50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【群馬、中之条】雨の中の池めぐりと『チャツボミゴケ』。そして草津温泉観光の一泊二日。2018年9月29日、30日

《登山難易度 2》

草津温泉からこんにちは。


いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。


今回はお気楽隊初のお泊まり旅行です。

草津に別荘を持つメンバーがいるので、レベルが引き下げられた浅間山に登った後にメンバーの別荘に泊まり、草津温泉観光もしてしまおうと計画しました。

しかし、土曜日の天気予報は曇りのち雨。

台風24号の影響が始まっています。

曇りや雨では展望を楽しむ浅間山では残念な結果になりそうです。

浅間山は諦めて、お天気が悪くても楽しめそうなチャツボミゴケを見て、その後湿原の草紅葉を見に芳ケ平に足を伸ばすのもありかと。

コースは長いけど今回は比較的体力あるメンバーなので行けるのではと思い、朝4時に集合してから車の中で皆に提案しました。

すると、姫が「苔~?苔を見に行くの~?私、苔には興味ないんだけど、、」と不満そうです。

彼女はまだ浅間山に登ったことがないので、ちょっとでも可能性あるなら浅間山に行きたいと言います。

朝の予報だと、浅間山は午前中は曇りで、3時頃から雨が降りだすと出ています。

じゃあ雲で見れない可能性は高いけど、可能性がゼロではないから浅間山に行ってみるか、となりました。

本庄児玉インターから高速に乗り、上信越道を行きます。

しかし長野に入った辺りから早くも雨が降り始めました。

佐久インターを降りると、既に普通に雨です。

見ると浅間山の山頂辺りは青空が見えているのに、なぜか車の回りは結構激しく降っています。

「なんだか車の上にだけ雨雲があるみたい」と私が言うと、姫が「だって私、雨女だもん。どこに行っても必ず雨が降るの。」と衝撃の告白です。

はぁ!?

そうなの!?

こんなところに雨女がいたとは!!

「ブルータス、お前もか❗」の心境です。

そう言えば晴れ予報だった袈裟丸山でみぞれが降った時も姫がいたよね!と、姫以外の晴れ女三人が大きく納得です。

よくもまあ、雨女の分際で、苔を見るより浅間山の方がいいなどと言えたもんだ。

じゃあ、絶対だめじゃん、展望。

ということで、浅間山は諦め草津に向かうことになりました。

だって、自分の目の前を激しく行ったり来たりするワイパーを目にしては、いくら姫でも「じゃあ苔でいいよ(だいぶしぶしぶな様子で)」と言わざるを得ないでしょう。

何しろ自分のせいなのですから。(正確には台風24号のせいです。)

浅間山が無理なときにと、私が頭の中で思い描いていたルートは、上の地図の長笹林道という所の終点Pに車を停めて(チャツボミゴケ公園開園時間外ならここから入るとよいと書いてあります)一時間森を歩きチャツボミゴケ公園からどちらか回りで芳ケ平に行き戻ってくる周回コースでした。

しかし、一旦浅間山を目指したのでだいぶ遅れをとってしまいました。

これでは林道Pに着くのが8時頃になり、一時間歩いている間に公園が開園する9時になってしまいそうです。

閉園が4時半なので、それまでには帰ってこなくてはいけないことを考えると、9時まで待って普通に公園管理事務所近くのゲートから入る方が良いだろうということになりました。

固く閉められたゲートの前に到着したのが7時58分。

外は雨降りなので、車の中でコーヒーを沸かして一時間待つことにしました。

皆カップを持ってきてなかったので、朝コンビニで購入した飲み物の空容器にコーヒーを入れて(熱い熱いと騒ぎながら)、お団子を食べ、その後仮眠を取りました。

9時丁度にゲートオープン!

林道を走り、チャツボミゴケ公園管理事務所に向かいます。

まだ紅葉には早いようですが、車道の回りは美しい森でした。

ゲートからわずかでチャツボミゴケ公園管理事務所です。

広い駐車場に一番乗り。

雨がザーザー降りになってきました。

管理事務所に公園入園料500円を支払い、トイレを済ませたあと、大きな屋根のある休憩所で支度を整えました。

八方尾根に続き、歩き始めから上下カッパの完全防備です。

この雨では芳ケ平までは厳しいかなと思います。

終わりが4時半(閉園でゲートが閉まる)と決まっているので、出発が遅れたこともあり、最初の計画は諦めることにしました。

バスで5分程のチャツボミゴケ公園へ向かいます。

公園までの道路は一般車も人も通行禁止。

歩いて行くなら、車道わきの山道を通って行くのだそうです。

私たちは100円払ってバスを利用しました。

乗客が来ると出発し、2台で行ったり来たりしているようです。

バスを降りるとき、最終は何時ですか?と聞くと、運転手さんが鼻で笑って「4時半だけど。(そんな重装備で)一体どこまで行くの?」と聞いてきたので、「大池かな?本当は芳ケ平まで行きたかったんですけど、雨が降っているんで」と答えると、さもバカにしたように「大池なんて30分で行けるよ。あんなのすぐだよ。」と言ってました。

