【栃木、那須】中ノ大倉尾根から三本槍岳へ。シロヤシオの森を抜け尾根に出ると展望と石楠花の楽園でした《前編》2019年6月4日(火)
《登山難易度 3》
中ノ大倉尾根からこんにちは。(なんだかまとまりのない写真ですが、往路で三人揃った写真はこれしかありませんでした)
いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます(^-^)
今回は火曜日しかお休みがないウォーリーの為に結成した「火曜日山の会」で火曜日に山に行きました。
今回参加できたのは、ウォーリーと姫と私。
メンバーにはハガレーナとターボもいるのですが、今回は仕事を休めなかったので不参加です。
私は前にも書きましたが、この春からの会社の新しい制度で、「健康増進休暇」なるものができたので、それを利用して平日にお休みを頂くことができました。
前回の「火曜日山の会」はゴールデンウィーク中の火曜日だったのですが、一日中雨が降りしきるあいにくのお天気だったので、碓氷峠の「アプトの道」に出かけました。
今回は一日中晴れの予報ですから展望の山に出かけます。
一週間前からウォーリーが天気予報をチェックして、「火曜日は晴れるみたいね😁」「楽しみで仕方ないんだけど!」とラインをくれていましたので、雨女が一人混ざっていますが、何とかウォーリーの為に晴れてくれるといいなと思います。
目指したのは那須の三本槍岳。
マウントジーンズロープウェイの山頂駅辺りからシロヤシオが満開との情報がありますから、シロヤシオと展望を楽しみに行ってきます🚶
自宅を5時10分に出発、ウォーリーと姫を拾って、高速に乗ります。
関越道→圏央道→東北道と走って、那須ICをおりたのが7時7分でした。
そこから下道を走り、マウントジーンズロープウェイの駐車場には7時51分に到着しました。
ロープウェイは8時からですから、まぁまぁちょうどいいですね。
駐車場に車はわずか。
シロヤシオのハイシーズンだというのに、やはり平日は混まなくていいですね。
気温は低いのだと思いますが、日差しがジリジリと照りつけて、今日は暑くなりそうです。
支度を整え、日焼け対策をしてロープウェイ乗り場に向かいます。
このエスカレーターの乗り口に登山届けを書けるスペースが用意されています。
記入後はチケット売り場に提出します。
チケット購入後は顔だしパネルで遊びました。
ロープウェイを使って一気に標高を稼ぎます。
今朝はこのロープウェイルートで熊の目撃情報があったようなので、注意深く観察してみましたが、見つけられませんでした。
山頂駅に花の紹介がありました。
この時期は、ミネザクラ、シロヤシオ、アズマシャクナゲ、ムシカリ、ベニサラサドウダンなどが咲いているようです。
まずは左手の展望台へ。
正面に那須岳。
右手に朝日岳~清水平、そして今日歩く中ノ大倉尾根が見えました。
雲がありますが、稜線はくっきり見えていますね。
ここで二人にコースの説明をしました。
目指す三本槍岳は清水平の向こうに隠れてまだ見えません。
シロヤシオが楽しみですね。ではでは歩き始めましょう。
ハンモックの吊るされた芝生広場から入っていきます。
入り口にあった「恋人の木」です。
ダケカンバとゴヨウツツジ(シロヤシオ)が寄り添って立っているのだそうです。
つわ~、ほんと、シロヤシオがダケカンバの幹にしなだれかかって、「もうっ、絶対離さない!」的に見えますね。
絶賛恋人募集中のウォーリーも「あたしゃこういうことはできないんだよね~😓」と言いながら通りすぎました。
だろうねぇ、わかるわ。
8時35分、森の中に入り、道は一旦下りになります。
北温泉との分岐を通過します。
ここは右手に。
左手は北温泉へ向かう道です。
なるほど、北温泉からシロヤシオを見ながら登るルートというのはここのことなのか!
いつか歩いてみたいと思いつつも、ルートが長過ぎるかなと思ってできないでいます。
右からクネクネと張り出しているのがシロヤシオです。
肉眼だと白い花が無数に咲いているのが良くわかって感動したのですが、写真だと普通の新緑ですね😅
全てシロヤシオなのですが、、木が高すぎて写真にうまく納められません💦
でも歩いているときは、最高に気持ち良かったです。
あれあれ?
