50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、美里町、寄居町】2020年5月《特別休暇35日目》

藪の中からこんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今日は火曜日です。

火曜日といえば、ウォーリー。

そして、ウォーリーと言えば、冒険ですね😁

今回はそんな冒険好きのウォーリーのために、道なし&藪こぎコースを用意しました😁

先日ひまと朝の散歩で発見した猪股百八燈の南側にある溜池から、3方向に探検してみたいと思います。

特に猪の罠から奥に入る道を辿ってみて、猪股城趾にたどり着けないかと思っているのです。

かつては美里町猪股から鐘撞堂山や猪股城趾に登る登山道があったはずなのですが、ゴルフ場ができたことにより消失してしまったと思われています。

しかし、藪こぎでも何でもして、今は廃道となってしまった痕跡を探せたらいいなと思うのです。

多分ゴルフ場の脇を通って、先日ハガレーナとターボと共に猪股城趾からの帰りに「藪からゴルフ場」となった場所にたどり着ければ、道が繋がると考えています。

そんな今は歩かれていないかつての登山道を探しに出かけました。

さぁ、道は見つかるのでしょうか?

50代半ばのオバチャンたちの冒険の始まりです😅


☘️5月12日(火)

~ 藪こぎ婆さんズが行く!「大人のかくれんぼ」の巻 ~

⏫奥にあるのが私たちが目指した猪股城趾。

そのすぐ下にあるゴルフ場トップが、先日「藪からゴルフ場」だった場所です。

あそこまで行きたかったのですが、、、😅

猪股百八燈の南側の谷に入って行きます。

先日ひまと朝の散歩中に見つけていた溜池です。

この右手の道を奥に行き、3つのルートを確認したいと思っています。

まず一つ目は、南側の尾根に乗るルートがあるかどうかです。

上の溜池と下の溜池の間にある道を行き、木の橋を渡ります。

私の体重を支えられるのか大変不安でしたが、案外しっかりしたものでした。

私の後に、ターボとウォーリーも続きます。

今日はどこに行きたいかとウォーリーに尋ねた際、「展望の良い所と藪こぎの道なしルート、どっちがいい?」と聞くと即「藪こぎ!」と答えた物好きなウォーリーです😁

先週のハッピーとの藪こぎが相当楽しかったらしいのです。

今日私が二人を誘った理由はこれです。

猪のくくり罠が仕掛けられています。

こんなところに一人、あるいはひまと二人で来ては、万が一罠にかかってしまった時に助けてもらえず大変です。

なので、複数人数で来たかったのです。

さすがに登山道に罠が仕掛けてある可能性は低いと思っていましたが、どんな所にあるのか知識が無かったので、今回罠の場所を見ることができて良かったです。

辺りは刈り込まれ、エサを巻いてその広場の中央にくくり罠がありました。

なるほどこんな風になっているのね。

なるべく罠から離れた場所を尾根に向け登ってみます。

上が明るかったので少し登れば尾根に出るかと思っていたのですが、登った先は藪でした。

ここから更に藪こぎしないと尾根に行けないようです。

ウォーリーが先頭で藪の中に入って行きましたが、あまりの藪の深さに断念することにしました。

諦めて下って来ているところです。

その後どうするか、ヤマップの地図を見て考えましたが、とりあえずこちらのルートチャレンジは取りやめとし、次のチャレンジに進むことにしました。

急斜面を辺りの枝につかまりながら下りました。

木の橋を渡って、スタート地点に戻りました。

一つ目のルート探しは失敗です。

上の池の側を通り、更に奥に進むと湿地の先に猪の罠(檻タイプ)があります。

2つ目の探検は右手の尾根に出られるかどうかです。

右手にわずかに登れば尾根に出るようなのです。

すぐそこは工場の水色のフェンスがありますので、その上に出られないかと考えています。

二人も私の歩いたルートを登って来ますが、

尾根まであとわずかの場所まで来て、写真のような藪に前や横だけでなく、頭の上まで遮られ、とてもこれ以上進めない事が分かりました。

こちらのルート探しも失敗です。

すごすごと猪罠の手前にある湿地に戻りました。

ここの湿地がたいへんぬかるんでいるので、今日は三人とも長靴を履いてきました。

本日のラストチャレンジにして本丸はこちら。

猪罠(檻タイプ)の左手に奥に続く道が見えるのです。

先ほどの左右の尾根に登るのに道は存在しませんでしたが、こちらは道のように見えます。

かつてここから猪股城趾に向かえたのではないか?

猪股城趾に繋がるいくつかの道のひとつなのではないか?

