50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【読書感想】クリスティ祭り開催中。『オリエント急行の殺人』『スタイルズ荘の怪事件』『ゼロ時間へ』『五匹の子豚』2025年11月30日

やまみほ

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。



11月下旬に読んだり、Audibleで聴いたりした本を紹介します。


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《オリエント急行の殺人》アガサ・クリスティー著(早川書房)


◎あらすじ、、、


◎感想、、、

Audibleで聴きました。

何十年ぶりの再読でしたし、映画も観たことがあったので、いわゆる『ネタバレ』である犯人や結末を知っていました。

もしも初読だったなら、さぞかし驚愕したことでしょう。


犯人を知っていると、序盤からそれ以外ないだろうと思えるほど、ヒントが満載でした。

私はAudibleで聴いたので、女性ナレーターが一番キモになる何人かの女性を、とても巧みに演じ分けられていて、朗読ならではの楽しみもありました。

いやぁ、やっぱり名作と言われるだけのことはありますね。

見事すぎますよ。


昔よりずっと読み易くなった気がします。

何度も新訳が登場し、どんどん翻訳家の方たちの技術が向上しているのかも知れません。


終わり方もとてもスマートで、こんなの読んだら一気にポアロのファンになってしまうだろうと思いました。

結末には賛否両論あるだろうことは想像しますが、私はとても心地よいエンディングでした。

多国籍ならではの個性や偏見が満ちていましたが、最後は国籍など関係ない、人としてのある想いで繋がっていました。


やはり傑作だと思います。

評価は、、⭐4.5。

アクロイド殺しと甲乙つけがたいです。


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《スタイルズ荘の怪事件》アガサ・クリスティー著(早川書房)


◎うらすじ、、、

旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングスは、到着早々事件に巻き込まれた。

屋敷の女主人が毒殺されたのだ。

難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングスの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。

不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作が新訳で登場!


◎感想、、、

こちらも高校時代に読んで以来45年ぶりの再読になります。

クリスティの処女作にして、ポアロ初登場の本格ミステリです。

ひとつ前に『オリエント急行の殺人』を聴いて、多国籍な登場人物で個性が際立ち分かりやすかったのに比べ、本作はお金持ちの家族内のお話なので、名前をファーストネームで呼んでくれれば分かりやすいのに、時々Mrs.○○やMR.○○と呼ぶので、誰が誰なのか、若干混乱しました。

それにより注意力散漫になった感は否めません(涙)


霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略[決定版]』によると、この作品が発表された当時は、長編ミステリといえば、「冒険物語」や「怪奇物語」と言えるもので、「ミステリという物語」は存在しなかったのだそうです。

『スタイルズ荘の怪事件』は、推理を紡いでゆくプロセス自体をストーリーとした小説であり、これにより「本格ミステリという物語」を確立したと、書いてありました。


よって、本作は、クリスティの処女作であり、ポアロ初登場であり、本格ミステリの誕生作だと言うことです。

なんか、すごくないですか!?

それが脈々と受け継がれ、100年たった今に至っているのですから。

全く古さを感じませんし、むしろ科学捜査のほぼない時代の、証言や小さな手がかりから、謎を紐解いていくワクワクがあります。


それにしても、ヘイスティングスのポンコツぶりと、誰にでも惚れてしまう色ボケぶりに笑ってしまいました。

彼ってこんなヤツなんでしたっけ??

ポアロも謎が解けて嬉しくなり庭を駆け回る様子とか、こんなキャラなんだっけ!?と驚きました。


ラストの二人の会話がとてもほのぼのして、その数行で、ポアロとヘイスティングスを好きになりました。


評価は、⭐4.0。

登場人物を覚えるのに時間がかかって、集中できなかったからかも知れませんが、『アクロイド殺し』と『オリエント急行の殺人』よりは若干低めです。

それでもやはり名作であることに変わりはありません。


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《ゼロ時間へ》アガサ・クリスティー著(早川書房)


◎うらすじ、、、

残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。

殺されたのは金持ちの老婦人。

金目的の犯行かと思われたが、それは恐るべき殺人計画の序章にすぎなかったーー

人の命を奪う魔の瞬間“ゼロ時間”に向けて、着々と進められてゆく綿密で用意周到な計画とは?