少しムッとしましたが、最後に「時計回りに回った方がいいよ。反時計回りだと登りがきつい」と教えてくれたので、それはありがたく参考にさせてもらうことにしました。

まずは公園入り口にて記念撮影。

今日のメンバーは、ターボ、姫、ハガレーナ、私の四人です。

9時38分、出発しました。

私のウェアラブルデバイスのデータによると、標高は1241Mです。

チャツボミゴケが沢山ある穴地獄までは、歩きやすくブルーのゴムシートが敷かれた道を行きます。

観光客もわんさか後からやって来て、写真を撮りながらのんびり歩く私たちを追い抜いて行きました。

チャツボミゴケ公園には観光客が連なって入って行ったので、見学は帰りに寄ることにし、運転手さんのアドバイス通りの、時計回りに歩き始めることにしました。

そぼふる雨の中、カラマツの森を行きます。

途中ハイカーのものと思われる車が3台停められた車道に出くわしました。

もしかしてここが私が初めに予定していた林道を更に進んだ(地図上では徒歩で1時間と書いてある)場所なのではと思いました。

9時にゲートが開いてここまで車で来たのか、それともゲートは9時前でも開いていたのか、朝一時間も車の中でウダウダしていたのですから、もう一つのPも確かめてみれば良かったと思いました。

9時59分、小広い場所に出ました。

登山口です。

標高は1266M。

渋峠、芳ケ平、太平湿原へ行くルートです。

雨が降っていなければ芳ケ平へ行きたかったですね。

残念ながらそれは別の機会にして、今日は池めぐりにします。

いつもよりペース早めで登ります。

(自分の中での勝手なチャレンジです)

10時42分、バス停から一時間ちょっとで、穴地獄の頭(標高1491M)に到着です。

バス停から標高差250M登ってきました。

ここがピークかと思いましたが、ここからもいくらか登りが続きました。

シラカバ、ダケカンバが増えてきて、森が更に美しくなってきました。

10時57分、池への分岐(標高1558M)を過ぎ、一旦下って登り返したピークが、後で確認するとこの日の最高到達点(1564M)だったようです。

笹が生い茂り、足元が見えにくい急な坂を下ります。

前方に池が見えてきました。

11時5分、平兵衛池(標高1547M)に到着です。

雨で水嵩が増し、標識は池の中になっています。

サーサーと降る雨の波紋が湖面に広がり、少し霞んでいます。

靴が濡れすぎないように足場を確保して記念撮影です。

この記念撮影の前に姫のカッパのズボンが下がってきている事件あり、その修正に手間取っていました。

10分程眺めを楽しみ(実際にはほぼ姫のカッパのお世話をし)、再び歩き始めました。

歩き始めるタイミングで、大して池を見ていたとも思えない姫に、「言っとくけど、今日の最大の見所はこの池だったからね」と言うと、「えー!そうなの~。でも苔があるんでしょ?」と言うので、そりゃ苔はある。

何しろそれが今回の一番の目的だから。

でもあなた、朝「私、苔には興味ないんだけど」と言ってたじゃぁないですか?

