50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【福島、檜枝岐】ガスガスからの逆転ホームラン!大展望の燧ヶ岳《後編》2021年7月31日(土)

《登山難易度  9》

燧ヶ岳・ミノブチ岳から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


少しでも涼しい所へ!

標高2000M以上の美しい山へ!

そんな所を探すと、大概日本百名山になっちゃうんですよね。

ある意味、深田久弥の選択は素晴らしかったんだなと思います。

まぁ百名山に選ばれたから、知られるようになり、整備も行われているということでもあるわけですが、、。

前置きが長くなりましたが、今週のお気楽隊も日本百名山、尾瀬の燧ヶ岳に繰り出しています。

ガスガスの爼嵓(マナイタグラ)を後にし、目指すは最高峰の柴安嵓。

タイムスケジュールがおしているので、先頭を私に交代し、若干早めの足取りで向かいます。


ガスで何も見えませんが、一旦鞍部まで下り登り返します。


花子と二人でガシガシ下りましたが、あれ、後ろがついてこない。

人とのすれ違いや、ストックをしまったりと、ちょっと遅れているようです。

暇なので辺りの木々の水滴を写真に撮ったりしていました😅


鞍部を通過。

ここから登りになります。

この後登り途中にターボの太ももがつりました💦

つり止めを再び服用したり、ストレッチしたりと、回復するまで小休止。


まもなく山頂です。


11時23分、柴安嵓(2356M)に到着しました。

霧がたちこめ、薄暗いです😅


山頂標識はとても立派で、ちょっと墓石みたいです🤣

東北以北の最高峰に立っちゃいました!


お腹が空きました!

お昼にしましょう。

今日はタイムスケジュールが厳しいのでお昼時間は30分しか予定に入れてなかったのに、しかも既に予定より遅れているというのに、、そんなことは忘れてしまって、ゆっくりランチしてしまいました💦

まきじーのさんは缶詰めのカレーライスです。

サラダにかけるドレッシングを忘れたというので、私が後生大事にリュックの後ろポケットに入れて持ってきた「紅しょうがポテチ」をお裾分けしました。

このサラダとチップスの組み合わせがかなり美味しかったらしいですよ😁


さぁ、そろそろ出発しましょう。


あ、風が吹いてさーーっと霧が晴れた!!

薄い霧に覆われているだけで、その上は青空なんだね~⤴️


もしかして、尾瀬ヶ原と至仏山が見える!?と思い目を凝らしますが、、


見えたのはここまででした💦

う~ん、残念!!

燧ヶ岳と尾瀬ヶ原を挟んで対峙する至仏山を見てみたかった!

もう少し待っていれば晴れるかも!?とも思いましたが、バスの最終便に間に合わなくなります。

30分休憩のつもりが、50分も昼休憩を取ってしまいました😅

下山開始しましょう!


当初の計画ではマルちゃんのルート逆回りなので、御池岳からナデッ窪という道を下り、尾瀬沼の北岸(沼尻平)を歩き、かつての峠道である沼田街道を通って山の駅沼山峠に帰り着くつもりでした。

しかし、気になるのはナデッ窪の所に書いてある「難路」という熟語。

難路って、、どんな道なんだろう?

急いで下って転んだりしないかとても不安です。

滑りやすい大岩などがあって、歩くのにかえって時間がかかる可能性もあります。

するとまきじーのさんがネットで調べてくれて、「下山では使わない方がいいと書いてあるよ」とのこと。

「それに長英新道より30分短いけど、結局尾瀬沼北岸歩きが45分かかるから、長英新道を下った方が結果早いね」ということになりました。

では長英新道を下りましょう。

尾瀬沼湖畔を歩いてみたかったけど、それは今回は諦めるしかなさそうです。


山頂出発は12時13分でした。

この時、登ってきた若い女性に「もしかしてお気楽隊の皆さんですか?」と声をかけていただきました。

そして、私たちそれぞれを見て、「やまみほさん、ハガレーナさん、ターボさん、それにまきじーのさん」と、名前まで覚えていてくれた!

キャー、嬉しいやら、ちょっと恥ずかしいやら。

ヤマッパーのjuniperさんでした。

やっぱり「楽」のバッジでわかったんですって!


ナツが作ってくれたこのバッジ。

いい仕事するんですよ😁

2代目のより、やはりこの初代のバッジが目立つようで、お気楽隊を知らない人にも「何かの会なんですか?」と聞かれることがよくあります。

このバッジをどこかで見かけたら、声をかけてもらえたら嬉しいです🥰


鞍部を通過し、、


爼嵓へむけ登り返しになります。


あれ~、晴れてる~⤴️

爼嵓まで戻ってくると、霧が晴れ、素晴らしい展望が広がっていました。

これはすごい!

