【栃木、那須】清楚なシロヤシオと艶やかで明るいしゃくなげに見惚れた三本槍岳《後編》2019年6月4日(火)
《登山難易度 3》
三本槍岳山頂からこんにちは。
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
中ノ大倉尾根経由で三本槍岳を目指した「火曜日山の会」の日帰りハイク【後編】です。
清水平分岐を過ぎると、右手の斜面にピンク色が目立つようになってきました。
シャクナゲやミネザクラが咲いています。
奥日光の湯ノ湖周回コースを歩いた時は、日陰に咲いていることが多かったシャクナゲですが(日陰を好むとも書いてありましたし)、三本槍岳のシャクナゲは青空の下で太陽に向かって花びらを広げ、まるで満面の笑みを浮かべているように見えます。
湯ノ湖のシャクナゲよりこちらは10才は若い、ピッチピチの明るく元気いっぱいのお嬢さんといった雰囲気です。
か、かわいい(*≧з≦)
可愛すぎます。
シャクナゲってこんなに元気いっぱいの花だったんだ!と驚きです。
今まではなんとなく日陰にひっそりと咲いていて、でも花びらがガラス細工のように繊細に輝いているというイメージだったのですが、ここのシャクナゲは違います。
生きるのが楽しくて仕方ない!という感じがして、こちらが自然と笑顔になるのです。
そんな明るい雰囲気も、やはりウォーリーのイメージと重なりますので、ウォーリーの花はシャクナゲに決定!
シャクナゲ撮影に忙しく、再々足を止めてしまいますが、先を急がねば。
三本槍岳に向け、一旦下ります。
いくつも大きな岩が現れて、掘れたような急坂になります。
膝を痛めないように慎重に。
三本槍岳の最後の登りに取りついているハイカーが小さく見えています。
平らな鞍部を通り、
最後の登りです。
大岩で話した男性の予想通り、晴れてきました。
ここにも姫の「ムラサキヤシオ」。
数は少ないですが、登山道脇でパッと目を引きます。
視界がぐんっと開け、霧もなくなり、最高の眺めです。
先を急がないといけないのに、どうしても見惚れてしまうのです。
左からターンして、、
秋には紅葉の斜面にダケカンバの白い幹が浮かび上がって見事だった場所です。
歩いてきた道の向こうにシャクナゲとミネザクラがあった丘の稜線が美しい。
奥に見える緑色の森の連なりも、まるでアシタカが出てきそうな雰囲気で素敵でした。
スマホ写真だとわからないですが、現地ではそう感じました。
更に登って、
次のコーナーが一番の展望台です。
清水平の方まで見渡せます。
一旦平らな道を通ります。
ミネザクラが満開でした。
最後ひと登りで、
11時51分、三本槍岳山頂に到着です。
なるほど、三本槍岳の名前は会津藩、白河藩、黒羽藩の三本の槍を立てた事が由来だったのか!
そういえば、昨年秋に来たときにも読んだ気がします。
何でもかんでも肝心なことはすぐに忘れてしまう、、(涙)
結構な人で賑わっていたので、景色の撮影は後にしてとりあえずお昼の準備を始めます。
、、この時飯豊山などの東北の山は見えていたのでしょうか、大して確認せずに昼食場所の確保に走ってしまいました(実際に走ってはいないです)。
下山する頃には雲が出てしまったのですから、この時もう少し眺めを楽しめば良かったと後悔しました。
でもこの時はとにかく「時間がない!」「ターボとハガレーナがいない中で、山メシを完結できるのか?」という焦りで景色を眺める余裕がありませんでした。
帰りのロープウェイの時間も気になっていましたし。
なんてちっぽけな心臓なのでしょう(涙)
本日のメニューは初挑戦のフレンチトーストです。
牛乳と卵に浸けて厚切りパンを持ってきました。
結構なボリューム。
厚く切りすぎたかな💦
焦がさないようにひっくり返すのが忙しい😅
実はこの調理の前に私のジェットボイルが点火しなくて焦りました。
ガスボンベが軽かったので、ガスが無くなっていたのかと思って絶望し、「みんな、ご、ごめん、ガスがないから火がないかも、、」となり、私は真っ青に。
予備のガスはいつもターボが持ってくれているのです。
姫は「おにぎりもあるし大丈夫だよ」と言い、ハガレーナは「フレンチトースト、焼かないで食べられないかな?」と言ってくれましたが、ちょっとそれは気持ち悪い😰
