50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、中之条】雨の中の池めぐりと『チャツボミゴケ』。そして草津温泉観光の一泊二日。2018年9月29日、30日

《登山難易度 2》

草津温泉からこんにちは。


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。


今回はお気楽隊初のお泊まり旅行です。

草津に別荘を持つメンバーがいるので、レベルが引き下げられた浅間山に登った後にメンバーの別荘に泊まり、草津温泉観光もしてしまおうと計画しました。

しかし、土曜日の天気予報は曇りのち雨。

台風24号の影響が始まっています。

曇りや雨では展望を楽しむ浅間山では残念な結果になりそうです。

浅間山は諦めて、お天気が悪くても楽しめそうなチャツボミゴケを見て、その後湿原の草紅葉を見に芳ケ平に足を伸ばすのもありかと。

コースは長いけど今回は比較的体力あるメンバーなので行けるのではと思い、朝4時に集合してから車の中で皆に提案しました。

すると、姫が「苔~?苔を見に行くの~?私、苔には興味ないんだけど、、」と不満そうです。

彼女はまだ浅間山に登ったことがないので、ちょっとでも可能性あるなら浅間山に行きたいと言います。

朝の予報だと、浅間山は午前中は曇りで、3時頃から雨が降りだすと出ています。

じゃあ雲で見れない可能性は高いけど、可能性がゼロではないから浅間山に行ってみるか、となりました。

本庄児玉インターから高速に乗り、上信越道を行きます。

しかし長野に入った辺りから早くも雨が降り始めました。

佐久インターを降りると、既に普通に雨です。

見ると浅間山の山頂辺りは青空が見えているのに、なぜか車の回りは結構激しく降っています。

「なんだか車の上にだけ雨雲があるみたい」と私が言うと、姫が「だって私、雨女だもん。どこに行っても必ず雨が降るの。」と衝撃の告白です。

はぁ!?

そうなの!?

こんなところに雨女がいたとは!!

「ブルータス、お前もか❗」の心境です。

そう言えば晴れ予報だった袈裟丸山でみぞれが降った時も姫がいたよね!と、姫以外の晴れ女三人が大きく納得です。

よくもまあ、雨女の分際で、苔を見るより浅間山の方がいいなどと言えたもんだ。

じゃあ、絶対だめじゃん、展望。

ということで、浅間山は諦め草津に向かうことになりました。

だって、自分の目の前を激しく行ったり来たりするワイパーを目にしては、いくら姫でも「じゃあ苔でいいよ(だいぶしぶしぶな様子で)」と言わざるを得ないでしょう。

何しろ自分のせいなのですから。(正確には台風24号のせいです。)

浅間山が無理なときにと、私が頭の中で思い描いていたルートは、上の地図の長笹林道という所の終点Pに車を停めて(チャツボミゴケ公園開園時間外ならここから入るとよいと書いてあります)一時間森を歩きチャツボミゴケ公園からどちらか回りで芳ケ平に行き戻ってくる周回コースでした。

しかし、一旦浅間山を目指したのでだいぶ遅れをとってしまいました。

これでは林道Pに着くのが8時頃になり、一時間歩いている間に公園が開園する9時になってしまいそうです。

閉園が4時半なので、それまでには帰ってこなくてはいけないことを考えると、9時まで待って普通に公園管理事務所近くのゲートから入る方が良いだろうということになりました。

固く閉められたゲートの前に到着したのが7時58分。

外は雨降りなので、車の中でコーヒーを沸かして一時間待つことにしました。

皆カップを持ってきてなかったので、朝コンビニで購入した飲み物の空容器にコーヒーを入れて(熱い熱いと騒ぎながら)、お団子を食べ、その後仮眠を取りました。

9時丁度にゲートオープン!