猪股百八燈からの道は、完全にゴルフ場により寸断されてしまいましたが、こちらからなら何とかゴルフ場の脇をかすめてまだ歩けるスペースが残っているのではないか?、、、と私は思っています。

なぜそんなに美里から猪股城趾(或いは鐘撞堂山)へ向かうルートに拘るのか、自分でも良く分かりません。

この特別休暇で鐘撞堂山へ至る様々なルートを歩いてきて、地元の人々にいかに愛されている山なのか知ることとなり、多くのルートが大切に守られている中で、美里町猪股からのルートがゴルフ場開発で失われてしまったという事実が受け入れがたいのだと思います。

失われた時を(道を)取り戻したい。

そんなおかしなノスタルジーに心が奪われているのでしょう。

まぁ、特別休暇の今だけです、多分。

心と時間に余裕のある今だから、そんな感情が湧き起こっているのでしょう。

仕事が始まったら毎日の慌ただしさに忙殺され、そんな熱はすぐに冷めてしまうと思います。

後で考えたら、あの時何故に私はあんなに猪股からの道探しに躍起になってたんだろう?と自分でも不思議に思うのでしょうね。

猪股城趾の亡霊に取りつかれているのでしょうか?

いやいや、まさか。

この特別休暇の間に、思う存分全く経済活動とは無縁の遊びを楽しみたいと思っているだけです。

かなり前置きが長くなりました。

そんな私を手招きしている道の奥はこんな平地でした。

この辺りはなぜあまり藪になっていないのでしょうか?

木も生えてないですし。

昔の沼の跡なのですかね?

今はそんなに水が多くないですが、湿地帯です。

更に奥に進んでもやはり平らな場所でした。

左手に見える道のようなものは、多分水が流れるルートなのでしょう。

黄色や赤い杭があります。

これはヤマップに表示されている点線なのですが、ゴルフ場の敷地との境界線か、それとも美里町と寄居町の境界線か?

その両方か?

このまま平らな道を進んでも良かったのですが、そうすると最後尾根に向け登れないほどの急斜面に突き当たる気がしたので、左手にルート変更し、尾根に向かうことにしました。

尾根に乗ると、何となく道の名残りのような雰囲気です。

場所はこの辺りです。

ギリギリゴルフ場の敷地外を歩いていることが分かります。

この尾根を越えて南側に下ると先日ウォーリーと藪こぎした寄居町用土の沢沿いのコースに下れるのです。

それはわかっているのですが、何とかゴルフ場をかすめてその上に向かいたい、、それが可能かどうか、、。

初めのうちはこんな感じで歩きやすかったのですが、

徐々に藪が深くなってきました。

う~ん、藪こぎするなら、右手の尾根に乗って、ゴルフ場の脇を歩きたいなと考えた私。

右手の斜面を無理矢理登ってみました。

するとそこは、、

いきなりの、人工的楽園でした。

ゴルフ場の脇に飛び出した形です。

幸い誰もいないようです。

これはちょうど良かった。

ゴルフ場の脇を歩かせてもらおう。

ここなら快適に歩けます。

ゴルフ場の脇には猪避けの電気柵が設置されていますので、感電しないように気をつけて、幅1m程の平らな道を少し歩きました。

こりゃ都合がよい。

このまま行けば、先日猪股城趾から下った時に突然目の前に現れたゴルフ場のトップにたどり着けるのではないか?と希望が胸に膨らみました。

が、そんな幸せな気分も数分で木っ端微塵になります。

誰もいなかったゴルフ場の丘の向こうからエンジン音が聞こえ、突然カートが現れたのです。

思わず私は二人に「隠れろ!」と指令を出し、たまたま近くにあった木の陰に隠れ、斜面を数歩下に下ったのです。

ウォーリーは辺りに何の手がかりもない場所をたまたま歩いていたらしく、「隠れろ!」の指令に思わずしゃがみこむことしか出来ませんでした。

ゴルフ場の脇から下の斜面に下がって身を潜める三人。

私はその光景が可笑しくて笑いがこらえられません。

「クックックックッ」と肩を揺らして笑っていると、ターボが「しっ!しっ!人がいる!人がいる!」とこそこそ声で言った瞬間の写真です。

地面に手をつき、ウォーリーも必死に笑いを堪えています😆

しばらく笑いをこらえながら、急斜面を斜めに下りました。

もうゴルフ場の脇を歩くことは出来なくなりましたから(涙)

ターボが「すぐ近くに人がいたんだよ」とまだこそこそ声で言っています。

ウォーリーは「みほさんたら、急に『隠れろ!』とか言うんだもん💦みほさんは隠れやすい場所にいたからいいけど、私は何も隠れる物がない所だったんだからね、もうしゃがむことしかできなかったよ😆」とその時の情景を思い出して窮状を訴えていました。

