【長野、小諸】カラマツの黄葉を見に、浅間山へ。2020年10月4日(日)
黄金色に染まる湯ノ平から、こんにちは。
《登山難易度8》
今回は久しぶりに亀ちゃんが参加します。
月2回程度の参加で我慢しているターボと三人で山に出掛けました。
この週末は関東地方のどこもかしこも生憎の曇り予報です。
雲が多く展望が望めない可能性があるので、当初予定していた富士山を見に行くプランを変更し、北八ヶ岳の白駒池からニュウや中山を回って来ようかと思い車を走らせていました。
自宅を4時15分頃出発し、上信越の佐久北インターで降りる時に右手を見ると、浅間山が見えています。
おおお、久しぶりの浅間山!
今ごろきっとカラマツの黄葉真っ盛りだよ!
ターボ、やっぱり浅間山にしよう!
すると亀ちゃんの「おっ、浅間山、いいねぇ!」という合いの手が入り、「ガッテン、承知!!」となったのでした。
最近、ターボと出掛ける度にこのやり取りを繰り返してる気がしますね😅
お天気が不安定というか、はっきりしなくて、週末に曇天の事が多くて、週末ハイカー泣かせの今シーズンとなっています。
早朝だからか、天気予報がイマイチだからか、秋の紅葉シーズンだというのに、車坂峠の駐車場はガラガラでした。
駐車場着は6時7分、自宅からコンビニに立ち寄っても2時間以内にやってこれちゃいます。
私にとってどこよりも身近で、友達みんなに紹介したくなる浅間山。
今回12回目の訪問となります。
亀ちゃんはお初!
今まで私のブログを読んでくれていて、「大きな浅間山をこの目で見てみたい!」と思っていたんですって。
あぁ、曇り予報だけど、何とか亀ちゃんに巨大な浅間山を間近で見させてあげたい!
さて、どうなることでしょうか?
高峰高原ホテルのお手洗いをお借りして出発です。
ホテルの前から見た黒斑山、車坂山方面は山頂部が雲に覆われてしまいましたね(涙)
「山の神」に手を合わせ、「どうか素晴らしい景色を見させてください!よろしくお願いします!」とお願いしておきました。
万全を期して出発です。
1973Mの車坂峠から歩き始めます。
車坂峠って、ここで既に谷川岳より高いんですね。
谷川岳トマの耳は私の生まれ年と同じ1963Mなので、覚えているのです。
そうそう、二週間前の榛名山から始めた、標高を語呂合わせで覚えるパターン、、皆さん、忘れてませんか~?
掃部ヶ岳は?
そう、「いよ!良く来たね」で1449M。
臥牛山は、「イッチニッサーンニャー」の1232Mでした。
そして、男体山は?
皆さん、映像を頭に思い浮かべてくださいね。
「西からハロー!」の2486Mでしたよ。
男体山に行けなくて羨ましくて仕方ない巨人ターボが男体山の西側から「ハロー」と覗き込んでる絵が思い浮かんだでしょ?
だいぶ話が脱線しておりますが、今日もこの後語呂合わせが登場しますので、お楽しみに!
(無駄にハードルを上げる😅)
ちなみに、浅間山(前掛山)は、「浅間の鬼はニゴロッ歯(ぱ)」で、2568Mです。
この語呂合わせは、西上州の稲含山の管理人さんに教えていただきました。
ではでは、展望コースを行きま~す。
今は普段より火山活動が高まっています。
登山は自己責任で!と書いてあります。
自己責任でも現在は前掛山には登れませんよ。
出発は6時38分でした。
初めの内はなだらかに登ります。
今日はトーミの頭から草すべりを下り、湯ノ平を歩いて、鋸岳直下のJバンドを登り、外輪山をたどる周回コースにしようと思います。
私はこの周回コース、3回目のチャレンジになります。
前掛山(浅間山本体)にこそ登りませんが、浅間山を横からも下からも眺め、カラマツで黄色く染まる湯ノ平を歩き、外輪山の迫力ある断崖と、絵本の世界のような紅葉と、浅間山ならではの絶景に亀ちゃんをご招待したいと思っているのです。
周回コースは標高差・距離ともに難易度がまぁまぁあるので、バテないように、ゆっくりゆっくり歩きます。
とっても久しぶりの亀ちゃんが今日の行程に関して「レベルが高い?」と聞いてきたので、(当初は富士山を見に行くつもりでいたこともあり)「高くないよ。中の上くらい!」と答えていたのですが、このコース、う~ん、「中の上」というより、お気楽隊レベルでは「上の下」くらいかな?
