【群馬、赤城】冬枯れの『鍋割山』と『荒山』へ。小雪舞う稜線歩きで、富士山とスカイツリーを展望。2018年12月9日(日)
《登山難易度 4》
鍋割山山頂からこんにちは😃
いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます(^-^)
いよいよ本格的な冬がやって来ましたね。
今日は全国的にこの冬一番の冷え込みとなったようです。
この冬も沢山の雪道歩きをしたいと思っています。
この週末の寒波で、もしかして雪が降ったかなと思い、赤城山にでかけました。
雪の可能性が高かったのは黒檜山でしたが、姫が鍋割山に行ってみたいと言うので、鍋割山とお隣の荒山ピストンコースを計画しました。
今年の1月から始めた雪道歩きですが、ずっと夏靴で歩いていて、少し水が染みてきていたので、凍傷になるのは怖いですから、思いきって人生初の冬靴を昨日購入しました。
太田の石井スポーツで、親切なSさんにしっかり見てもらい、結果的にかなり予算オーバーになってしまいましたが、良い靴を手に入れることができました。
雪がいくらかでもあることを期待して、本日試し履き、冬靴デビューです。
まぁ、結果的には今日は雪が全く無かったので、靴底の硬い冬靴はとても歩きづらかっただけでした(涙)
雪や氷はないものの、地面が凍っていてカチコチの所が多かったので、最後は足の裏が痛くなりました。
少しずつ慣らしていかなくてはいけないですね。
アイゼンもリュックの中から出る機会はなく、張り切って持っていって、おとなしく持って帰って来ただけとなりました。
ま、冬はまだ始まったばかりですから、楽しみは来週以降に取って置きましょう。
今回は姫と二人です。
いつもよりゆっくりめ出発で、自宅を7時に出て姫を拾い、コンビニ経由、高速を使い、姫百合駐車場を目指します。
駐車場に着いたのは8時40分でした。
駐車場から見える荒山の山頂部は霧氷で白くなっています。
仮に雪がなくても、霧氷が見れると嬉しいな。
トイレに行って車に戻ると小雪が舞い始めていました。
かなり冷えています。
気温は多分氷点下。
9時11分、荒山高原へ向け出発です。
荒山高原までは標高差236M、樹林帯の中の階段を登っていきます。
9時31分、分岐通過です。
登山口から20分ですね。
暑くなったので、ここで一枚薄着にしました。
この辺りから岩場の登りになります。
なぜか白っちゃけてしまいましたが、風穴通過です。
温度計を見ると、マイナス5度でした。
9時57分、荒山高原に到着です。
駐車場から46分でした。
こちらは寒そう~な荒山。
風がゴーゴーと音を立てています。
これから向かう鍋割山方面。
雪が舞っています。
ここで、姫のおにぎりタイムです。
少し動くとすぐにお腹が減るらしい。
姫がおにぎりを食べている間、遠くを見ていると、あれ?あの山は?
富士山のような三角形が見えます。
姫があれは富士山だよ、と言いますが、あんなに大きく見えないだろ~と私は主張しておりました。
いやあの形は富士山だと姫が譲りません。
え~?そうか~?と私も譲りませんでしたが、答えは姫が正解。
富士山でした!
(尾根に向かう坂の途中でおじさんに「荒山高原から富士山は見えたかい?」と話しかけられ、やっぱりあれは富士山だったんだ!姫が正解じゃん!となりました)
あんなに大きく見えるんだ!とびっくりです。
そうそう、デバイスをオンにするのを忘れていて、ここでスタートさせました。
なので、スタート(緑色の右向き△)が荒山高原になっています。
今日歩いたコースです。
荒山高原で5分程休憩し、10時過ぎに尾根に向け歩き始めました。
毎回関東平野の大展望が楽しめる斜面です。
荒山も美しく全貌が見え始めます。
写真ではわからないですが、東京スカイツリーが見えます。
筑波山の双耳峰も見えます。
手前の山のシルエットも美しい。
眺めを楽しんでいると、沢山の人に話しかけられます。
鍋割山はお馴染みさんが大勢いらっしゃるらしく、皆さんお知り合いのようです。
「あの山は筑波山だよ」「スカイツリーは見えてるかい?」「あのおじいさんは96歳なんだよ」「また、あのじいさんがきたよ。寄居から毎週やってくるんだ。火起山で2時間座って昼を食べながら景色を眺めてるんだ」などと、情報の嵐です(笑)
皆さん、鍋割山が大好きなんですよね。
それがすごく伝わってきます。
どなたかは先週ワンちゃんを連れてきて、逃げられたらしいですね。
