【島根】兄と巨木巡り(多分最終回)。2020年12月22日
高津川水源の一本杉から、こんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今日も父のお見舞いの前に兄とドライブです。
昨日吉賀町のガイドマップで見つけた「鹿足河内の風景林」を見に行こうと思います。
鹿足河内に向かう林道脇では盛んに木の搬出作業が行われていました。
錦帯橋を修復するための木材として、この辺りの杉が使われたらしいです。
今は人が住んでいない鹿足河内ですが、かつてはここらにも民家があったようです。
石垣が残されていました。
昭和38年の豪雪の時に、「ごげなところにはもう住めん」となり、皆さん六日市に引っ越してしまったと兄が言ってました。
当時は各家が豊かな沢の水を利用した水車を持ち、自家発電していたのですって。
文化勲章を受賞した彫刻家の澄川喜一さんもここの出身です。
杉の植林帯の中を林道が通っています。
鹿足河内渓谷風景林に着きました。
場所は緑色のマーカー辺りです。
水色丸の現在地は六日市病院。
そこから鹿足河内川に沿ってずっと山の方へ入った場所です。
途中「熊が出ます。注意してください」の看板がいくつもありました。
どうやら兄曰く、二頭の熊が生息している地域のようです。
ヤマップ地図の赤いマーカーは大岡山。
青いマーカーは築山です。
途中左手に入っていく登山道がありました。
築山に登れる道らしいです。
熊が絶対いますから、大勢でないと歩いて入る勇気は出ないですが😅
9.13haの国有林の中に、ケヤキや杉などの巨木が多く存在するようです。
直径、高さ共に最も大きいのは天然杉のようですね。
直径142cm、高さ34mだそうです。
探しに行きましょう。
早速一本それらしいのが現れましたよ。
ねじれながら、斜面に根をはり、真っ直ぐに伸びています。
これは「モミ」?それとも「ツガ」?
見分けがつかないですが、いずれにしても直径は90cm以上、高さは25m前後です。
写真だと分かりにくいですが、周囲にはりだした枝に勢いがあってとてもかっこ良かったです。
次に現れたのは、これ!
これは「ケヤキ」ですかね?
「ケヤキ」は12本もあるようです。
直径130cm、高さ20m。
そしてこちらは多分「トチノキ」だと思います。
直径118cm、高さ20mです。
道路のすぐ脇に立っていてくれると、真下から見上げられるので、巨木の息づかいを感じられます。
そして、こちらは全くその大きさが伝わりませんが、肉眼ではその巨木ぶりがよく分かりました。
あんなに遠くにあるのに、その力強さ、漲る巨木パワーに息を呑みました。
あれが多分最大の天然スギですね。
直径142cm、高さ32mです。
背筋をピーンと伸ばして、清々しいことといったら!
近くで見たかったなぁ。
深い谷の下の方にあるので、遠くから眺めることしかできませんでした。
沢の水の色がすっごくキレイですよ!
透明感のあるエメラルドグリーンです。
車に帰る途中、山側にも大きな木がありました。
あれは「もみの木」でしょうか?
少し手前から営林署によって一般車両立入禁止の看板がありました。
ほとんど人が訪れることのない、原始の森が残されていました。
いつか沢に降りてみたいなぁと思います。
熊避けの準備をしてね。
この辺りはシーズンには「岩魚」釣りに来る人もいるそうです。
どこか谷に降りれる場所がきっとありますよね。
めっちゃ薄汚れた看板ですが、😅
六日市町から吉賀町になってそんなに経ってないので、比較的新しい看板だと思うのですが。
黄色く塗られた場所が風景林なのだとしたら、もっと奥まで巨木が続いているのですね。
またいつか探検してみましょう。
今日はここまでにして次に向かいます。
美しい鹿足河内の山並みです。
林業が盛んみたいですね。
この辺りは広くなっていますから、かつては田んぼを作っていたのかもしれませんね。
ザ・田舎!