亀ちゃんは細くて弱々しく見えるけど、案外体力あるから大丈夫だろう!
うん!中の上ってことで😆
車坂山を通過します。
白く霞んでイマイチな景色を眺めながら、アミノバイタルを注入しておきました。
車坂山からは一旦下ります。
カラマツの黄葉が進んでいるのが分かりますね。
晴れてくれるともっともっと美しく輝くのですが、、。
最初の展望地に着きました。
全体的に写真が白っぽくなってしまいます。
霞んでいますね。
遠くアルプスも低い雲に隠れて見えません。
あさま2000のスキー場は見えていますが、水ノ塔山や篭ノ登山は雲の中ですね。
浅間山、見れるかなぁ、、心配💦
登山道は箱庭のように紅葉した美しい低木の間にあります。
シラタマノキの緑色と、赤く染まった低木(名前はわからない😅)が登山道を縁取っていました。
いつもなら四阿山が見えるポイントです。
今日は四阿山も雲の中(涙)
黒斑山からの稜線は、緑のコメツガの中にポツポツと赤が混ざってとてもキレイでした。
「冬にはあの緑色のコメツガが霧氷に覆われるんだよ。」というと、亀ちゃんが「霧氷~⤴️いいね~。冬にも来たいんだよね!」と言ってました。
うん、冬にも来ようね!
でも今日は紅葉を堪能します!
このターボの嬉しそうな顔!(笑)
紅葉を見ては「キレイだよね~。楽しいわ~!」と連発していました😊
これはオオカメノキ(別名ムシカリ)ですよね?
名前の由来は亀の甲羅に似ているから、また、葉がよく虫に食われるからとのこと。
冬には雪に埋まって歩きやすくなるものの、夏道では掘れ掘れで障害物と化していた階段が整備されています!
掘れていた所に土と石が埋められ、これは歩きやすい!
今までここの登りがこのコース最大の難所などと書いてきた気がします(ここでの心拍数がヤバいことになってました💦)が、そんな悪口も今後は無くなりますね。
めちゃくちゃ歩きやすかったです。
なので、あっという間にシェルターに到着しました。
道が歩きやすくなったことと、ゆっくり歩いていることで、私は嘘のように全く息が上がりませんでした。
水分補給だけして、すぐに出発。
わずかで槍ケ鞘に到着しました。
時刻は8時12分、登山口から所要1時間34分でした。
とてもゆっくり歩いても、標準コースタイムとあまり変わらずに歩けています。
このくらいのペースで充分なんだな。
過去のバテた山行はペース配分を間違えていたんだなと、最近つくづく思います。
眺めはというと、、チーーーーンですね(涙)
ここで初めて浅間山を見た時のゲストの反応を見るのが一番の楽しみなのに、、😢
「あそこにいるのよ!浅間山!」と言うと、「だよね、だよね、あそこにいるんだよね!」と亀ちゃん。
以前長男ケイを初めて連れてきた時にも、槍ケ鞘でもトーミの頭でも全く見えず、外輪山を歩いている時に雲がサーーッと晴れて浅間山が姿を現したのを見たケイが「でかっ!そして、近っ!!こんなに近くにいたんだ!」と驚いていたことを亀ちゃんに伝えました。
だからきっとどこかで見れるよ。
そしたら亀ちゃんも「近っ!でかっ!」ってなるはず!
この浅間山は山頂まで行って眺めを楽しみ、下山が始まるともう展望はないという多くの山とは異なり、湯ノ平と外輪山という存在のお陰で、何度と大展望のチャンスが訪れるのです。
この山域にいる5~6時間、雲が切れる瞬間を何度も体験できるはず。
そう信じて、前に進みましょう。
槍ケ鞘を後にし、トーミの頭を目指します。
8時28分、トーミの頭に到着です。
予想通り、真っ白けっけで何も見えないので、「あの辺りに浅間山がいる!」と亀ちゃんに教える私です。
何も見えないので、とっとと先に進みます。
8時31分、分岐を草すべり方面へ。
霧に包まれるトーミの頭です。
亀ちゃんが「あんな断崖絶壁だったんだね~😱」と驚いていました。
ブログで写真を見るだけでは、その高さなどが伝わってなかったようです。
見ると聞くとじゃ大違いってことですね。
草すべりをジグザグに下ります。
ここは崩れていて、少し怖かったです。
急斜面で土が滑りました💦
度々立ち止まり、「雲よどいてくれ!!」と念じました。
亀ちゃんは下りながらも、浅間山が見える瞬間を見逃さないようにするのが忙しい様子でした😁
少しずつ雲が薄くなってる気がしなくもない。
この草すべりの急坂ぶり、なかなかのもんでしょ?
