50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【新潟、六日町】坂戸山を下ってからは紆余曲折ありました🤣《後編》2021年5月15日(土)

《登山難易度3》

南魚沼市・六日町の里から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


ハガレーナと二人で訪れた花と展望と城址の坂戸山【後編】です。


下山は寺ガ鼻コースを辿ります。

遠くには雲がかかった上越国境の山並み、その手前の三角は湯沢の飯士山(いいじさん・1111M)です。

水田に早苗が植えられたら、緑色の水の世界になるんでしょうね。

きっと今より数倍美しい景色になるんだと思います。


気の抜けない急坂ですが、辺りの花に癒されます。


黄色いのは、「エチゴキジムシロ」だそうです。


こちらのコースは赤松が多いです。


少し道がなだらかに。

緩急織りまぜながら、徐々に標高を下げます。


右手に六日町を見渡せる場所がありました。

運動会をやっているようで、「バトンの受け渡しは、、、」などという放送が聞こえました。

コロナ対策をしながら、なんとか実施できたんでしょうね。

先生たちも大変だ💦💦


薬師尾根コースとの分岐です。

ここを右に行けば薬師尾根コースを使って今朝の登山口に帰り着けますが、今日は敢えて遠回りしようと思います。


田園地帯が海ならば、灯台が建てられるであろう岬のような「寺ガ鼻」。

尾根を下ってあの先におりるルートです。


六日町を挟んで対岸(?)にはスキー場が見えますね。

この後なんの因果か、あそこまで歩くことになることなど、この時は知るよしもありません🤣


白いウツギの花に生まれたばかりのカマキリがいました。

見つけたのはやっぱりハガレーナね😁


坂戸山から金城山に繋がる尾根が美しく見渡せました。

(道があるかどうかは分かりません。少なくとも地図には載ってないです)


ザレと粘土質が交互に現れる急坂💦

転ばないように、眺めを楽しむのは、立ち止まってから。

里の風景が美しいですね。


松ぼっくりの赤ちゃんがいっぱい!

風に揺れるのでピントが合いません(笑)


道がなだらかになった!

日陰は涼しい~⤴️

このあたりで今年初めてセミの声を聞きました。

ハルゼミというやつでしょうか?


小ピークに立ちました。

「あの山はな~に?」とハガレーナ。

あれはさっき書いちゃったけど多分飯士山。

この時は答えられなかったんですけどね😅

「なんだったっけなぁ。前も調べたのよ。うーーん、ここまで出てるのに、最後出てこない!!」となっている私の悲しき脳細胞(私の口癖です)。

この写真に、写り込んでいる飛行物体はクマバチです。

この尾根にはずーっと毛むくじゃらでふくよか(?)なクマバチがいて、私たちの回りを飛んでは道を開けてくれました。


 

振り返ると坂戸山の山頂とその右手に小城、大城が良く見えました。

下ってきた稜線もよくわかります。


お、これは横堀、竪堀、そして土橋ではないですか?

この尾根は段々に作られた細長い郭がいくつも配置されていたのだろうと想像します。

なだらかになったり急坂になったりしたのはそのためですね。


土橋を渡った先のピークに見えてきたものとは、、ハガレーナが「トイレ?」と発言🤣🤣🤣

確かに昔の住宅のトイレって、あんな感じで横に出てたけど~、いやいやいやいや、あれは神社でしょう~😆

「あそこの出っ張りに御神体がいらっしゃるんだと思うよ~」と言うと、「あ、そっか!(笑)」となっておりました😅



表にまわると、そこは「大山阿夫利神社」でした。


境内の下部には、こんな石碑たちも。

「御嶽神社」「八海山大神」「三笠山大神」、、いわるゆ、御嶽三大神と言われる神様たちです。

山岳信仰の名残り、木曽の御嶽山などに参拝に行けない人たちのため分祀(出張所)ですね。

田植えの休憩時間にちょちょっとお参りできちゃいます😁


熊注意の看板があったので、、😅


里と水路が見えてきました。


水路が大きく左に回り込んでいる、ここが寺ガ鼻の登山口で~す!