林道を走り、チャツボミゴケ公園管理事務所に向かいます。

まだ紅葉には早いようですが、車道の回りは美しい森でした。

ゲートからわずかでチャツボミゴケ公園管理事務所です。

広い駐車場に一番乗り。

雨がザーザー降りになってきました。

管理事務所に公園入園料500円を支払い、トイレを済ませたあと、大きな屋根のある休憩所で支度を整えました。

八方尾根に続き、歩き始めから上下カッパの完全防備です。

この雨では芳ケ平までは厳しいかなと思います。

終わりが4時半(閉園でゲートが閉まる)と決まっているので、出発が遅れたこともあり、最初の計画は諦めることにしました。

バスで5分程のチャツボミゴケ公園へ向かいます。

公園までの道路は一般車も人も通行禁止。

歩いて行くなら、車道わきの山道を通って行くのだそうです。

私たちは100円払ってバスを利用しました。

乗客が来ると出発し、2台で行ったり来たりしているようです。

バスを降りるとき、最終は何時ですか?と聞くと、運転手さんが鼻で笑って「4時半だけど。(そんな重装備で)一体どこまで行くの?」と聞いてきたので、「大池かな?本当は芳ケ平まで行きたかったんですけど、雨が降っているんで」と答えると、さもバカにしたように「大池なんて30分で行けるよ。あんなのすぐだよ。」と言ってました。

少しムッとしましたが、最後に「時計回りに回った方がいいよ。反時計回りだと登りがきつい」と教えてくれたので、それはありがたく参考にさせてもらうことにしました。

まずは公園入り口にて記念撮影。

今日のメンバーは、ターボ、姫、ハガレーナ、私の四人です。

9時38分、出発しました。

私のウェアラブルデバイスのデータによると、標高は1241Mです。

チャツボミゴケが沢山ある穴地獄までは、歩きやすくブルーのゴムシートが敷かれた道を行きます。

観光客もわんさか後からやって来て、写真を撮りながらのんびり歩く私たちを追い抜いて行きました。

チャツボミゴケ公園には観光客が連なって入って行ったので、見学は帰りに寄ることにし、運転手さんのアドバイス通りの、時計回りに歩き始めることにしました。

そぼふる雨の中、カラマツの森を行きます。

途中ハイカーのものと思われる車が3台停められた車道に出くわしました。

もしかしてここが私が初めに予定していた林道を更に進んだ(地図上では徒歩で1時間と書いてある)場所なのではと思いました。

9時にゲートが開いてここまで車で来たのか、それともゲートは9時前でも開いていたのか、朝一時間も車の中でウダウダしていたのですから、もう一つのPも確かめてみれば良かったと思いました。

9時59分、小広い場所に出ました。

登山口です。

標高は1266M。

渋峠、芳ケ平、太平湿原へ行くルートです。

雨が降っていなければ芳ケ平へ行きたかったですね。

残念ながらそれは別の機会にして、今日は池めぐりにします。

いつもよりペース早めで登ります。

(自分の中での勝手なチャレンジです)

10時42分、バス停から一時間ちょっとで、穴地獄の頭(標高1491M)に到着です。

バス停から標高差250M登ってきました。

ここがピークかと思いましたが、ここからもいくらか登りが続きました。

シラカバ、ダケカンバが増えてきて、森が更に美しくなってきました。

10時57分、池への分岐(標高1558M)を過ぎ、一旦下って登り返したピークが、後で確認するとこの日の最高到達点(1564M)だったようです。

笹が生い茂り、足元が見えにくい急な坂を下ります。

前方に池が見えてきました。

11時5分、平兵衛池(標高1547M)に到着です。

雨で水嵩が増し、標識は池の中になっています。

サーサーと降る雨の波紋が湖面に広がり、少し霞んでいます。

靴が濡れすぎないように足場を確保して記念撮影です。

この記念撮影の前に姫のカッパのズボンが下がってきている事件あり、その修正に手間取っていました。

10分程眺めを楽しみ(実際にはほぼ姫のカッパのお世話をし)、再び歩き始めました。

歩き始めるタイミングで、大して池を見ていたとも思えない姫に、「言っとくけど、今日の最大の見所はこの池だったからね」と言うと、「えー!そうなの~。でも苔があるんでしょ?」と言うので、そりゃ苔はある。

何しろそれが今回の一番の目的だから。

でもあなた、朝「私、苔には興味ないんだけど」と言ってたじゃぁないですか?