もしや点火スイッチの電池切れなんてこともあるかもしれないと思いつき、「そうだ!昨日何となく虫の知らせでチャッカマン買ってきたんだった!」と思いだし、チャッカマンをつけてみたところ、「ボッ!」と火がつき、いつもの頼もしい「ボーボー」という音が聞こえてきました。
あー、良かった~✨
心底ホッとしました。
ガスが軽かったので、コーヒーを入れるのは後にして、まずは生では食べられそうもないトーストを焼くことを優先したのでした。
いつガスが切れるかとドキドキしながら焼いています。
トーストを焼き終わってもまだガスがありそうだったので、今度はウインナーとトマトを焼きました。
いい焦げ具合😁
「フレンチトーストにかけるシュガーやシロップはどこに入れた!?」とか、「油、油!油を出して!焦げる、焦げる!」とか、まだアシスタント慣れしていない二人なので、みんなアタフタアタフタ。
姫は結構働いてくれましたが、ウォーリーが体の向きが悪かったこともあり、いまいち役に立たなくて、ただ賑やかしていたイメージです😁
まだ火がありそうですから、姫が握ってきたおにぎりを焼きました。
結局最後までガスがもったので、お湯を沸かしコーヒーをいれました。
前回ジェットボイルからお湯を注ぐとボタボタとお湯がこぼれて困ったので、今日は先の尖った計量カップを持ってきて、上手にお湯を注ぐことができました。
平野育ちさんに奥日光でのランチの写真を「色彩は豊かなのに、映えないのは何故?」と厳しい指摘を頂いておりますが、やはり今回も映えないですかね?
大して進歩はしていない気がします😅
とくに今回は緑色が足りない!
緑色のキーウィか、茹でたブロッコリーでも持ってくれば良かった。
端に写っているグレープフルーツはウォーリーが食べやすいように皮を剥いて持ってきてくれました。
フレンチトーストは鉄板の油や肉が焦げた臭いが少しして、正直ちょっとイケテなかったかな。
次はないなと思いました。
肉用のフライパンと分ければもう少し美味しくできたかもしれません。
ワイワイおしゃべりしながら食事していると、大岩で会った男性がやってきて「やはり晴れましたね!」と話しかけてこられました。
大岩までだとおっしゃっていたのに、何故に山頂にいる?と私たちが思うのではと思われたのか、「大岩でおにぎりをくださったグループを案内してここまで来たんです」と言い訳するように😅
そんなこと、何とも思ってないから大丈夫だよ~。
山頂で姿をお見かけした時、大岩までにしようと思ったけど、大岩からの眺めが霧でなかったから、やはり晴れていそうな山頂を目指そうと気持ちが変わったんだろうな、と思ってましたよ。
このごちゃごちゃしたランチ風景を「写真に撮っていいですか?娘にこんな風にランチするんだと見せますから」とおっしゃって、写真を撮っていかれました。
こんなんでいいの~?
もう少しおしゃれに演出できれば良かったのに、こんなんでスミマセン💦
お昼を終えて辺りを見回すと、いつの間にか人が一気に減っていました。
かわいいゴールデンレトリバーがいたので、飼い主さんに許可をもらってウォーリーが一緒に写真を撮りました。
何回シャッターを押しても、ウォーリーはずっとカメラ目線なのに、ワンちゃん(ケインという名前だそうです)は決してカメラの方を向いてくれません。
飼い主さんによると「犬は好きな人とは目を合わさないんですよ。目が合ってるというのとは『ロックオン!』の状態で、警戒して『いつでもかかってこい!』ということだから」とのことでした。
なるほど~、だからワンコのカメラ目線をおさえるのがいつも難しいのか~、と今頃知る、ひまを飼い始めて7年の飼い主です。
大人しくてお利口そうなケイン。
ヨーロッパ系のゴールデンレトリバーだそうです。
毛が白っぽいですよね。
自分の水は自分で持つ主義。
水の入ったリュックを背負っている😄
これ、ひまにも買ってやろうかな。
最後はケインの飼い主さんに写真を撮って頂きました。
このころには辺りは真っ白に。
ケインばかり見てて、景色を見るの忘れてた😅
ではそろそろ下山開始です。
ロープウェイ最終便までギリギリってところ。
時刻は13時16分。
山頂で1時間25分も過ごしてしまった!
