50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【新潟、魚沼】中越の名峰浅草岳へ。ヒメサユリの季節が過ぎると山頂はマムシ天国でした😱2020年8月8日(土)

曇天の浅草岳から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます😊


《登山難易度4》


9日間の夏休みがやってきました!

夏期休暇に入って1発目の山行は、いつもとは少し違ったメンバーで、二泊三日の行程で新潟へ遠征です。

花子のご家族は皆さん山好きで、毎年のように泊まり掛けの山旅を楽しんでいるのですが、そんな花子家族の旅行にターボと私をお誘いいただきました。

弟さんご家族が参加できなくなったので、この機会に私たちを誘ってみてはどうかと、花子のお父上が提案してくださったのだそうです。

花子から「父たちと新潟の山に二泊三日で行くけど参加しませんか?」とラインが来たので、海兵隊の敬礼よろしく、「はい!参加いたします!」と即答したのでした😊

花子の父上(以下『父上』と呼びます)とそのお友達のTさん(以下『Tおじ』と呼びます)は登山歴60年を越える大大大ベテランです。

是非お会いしてみたいし、お会いしたら聞きたい事がいっぱいありますよ。

楽しい三日間になりそうですよね🎵

ちなみに二泊するのは山小屋ではなく、山の麓にある民宿「才七」だそうです。

車や民宿に荷物を置いて歩けるお気楽山登りみたい😁

一日目は越後山脈に位置する中越の山、浅草岳に登ることになりました。

(分県登山ガイド『新潟県の山』から)

浅草岳は新潟県魚沼市と福島県南会津郡只見町にまたがる一等三角点のある山です。

浅草岳には今年7月初めの平日にお休みを取ってお気楽隊でヒメサユリを見に行く予定でしたが、コロナによる他県への移動自粛などもあり諦めざるを得ませんでした。

この時期にはどんな花が咲いているのか知りませんが、いつの日かヒメサユリを見に行く時の予行演習になるといいなと思います。

自宅を5時半に出発し、大白川の今夜の宿『才七』の前を通りすぎ、車のすれ違いはとても無理そうな狭い作業道を走ってきました。

車の側面に草がガサガサと当たり、時々穴ぼこにタイヤが落ちてガタンゴトンと車体を揺らしながら何とか到着したといった感じです。

ここ、ハイシーズンにはどんなことになっちゃうのでしょうか!?😱

すれ違い100%無理ですよ!

ヒメサユリ時期の混雑が容易に想像できる広い広い駐車場に着いたのは9時少し前でした。

50台くらいは停められそうなネズモチ駐車場に今朝は勝ドンの車一台だけです。

新潟地方は天候悪化の予報ということもありますが、この時期はあまり人気がないのでしょうか?

関東甲信地方はどこも晴れ予報ですから、多分皆さん他の山域にお出かけなのでしょうね。

トイレの前で記念撮影!

今日は7名の大所帯です😁

9時14分にネズモチ平駐車場から出発しました。

そうそう、今日のコースをお知らせしておきます。

この地図は下山時に桜ゾネ登山口にあったものです。

わかりやすいのでこちらでご紹介しますね。

駐車場から簡易舗装の道を少し歩き、ネズモチ平登山口から入山します。

そこから前岳分岐まで120分。

分岐からはなだらかに登り15分で山頂です。

帰路は嘉平与ボッチ(カヘイヨボッチ)経由で桜ゾネ登山口へ下り、林道を歩いて駐車場に戻る予定です。

花子家族はみんな体力と経験が豊富なので、ついていけるか心配です(涙)

