【山梨、甲州】秀麗富嶽12景No.2。石丸峠から、『小金沢山』と『牛奥ノ雁ケ腹摺山』へ《前編》一日中雲が一切かかならい素っぴん富士山を楽しみました。2018年12月1日(土)
《登山難易度 4》
日本一名前が長い山、牛奥ノ雁ケ腹摺山からこんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
先週大峠から雁ケ腹摺山と姥子山に登った際、秀麗富嶽12景の存在を知り、コンプリートしたくなりましたので、今週は秀麗富嶽12景の2番に数えられる、小金沢山と牛奥ノ雁ケ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)に出掛けました。
昨年二度ほど大菩薩嶺には登っていますが、大菩薩峠から南側には行ったことがなかったので、初めての小金沢連嶺歩きとなります。
みやっちさんのブログで多く見かけるこの山域は、気持ちの良い笹の尾根歩きが楽しめるはず!(みやっちさんはとうの昔に12景制覇されています)
大菩薩嶺に登った時の登山口と同じ、上日川峠からスタートし、石丸峠→小金沢山→牛奥ノ雁ケ腹摺山→すずらん昆虫館バス停→(バス利用)→上日川峠と、回って来ようと思います。
今回はお気楽隊では珍しく一部バス利用です。
しかも帰りに利用するので、下山時間を気にしながら、なるべく計画通りに歩きたいと思っています。
バスは最終便の一本前(一時間前)の便を利用する予定を立てました。
万が一計画通りに歩けなかったりした時にも、一時間余裕がある形です。
何しろお気楽隊は計画通りにいかない事が多々あるので、、(涙)
もしもその最終便にも間に合わなかったら、下山してから6キロも車道歩き(しかも登り)をしなければいけなくなるので、何とかそれだけは避けたい!
自宅を4時にスタートし、ハガレーナ、花子とピックアップし、雁坂峠経由で上日川峠を目指します。
この雁坂トンネルには毎回感謝感謝です。
あなたのお陰で私たち埼玉県北住民が気軽に山梨県に行けるようになりました。
雁坂峠までの埼玉県側の道のりが長くて、冬期は凍結箇所もあったりして疲れますが、トンネルを越えて山梨県側に入ってからはスーイスイで、大菩薩嶺やほったらかしの湯などにいけるのですから、最高です。
あとは皆野まで延びている有料道路が秩父の市街地をエスケープして、ズドーンと奥秩父まで繋がる日を首を長くして待ちましょう!
ということで、今はまだエッチラオッチラ国道140号を走り、途中秩父のコンビニに寄り食料調達し上日川峠に向かいます。
峠に到着したのは、私の計画ピタリ賞の6時50分でした。
朝から幸先いいです。
トイレと支度を済ませ、7時12分に歩き始めます。
初め駐車場から間違えて車道を少し登ってしまい、あれ?この道でいいんだっけ?と地図を確認すると、上日川峠の分岐から石丸峠へ向かう道があることがわかり、慌ててUターンし、5分程ロスしました。
お天気良くて浮かれすぎです(涙)
十字路の左手に下る道が入口です。
7時25分、大菩薩湖展望台への分岐を通過します。
沢を渡ったりもします。
沢沿いに少しずつ下る歩きやすい道でした。
幾度か沢を横切ります。
いくらかアップダウンもありつつ、少しずつ高度を下げ、
大菩薩湖に流れ込む沢を横切るこの辺りが最低標高だったのではと思います。
7時42分、北岸分岐です。
大菩薩湖の近くまで行ける遊歩道があるようで、その休憩地となっているのか、ベンチなど置いてありました。
暑くなってきたのでベンチにリュックをおろし、衣服調整しました。
7時47分、車道を横切ります。
左手から登ってきました。
5分のロスタイムを除くと、スタートから30分なので、コースタイム通りです。
小屋平というバス停がありました。
帰りにバスで通る道です。
すぐ目の前の樹林帯に入って行きます。
つづら折れ箇所もたまにありますが、ほぼ直登です。
8時15分、再び車道(砂利の林道)に出ました。
林道を150M程(地図によると)右手に歩きます。
「石丸峠登山口が崩れたため登山口を250M先に変更しました」との看板が。
こちらが崩壊した元登山口。
階段が崩れ、笹が道に流れ出していました。
新しい登山口を過ぎて先に行くと、林道のカーブの所に見晴らしの良い場所がありました。
眼下に青く輝く大菩薩湖です。
そして、本日初の富士山です。
ピーカンの空に、朝日を浴びて白く輝く富士山(^-^)
これからもう少し輪郭がクリアになるといいな。
こちらが新しい登山口です。
熊に注意の黄色い看板が目立っています。
ターボならここで「熊ったなぁ(困ったなぁ)」と言うでしょう。
このルートはどうやら登山者が少ないようなので、熊鈴を鳴らして歩きましょう。
上日川峠の道路で20人位の団体さんが体操していましたし、車も多く停まっていましたが、皆さん大菩薩嶺に行かれます。
石丸峠までの登りが今日一番の標高差になります。
上日川峠の登山口から40M程下った谷から石丸峠(1900Mちょっと)まで標高差360M。
さっきの林道まで既に標高差160M位登って来ていると思うので、残り200Mちょっとというところでしょうか。
一気に登る直登道です。
途中上から瀬戸だいやに似た若い男性が駆け下ってきて、私たちを熊とでも思ったか「ぅわっ!」とビックリしていました。
その後もすごいスピードでタタタタタ~と走り下っていき、あっという間に姿が見えなくなりました。
い、今のは一体何だったんだ!?っていうくらいのスピード。
あの若者はどこまで行くのでしょう。
今まですれ違った誰よりも速かった!