ほんの少し前を歩いている二人の脳天を眺めながら下っています。
最初に載せたヤマップの行程図(標高)を見てもらうと分かるように、車坂峠からおっちらおっちら稼いだ標高を、この草すべりで一気に下げ、ほぼ登山口と同じ標高の場所まで下るのですから、なかなかにいけずなルートなのです😅
浅間山と車坂峠との間に外輪山が半分ぐるりとあり、巨大な壁となっているのですから、それを越えないことには浅間山の足元(湯ノ平)に行けません😆
一ヶ所その外輪山が切れている場所があり、そこに火山館が建てられています。
火山館経由なら外輪山を登ること無く湯ノ平、ひいては浅間山本体に登ることが可能ですが、そこへ至る登山口は車坂峠より遥かに下に位置する浅間山荘からになります。
ロープウェイも芳ケ平のような標高の高い国道も走っていないので、今日これから目にする絶景は、苦労して歩いて来た人にしか見ることが出来ない「私たちだけの浅間山」なのです。
しかも、この浅間山、登山者が少ない!!
日本百名山ですよ?
何故なのだろう?
こんなに素晴らしい山なのに、不思議で仕方ないです。
今日は天気が悪い予報だからというのと、コロナでいつもの年より減っているというのはあるでしょうが、それにしてもこの前の男体山と比べてもハイカーの少なさに驚きます。
今回は終始静かなハイキングができました。
ここは大きな一枚岩が斜めになっていて、毎回少し緊張する場所です。
ほとんどが草地の中のジグザグ道ですが何ヵ所かこんな岩があったりもします。
土の道には小石があって、石車に乗ってしまうと危険なので、足元を見て慎重に下ってください。
一度ターボが大きめの石を跨いで右足を置いたら、そこに小石があってズリッとなり、尻餅をつきました。
急坂だけに転ぶと結構怖いです。
ん?雲が動き始めましたよ!
振り返ると奇岩もぼんやり浮かんできました。
おおおおぉ、外輪山も少し見えてきました!
来るか?来るか?
亀ちゃんはとにかく浅間山を一目見たい一心で、厚い雲を凝視しています😅
この思い、通じて!!!
剣ヶ峰方面から絶えず雲が流れています。
浅間山は裾野が少し見えるのみ。
何度「頑張れ~⤴️」と叫んだことか(笑)
湯ノ平はだいぶ見えるようになってはきましたが、、。
飽きずに浅間山を覆い隠す雲を見つめる二人。
雲が動いています。
まるで、ラスボス登場前の前座。
目の前で繰り広げられる雲のパフォーマンスをワクワクしながら観劇している気分でした。
今日はドライアイスの量、間違えました?😅
これから向かう湯ノ平分岐が近くなってきました。
浅間山はと言うと、、
まだ朝のお化粧中かしらね?
恥ずかしがってなかなか出てきませんね😅
頬紅用のハケのような、これはアザミの綿毛?
森に入りま~す。
結局草すべり中は浅間山は見れず!
次に期待しましょう。
森に入っても急坂は続きます。
途中この坂を熊鈴をチリンチリン鳴らしながら駆け下って来たハイカーに道を譲りました。
私たちの三倍は速いスピード😱
こんないつ石車に乗るか分からない岩もあったりする急斜面をどうしたらあんなスピードで駆け抜けられるのだろう?
多分転ぶ前に次の足が出てるんだねと話しました。
鞍部を通過します。
この先をちょっと登れば、いよいよ、湯ノ平の端っこ!