ミステリの常識を覆したと評価の高い画期的な野心作を新訳で贈る。


◎感想、、、

クリスティの隠れた名作です。

殺人が起きて謎解きの中で登場人物の背景が調べられるという通常の手法を逆から辿るミステリ。

殺人事件発生という「ゼロ時間」へ向けて、全てが集約していく構成になっています。


事件が起こる前にお互い関係のない様々な人々に色んな出来事が起こり、それが丁寧に描かれます。

最初は誰が重要人物で、誰が殺されるのかもよくわかりません(あらすじには書いてありますが)。

誰が殺され、何がどう繋がるのか、考えながら「ゼロ時間」へ向かう過程は独特の緊張感と推理の楽しさがありました。


解決編は少し駆け足で、クライマックスを迎えるというより、むしろトーンダウンした感はありましたが、前半の出来事が、事件とは直接関係ない人の話まで伏線回収されたのは見事でした。

Audibleで聴きながら、本も手にしてという方法だったので、男性ナレーターによるオードリーの話し方が気持ち悪くて、男たちが誰も彼も夢中になるオードリーの魅力が伝わりにくかったのが残念でした。

本だけで読み進めたら、もっとオードリーを理解できたかもと思います。

今回はAudibleで失敗したケースです(涙)


犯人はこの人かも!?というのが、不在の時間などから想像(推理とは言えない🤣)していたのは当たりましたが、その理由や方法は全く分かりませんでした┐(´д`)┌


『アガサ・クリスティー完全攻略』によると、中期クリスティ・ミステリの完成形であり、仕掛けはより前衛的である、、とあります。

また、これまでのクリスティ作品の要素が「全部入り」になっている、、とも。

なるほど、その通りだなと思いました。


評価は、⭐4.0。

最後の解決に至る謎解きが、想像を遥かに越えていて、ちょっと私の頭が追い付けないまま終わってしまった感があり、納得!!とはならなかったので、4.5が付けられませんでした。


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《五匹の子豚》アガサ・クリスティー著(早川書房)


◎うらすじ、、、

16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。

でも母は無実だったのですーー

娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。

当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは?

過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る!


◎感想、、、

クリスティ月間、継続中(笑)

クリスティ熱が再燃している11月。

何を読もうかとYouTubeでオススメ・クリスティを探していたら、多くのYouTuberが上位に名前をあげていたので、本棚を探したら二冊もありました。

読書メーターを見ると、、


こんな感想を書いていました。

あ、2022年の1月に読んでたんだ!

でもどんな内容だったか、忘れてしまっています。

ということで、読み始めると、あ、なんか、これ覚えてる、、確か、、○○が犯人で、、などと何となく思い出したのですが、細かい所と肝心なところを忘れ去っていて、フツーにイチから楽しめました。

自分の衰えた脳細胞に感謝!!!

どんでん返し小説を「自分の記憶を消してもう一度読みたい!」などと言っているYouTuberを良く目にしますが、大丈夫、、歳を取れば、それが可能です(笑)


再読してどうだったか??

これはやっぱりスゴかった!!

クリスティの全作品を読んだ訳ではないですが、最近続けて評価の高い作品を読んでいるので、断言できます!

これは、クリスティの最高傑作です。

傑作と言われる「アクロイド殺し」よりも、代表作とされる「オリエント急行の殺人」よりも優れていて、完璧で、納得で、読み終わった途端、「これは傑作だ」と呟いてしまうほどでした。


15年前の殺人事件の関係者たちから話を聞き、深層心理から真実を推理していくミステリです。

同じ出来事を、同じように見ていたはずの人々が、全く異なる視点で語り、犯人とされたキャサリンや関係者の印象が180度違ってくる中で、何が真実なのかをポアロと共に推理する楽しさがあります。

もちろん、私はな~んにも分からなかったですが🤣


ポアロの人間観察眼がとにかく凄いし、キャロラインの最期に救いを与える言葉がとても優しい。

また、この作品では、真犯人がとても印象的で、物悲しい余韻を残すラストがいいです。

文句無しの⭐5。

もう一度言います。

これはクリスティの最高傑作です。


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以上、4冊のアガサ・クリスティー作品を読みました。


アガサ・クリスティーは生涯に100冊もの作品を刊行していて、どれから読めばいいのか迷うところですが、最近私の手元にこんな本がやって来ました!

その名も、、


《アガサ・クリスティー完全攻略》霜月蒼著(早川書房)


なんと、クリスティの全作品を読んで、それぞれの解説と、評価が載っています。

私が好きな「トミーとタペンス」シリーズの評価が低めなのが気に入りませんが(笑)

今のところ、概ね私が読んだ評価と同じなので、この本を参考にして、次に読む作品を選んでいきたいと思います。


しばらくクリスティ祭り、継続しそうです。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

【群馬、倉渕】初冬の浅間隠山で嬉しい出会い。2025年11月24日(月)

やまみほ


浅間隠山山頂から、こんにちは!