肝心なこと(ロープウェイ最終便)をすぐに忘れて、ケインにうつつを抜かしてしまいました💦
急がないと!
姫が靴の調子が悪かったのか、「ちょっと先に行って!」というので、ミネザクラとウォーリーを撮影してました。
姫が追い付いたので下山開始。
下山路はこの景色を眺めながらですから最高の気分です。
登りでは霧に隠れていた能見曽根が見えています。
鞍部を通り、
掘れた急な登りです。
大きな岩をよっこらしょ。
なだらかな道となり、再びのシャクナゲロード。
行きにも同じような写真を撮ったな。
何度もスミマセン💦
でも、やはり撮ってしまう~😄
清水平分岐を通過します。
先頭を行くウォーリーが清水平方面へ下ろうとしていたので、「違う、違う、左!左!」と呼び止めて、左方向へ。
ここでベンチで休んでいたご夫婦に「ここから本当に35分で三本槍岳に行けるんですか?」と聞かれ、「そうですねー、大体そのくらいかな。鞍部まで15分くらいで、鞍部から20分くらい、、そんなもんですかね?」と答えましたが、大丈夫だったかな?
今写真の撮影時間を調べてみると、行きの清水平分岐が11時14分で、山頂到着が11時51分となっているから、えーと、えーと、37分!大丈夫だ。
嘘を教えなくて良かったわ~😁
あのご夫婦はあの時間から山頂を目指したのでしょうか?
大岩手前の小広い場所まで帰ってきました。
前方の能見曽根、富士山みたいな稜線が美しいですね。
ターボのハンドルネームはヤマダムなのですが、姫の方がよほどヤマダムっぽい。
マダム感満載のサングラス姫です。
午前中は霧に包まれていた大岩まで戻ってきました。
大岩の上に登って一周回ってみます。
こちらは中ノ大倉尾根方面。
右にターンします。
すごくクリアというわけではありませんが、一応ぐるり見渡せました。
特に赤面山方面を上から眺める形になり楽しいです。
ウォーリーが岩の上に立つ私を撮ってくれました。
写真を撮って一言、「逞しい、、」。
少し霞んでいますが、赤面山へのなだらかな稜線がとても気持ち良さそうに見えました。
所々にシャクナゲのピンクも見えていて、やはりいつか歩いてみたいと思いました。
今日も一日楽しかった~😄
時刻は14時15分。
ロープウェイの最終便まで1時間45分です。
間に合うように、そろそろ下山開始しましょう。
何とかシロヤシオ群落の場所にある展望台に15時半までには着きたいと思います。
まだ歩いたことのない朝日岳~能見曽根、そして清水平が美しいですね。
ガレた岩場を下ります。
赤面山分岐を通過。
やはり今回も赤面山へは行けなかった(涙)
今回の行程で一ヶ所だけあるロープ。
今回の旅では往路で私が「それぞれのイメージにあった花を見つけよう」と提案し、姫は「ムラサキヤシオ」、ウォーリーは「シャクナゲ」っぽいと言ったのに、二人とも私についてこれがぴったりね、という発言はついぞありませんでした。
下山路脇にあったこのオオカメノキ(ムシカリ)を通過しながら指差して、「みほさんはこれでいいんじゃない?」と姫が投げやりな発言。
「はぁ~、その言い方何?!私にもムシカリにも失礼じゃ!」と私が言うと、「じゃあ、タンポポでいいよ、タンポポで!」と更に冷たく言い放ちました💢💢💢
きれいな紫の花を見て「姫のイメージぴったり!」なとど言ってやるんじゃなかった!フンっ!💢
タンポポに謝れ!タンポポに!
大体、あんなに色んな花を見てきたのに、何ひとつ私をイメージする花を見つけられないとは、こいつら感性が錆びきってるんだ、きっと。
期待した私がバカだったぜ。
タンポポ、名誉回復のために二度目の登場です。
こんなにかわいいのですよ。
「みほさんは、明るくて強くて、荒れ地に咲くタンポポみたいだよね」くらい言えないかね、全く!