なので、一応後で文句を言われないように伝えておきましたよ。

池から来た道を登ると、池の淵を通って八石山(草津方面の眺望が良い)を経由し、芳ケ平へ向かうルートへの分岐となります。

今日は雨が強く降っているので、そちらへは向かいません。

11時20分、再び分岐(十字路)です。

写真左手に行くと大平湿原です。

今日は右手の道を下り、大池を経由してチャツボミゴケ公園へ戻ります。

それにしてもターボとハガレーナのカッパは色が地味で、薄暗い雨の日にはホント目立たない。

私と姫はガチャピンとムックです。

大池に向けどんどん下ります。

池が見えてきました。

しばらく池に沿って歩き、、

11時44分、大池(標高1457M)に到着です。

分岐から24分、標高差100M下ってきました。

地味な二人と。

「1」の形の苔むした倒木。

ここで、ターボが皆に干し梅を配っていて、ありがとうと言うと「うめぇよ?」と。

私が「私はドライフルーツの柚子を持ってるよ」と言うと、すかさず「ゆずって!」と。

今朝の車の中で何か面白いオヤジギャグを言って、それは超ウケしたのですが(50回に一回位の割合で面白い事を言います)、それが何だったのか、全く思い出せません。

本人に聞いても、自分が何を言っているのか、記憶に留めないらしく、二度と出てこない。

不思議な脳の持ち主です。

7~8分水分と塩分補給をして、次は水池を目指します。

更にどんどん下ります。

12時10分、分岐が現れました。

水池(上)の分岐です。

左手に緩やかに下る明るい道があったので、そっちが池かと思って行きそうになりましたが、皆が水池はまっすぐって書いてあるよ!と教えてくれました。

見ると前方に大量のピンクリボンが。

間違えやすい分岐だったようです。

池が見えてきました。

12時13分、水池(標高1366M)に着きました。

ここも水嵩が増し、ぬかるみがすごいので、もはや三人は湖畔に降りてこようとはしませんでした。

私だけ代表して池の側まで行きました。

草の上に足を置くようにしていましたが、踏むとどんどん足が沈んで、靴に浸水してきたので、写真を急いで撮ってすぐに道に戻りました。

水辺に沿って少し歩き、

12時19分、水池(下)の分岐を通過。

更に下って、12時31分、水池分岐から10分程で穴地獄(上)(標高1284M)に着きました。

硫黄の匂いが漂い始め、ついに本日の目的地、チャツボミゴケ群生の穴地獄に到着です。

木道が整備されているので、反時計回りに歩きます。

強酸性の小川の中に一部茶色に変色していますが(猛暑の名残?)鮮やかな緑色のチャツボミゴケが生えています。

穴地獄全貌。

観光客も立ち去った静かな公園にいるのは私たち4人だけでした。

12時53分、バス停まで戻ってきました。

バスに乗って管理事務所まで戻り、休憩所でランチタイムとしました。

ランチしながら、姫が「池は大したことなかったけど、苔は良かったね」と言っていました。

苔が良かったんか~い!

こんな雨の中、わざわざ山道歩いて、結局観光客でも行ける苔が良かったとは、何といったら良いのか、、。

私は森がきれいだったし、雨に煙る池も幻想的で美しかったと思いましたよ。

それに、いつもよりペースアップで歩けた(まぁそこまで大変な傾斜ではなかったからなのですが)のも良かったです。

ターボのウェアラブルデバイスデータは最後がバスで移動した管理事務所になっているので、実際歩いた標高差は320M程だったと思います。

歩数 16600歩(意外と歩いてる!)


ではこの後は姫の別荘へゴー!です。

スーパー「もくべい」で食料や飲み物を買って、リゾートマンションへ。

ここからはすぐに温泉に入り、皆素っぴんとなりましたので、写真はなしです。

温泉の後は卓球で大笑いし、夕飯はスンドゥブ鍋うどん。

お酒も少し飲んで、体に悪そうなおつまみを沢山食べて、オセロゲームで遊び、お布団に入ってからは女学生のように怖い話をしたりして、久しぶりのお泊まりを満喫しました。

翌日は朝の温泉に入り、朝食(朝からたこ焼き!)を済ませ、お部屋のお掃除などして、草津の町に出掛けました。

皆さん、よくご存知の、ザ・草津温泉。

観光の後は、西の河原露天風呂に行きました。

西の河原露天風呂。

私たちが出ると誰もいなくなったので、脱衣場のテラスから撮ってみました。

温泉の下手は足湯もある公園になっています。

この後帰路につき、ウニクス上里の映画館で「カメラをとめるな!」をハガレーナがまだ観てないというので(姫とターボは二回目、私はなんと三回目)観るという、、台風接近の最中、遊び倒した二日間となりました。

姫、別荘に泊めてくれてありがとう~!