前方にある黒いものが子熊のように見えます。
近づくとどんどん形が変わり、朽ちた木の株でした。
正にシロヤシオのトンネル。
静かに見えますが、実際はエゾハルゼミが賑やかに鳴いていて、会話が聞こえにくいほどでした。
シロヤシオの木立越しに朝日岳や清水平が見えました。
ブナの巨木です。
中間地点を通過。
ここが中の大倉尾根に至る道の中間地点なのかと思い、まだ半分あるのか、、と少し水分補給をしましたが、この後間もなく尾根に出たので、尾根から右に行って展望台に立ち寄りロープウェイ乗り場に戻る周回コースの中間地点だったもようです。
シロヤシオ(ゴヨウツツジ)の可愛い5枚の葉っぱ。
ようやく目線の高さにシロヤシオをとらえることができました。
最後は階段を登って、
9時6分、中ノ大倉尾根分岐に着きました。
「恋人の木」があった入口から30分でした。
ここを右手に行くとシロヤシオの群落がありますが、それは帰りに立ち寄ることとして、まずは三本槍岳を目指します。
ここから標識は清水平まで何キロ表示になります。
清水平には行かないのですが、三本槍岳よりそちらの方が有名なんでしょうね。
朝日岳~那須岳の縦走をする場合は清水平を通りますので。
いつか歩いてみたいですが、体力的にどうかなぁ。
ブナが門番のように立ち並ぶ尾根道に入っていきます。
所々にシロヤシオがあります。
新緑が美しいので、何枚も同じような写真を撮ってしまいます😅
シロヤシオがかわいい(*≧з≦)
シロヤシオの5枚の葉っぱは赤い縁取りがあるのですね。
そして葉っぱの間から小さな葉っぱの赤ちゃんがいくつも顔をのぞかせています。
こんな風に大きくなっていくんだ~と興味津々。
シロヤシオにばかり目が行ってしまいます。
なんてかわいいのだろう(*^^*)
いいカメラを持っていればもっと美人さんに撮ってあげられるのに、スマホでごめんよ。
実物はこの何倍も清楚で素敵です。
こちらはオオカメノキ(ムシカリ)です。
シロヤシオに比べるとかなり地味ですが、良く見ると結構かわいらしいのですよ。
白い花が多いなかで、ひときわ目立つ濃いピンク色のツツジがありました。
この色は私が姫をイメージするときの色です。
すごく姫っぽい。
本人にそう伝えると「え~?そう~?」と不服そうでしたが。
名前がわからないので通りかかったハイカー(バリバリの栃木弁)に聞いてみたところ、「正式な名前は知らないけど、栃木の人たちはこれを『紫ヤシオ』と呼んでるよ」とのことでした。
「ムラサキヤシオ」。
素敵な呼び名じゃないですか。
「じゃあこのムラサキヤシオが姫の花に決定ね。今日は三人それぞれのイメージにあった花を見つけよう!」と提案しました。
愛子さまのお印であるシロヤシオは抜きでね。
前方に立派なダケカンバ。
雲が多くて少し残念ですが
どんどん晴れてくるよ、きっと。
いつの間にか(というか尾根に出てからかな?)エゾハルゼミの声はしなくなり、ウグイスが盛んに鳴いています。
この辺りは秋には真っ赤に染まるナナカマドのトンネルです。
イワカガミが咲いていました。
こちらは「ベニサラサドウダン」です。
この葉っぱも秋には深紅に染まっていました。
姫の「お印」ムラサキヤシオ😁
いや、ほんと、イメージぴったり。
これだいぶ誉めてるのよ。
本人は若干納得いってないみたいなんだけど。
尾根の木立が少なくなり、笹の道になると、一気に視界が開けてきます。
左手に那須岳~朝日岳。
正面に清水平とこれから向かうスダレ山。
右手には赤面山。
赤面山にはしゃくなげが咲くのだそうです。
あちらにも行ってみたいと思っているのですが、時間的にどうかなぁ。
帰りに余裕があったら立ち寄りたいと思います。
いつ雲に隠れるかわからないので、見えているうちに一枚那須岳のアップです。
荒涼とした世界ですが、多分あちらの方が登山者は多いのでしょうね。
傾斜が出てくると、針金で固定された道になります。
石が転がっていかないように、登山道が掘れてしまわないようになのでしょうか。
この辺りにはなぜかすごく大きなタンポポが咲いていました。
うちの庭に咲いていたらすぐに引っこ抜かれる雑草扱いですが、山で見ると写真に納めてしまうのは何故なんですかね?
