50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【読書感想】『じんかん(今村翔吾)』『暁星(湊かなえ)』『謎の香りはパン屋から(土屋うさぎ)』2026年2月7日(土)

やまみほ

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


2月第1週に読んだ本の感想です。



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《じんかん》今村翔吾著(講談社文庫)


◎帯、、、

悪人か。英雄か。


戦国武将・松永久秀が挑んだ、壮大な夢ーー。


歴史小説のトップランナーが放つ、圧倒的熱量の山田風太郎賞受賞作!

 

◎あらすじ、、、

主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う。

悪名高き武将・松永久秀は、織田信長に二度目の謀反を起こしていた。

だが信長は、「降伏すれば赦す」と言う。

驚愕する小姓・狩野又九郎を相手に信長は、世人は知らぬ久秀の壮絶な半生を語り始めるーー。

魂を震わす歴史巨編!

〈第11回山田風太郎賞受賞作〉


◎感想、、、

最近お気に入りのブックチューバーの『やまゆか書房さん』が一番好きな作品と言っていたので読んでみました。

今村翔吾さんは「イクサガミ」が面白すぎたので、それ以上なのか?とハードルを上げすぎた感があります。

読書メーターの感想にも高評価な書き込みが多く、山田風太郎賞も受賞しているのですから、そこまではまれなかったのは、自分の知識不足故だろうと思いました。

歴史に疎く、次から次へと現れてはすぐに消えていく登場人物が多すぎて、私の脳の処理能力では理解が追い付きませんでした。

九兵衛の仕える三好家当主達は次々世を去ってしまうし、三好三人衆がどんな人物なのかも良くわからず、早すぎる展開に、受験勉強で名前だけ覚えようとしていた時のように、さら~っと歴史の表面を撫でているような感覚になりました。


とはいえ松永久秀の真摯な生き様はしかと受け止めましたし、先に逝く人々の潔さに感銘を受けたのは確かです。

そもそも私は、武士はどう死ぬかが最も重要だと思っています。

生前どんな行いをしたかより、どう死んだかで人々の記憶に刻まれると思うからです。

久秀の家臣たちの忠義の死は心をうちます。

先に行くぞ。さらばだ。わしもすぐに行く。

、、、死して尚続く友との夢の続き。


私の評価は⭐3.5。

ちょっと集中できなかったので、辛めの評価になってしまいました(涙)


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《暁星》湊かなえ著(双葉社)


◎帯、、、

ただ、星を守りたかっただけ。


フィクションとノンフィクション、二つの物語があわさった時に見える景色とはーー。


◎あらすじ、、、

「ただ、星を守りたかっただけ――」

現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。

そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。

また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは⁉


◎感想、、、

間もなく発表される本屋大賞ノミネート作に入ってくるのではないかと予想し、Audibleで聞きました。

ある新興宗教により家庭を壊された二世が復讐と団体解体に繋がる穴を穿つ目的で要人を殺害しました。

少し前の事件をすぐに連想しますよね。


前半は犯人による獄中での手記(ノンフィクション)、後半は元信者だという女性作家による物語(フィクション)という二部構成になっていました。

安倍首相の事件が記憶に新しく、つい最近犯人の無期懲役という判決が下されたばかりなので、前半はそんな先入観を持って読み進めましたが、後半では全く異なる様相を呈してきます。

物語を最後まで読み、一度通して読んだ時には、ん?どういうこと?と感じた前半ノンフィクションの終章を読み返すと、全てが腑に落ち、初めからもう一度読み返したくなるほどでした。


圧巻の構成で、作者の巧さに舌を巻く最高の○○(書いちゃうとネタバレになるので)小説でした。


印象的な表現も数多く登場します。

暁の名前の由来となった、水平線を切り裂く赤い線が走る様子が見事で、映像がまざまざと目に浮かびました。

「自分が失った幸せは大切な人のところに行っている。そう考えれば悲しくない。」

作中に出てくる「はんぶんこ」という表現も分かりやすく、温かく、切なくもありました。

病気の弟とシュークリームを「はんぶんこ」する時に必ず弟に沢山いくようにはんぶんこではないはんぶんこをする兄(犯人)の習慣。

そんな心優しい青年が何故?


その答えは終章にありました。


Audibleだったので、ノンフィクションパートは男性が、フィクションパートは女性が朗読してくれていたのですが、最初の題名を二人が声を揃えて読み上げています。

それを聞いて、ん?こんなの初めてだ、変わっているなと思ったのですが、作品を読み終えて、なるほどそういうことだったのかと納得しました。


本当に素晴らしかったです。

文句無しの⭐5でした。

湊かなえ、恐るべし!!


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《謎の香りはパン屋から》土屋うさぎ著(宝島社)


◎あらすじ、、、


◎感想、、、

は生ぬるい感じの、もとい、ほんわかした感じの物語があまり得意ではない(たまに刺さるのもあるけど)ので、ずっと敬遠してきたのだけれど、、

もしや、本屋大賞候補作に選ばれるやも知れぬと思い、Audibleで見つけて聴きました。

結果ノミネートされなかったので、聴く必要なかったなと思いました(笑)


これが「このミステリーがすごい!」大賞作品なの?

もちろん人が死なないミステリーという帯(あらすじ)に偽りはないのだけれど、こんなのでミステリーと言ってはダメだろうと、ミステリ好きの私は思ってしまいます。


仲良しパン屋の日常に紛れ込むほんのちょっとした謎?違和感?

普通なら気付かないふりをしたり、立ち入ってはいけないと思う領域に、主人公はズカズカ入っていき、結果ハッピーエンドになります。

いやいやいや、それ、無理スジでしょ?

解答ありきの推理でしょ?と思ってしまいました。

確かに伏線はあったし、なるほどねと思うところもあったけれど、、、なんだかなぁ、なぜつまらないのだろう。

日頃から刺激的な物語を読み過ぎているのかも知れません。


じんわりする場面もありましたし、笑える表現も何度も出てきて、それを楽しいと感じる人が多いだろうなとも思いましたが、拒否感の方が先に立ってしまって、逆にわざとらしく感じてしまいました。

私の嗜好の問題ですね、きっと。

ひどい事書いてごめんなさい。

評価は⭐3。

自分には合わなかったです😢


📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖📖


以上、2月第1週に読んだ三冊の紹介でした。


さて、いよいよ、本屋大賞月間の始まりです。

候補になった10作品のうち、既に読んだ3作品の中で順位をつけるなら、「暁星」、「熟柿」、「失われた貌」の順で面白かったです。

いずれも力作・良作(はたまた傑作)と言われるであろう物語でした。


どんどん感想をあげて行きますね!

次に読む本を探している方の参考になれば幸いです。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。





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