50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【埼玉、東秩父】『二本木峠~皇鈴山~中間平』 2017年5月4日(木)

《登山難易度2》

GW真っ只中、五月晴れの気持ちの良い休日に二本木峠のツツジを見に出掛けました。


外秩父七峰ルートに含まれる皇鈴山と登谷山を通り、寄居の中間平に下るコース(車を二台使います)です。

まだ静かな早朝の秩父高原牧場に車を停めて歩き始めます。

先日登った笠山、堂平山が間近に見える牧場です。


意気揚々と車道の左側にあった山道に入っていきました。


初めのうちはツツジや新緑の森の中にちゃんと道があったのですが、やがてそれが段々分かりにくくなり、ついには踏み跡のない森の中になりました。

車道が絶えず右側に見えていたので、途中で森歩きを諦め、車道に戻りました。

空は高く、抜けるような青空と、鳥のさえずりに気持ちが昂ります。


しばらく車道を行くと二本木峠です。

まだ人影のない静かな峠には五分咲きのツツジが、黄緑、オレンジ、赤のグラデーションを見せてくれました。

車道脇の木段を行きます。

愛宕山への登りは正にツツジだらけです。ツツジのトンネルをくぐっていきます。

五分から七分咲きでも充分きれいです。

白いドームを過ぎるとすぐに愛宕山山頂です。

そこでいつも庭の手入れでお世話になっているシルバーさんご夫婦にお会いできました。

愛宕山は展望がないので、すぐに下って皇鈴山を目指します。

車道を横切ると、登山口にはもみじの巨木があり、天高く逞しい枝を広げていました。

このもみじが紅葉したらどんなにキレイなことでしょう!


皇鈴山への道はブナの新緑の中の快適なアップダウンです。

最後、急な階段を登ると広い皇鈴山山頂に到着です。

山頂からは西側の眺めが良く、新緑と花の色に染められた簑山が目の前に見えます。

あずまやでおしゃべりしながら一休みしました。


皇鈴山からは急な下りです。

一旦車道に出て、再び急な山道を登ります。

左手に別荘の赤い屋根が見えてからひと登りで登谷山山頂です。

右手にホンダの工場が見えたので、景色を楽しんで振り返ると、木の幹に登谷山の小さな標識がありました。

うっかり見落としてしまいそうでした。


登谷山からは狭く急な道で、途中からは荒れた簡易舗装の道になります。

登谷高原牧場跡地(昔子供を連れて遊びに来た記憶が!)に出ます。

かつて小動物を飼っていた小屋が置き去りになっていて、少し寂しい雰囲気です。

大きなソーラーパネルの丘に様変わりしていました。

新緑の林を眺めながらしばらく車道を行くと、釜伏峠に出ます。

釜山神社の狛犬(狼だそうです)を写真におさめながら、神社にお参り。

愛子さまご生誕記念の狛犬(洋犬にしか見えない)もありました。


釜山神社を後にすると中間平まで長い車道歩きになります。

周りの森は美しく、飽きることはありません。

白い小さな花が咲き、美しい水底を思わせるような森もありました。


やがて中間平緑地公園の道標が現れ、ここからは遊歩道歩きとなります。


初めて訪れた中間平緑地公園でしたが、その美しさに圧倒されました。

公園内の樹木はそのほとんどがもみじです。

黒い幹と緑の葉っぱの重なり、青空とのコントラストが素晴らしく、感動しました。

秋には全山真っ赤に染まることでしょう。

秋に再訪すると決めました。


最後は中間平の展望台に登りました。

展望台からの眺望はこちら。

夜は夜景が美しく、カップルで賑わう(?)らしいです。


朝停めておいた車に乗って秩父高原牧場へ移動。

朝は人っこ一人いなかった高原牧場が、観光客で大変な混雑でした。

駐車場待ちの車の行列が!