迷惑をかけないようにしなくては💦

歩き出してすぐに小雨が降り始めたので、Tおじの提案で途中リュックカバーをかけました。

9時26分、ネズモチ平登山口から入山します。

Tおじを先頭に花子、ターボ、私、てっちゃん、勝ドンと続き、最後尾を父上が固めてくれています。

白崩沢を渡ります。

おおお、これは赤城自然園で沢山見かけたタマゴタケですね。

生まれたばかりの赤ちゃんと大人になった形で標本のように並んでいました。

私たちが往路で利用するブナソネ登山道は、前岳分岐までひたすらまっすぐな直登です。

標高差650M以上を一気に登ります💦

先頭でペースメーカーのTおじは私たちに合わせてゆっくり歩いてくださったのですが、私のすぐ後ろに足の長いてっちゃんが控えているので、モタモタしないよう頑張りました😅

花子が振り返って撮ってくれました。

私の後ろに健脚者がズラリ💦

途中ブナの大木がありました。

この森の主感、半端ない!

父上がてっちゃんに「幹に耳をつけてみな。何か聞こえるかも」といったのですが、てっちゃんに「え?嫌だ」と拒否されたので、代わりに私が耳をつけてみました。

いつものごとく何も聞こえません😅

いつもならここで、ターボが「ゴーーーーッ」とか効果音を加えて私に叱られるところなのですが、彼女は彼女なりによそ行きを決め込んでいるようで何も言いませんでした😁

この後10分ほど小休止を入れました。

花子家族はリーダーは父上で、その父上の号令のもと、一時間に一回の休憩を入れます。

10~15分の休憩ではリュックをおろし、座って補食を取ります。

皆さん座ってしっかり休まれていましたが、ターボと私は習慣で座ることが出来ませんでした。

お気楽隊はこの日のように暑い日は15分毎に2~3分の休憩をとり、リュックを背負った状態で立ったまま水分補給をする習慣です。

花子家族のこの習慣に慣れないターボと私は、歩きながら隙を見て(遅れないように注意しながら)水分補給をするのが忙しかったです。

休憩後の登り始めは、ロープを使わないと登れない岩場が現れました。

先頭のTおじのルートをよく観察してから後に続きます。

すっかり雨模様になり、顔を流れるのが汗なのか雨なのかよく分かりません😅

蒸し暑いので、大量の汗をかきました💦

根っこをつかんで登るような場所もあります。

今日はここを下りでは利用しませんが、下るのはなかなか大変そうですね。

初めて前方に山の姿を確認できました。

この時「どれが浅草岳ですか?」と聞いてみたけど、誰にもその質問が聞こえなかったらしく返答はありませんでした😁

後から思うに、前に見えているあの三角は下りで歩く予定の嘉平与ボッチなのではないかと思います。

山頂はもっと左手にありました。

展望が少しだけ。

晴れていれば素晴らしい景色なのでしょう。

うっすら見えている大きな山は明日登る予定の守門岳です。

守門岳は大白川集落のある破間川(あぶるまがわ)を挟んで東の浅草岳と向かい合うようにそびえています。

時々新潟方面を見晴らせるコーナーがありました。

真っ白だったので写真は割愛しますが😅

まだまだ直登は続きます。

一歩一歩大きな段差を越える度に私の体力が奪われ、エネルギーバロメーターがギュンッと縮まる気がします。

森が美しいのに、それを楽しむ余裕がありません😣

今度こそ浅草岳山頂付近を視界にとらえることが出来ました。

あれが浅草岳なのではなく、山頂はあの丘の向こうにあるように聞きました。

いずれにしても間もなくですね。

この眺めを楽しみながら二回目の小休止を取りました。

なだらかな稜線に向けもう少し登ります。

11時51分、前岳分岐に到着しました。

ネズモチ平登山口から2時間25分でした。

二回ほど10~15分の休憩を入れていますので、歩行時間としては標準コースタイムだったようです。

帰路はこの分岐から桜ゾネ登山口方面へ下る予定です。

ここからはたおやかな草原の中を進みます。

7月初旬ならこの辺りにヒメサユリが咲くのではないでしょうか?

