【長野、志賀高原】雨予報の日は花を見ながら池めぐり《前編》2021年7月4日(日)
ワタスゲの咲く田ノ原湿原から、こんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
7月最初の週末は久しぶりのソロ山行になる予定でした。
ハガレーナは姫と一緒にまきじーの隊に参戦することになっていて、ターボは山がお休みの週だったので、久々にひまを連れ出すか、ケイを誘ってみるかなと思っていたのです。
が、、待てよ、、もしかしてクリさんとマルちゃんの予定が空いてたりして!?と思いつき、ダメ元で誘ってみよう!と二人に声を掛けると、二人とも日曜日なら行けるよ~⤴️との返事が来たのです!
やった~ー🎵
クリさん、マルちゃん、私というメンバーで行くのは初めてです。
一気に楽しみになってきました!
どこに行こう?どこに行こう?
二人とも健脚なので、ちょっと難易度高い所にチャレンジしてみる?
さぁ、どこにしよう??
考えるだけでワクワクが止まりません🥰
、、、とは言え、何しろ梅雨時期ですから、山選びには苦労しました。
週明けから週なかの天気予報では日曜日の関東地方はどこもかしこも雨予報でしたが、福島などの東北にわずかですがお日様マークがあったのです。
じゃあ、福島の磐梯山か雄国沼はどうだろう?となりました。
今ならキスゲの黄色いじゅうたんが見れるかも!
クリさんとマルちゃんは結構東北経験アリですが、私は福島の山は初めてだったので、ちょっとドキドキ💓
長い距離の運転、大丈夫かな?
遠くまで行って展望ゼロだったらどうしよう、、などと実は一人で気を揉んでおりました😅
楽しみ7割、不安3割、、という感じ💦
だったのですが、、、木曜日になってマルちゃんから「週末、東北も雨予報に変わったね~」というラインがきたのです!
え?マジで!?そうなの!?
やだ、ホントだ😱
東北もダメじゃん(涙)
ええぇ、どうしよ~😆
そんなマイナス情報と時を同じくして、ハガレーナからは「まきじーの隊の山行が雨で中止になったよ~。そっちの仲間に入れておくれ~」という嬉しい報せが。
おっ、いいね!
だったら(4人なら交通費も助かるし)ちょっと遠いけど志賀高原の池めぐりしようかな!
池めぐりなら雨でも楽しめるし、もしかしたら、雄国沼で見ようと思っていたキスゲ、それにワタスゲやアヤメなんかも咲いてるかも!
天気予報が変わって少しでも晴れ間があるといいな。
そんなことを思いながら週末を迎えました。
結局雨予報は変わらなかったので、クリさんは「もしかしてみほさんから中止のお知らせ来るかな?」と思っていたらしいのですが、、、😅
なんの、なんの、私は少々の雨で楽しい予定を諦めたりしません(笑)
お気楽隊(やまみほ)はどしゃ降りか強風でなければ、週に一度は必ずどこかの山に繰り出すと決めていますから🤣🤣🤣
晴れ女4人の晴れパワーを信じて、雨の志賀高原へ出発です!!
《登山難易度 6》
今回からヤマップに歩行ペースが表示されるようになりました。
濃い青はゆっくり、水色はややゆっくり、速くなると黄色から赤になります。
今回は写真を撮りながらタラタラ歩いた、というか立ち止まりが多かったので、かなりゆっくりペースだったようです🤣
🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺
今回は昨年秋にクリさん、あきっこさん、ハガレーナと一緒に芳ケ平ヒュッテに泊まってこの辺りを旅した際に、渋峠で購入した、こちらの「ビューポイント・志賀高原」を参考にルートを考えました。
このガイドブックには、なんと、21通りものコースが載っています。
数あるコースの中で、雨でも大丈夫なように、あまり高低差がなく、見所が沢山あり、かつ、ある程度歩き甲斐のあるコースはどれでしょう?
少し考えて、、
湿原や美しい池などの見所が随所にある『自然探勝コース』と、
琵琶池を中心にした『サンシャイントレール・水無池コース』を組合せ、
天気と時間が許すなら、志賀高原の構造が見渡せるという『坊寺山ピストン』も加えられればという登山届けを提出してきました。
この地図の②と⑤を繋いだルートです。
坊寺山は⑤の枠の下に位置しています。
🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙
ハガレーナの家を早朝4時に出発しました。
マルちゃんがマン喫前泊のクリさんを拾って来てくれました。
往路は上信越自動車道を使い、西側から回り込む形で志賀高原を目指しました。
距離190㎞!
高速料金も4000円超え!
志賀高原は遠い!
とはいえ高速をぶっ飛ばして来れるので、所要時間はコンビニ一回立ち寄り含め2時間45分です。
マルちゃんが「寄居からだと近いね~😆」と言ってました。
でしょ?でしょ?山に行くには最高の立地なのよ。
みんなで寄居に引っ越しておいでよ!とモウレツ勧誘しておきました(笑)
あの山は何、この山は何と、辺りをキョロキョロしながら、山に囲まれた長野県を気持ちよく走り(あ、運転はハガレーナです。ハガレーナ、ありがとう~⤴️)
木戸池到着は6時45分でした。
ホテルの前にはとても広い駐車場がありました。
隅にはトイレも!