里におりてきましたね。

時刻は10時48分でした。

山頂を出たのが9時37分でしたから、所要50分のところを1時間10分もかかってしまいました。

そんなに寄り道した覚えはないのだけどなぁ。

新潟県の人はみんな健脚なのかな?😅


ここからは六日町の田んぼや家並みを見ながら坂戸山の西側を回り込む形で駐車場に戻ります。


途中、十所宮で手を洗わせてもらいました。


思っていたよりちょっと遠い道のりでしたが、一度新潟の里を歩いてみたかったので、良い機会になりました。

田んぼの中に点々とある豪雪地帯ならではの家の造りが面白くて、何枚か写真を撮りました。

昔の庄屋さんといった雰囲気の屋敷には鯉のぼりが泳いでいましたよ。


山の上から里を見た時に、そのほとんどの家屋がトタン(?)のような屋根だったのに、一ヶ所広い範囲で黒い瓦屋根が集まっている場所があり、「あれはなんだろう?古い造り酒屋か何かな?」と思った建物の前までやって来ました。

「カフェ」と書いてありますが、食事もできるでしょうか?

今日はお昼ご飯は里におりてからどこかのお店でと考えていました。

中に入り暖簾の外側から覗いてみると、なんだかとても敷居が高い感じです。

すると中から女性スタッフが出て来て「いらっしゃいませ」と😅

「こちらは何の施設ですか?」と聞くと旅館だそうです。

築270年の建物を移築して、ここで旅館を始めて50年になるそうです。

一泊いくらくらいか聞くと「お部屋によりますが、大体一泊2万円ほどです」とのこと。

いつかお気楽隊で泊まっちゃいましょうかね?🥰

とりあえず食事はできないらしいので、駐車場に戻ることにしました。


カタクリを見た雪渓が見えますね。

鰐淵公園の側の駐車場に帰り着いたのは11時40分でした。

寺ガ鼻の登山口から約50分の里歩きでした。

車に乗ってからハガレーナと相談です。

どこに食べに行こうかな?

ネットで調べると出てきたのは、ここから車で5分の所にある「農家レストラン」でした。


農家レストラン「まつえんどん」です。


お魚定食「佐渡直送の真鯛のステーキ」をいただきました。

美味しい、美味しい!

真鯛と、白いご飯!

さすが魚沼。

新潟の米は裏切りません🥰

山盛りご飯でしたが、ペロリと平らげちゃいました。

ご馳走さまでした!


ランチの次に向かうのは裏巻機渓谷です。

車で移動途中、八海山の堂々たる山容が車窓に流れます。


そして越後駒ヶ岳と中ノ岳。

越後の日本百名山と二百名山が揃い踏みです😁


三国川から離れ五十沢川に沿って走ると、沢には豊かな雪解け水がゴウゴウと音をたてて流れていました。

これは渓谷巡りが益々楽しみになってきましたよ!

、、、と思っていたのですが、、、


五十沢キャンプ場に着き、通行料(環境保全協力金)300円を支払おうとハガレーナが受付に行くと、なんとこの先で土砂崩れがおきていて、今は通行できないといわれたのです。

ええぇ、そーなの!?

楽しみにしていたのに!(涙)

通行可能になるのは今年の夏辺りだろうとのこと。

あちゃー、そうか、、仕方ないですね。

裏巻機渓谷は諦めましょう。


六日町方面へ帰る途中から見えた金城山です。

この途中から巻機山なのか、それともこの山塊全てが金城山なのか、良く分かりませんでした💦

この後六日町の観光案内所に立ち寄りました。

観光協会のパンフレットに載っていた「飯綱山古墳群」に行ってみようかとおもうのですが、駐車場がどこにあるのかわからないのです。

観光案内所で聞いてみると、あまり詳しくなさそうな若い女性が出て来て(この春に着任したばかりだったのでしょうか?)、「飯綱山古墳郡に行きたいのですが、車はどこに停めたらいいですか?」と聞くと、「少々お待ちください」と言って奥に消えたまましばらく戻ってきませんでした。

どこかに電話でもして聞いたのでしょうか?

そんなことを聞きに来る観光客はいないってことなのかな?

戻って来た女性が言うことには、「古墳郡の近くには駐車場はなくて、皆さん路駐しているのですが、こちらで路駐をオススメすることはできないので、できれば役場の駐車場に停めて歩いて行って下さい」とのこと。

「最初の分岐までは徒歩で10分くらいです」と言われ、軽い気持ちでハガレーナと歩き始めた、、までは良かったのですが、、

分岐まで10分!?

いやいや、もっとかかったと思いますよ。

やはり新潟の方は皆さん健脚なのね😅


六日町駅前の役場駐車場から歩き始めて、多分20分くらいかかったと思うのですが、ようやく古墳郡入り口にやってきました。


まるで民家の庭に入って行くような道を進むと、田植えを待つばかりの苗がハウスの中に沢山ありました。

緑色がキレイですね~⤴️


緑濃いのが坂戸山。

あそこから町を縦断して、反対側の山の麓までやってきました。


古墳群からお松の池まで六日町駅から往復8.5㎞あるのか!