山の中に一歩入ればあんなに静かなのに~⤴️と教えてあげたい気持ちになりましたよ(笑)


秩父高原牧場0720ー(47分)ー二本木峠0807ー(12分)ー愛宕山0819ー(36分)ー皇鈴山0855(15分休憩)ー(30分)ー登谷山0940ー(15分)ー旧登谷牧場0955ー(20分)ー釜伏峠1015ー(10分)ー釜山神社1025ー(28分)ー関所跡1053ー(27分)ー中間平緑地公園入口1120ー(27分)ー中間平見晴らし台1147


全行程 4時間27分

(うち歩行時間 4時間2分)

標高差 329M(350M~679M)

歩数 16900歩

歩行距離 11、8㎞

パーティー 4名(メイちゃん山岳会+義姉)

行程図

【埼玉、東秩父】新緑の『笠山~堂平山』 2017年4月29日(祝)

《登山難易度3》

外秩父七峰縦走レースというのがあります。

外秩父にある七つの峰を走って回るという、私から見ると信じられない体力と持久力、瞬発力を必要とするレースです。


私たちは歩くことしか出来ないので、何回かに分けて、この春のうちに回ってみようと思い立ちました。


まずはパラグライダー発着基地や天体観測所で知られる堂平山と笠山です。


白石キャンプ場に車を停めて歩き出します。

入口に少し迷いましたが、沢沿いの車道を少し登ると民家の石垣に「笠山→」の標識がたっていました。

笠山までは樹林の中のつづら折れの急登です。

車道を横切ります。

再び針葉樹の森に入り、ひたすらジグザグに登って行きます。

標高差484Mを一気に登るので、息がきれ、大量の汗をかきました。

森の中に小さな花を見つけてはシャッターを押すことで疲れを紛らわしました。

杉やヒノキの足元にはえた低木が美しく見えます。

ここはツーリングのメッカなので、バイクのエンジン音が絶えず遠くなったり近くなったりして聞こえています。


長かった登りが広い尾根に飛び出して突然終わります。

ようやくたどり着いた山頂からは北側の展望がよく、寄居の町並みが分かりました。

その後東峰に向かい、笠山神社にお参りしました。

神社からは樹間に里山ののどかな景色が見えました。


堂平山に向かいます。

西峰を経由し、稜線からガレた下りになります。

私はここで転んで古傷のある膝を痛めてしまいました。

注意が必要な下りでした。

一端車道を少し歩きます。

その後再び山道に入っていきます。

ずっと「外秩父七峰縦走」のルート看板が立っていました。

新緑の明るい林は気持ちよく、春色に彩られた山容を間近に見ながら歩を進めました。

これから向かう堂平山が見えます。


少し下ると笹山峠です。

広く見晴らしの良い峠でした。

笠山峠からは再び登りとなります。

熊出没注意の看板があり、少しドキドキします。


旧道と新道がありますが、新道を進みます。

新緑の明るい森はとても気持ちがよく、自転車を押した男性とすれ違いましたが、振り返るとマウンテンバイクにまたがり颯爽と森の中を下っていきました。

新緑の森を抜けると視界が一気にひらけ、パラグライダーの発着場に到着です。

堂平山からは笠山はもちろん、大霧山、皇鈴山、登谷山などの外秩父七峰の山並みをまるっと眺められます。

また眼下に見える白石集落が何とものどかな雰囲気です。


この日はパラグライダーの姿は見られませんでした。


芝生広場を回り込み、天体観測レーダーのある堂平山山頂に着きます。

ほぼ360度の展望です。

春なので遠くは霞んでいましたが、視界の良い冬に訪れたら、関東平野を一望できることでしょう。

汚れていましたが、山座同定のための表示板が東西南北にありました。


風が冷たくなってきたので、午後からの雷を心配して先を急ぎます。

振り返って観測レーダーの写真を撮っておきました。

車道を下って剣ヶ峰を目指します。