この駐車場とトイレが揃っているという理由でここをスタート地点に決めました。
(途中蓮池に立ち寄りましたが『山の駅』はまだ閉まっていてトイレを借りることができませんでした)
ホテルのスタッフが庭に出ていたので、ここ(トイレの前)に車を停めてもよいか確認すると「別に構いませんよ」という返事でした。
ありがとうございます!
🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶
ほぼ予定通り、7時6分頃、歩き始めることができました。
小雨が降っていたので、みんなカッパを着て、木戸池からスタートします。
私は今回ポンチョを着ています。
このポンチョ姿が後々ツッコミどころ満載になるのですが、、💦💦
木戸池の周囲をぐるりと歩いてみます。
ハガレーナが湖畔の花を撮影中。
雨だからと言って山を諦めるのは勿体ない!
雨の日でも、いや雨だからこそ、こんなに素敵な写真が撮れるのです。
瑞々しい黄色と紫、そして、深い緑色の湖面には雨の波紋が広がります。
曇り空ですが、霧が出ていないので、視界は比較的クリアです。
紫色はヒオウギアヤメ、黄色はニッコウキスゲです。
今日は写真を撮りながら、おしゃべりしながら歩くことになると思ったので、コースタイムを×1.2で計算してきました。
湖畔の木道へ。
ホテルの対岸までやって来ました。
木戸池の説明がありました。
標高は1620M、深さは6m。
この池にはフナやワカサギ・ニジマスなどがいるようです。
大沼池、蓮池付近の湿地帯、三角池、田ノ原湿原、平床原と共に、旧志賀湖のなごりだと書いてあります。
旧志賀湖って、とても大きな湖だったのですね。
湖畔の途中に右手に登っていく階段が現れました。
どうやらこちらがルートのようなので登っていきます。
丘に登ると、広々とした窪地が目の前に広がりました。
草地の中にシラカバが点々と立ち、とても良い雰囲気です。
おりてみましょう!
そこは『田ノ原湿原』でした。
標高1610M。
志賀高原で最も典型的な高層湿原だそうです。
木道を歩きながら、みんなで撮影タイム!
ワタスゲだ~⤴️
可愛い(*≧з≦)
濡れそぼってクシャッとしておりますが、それでもやっぱり可愛いです。
あっちでも、、
こっちでも、、😁
ここだけで何枚写真を撮ったことか!(笑)
池溏もあったりして、とても素敵な高層湿原です。
この写真は振り返って見たところ。
左手の丘から下ってきました。
マルちゃんとハガレーナ🥰
クリさんの横にいるのは、地蔵でも岩でもなく、ポンチョを着たワタクシです😅
美しい景色の中に人物を入れると、より奥行きが出たり、ウェアの色が差し色になったりして、いい写真が撮れることが多いですが、グレーポンチョの私が入ると景観が損なわれるとハガレーナに言われました🤣🤣🤣
リュックを背負っているので、シルエットが不気味なんですよね😆
あ!
シャクナゲが咲いていますよ!
まだシャクナゲが咲いているなんて。
ここが気温が低いからなのか、あのシャクナゲが遅咲きなのか?
ヒメシャクナゲという種類みたいです。
小振りの花がとってもキュート🥰
登山道脇に沢山咲いていました。
こちらはギンリョウソウ。
略してギンちゃん😁
よく見るといくつも咲いていますが、写真を撮った時はあっちこっち向いているのがお父さんとお母さんで、真ん中の子達が三つ子だね!と話しました。
車道を渡ります。
これもギンちゃん??
ウサ耳みたいですね。
木道を進むと、異形の木々が現れました。
想像を膨らますと、色んなものに見えてくる😅
次の池が見えてきました。
雨脚が強くなり、水面に雨の当たる音が聞こえています。
『三角池』です。
標高1630M、深さ8.5m。
酸性が強いため、水中生物はあまりいないとのこと。
周囲は亜高山帯に属する樹林で、浅い根のクロベやアズマシャクナゲの群落があるそうです。
池の形が三角なのは、ドローン撮影しないとわからないですね😆
雨に濡れるミズキ科のゴゼンタチバナ。
妙な形の木が多い森でしたが、この木はその中でも最たるものでした。
岩の上に根をはり、登山道側に象の鼻のようにせりだしています。
後でガイドブックを見ると『根上がりの木』と名付けられていました。
まるで人間が補強したように、自らの根に鼓のような形の出っ張りを作り、あれ以上岩の方に近づかないようにしているみたいに見えます。
意志があるとしか思えませんね。
最後尾を歩いていたハガレーナに「ぶら下がってみて~⤴️」と言うと、チャレンジしてくれているところ。
木が濡れてヌルヌルするので手が掛けられずできませんでした💦
今度は可愛いキノコ撮影。
みんなでワーワー騒いでいます。
かわいいキノコたちですが、一部「なんじゃこりゃ?」のキノコが。
これはカビ?
