《登山難易度2》
梅雨に入り、蒸し暑い日が増えてきました。
今日は涼とすずらんを求めて入笠山に出掛けました。
昨年よりこの季節に訪れたいと楽しみにしていたのです。
初参加の友人(ハガレーナ)も一緒です。
富士見パノラマリゾートのチケット売り場の前は、大型バスからはきだされた観光客やハイカーでいっぱいです。
ここはマウンテンバイクで山肌を駆けおりるコースが整備されているので、自転車を抱えてヘルメットや肘あてなどした自転車乗り(バイカーと言うらしい)も沢山いました。
ワクワクしながら「ゴンドラすずらん」に乗って、731Mを8分かけて一気に登っていきます。
ゴンドラからは八ヶ岳とその麓の雄大な景色が、標高を上げる度どんどん広がっていきます。
下を覗くと、ジグザグコースを猛スピードで走り下るバイカーの迫力に驚きました。
山頂駅からは山野草園を横目に見て、入笠湿原を目指します。
カラマツの森を抜けると突然視界がひらけ、美しい入笠湿原が現れます。
緑の窪地の中央に木道が十字に敷かれ、対岸には赤い屋根の山荘も見えて、メルヘンの世界に迷いこんだみたいです。
湿原を横断し更に小道を進むと、斜面にレンゲツツジの咲く花畑に到着。
花畑の中をジグザグに進むハイカーで渋滞中でした。
これからヤナギラン、クガイソウなどが咲き始めるようですが、今はすずらんが見頃です。
花畑を抜け山道に入って行きます。
途中分岐があるので、今回は岩場コースを行きます。
「岩場コース」という名から想像するよりはるかに易しいコースです。
岩がゴロゴロとした急な坂を15分程登ると、広い山頂に着きます。
ざっと見渡して100人程はいたでしょうか?
多くのハイカーがシートを広げて、360度の展望を楽しみながらお弁当を食べていました。
少し霞んではいるものの、目の前に八ヶ岳を遠く裾野まで見渡せます。
反対側からは南アルプスが見えていたのでしょうか?
人が多くてそちらはチラッとしか見なかったのが悔やまれます。
でも多分霞んでいたかな?
山頂直下の山並みも、森がきれいでため息が出ます。
お昼を食べてから活動再開。
団体の後について行ったら、分岐を見落とし、再び花畑に戻ってしまいました。
予定では山頂直下の分岐を右に行き、首切り登山口の方へ行くつもりだったのですが、、。
仕方がないので、花畑から車道を通って大阿原湿原を目指しました。
山頂で見かけたハイカーに、すれ違う度、これから山頂ですか?と話しかけられ、少し恥ずかしい思いをしました(涙)
八ヶ岳ビューポイント、首切り清水を経て、カラマツの美しい森を眺めながら車道を歩きます。
50分程で大阿原湿原に着きました。
老年期に入っているため乾燥度が高く、ズミやシラカンバなどの樹木が繁っています。
30分程で周遊できる木道などのルートは、整備され歩きやすかったです。
キツツキの開けた穴から、雛の声が聞こえてきました。
最奥部のテイ沢分岐で小休止。
足元を清らかな流れがあり、心地よい水の音がします。
テイ沢源流です。
その後苔むしたシラビソの森を抜け、再び車道を入笠湿原に戻ります。
入笠湿原は、午前中の賑わいはどこへやら。
人気の少なくなった静かな湿原の階段をゆっくり登ってみると、朝は気がつかなかったすずらんが恥ずかしそうに下を向いて咲いていました。
120万本のすずらんです。
坂を登っていき、森が近づいてくると、ふと辺りがすずらんの香りに包まれていることに気がつきます。
ああ確かに最盛期なのだと実感しました。
帰りに山野草園に立ち寄る予定でしたが、道を間違えて時間をロスしたので、今日はこのままゴンドラに乗って下山しました。
高山でパンパンにむくんだ手に、ゴンドラで渡された蒸しタオルが気持ちよかった~⤴️
麓駅で特産のルバーブアイスを食べながら、今日の思い出を語り合いました。
季節を変えてまた訪れてみたいと思いました。
山麓駅1042ー(ゴンドラ8分)ー山頂駅1051ー(14分)ー入笠湿原1105(9分見学)ー(10分)ー花畑1124ー(22分)ー分岐1146ー(15分)ー入笠山山頂1201(34分休憩)ー(25分)ーマナスル山荘1300ー(21分)ー八ヶ岳ビューポイント1321ー(12分)ー首切り登山口1333ー(16分)ー大阿原湿原1349ー(37分)ーテイ沢分岐1412(10分休憩)ー(14分)ー湿原出口1436ー(44分)ー入笠湿原1520(10分見学)ー(15分)ー山頂駅1545(10分休憩)ー(ゴンドラ8分)ー山麓駅1603
全行程 5時間21分
(うち歩行時間 4時間5分)
標高差 221M(1734M~1955M)
パーティー 3名(コマクサ探険隊)
行程図