(左に立つお二人は山で偶然お会いした山友さんです)


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


仕事や地区の奉仕作業など、何やかんやでご無沙汰していた山歩き。

とうとは11月8日の裏巻機渓谷以来、ターボとは10月23日の谷川岳以来、実に1ヶ月ぶりの山行です。

山に行けずにいる間に山はすっかり葉を落とし、紅葉シーズンは終わってしまいました(涙)

この日、ターボととうと三人で、二人がまだ訪れたことがない西上州の『笠丸山』に行くつもりでした。

昨年いっけんさんのレポを参考に、ハガレーナと二人で登り、紅葉と展望の素晴らしさに感動したからです。

しかし、前日のYAMAPを検索すると、笠丸山もすっかり落ち葉になってしまった様子でした。

朝のコンビニで、紅葉が見れないなら、展望が素晴らしい山に変更しようかということになり、一旦はやはり西上州の『稲含山』と決めたのですが、、。

向かう途中の車窓から、「あれが浅間山で、あれが鼻曲山で、そしてあれが浅間隠山だよ」と私が指差すと、運転手だったとうが「え!?浅間隠山!?」と突然声音が変わったのです。

「う、うん、そう、浅間隠山、、え?とう、急にテンション上がったね、、もしかして、浅間隠山に登りたい?」と聞くと、「登りたい!!!前から登りたかったの!」と返事がありました。

あ、そうなんだね、、じゃあ、浅間隠山でいいよ、そうしよう、、となったのでした。

ターボと私は『稲含山』にも『浅間隠山』にも、もう何度も登っているので、どっちでも構わないのです。

とうがめちゃくちゃ嬉しそうな顔になり、私たちも嬉しくなりました(笑)


ちなみに、浅間隠山の位置はこんな感じです。

左の赤丸が浅間山、右の赤丸が倉渕で、その間に壁のようにある山で、浅間を隠すから『浅間隠山』と名付けられたそうです。

なんとも不名誉な感じの命名ですが、その立地から、浅間山も上越国境の山並みも全て見渡せる、大・大・大展望のお山なのですよ。

お気楽が大好きな山のひとつです。


🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙


自宅を6時に出発しましたが、一旦稲含山のある下仁田町方面へ車を走らせていたので、途中から方向転換し、一路倉渕へ。


途中『小栗の里くらぶち』でトイレ休憩し、現地(二度上峠)駐車場に到着したのは、8時半頃でした。


登山口の看板を右手に行き過ぎたカーブの所が三日月形の駐車場です。

いつもあるのかわかりませんが、道の端に移動式の簡易トイレがありました。

先着は4台ほど。

紅葉が終わってしまいましたからね、、きっと二週間前までは混んでいたことでしょう。


🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶


《コース定数 10(やさしい)》


登山口看板の前で、YouTubeの朝の挨拶を済ませ、8時40分に歩き出しました。


最初は葉を落としたカラマツの林の中をジグザグに登ります。


尾根に乗って、既に若干の汗💦💦

気温は11℃ほどでしたが、歩くとやはり暑くなります。

一枚脱皮して、再び歩きだしました。


この後、軽井沢方面への分岐にあった熊よけの鐘を、付属の石でとうが勢いよく叩いたら、カキーンといういい音と共に、付属の石が割れてしまいました。

YouTubeに残っていますが、とうの「あっ!!」という顔が面白かったです。

壊した、壊した、壊した、、早く直して、直して💦💦となりました🤣

とりあえず、真っ二つになった石をくくりつけ、事なきを得ましたが、その後、とうは適当な石を探しながら、歩く羽目になりました(笑)


笹の中を大きくジグを切りながら登ります。

葉を落とした裸の森は、木漏れ日が差し、とても暖かいです。


尾根に乗りました。

ここからが浅間隠山の正念場。

急登の始まりです。


夏場だとあまりはっきり見えない浅間山が、木立の間に見えました。

冬枯れの森はこれが楽しい!