気持ちのよい尾根歩き。
度々立ち止まって眺めを楽しんでしまうので、なかなか先に進みません。
ムラサキヤシオと赤面山。
まずはあの正面の山を目指して登ります。
イワカガミ。
この辺りで姫が足のくるぶしに何か当たって痛いと言い出し、テーピングで対応しました。
昔カナダで買ったスイスの靴らしいですが、足に合ってないのかもしれません。
しゃくなげが咲いています。
この白とピンクが交ざった色合い、ウォーリーにぴったりじゃない?と思いました。
だんだんに登りの傾斜がきつくなります。
道が大きく右にカーブして、見晴らしの良い場所につきました。
少し遅れて私がヘロヘロで追い付く、、😰
そこから眺めた景色がこちら↑
正面には歩いてきた中ノ大倉尾根。
秋には紅葉が素晴らしかった朝日岳からつながる稜線。
この場所になると那須岳は手前の山に隠れてしまいます。
朝日岳~能見曽根。
歩いてきた尾根道をアップにしてみました。
笹の中にしゃくなげが点在しているのがわかります。
こちらは赤面山方面です。
しゃくなげが咲いていないか目を凝らして見ましたが、よくわからず😅
さぁ、先に進みましょう。
なかなかにきつい坂道なのですが💦
このしゃくなげは色が濃いですね。
奥に見えるのは朝日岳です。
しゃくなげと鬼面山。
この辺りが一番きつい傾斜です。
あともう一息!
清水平手前の斜面に残雪があり、キリンのように見えます。
10時37分、赤面山分岐に着きました。
尾根に出てから所要1時間半でした。
赤面山まで1.2キロです。
行けない距離じゃないんだけど、何しろロープウェイ最終便が16時発とお尻が決まっているので、簡単に行ってみようとはなりません(涙)
赤面山が気になるんですけどね、、。
急な坂を登ってきてくたびれたので、バナナ休憩しました。
赤面山の谷筋から霧が流れてきました。
辺りが真っ白になってきました。
左手にしゃくなげが沢山咲いていますね。
近くに行けなくて残念😢
スダレ山を通過します。
この辺りはガレガレになります。
霧がまだ流れています。
11時ちょうど、大岩に到着しました。
大岩の上に男性が立っていたので、私たちはその下で眺めてみましたが、雲に囲まれ視界はほぼ無しでした。
大岩の上の男性にこれから三本槍岳に行くのかと聞かれたので、そうだと答えると「これから晴れてきて、山頂についた頃には晴れてるんじゃないかな?私はこの大岩までだけど」と言うので、「そうですよね、予報では晴れですもんね」と言って別れました。
晴れてくれるといいのですが、、。
平らな道を少し行くと、霧が流れて目指す三本槍岳が見えてきました。
三本槍岳は名前とは対照的に2つのこぶがあるなだらかな山頂です。
しばらく平らな道が続きます。
正面に三本槍岳、左手に朝日岳と能見曽根を見ながらの気持ちのよい道のりです。
ミネザクラがまだ咲き残っていました。
笹のなかのクネクネ道。
とっても楽しい気分です。
左手は美しい三角形の能見曽根。
右手の小高い丘のような場所は地図に名前が載っていません。
秋には紅葉が素晴らしかった斜面に今はミネザクラやしゃくなげのピンクが点々としています。
清水平分岐を通過します。
あれ?
大岩までで【前編】として投稿しようと思っていたのに、清水平分岐まで歩いてきてしまいました😁
長くなっているので、ここまでで【前編】として、続きは【後編】で書きたいと思います。
最後までお付き合いください!