いつもなら外輪山を最初に下からも見上げるポイントです。
どうやら外輪山の中で一番標高の高い黒斑山は雲に覆われているみたい💦
まだ緑が残るカラマツの間を歩きます。
道がなだらかになると湯ノ平分岐まではわずかです。
ここは火山館の側を流れる沢の始まり部分。
硫黄の臭いが漂っていました。
いつもの巨人の耳掻きエリアです。
可愛い(*≧з≦)
9時36分、湯ノ平分岐に到着しました。
稜線から1時間5分かけて、標高差300M一気に下りました。
ここを左に行けば浅間山の裾野にある湯ノ平ですが、今日は行程が長いので火山館に立ち寄りトイレをお借りしてからにします。
火山館までは250mです。
雲が厚く、なんだか薄暗いですね😅
草紅葉がキレイでした。
登山道脇の秋を味わいながら歩きました。
薪ストーブの煙が立ち上る火山館の屋根が見えてきました。
9時47分、火山館に到着です。
テラスに荷物を置き、バイオトイレ(200円)をお借りします。
お腹が空いてきたので、ベンチでパンや干し芋を食べました。
火山館のテラスで休んでいる間に、2組のハイカーと会いました。
槍ケ鞘は雲の中ですね。
火山館の側には牙山(きっぱさん)がそびえています。
絶えず谷から雲が湧いていましたが、一瞬雲が切れ全貌を現しました。
火山館の前で25分休憩し、10時12分に再び歩き出しました。
朽ち始めている浅間神社の前を通り、湯ノ平を目指します。
木立の間からトーミの頭が見えました!
今ならトーミの頭からいい眺めなのでしょうか?
人が立っているのが見えたので「おーーーいっ!」と叫んでみました😅
もしかして声が聞こえたかも?
何となく人の動きがあり、話し声も微かに聞こえた気がしました。
私たちは森の中にいるので、向こうから「どこだ?どこだ?」と探しても見つけられなかったと思います😅
この時は、少しハイカーが増えてきたかな?
やはり朝早かったから少なかっただけか、と思いました。
今ごろ浅間山、見えてるのかな?とドキドキしながら歩いています。
先ほど下ってきたトーミの頭から草すべりが見えていました。
外輪山が見えていますね!
ワクワクワクワク😃💕
分岐から森に入って行きます。
しばらく展望とはお別れです。
その代わり、辺りは紅葉に彩られ始めました。
湯ノ平のさいの河原辺りはカラマツが増えますが、トーミの頭や黒斑山の麓辺りはコメツガ、モミなどの常緑樹の中に、ナナカマドやウルシの赤、そして黄色(何の木か分からず)が点在していて、また違った趣があります。
そして、少しずつカラマツが増えてきます。
絵画の世界に入り込んだようですね。
みんなのため息とシャッター音が止まらない😁
橙色や黄金色になったカラマツ。
去年はこれにリスの人形を載っけて写真を撮ったっけ😁
あの頃はそんな遊びに夢中でしたが、今はレベルアップ目指しているので、歩く方に集中してます😆
紅葉は上から下まで抜かりがありません。
神様は最高の庭師ですね😉
青空ならもっと紅葉が鮮やかなのだろうけど、雨が降ってないだけマシと思いましょう。
今日は降水確率50%なのですから。
10時44分、前掛山への分岐に到着しました。
今日は火山レベル2なので、前掛山には行けません。
私たちは左手に進みます。
湯ノ平分岐から800m、Jバンドまで700mとありますので、ここが湯ノ平のど真ん中ってことなんでしょうね。
空が開けてきましたね。
高いモミの木などが無くなり、背の低いカラマツに植生が変わってきました。
可愛い松ぼっくりが落ちていたので、亀ちゃんのお土産に。
自宅でリースを作るみたいです。
いよいよ、湯ノ平核心部へ!
外輪山が見えていますよ~😆
辺りは黄金色の世界!!
周囲一面、黄葉したカラマツの林です。
少し登ります。
ここまで火山館からじわりじわりと登り標高差としては100mほど登ってきた形です。
ここで右手を見た私は、浅間山が山頂まで見えていることに気がつき叫びました。
「亀ちゃん!!浅間山が見えてる!!!」
ああああ~、ほんの一瞬でした。
カメラを構えている間にみるみる雲が流れてきて(涙)
「おっと、危うく素っぴんを見られる所だったわ!ヤバい、ヤバい」と言いながら幕を閉じる浅間山姉さん。
ジラすねぇ~😆
あ、あ、あ、あ、雲に隠れる~😣
お顔が隠れてしまいましたよ。
そんな様子を唖然と見つめる二人。
でも亀ちゃんが「見れた!見れた!天辺まで見れたよーーっ!一瞬だったけど」と喜んでいました。
ところで皆さん、外輪山もお忘れではないよね?
前を見れば浅間山、振り返れば外輪山!