でも上にあがったら、とんでもない景色が待ってるよ、、と、とうに伝えます。

どんなにハードル上げても大丈夫。

あの景色は、想像を超える。


しばらく急登が続きます。

250~300Mほどの標高差を45分かけてエッチラオッチラ登ります。

足の踏ん張りが効かない滑りやすい地面にちょっぴり苦労します💦

久しぶりなこともあり、息が上がりました。


その後双耳峰である浅間隠山の南峰を巻くように進み、楽しい稜線歩きの始まりです。


左手の展望が時々ひらけます。

ここで既にとうの「おおぉ」、いただきました(笑)

見えているのは八ヶ岳です。


鼻曲山のひだひだがこれまた素敵なんだわ。

これ、完全に葉を落とし、霧氷なんかついちゃった日には、たまらんのですよ。


小さな丸いビー玉大の砂利に覆われた、ズリズリ斜面を登って行くと、、


またまた更に開ける展望。

あ、富士山も見えてるよ。

わかるかな?真ん中ちょい右あたりにあります。


妙義山の二つのギザギザが、まるでゴジラの背中みたいでした。

墨絵のような山並みの美しさ。


目線を少し右に移せば、大きな大きな浅間山が見え始めます。

こんな景色を眺めていると、後ろを通り過ぎる女性から声を掛けていただきました。

振り返ると「きよちゃんです」と。

わぁーーっ!

YAMAPで相互フォローしていて、時々コメントのやり取りもしている「きよちゃん」と「赤城にゃん」だ~!!!

はじめまして~(*^^*)

嬉しいよ~、いつか会ってみたかったんだよ~!

山頂で写真を撮ろうねと約束し、きよちゃんたちは山頂へ。

私たちはまだまだしつこつ眺めを楽しみました。


そして、右側も見えてきた!!

これよ、これよ、これよ、、写真では伝わらないなぁ、、この高度感と爽快感と広大感(そんな言葉ある?)、そして上も下も右も左も720度の突き抜け感!!!

浅間隠山の一番の魅力は、この稜線に出てから、突然現れるこの眺望なのです。

あ、夏には高山植物も咲くよ。

私が浅間隠山に登り始めて、最初の三回は、全部雨かガスだったので、展望を楽しむ事ができず、足元の高山植物だけが楽しみでした(笑)

でも今日は、文句なしの大展望!

とうが「これはすごい⤴️⤴️」と感動していて、「でしょ?でしょ?」となりました(*^^*)


山頂にて、記念撮影。

きよちゃんに撮ってもらいました。

この後、山座同定板を囲んで、5人でお喋りしました。

きよちゃんは『浅間隠山』はお初なのだそう。

他の山に登るつもりだったのだけど、彼女たちもやっぱり車に乗ってから行き先変更したのだとか。

私たちと同じじゃん!

とうがここに来たいと言ったことがきっかけだったので、私たちが出会えたのはとうのお陰ってこと?

とうは、「俺のお陰だ」と自分を指差しながら、鼻の穴を膨らませ得意げでした🤣

しばらくして、きよちゃんたちは「失礼するにゃ~ん」と下山して行きました。

ひとつ失敗、、きよちゃんと赤城にゃんに、お気楽バッジ、渡し忘れた~(涙)

次は、いつ会えるかなぁ。


きよちゃんたちと別れた後も三人は山頂であっちを見たりこっちを見たり、、結局リュックも下ろさずお茶も飲まないで小一時間、山頂で過ごしました。


まずは浅間山ね。

四度目の訪問で、初めてこの景色を見れた時には感動したなぁ。

こんな近くにあったのか!!と驚いた記憶があります。

左にある小さなコブは小浅間山。

浅間山の右斜面には鬼押だし。

その右に鋸岳へのバカ尾根もはっきり見えます。

(上)左手が榛名山。

(中)榛名山の奥が赤城山、左手が子持山、その奥に日光白根山で、左手の銀嶺が谷川連峰です。

(下)真ん中のうっすらと雪を被った山が白砂山と苗場山、左手は草津白根山と芳ケ平です。


右側の展望を拡大してみました。

こちらは谷川連峰。

真ん中ちょい右が谷川岳かなぁと思うのですが、はっきりどれかは分かりません。


白砂山と苗場山だと思うのだけど、違ったらごめんなさい💦


足元に目を転じると、モコモコの山並みが可愛くて楽しい。

カラマツが黄葉していた頃はさぞかしキレイだったでしょうね。


下山中は、とうは熊よけ鐘に取り付ける石を探し、私たちは、X'masリースに使う木の実などを拾いながら、のんびり歩きました。

熊よけ鐘、修理完了!!

いい音がするから、みんな、盛大に打ちならしてね!