まぁ、こんなかわいいタンポポですが、うちの庭に咲いてたら、即、引っこ抜きますけどね😅
網網ルートの始まりです。
姫のソールが度々引っ掛かって歩きにくいらしいです。
もしかして、タンポポの呪いだったんじゃね?😁
この網網下りがなかなかに長い。
こんなに長いルートだったっけ?と思うほど、歩いても歩いても網が張ってありました。
石車に乗らなくていいのは安心なのですが、やはり網に引っ掛からないよう、足元を見ながら下る必要があるので、精神的にくたびれます。
これから歩いていく道がずーっと見えています。
姫が靴を引っ掛けないように慎重に下っています。
靴が合っていないのか、足の爪が痛くなってもいたようです。
ようやく網の道が終わり、ダケカンバのある道に変わりました。
ブナの林になり、道はなだらかになります。
シロヤシオ、お久しぶり😄
はにわのような形のサルノコシカケ的なものがありました。
朝通った分岐が見えてきました。
朝は右手から登ってきました。
まっすぐに行くとシロヤシオのトンネルのはずですから、まっすぐ進みます。
シロヤシオのトンネルに突入~✨
うわ~、大きな株ですね~😄
可憐で清楚で、なんとも可愛らしいですよね。
シロヤシオは山でしか見かけないので、山に登らない方はあまりご存知ないのではと思いますよね。
私も歳を取って山を再開してから知りました。
こんな素敵な花を愛子さまのお印として選ばれるとは、さすが山登りを趣味にしておられる天皇陛下らしいなと思います。
姫が展望台に登ってみましたが、辺りは雲に隠れて何も見えなかったそうです。
時刻は15時28分。
あと30分でロープウェイ最終便です。
少し行くと、右手に「ゴヨウツツジ→」の看板が。
ロープウェイ乗り場まではあと10分程で着けると思うので、ちょっと立ち寄ります。
これまた見事なシロヤシオの古木です。
幹がぐにゃりと曲がって、鍵穴のようになっています。
見上げれば、満っ開っ!
今日この瞬間が一番の盛りなのではと思うほど、白い花が咲き乱れています。
ホントに素晴らしいです。
姫が庭に欲しいと言っていますが、下界では育たないのでしょうね。
「暑いぞ熊谷」のあの灼熱地獄を乗り越えられるとはとうてい思えない。
ロープウェイ乗り場が見えてきました。
これで安心、安心。
なので、芝生広場のハンモックに乗ってみることにしました。
姫が足が楽だ~🎵と言いながらハンモックに横になりました。
ウォーリーも真似しようとしますが、リュックを背負っているのでバランスが取れず?
結果、こうなりました。
チーン😂
私は爆笑ですが、、
転がっているウォーリーを横目に姫は笑顔でピース。
さぁ、では思い残すことはありませんから、ロープウェイに乗って帰りましょう。
時刻は15時45分。
確か秋に紅葉を見に来たときにもこの時間のロープウェイだった気がします。
朝の8時から16時まで8時間、三本槍岳ルートで遊び尽くしました😁
今日歩いたコースはこちら。
歩数は18000歩でした。
今回はターボがいなかったのでダジャレを言う人はいませんでしたが、なぜか沢山笑った記憶だけが残っています。
何がそんなに可笑しかったのか?
ハガレーナがいなかったので「メモして、メモして!」と言う人もおらずメモがないので、今となってはな~んにも思い出せません。
火曜日しか山に行けないウォーリーが楽しんでくれたことだけは確かです。
セレブ姫は同じ山には二回は登らない主義らしく、季節によって同じ山でも全く違うよと言っても、でも私はいいのと言い張ります。
そんな時、「私にはあなたが全く理解できない」とはっきり伝えますが、何も感じないご様子です。
なので姫が再び三本槍岳に登ることはないと思いますが、私をはじめとした他のお気楽隊メンバーはこの山が大好きなので、次回こそは別のルートで歩いてみたいと思います。
シロヤシオに始まり、シロヤシオでしめた最高の一日となりました。
次は奥日光で再びズミを楽しみたいと思います。
ウォーリーと次に行けるのは、8月かな。
8月にはシャワークライミング体験に行ってきます❗
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました☺️
登山口0934~(25分)~遊歩道中間0859(4分)~(3分)~中ノ大倉尾根0906~(1時間31分)~赤面山分岐1037(5分)~(18分)~大岩1100(5分)~(46分)~三本槍岳山頂1151(1時間25分)~(2時間24分)~ロープウェイ山頂駅1540
全行程 7時間6分
(うち歩行時間、5時間27分)