50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【新潟、魚沼】快晴の夏空の下、堂々たる山容の守門岳で大展望を楽しむ。2020年8月10日(月)

守門岳の稜線から、こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


《登山難易度8》


花子家族と出かけた新潟遠征の旅も最終日を迎えました。

二泊三日でお世話になった大白川の民宿「才七」にお別れし、守門岳登山口を目指します。

昨日守門岳に登れたならば、宿のご主人に送迎してもらい、大白川の登山口から入山し、名瀑布引ノ滝などを見学して登る大白川コースで、下りは保久礼登山口に至る予定でしたが、雨のために今日に順延されたため、コースは変更となります。

目指したのは保久礼(ほきゅうれい)登山口。

狭い林道をくねくねと走りました。

両側には美しい棚田があり、緑輝く稲が風に揺れていました。

登山口には15台ほどの車が停められていたでしょうか?

お天気が良いこともありますが、一昨日の浅草岳に比べると人気があるようです。

駐車場から5分下った所にある避難小屋の裏にトイレがあります。

守門岳をご紹介します。

現在は魚沼市、長岡市からの登山道が6コース整備されているそうです。

残雪期の山スキーや、全国一といわれる大岳の雪屁見学ツアーなども企画されると、ガイドブック「新潟県の山」に書いてありました。

守門岳は日本二百名山で、二等三角点があります。

今日のコースは保久礼登山口からスタートし、大岳、青雲岳(あおくもだけ)、袴岳へ尾根を行き、同じルートを戻ってくるピストンコースです。

守門岳はこの三つの山塊の総称なのだそうです。

まずはスタート前にみんなで記念撮影です。

父上ご一行は要所要所でデジカメオート機能を使って全員で記念撮影するのが決まりになっています😁

では、7時21分、保久礼登山口から入山します。

今日先頭を行くのは勝ドン、そしててっちゃん、Tおじと健脚者が前を行き、ターボ、私、花子、最後尾はいつも父上です。

どうしても勝ドンとてっちゃんのペースが速いので、浅草岳で私がプレッシャーを感じた旨を申告したところ、順番変更していただけました😅

Tおじは先を行く二人が飛ばし過ぎないよう声を掛ける大事な役目を担わされることとなりました。

スミマセン💦

初めのうちは整備された階段が続きます。

まぁまぁ歩きやすいです。

しかし、この水場の分岐を過ぎた辺りから道は粘土質で、掘れっほれのツルッツルに変貌します😣

これ、下りは怖そうよ~(涙)と言いながら登っております。

8時25分、最初の小休止です。

登山口から所要1時間で標高差400M弱登って来ました。

大岳への登りは浅草岳と同じように全くジグザグのない直登です💦

今日はお天気が良いこともあり、大量の汗をかくので、歩きながらコッソリ水分補給しています。

皆さんが水分と栄養分を補給している間にターボと私は水筒に飲み物を補給しました。

8時49分、展望の良いコーナーに着きました。

ここは「第2展望台」らしいです。

登山口から1時間30分歩いてきて、まだこれから最初のピーク(守門岳の西の端)まで40分も登るのね~(涙)と内心思いました💦

では大岳に向かいましょう。

相変わらずの直登でございます。

道の両側に苔が生えていたのですが、良く見るとモウセンゴケでした。

こんなに食虫植物がいては、蚊も蝿も生きていけないね😁

うへぇ、ホレホレが更にひどくなった!!

ある意味階段状で歩きやすいとも言えるけど、歩幅が合わない場所もあるし、何しろ滑り易いです💦

一歩一歩体重を乗せて慎重に歩きました。

9時31分、大岳(1432M)に到着です。

あ、ほんとに第2展望台から40分でした。

第2展望台からは標高差で187M、登山口からは667M登って来ました。

ふぅ、何とか大きく遅れることなくついて来れて良かったです。

みんな(勝ドンを除く)で自撮り記念撮影。

私の短い腕では、端にいた勝ドンを入れることがどうしても出来ませんでした😅

大岳で10~15分ほど休憩し、歩き出した途端、こんな景色が目に飛び込んで来ました!

うわぁ、なんじゃこりゃーーーっ!

守門岳の全景です。

ほんの数歩でこんな景色がみられるなら、こちらで休憩すれば良かったです。

そして、今日に変更してほんと良かったとつくづく思った瞬間でもありました。

急峻なカーブを描く斜面がくっきりクリアに見えて、守門岳の魅力が凝縮したような素晴らしい景色ですよね。

雲がなくて良かった😆

これで疲れが一気に吹き飛びました!

