【長野、小諸】『浅間山外輪山』で今シーズン初の雪道歩き&ソロハイク。2018年12月16日(日)
《登山難易度 2》
浅間山外輪山、トーミの頭からこんにちは。
先週赤城山でスタートさせたかった雪道ハイクですが、残念ながら雪が積もってなかったので、今週は確実に雪道歩きができそうな浅間山に出掛けました。
お気楽隊メンバーはみんな都合が悪かったので、次女を誘っていましたが、課題が終わらないとのことで、今回生まれて初めてのソロハイクになります。
いつか体験してみたいと思いつつ、なかなか機会がなかった単独行。
自分がどんな心持ちになるのか、絶景を見てどんな風に感じるのか、実は興味津々なのです。
新しく購入した冬靴がどんな具合かも確かめたいと思います。
当初の計画(と言っても自分一人だといいかげんになるので、実は大して何も考えていなかったのですが)では、3時過ぎに起床して、4時には自宅を出発したいと考えていましたが、一人となると人間意志が弱いですね。
目覚ましをかけても全く起きれませんでした。
昨日たっぷり昼寝をしたし、就寝前にお布団を布団乾燥機にかけて温かくしてすぐに眠りに落ちたはずなのに、おかしいなぁ。
ダメ人間の私は、体型や膝関節だけでなく、意思もユルユルです(涙)
しばらく布団にくるまって、「どうしようかなぁ~、いつ起きようかなぁ~、目がシャキっとしないかなぁ~」などとウダウダやっていて、「よし!起きよう!」となったのは、6時50分でした。
げ、予定より約4時間遅れ、、。
まぁ、一人ですから、予定はいくらでも変えられます。
支度をして、自宅を6時15分出発(リュックなどは前の日に準備万端でした!)。
高速を走っている時は、妙義の辺りで、「あ!あそこきっとこの前歩いた三方境だ!」とか、「あ、あれ、あの二こぶ、天狗岳かも!」などと思うのですが、運転しながらチラッチラッとしか見ることができないので、助手席にターボが乗っていればなぁ~と思いました。
佐久インターを降りてからは道間違いをして、10分程ロスタイムがありましたが、そのお陰で佐久の町をウロウロしながら、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳をバッチリコンに見ることができ、「ひょえ~😃すげ~😃」などと呟きながらルンルンで運転していました。
そして目指す浅間山はこんな感じ。
信号待ちのとき、急いでパシャリ。
今日は雲ひとつない晴天で、浅間山がこれ以上ないくらいにクリアに見えています。
「今行くからな~😃待ってろ!浅間山!」などと呟きながらグリーンラインをぶっ飛ばします(いえいえ、実際は安全運転ですよ。気分の話)。
いつも一旦車を停めて眺めを確かめる高峰高原手前の展望スポットです。
素晴らしい眺めです。
以前息子と来たときや、前回晴れ女隊の時には雲海でしたが、今日は佐久の町を一望できます。
八ヶ岳のアップ。
真ん中辺りで斜面が白く輝いているのが、多分天狗岳です。
デンジャラス登山が思い出される。
今度リベンジするからな!
そして、こちらは何を撮ったのだろう。
肉眼で見ている時には分かってた気がするんだけど、わからなくなってしまいました(涙)
すぐに忘れる、ヤバい脳ミソなんです。
あ、中央アルプスか!
そうだ、中央アルプスだと思って撮影したんだった。
8時24分、高峰高原駐車場に到着です。
とりあえず、トイレ、トイレ。
冬期は外のトイレが閉鎖されているので、ツルッツルの道路を歩いて、高峰高原ホテルの中のトイレをお借りします。
冬の支度には時間がかかります。
そして時間がかかればかかるほど、手がかじかんできて、益々のろくなる(涙)
ようやく完成。
冬靴&軽アイゼン&ゲーター&カッパ装着完了。
あ、膝サポーター忘れた!