なので、一応後で文句を言われないように伝えておきましたよ。

池から来た道を登ると、池の淵を通って八石山(草津方面の眺望が良い)を経由し、芳ケ平へ向かうルートへの分岐となります。

今日は雨が強く降っているので、そちらへは向かいません。

11時20分、再び分岐(十字路)です。

写真左手に行くと大平湿原です。

今日は右手の道を下り、大池を経由してチャツボミゴケ公園へ戻ります。

それにしてもターボとハガレーナのカッパは色が地味で、薄暗い雨の日にはホント目立たない。

私と姫はガチャピンとムックです。

大池に向けどんどん下ります。

池が見えてきました。

しばらく池に沿って歩き、、

11時44分、大池(標高1457M)に到着です。

分岐から24分、標高差100M下ってきました。

地味な二人と。

「1」の形の苔むした倒木。

ここで、ターボが皆に干し梅を配っていて、ありがとうと言うと「うめぇよ?」と。

私が「私はドライフルーツの柚子を持ってるよ」と言うと、すかさず「ゆずって!」と。

今朝の車の中で何か面白いオヤジギャグを言って、それは超ウケしたのですが(50回に一回位の割合で面白い事を言います)、それが何だったのか、全く思い出せません。

本人に聞いても、自分が何を言っているのか、記憶に留めないらしく、二度と出てこない。

不思議な脳の持ち主です。

7~8分水分と塩分補給をして、次は水池を目指します。

更にどんどん下ります。

12時10分、分岐が現れました。

水池(上)の分岐です。

左手に緩やかに下る明るい道があったので、そっちが池かと思って行きそうになりましたが、皆が水池はまっすぐって書いてあるよ!と教えてくれました。

見ると前方に大量のピンクリボンが。

間違えやすい分岐だったようです。

池が見えてきました。

12時13分、水池(標高1366M)に着きました。

ここも水嵩が増し、ぬかるみがすごいので、もはや三人は湖畔に降りてこようとはしませんでした。

私だけ代表して池の側まで行きました。

草の上に足を置くようにしていましたが、踏むとどんどん足が沈んで、靴に浸水してきたので、写真を急いで撮ってすぐに道に戻りました。

水辺に沿って少し歩き、

12時19分、水池(下)の分岐を通過。

更に下って、12時31分、水池分岐から10分程で穴地獄(上)(標高1284M)に着きました。

硫黄の匂いが漂い始め、ついに本日の目的地、チャツボミゴケ群生の穴地獄に到着です。

木道が整備されているので、反時計回りに歩きます。

強酸性の小川の中に一部茶色に変色していますが(猛暑の名残?)鮮やかな緑色のチャツボミゴケが生えています。

穴地獄全貌。

観光客も立ち去った静かな公園にいるのは私たち4人だけでした。

12時53分、バス停まで戻ってきました。

バスに乗って管理事務所まで戻り、休憩所でランチタイムとしました。

ランチしながら、姫が「池は大したことなかったけど、苔は良かったね」と言っていました。

苔が良かったんか~い!

こんな雨の中、わざわざ山道歩いて、結局観光客でも行ける苔が良かったとは、何といったら良いのか、、。

私は森がきれいだったし、雨に煙る池も幻想的で美しかったと思いましたよ。

それに、いつもよりペースアップで歩けた(まぁそこまで大変な傾斜ではなかったからなのですが)のも良かったです。

ターボのウェアラブルデバイスデータは最後がバスで移動した管理事務所になっているので、実際歩いた標高差は320M程だったと思います。

歩数 16600歩(意外と歩いてる!)


ではこの後は姫の別荘へゴー!です。

スーパー「もくべい」で食料や飲み物を買って、リゾートマンションへ。

ここからはすぐに温泉に入り、皆素っぴんとなりましたので、写真はなしです。

温泉の後は卓球で大笑いし、夕飯はスンドゥブ鍋うどん。

お酒も少し飲んで、体に悪そうなおつまみを沢山食べて、オセロゲームで遊び、お布団に入ってからは女学生のように怖い話をしたりして、久しぶりのお泊まりを満喫しました。

翌日は朝の温泉に入り、朝食(朝からたこ焼き!)を済ませ、お部屋のお掃除などして、草津の町に出掛けました。

皆さん、よくご存知の、ザ・草津温泉。

観光の後は、西の河原露天風呂に行きました。

西の河原露天風呂。

私たちが出ると誰もいなくなったので、脱衣場のテラスから撮ってみました。

温泉の下手は足湯もある公園になっています。

この後帰路につき、ウニクス上里の映画館で「カメラをとめるな!」をハガレーナがまだ観てないというので(姫とターボは二回目、私はなんと三回目)観るという、、台風接近の最中、遊び倒した二日間となりました。

姫、別荘に泊めてくれてありがとう~!

お陰で二日間楽しめました(^-^)v

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