後から思うとまぁまぁの距離だったなと思いますが、この時は同じ公園内なのだと思ってピンと来ていませんでした。


飯綱山古墳群の説明です。

今も大小合わせて30基もの古墳が残っているのですね。


では、まずは古墳群へ。


こちらは女塚という名前の大きな古墳です。

周囲が堀になっています。

ハガレーナと登ってみましたが、「で?」といった印象😅

特に何の感慨もわきません💦


これはなんじゃろか?

古い石碑だけで、特に説明もないので、何がなんだか、、。


これは最大の古墳かな?

真ん中が窪んでいますが、石室発掘跡なのでしょうか?

とにかく何の説明もなしなので良く分かりません😆


この辺りにもカタクリが足の踏み場もないほどありました。

カタクリの時期だけはここにも人が訪れるのでしょうか?


あらぁ、この木はコロネかちくわかって感じですね。

こんなお菓子もあった気がします。

太い蔦に絡まれていたんでしょうね、気の毒に😢


古墳群は終わったのでしょうか?

道は尾根道の様相を呈してきました。


すると辺りはオオイワカガミがズラリ!


ほとんど人が訪れなさそうな(少なくともこの日は誰にも会いませんでした)登山道の両側に、何百メートルにも渡る区間、ずっと咲いていました。


ピンクの濃いのや薄いのや、、中を覗いてみると、ちょっと宇宙人みたいでした。


小さなアップダウンを繰り返し、少しずつ標高を上げて行きました。


良くルートを理解していれば、結構楽しい尾根歩きだったはずなのですが、自分たちがどこへ向かっているのかわからず、標識も何もないので、ただ惰性で歩いておりました😅


唯一この「お松つぁまの池」という物語の標識だけが、「お松の池」に近づいていることを証明していました。

でもここでやっと5/8かいな。

車道を歩いて行くと、田んぼが現れました。


田んぼの水路脇に咲くスミレがとてもキレイでした。


ようやく里に着きました。

上の原です。

古墳入り口から丁度1時間の道のりでした。

前に見えているのは、坂戸山から見えたスキー場ですよね?

えええ?私たちこんな所まで歩いてきたの?


トイレに立ち寄ると、大きな駐車場がありました。

お松の池に訪れる人たちのための駐車場みたいです。

なんだ、駐車場あるんじゃん!

観光案内所のお姉さん、何ウソ言っちゃってんのよ!とこの時は思いましたが、このブログを書くために頭を整理していたら、そういえば私は「飯綱山古墳群に行きたい」と言ったような気がします。

確かにあの古墳群の近くには駐車場はなかったですね😅

でもこのハイキングコースが載っているパンフレットを指差して話した気がするから、「古墳群にはないけど、お松の池にはありますよ」の一言があっても良かったかなぁ、、。

でももしそれがわかったとしたらどう歩けば良かったのか?

やはり古墳群とこの池を絡めたハイキングは駅から歩く以外方法はないのかもしれないですね😅

こっちに車を停めたとしたら、古墳群まで下りになり、復路ずっと登りになりますから😅

とにかくこんな所まで歩いて来るハイカーはほとんどいないのだと思います。

カタクリの時期だけね、その時期限定のパンフレットでしたから🤣



お松の池はなかなかキレイな池でした。

尾根を歩きながら、「お松の池が干上がってたり、荒れた沼地だったりしたらどうする?」と話していましたが、それは杞憂でした。

東西120m、南北350m、周囲1㎞ある市民の憩いの場になっているそうです。

いつものお気楽隊なら周囲をぐるっと回るところですが、だいぶ歩いてきて足がくたびれていたので、今日はスルーします。


菖蒲園の花はまだ全く咲いていませんでしたが、横に足湯があるようなので立ち寄りました。


枯れ葉などが浮かび、底はヌメヌメしている見た目イマイチな足湯でしたが、入ってみればめちゃくちゃ気持ちいい~⤴️

登山靴から解放された足を付けて「熱い、熱い💦」「あー、アチチチチチチチ!」と言いながらも、出したり入れたりしてしばらく楽しみました。


そろそろ六日町駅に戻りましょう。

時刻は午後3時45分でした。

ハガレーナが「最後暗くなったらどうする?」「ええぇ、飯能アルプスならまだしも、こんな所でヘッデン!?」「しかも今日は一番小さなリュックだから、ヘッデンも懐中電灯も持ってないし!!」となりました😅