晴れていればね~、多分感動の大展望だったことでしょう。

次のお楽しみに取っておくしかないですね。

木道を行きます。

この辺りにはつい最近まで雪が残っていたようです。

一旦下ります。

さっきの休憩場所から見えた丘を越えたってことですね。

田代山でも見かけた「イワショウブ」?

山頂が見えてきました!

最後の登りの前に谷から吹き上げる風に身をまかせ、涼を取ります。

スーパーの大型冷蔵庫を開けたみたい!!

冷たい風が汗で濡れたシャツを通り抜けます。

気持ちいい~ーー😆

では覚悟を決めて最後の登りです。

わずかの距離なんですけどね。

この花を沢山見かけました。

名前がわからない😅

12時11分、浅草岳山頂(1585M)に到着です。

分岐から20分でした。

ここで先に山頂を踏んだターボから悲鳴が!!!

山頂標識の下の岩場に蛇がいるらしいと聞いたターボが横によけたところ、その足元に太い蛇がとぐろを巻いていたのです😱

ターボの「ギャーーっ」という悲鳴に驚いたてっちゃんが「うわっうわっうわっ💦」とよろめいて、山頂付近は大騒ぎ😣

ターボのドタバタに驚いて岩場に隠れた蛇、、なんと、マムシでした😱

太く、邪悪な柄が見えます。

そして、逃げない。

岩場の横で微動だにしません。

私たちが手出ししようものなら、いつでも襲いかかる準備万端のように見えます。

この後も、

こんな脱け殻があちこちに落ちていたり、

隅に黒いロープの忘れ物かと思いきや、

移動してるし!!

こいつも蛇でした😱

真っ黒い体ですが写真を拡大してみるとわずかに柄のようなものも見えます。

マムシではなさそうですが、それにしても長い😣

山頂に着いた途端にまた小雨が降り始め、ほぼ真っ白な世界でしたが、こんな景色をかいま見れました。

眼下に広がる田子倉ダム湖の一部です。

まるでドローンの目線のように宙に浮いている感覚になりました。

これは晴れていればとんでもなく素晴らしい眺望だったことでしょう。

反対側からは只見沢へ落ち込む鬼ケ面山東面の断崖が見えるようです。

晴れた日にリベンジしたいですね✨

あ、蛇が天敵のターボが賛同するかどうかは甚だ疑問ですけどね😅

この後山頂でランチにしたのですが、蛇が苦手な勝ドンとターボは壊れたロボットのように絶えず顔を左右に動かして蛇が足元に現れやしないかと戦々恐々していました。

ランチの最中に大きな蛇がどこかから現れたのが少し高い所に陣取っていた父上から見えたらしく、石を投げて追い払う場面もありました。

この山頂部だけで、4~5匹の蛇(しかも太く長い)を目撃しました。

怖いもの見たさで、蛇を探して回る私です。

奥には逃げないマムシを観察する花子の姿。

石の奥に横たわり、良く見ると草の間に向こう側に鎌首を伸ばしているのが見えますよ。

何かを狙っているのか、それとも私たちにいつでも反撃できるよう準備しているのか、、マムシは流石に怖いです💧

父上のカメラで記念撮影をして12時51分出発しました。

山頂にいたのは40分でした。

蛇の楽園ですから、とてものんびり昼寝という訳にもいきません😅

とっとと退散しましょう。

登山道の右側はなだらかで、左側は切れ落ちている地形が良く分かります。

木道脇には「キンコウカ」。

これは「ニガナ」でしたっけ?