お陰で二日間楽しめました(^-^)v

【群馬、水上】昨日の疲れも取れぬまま、憧れの『谷川岳』に挑む。紅葉が始まった三連休の中日は、譲り合い、すれ違いの岩場歩きとなりました。2018年9月23日(日)

《登山難易度 4》

谷川岳からこんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


昨日の根本山、熊鷹山の疲れが取れぬまま、2日連続でのチャレンジ登山です。

目指すは紅葉の谷川岳。

三連休のうち唯一晴れ予報の日曜日ですから、土曜日予定の方が順延し、月曜日予定の方(我々のような)が前倒ししてやって来るでしょうから、通常の三倍は混雑が予想されます。

少しでも早く登り始めたいところですが、ロープウェイの運行が朝7時からなので、それより早くすることはできません。

もちろん田尻尾根や西黒尾根を利用して下から自力で登れば夜明け前にスタートすることも可能ですが、ちょっとでも楽したいお気楽隊としては谷川岳ロープウェイは必須なのです。

自宅を4時に出て、いつものようにコンビニ経由(昨日も今日も同じお兄さんで、「ついに2日連続で来たよ、このオバハン」と思われているはず)、関越道を使ってやって来ました。

駐車場に着いたのが6時15分。

駐車場に着くとすでに沢山の車、車、車。

ひぇー、やはりみんな考えることは同じだ~。

支度を整えてチケット売り場のある6階に行くと、長蛇の列!

チケット販売開始を待つ人々が多分200人位はいたんじゃないでしょうか?

昨日の熊鷹山とはえらい違いだ。

列が長くなりすぎたようで、「代表の方だけ並んでください」とアナウンスが流れるほどの混雑ぶりです。

順番でトイレを済ませ、最後はナースに順番待ちをお願いし、その間に私は登山届けを提出しました。

ホールの外でナースがチケットを買って戻るのを待っていると、大きな観光バスが到着し、沢山のハイカーが吐き出されてきました。

皆関西弁バリバリのおばちゃん、おじちゃんです。

こりゃあたまらん。

少しでも早く歩き出さねば!と気持ちが焦ります。

ロープウェイは7時少し前には動きだし、天神平でリフトに乗り換えました。

今日はピーカンの晴れで、谷川岳の双耳峰がくっきりはっきり見えます。

リフトに乗って天神峠へ向かいます。

もう楽しくって楽しくって仕方ありません。

天神峠に着いたのは7時30分でした。

もう一度山頂駅のトイレをお借りしてから、7時35分に歩き出しました。

今日のメンバーは、ハガレーナ、ナース、私の3名です。

岩場でとりあえず谷川岳の勇姿を写真におさめておき、とりもなおさず先を急ぎます。

分岐まで一旦下ることになります。

こんな岩場も何のその。

とにかく先を急ぎます。

ドンドンドンドン。

後ろからハガレーナの「みほさん、早っ!」という声が聞こえてきました。

昨日の私とは違います。

いつもは記録のために絶えず写真を撮っている私ですが、今回は写真が極端に少ないです。

ほぼ最後尾を歩くハガレーナの写真でお届けします。

谷川岳、カッコいい~!

私は登るのが2度目となりますが、前回登ったのは四半世紀前なので、体力が全く違います。

やっと来れた。

やっと再び貴方に会えたという感慨もひとしおです。

が、そんなこと言っている場合ではありません。

早く行かねば、後ろから団体さんに追い付かれます。

天神平から登ってくる道と重なる分岐までやって来ました。

時刻は7時56分。

天神峠から21分でした。

標準タイムより5分遅れ。

ヤバい、ヤバい、先を急がねば。

次の熊穴小屋までは地図上の標準タイムは30分です。

さて何分で着けるでしょうか?

滑りやすい木道を行きます。

階段もガシガシ登ります。

更に谷川岳が近くなってきた気もしますが、、

だいぶ下から見上げる感じになってきました。

どうやら相当下っているようです。

8時23分、熊穴小屋に到着しました。

標高が1470Mですから、天神峠(1502M)より低い位置にあるのですね。

天神峠までリフトで登った意味が有ったのだろうか?と初めて気がつきます。

いやそんなことはこの際どうでもいい。

問題はコースタイムです。

分岐から27分でした。

ん?27分?

標準タイムよりも早いじゃないですか!

写真も大して撮らずスタコラサッサと歩いてきたら、登り下りがあったのに(しかも滑りやすい道だった)、標準タイムで歩けるとは!