これ、湯ノ平の醍醐味ですからね、要チェックですよ。
蛇骨岳辺りまでは見えていますが、黒斑山は雲に隠れていますね~😣
さっきトーミの頭にいた人たちは黒斑山を目指したとしたら、今ごろ真っ白な世界にいることでしょう。
気の毒だーーっ(涙)
黄金色の湯ノ平で、記念撮影しておきました。
では前に見えているあのゴジラのようなゴツゴツ岩稜に向かいますよ。
「亀ちゃん、今からあそこを登るからね~」と予告しておきます。
「あ、そう、あそこを登るわけね。」と亀ちゃん。
こんな大きな岩があちこちゴロゴロしています。
こんな噴石が飛んできたら、イチコロですね。
今私たちはとっても無防備な状態です。
浅間山さん、噴火だけは勘弁してね。
この湯ノ平を歩いている時も、すれ違ったのは一人くらいだったような。
とにかく人が少なくて、寂しすぎるくらいでした。
いよいよ、Jバンドが近くなりました。
目の前に見えている山が鋸岳です。
では、Jバンドの登りに取りつきます。
時刻は11時12分でした。
昨年勝どん達と来た時はこの登りで私がバテた記憶があるので、今日はゆっくりペースを保つように心掛けました。
歩いてきた湯ノ平の道を見下ろします。
さっき側を通った大きな石が米粒のようになりました。
屏風のような岩壁を背景に。
お互いに写真を撮り合います。
今日は結構余裕があります。
ほとんど心拍が上がりませんでした。
この岩稜の中に三体のおじいさんを見つけちゃいました😁
まるでハリウッドの大統領みたいです。
おでこが飛び出した髭のお爺さんが一番分かりやすいかな?
切り立った岩壁に沿って斜めに登って行きます。
ここは昨年滑落死亡事故も起きている場所なので(多分下りでだと思いますが)、慎重の上にも慎重に。
左手のザレた場所は足を滑らすとそのまま数十メートル滑落すること間違いないので、なるべく右手の岩場を使って登りました。
11時38分、無事Jバンド上部に到着しました。
このJバンドは標高差150Mほどです。
ゆっくりペースで、26分かかりましたね。
外輪山を歩くにはここから左手に行きますが、今日はちょっと右手に進んで鋸岳に立ち寄ろうと思います。
北側は雲が目線の下にありました。
鋸岳はあの外輪山の端にあります。
鋸岳まで来ると、浅間山北側の鬼押し出しの始まり部分を横から眺めることができました。
荒れ地の中のちょっとした出っ張りに見えますが、実際側に行くと、周りの木の高さと比べても相当な大きさの溶岩流なのだろうなと思います。
私たちは今、火口から2キロ以内、湯ノ平より高い所にいますので、直線距離だと浅間山火口に一番近い所にいるのだと分かりますね。
いつか鋸岳の北側に伸びるバカ尾根から登ってみたいと思っています。
登山口は浅間高原しゃくなげ園で、尾根山頂からははっきりとした道はないので、下りで迷わないようリボンを付けながら登ることになると思いますが。
シャクナゲの季節にチャレンジしたいですね。
そのバカ尾根はこちら。
鬼押し出しのある地帯から一本谷を挟んで西側の尾根がそのバカ尾根になります。
鋸岳(2254M)で記念撮影です。
浅間山はすっかり雲の中(涙)
ここで突然ターボに「『鋸岳は夫婦御用だ!』で覚えてね」と言われました。
お、そうそう、語呂合わせね。
最近のターボは標高の語呂合わせが自分の使命だと思い始めている様子です。
この何の意味もないバカらしさが私は好きです。
夫婦御用だ!って一体何!?