鹿の化身か!?
少し道がなだらかになりました。
左手を見ると、それはそれは美しい青空と笹の尾根。
今日は晴れ続ける!と確信したので、花子に前々から思っていたことを告白しました。
それは「花子雨女疑惑」です。
何となく花子と山に行くと、雨だったり、霧だったりすることが多く、花子が家族と出掛けた話を聞いても、激しい雨に降られたとか、一日何も見えなくて辛かったなどという話が多い気がしていて、「花子ってもしかして雨女なんじゃ!?」と前々から思っていたのです。
すると、花子は「え!?そうなの!?自分ではそんな事思ったこともないけど!」とのこと。
そうなんだ!
じゃあきっと違うね。
普通雨女、雨男は、うちの夫や姫のように、自覚している事が多いですから。
本人がそう思っていないということは違うということです。
今まで怖くて聞けなかったのですが、話して良かった!
安心しました(笑)
今日は一日多分ピーカンの晴れ!
すると「いやいやいや、そんな事言って、最後に富士山が雲に隠れたり雪が降りだしたりするかもよ~」と言っているので、もしもそうなったら「花子雨女説」確定となり、今後のお誘いが減ることになるな!などと話しながら歩きました。
そんな事を笑って話せる程に、今日は素晴らしいお天気です\(^^)/
森の苔の間にはまん丸の氷の結晶が。
おおおおお~、見晴らしの良い所に出てきました~😃
素晴らしい眺めです。
この景色を見て、ハガレーナが「こりゃあ、ターボは見たかったろうね~」と。
こういう景色がターボは大好きですから。
遠くの雲がなければ、あるいは霞んでいなければ、この場所は富士山と南アルプスを同時に見られる絶景スポットなのだと思います。
今日は残念ながら南アルプスは霞んでいて見ることができませんでした。
風が強く吹いていて寒くなったので、脱いでいた上着やネックウォーマーを再装着しました。
石丸峠らしきものが見えてきました。
強い風が吹くなか笹が揺れていて、打ち寄せる波のように見えます。
森の中にもあった、氷の粒々。
あられが降ったのでしょうか。
笹に霜が降りて、キラキラ輝いています。
美しいガラス細工のようだと思い皆に伝えると、ハガレーナが「カビみたい~」と。
「カビ!?💢」と私が言うと、「ヤバい、カビって言っちゃった。ブログに書かれる!」と言っておりました。
姫のゴミ発言と同じ匂いを感じます。
ハガレーナ、お前もか!的な(笑)
9時10分、石丸峠に到着です。
車道(バス道)から1時間23分でした。
今日の時刻チェックはハガレーナがやってくれています。
会社の同僚に戴いたという格好いい吊り下げ式の時計で、初めはリュックの肩ベルトにつけていましたが、いざ時刻を見ようと思ったら近すぎて(老眼で)見えなかったのには笑いました。
その後はサブバッグにつけかえて、分岐毎に時刻を教えてくれました。
左を見ると、気持ちの良い笹の尾根が広がっています。
熊沢山へ至る稜線です。
あのピークを越えると大菩薩峠になります。
振り返ると小金沢山とそれに隠れそうな富士山。
この後しばらく富士山は山の陰になりますね。
笹の中を少し奥まで行くと、こちらに石丸峠の小さな標識がありました。
こっちが石丸峠だったのか!
危うく気がつかないで通りすぎるところでした。
小金沢山へ向かいます。
すぐに左手に牛ノ寝通りへの分岐が現れます。
ここを左に入ると、先日みやっちさんが歩かれた長い長い牛ノ寝通りです。
ブログを拝見すると紅葉が素晴らしかったので、いつか自分たちも歩いてみたいですが、何しろ行程が長そうなので、よくコースを考えないといけません。
そんな事をみんなに話していて、ここでターボなら「紅葉を見にいこーよー」と言うのだろうなと想像しました(笑)
この前のみやっちさんの写真を見て、「紅葉みてこーよー(高揚)した!」と言ってましたし(涙)
小金沢山に向かう手前に1957Mピークをがあるので、まずはそこに向かって登ります。
この辺りは風当たりが強く気温が低いのか、氷の雪が増えてきました。
写真では分かりにくいですが、まるで金平糖のように角が生えていて可愛いし、踏むとザクザク音がして歩くのが楽しいです。
1957Mピークを越えます。
天狗棚山というみたいです。
振り返ると大菩薩方面の素晴らしい景色が。
手前の笹尾根は熊沢山で、奥が妙見ノ頭と大菩薩嶺の雷岩です。
どこまでも青い空に飛行機雲がありました。
最高に気持ちいいです。
嬉しくなって3人で記念撮影。
今日のメンバーは、ハガレーナと花子と私です。
目の前には少し遠くなった大菩薩湖。
アルプスは見えないですね~(涙)
と思って写真を拡大して見ると、雲の間に何となくアルプスらしきものが。
雲だか山稜だかよく分かりませんが(涙)
行くてには小金沢山へ向かう気持ちの良さそうな道が見えます。
天狗棚まで下ります。
(振り返って見たところ)
岩場の先は断崖絶壁。
天狗棚(岩場)からの眺めはこちら。
右からターンして。
笹原を歩いて行きます。
モコモコとした笹の原っぱ。
ここは雪が積もったら雪合戦ができそうな所ですね。
ピークから標高差40M程下ってきました。
何か標識があったので近くに寄ってみると、かろうじて「狼平」と読めました。
なるほどここは狼平という所なのですね。
時刻は9時46分です。
石丸峠から35分位歩いてきました。
振り返ればこの景色!