無事に戻ってきたらしいですが。
そんな鍋割山で起きる様々な出来事の情報交換をされていました。
10時33分、尾根に出ました。
(振り返って撮影)
荒山高原から標高差65Mです。
おしゃべりしながら景色を眺めていたので、荒山高原スタートから30分もかかってしまいました。
北側の展望です。
武尊山や谷川連峰は雲に隠れています。
草津白根山や四阿山方面も雲の中ですね。
これらの山々が全て見えたら圧巻でしょうね。
常連の皆さんは多分過去に見たことがあるのでしょう。
だから虜になって通うのだと思います。
とにかく広い関東平野を見渡しながら、尾根道を行きます。
富士山をバックに二人で記念撮影しましたが、肝心の富士山がよく見えませんね(涙)
前方に榛名山と浅間山が見えるようになってきました。
こちらから見る榛名山は埼玉から見る形とは大きく異なります。
埼玉からだとひとかたまりに見えますが、沢山の峰が無秩序に乱立していて、どこが中心だかわからず、少し不安な気持ちにさせます。
山頂が見えてきました。
11時ちょうど、鍋割山山頂(1332M)に到着しました。
気さくな団体さんにお願いして撮って頂きました。
山頂からの眺めはこちら。
右からターンして。
↑この写真に寄居のアイリスオーヤマや秩父の武甲山が写っているはずなんですが、分かりませんかね。
寄居のおじいさんが、今日は風が強かったからと、火起山ではなく山頂でお昼にしていて、姫が話しかけていました。
初め、「あそこにおおやまが見えるだろう?あそこが寄居だよ」と言うので、「大山ですか?」「おおやま知らないかい?」「はい、寄居の大山は知らないです」と話していたのですが、どうやら「アイリスオーヤマ」のことだと途中でわかり、そこを起点に(アイリスオーヤマがすごく目立ちます)色々な位置関係が分かりました。
山頂で1時間程ゆっくりし、再び荒山高原へ戻ります。
火起山の岩場にて。
荒山の霧氷は消えましたが、地蔵岳はまだ白く残っていますね。
春にはピンク色のつつじが美しかった尾根です。
この後向こうに見える三角形の荒山に登ろうと思っています。
12時41分、荒山高原まで下って来ました。
ここからはまだ歩いたことがない荒山への登山道になります。
風の音がすごいです。
北側からつよい風が吹き付けているので、もしもあまりに風が強く当たるようなら、15分で行ける展望広場まで行って、そこで展望を楽しんで引き返そうかねといいながら、登って行きました。
荒山高原から20分、午後1時ちょうどに展望広場に着きました。
ん?展望広場?
辺りは樹木に囲まれ何も見えません。
これでは登ってきた意味がない。
ですので、このまま進みます。
ちょうど下って来られた方がいたので、風が強いですか?と聞くと、「所々強く吹くところがあるけど、大したことないよ、大丈夫」と言ってくれたので、このまま山頂を目指します。
霜が解けて滑りやすくなった南面の道です。
春にはつつじがきれいなんでしょうね。
ジグを切って高度を稼ぎます。
左手を見ると、鍋割山が下の方になってきました。
見晴らしが良くなって来ました。
登山道脇に大きな赤松(?)もあります。
急登が一段落。
なだらかな道になります。
相変わらず風の音だけはグオーグオーと聞こえていますが、尾根の南面を巻いて歩いていているので大丈夫です。
もうひと登りあるようです。
荒山までの道のりで何度か服を脱いだり着たりしました。
急坂を登っていると暑いし、風が当たると寒いし、なかなか忙しいです。
北側が抜けた尾根にいると寒いので、急いで森の中に入ります。
ここからは最後の登りです。
岩場が多くなり、ロープなども現れます。
私は特に、冬靴のソールが硬かったので、この登りは苦労しました。
まだ慣れない(涙)
山頂が見えてきました。
午後1時55分、荒山山頂(1572M)に到着です。
荒山高原から55分でした。
荒山高原から標高差310Mだったみたいですね。
そんなにあったんだ!びっくり。
荒山山頂は鍋割山とは対照的にとても静かです(風の音はすごいですが)。
登り途中にも、すれ違ったのは数人でした。
荒山に登ると、鍋割山からは見えない地蔵岳や黒檜山などの赤城山塊が見渡せるのかと想像していましたが、樹木の間に地蔵岳が少し見えるだけでした(涙)
こりゃ葉が繁ってる頃なら何も見えないな。
こちらは長七郎山でしょうか。
どこかから展望はないかと探していると、北側斜面に霧氷が残っていました!