右に行っても白石峠にいけますが、剣ヶ峰は階段の先です。

歩きにくく崩れ落ちそうな階段を苦労して登りましたが、登った先に展望はなく、すぐに右折れして下っていき、先程の右に伸びた道に合流しました。


白石峠までは気持ちの良い雑木林の歩きやすい道です。

新緑の木漏れ日がキラキラ輝いていました。

いくつも道が交差した白石峠に着くと、あずまやの側に移動式の売店「やっちん茶屋」が来ていて、多くの自転車乗り達で賑わっていました。

あずまやの裏手から再び森に入ります。

長い道のりでしたが、槻川の源流でもある森は今日一番の美しさで、森の主のような巨木にも会えました。

やがて簡易舗装の道となり、白石の里に降りてきます。

白石の里もきれいな山里です。

季節を変えてまた来てみようと思いました。


白石バス停0801ー(31分)ー車道0832ー(46分)ー車道0918ー(19分)ー尾根0937ー(13分)ー笠山山頂0950ー(7分)ー笠山神社1010ー(35分)ー笠山峠1045ー(40分)ー堂平山山頂1125(45分休憩)ー(25分)ー剣ヶ峰1235ー(20分)ー白石峠1255(7分休憩)ー簡易舗装1343ー(15分)ー車道1358ー(17分休憩)ーキャンプ場駐車1415


全行程 6時間14分

(うち歩行時間 5時間12分)

標高差 523M (353M~876M)

歩数 17800歩

歩行距離 12、5㎞

パーティー 2名(ターボと)

行程図

【埼玉、皆野】ヤマザクラに魅力された『簑山(美の山)』 2017年4月22日(土)

《登山難易度2.5》

関東の吉野山と呼ばれる秩父市皆野にある簑山の山桜が見頃だと聞き、始めて徒歩で山頂を目指しました。

秩父鉄道の親鼻橋をスタートし、万福寺に立ち寄ってから関東ふれあいの道をたどります。


住宅地の奥に現れる登山口は、石の道標がたち、雑木に囲まれていて趣があります。

ウグイスの鳴き声が聞こえました。

新緑の森を歩いて行きます。


30分程で車道を横切り、車道の向こうに見える鮮やかな黄色の山吹の中に道標を見つけます。

落ち葉でふかふかした道に、小さなピンクの花びらが落ちていて、見上げると新緑の木立の中に、高く高く幹を伸ばし、空に向かって枝をひろげた山桜が沢山ありました。

地味だけど逞しい、山の桜たちです。


マムシグサ、ヒトリシズカ、ヤマブキ、チゴユリなどの花たちを写真におさめながら、ゆっくりと登って行きました。


尾根に出ると、遠くまで重なりあった桜のグラデーションと茶色い幹、新緑の低木のコントラストがあまりに幻想的で、驚きました。

山桜のなんと艶やかなことでしょう。

絵のように美しいなだらかな道を行くと70種類、8000本の桜がまつ、美の山公園に着きます。

ソメイヨシノとは異なる山の桜の魅力に圧倒されました。


向かいの山並みも新緑と濃い緑のパッチワークになっていて、一層のどかな雰囲気を演出しています。

展望台があります。


山頂からは秩父の名峰武甲山も見え、秩父盆地のど真ん中にいる気分です。


帰路は和銅黒谷へ下りました。

最後は話題のパワースポット「聖神社」にお参りしました。

帰りは和銅黒谷駅からカラフルな秩父線で帰路につきました。


季節を変えてまた訪れたい花の山でした。


親鼻橋駅0805ー(10分)ー登山口0815ー(27分)ー車道交差0842ー(55分)ーみはらし園地0937ー(17分)ー榛名神社0955ー(25分)ー簑山山頂1020(49分休憩)ー(40分)ー黒谷の里1151ー(16分)ー和銅遺跡1207ー(16分)ー聖神社1223(13分お参り)ー(4分)ー和銅黒谷駅1240


全行程 4時間35分

(うち歩行時間 3時間20分)

標高差 429M(158M~587M)

歩数 14000歩

歩行距離 9、8㎞

パーティー 2名(ターボと)

行程図