50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【復活前夜】栃木県足利市の織姫神社から、両崖山と天狗山へ。2022年3月21日(祝)


天狗山山頂から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今回は栃木県足利市の両崖山を訪れました。

両崖山といえば、2021年2月に発生した山火事の記憶が生々しく残っていますよね。


⏫その時の記事です。


タバコの火の不始末で起きた火災は2/21の通報で明らかとなり、3/1に鎮圧、3/15に鎮火するまでの間、両崖山と天狗山周辺167ヘクタールに広がったとあります。

年間190万人も訪れる人気の山であり、地元の人々に愛されている里山ですから、地元の皆さんのご心痛はいかばかりだったかと想像します。


そんな両崖山は、ヤマップ仲間のウサ亀さん・とうしろさんの地元であり、まきじーのさんも過去に何度も登っていて、先日コラボしたアキロック隊の皆さんもつい最近登られたばかり。

そんな知り合いヤマッパーの皆さんのレポでよく目にする、耳馴染みのエリアになります。

お気楽隊からはハガレーナが昨年ソロで周回コースを歩いていて、ターボもご主人と愛犬ココアと共に麓の織姫神社を訪れたことがあります。

しかし、私は今回が初めて!

どんな旅になるのか、ワクワクです😊

ハガレーナとターボの案内で、行ってきま~す💃


《登山難易度  2》


🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶


自宅を5時40分頃出発し、織姫神社を目指しました。

朝早かったこともあり、駐車場は織姫神社前(トイレあり)を利用することができました。


トイレを済ませ、支度を整え、出発です。

ターボとハガレーナの靴は土曜日に購入したばかりの新品!!

ソールが硬い上等な靴です。

私の汚い靴で踏んでやる~ぅ、、のお約束(笑)

7時14分、ヤマップをスタートさせ、歩き始めました。


道路を渡ると織姫神社への階段になりますが、、


今日はこちらの七色の鳥居から登って行きま~す😊


お、花が咲いてる!!

先週の三毳山でほとんど花を見ることが叶わなかったので、これは嬉しい!


こちらは七色の鳥居の説明です。

前にハガレーナの一人旅で紹介しましたね。


最初は紫色の鳥居。

「よき経営との縁結び」ですって。

けっ!経営?どうする?となり、、

なぜか、万歳🙌


赤い鳥居は「よき人との縁結び」。

仲良しのポーズで🥰


緑色の鳥居は、「よき知恵との縁結び」。

一休さんの真似をしてみました。


黄色い鳥居は、「よき健康との縁結び」。

かけっこポーズで!


朱色の鳥居は、「よき仕事との縁結び」。

頑張るぞ!💪のポーズ。


織姫神社にお参りします。


最近はお気楽隊もちゃんとお賽銭を入れてます😁の証拠写真。


ケガなく一日過ごせますように。


下に見えるのはもみじ谷。

秋には真っ赤に染まるそうですよ。

奥に見えるのが、今日歩く稜線です。

右端の薄毛の山が「天狗山」で、あそこには天狗のお面があり、その長い鼻に「木札」がかけられているのです。

ご自由にお持ちくださいという主旨のものらしく、ハガレーナが昨年ソロ登山した時に一枚ゲットしています。

今日、私たち、お札ゲットできるかな?

早めに登らないとなくなっちゃうよね!と話しながら歩いておりました。


お、あれは桜かな?

河津桜ってやつですかね?


鏡山のベンチで一枚脱皮し、これからの登りに備えてストックを出しました。

ここで、色んな山の話を三人でしていると、隣のベンチで休んでいた80代のご夫婦が「若いからいいね~⤴️まだまだ色んな山に行けて羨ましいよ」と話しかけてこられました。

「自分たちはもう80越えちゃったから、もう行けないや」と。

いやいや、とても若々しくて、80代には見えないお元気なお二人でした。

聞くところによると、奥様は昨年足首を骨折したのですが、両崖山に毎日登れるほどに回復したのだそうです。

「リハビリ大変でしたか?」と聞くと、「リハビリなんて通ってないよ。リハビリは山歩きだから」と頼もしい返事。

「最初は家のまわり、それから麓、そしてこの鏡山まで来れるようになって、今は両崖山まで登れるようになったんだよ。」

ヒョーーー!

正に私の理想とするリハビリの姿!

楽しんで、そして、明確に(標高差と距離で)回復具合を確認できます。

筋力測定なんて必要ナッシング!