でももう一度全て取ってやり直すのは面倒というか、益々出発が遅くなるので、今日はサポーターなしで歩くことにします。
準備しながら思ったこと。
、、、辺りが静かだ。
皆さん、ソロハイカーが多かったりするのもありますが、黙々と準備されていて、これじゃあ今年の2月にコマクサメンバーで訪れた時の準備風景がさぞや騒がしかったことだろうと思いました。
山岳ガイドのAさんに「こいつら素人だな。大丈夫か?」と思われて、「ガイドしてやらねば」となっただろう事が、良く分かります。
アイゼン装着するのに、あーじゃねこーじゃね、大変でしたから(笑)
9時5分、いつもの表コースから入山です。
一度雪の中から出ていた岩にアイゼンの爪を引っ掻けて前方に派手に転びました。
ストックを持ったまま、肘を思い切り地面にぶつけましたが、雪があったので痛くはありませんでした。
でも転んだ目の前に石があったので危なかったです。
前後に他のハイカーがいなくて良かったわぁ。
アイゼン歩き、慣れるまでは注意しないとですね。
足が上がってないと、引っ掛かります。
9時20分、最初の小ピーク(車坂山)を通過します。
登山口から標高差67M登ってきました。
富士山が見えています。
姫に言われて気がつきましたが、私はなんと4週連続の富士山です。
富士山って見えるとすごく得した気分になるので不思議ですね。
木立の間に見える黒斑山。
霧氷が白く輝いています。
「むひょ~🎵待ってろよ~!まだ解けるなよ~!」と心の中で叫びました。
何しろ時刻は10時近くなっていますから時間の問題です(寝坊した自分が悪い)。
八ヶ岳全貌。
赤岳から北八ヶ岳の蓼科山まで、ズズズイッと八ヶ岳の巨大な山塊が見渡せました。
更に登って振り返って見たところ。
歩いてきた車坂山。
車坂山の左手には、八ヶ岳は木立に隠れますが、霧ヶ峰と、雲に隠れているのは御嶽山かなぁ。
森に入ると雪が深くなります。
9時48分、岩場の展望スポットに着きました。
鞍部から標高差82M登ってきました。
今年の2月に訪れた時には、この辺りは霧氷が美しかったのですが、残念ながら今日はありませんね。
しかし、振り返ればこの絶景です。
右からターンしました。
まずは四阿山。
水の塔山と篭ノ登山。
その向こうには北アルプスの白い峰。
あさま2000スキー場の向こうにも、ずーっと連なる北アルプス。
いやぁ、素晴らしい。
今回でこのコースは5回目になりますが、過去最高の展望かもしれません。
鹿島槍ヶ岳がすごく分かりやすいので、それを目印に山座同定します。
風にバタバタ煽られながら、一人地図を広げて眺めを楽しみました。
四阿山はまだ雪が少なめですね。
高度が高くなってくると、雪が増え、霧氷も見られるようになってきました。
これこれ、これよ。
私が求めていたのは!
雪道歩き、楽しくて仕方ありません。
この辺りから、顔がニヤついて困りました。
誰かが見てたら、きっと気持ち悪いおばさんです。
「むひょお!むひょお!(霧氷)」と呟きながら写真を撮っています。
霧氷越しの四阿山。
いかが?(自己満)
むひょ~🎵(ウヒョーと霧氷をかけている)
振り返ればこの景色です。
北アルプス、長~い!
雲ひとつなく全貌を見渡せるなんて、すごくないですか!?
憧れの君、今日もあなたは美しい。
カッコ良すぎですよね。
後ろを見てばかりではいけません。
馴染みの彼氏(浅間山)が待っている。
黒斑山の上空が白っぽいけど、まさか曇ってなどいないわよね!?
おー、ついに現れたわね。
無雪期には腹が立つ程の階段地獄。
でも今は雪が積もっていい感じの階段になっているのよね。
ここがもっと雪が多くなると、階段が全て埋まってただのスロープになるのですが、今はまだ階段が見えています。
でも歩きやすい!
だから雪の浅間山が好きです。
ムヒョー🎵(しつこい)
でもこれ、珊瑚みたいできれいですよね?
かっわいい~🎵と言いながら写真を撮っています。
地上2000Mにいるのに、海底にいるような気分にさせる、不思議な景色です。
浅間山の真っ白な頭が見えてきました。
次のコーナーにて。
晴れてるね。
いいね、いいね。
この階段もあと少しで終わり。
赤い避難小屋を過ぎれば、槍ヶ鞘はすぐそこです。
10時38分、槍ヶ鞘に到着です。
北西方面はこんな感じ。
いつ見ても、ここからの浅間山は感動します。
森を抜けて初めて目にする勇姿。
一人での自撮りはなんだか難しく、、。
ひょっこりはんみたくなってしまった。
槍ヶ鞘からトーミの頭に向かう道からは奇岩や剣ヶ峰の迫力ある景観が見られます。
トーミの頭まで一気に登ります。
この辺は雪が少ないですが、ガレ場の表面に雪が薄く積もって凍っているので、アイゼンの歯がしっかりきいて、歩きやすいです。
10時58分、トーミの頭に到着しました。
登山口から所要1時間53分でした。
展望スポットで眺めを楽しんだりしていましたから、まあまあコースタイム通りでした。
トーミの頭では、とても強い風が吹いています。
気を付けないとバランスを崩すと湯の平へ真っ逆さまです。
強風に煽られて、グラグラしながら、一周しました。
360度、全て見渡せたのは初めてかもしれません。
最高の展望ですが、とにかく風が強くて、寒くて、長く立っていられません(涙)
それでも、浅間山から湯の平への絶景を写真におさめたくて、二分割写真です。
外輪山(鋸岳)の向こう側もはっきり見えています。
嬬恋村です。
向こうの山は何でしょうか?