花の名前はホントに苦手。

興味があるのに覚えられない😣

再びの前岳分岐です。

ここの右手から登って来ました。

左手に行くと前岳経由で鬼ケ面山に縦走できるようです。

江戸時代から越後と会津を結ぶ交易路だったと帰宅してから読んだガイドブックに書いてありました。

行く前に勉強しとけって話ですが😅

六十里路と八十里路という道があったのだとか。

確かに「←六十里路」という標識がありました。

写真に納めなかったのが悔やまれます。

この時は「六十里って、240㎞じゃん!そんなに歩く人いるの!?」などと思っただけでした。

昔は生活のためにそれを歩く人がいたと言うことですよね💧

斜面はキンコウカで黄色く染まっていました。

小ピークを越えて木道は続きます。

うわぁ、これは晴れていれば、、、言っても仕方ないですが😅

この花の名前も分かりません。

花の写真を撮っていると先頭を行くTおじの「おーっ!」という声が聞こえて来ました。

木道を長い蛇が二回ほど横切ったそうです。

Tおじは往路でも一度蛇を目撃していましたし、結果7~8匹の蛇に遭遇したことになります。

いやはや、蛇の山ですねぇ。

振り返ると蛇たちの楽園が見えました。

今頃山頂では「ようやく人間どもがいなくなった、やれやれ」と、蛇たちが宴を開いていることでしょう😁

斜面は花畑です。

「ミヤマトウキ」でしょうか?

この岩場を登りきったところでターボの足がつってしまいました。

私が持ってきていたアミノバイタルの赤いスティックと、つり止めの漢方薬を飲んでもらい、Tおじからはストレッチの方法を教えてもらいました。

何が効いたのか分かりませんが、すぐに痛みが取れ再び歩き出す事ができました。

ターボも私も股関節が固くなっているので、少し無理な体勢をするとすぐに足がつったりハムストリングスがピキっとなったりします😣

無理は禁物なんですよね💦

岩場を登ると、そこは嘉平与ボッチ(1484M)です。

時刻は午後1時29分でした。

山頂出発から40分ほどかかりました。

急な下りになりました。

あちゃあ、こっちのルートも急坂なのですね😱

登山道の両側に小さな花が咲き、とても良い雰囲気の道です。

見晴らしの良い場所までやってきました。

浅草岳を振り返ります。

右に目を転じると鬼ケ面山への稜線が見えました。

優美な曲線の浅草岳とは対照的に、鬼ケ面方面は削れた岩肌がむき出しで、雰囲気が全く違いますね。

見えているのは貉沢カッチ、北岳、鬼ケ面山(1465M)だと思います。

この鬼ケ面山と浅草岳は、江戸時代からの六十里街道と八十里街道に挟まれた山域なのだそうです。

再びの急勾配です。

足を滑らせたらどこまでも滑落しそうな場所もありますから注意が必要です。

ロープなどの設置はありません😣

雨が本降りになってきました💦

雨に煙るブナの森が美しいです。

現在の天皇陛下が御成婚された記念碑だそうです。

もしかして皇太子時代にこの山に登られたのかもしれませんね。

だから木道が整備されていたのか、、と父上が言っていてなるほど!と思いました。

午後2時45分、桜ゾネ登山口に到着しました。

嘉平与ボッチから1時間15分かかりました。

雨で滑りやすい急坂でしたので、どうしても時間がかかってしまいますね。

長い長い下りでした。

何度「もう飽きた!!」と叫んだことか😅

ここからは簡易舗装のなだらかな道となります。

傘をさしたり、タオルを頭に載せて雨の中歩きました。

午後3時22分、ネズモチ平駐車場に帰りつきました。

駐車場には勝ドンの車の他に一台の4WD車が停まっていました。

おお、物好きが他にもいましたか!

山の中ではだ~れにも会いませんでしたよ😅

下りが長かったです⤵️

ほとんどジグザグな場所はなく、ひたすら真っ直ぐ登り真っ直ぐ下るなかなか厳しい山でした。

⏫ターボのヤマップデータです。

私のヤマップはなぜか起動しなかったので、記録に残すことが出来ませんでした💧

まずは一日目の山行が無事に終わりました。

明日は守門岳の予定ですが、どうなるでしょうか?

この後民宿「才七」に向かいました。

新潟遠征はまだまだ続きます。

引き続きよろしくお願いします🙇⤵️

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