50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、寄居、秩父】あきっこさんと遊んだ台風一過の休日。静と動と笑、お天気と同じくらい変化に富んだ一日となりました《前編》2019年7月28日(日)

埼玉県、寄居町の体験陶芸工房「隠居窯」から、こんにちは😃


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます!


先週に引き続き、ブログで知り合ったあきっこさんと出掛けた週末の記録です。

本来ならこの週末は以前からあきっこさんが登ってみたいと言っていた奥秩父の金峰山に出掛けるつもりでいました。

一週間前に筑波山の麓のカフェで相談したときには、長かった梅雨も明けた快晴の元、金峰山から雄大な景色を眺める気満々だったのですが、、。

蓋を開けてみれば、梅雨明けもせず、台風まで接近しているという最悪の天気予報になってしまいました。

今年の梅雨はとにかく週末の度に悪天候で、何度も山行のためのホテルやバスをキャンセルし続けていたあきっこさんです。

「もうキャンセル料払うのやだ~(涙)」というので、じゃあとにかく私たちの近く(山の近くでもある)まで来てもらって、天候によって金峰山に行くか、それとも他を探すか考えようということになりました。

結果から言うと、金曜日の夜時点で、関東地方は全て降水確率70%以上(涙)

ちょっと山は無理そうだねとなり、趣向を変えて体験型レジャーを検討することに。

長野県小布施の浄光寺での「筆遊び」が面白そうだと思いましたが、日曜日は午前も午後も法事が入っていて🆖との連絡が。

だったら、以前から一度やってみたいと思っていた「陶芸」なんてどうよ?となり、「寄居町 陶芸体験」で検索すると、一番に出てきたのが「隠居窯」でした。

午前9時から12時の予約が取れました。

8時45分頃に着いてしまったので、庭で写真を撮って時間調整です。

昨夜あきっこさんのホテル近くで夕食を食べ、その後立ち寄った「蔦や書店」で四人お揃いの手拭いを購入しました。

あきっこさんが大の手拭いファンで、日頃から手拭いを活用し、汚れてきたら雑巾にして最後まで使い倒すのだと聞き、なるほどそれは面白そうだ!と思ったので、早速今日の陶芸体験に持ってきたのです。

それぞれ思い思いに頭に巻いてみました。

ハガレーナは泥棒、ターボは町娘(?)、あきっこさんは職人、私は農家のオバサンです。

陶芸で汚れると思ったので、汚れてもいい(汚れたら捨ててもいい)服装で来たので、私の格好は特にダサダサ😅

もはやこの窯の恰幅のいいオカミサンなんじゃ?という話になり、

「あら~、もうお客さんおいでんさったんかい?」

「あんた~!お客さん、みえたよ~!」

「いらっしゃいませ、ようきんさったねぇ、隠居窯へ」

、、、という流れになります。

いや、実際の「隠居窯」のご主人は「隠居」という名前からご年配の方かと思いきや、お若い男性でしたよ、念のため。

「隠居窯」の作業室です。

先生の作品や生徒さんの作品でしょうか?

窯に入る前の乾燥中。

すぐに作業に入るのかと思いきや、まずはコーヒーを飲みながら、先生の講義を聞きます。

この「隠居窯」の先生は益子焼きで修行されたそうです。

先生のいれてくれたコーヒーのカップもみんな益子にゆかりのある陶芸家さんの作品です。

私が選んだのは左上のカップ。

折笠秀樹さんの作品です。

「しのぎ」という溝があり、釉薬が上からしのぎの溝に沿って流れ落ちている様が美しい作品です。

あきっこさんが選んだのは右上のカップ。

小野正穂さんの作品です。

小野さんは原料の風合いを大切にしている作家さんです。

土のゴツゴツとした感じがあきっこさんのお気に入り。

ハガレーナが「私、これ!」と選んだのは、左下の黒いカップ。

伊藤淑潔(よしゆき)さんの作品です。

ハガレーナらしい、シンプルで都会的な雰囲気です。

伊藤さんは先生より年下で「よっちゃん」と呼んでいました。

元は窯屋として働いていて、現在は陶芸家です。

ターボのは右下。

岩見晋介さんの作品です。

薪窯で焼いた作品です。

この作品は釉薬が流れてしまった作品でした。

淡い水色とそのなかにちりばめられた黄色の点々がよくみると可愛らしい作品です。

釉薬が下にくっつくとこのようにガラスになるので、触ると手が切れるし、これを平らに仕上げるのは大変な作業になります。

通常は下に足を三点つけて、そこから釉薬が流れ落ちるようにしてあり、その足を取れば簡単なのですが、底まで釉薬を塗るとそれが出来ないので、半端ない作業時間を要するのです。