いやぁ、清々しい。
花子が、「エアコンとかのコマーシャルに出てきそうな景色だね~😃」と言ってました。
確かに!
嬉しくなって3人で再びの記念撮影。
ハガレーナの手とピークが被ったので、もう一枚(^^;
その後一度ピークを越えて次のピークでモグモグタイムです。
今日は風が強く吹いていますが、時々森の中に入ると風が弱まるので助かります。
大菩薩嶺方面の尾根は風を遮るものが無いので、今日は大変かもしれませんね。
小金沢山が近くなると、森の中を歩くことが多くなります。
地図にも書いてある通り、「朽ちた倒木や木の根などで歩きにくい」です。
石丸峠から小金沢山まではコースタイム1時間10分です。
笹尾根を快調に歩いているときはそこまでかかるかな?と思っていましたが、この森の中の道で、手間取るのかもしれないねと話しました。
苔の美しい森でした。
森の中の道は少し迷いやすいので、ピンクテープが沢山ありました。
前方のテープがバタバタと勢いよくはためいているのがわかると思います。
森の中にいても、強風がグォーグォーと吹き荒れているのが分かりました。
ずっと先のピークにある木が強風に煽られて、ユラユラ揺れています。
「あれがきっと山頂だね。山頂は風が強そうね~(涙)」と言いながら登っていきましたが、
結果、ニセピークでした(涙)
地図の通り、倒木が多く荒れ放題といった雰囲気ですが、ピンクテープは比較的丁寧に設置してあるので、迷うことはありません。
多分今度こそ山頂です。
10時44分、小金沢山山頂(2014M)に到着です。
石丸峠から1時間30分でした。
地図上のコースタイムよりはかかっていますが、私が設定した予定コースタイム通りでした。
なるほど、秀麗富嶽12景に選ばれるだけのことはあります。
真正面に富士山がこちらを向いて立っています(笑)
裾野を広げて「私を見て!」と言ってるみたい。
山頂からは北東側の展望も素晴らしいです。
あの三角ピークは雲取山ではないかしら?
花子がご家族と過去に登っているので、確認して、「そうかもね」となりました。
あんなに格好いいのですから、絶対有名な山だと思います。
あっちに行ったりこっちに行ったりしながら眺めを楽しみ、地図を広げてあーじゃねこーじゃねと山座同定し、20分程山頂で過ごしました。
出発前に3人で記念撮影。
よく見ると山頂標識の隅に「ご登頂おめでとうございます」の労いの言葉と共に、「ご褒美画像」のQRコードがありました。
ここまで来て天候不順で富士山が見えなかったりした方の為なんでしょうね。
お心遣い、痛み入ります。
これって、もしかして秀麗富嶽12景、全ての山にあるんでしょうか?(と今ごろ気がつく私)
あちゃー、ちゃんと読み込んでおけば良かったわ~(涙)
そしたら、QRコードもコンプリートできたのに!
山頂を後にしてからは、笹の中の道を下ります。
地図に「ササ原には鹿道多い。入り込まないよう注意」とあります。
確かに辺りは鹿道だらけです(上の写真)。
狼平で「キューン」という鹿の鳴き交わす声が聞こえていたので、鹿に会えないかなと期待して歩きましたが、本物の鹿には会えませんでした。
会えたのはあの登りですれ違った「鹿男」のみ。
少し下ると眺めの良い笹原に出ました。
右に目を転じると、富士山も再び顔を出しました!
そして、不思議とあまり風も強くありません。
お日様の陽射しも暖かくとてもいい感じの場所です。
バナナエネルギーもそろそろ切れてきていたので、ここらでお昼休憩することにします。
ブログも長くなりすぎている気がするので、ここで《前編》としてアップしようと思います。
《後編》に続きます。

























































