この時「あの稜線を歩くんですか!?あれ、全部!?」と質問し、あの端が守門岳だと聞いて「えええええ、まじで!?私達、歩き通せるだろうか😱」とかなり不安になりました。

ターボはこの時も「守門岳に行くんですもん!」とノーテンキなダジャレをかましていましたが😒

しかし、結果的にはあの真ん中が最高峰の袴岳で終点だったことが登ってから分かりました。

(父上がパソコンで仕上げてくれた写真です)

あの先には道がないみたいです、多分。

この時期良く見かける花。

ミヤマトウキですかね?

大岳からは鞍部まで136M下ります。

下りたくないけど😅

ただこの下りは、目の前に広がる景色が素晴らしくて、顔がニヤケっぱなしでした😁

そして、下ったら登る。

当たり前💧

振り返ると大岳と歩いてきた道が見えました。

帰りはあそこを登るのよねと、少しゲンナリ😅

展望は北側がひらけ、素晴らしいので気分は上々なのですが、何しろ暑い💦

時々爽やかな風が谷から吹き上げて来ると、ここは天国か?と思います😁

先頭を行く勝ドンとてっちゃんからは大きく遅れ、パーティは2つに分かれました。

ここは粘土のような岩にわずかに踏みあとが作られています。

黄土色のマーブル模様で火星にいる気分になりました。

ここも下りは怖そうです。

滑ったらどこまでも転がり落ちそう💦

左手斜面にはキスゲが群落を作っていました。

10時44分、分岐に到着です。

登山口で見た案内図には載っていませんでしたが、二口登山口からのルートと合流します。

保久礼登山口よりはかなり標高が低い所からの健脚者向きルートだと思います。

この分岐で前を行く三人が待っているかと思っていましたが、先に進んだようなので、そのまま通過しました。

11時1分、しばらく休憩してなかったので、少し広くなっている展望地で4人で休みました。

こんな景色を見ながら小休止。

ここで下山してきた男性に山頂までどのくらいかと聞いたところ、「あと30分くらいかな?」と言われました。

「次のピークまでならすぐそこですよ」とも。

10分ほど休み歩き出すと、

本当にわずかで次のピークに着きました。

11時16分、青雲岳(1487M)に到着です。

少しですが池溏もありました。

ここで前の三人が待っていてくれたので、全員揃って再び歩き始めます。

爽やかな風が吹きわたり、とても気持ちが良いです。

この稜線歩きがこの日一番快適でした😊

前方に最終目的地の袴岳が見えています。

、、一旦下ります😅

そして、登る💦

この辺りは暑かったです😅

ただ青雲岳と袴岳の間はわずかな標高差だったので、あっという間でした。

11時36分、守門岳の最高峰、袴岳(1537M)に到着しました。

青雲岳出発から20分でした。

あれは浅草岳だそうです。

確かに向かい合ってる!!

晴れていれば、浅草岳からも目の前に守門岳が見えていたことでしょう。

トンボが二機のヘリコプターみたいに写り込みました😁

この登山道は、当初予定していた大白川ルートです。

いつか歩いてみたいですね。

浅草岳を見ながらランチにします。

今日のお弁当は「才七」の女将さんが作ってくれた新潟雪蔵米の美味しいおにぎりです。

ターボが暑さにバテて「2つ食べられるかな?」と言っていましたが、力になるから2つ食べておこうということになりました。

勝ドンとてっちゃんはそれに加えてカップ麺も食べていました。

体力あるなぁ😆

私達は疲れと暑さでそこまでの食欲はありませんでした。

これは花子の愛を感じるターボのベストショット。

ターボ最高の笑顔をターボファン(そんな人がいればの話ですが😁)にお届けします。

何がそんなに楽しかったのやら😅

そして、こちらも何がそんなに可笑しいのやら。

ニヤケた顔の悪そう~なオニヤンマ。

私のストックでしらばくじっとしてました。

はい!父上の定番コーナー👍

山名板の上に100均三脚をセットして準備万端です😁

てっちゃんの頭が切れちゃったけど、記念撮影成功です👌

私のカメラでもパチリ。

みんな変なポーズしてーーーっ!と呼び掛けてみました。

最年長76歳の父上が一番ノリがいい(笑)

