50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【山梨、甲州】『小金沢山』から『牛奥ノ雁ケ腹摺山』へ。《後編》2018年12月1日(土)

《登山難易度 4》

小金沢山から牛奥ノ雁ケ腹摺山へと縦走した、富士山展望の旅《後編》です。


小金沢山から笹の尾根を下ってきて、奥秩父奥多摩側も富士山も見渡せる絶好のランチスポットがありましたので、笹の斜面に腰をおろしてランチを楽しみました。

時刻は11時15分です。

座ったまま、見える範囲を撮影してみました。

正面はこれから向かう牛奥ノ雁ケ腹摺山。

こちらは奥多摩方面です。

この日は一日中、山梨側は雲はないももも白くハレーションを起こしているみたいにうっすらしていましたが、奥多摩奥秩父方面は山脈をくっきりはっきり見ることが出来ました。

すごく特徴的な山が無いので、名前はわからないのですが、重なる峰々が素敵でした。

この眺めを楽しみながらのウキウキランチとなりましたが、場所がわずかに斜面だったので(座るのには快適でした)、二度もジェットボイルを倒してしまい、貴重なお湯を失いました(涙)

「富士山のしずく」という水を持ってきていたので、ふるさとに帰りたかったのかも、、。

デザートとして、この前の山のテレビで見た「大福にお湯を注いで簡単おしるこ」を試す予定にしていたのですが(花子は大福、ハガレーナは最中、私はきんつばを用意してスタンバイしていたのですが)、お湯が無くなったのでできなくなりました(涙)

とはいえ、ポカポカした陽射しの笹原でお昼休憩していると、幾人かのハイカーが、「良いところ見つけたね~😃」「気持ち良さそうだね~😃」と言いながら、前を通って行きました。

山頂は風が強かったし、岩だったり泥土だったりするので、ランチをするなら、ここ、おすすめです(^-^)

出発前に富士山と二人。

富士山が薄~くなっちゃいましたが、富士山と三人。

45分程ランチ休憩して、12時ちょうどに出発です。

笹原を少し下り、森に入って行きます。

倒木が多いですが、行程が短いですし、小金沢山手前の森よりは明るくていいです。

花子が「少し食べ過ぎた~(涙)体が重い~(涙)」と言いながら登っていました。

森を抜けると再び開けた楽しい笹原となり、展望こそないものの、楽しい笹原歩きができます。

この道は広々として、快適でした。

ここからひと登りで山頂です。

12時24分、山頂に到着しました。

牛奥ノ雁ケ腹摺山(1990M)です。

こちらにも例のQRコードがありました。

そして、みやっちさんがブログに書かれていた暗号文のような山名のアルファベット表示。

なるほど👀

確かに暗号に見える(笑)

ここで花子のお父上からメールが来て、このコースは39年前に歩いたことがあるのだそう。

当時小金沢山、牛奥ノ雁ケ腹摺山から黒岳、湯ノ沢峠へと歩き、蘇我塩鉱泉に下られたとか。

ロングルートですね~!

花子のお父上は、大学時代から現在まで、50年以上山を歩き続けているベテラン中のベテランです。

私も高校からずっと続けていれば、今ごろはテント泊縦走などもできる猛者になれていたのだろうか?

大学でヨット部に入り、その後も海に関わっていましたから、山への足が遠退き、ブランクが空いてしまったことが悔やまれます。

そんな事をおもいながら富士山を眺めました。

今日の富士山は一日中雲がかかることがなく、その秀麗を薄~いベールか御簾かすりガラス(何が一番ピッタリくるのか?)越しに見ることが出来ました。

少しだけ雲がある方がクリアに見えるのでしょうね。

バスの時間もありますので、12時30分、下山開始です。

さらば、牛奥ノ雁ケ腹摺山。

(振り返って)

ここからはみやっちさんのブログにも多分載っていないルート(何度も登られているかもしれないのでもしかしたらあるのかもしれませんが)です。

人気のブロガーの皆さんは、健脚の方が多いので、ここから更に黒岳方面へ縦走されたりします。

私たちのような体力に自信のないお気楽隊は、ブログを参考にしつつも、そのすべてを歩き通すことはできないので、いつもショートカットルートを考えなくてはいけないのです。

なので、ブログでまだ見たことのない未知のルートが始まります。

笹原を下り始めると、いきなりとても面白い景色が広がります。

一面に広がる枯れ木の林。

北八ヶ岳でよく目にする縞枯れ現象でしょうか?