まるで成人式の着物に使うファーの襟巻きみたいです😅
異形の木々に囲まれた森歩きが続きます。
まるで小さなドラゴンのような枝や、お腹いっぱいになりそうなパンケーキキノコ。
波紋がいっぱいの『上の小池』。
雨が止まないなぁ~😆
「9時頃から曇りのマークだったよ」と話してみる4人。
淡い期待を抱きながら歩いています。
標高1570M、深さ4.9m。
だいぶ下って来ましたね。
シュレーゲルアオガエルというドイツ語みたいな名前の蛙がいるようです。
そう言われると、聞こえてくる「ゲロゲロ」がドイツ語のように聞こえるから不思議(笑)
この時、時刻は8時10分。
一時間歩いてきて、少し小腹が空いたので、大判焼きやウィダーなどを食べて小休止しました。
私も脱いだポンチョを再びガバッと装着!
ポンチョは風がなければ、簡単でいい!
リュックも手も濡れません。
見た目は最悪だけど😅
こちらは『長池』。
結構広い池でしたが、なんの感慨もなく通りすぎました。
対岸の森がキレイなので、秋などには素敵かもしれません。
またまた異様な姿の、、これは『クロベ』だそうです。
ターボなら「赤くてもクロベ」と必ず言うなと思いました。
トイレのある広い場所に出ました。
信州大学教育学部の施設です。
車を停めるのここでも良かったねと話しましたが、その後「この広場はハイカーのためのものです。車の乗り入れは禁止」という看板がありました。
行楽シーズンにはここでお弁当を広げるハイカーで賑わうのでしょうか?
これは、雨に濡れると花びらが透明になるという『サンカヨウ』かなぁ。
あ、違う、これは『エイレンソウ』だ。
パンフレットに載っていた『サンカヨウ』はこちら。
雨に濡れると透明になるという神秘のお花。
時期的にも天候的にもドンピシャだったのですが、見つけられませんでした。
残念!
見てみたかった『スケルトンフラワー』😍
信大の自然研究路なので、花の名前が書かれた木札があちこちありました。
車道を横切ります。
またまた気持ちの良い小路。
『下の小池』です。
標高1610M、水深3m。
意外と深い!
最も代表的な高層湿原の池だそうです。
うん、ここは長池とは違う趣がありますよね。
ミツガシワという水草がはえるようです。
手前の緑色の草がそれなのかな?
今はまだ花が咲いていなかったので、ミツガシワの本気は見られませんでした。
花が咲けば、きっと何倍も素敵になると思います。
パンフレットに載っていた花の写真。
真ん中にあるのが『ミツガシワ』です。
ここは車道からすぐの場所なので、歩くのが苦手な方でも来れますね。
あ、そんな事言ったら、今回歩いた全ての池がそうだな。
車道を横切りながら、車道の右に入ったり左に入ったりして、ほぼ車道に沿って歩いているので、どの池も車から降りてすぐの所にあります。
キスゲ咲く広い場所に出ました。
スキー場のようです。
キスゲだ、キスゲだ~⤴️
緑色の世界を歩いてきたので、鮮やかな黄色を見ると心が浮き立ちます。
スキー場の斜面を埋め尽くすニッコウキスゲ。
花があちゃこちゃ向いているのが分かりますかね?
放射状に蕾をつけ、順番に花が開き、蝶の授粉を待ちます。
花はわずか一日で萎んでしまうのだそうです。
萎んで行くとき、兄弟たちに、「次は任せたよ~」と言いながら役目を終えるのでしょうか?
そう考えると情けなく萎んだ花の残骸も愛おしくなりますね。
オーナメントのようなコメツガの実と、タニウツギの咲く道に入って行きます。
スキーコースの間をショートカット!
草が濡れているので、脚がびしょびしょになりました💦💦
雨が止まない!!
でもみんな笑顔です。
まだ小雨なのでじぇんじぇん平気!😁
ガスってないのが、ホント良かった!
これでガスガスなら、みんな無言で歩くと思いますが(笑)
スキー場をどんどん下る。
下った先は『ワタスゲ平』という場所でした。
標高1530M。
かなり下ってきましたね。
ワタスゲは咲いてなくて、キスゲとバイケイソウの白い花が目立っていました。
辺りには紫色の花もいっぱい。
地下トンネルを通って車道の向こう側に行きます。
ゴールデンレトリバーの足跡?
わざとつけたのかな?
花の咲く道を行くと、、
大きな車道に出ました。
正面は山ノ内町・信州中野インター方面(私たちが朝車で来た道)、左手のトンネルが渋峠方面、右手前に行くと奥志賀です、多分。
ホントにそう?
志賀草津道路の三叉路であることは間違いない(笑)
車道を渡ると今日のコースの中間地点、『蓮池』です。
ここからは【後編】にしようと思います。
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