50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、寄居町、美里町】2020年5月《特別休暇25日目》

猪股城趾からこんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


猪股城趾にはまっています。

昨日の調査(?)で終了させるつもりが、偶然お会いしたあつぼうさんと「主郭」でおしゃべりしていたらタイムアップとなってしまったので、残りの部分を確認しに再訪することとなりました。

4日連続の猪股城趾です。

ゴールデンウィークに入ったハガレーナも同行しました。


☘️5月2日(土)

~ 猪股城趾を堪能するの巻 ~

《登山難易度1》

今日は暑くなるようです。

登山口に向かう途中で、寄居病院の手前にある溜池に立ち寄りました。

水面を鴨が泳いでいました。

この辺りは貯水池がとても多いです。

総称して谷津池と呼ばれているようです。

円良田湖から地下のトンネルを通って運ばれてくる農業用水です。

あつぼうさんがそれを調べていると言ってました。

鐘撞堂山に登る人気のコース(南コース、西コース、北コース)の所にある谷津池を経由してこちらに運ばれるのか、それともそもそも地下トンネルがいくつも分かれているのか、どうなっているのでしょうね?

今日は用土のホンダグラウンド奥から歩き始めます。

時刻は7時51分でした。

まずは階段を登るところからスタート。

既に少し暑いです。

これからのシーズンはもっと早朝に来ないと厳しいかな?

展望台からの今日の眺め。

今日も霞んでいますが。

さっき立ち寄った寄居病院前の溜池も見えます。

そこからはかなりはしょって、、

ここは数日前にハガレーナとターボと共に藪こぎしながら登って来た場所です。

場所はこの辺り。

用土の北側登山口4つのうち、里から3つ目の登山口を入ってきて、尾根に出た場所でした。

今は道が廃れているので、オススメできません。

いつも歩いていて、何度もアップしている道なので写真はほぼ撮りませんでしたが、可愛いツツジがあるとついつい😅

素敵な道なんですよね。

今日も鐘撞堂山方面には行きません。

この階段は右に巻いて行きます。

さぁ、今日の目的地である猪股城趾への入口です。

(標識はありません)

美里方面へ下るなら左手に道を下ります。

城趾に行きたいなら真っ直ぐです。

3日前に初めてここを歩いた時(まだここが城趾であると知らなかった)、今思うと城の主郭に登る際とそこから下る際にちょっと危ない場面がありました。

もしかしたら城の亡霊にいたずらされた、或いは敵がやって来たとみなされたのかなと思います。

なので今日はこの入口で三人で手を合わせ、「またお邪魔します!敵ではありませんので、よろしくお願いします!入らせていただきます!」と声に出して仁義を切りました。

礼節は大切ですよね。

場所はこの辺り。

登山口から37分かけて、標高差160M登って来ました。

城趾への登山道を数分歩くと、早速現れました。

最初のピークです。

私たちが参考にしている「余湖さん」「儀一さん」「渡邉昌樹さん」の三人の地図にもここが「郭」であるとは載っていないのですが、私たちはここから「郭」が始まっているのではないかと思うのです。

しっかりした土塁で固めてある気がします。

チョー素人考えです😅

後から別の方の資料を読むと、このピークは「東物見」というらしいです。

反対側に回り込むと、曲輪のような構造が見られましたので、ちょっと立ち寄ります。

上から見ると三段くらいになっているように見えます。

下に降りてみました。

確実に三段は確認できました。

その下にもあるようにも見えたのですが、藪が深くてそれ以上は降りることはできませんでした。

写真だとなかなか分かりづらいので、3段目に立ったハガレーナが2段目に立った私と1段目に立ったターボを下から撮影しました。

ネットで見つけた三人の方の絵には描かれていない曲輪を見つけ、「もしかして新たな発見しちゃった!?」と興奮する私たちです。

まぁ、私たちでも簡単に見つけられる場所ですから、周知の事実なんだと思いますが😅

やって来ました。

「2郭」の東側にある曲輪です。

初めてここを訪れた時は展望を求めて上へ上へという意識が働いたので、この右手の狭い道を登りました。

滑りやすく、足をまともに置けない急坂だったので、根っこなどを手で掴んで四足歩行で登りました。

かつての登城口で風化が進んだものなのだと思います。

こういう構造を「横入小口」と言うそうです。

今日は安全な曲輪を歩き、ヨコ堀に向かいます。

ここは初めて訪れた時に南西方向に下ろうと思って、無理やり下った「2郭」からの急傾斜地です。

ここは下るべき場所ではありませんでした。

その時は全体の構造がわかっていなかったので、反対側に下りやすい虎口や曲輪があるなど、知るよしもありませんでしたから。

ただ方角だけみて、ここを下ったのです。

かつて木の橋が掛けられていたと思われる台座にハガレーナとターボが立って橋の方向に手を広げている場面をヨコ堀から撮影しました。

ここはヨコ堀からタテ堀になる場所です。

ここで足を滑らせたら、奈落の底に落ちるのでしょう。

近づかないように気をつけて。

しかし「2郭」西側の曲輪に立って下を見ると、もう一段平らな場所があるようにも見えました。

降りてみることは怖くてできませんでしたが。

曲輪を歩き、

虎口から「2郭」に登ります。

そして「2郭」から「1郭」に渡る土橋を通過します。

ここは「1郭」の北側に掘られた「狼煙台」です。

径は10mあるらしいです。

昨日はここで偶然あつぼうさんとお会いし、30分ほどおしゃべりしました。

そのためタイムアップとなったので、ここから引き返したのです。

なので、今日はこの先の色々を確認するのが主目的なのです。

ここからは下りになります。

ここが「1郭」の北側にある台形の曲輪です。

左側に次に下る道があります。

滑りやすいので慎重に下ります。

ここはその次に現れる台形(少し三日月形)の平地です。

「3郭」に乗っています。

ここが確認したかった「3郭」の北西部分にある「矢倉台」です。

木立の向こうで分かりにくいですが、ハガレーナが立っている場所がそうです。

回り込んでみると、

こちらからの方が良く分かりました。

こんもりと盛り上がっています。

ここに矢倉を建てて、見張りしていたのでしょうね。

腰曲輪に降りてみます。

そこにとてもしっかりした蔦があったので、わんぱくハガレーナがターザンの真似事をしていました。

五十肩には無理です(涙)