でも覚えられるんですよね~、これが。
しばらく浅間山の雲が切れないかと粘りましたが、一向にもくもくとした雲が離れる様子がなかったので、岩影でランチにすることに。
湯ノ平側から強風が吹き上げていたので、北西側の斜面で座ってお昼にしました。
何度も帽子が飛ばされそうになる強風です。
私のゴアテックス帽子のつばが大きいので、吹き飛ばされそうになります。
もしもジャケットを拡げたらふんわり浮き上がりパラセーリングできるんじゃない?と思うほど、下からの上昇気流が凄かったです。
岩陰はウソのように静か。
雲の上のランチタイムです。
「あの山は草津白根山かね?」などと言っているところ。
鳥が跳ねながらやって来たので写真を撮りましたが、うまく写ってなかったですね。
30分ほどのランチを終え、12時17分、午後の部のスタートです。
湯ノ平方面は見えていますが、牙山辺りは低い雲に隠れています。
虎ノ尾と呼ばれる稜線を歩きます。
北側斜面の低木の紅葉が美しいです。
亀ちゃんが「げ、あそこを歩くわけね😅」と言ってました。
人がとっても小さく見えて、かなり険しそうに見えたみたいです。
ブルーベリーがいっぱい😊
この前の芳ケ平では食べられなかったので、3つばかし摘まんで食べてみました。
口の中で皮がプチっとはねて、若々しい味わいでした😁
鋸岳から仙人岳までの道のりは岩がいっぱいです。
雲の動きが激しくなり、もしかして浅間山が顔を出す!?と思い、またまたストップ😅
う~ん、頭の上がモヤモヤと😅
モジャモジャ白髪のかつらをかぶってるやん!
だから、ドライアイス炊きすぎだってばさ!
まだまだチャンスはあると信じて、先に進みましょう。
何しろ外輪山からは雲の邪魔者さえいなければ、ずーーーっと浅間山を見ながら歩ける大展望ルートなのですから。
虎ノ尾の真ん中を行きます。
雲さえなければ、大、大、大展望の道。
白ガレが見えてきました。
湯ノ平は時々見下ろすことができます。
仙人岳手前のガレ場です。
前に来た時には、私にとってはオーバーペースだったみたいで、Jバンドでバテバテになったので、この登りが一番キツかった記憶があります。
ザレた地面で踏ん張りがきかないんですよね。
亀ちゃんが「あ、ここ、一番キツイんだ、、」と、呟きました。
ガレ場をゆっくり登りながら、時々振り返ります。
歩いてきた稜線です。
鋸岳からの尾根がカッコいいですよね。
湯ノ平側と北西側の植生が全く違っていることが良く分かります。
この辺りは湯ノ平側は断崖絶壁ですから。
一番最近の黒斑山の噴火で、地面が吹き飛ばされ、ごっそり削げ落ちた地形になっています。
まぁ、一番最近といっても23,000年前の話ですけどね。
ウキペディアによると、23,000年から24,300年前にプリニー式噴火を伴って大規模な山体崩壊が生じ、馬蹄形カルデラを形成したのだそうです。
現在の黒斑山はその際に崩壊せずに残った西半分です。
こちらが噂の(?)黒斑山。
雲に隠れている部分です。
噴火で吹き飛ばされてできた火口原である湯ノ平が美しいです。
この黒斑山から蛇骨岳までの間の湯ノ平側斜面の紅葉は、高級天津ダンツーのようなフワフワモコモコ感で、浅間山の中でも特に好きな景色のひとつです。
そして、浅間山にはホントにしつこく雲が貼り付いています。
いい加減どいてくれるかな?💢
午後1時3分、仙人岳に到着しました。
鋸岳から45分でした。
標準コースタイムは30分なので、だいぶのんびりしてしまいました。
何度も立ち止まって浅間山が顔を出すのを待っていましたしね。
仙人岳のピークからは、湯ノ平を大きく見渡せます。
おおぉ、浅間山も山頂部が見えてきましたよ!
今までで一番の見え具合じゃないですか!?
慌てて記念撮影しておきました。
歩いてきた鋸岳からの稜線が面白いことになっています。
北側から流れてきた雲が、湯ノ平側から吹き上げる強風に阻まれて、尾根の形に上空に舞い上がっています。
静止画では分かりにくいですが、あそこに温泉が湧いてるみたいに見えました。
仙人岳の標高は、2319Mでした。
ターボから「『兄さん、行くよ!』で覚えろ」と指令が!
兄さんが駆け足しているポーズで写真に納まりました。
さて、では次なる目的地、蛇骨岳へ、兄さん、行くよ!
右手に見えている白ゾレのピークが蛇骨岳(手前の肩)です。
蛇骨岳を境に植生がガラッと変わっていることがお分かりいただけるかと。
ガレ場にカタカタと動く石や、尖った岩があったりして、躓いたり滑ったりしないよう慎重に下りました。
何しろすごい高度感なので、転ぶのは避けたい。
剣ヶ峰が見えるようになりましたね。
あの下からどんどん雲が湧いていたのですから、もしかしたら間もなく浅間山も顔を出すかもですよ!
トーミの頭の断崖絶壁も見えています。
相変わらず黒斑山は雲の中ですが。
白ゾレの道。
でも左に目を転じれば、この高級絨毯!!