それとも台風などの塩害にでもあった?

理由は分かりませんが、山頂直下は広範囲に枯れ木の森になっています。

死の世界のようにも見えますが、枯れ木の間に大菩薩湖も見えますし、歩いていて何とも不思議で楽しい道でした。

枯れ木の森を下って少し登り返します。

西側の展望がひらけたパノラマ台です。

スマホの写真では伝わりにくいと思いますが、肉眼で見ると、美しい冬枯れの森が広がっていました。

美しい展望とはここでお別れ。

いよいよ下りになります。

次の車道まで40分程。

バスの時間がありますからどんどん下りましょう。

結構な急坂なので、転ばないように、いきなりペースが落ちます(涙)

登りは嫌いだけど、下りは苦手です。

じゃあ何で山に登る?と言われそうですが。

ずーっと山頂か稜線がいい(笑)

「でも苦労して登らないとつまらないんだよね、私たちってワガママよね~」などと話しながら下りました。

楽勝が大好きだけど、ちょっと苦しくもないとつまらない。

矛盾してますよねぇ。

「山に登る人はみんなMなんだよ」とウォーリーに言われました(笑)

森をしばらく下っていくと、展望の良い場所に出ました!

大菩薩嶺、大菩薩湖、林道も見えます。

向こうの高い山は何でしょう?

アップにして右からターン。

花子が写真を父上に送って確認してもらったところ、正面の山は金峰山でした。

この写真を拡大すると、五丈岩が見える気がします。

ここで、花子と山座同定していると、後ろでいつも冷静なハガレーナが「バスの時間、大丈夫?」と。

あっ、忘れてた!

何かに夢中になると、すぐに大切なことを忘れる(涙)

車道まで出て、そこからバス停まで30分かかるので、バスの時刻が2時10分として、逆算すると1時30~40分には車道まで降りておきたい!

この時1時25分位だったので、急がないと!

慌てて歩き始めます。

前方に何か標識が現れました。

どうやら右手の柵を開けて若木の植林帯の中を下って行くようです。

私たちと同じバスを利用するものと思われるカップルが、少し前に私たちを追い抜いて先に降りて行ったので、フェンスを反対側から紐で結んでいて、紐をほどくのに手間取ります。

「え~!これを開けるの~?」などと騒ぎながら、紐をほどきますが、気持ちが焦っているので、余計にうまくいかない(涙)

こんな感じの斜面です。

前方に車道が見えます。

先に行ったカップルがフェンスから出る所だったので、開けといて~!と思いましたが、叫ぶこともできず、、。

またまたフェンスを開けなければいけません。

今度は三ヶ所、しっかりと止めてあります。

フェンスを出てから、今度は大慌てで花子とハガレーナが紐を結んでいるところ。

車道で二人を待ちます。

この時時刻は1時32分。

この後の道はコースタイム30分なので、2時10分のバスにギリギリ間に合うかどうかというところ。

急ぎましょう!

このまま車道を歩くのかと思いきや、ショートカット道があるので、そちらに入って行きます。

またまたフェンスの中に入るのかと焦りましたが、今度はフェンスに沿って外側を下っていく道でした。

あの先からフェンスを離れます。

道が途中からいきなり林道になりました。

林道に横から合流するのかと思っていましたが、山道がそのまま広くなり林道に変わるようです。

小走りで黙々と行きます。

普通ならもう登りもなくなり、一日の思い出など喋りながら、のんびり下ることが多い林道歩きですが、皆内心必死です。

歩ける最大スピードで黙々と。

振り返ると歩いてきた植林の斜面が見えました。

1時50分、ゲートを通ります。

(振り返って撮影)