しかも、80歳を過ぎてからの出来事ですよ。

素敵すぎます。

普通の80代の方が骨折したなら、そのまま弱っていく話をよく聞きますが、山登りという習慣があったからこそ、また登りたいという目標を持って、取り組めたことの結果なのだと思います。

ハガレーナが「ウォーリーに伝えなくちゃ!」と言っておりました。

そんなご夫婦とおわかれして、、


しばらく平らな道を進みます。

おぅ!

正に城址!

そう、ここ両崖山は足利城址でもあるのですよ😁


痛々しい火事の痕跡です。

歩いていてもなんとなく焦げ臭い💦


岩を登る場面もあります。

関東平野を見渡せます。

スライドした地元の方が「今日は富士山もスカイツリーも八ヶ岳も見えないね~😆」と。

いつもなら見えるんだぜ!と言いたかったのだろうと想像します(笑)

地元の方(そのほとんどが先輩方)とすれ違いましたが、皆さん、ほんとによく話しかけて来られました。

「どこから来たの?」

「どこに行くの?」

「若くていいね~⤴️」

「あの頃に戻りて~😆」

「気をつけてね」、、などなど。

埼玉からだと答えると、「埼玉かい!この山でも年に三回くらいはヘリの救助があるけど、大体埼玉から来た人だよ」とも言われました💦💦

「埼玉の人はよく骨折するんだ」と。

冗談半分・本気半分、親切半分・イジワル半分って感じでしょうか。

まぁ「こんな山でも危ない所があるからね。油断しないで」と言ってくれたんだと思っています。


火事で焼け落ち、その後ボランティアにより再建された展望デッキまでやって来ると、こちらの男性に声を掛けられました。

「おねぇさんたち、木札持ってるかい?」

ハガレーナは以前ソロで訪れた時に「火の用心」の木札を一枚手に入れていますが、私たちは持っていません。

「ないです、ないです、、え?もしかして、もしかするんですか?」と言うと、袋をガサゴソしながら「もしかしてもしかするよ~⤴️」と言いながら、、


「どれでも好きなの持ってって~⤴️」

ま、マジですか!?

なんと太っ腹!!!!

鏡山でおしゃべりしたご夫婦に「今は木札は置いてないんだよ」と言われていたので、思いがけない出会いにはしゃぐお気楽隊です。

ターボと私は「山の神」、ハガレーナは「行雲流水」をいただきました。


それから、これもいただきました!

袋からゴロゴロ出てきたのは、大きな大きな松ぼっくり!

大王松の松ぼっくりなんですって。

後で瓶の中に入れる方法を教えてもらいました。

ここでお会いした仙人のようなお父さんとこの後ご一緒することに。

火事の現場に案内してくれるそうです。


とりあえず山頂は踏んでおきましょう。

両崖山山頂(足利城址の本丸)の下までやってきました。


縄張り図発見!

やはり、さっきの城址らしい登山道は長郭だったんですね。


階段を登って本丸跡へ。

祠に手を合わせて次に向かいました。

目指すのは、山火事発生現場。

ルートから少し外れますが、仙人お父さんが案内してくれると言うので行ってみます。


「柴山」まで100m。

この辺りはツツジの群生地なのだそうですが、火災の影響か、今年は花の芽が出ないそう(涙)


約一年前の火災発生現場にやってきました。


「火沈めの鐘」を鳴らします、


次に目指す「天狗山」が目の前に見えました。

おぅ!

結構下って登り返すんだな🤣


ルートを少し戻り、天狗山への道に入りました。

下りま~す😆


おっと~、ここはどう見ても「土橋」じゃあないですかい?


こういうの、柱状摂理って言うんでしたか?

縦に割れ目のある岩で登山道は構成されていました。

色とりどりで、とても美しいです。


鞍部に到着です。

真新しいベンチが設置されていて、そこで仙人お父さんが松ぼっくりを回収していました。

「里山の会」という会員150名の大きな組織があり、皆さんがボランティアで登山道整備をしてくださっているのだそう。


仙人お父さんは右手に登山道整備のための角材を二つ、左手に大量の松ぼっくりを持って登って行きました。

その足取りの軽いことといったら!