楽しいよ~⤴️
大好き!外輪山!
お、お、お、おーーっ!
浅間山が全部見えてる!!!
でも左の仙人岳がちょいと邪魔だーーっ!
尾根を駆け上がる亀ちゃん😁
仙人岳を避けて少しでも大きな浅間山を目撃したい一心です。
あーーーっ、また少し雲がかかってきたーーーっ!
結果的にさっき見た浅間山が本日一番の全部見えになりました。
「ついに見れた!」と感激した様子の亀ちゃん。
長かったね~😆
何とか雲に隠れた黒斑山に行く前に見れて良かったです。
蛇骨岳手前の難所を登り、
午後1時30分、蛇骨岳に到着しました。
仙人岳から25分でした。
この蛇骨岳の標高は、、2366Mか、、。
また23だから「兄さん」じゃん。
66をどう読む?とターボに聞くと「ムラムラ?」と😅
ええええぇ、「兄さんムラムラ?」。
またまたこのブログの品位が落ちてしまいますが、、仕方ない、他に思い付かない、、。
なので、ムラムラした兄さん役のターボに襲われそうになる乙女亀ちゃんの図ってことで😅
誰もいない蛇骨岳でアホなことしてるオバサン達です。
そう、しばらくハイカーに会っていません。
みんな帰っちゃったのかなぁ。
雲が増えて薄暗くもなってきて、ちょっと不安にもなってきました。
バカなことやってないで、とっとと帰りましょう。
湯ノ平も真っ白に😅
めっちゃ寂しい雰囲気です。
あそこに浅間山があるんだからね!と何度も亀ちゃんに伝えるターボ。
心の目で見てください。
念じれば通じる!
霧に包まれても近くの紅葉はやはりキレイです。
森に入ったり出たりを繰り返します。
疲れた足には、蛇骨岳から黒斑山までのじわじわ登りが意外と足にきます。
亀ちゃんが「今日のコース、中の上じゃないよね?」と言ったので、「バレたか!」となりました😅
最初は別の山を予定してたからね。
すまぬ、亀ちゃん!
ここはずいぶんと倒木が多いですね。
かつてはこんなことにはなってなかった気がします。
午後2時7分、黒斑山に到着しました。
標高は2404M。
え!?24!?
23だと思っていて「兄さん」から始まるシリーズかと思ったら、24になっちゃった!
困ったね。
どうする?となり、「兄さんがムラムラしたので、通報~せにゃ!」ってことで!二人が携帯で通報しているところです。
かなり無理がありますが、それでもちゃんと覚えられるんですよね、何故か。
トーミの頭に向かいます。
朝草すべりに下った分岐を通過します。
トーミの頭は相変わらずガスガスだったので、スルーしました。
時刻は午後2時25分でした。
黒斑山への道で小学生くらいの男の子とお父さんの二人を見ただけで、しばらくハイカーに出会っていません。
今日は一日黒斑山には雲がかかっていて、雨も降ったようなので、みんな黒斑山まで来て早々に引き返してしまったのかなと思いました。
今山にいるのは私たちとあの親子連れだけかも知れないです。
真っ白なガレ場を下ります。
中コース分岐です。
いつもならここから中コースに入るところですが、今日は展望コースから帰ってみようかと思います。
下界は晴れているのだとしたら、もしかしたら展望地から眺めを楽しめるかもと思ったからです。
槍ケ鞘までと、車坂山という小ピークを越える必要がありますが、わずかなので大したことないです。
そう言うと、亀ちゃんが「ホントに大したことない?」と疑っていました😅
午後2時40分、槍ケ鞘に到着です。
ここで、アミノバイタルを再び注入しておきました。
ここから1時間の下り(ちょっとだけ登り含む)です。
7分ほど休憩し、午後2時47分、下山開始です。
この階段は、本当に歩きやすくなりました。
かつての掘れ掘れ階段ならこちらのコースで下ろうという発想になりませんでしたが、この道なら快適です。
シラビソの森をなだらかに下ります。
ムシカリの赤と黒の実が色鮮やかで可愛いです。
緑の森に彩りを添えてくれます。
ガレ場を通り、
再び森へ。
しばらく前から亀ちゃんが無口になっています。
「亀ちゃん、疲れた?」と聞くと、右足の付け根が痛いとのこと。
散々歩いた後の長い下りは足にくるんですよね~😣
ただこちらの展望コースはこんな風に平な所も出てくるので、ひたすら下る中コースよりも楽です。
四阿山が見えるポイントです。
ガスってましたが、、💦
坪庭のように美しい広場になっています。
さぁ、どんどん下りましょう。
展望地まで戻ってきました。
あー、やはり少しは見えるけど、朝見たのと大して変わらなかったですね😅
小諸の町から、何本か煙が立ち上っていました。
初め火事かなと思いましたが、複数あったので、野焼きですかね?