広い車道に出ました。

ここで右に行くのか左に行くのか少し迷いました。

ちょっと前まで「←バス停」の看板がちょこちょこあったのに、車道に出ると何の標識もありません。

右に行くと登り、左は下りとなっていますが、自分達が地図上のどの地点に出てきたのかはっきりわからなかったので、ちょっと迷いました。

「なんで急に標識が無くなるのよ~(涙)」

「不親切だよね。ここにこそ標識が必要だよ~(涙)」などと話しました。

地図を見なおして、多分左手だ!と思い、下りの道を駆け下ることにしました。

向かう先はすずらん昆虫館なので、私はてっきり少し町になっているのかと想像していました。

行けども行けども全く町らしき気配にならないことを不安に感じならが走ります。

一本遅らせてもまだバスはありますが、今日は一日タイムスケジュール通りにやってこれたので、これで最後目の前でバスを見送るなんてことになるのは嫌だと思い、皆頑張っていました。

私も走っているつもりなのですが、多分縦に揺れているだけで前に足が伸びていないので、ザックがガチャガチャいうばかり。

音だけは賑やかに走っているつもりの私の横を、ハガレーナが早歩きで抜き去ったのはショックでした(涙)

ゲート通過から13分。

2時3分にバス停に到着しました。

間に合った~!とほっとして時刻表を見ると、なんと2時16分でした。

やだ、間違えちゃった、ごめん。

ぜんぜん余裕だったじゃん。

すずらん館はこんな感じ。

町ではなかったです(笑)

ここでバスを待ちながらボーッと地図を見ていて、「ん?待てよ?私たち車道を歩いて(走って)来たけど、もしかして道を間違えてたかも!?」と気がつきます。

地図をよく見ると、ゲートの手前に左手に入る山道があるではないですか。

あれ~?そんな道あったかなぁ?

三人ともだ~れも気がつきませんでした。

石ぐるまに乗ったりしないよう、足下ばかり見て下ったので気がつかなかったのだと思います。

バス停の車道を挟んで反対側を見ると、真っ直ぐに下ってくる山道がありました。

あそこを下ってくるんだったんだ~(涙)

だから車道に出た所に標識が無かったのね。

不親切だなんて思ってスミマセン。

↑の地図の「◀️30」と書いてある辺りで車道に出ましたが、左手に赤い道があったみたいです。

私たちは赤い点々の書いてあるバスの車道を歩いたのでだいぶ大回りしてしまいました(涙)

この後2時16分のバスに乗り、15分かけて、上日川峠へと戻りました。

バスの車窓からは大菩薩嶺の峰々が鮮やかに見渡せ、つくづくキレイな山域だなぁと感じました。

最後は道を間違えたり、車道を駆け足したり(私がバスの時刻を勘違いしていたから)で少し疲れましたが、結果バス停着2時の予定にしていて、2時3分着だったのですから、今日は全て計画通りに歩き通せたと言えます。

展望も素晴らしく、楽しい初冬のハイキングとなりました。


上日川峠0717~(30分)~車道0747~(28分)~林道0815(7分)~(48分)~石丸峠0910~(15分)~天狗棚山0925~(21分)~狼平0946~(14分)~小ピーク1000(5分バナナ)~(26分)~ニセピーク1031~(13分)~小金沢山山頂1044(21分)~(10分)~笹原1115(45分ランチ)~(24分)~牛奥ノ雁ケ腹摺山山頂1224(6分)~(13分)~パノラマ台1243~(49分)~車道1332~(18分)~ゲート1350~(13分)~すずらん館バス停1403


全行程 6時間46分

(うち歩行時間 5時間22分)

※参考(標準CTは 4時間50分)

歩数 18000歩

標高差 474M(1540M~2014M)

累積標高差 617M

パーティー 3名(コマクサとメイちゃんの合同チーム)


最後までご覧頂き、ありがとうございました❗

来週は姫と二人で浅間山か赤城山に行ってきます(^o^)/~~

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