今まで外輪山の蛇骨岳まで1回、その先に2回行っていますが、いずれも雲がかかって向こう側をちゃんと見たことがありません。
今日歩いて行けば見えるのだろうなと思いましたが、強い風が吹いていることと、一人であることから、今日はここで引き返そうかなという気持ちになっていました。
誰か一緒なら、もう少し先まで行ってみようと思ったと思うのですが、一人だと気弱になりますね。
一人で自撮り棒で撮影するのは、結構恥ずかしいもんですね。
笑って撮影しないと写真がつまらないので、笑ってポーズを決めるので余計に、、。
なので、人がいない岩の陰に隠れて撮影しました(涙)
なんだかこの写真、パネルの前で撮影した偽物に見えますね。
背景がいきなりの絶景なのでそう見えるのかしら?
ま、トーミの頭という所はそういう所です。
遮るもののない絶景がドドーンと広がっていますからね。
風を避けながら、バナナを食べて、11時20分、下山開始です。
今日は一日(半日)ずーっと、八ヶ岳と佐久と小諸の町が見えていました。
何度も言ってしまいますが、こんなに広々と見渡せたのは初めてです。
この辺りは風が強いのと、良く霧にまかれるからか、霧氷が良く育っています。
枯れ草がつららになっています。
風に揺れて、風鈴のようにチリンチリンと音がしていました。
ここから中コースに入って行きます。
私の浅間山の楽しみは実はここが一番なんです。
今年の初めに訪れた時は、雪がフッカフカで、アイゼンを付けた足で、ザザザザザ~と下っていけるこの道が楽しくて仕方ありませんでした。
でも今回はまだ雪が少なかったですね~(涙)
踏み固められた道は、夏道と違ってとても歩きやすいですが、ザザザザザ~とはなりません。
それでも雪が積もった道は膝に優しく、とても快適に下っていけます。
前に来たときは霧氷がキラキラ輝いていた場所ですが、今日は残念!
あさま2000を見渡せる場所まで下ってきました。
前にターボとハガレーナとシリセードで遊んだ場所です。
この辺りは無雪期には平たく割れた石が沢山あって、滑りやすいのですが、雪がいい感じに隠してくれているので、快調に下っていけます。
最後の急な下り。
ここに雪が沢山あれば楽しいのになぁ。
次回のお楽しみですね。
前回の草すべり、Jバンド一周ルートで、フラフラになりながら歩いた最後の階段です。
半分雪に埋もれています。
ビジターセンターや駐車場が見えてきました。
12時16分、駐車場に帰り着きました。
トーミの頭をスタートしてから、54分でした。
やはり夏道より早く下れますね。
帰り支度をしてから、高峰高原ホテルに向かいます。
今日は山の中ではバナナ一本食べただけなので、ホテルのレストランでお昼をいただこうと思います。
煮込みハンバーグランチ、2000円なり。
暖かいストーブの前のテーブルで、御嶽山、八ヶ岳、奥秩父の山々を眺めながら、一時間程ゆっくりさせてもらいました。
冷えた体がポカポカになる中で、今日一日を振り返ると、、
まずは冬靴、素晴らしかったです。
先週の雪のない道では最後は足の裏が痛くなりましたが、雪道歩きには適しているのか、痛みもなくアイゼンが緩むこともありませんでした。
時間が短かったからかもしれませんが。
一人で歩いた浅間山トーミの頭までの道のりですが、想像していたほど孤独でもなく、無事にやり過ごせました。
何しろ眺めが最高だったので、ウキウキルンルンでした。
そういえばみんなと登る時も、しゃべっているのはターボと他のメンバーであって、私は大体黙々と歩いていたんだな、だからいつもと大して変わらないやと思いました。
素晴らしい景色は写真に撮ってブログで発信できるので、後でみんなと共感もできますしね。
これからもメンバーいなければ、一人で歩けそうだと思い、可能性が広がった気がしました。
あ、でも知っている道だったからかな。
初めての道で、しかもハイカーが少なかったりしたら、やはり孤独を感じるのかも?
どうしても一人だと慎重に、コース短めになってしまうかもしれません。
単独でのチャレンジ登山はちょっと無理だな。
そう思うと、ブログ友達のみよんさんは道なき道を一人で歩いていて、とんでもなく凄いんだなぁと、改めて思いました。
デバイスを切るのを忘れていて、レストランの中でオフにしたので、歩行時間が長めに出ています。
歩数 9000歩
最大標高差 327M(1973M~2300M)
累積標高差 367M
登山口0905~(15分)~車坂山0920(3分)~(25分)~展望スポット0948(8分)~(42分)~槍ヶ鞘1038(3分)~(17分)~トーミの頭1058(22分)~(56分)~駐車場1216
全行程 3時間11分
(うち歩行時間 2時間35分)
※参考 (標準CTは 2時間40分)
距離 6.8キロ
来週はターボ(久しぶり~)とハガレーナと、北横岳か浅間山に再びの雪道歩きに行ってきます!
どこかでソリ遊びもしたいと思っています\(^^)/
楽しみ~🎵
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。