初冬の浅間隠山#お気楽隊 #お気楽山登り #ハイキング

↑↑↑

動画をまとめています。

展望をお楽しみください。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

【読書感想】『目には目を(新川帆立)』『法廷占拠・爆弾2(呉勝浩)』『鑑定人氏家京太郎(中山七里)』『アクロイド殺し(アガサ・クリスティー)』2025年11月22日(土)

やまみほ

こんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


11月中旬(11/15~22)に読んだ本を4冊紹介します。


読んだのは、このミステリー作品4冊でした。


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《目には目を》新川帆立著(KADOKAWA)


◎あらすじ、、、



◎感想、、、

Audibleで聞きました。

本屋に並んでいるのは気付いていたのですが、表紙があまり好みではなかったのと、新川帆立さんは少し前に本屋大賞を受賞した『元彼の遺言状』を読んでいて、その作風がとてもライトでユーモラスだったため、題名とのギャップが不安で手に取らずにいました。

重い題材を軽く描かれては不快になると思ったからです。

しかし、あるブックチューバーがとても評価していたのを見て、購入するのは勇気がいるけど、Audibleならと思った次第です。


Audibleで聴いてみてどうだったのかと言うと、

前作とは180度異なり、内容はやはり重く深刻で、しかし読みやすいインタビュー形式で話は進み、最終的には、語り手と同じ場面で涙を流し、心揺さぶられる読書体験でした。

あらすじにもありますが、娘を殺された母親が復讐のために、個人情報が保護されている犯人(犯行当時未成年)の居場所を突き止め、殺害します。

殺された少年Aは誰で、密告した少年Bは誰なのかを追うミステリーです。

殺人などの重罪を犯し少年院で過ごした少年達が数年で出所し、その後どう生きたのか、何を思い、どう罪と向き合うのかを描く、とてもリアルな罪と罰の物語でした。

少年Aが誰なのかは序盤で明かされますが、その後も二度ほど『え!?そ、そういうこと!?』となり、ミステリーとしても楽しめる展開でした。

最後、全ての謎が氷解した時、その悲しみに天を仰ぎ、泣いてしまいました。


殺された娘の復讐をする母親の裁判では、反省も後悔もしていないと言うその母に共感し、その後は殺された少年Aとその母の気持ちに共感し、、、

聴いている間中、感情が上へ下へ、右へ左へと、荒波にもまれまくった感じです。

感情を揺さぶられ、荒波にもまれ続けた小舟の行き着いた先に見えた希望とは。

そこに、「真に罪を償うとは」の答えがありました。


大人の犯罪者とは異なり、少年たちは短期間で少年院を出て、社会の中で更正していく必要があります。

それを受け入れるだけの包容力が今の社会にあるのだろうかと疑問に思いましたし、そもそも犯罪に手を染める少年を生み出してしまう家庭や学校での人間性の低下が、そら恐ろしくなりました(涙)


私の評価は、、⭐4.5。

素晴らしかったです。


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《法廷占拠・爆弾2》呉勝浩著(講談社)


◎あらすじ、、、



◎感想、、、

『爆弾』は、小説で読み、先日映画館でも観てきて、とても良かったので、その続編である本作をAudibleで聴いてみました。

外部の警察の動きは男性ナレーターが語り、法廷内は女性のナレーターで語られました。

女性ナレーターは基本的に倖田巡査目線なので、映画で演じた伊藤沙莉の声音が甦ってとても良かったのですが、男性ナレーターはダミ声の配役が多すぎて、だっ誰?となりました(笑)

矢吹、あんなオヤジキャラだったっけ?🤣

交渉役の刑事もやたら柄が悪くでかい声でわめくように演じていて、もうちょっと品良く読んで~💦と思いました。


ま、それはともかく、物語としては、屁理屈をこねまくる新キャラの犯人登場で、スズキタゴサクとはまた違った不快さがあって楽しめました。

犯人は名前もさらして、何が目的なのか、どうやって事を納めるのか不思議でしたが、なるほどそういうシナリオか!!

人質をトイレに行かせる時の工夫や、その中で接触を試みる警察側の作戦は、かなりヒリヒリする場面でした。

特殊部隊が突入する事を阻止するための、犯人側の策略にも脱帽、、周到に計画された犯行でした。


犯人は、親ガチャ失敗したって言ってたけど、あれだけの知力と実行力があれば、充分に世間を渡っていけるだろうに、、。

そう思えないことが、親ガチャ失敗の結果って事なんですかね?


これ、絶対続編ありますね!

次回に匂わせていた、類家・倖田ペアの活躍、絶対見たい!

『爆弾3』は一年後かしら?