お父さんは巻き道を、私たちは岩場を登ります。

お父さんについて巻き道に行こうとしたら、「みんなは岩場を行って~。その方が楽しいよ!」と。


皆さんが整備されているだけあって、とても親切にお助けロープがありました。


岩場の途中で振り返ると、さっきまでいた両崖山(左端)と柴山(右手)が見えました。


巻き道した仙人お父さんと合流。

この辺りから、指笛を吹きながら、別ルートから登って来られるお仲間に合図していました。

「間も無く着くよ~⤴️」


数年に一度姿を現すという熊を避けるための鐘。

3合釜でできています🤣

グワーーーーーーン!!!

アホなことをするターボを見て、仙人お父さんが笑っていました。

アホがばれるからやめとけ!💦


最後少しだけ登って、、


天狗山に到着です!

案外大変じゃなかった😁

そして、360度の大展望です。

これは気持ちいい!


北関東道も見えます。

火災の時にはしばらく通行止になりましたよね。

山肌を伝い、飛び火して、高速道路ののり面が燃えたのだそうです。


ここで再び嬉しいことがありました!

反対側から登って来られた仙人2号に、またまた木札をいただいたのです。

山頂に着くと、向こうからすごい勢いでやって来て、みんなに木札を配り、また颯爽と去っていきました🤣

「これ、あげる!」と言って渡された木札。

ターボのは「喫茶去」、私のは「思無邪」


ハガレーナは「漫遊」

漫遊は読んで字の如く。

喫茶去は、今は「お茶でも飲んでゆっくりしていきなさい 」という他者を受け入れる心だそうです。

私の「思無邪」を見て、「あ、これ、ウサ亀さんに必要なやつだ!」と思いましたが、ヤマップの返信は「自分は邪が服を着て歩いてるような者なので、それが無くなると存在できる自信がない」とのこと。

どんだけじゃ!

私たちは前回ハガレーナがゲットした「火の用心」と合わせて、なんと三人で7枚もの木札を手に入れた訳ですが、ウサ亀さんは過去に何度も登っているのに、まだ一枚も木札に出会えていないんですって。

多分配ってくださる仙人がお父さんなので、女性に甘々なのだろうと思います(笑)

なので、今度女装して登ったら?と提案すると、「みほさんには勝てるな」と返事が来ました。

なぬぅ!?

やらん!

この「思無邪」をウサ亀さんに分けてやってもいいなと、チラッと思ったけど、絶対やらん!!💢😠💢


仙人1号にいただいた木札は、栃木県の賞状などを書く書家の方が書いてくれていて、仙人2号は更にすごい有名な書道の大家なのだそうです。

仙人お父さん曰く「めちゃくちゃレアだよ!あの人に会えて木札をもらえるなんて!」、、なんですって!

すごい、私たち、持ってる???😁


これから新潟からやって来られるというハイカーを山頂で待つというお父さんと別れ、私たちは下山開始。

次に訪れたのは、富士見岩です。

富士山は見えなかったものの、足利の街並みを俯瞰できて、最高の景色。

以前の私なら、ためらいなく岩の端に立ったと思いますが、今は怖くて、この位置に座ることしかできません💦💦


本日初の三人で記念撮影。


この後、6~7人グループがやってこられたので、場所を譲って写真を撮って差し上げたのですが、大勢がこの岩の上に密集した状態を見ると、怖くて怖くて、「リュック気をつけて、振り返ると当たっちゃうから!」と何度も言ってしまいました💦

人が断崖絶壁に立つのを見ると、何が起こるかわからない恐怖、その方が落ちていく様を想像してしまい、お節介ババァが発動します😅


次にやってきたのは、「石舞台」。

石舞台と聞いて、ハガレーナが「恋のか~くり、夢しば~い~♪」と歌い始めました。

そこで繰り広げられたのは、「お気楽劇場」。

観客はおりませんが、というか、人が来ないところを見計らって、繰り広げられました🤣


「行かないで~、あなた!」

「邪魔だ!わしゃあ行かねばならん!」


https://www.instagram.com/p/CbW9ZB8L7ri/?utm_medium=copy_link


⏫インスタグラムやってる方は、動画をご覧ください🤣


最後は観音山にて、お気楽千手観音!

決まりました(笑)


300M満たない低い里山ですか、最後まで楽しみました。

私のヤマップ記事を読んでくれたひがなるさんが「両崖山は縁(えにし)に始まり縁に終わる山なんですね」とコメントくださいました。

地元の方たちに愛され、自慢の山です。

ホントに多くの方に声を掛けてもらって、とてもあたたかい気持ちで歩いて来ることができました。

ありがとうございました。


またお邪魔します!




いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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