誰か気の毒に思った農家のおじさんが乗せてくれるかもしれないので、下山はずっと車道を歩くことにします。

眺めは素晴らしいです。

向こうの山からこの里が見えていましたからね、そりゃこちらからも見えますよね😁

この後何台か軽トラが通り過ぎましたが、だ~れも「お嬢さん、乗って行くかい?」とは言わなかったなぁ🤣

世の中の男性ドライバーの皆さま、もしも夕方近くなってまだ遠い駅に向かって歩いているハイカーを見つけたら、「良かったら乗りますか?」と声を掛けてやっておくんなまし🙏

きっと半分の人は「え?いいんですか!?」と目を輝かせるはずです!

まぁ、その後は私たちを追い抜いていく車など1台もいませんでしたけどね😅

車道の真ん中を下り放題でした。


1時間前に歩いた尾根が目の前にあります。

こうやって見ると、いつもの私たちなら「あそこ、歩けるのかな?歩いてみたいね」となる尾根ですから、今思えばいい尾根道だったのですよ。

足元はオオイワウチワだらけだったわけですし。


金城山が近くなってきて、ふと気がついた!

あれ?あれ?

あの金城山の両方に見えている稜線はもしかして巻機山の肩だったりする!?

頭が見えていないだけで、もしかしてずっと南北の稜線は見えていたってことだったりする!?

明らか金城山と色が違いますよね?

そうか、そうか、そうだったのか!

「マッキー、君は恥ずかしがりやだけど、体が大き過ぎて隠れきれてなかったんだよ😁」

「いつか登ってみたいね~⤴️」と更に夢は膨らみました。


里の方に降りてくると、豊かな農業用水が水路を駆け下っていました。

「この流れに身を任せたい~⤴️」とハガレーナ。

トンネルに入るのは怖いけど、これにプカプカ浮いて行けたら楽チンなのにね~😆


その後地下トンネルに吸い込まれた用水は、関越自動車道の手前で姿をあらわしていました。

これからどんどん魚沼は水の都となっていきます。

山からの景色が益々素晴らしくなることでしょう。


上越線の線路を渡り、駅前の駐車場に帰り着いたのは午後4時40分、帰りは所要55分でした。


ハガレーナが古墳群入り口から作動させたヤマップの軌跡です。

午前中の坂戸山と合わせると、この日歩いた距離は16㎞、累積標高差は750Mとなりました。

歩いた、歩いた、意外と歩いた(笑)


こちらは午前中歩いた坂戸山のポイント通過時間です。

写真を撮りながらであまり参考にはならないですが😅


これも午前中の軌跡です。

午後の軌跡も取っておけば良かった💦

まさかあんなに歩くことになるとは想像してなかったので、なめてました😅

暗くなる前に六日町を後にすることができて良かったです😆


帰りの楽しみはこれ!

金城山に隠れていたマッキーが現れますよ~⤴️

出てきた、出てきた、やっぱりあれは巻機山の稜線だったんだ!!


きたーーーーっ!

カッコいい~⤴️

カッコ良すぎでしょう、巻機山!

ハガレーナと私にとって山は恋人のような存在です。

週末ごとに会いに行く🥰

一週間以上あいてしまうと、物足りなくてモヤモヤします。

そしてまだ行けぬ山たちは憧れの存在、アルプスにいたっては、テレビの向こうのアイドルみたいなもんです。

マッキーは頑張れば会いに行けるアイドルってところかな?

いつか会いに行くよ!!

会いに行けるように体力付けなくちゃ!

登れる山はないかと、新潟の山の地図をしげしげと眺めると、どこもかしこも行程が長くてハードルが高い!!

体力付けて、もっと長い距離を、標高差を歩けるようにならなければ、更に美しい景色に出会うことはできません。

年齢という下り坂を転げ落ちないように、ここが踏ん張りどころです。


湯沢を抜け関越トンネルが近くなってくると、空は青空からどんより曇り空へ!

今日新潟を選択して、ホントに良かった。


さぁ、トンネルを越えて群馬、埼玉に帰りましょう。

これからも、関東がお天気悪い時に新潟が晴れていたら、ドンドントンネル越えて訪れたいです。

明日は地図とネットで、今の私でも登れる山をピックアップする作業をしなくちゃです🤣


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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