待ち遠しいです。


評価は、⭐4、、面白かったです。


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《鑑定人・氏家京太郎》中山七里著(双葉文庫)


◎あらすじ、、、



◎感想、、、

Audibleで聴きました。

最新の鑑定技術や鑑定人たちの矜持などは興味深かったのですが、氏家が対峙する検察や警察、科捜研の面々の態度や発言があり得ないだろうと思ってしまいました。

誰も彼もが、職務に私情を挟みすぎているし、氏家への偏見や狭い見解、思考の浅さが、極端に描かれ過ぎている気がします。

弁護士や氏家に理詰めで問われても、話をはぐらかしてとんちんかんな応答をするばかりで、裁判という重大な局面で、こんなにも真実から目を背ける検事や警察がいる!?とイライラしました。


中山七里さんは『カエル男』から二作目ですが、猟奇的殺人に傾倒していて、犯人の思考回路に説得力がありません。

最後まで理解できない💦

まぁ、だからこそ、猟奇殺人犯なのだろうとは思うのですか。


氏家の考え方には共感しますが、バカ正直な対応には呆れてしまいます。

あんな頼み方で検体貸してもらえますかねぇ?

都合良く話が進み過ぎだろうと思ってしまいました。

前半は良かったのだけどなぁ。

滑り出しは、おおぉ、これは面白そうだ!と思って興奮したのですが、、私は中山七里さんが苦手かもです。


評価は、、⭐3、、まぁまぁ面白かったです。


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《アクロイド殺し》アガサ・クリスティー著(早川書房)


◎帯、、、

今すぐ読んで、あの衝撃を味わってください!

ミステリーの女王の傑作、ご堪能あれ!!!

『アクロイドを殺したのは誰か?』

100年前、この小説がミステリ界に革命をもたらした。

⚠️警告

読む前にこの本のタイトルを検索することは大変危険です。おやめください。


◎うらすじ、、、

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。

容疑者である氏の義子が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。

だが村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を……

驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。


◎感想、、、

先日海外ミステリを読んだことがきっかけで、久しぶりにアガサ・クリスティーを読んでみました。

クリスティには高校時代にはまって、かなり読んでいましたが、なぜかこれは未読だったようです。

最近ブックチューバーがこぞってオススメしていているのを目にし、「衝撃の真相」とか「絶対検索しないで!」とか言っていたので興味を持ったのです。

どうやらウキペディアで題名を検索したら、最初にネタバレ表示があるらしいです。

そのくらい古典的名作であり、元祖ともいえるトリックだということなのでしょう。

私は45年もの間、ネタバレに会う事なく今回読めたのは幸いでした。

そういえば、映画『シックスセンス』もネタバレなしで観れてラッキーだと思ったのでした。

まぁ、関係ない話ですが🤣


100年前の作品だと言うのだから驚きます。

クリスティ以降のミステリは全て彼女の二番煎じだと良く聞きます。

そのくらいその後のミステリ界に影響を及ぼし、現在も小説で使われるトリックのほとんどを書いてしまったと言っていいでしょう。

色んな小説や映画で、あ、これはクリスティのアレと同じ、あ、これはあの作品のオマージュ、、などと言われるほど、そのトリックや設定は多岐に渡ります。

この作品もある設定の元祖として最も有名なのでしょう。

ネタバレになるので、その辺、一切言及しませんが💦


ウワサ好き、詮索好きで、村の素人探偵のようなキャロラインが最初はいただけないと思っていましたが、話が進むにつれ、とてもチャーミングに見えてきて、最後には好きになっていました。

それもポアロのフェミニスト的対応のお陰でしょうか?

クリスティ作品はウイットに富んでいて、ユーモアがあるところが好きです。

語り手のジェームズ医師と姉であるキャロラインの会話が楽しいです。

キャロラインが弟のジェームズ医師の想像力がないことを指摘した時に、ジェームズの言ったこの一言が好きです。


「なにしろ姉さんが三人分の想像力を授けられたから、ぼくの分は残っていなかったんだよ」


クリスティ作品に出てくる女性達が可愛らしいんですよね。

特に『トミーとタペンス』シリーズのタペンスのファンで、こんな女性になりたいと高校時代に夢見たことを思いだしました。

なんだか、クリスティ熱再来の予感がします。


評価は、⭐4.5。

とてもワクワクした読書時間でした。


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今回の4冊の中では『目には目を』と『アクロイド殺し』が特に面白かったと思います。

『法廷占拠・爆弾2』の映画化にも期待します。


やっぱり私はミステリーが好きです。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。