山頂で36分過ごし、12時12分頃下山開始しました。

山頂に到着した時には20名くらいのハイカーで賑わっていた山頂も、いつの間にかほとんど人がいなくなっていました。

前方に見えるのは青雲岳です。

涼やかな風が通り抜ける木道にて。

てっちゃんの指の先にトンボが止まりました。

後ろを振り返ると歩いてきた稜線を見渡せます。

袴岳(守門岳)のたおやかな南面と、そぎおとされたような北面の地形が良く分かります。

木道が斜めに傾いていて歩きにくいところもあります。

でも風が気持ちいい~🎵

12時31分、青雲岳を通過しました。

山頂から19分でした。

そして、下りになります。

下りたくないけど😅(行きでも同じこと言ったな💧)

展望が素晴らしいので、気持ち良く歩けています、今のところ。

鞍部まで下ったら、あそこ登るんだよね、、😨

振り返ると、守門岳山頂はもうあんなところに。

だいぶ下って来ましたね。

午後1時15分、出発から1時間経過したので、尾根で小休止です。

日陰を探して狭い登山道の隅に張り付きました😅

こんな景色を見ながら水分補給。

見ると私の水筒の残りが少なくなっていました。

ヤ、ヤバい。

今日2リットルも持ってきたのに、底をつきそうです。

残りわずかとなった水筒を見て、内心「これはまずい💦」と思いながら、静かに水筒の蓋を閉めました。

水分補給を控えめにしなくては😣

鞍部から大岳への標高差でわずか130Mの登りが厳しかったです。

どんどん先を行くみんなにとてもついて行けません。

何段か大きな段差を登る度に私のエネルギーバロメーターがすごい勢いで下がり、体力を消耗していくのが体感できました。

時々ストックを持った手を大きく横に拡げて、深呼吸(ため息)しないと足が上がりませんでした。

後から思うに少し脱水症状になっていたのかもと思います。

ターボにカメラを構えられて無理やり笑顔を作りましたが、実はいっぱいいっぱいでした。

午後1時50分、大岳山頂に到達しました。

みんなは水筒に水を補充していましたが、てっちゃんが残り少ないことを訴えていました。

実は私も残り少なかったのですが、怖くて言い出せませんでした。

小さな声で「私もヤバいかも、、」と呟いただけです😅

何とか残り50~100mlほどを持たせなくてはいけません。

こんなの次の休憩までに飲み干しちゃうなと思いました。

水不足の不安を胸に下ります。

ブナの林が美しいです。

私の水は大岳からの下り始め(不動平辺りで)飲み干してしまい、ターボが麦茶を、花子がりんご酢を分けてくれました。

みんなも残り少ないのに、迷惑かけて申し訳ない😣

ようやく水場の分岐までやってきました。

分岐からわずかのところに水場が!

これこそ「命の水」でした。

みんなで顔を洗ったり、タオルを濡らしたり、水筒に補充したりしました。

冷たくてサイコーに美味しいです。

身体中に水の粒子が行き渡り、正に生き返るような心地でした。

その後の下りでは花子に「親分、水を飲んで生き返ったね。さっきまでの後ろ姿と違って今は生気が漲ってるよ」と言われました😁

水の力は偉大ですね。

保久礼の登山口から、砂利道を登り、駐車場に帰りついたのは午後4時12分でした。

⏫ヤマップデータです。

私にとって累積標高差1100Mは、御座山に続き過去2番目でした。

登山口から大岳まで標高差667Mを一気に登っている(休憩は二回ほどしていますが)のが、3Dだと良く分かりますね。

私にとってはなかなかのチャレンジでした。

この猛暑の中ですから尚更です。

でも何とか歩き通し、結局バテたのは、帰路の登り返しと長い下りでした。

今回花子のご家族にお誘いいただき、遅れないようにと思いながら歩くことに集中して、良い経験になりました。

その成長スピードはほんとに亀の歩みなのですが、ほんの少しだけレベルアップできた気がします。

体力をつければ、今まで見れなかった景色を見られるようになる、、そんな目標を持てた山旅でした。

父上、Tおじ、楽しい旅行にお誘いいただき、ありがとうございました。

勝ドン、長い運転、お疲れ様でした。

花子とてっちゃん、また一緒に山に行きたいです。

こうして、二泊三日の新潟遠征は幕を閉じましたとさ。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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