《登山難易度9》
今年最後の山歩きは、再び富士山展望の旅です。
初級コース歩きも6回終え、そろそろ中級のコースに挑戦してみる?などと色気を出してしまいました。
今回は富士五湖のひとつ、西湖畔にある西湖いやしの里根場からスタート。
しばらく林道を進み、小さな沢を渡ります。
こんな小さな沢を渡るだけで大騒ぎです。
飛び石は不安定で、水は冷たく、転ばないようになんとか渡りました。
杉の植林帯の急登から始まります。
あえぎあえぎ、中級コース標準タイムの倍の時間をかけて、ようやくブナ原生林に到着。
しかし、行けども行けどもなかなかブナの原生林の標識が出てきませんでした。
ようやく現れた標識を過ぎると、この辺りから少しづつ視界がひらけ、光輝く西湖と、その向こうに富士山が見え始めます。
尾根に出て見た富士山は恥ずかしそうに顔を隠していました。
私たちが雪頭ケ岳山頂に着くと、不思議、不思議、みるみる雲が流れ去り、見事な姿を現してくれました。
皆でカウントダウンをして、雲が流れていくのを見守りました。
竜ヶ岳からは左に見えた丸山は右方向に、山頂もゴツゴツとして男性的に見えます。
富士の裾野の向こうには銀色に輝く太平洋を見ることもできました。
次に向かうのは鬼ケ岳。
ハシゴ登りもありました。
ステンレスのハシゴはガタガタと揺れて、左側は切れ落ちた崖となっていて、なかなかにスリリングでした。
本日の最高到達点1738M、鬼ケ岳に到着です。
西湖畔から標高差800メートルを登ったことになります。
山頂からは先ほどまでいた雪頭ケ岳をはさんで雲がかかった富士山が見えます。
鬼ケ岳の名前にふさわしい奇岩がある山頂からは、振り返ると甲府の町並みや遠くアルプスの山並みも眺められます。
鬼ケ岳から鍵掛峠までが長かったです(涙)
ガイドブックだと楽勝に思えた尾根歩きは、岩峰がいくつもある今回一番の難所。
ロープを使った登り下りは精神的に緊張を強いられ、歩いても歩いても峠に着かない焦りもあり、本当に大変でした。
写真ではその大変さがうまく伝わりません。
そして大変過ぎて、ほぼ写真がありません。
ようやくたどり着いた鍵掛峠からはブナ林の中をジグザグに下り、疲れた足は落ち葉の中の石で転びそうにもなり、これまたなかなかにしんどい。
本日、このコースを歩いたのは多分私たちだけでした。
雪頭ケ岳の山頂で会った男性二人は、多分来た道を戻ったのだと思います。
誰にも会わず、余計に不安でした。
やはり初級コースをウロチョロしてる方が楽しいのだと、自分達の実力を知り勉強になった山旅でした。
すっかり遅くなってしまい、いやしの里から夕陽を眺め、帰路につきました。
いやしの里0900ー(24分)ー東入川広場0924ー(1時間56分)ーブナ原生林の標識1120ー(1時間6分)ー雪頭ケ岳山頂1226(38分休憩)ー(33分)ー鬼ケ岳山頂1337(13分休憩)ー(1時間10分)ー鍵掛峠1500ー(1時間)ー林道1600ー(30分)ーいやしの里1630
全行程 7時間30分
(うち歩行時間 6時間39分)
標高差 805M(910M~1715M)
歩数 21000歩
歩行距離 15、0㎞
パーティー 3名(メイちゃん山岳会)
行程図
車での所要時間 花園インターから1時間48分