再びの森。
そして、展望。
中コースよりこちらの方が雪がない時は変化があって楽しいですね。
道も歩きやすいし!
、、、と思ったら、ここは滑り易かったです。
ザレ場をジグザグに下りましたが、一度私の左足がズズズズズズとなり、危うく転ぶところでした。
何とか右膝を折ってカクンとなるのを防ぎましたが、危うかった💦
車坂山が見えてきました。
あそこを越えないと車坂峠に帰り着けません😣
鞍部通過です。
逆に歩いたのは初めてなので、景色が新鮮です。
車坂山に反対から登るのも初めてです。
わずか7~8分の登りなので、疲れていても頑張れます。
車坂山を通過します。
亀ちゃんが「坂道を登ったら足の付け根が痛いのが治った!」と言ってました。
下りがとにかく堪えるんですよね。
午後4時2分に登山口まで戻ることができました。
槍ケ鞘出発から1時間20分でした。
中コースより時間は20分余計に必要ですが、足がうんと楽でした。
景色の変化が楽しかったし。
これからも雪道でなければ、展望コースで下るのがいいなと思いました。
あの階段を修復していただいたお陰ですね。
駐車場に戻ると、あったのはターボの車の他にはあと一台だけ。
あの親子の車でした。
やはりほとんどの人が既に山を後にしていたのです。
どうりで誰にも会わないはずだわ。
今回は朝から夕方まで、本当に静かな山旅となりました。
それに、青空こそ見れませんでしたが、雨に降られることもなく歩き通せた(久しぶりにカッパの出番がなかった!!)のはとてもラッキーだったと思います。
ヤマップデータです。
今日のコースタイムを見て驚きました。
合計時間…9時間31分、
行動時間…6時間25分、
休憩時間…3時間6分!!!
えええええ、休憩なんて、火山館での25分と、お昼の30分と、槍ケ鞘での7分しかしてませんけど~?
いかに立ち止まって景色を眺めていた(或いは雲を凝視していたか)というのが分かりますね。
そのくらい、どうしても見たい「浅間山」でした。
亀ちゃんにほんの数秒でしたが、浅間山の全貌を見てもらえて良かったです。
今度は雪道歩きに連れて来るよ!
霧氷を見て、中コースのモフモフを体験してもらいたいです😊
今回はターボを先頭にゆっくりペースで歩き通すことができました。
昨年は息が乱れ、バテてしまい、一気に自信を失った経験ありですが、今回はほとんど息が上がることもなく、淡々と歩くことができました。
こちらは私の心拍数の詳細です。
これからどれだけきつく感じたかのバロメーターとして、この心拍数に着目すればいいのではないかと思い付いたので、記録を残していきたいと思います。
最大心拍数が「135」というのは、まぁまぁなんじゃないかと思います。
体力がついてきているのはもちろんのこと、ペースを守ってゆっくり歩くことの大切さを学んでいます。
クリさんに「男体山に登れたのなら、燕岳は男体山より楽だからアルプス行けるよ!」と言ってもらえました。
少しずつ行ける山が、お気楽隊の守備範囲が広くなるのは、とっても嬉しい😁
ブログでもっともっと美しい景色を、ターボのダジャレや語呂合わせを交えつつ、お届けしていけたらと思います。
あ、そうそう、ムラムラした兄さんは黒斑山で通報したことにより、隣の四阿山(2354M)で「兄さん御用だ!」になったみたいですよ😁
めでたし、めでたし👍
いつも応援していただき、ありがとうございます!




















































































































































