私でもやればできるんじゃん!とびっくり。

水分補給をしてとっとと出発します。

ここから次の「天狗の留まり場」までは45分です。

早速岩場が始まりました~。

落石に気を付けながらも、前を行く人から遅れないよう、リズム良く登って行きます。

行けども行けども現れる岩場登りが続きます。

だいぶ息が上がったので、岩場の上に座って少し休みました。

水分補給をし、塩飴や梅干しで塩分も摂取して、再び歩き始めます。

谷川岳から伸びる稜線が色鮮やかに見渡せます。

今日は視界がクリアです。

肩の小屋辺りが見えてきました。

9時6分、天狗の留まり場に到着しました。

岩場の上には沢山のハイカーが座っていて、とてもスペースが見つからなさそうだったので、私だけ代表して岩場の隅っこに登り、二人の写真を撮りました。

天狗の留まり場の隅に立つ私。

登りながら見える、一ノ倉岳と茂倉岳。

きついガレ場の登りが続きます。

右手に見えるのは西黒尾根。

ここを今朝登ってきたという男性が、笹の中から突然子熊が飛び出してきて、5メートル位の距離で遭遇したんだと話してくれました。

それは恐ろしい。

早朝だとまだ人も少なく、熊の活動時間帯だったのでしょうね。

この階段が意外ときつかったです。

肩の小屋が見えてきました。

9時54分、肩の小屋に到着しました。

天狗の留まり場から45分。

まさに標準タイムです。

他のハイカーと同じペースで歩いているのですから、当たり前と言えば当たり前なのですが、あれだけの辛い登りを人に遅れることなく歩けている自分たちに感動しています。

やろうと思えばできるんだ!(さっきも同じ事を言った気がしますが)

5分程休憩して、水分補給とウインドブレーカーを着ました。

風が少し吹いていて、雲が増えてきています。

振り返ると雲がだいぶ増えてきて、下界が見えなくなってきました。

10時6分、トマの耳(1963M)に到着です。

あ、トマの耳って、私の生まれた年と同じだ!

なんだか運命を感じるわ🎵

記念撮影の順番待ちをして、撮って頂きました。

雲が流れて、突然西側斜面の紅葉が現れました。

うわ~こんなにキレイだったんだ~!

オキの耳へ行く途中に雲が再び切れ始め、皆が一斉に西側を見つめます。

向こうに見える頂はトマの耳です。

山頂こそ雲に隠れてしまいましたが、斜面の錦繍を見渡すことができました。

さっきまで雲に隠れていたオキの耳が見えてきました。

マチガ沢を上から覗いてみたところ。

少し霞んでいます。

行き交う人々とのすれ違いがなかなかに大変な狭い尾根道です。

11時36分、オキの耳(1977M)に到着。

再び順番待ちをして記念撮影です。

山頂の隅にスペースを見つけてランチタイムにしました。

目の前は断崖絶壁で、下には一ノ倉沢があるはずですが、あいにく何も見えません。

オキの耳の稜線にて昼食を楽しむ人々が見えます。

すごく危険に見えますが、それぞれちゃんと足場を確保してるんですよね。

なんともシュールな絵ですよね。

誰が好き好んで、何も見えない霧のなか、危ない岩場に座ったり立ったりして、お湯を沸かしているのでしょう(笑)

なんとも愉快。

絶妙に面白い。

非日常の最たるものですね(^-^)

30分程山頂で過ごし、11時6分、下山開始です。

トマの耳を11時30分通過。

肩の小屋を11時36分通過。

一応トイレに寄っておこうかと思いましたが、行列ができていると聞き、やめておきました。

辺りはすっかり霧に包まれていました。

雲がかかっているのは、肩の小屋辺りだけだったようで、すぐに雲の下になり、遠くまで見渡せました。

12時14分、天狗の留まり場まで戻ってきました。

行きに寄ったときよりもすごい数の人々が集っています。

外国人も多く、さながら原宿か浅草寺のような賑わいです。

天狗の留まり場を過ぎると、一番大変な岩場の下りになります。

登ってくる人と下る人が同じ位なので、ずっと登り優先という訳にもいきません。

登りの方の邪魔にならないよう隅の方を下って行きました。

岩の表面は磨きこまれたように黒光りし、ツルツルなので急ぐのはとても怖いです。

しかし、下る人も多いので渋滞して迷惑をかけないように、できるだけスピーディーに下らなければいけませんでした。

皆さん必死に下っていると思いましたが、どこに足を置いたらいいか分からなかったり、どう下るか考えながらなので、それでも遅れる場合はあります。

一番後ろを歩くハガレーナにはすぐ後ろを歩く男性の「チッ!」という舌打ちの音が聞こえていたそうです。

自分のリズムで下れないことに苛立ちを覚える人もいるのでしょうね。

そういう方はこんなに混雑するのが予想される時に登るべきではない気がします。

昨日の熊鷹山を教えてあげたいくらいですよ。

でもほとんどの方が気持ち良く譲り合い、お礼を言い、他の人を思いやって登り下りできていたと思います。

12時58分、熊穴小屋に到着しました。

天狗の留まり場から下り40分。

標準タイムは30分なので、やはり譲り合いに時間がかかっているようです。

水分補給だけして、すぐに出発です。

分岐を13時26分に過ぎ、人が少なくなった木道をどんどん下ります。

あんなにいたハイカーが一気に減りました。

みんなどこに行っちゃったのだろう?

