながら茂みの中を覗いています。
この二人の違い(笑)
それにしてもターボのももあげドスドス走りのうるさいことといったら。
「なんで股を上げて走るのよ。ドスドスドスドスうるさすぎなんだよ。こんな風に走ってたよ」、と言いながら私がその走りを真似すると、ハガレーナが「地面から足を離したい心理なんだよね」といっていました。
なるほどね。
森を抜け、ホテルまでの最後の登りが一番辛かったという、、(笑)
ヘロヘロになっています。
11時38分、ホテルに戻って来ました。
下山開始してから1時間4分。
全行程4時間5分でした。
累積標高差は294M。
距離は10.4キロでした。
この後もまだ旅は続きます。
長くなっているので、ここで【中編】として投稿したいと思います。
長々とお付き合い頂き、ありがとうございました☺️