そんなこと、今までの人生で考えたこともなかった。

ちなみに私たちが今日体験するのは土から作る陶器です。

1250度で焼きます。

磁器は石を削って粉状にし、型に入れて作ることが多いらしい。

磁器は1300度で焼くそうです。

たった50度の違い?それだけ高温なら1250度も1300度も変わらんやろ?と思いましたが、その疑問を口にすると、その50度を上げるのはとんでもなく大変なことなのだそうです。

もちろん1250度だってすごく大変だろうと思いますが。

先生がコマーシャルしていた3つのイベント。

下の「ひろめ市」は、2019年9月15日(日)に妻沼の聖天さまで開催されます。

様々なお店や音楽を「おひろめ」する市だそうで、「隠居窯」の先生も出店されます。

左上は長野県諏訪市のサンリツ服部美術館で開催される「茶人に愛された数々の名碗」です。

門外不出の国宝「本阿弥光悦作 白楽茶碗銘『不二山』」が展示されるそうです。

この『不二山』は東京の大きな美術館で国宝展が開催されても今まで一度も貸し出された事がない、このサンリツ服部美術館を訪れなければ見れないものなのだそうです。

年に1シーズンだけ展示され、今までは冬の事が多かったので行くのが大変だったらしいのですが、今年は7月6日から9月29日なので、この機会に是非見に行ってください、と言われました。

ちなみに写真の枇杷色の器は『不二山』ではないそうです。

右上は栃木県益子町の益子陶芸美術館で現在開催中(7月11日から10月6日まで)の「島岡達三の仕事」です。

島岡達三さんは益子町を拠点に活躍された人間国宝です。

写真の皿に描かれている紋様は、縄を押し付けて表現した縄文です。

釉薬を全体にかけて、焼いたあと、磨いて縄文を浮き上がらせるのだと聞いたような、、😅

そのときは「へぇ~、すごいなぁ~」などと関心したのに、細かいことは忘れてしまいました。

とにかく、わたしが今まで何気なく見てきた焼き物には、作家さんのこだわりやアイデア、苦労が詰め込まれているということです。

今日のところは初めてなので、そこまでわかっていればよしとしてください!🙇

では、そろそろ作業に移りますか!

まずは先生が土を糸で切って、それぞれに適量配ってくれました。

最初に行う作業は「あら練り」です。

先生の説明をなぜか乙女のポーズで聞くあきっこさん(笑)

固めの土を捏ねて少し柔らかくしていきます。

こねる写真は手がベタベタだったので、撮れませんでした。

両手で土をコネコネします。

結構な重労働。

汗が吹き出しました。

お次は「菊練り」です。

先生に手本を見せてもらいながら、見よう見まねで頑張りましたが、みんな全く先生と同じようにはできず、「テキトーでいいや、テキトーで!」となりました😁

最後は円錐形に仕上げて、土練り終わり!

いよいよ、4台ある憧れの「ろくろ」の側へ移動~✨

まずは先生がお手本を見せてくれます。

「芯出し」→「土ころし」→「成形」と流れるように作業は進みます。

その途中の写真は企業秘密なので、皆さんも是非その目で見てみてください!

先生の指の動きで形がどんどん変わっていく様が楽しい!

みんなろくろの周りにうずくまって「うわ~、すごっ!」とか「うおおおぉ」などといいながらかぶり付きで見てました。

おおお~、お湯のみの形になってきましたよ~🎵

切り離したら、横の板の上に。

無理やり引き上げて失敗する例も見せてくれました。

私はこうなる予感しかしない。

先生の繊細な指先の動き、みるみる変わっていく形の妙、連続でお見せできないのが残念!

これを見ているだけで、ワクワクします。

ではいよいよ、私たちの番です。

どこまでできるかな?