天神平が見えてきました。

13時47分、天神平まで戻ってきました。

熊穴小屋から47分でした。

ビューテラスてんじんに寄り、ハガレーナとナースは舞茸天ぷらうどんを、私はカレーライスを食べ、アイスコーヒーで乾杯しました。

いやぁ、谷川岳、素晴らしかったです。

さすが百名山といった感じ。

その均整の取れた美しさは、そんじょそこらの山とは格が違いますね。

山頂付近では残念ながら展望を楽しむことはできませんでしたが、登る途中で美しい稜線を見れましたし、雲が切れたときに現れた山肌に広がる紅葉のジュータンが見事でした。

人も多く、登山道は大変な混雑でしたから、気を使うことも多かったですが、お陰で標準タイム通りに歩くことにもチャレンジでき、とても満足感が高いです。

外国の方も多く見掛けました。

日本の山の美しさを体験してもらえるのは、日本人として誇らしい気持ちにもなります。

久しぶりだったナースも大満足だった様子。

ハガレーナと私は2日連続登山というチャレンジを、怪我することもなく達成でき、少し自信もつきました。

外圧に弱い日本人らしく、後ろから追われると思うと、素早く行動でき、いつも以上に力を発揮できることを知りました。

それから、このブログ。

いつもはすごい数の写真から選んで、その写真にあったコメントを考えてと、とても時間がかかるのですが、谷川岳に関しては写真が極端に少ないので、まとめるのもスーイスイでした。

いつも写真を多く撮りすぎるのだと反省です。

今後は歩くことに注力して行ければ、いくらか体力が向上するのではないか?という発見もありました。

ターボがあんなに行きたがっていたのに、今回参加できませんでした。

他のメンバーも含めて、いつか連れてきてあげたいと思うのですが、あの混雑の中の山行は、私たちからすると、無理をして怪我する境界線ギリギリなので、もう少し人出が少ない時がいいかなと思っています。

景色を楽しむのも、いつもの半分くらいでしたから、もっとゆっくり谷川岳にいる幸せを噛み締めれば良かったとも思います。

人に遅れないよう、人を待たせないよう、大混雑に巻き込まれないよう、、なんてことばかり考えていて、気持ちに余裕がなかったのだけが残念でした。

景色を楽しむ事と標準タイム通りに歩くことを両立できればいいな。

次回以降の宿題にします!


天神峠0735~(21分)~分岐0756~(27分)~熊穴小屋0823(3分)~(19分)~岩場0845(5分)~(16分)~天狗の留まり場0906(4分)~(44分)~肩の小屋0954(6分)~(6分)~トマの耳1006(5分)~(25分)~オキの耳1036(30分)~トマの耳1130~(24分)~肩の小屋1136~(6分)~天狗の留まり場1214(3分)~(41分)~熊穴小屋1258~(28分)~分岐1326~(8分)~分岐1334~(13分)~天神平1347

全行程 6時間12分

(うち歩行時間 5時間19分)

※参考(標準CTは 4時間20分)

標高差 657M(1320M~1977

M)

歩数 15000歩

パーティー 3名(コマクサ探検隊)

費用 一人当たり約4000円(ロープウェイ代1910円(モンベル会員で100円引き)片道リフト代400円位+駐車場500円+高速料金1440円×2、ガソリン代1520円)

【群馬、桐生】雨予報の週末。関東で唯一晴れマークの群馬と栃木県境の山、『根本山』と大展望の『熊鷹山』へ。2018年9月22日(土)

《登山難易度 5》

熊鷹山からこんにちは。


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます


お彼岸の三連休、当初の計画では、土曜日に前回雨に降られ展望ゼロだった八方尾根へ、1日間をあけて月曜日に紅葉が始まっているかもしれない谷川岳へ登りたいと思っていました。