不思議なことに、この空間にだけ霧氷が残っています。
まるで雪の女王に息を吹き掛けられたみたい。
では、日が暮れる前に下山しましょう。
午後2時7分、荒山を後にしました。
滑らないように注意しながら、、。
疲れてもきて、ソールの硬さが堪えます。
登りの時、座って一服していた男性がいた小広い場所に立ち寄りました。
西陽が当たって、何かが強い光を反射していました。
多分川だったんじゃないかなと思います。
この後、荒山高原を午後3時に通過しました。
左手から傾いた陽が射し込み、針葉樹の中の茶色い小道が雰囲気良かったです。
少し前からお腹が痛くなっていたので、休憩も取らず、ひたすら駐車場(トイレ)に急ぎました。
冬場は冷えるとお腹がゆるくなるので今後は気を付けなければ、、(涙)
姫百合駐車場に帰り着いたのは午後3時35分でした。
歩いている時には分かりませんでしたが、靴を脱いだり帽子を取ったり、帰り支度をしていると、津々と冷えてきて、凍えました。
自動販売機で温かい飲み物を買って、手を温めながら飲みました。
駐車場には自慢の愛車を並べてドライバーが何人も寒そうに足踏みしながら立ち話をしています。
私たちハイカーの車がいなくなったら、ドリフト(?)とかして遊ぶのだと思います。
色んな趣味の人がいて、様々なコミュニティがあるんだなと思いました。
それにしても、寒そう~(涙)
今日は朝のうち荒山の方に霧氷ができていましたが、先に鍋割山に行ってしまった(展望の良いうちに登っておきたかった)ので、お昼になると荒山の霧氷も解けてしまいました。
小雪が舞うタイミングもありましたが、楽しみにしていた雪道歩きは叶いませんでしたし、霧氷もほんのちょっとでした。
雪道で新しい冬靴を試す機会が今週末訪れると嬉しいです。
帰りの車でのエピソードをひとつ。
今日は姫と二人旅でした。
プロフィールにも書いてある通り、姫はお金持ちらしく(何しろ別荘も所有しているくらいですから)、持参するお菓子がいつも貰い物の高級菓子であることは前に述べました。
ですが、私たちコマクサ探検隊の中では、ワガママ姫、あるいはパチ姫と呼ばれています。
パチ姫のパチはパチンコではなく、パチモンのパチです(私が名付けました)。
しかし、さすがにブログで公にするのはかわいそうかなと思い、最近は本人の希望通り「姫」と呼んでいるのです。
とは言え、私は内心では、そこに「パチ」を付けていて、概ねそのように対応しています。
しかし!
今日、どうやら「姫」は本物のお嬢様であるらしいことが分かったのです!
それがわかったのはやはりお菓子でした。
私が地元のスーパー「ヤオコー」で購入したチョコレートのワッフルをお菓子に選び、それが若干高めだった(ま、108円ですが)ので、他の菓子は安いのでいいやと思い、駄菓子コーナーの「ハムカツ」と「ポテチ」(それぞれ20~30円)を袋に入れて渡しました。
帰りの車でお菓子を食べようと袋からその駄菓子を出し、姫が「これ、なぁに?」と。
「え!?知らないの?駄菓子のハムカツだよ」と言うと、「食べたことない。どんな味がするの?」と言うので、「悪魔的な味だよ。すごーく体に悪そうな、でも一度食べたら病みつきになる」と伝えました。
おそるおそる薄っぺらいハムカツのはじっこをかじった姫。
黙って残りのハムカツを運転する私に差し出し、「みほさんにあげる。好きなんでしょ?」と。
「え!?だめ?美味しくない?」と言うと、「う~ん、油がちょっと」と。
「あ、そう。じゃあポテチの方を食べてみて!そっちなら大丈夫だと思う。ハガレーナが大好きで、よく買ってくるんだよ」と言いました。
ポテチの方は「これはまあ食べられるかも」と食べていましたが、結局半分くらい食べて、残りを私に返して来ました。
どうやらお気に召さなかったようです。
自分の子供にも食べさせたことがないそうな。
ひょえ~!
そんな人が埼玉の片田舎に住んでるんだ!
子供がちいさいころ、この駄菓子買って~!とせがまなかったのだろうか?
驚き、もものきです。
私が小学生時代、島根の山の中で、毎日おばあちゃんから渡される30円を握りしめて近所の駄菓子屋へ走り、チロルチョコやベビースターラーメンなど買って大切に食べてたというのに!
多分その頃こいつは、あ、失礼、この方は、手作りクッキーやイチゴのショートケーキなど召し上がっていたのだろう。チッ!
パチモン姫は実はホントの「姫」だったんだ!とビックリしたエピソードでした。
パチ姫などと呼んですまぬ。
ま、生まれ育ちはともかく、お気楽隊に所属する限り、そのワガママは直してもらいたいが、、。
今回の山旅も、ラインで私が「出発、何時なら大丈夫? 6時でいいかな?」(本当は5時と言いたい所を譲って6時と言った)と送ると、
「7時がいい!」と。
あー、そう。
う~ん、初めに5時でいいかと聞けば良かった、失敗したぜ(涙)
霧氷は諦めるしかないな、と思ったのでした。おしまい。
姫百合駐車場0911~(22分)~分岐0933(4分)~(20分)~荒山高原0957(5分)~(31分)~尾根1033~(27分)~鍋割山山頂1100(1時間)~(41分)~荒山高原1241~(19分)~展望広場1300~(55分)~荒山山頂1355(12分)~(53分)~荒山高原1500~(35分)~姫百合駐車場1535
全行程 6時間24分
(うち歩行時間 5時間3分)
※参考(標準CTは 4時間40分)
荒山高原からスタートしたデバイスデータです。
最大標高差 552M (1020M~1572M)
累積標高差 667M
パーティー 2名(姫と私)
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。