私だって、そもそも大人になってから「隠れろ!」という台詞を初めて口にした気がします。

そんな言葉を使う日が来るとは自分でも驚きです。

一応今まで人に後ろ指を指されることはない普通の人生を歩んで来ましたから。

多分後にも先にも人生一回きりの「隠れろ!」だったと思います。

あ、「後にも」は分からないか😅

また何か仕出かしそうな気がしないでもないですから😣

人が歩く道ではない急斜面なので(多分獣道ですらない)、滑りやすく、苦労しています。

辺りの蔦や笹を手がかりにしながら慎重に移動しています。

このままゴルフ場の脇の数メートル下を等高線に沿って歩いて行きたかったのですが、藪は更に深くなり、足元の傾斜かきつくなってきました。

何となく窪地に向かっている気がします。

藪の先が崖なんてことになったら怖いので、

方向転換して、下に見える平らな場所に下ることにしました。

これは獣道か?

何となく笹が倒れ、道のように見えます。

太い蔦があったので、ウォーリーがターザンにチャレンジしてました。

平らな道になっても藪こぎであることは変わりありません。

ここは先日ウォーリーと共に歩いた寄居町用土の藪こぎコースです。

ここまで来て、ゴルフ場の脇を伝って猪股城趾には行けないという結論に達しました。

電気柵に沿って歩ければ行けそうな気がしますが、それでは不法侵入で捕まると思うので、結局たどり着けないと言うことです。

ようやく諦めがつきました。

今日は十分冒険したので、このまま沢沿いの道に下り、帰ろうと思います。

竹藪の中を沢の方へ向かうと、

沢の崖の上に出ました。

写真だとわからないもんですね。

この沢は足元5m以上下にあります。

やはり回り込まないと降りれないかと考えていると、少し上に立っていたウォーリーが「みほさんの立ってる所の少し左から下れない?下れそうな気がするの」と。

見ると確かに数段の足場になっていて、横の倒木などを伝えば下れそうです。

辺りの木々を総動員して、何とか下れました。

落差のある崖であることが、下ってみてよりリアルに分かりました。

そこからどうやって人の道に戻るか?

森の中に赤いテープがあるのが見えましたが、

ウォーリーが沢の中を歩けるのではないかと言います。

確かに赤いテープが沢沿いに点々と。

万が一水があっても今日は長靴をはいていますし、沢を行ってみましょうか。

しばらく石がゴロゴロとした枯れ沢を歩きましたが、やがて藪で閉ざされたので(流れてきた枯れ枝などで堰になっていました)、右手の道に方向転換しました。

用土コースの最奥にある車のUターン地点が見えてきました。

不法投棄された白い洗濯機が目印です。

何でわざわざこんなところに捨てるのだろう?

それとも中に猪のエサなどが入っていたのですかね?

蓋を開けて見なかったので分かりません。

ここからは通常コースです。

そろそろヤマップを終了させようかなと考えていると、用土コースの登山口辺りに年配の女性が立っていました。

私たちが日頃ハイカーが入らない方向から歩いて来たので興味を引いたらしく「どこから歩いてきたの?」と聞かれたので今日の顛末を話すと、その女性も藪こぎ大好きな60代半ばの方であることが分かりました。

登山歴50年の大ベテラン。

アルプスなどに行かない日は、15キロのリュックを背負って15~20㎞歩いて日々トレーニングしているのだそうです。

藪こぎが大好きで、この辺りのルートは全て歩いてみたと言われる藪こぎ大先輩でした。

その方の調査(?)でも、結局美里町猪股から猪股城趾へ繋がる道は発見出来なかったとのこと。

やはり失くなってしまったのですね。

大先輩がおっしゃるのですから間違いない。

まぁ謎解きは最後の方がいいです。

散々歩き回って、嗅ぎ回って、法規違反スレスレとところを辿りながら、最後名探偵に「実はこうだったのですよ」と解答を示してもらえた感じです。

スッキリした~✌️

山歩きに謎解き要素を加えると、(展望がなかったとしても)こんなに楽しめるのね!と、(少し前から気がついてはいたけど)再確認できた貴重な数時間でした。

ウォーリーと私は「隠れろ!」事件に笑いが止まらなかったけど、真面目なターボ(くだらないダジャレを言うくせして、実はめっちゃ真面目な人なのです。そのギャップに驚く!)はかなりハラハラしたんじゃないかな?

スリリング山散歩に付き合わせて、申し訳ない😁

(反省の色が見えないのがバレバレですが)

ターボの人生に私という存在が登場しなければ決して自らは選ばない行動だと思いますからね😅

いや、ほんと、ターボはホントにちゃんとした人なのです。

時々見せるアホ面やおかしな動き、面白くないのに連発するダジャレが、彼女の不可解さを際立たせますよね。

日頃真面目に暮らしているガス抜きみたいなものなのですかね?

私にはその能力がないので、理解不能です😅


いつも応援いただき、ありがとうございます。

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