ここは「3郭」の腰曲輪です。

まだ下にもう一段あるようなので、

下ってみました。

藪が生い茂り分かりにくいですが、下の段にハガレーナが立って手を振ってもらいました。

ハガレーナが立っている場所は「3郭」の北の端です。

少し盛り上がっていて、何かに使われていたような雰囲気です。

そこに立つと、下に台形の曲輪が見えました。

右手に下る道が造られています。

台形の曲輪に立つと、今度は二重切堀が見えてきました。

右手から下って切堀に降りてみましょう。

切堀ですから、結構な急斜面です。

辺りの木を掴みながら、滑らないように慎重に。

ターボが二重切堀の真ん中の土塁に立っています。

ここがその土塁の下側。

二つ目の切堀です。

ここから先は一昨日ターボと下った道になります。

西方向に下り、最後は藪こぎの末、沢沿いの道に下るルートです。

初めのうちはいいんですけどね。

すぐに藪になりますから、オススメできません。

では二重切堀の横を登って戻りましょう。

切堀から台形の曲輪に乗ります。

台形の曲輪からは腰曲輪に行けますが、この先行っても「主郭」とは標高差がありますから、「1郭」に戻ることはできないと思います。

なので来た道を素直に戻ります。

二段になっていた台形の平地の道を登って行きました。

「1郭」まで戻って来ました。

ここから見える景色はこれだけです。

あつぼうさんに昨日聞いた話に寄ると、ここはどなたかの私有地なのだそうです。

かつては木が切られて展望が良かったらしいのですが、その後あまり手入れをされないようになったらしく、今は森になっています。

木々の間から、深谷のパティオや用土小学校が見えました。

ここは「1郭」の隅にある矢倉台です。

「3郭」の矢倉台ほど分かりやすくないですが、こんもりと盛り上がっているのが、離れて見ると分かります。

「1郭」から「2郭」へ渡る土橋を渡ります。

「2郭」では西側にある虎口から曲輪におります。

曲輪経由でかつて木の橋があったという土台の所からヨコ堀におります。

ヨコ堀から「2郭」東側の曲輪を歩いて帰ります。

ここは「2郭」の曲輪の端です。

右手の登山道を行きます。

ここは私たちが見つけた(?)三段の曲輪を持つピークです。

そのピークを過ぎると普通の登山道になります。

快適です。

分岐にやって来ました。

右に行けば鐘撞堂山へ向かう道。

さっき私たちが入ってきた方向です。

今回は左手に行ってみます。

場所はこの辺りです。

拡大すると、この道がもしかしたら、用土の谷筋のコースの一番奥の道(そう、ウォーリーと共に藪こぎしたあの道です)に下れるのではないかと思うからです。

これ、絶対かつての美里からの登山道ですよね!

すごくちゃんとしてます。

倒木もありますが、歩きやすい道です。

しかし!

このまま進むと突然、、

藪が終わり、向こうにゴルフ場が見えてきました。

枝をかき分け進むと、

うわ~、いきなりのゴルフ場トップです。

正に藪から棒ならぬ、藪からゴルフ場です。

びっくりだわぁ。

最高の展望ですよね。

下の方で二人組がゴルフをしていました。

ここから駆け出したら空を飛べそうな気がしました。

そのくらい気持ちの良い眺めです。

下の方の右の端に道があるようにも見えますが、あそこに行こうと思ったらゴルフ場の芝の中を歩かねばなりません。

きっと不法侵入で通報されちゃうでしょう。

私たちが歩いてきた道はきっとかつて美里町猪股から鐘撞堂山や猪股城趾に登る登山道だったのでしょう。

しかしゴルフ場開発で、ゴッソリ削り取られてしまったのです。

ターボのウェアラブルデバイスの航空写真です。

ゴルフ場のてっぺんに飛び出したのが、良く分かりますよね。

眺めが良いのでしばらくのんびりしたかったですが、あまり長居をすると、防犯カメラに写ってしまいそうだと思ったので、戻ることにしました。

猪股城趾の入口まで戻って来ました。

帰りも巻き道を使って下山します。

ここは毎回ため息が出るほど美しいと感じるので、必ず写真を撮ってしまう。

用土の展望コースとの分岐です。

往路では展望コースから来ましたが、帰りは左手のなだらかな道へ行きます。

今日は最高気温30度になる予報なので、用土コースの方が森林でいくらか涼しいかなと思うからです。

う~ん、気持ちが良いです。

途中この倒木に座り、小休止しました。

熊本名物のいきなりだんごを食べました。

用土コース登山口が見えてきました。

ここでヤマップを終了しました。

今日歩いたコースです。

猪股城趾はとても楽しいです。

城趾として認識した上で初めて歩いたハガレーナも、「ここは面白いね~」と気に入ってくれたようです。

色んな方の資料を見ながら歩くのは、ただの山歩きとは異なる面白さがあります。

当時の風景や暮らしを思い浮かべながら、気持ちだけは時空を超え、歴史探訪した2時間でした。

寄居町には他にも多くの山城が存在するそうです。

予習して、他の山城も訪ねてみたいと思います。


いつもありがとうございます。

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