私は少し道を下っていましたが、後から来たハガレーナが、「これは山頂から眺めない手はないよ!行ってくる!」と爼嵓山頂へ走って行きました。


山頂で、ハガレーナの「真・うさ亀ポーズ」。

これ、テンション⤴️⤴️の時にハガレーナが必ずやる定番です😁


そんなハガレーナを私たちからの目線で。


まきじーのさんも!

山頂から見えた景色はこちら!


爽快ですね~⤴️


ターボと花子と私は、こっこだよ~、こっこ、こっこ~⤴️

私たちからの立ち位置でも素晴らしい展望でした。

左からターンして、、、


すご~い!

間違っていると恥ずかしいので、指差すことはやめておきますが(😅)

燧ヶ岳から東~南方向がよく見えました。

日光白根山、男体山、鬼怒沼山、田代山。

かつて登ったことのある山が見えると嬉しいんですよね😁

至仏山と会津駒ケ岳はそれぞれ西と北に位置しているので、見ることはできなかったのですが、、。

午前中ずっとガスガスだったのですから、この逆転ホームランはコーフンしました。


みんなでわからないなりに、しばらく山座同定です。


では正面のあのてっぺんハゲに向け出発します。

あそこがミノブチ岳です。

あそこからの展望も素晴らしいですよね、きっと。


こちらの下山ルートは楽しいね~⤴️

こんな景色を眺めながら下れるのですから!


まぁ、実際には足元不安定なので、そんなに眺めてばかりもいられないのですが😅


長英新道の9合目通過!


右のこんもりしているのは赤ナグレ岳(2249M)です。


どんどん下ります。


登山道でみた花です。

アザミが沢山あって、足に触れる度、「痛っ!」「いててててて~💦」となりました。


おおお~、ぬっかるみ~⤴️

テンションが変なことになっています。


真ん中に一つ置かれた石に乗って濡れないように渡りました。

なんか、楽しい😁

展望がいいだけで、こんなに気分が変わるもんなのね(笑)


御池岳に到着しました。

ここからはナデッ窪への道があったようですが、私は気がつきませんでした。


ここは長英新道の8合目なんですね。


振り返ると爼嵓と歩いてきた道が見えました。

ここはいいね、ルートからも外れているし、人が来ないよ(この人が来ない現象が実はひとつの警告だったことに、この時はまだ気がついていませんでした)

なので、、


やってみました。

お気楽千手観音!

ハガレーナバージョン。


まきじーのバージョンは、「ヨロチクビー」


やまみほバージョンは、「ヤマネチ!」

スカートの前垂れが、土俵入りのまわしにしか見えない💦💦💦


さて、大展望の稜線をミノブチ岳へ。


山頂から見た時、てっぺんハゲに見えた場所にやってきました。

ミノブチ岳(2220M)です。


右の赤ナグレ岳から左にターンします。


ここからもやはり素晴らしい展望です。


尾瀬沼が目の前です。


小さな沼も見えますね。

小沼かな?

それとも治右衛門池?


みんなで山座同定しました。


最後の記念撮影。

この時、そろそろ行かないとバスの時間がヤバいかも!?と気がつきます。

時刻は13時38分。

ここから長英新道分岐まで2時間30分、そこから沼田街道を1時間35分歩かないと沼山峠のバス停に帰り着けません。

合計4時間5分。

ん?ってことは、、到着は17時40分!?

え?

間に合わないじゃん!

バスの最終に!

この時バスの最終が17時なのか、17時半なのか、誰もわかってなかったのですが、17時かもしれないので、それに間に合うようにしなければいけません!

もしもダメなら最悪林道を歩くことも可能ですが、できればそれは避けたいです。

普通でも標準コースタイムで歩けないのに、それよりも巻いて歩かなければ!!


そこからは私が先頭でみんなを引っ張ることに。

それこそスタコラサッサ(最終バスに間に合わすぞ!バージョン)です。

木曽駒ケ岳では雷から逃げるために、白馬大池ではロープウェイの時間に間に合わせるために、そして今回も~(涙)

三回連続で忙しい下山を強いられます😭


急ぎたいのに、道はドロドロ~(涙)

登り以上のぬかるみ地獄です。

(この写真はましです。ホントのぬかるみは余裕がなくて写真を撮りませんでした💦)



写真だとスピードが伝わらなくて残念!

お気楽隊とは思えないほど、お気楽隊史上最高スピードで下っております🤣

もしもターボの足がまた悲鳴をあげたら、私だけでも先に下山して最終バスを留め置くつもりでした。


写真はめちゃくちゃ少ないです。

ただひたすら下山を急ぐ!!

この下りの間、他のハイカーには誰一人会いませんでした。

あの時間に山頂にいた人々は御池に下るか、尾瀬ヶ原へ下ってどこかに泊まる方たちなのです。

最終バスに間に合わないかもしれないこっち回りはしないということなんだね😆

雷予報さえなければ、私たちもこっち回りにはしなかったんだけど💦💦💦


ようやく木道が現れるようになりました。

まもなく尾瀬沼なのかな!?