日本昔ばなしの世界ですね😅
鹿足河内から六日市を経て、蔵木へ向かっております。
お山がキレイね~。
高津川源流の水源会館にやって来ました。
ここの建物には屋久杉が多く使われているのだそうです。
今は流通できなくなった屋久杉ですが、過去には多く出荷していて、その最後頃に滑り込みセーフで利用することができたのだそうです。
「中にもふんだんに屋久杉が使われちょるよ」と兄が言うのでやって来ましたが、、
ガーン😨
冬季休館なり。
シャッターの隙間から入り口を撮ってみました。
なるほど、これが屋久杉なんね。
中を見たかった、、😆
そして、ここには吉賀町の巨木リストに載っていた大杉があります。
昨年3月にも子供達と見にきました。
ここが高津川の源流、、ということになっています。
以前はこの池からこんこんと水が涌き出ていたのですが、岩日線(岩国と日原を結ぶ鉄道)を作る計画の際にトンネルを掘ると、それをきっかけに水が湧かなくなったそうです。
今は近くの沢から水をパイプで引いてきて、ここに涌き出るようにしてあるとのこと。
トンネル工事から山口県側の錦川の水量が増えたそうです。
六日市まで作られ後は線路を引くだけになっていた岩日線は、途中で計画中止となりました。
六日市のあちこちに無用の長物となった巨大建造物が朽ちるに任せて立っています。
話がそれましたが、かつては豊かな水が涌き出ていたこの水源。
毎年6月には水源祭りが開催されるのだそうです。
これまたかなり汚れて何がなんだか、、ですが。
かつてはこの辺りは湿地帯で、木々を伐採して田畑を切り開いたのですが、この木だけ残されたのだと書いてあります。
この木の様子でその年の作物の出来を予想していたとも。
藁で作った大蛇を池の中に踊らせ、豊作を願うお祭りが行われています。
その様子を水源会館で見てみたかったのですが、、残念でした😆
高津川水源地(大蛇ケ池)一本杉。
近くで見てみましょう。
樹齢1000年以上。
高さ20m、根元周り5mです。
水の涸れた大蛇ケ池です。
これでは大蛇は住めないですね(涙)
こんな勇壮な祭りが行われるようですよ。
見事な竜が藁で作られています。
これは迫力がありそうですね。
吉賀町の新しいガイドマップに載っていた写真をお借りしました。
高津川は総延長81㎞の一級河川ですが、支流を含めてダムがひとつもない国内唯一の川なのだそうです。
このあと、赤い矢印方向へ車を走らせました。
星坂という素敵な名前が付いています。
うわぁ、すごい眺めです!
下に見えているのは深谷です。
左手奥は羅漢山(1109M)。
かつてはスキー場がありました。
星坂を下ってやってきたのは、山口県岩国市須川の河内神社でした。
河内神社の「おきぬ様」を
見るためにやって来ました。
樹齢300年以上、高さ40m、直径1.8mだそうです。
高さ40mとは、今回見て歩いた巨木の中で鷲宮神社と愛宕神社の一本杉と同じで、一番のノッポさんですね。
錦町駅から雙津峡温泉まで、使われなかった岩日線のルートを利用したトロッコが走っているようです。
両側に桜が植えられています。
⏫「とことこトレイン」のホームページです。
兄によると、「なかなかキレイなよ」とのことなので、いつか乗ってみたいです。
その後「道の駅ピュアラインにしき」に立ち寄り、兄お気に入りの油揚げを買いました。
私の指と比べて、その大きさがお分かりいただけるかと。
いや、他に比べるものがないか?
マップルの半ページ(A4サイズ)の半分はゆうにありますよ。
めっちゃ大きな油揚げです。
ここでしか買えない名物みたいで、並べてもすぐに売り切れるらしい。
この日もおばちゃんが大量に棚に並べていました。
お兄ちゃん曰く「日本で一番うまい油揚げじゃけぇ」。
元豆腐やの孫が言うんじゃけぇ、間違いない(笑)
「トースターで焼いて醤油をかけて食べよるよ」とのことでした。
今夜のおかずにします😊
六日市に帰る途中、県境にある「山賊」に立ち寄りました。
お兄ちゃんがばぁばと私のために「山賊弁当」を買ってくれるらしいです。
クリスマスバージョンの人形が出迎えてくれました。
「山賊・一燈銭」です。
いつ来てもここはお祭り😁
祭り囃子が鳴り響き、店内は提灯だらけです。
子供の頃から何回ここに来たことだろう?
何度来てもドキドキワクワクします。
ソーシャルディスタンスを大きな扇子で行っているところ、見たことあります!?
店内(外も)には山賊や侍関係のアイテムが所狭しと飾られています。
もう圧巻です。
私たちは今日はお弁当ができるのを待っていただけなので、ロビーの中にいただけなのですが。
兄弟店が3店舗あるみたいです。
ここは傍示(ぼうじ)支店。
とても面白いレストランですから、お近くにお越しの節は是非お立ち寄りくださいな。
こちらが兄に買ってもらった「山賊弁当」です。
ばぁばと私の夕飯になりました。
山賊焼きと牛肉と、山賊むすび!
「山賊」の名物ばかりです。
今日で巨木巡りも一段落。
残るは桜(それはそれは見事らしい)なので、春に帰省した時に兄が見せてくれると言ってました。
明日(12月23日)は父の91歳の誕生日です。
病室で「いくつになった?」と聞いてみるかな?
多分何も答えないと思うけど。
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