しかしこの三連休の天気予報では、土曜日と月曜日の天気が悪く、日曜日だけ晴れる事を伝えています。

メンバーの予定を色々調整した結果、土曜日には雨予報の八方尾根は諦め、関東地方でとにかく少しでも天候がマシな所を探して行こう、そして月曜日の予定の谷川岳を日曜日に前倒しして行こう、ということになりました。

初の2日連続登山になるわけですから、土曜日は足慣らし程度の山がいいと思っていたのですが、、、。

金曜日にネット天気予報とにらめっこして、雨と曇りのマークが多い関東地方で、なぜか佐野市桐生市辺りだけ、ぽっかり雲がなく、晴れの予報であることを発見。

その辺りにどんな山があるのか探して白羽の矢を立てたのが、「根本山」と「熊鷹山」でした。

群馬県と栃木県の県境にある山なので、桐生市側から入り根本山→十二山→熊鷹山と回ってくる周回コースと、栃木県側から入り、熊鷹山と丸岩岳を繋ぐ周回コースがあります。

熊鷹山は360度の展望ですが、根本山や丸岩岳には展望なしと書いてあります。

コースは栃木県側からの方が短くて良かったのですが、地図には「登山道不明瞭」や「登山者少なく踏み跡程度」などと書いてあるので、少し不安です。

群馬県側からの周回コースの方が少し長いのですが、ガイドブックを見ると歩行時間は4時間と書いてあり、標高差も626Mとお気楽隊の許容範囲なので、これなら「楽勝!」と思い、こちらのコースを選択しました。

累積標高差1140Mが少し気になりますが、前日の夜の判断で、もう時間がないので、そこは目をつむることにしました。

不死熊橋登山口から、中尾根コースをたどり、根本山、十二山と回って、最後熊鷹山の大展望を楽しみ、長い林道歩きをして登山口に戻ってくる予定です。

今回は楽勝コース(とこの時点では思い込んでいる)なので、いつもより1時間遅い5時15分出発で、コンビニ経由、一般道を使い、最後は桐生川沿いに石鴨林道を通って登山口を目指しました。

登山口到着が7時32分。

どなたかのブログの写真では10台位車があった駐車場に、花の季節ではなく、紅葉にはまだ早い端境期だからか、車は1台もありません。

(来た道を振り返って撮影)

左に大きく曲がって延びる車道は三境林道といい、三境トンネル経由で草木ダムへ抜ける道のようです。

支度を整え、7時42分に歩き始めました。

車両通行止めの柵の横を通り真っ直ぐ進みます。

この道がやたらとヌルヌルして、それに濡れた落ち葉が重なり、すごく滑りやすいので慎重に歩きました。

途中に面白い看板がありました。

川の管理が桐生市と群馬県に分かれているという意味なのでしょうか?

看板の下の方に目をやると、二つの支流がひとつになる美しい沢が流れていました。

駐車場から10分ほどで登山口の標識が見えてきました。

赤いポストに登山届けのノートがありました。

記入のため開けてみると、この季節に登っているのは、月に数組といったところ。

花の季節以外ではマイナーな山のようです。

愛好者がいらっしゃるようで、根本山瑞雲倶楽部が作成した地図が用意されていたので、持ち歩き、参考にさせてもらいました。

8時2分に出発。

登山口にある不死熊橋です。

橋を渡って左手に、いきなり鎖を使って岩場を登っていく根本沢コースの入口がありました。

健脚者向きと書いてあります。

登山口に根本山は上級者向けだと書いてあったとターボがビビっていましたが、「この根本沢コースが上級なんだよ、きっと。私たちの行く中尾根コースは大丈夫!」と言いながら、林道を真っ直ぐ歩いて行きました。

林道にあるカーブミラーで記念撮影。

今日のメンバーはターボとハガレーナと私の3名です。

8時2分、不死熊橋から10分で、分岐が現れました。

前方は今日下りで利用する林道で、登りでは左手に鋭角に曲がって旧林道から中尾根へ向かいます。

いきなりの廃道感です。

一人だと怖くて歩けませんね。

苔むした道にはキノコが沢山。

まさにチョコレート菓子の「キノコの山」そっくりです。

次回から「キノコの山」を持ってきて並べてみたいとターボが言っています。

キノコ探しを楽しみながら、今は使われなくなった林道を進みます。

今は不要のカーブミラーや速度標識が寂しそうに立っていました。

中尾根登山口の標識が見えてきました。

8時26分、分岐から10分少々で中尾根コース入口に到着です。

熊よけの鐘があります。

熊が多い山域なのでしょうか?