ここからは手が半端なくベッチャベチャになるので、写真は撮れませんでした。

手についた土をこそげとって本体につけてろくろを回すと、周りに土が飛び散って、「ギャー、飛んでくる、飛んでくる!」などと騒ぎながら。

思うように形にならなくて、「えー、どうすんの~、ここ。先生~!助けて~!」などと叫びながら(笑)

ちなみに、「隠居窯」の先生はスパルタなので(?)、手助けはしてくれませんから、自力で頑張ります(笑)

そんな失敗から、私たちの陶芸の道はスタートです😁

(え?!今後も何か目指すの?!)

飲み込みが早いハガレーナはとっとと完成させたので、私たちが苦労している場面を写真に撮ってくれました。

失敗作はあきっこさん。

このまま花瓶にすると言ってたけど、先生が多分焼きの時に割れるだろうとのことで断念。

指をVの字にして、完成品を移動させるターボ。

もはやこの工房のスタッフですか?っていう風貌(笑)

私たちの作品です。

左上がちゃんと湯呑みの形になっているハガレーナの作品。

すごっ!

なんであんなに深く作れるの!?

右上がターボの作品。

おー、これもいい感じじゃないですか!

左下は失敗作の花瓶も含めあきっこさんの作品。

みんな、うまいな!

そして右下が私(涙)

なんかいくらやっても深くすることができなくて、薄っぺら~い小鉢となりました。

多分水が少なくて、土が固くなってしまったのかなと思います。

やってる途中から土が熱くなっちゃった(涙)

この中で一つずつ一番気に入ったものを先生にお預けしてきました。

この後半乾燥させ、高台削り、装飾(希望あれば)、絵付け(これも希望者)、釉薬かけを行い、1250度で本焼きを14時間~15時間行います(先生が)。

そして24時間かけて常温になるまで置き、完成です。

作品を窯の中にギューギューに詰めて焼くので、作品がある程度揃ってからになります。

完成は8月末かな?とのこと。

それぞれに好みの釉薬を決め(私は白にしました)、先生に託して来ました。

片付けを頑張る様子を撮ろうとカメラを構えると、すかさず妙なポーズをとるあきっこさん(笑)

顔をお見せできないのがホント残念。

かなりオモロイ表情してます(笑)

私たちが手土産に持参した「おはな」のかりんとうです。

先生が特別に2杯目のコーヒーをいれてくれました。

今日は時間が余ったからです。(もしかして、手土産効果かも!?(笑))

こちら、本庄早稲田にあるパン屋さん「Ohana」です。

朝7時から開いているので、朝あきっこさんを迎えに行った時に立ち寄り、先生への手土産と、もしもどこかでランチする時間がなかったら困ると思ってパンを買っておきました。

「はぁ、くたびれたねぇ」とうなだれるオカミサン、、じゃなく、インスタ投稿している私です。

この丸い背中、ヤバい💦

先生が私たちの作品の大きさなどから料金を計算してくれている間に、私たちは着替えたり、今日の出来事をインスタグラムに載せたりしたのでした。

インスタやフェイスブックにその場でアップすると、フォロワー数によって割引がありますよ!

時刻は12時半。

今日は午後3時から、秩父の荒川でジップラインの予約をしてあるので、先を急がねばなりません!

私たちの歪な作品が出来上がったら、先生から連絡いただけるということで、今日はこれで「隠居窯」ともお別れです。

楽しかったです!

そして、出来上がりが楽しみ❗

あきっこさんがさっき(月曜日の)太ももとお尻が筋肉痛だとライン来てましたよ。

なかなかの重労働、かつ、繊細な指先の力加減が必要な面白い体験でした。

大変お世話になりました!

私がインスタにあげたら、すぐに長女から「私もやってみたい!」とラインが来ていたので、「隠居窯」の情報を送っておきましたよ!

先生、きっと何人も紹介するから、次はもっとオマケしてね(冗談です😁)

そんなリベート的なものはございませんので、誤解のなきよう、、。

ブログをご覧の皆さんも、是非陶芸体験してみてください。

土の感触が堪らなく気持ちいいです(*^^*)


ではでは、秩父に向け出発です👋


【後編】では、秩父でのジップラインとジビエ料理、そして意外と楽しかった「かかしの里」巡りをします。


最後までご覧頂き、ありがとうございました☺️

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