そうであって欲しい!


分岐が現れました!

時刻は15時32分。

標準コースタイム2時間30分のところを、1時間53分で下ってきました。

右手に行くと尾瀬沼の北岸、浅湖湿原へ出るようです。

チラッと見える景色が素敵!

でも行けない、今日は行けないです(涙)

心を鬼にして、左向け左!!!


木道をドンドン行きます。


鹿よけネット通過します。


湿原に出ます!

ここまで来れれば、なんとか間に合う!?

時刻は15時38分。

でもそれは今写真の時刻をみてわかること。

この時は何も考えず、ひたすら足を前に進めました。


尾瀬沼が見える~!

今あの側まで行けば、池に燧ヶ岳が映っていたりするのかなぁ。

近くに行ってみた~い!

でも行けないのよ~(涙)


美しい川が流れていました。

花子が「魚がいる!」と叫んだけど、見る余裕なし。


ガシガシガシガシ!

行軍のように進む。

こんなに美しい湿原。

本当なら眺めを楽しみながらルンルン気分でのんびり歩くのが普通ですが、私は歯を食いしばって歩いています。


コオニユリのオレンジ色が鮮やか!


燧ヶ岳が見えました。

あそこから下ってきたのね~⤴️

鬼怒沼からは双耳峰に見えましたが、こっちから見ると三つの峰に見えますね。

真ん中が赤ナグレ岳なのだと思います。

晴れたね~🎵

ガスガスがなくなった幸運を喜びましょう。



ニッコキスゲもまだまだ元気。


振り返って尾瀬沼に別れを告げる😭

また来るよ、きっと来るよ。

こんなに美しいのに、お散歩できないなんて~、悲しすぎる~😆


なんとかギボウシ?

いまだに覚えられない🤣


沼山峠休憩所(バス停)まで、2.3㎞。

ひとつ前の分岐が残り3㎞だったので、残り2㎞になったかな?と花子が楽しみにしていたのですが、2.3㎞という文字を見て「今700mしか歩いてないの~💦ちょっとショック~😆」と言っておりました。


森に入るよ~⤴️

ここから登りになるんだよ~😆


私は火事場のばか力を発揮して、ガシガシと登っています。

花子はそれについてきます。

しかし、登りになると、どうしてもターボが遅れます。

今日は足がつったりもしていますし、かなりキツかったみたいです💦

ハガレーナも「きっつ~、地味にきついね~、この木道~💦」と言っていたので、一旦立ち止まり、後続を待ちました。


追い付いたターボと、ターボの体調を気遣いながら最後尾を歩いてくれていたまきじーのさん。

時刻は16時5分でした。

まきじーのさんに相談すると、「ここから30分ほどで着くと思うので、もう間に合うんじゃないかな?」と言うので、「じゃあここから普通のペースにしよう」となり、この後は通常ペースで登りました。

木道が乾いていたのも幸いしました。

滑ることを心配することなく、歩くことができました。


そして、道は下りに!

下りになると途端におしゃべりが出来るようになるターボ😅

そんなターボの気持ちを和らげるために「木道をもくもくと歩いたよね」と花子が呟きました😁

広場が見えてくると、バスが発車する音が!

まきじーのさんは「発車しちゃった!?」と焦ったようですが、私はバス停に帰って来れた喜びの方が大きく、最終バスに間に合った~⤴️という気持ちでした。


着きました~! 

時刻は16時33分。


最終バスは17時です!

間に合った、間に合った!!

尾瀬沼分岐から標準コースタイム1時間15分のところを、50分で歩きました。

頑張った!

トイレに寄ったり、靴を脱いで足を解放したり、ジュースを飲んでまったりしていると、私たちと同じように血相を変えて下ってきた二人組が!

あっ、あれは柴安嵓の下りで声を掛けてくれたjuniperさんだ!

juniperさんとgakuさんも、最終バスに間に合わない!と思ってほぼ駆け足で下ってきたらしいです。

一緒に写真を撮りましょう!となり、juniperさんに「写真撮るなら、オキラックポーズと千手観音、どっちがいい?」と聞くと、「え~、いやぁ、それはどっちも~😆」と言うので、、


普通に記念撮影しました(笑)


ラインで繋がれたので、またいつかお気楽隊に参戦してくれる日が訪れるかもしれません🥰


今回は下山がハラハラする展開となりましたが、終わり良ければ全て良し!

間に合ったことで、あのドキドキも良い思い出になりました。



難易度高いと思っていた日本百名山の「燧ヶ岳」、、登れちゃいました!

最後の下りはキツかったですが、全体的に楽に歩けた印象です。

体力ついてきてるなぁと感じました。

これからもどんどんチャレンジ登山を続けて行きたいです。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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