不安な気持ちを払拭するように、ターボが盛大に鐘を打ち鳴らしました。

中尾根コースはいきなりの急登です。

ヒノキの植林帯をジグザグに登って行きます。

辺りには変わらずキノコが沢山あるので、それを見るのだけが慰めです。

これは卵ボーロのようでした。

こちらは大きな大きな傘を持つ見事なキノコ。

今度は大きさを比べられる物を何か持って来ようと話しました。

こちらは黒い四つ葉のクローバーのような形をしています。

ターボがすかさず「黒くてもクローバー、白くてもクローバー」と。

あ、また始まった。

今日はどれだけこのオヤジギャグを聞かされる事になるのでしょうか?

何度も、少し明るくなってきた!もうじき明るい尾根に出るのかしら!?と期待しますが、なかなかに着きません。

この辺りから足元にドングリが多くなって、左手に広葉樹が目立つようになってきました。

頭の上からドングリが落ちてきたようで、ハガレーナが木の上にリスがいないかと探しています。

キノコの森から木の実の森に変わってきました。

ようやく尾根に出ました。

ここからは少しなだらかな道になります。

地面には色鮮やかなカエデの葉が。

見上げると所々に紅葉の始まった木がありました。

9時13分、石祠(860M)に到着です。

標高差260M登って来ました。

不死熊登山口から1時間10分もかかっています。

山の地図では根本山まで1時間50分と書いてあるのですが、登山口でゲットした1/15000の地図で見るとこの石祠は中尾根コースの約1/3位の位置だということが分かります。

ゲゲゲ~(涙)

まだまだじゃないの~(涙)

私たち、時間をかけすぎているようです。

この調子だと根本山まで一体どれだけかかるのでしょう?

ここにも熊よけの鐘がありますし、誰にも会わないこの山で、先が見えない不安と、熊の生息域に入りこんでいる不安とで、気持ちが萎えていきました。

しかも道は分かりにくく、ピンクリボンを探し探し行かなくてはなりません。

倒木の下をくぐるこんな道もあります。

岩場まで現れました。

思ってたのと違う~(涙)

中尾根コースという名称なので、快適な尾根歩きを勝手に想像していましたが。

まさかこんなに長く険しい道だったとは!

再び尾根に出ました。

展望はありません。

大きなキノコが落ちていたので、一緒にパチリ。

大きさが比べられましたね!

右手が針葉樹の植林帯、左手が広葉樹の森となっている、展望のない尾根道では、朝露に濡れて輝くクモの巣を観察するくらいしか楽しみがありません。

これは大きく見事なクモの巣。

真ん中にいたこの巣の主に、ターボがフッと息を吹き掛けたので、大慌てで上の方に逃げていく様が可愛く見えました。

ハガレーナの影響で、クモに愛着を覚え始めています。

先頭を行く私の顔にはしょっちゅうクモの巣が引っ掛かり、時には脇にある立派なクモの巣も私の帽子で壊してしまうことがあるので、「あ、ごめん、帽子が当たった」と言うと、ターボが「帽子わけない(申し訳ない)!」と。

なんでそういうことを瞬時に思い付くのだろう?

理解できません。

登山道脇には時々山栗の木があるようで、地面に沢山の栗の殻が落ちています。

明らかに何者かが殻からほじくりだして栗の実を食べたあとです。

一体誰!?

今にも栗を食べに誰か(熊か猿か)がやって来るのではないかと思い、今はやめてね~!という気持ちを込めて笛を吹き鳴らしました。

10時10分頃、1035Mのピークを通過しました。

石祠から標高差175M登って、再び下る形です。

標識はないのではっきりとはわかりませんでしたが、結果そこからなだらかに下ったので、あの辺りがピークだったのだろうと思います。

夢にまで見た?十字路が見えてきました~😃

10時45分、中尾十字路に到着です。

左に行くと行者山や根本山神社奥宮経由の根本沢コース、右手に行くと根本山を通らずに十二山へ行く巻き道です。

根本山までは残り0.3キロ。

10分程休憩し、梨で水分とエネルギーを補給してから、熊よけの鐘を元気なく鳴らし、真っ直ぐに登って行きました。

もういい加減嫌になって、おざなりな感じです。

ヘロヘロになりながら急な坂を15分程登ると前方に山頂標識が見えてきました。

11時10分、やっとのことで根本山山頂に到着しました。

標高は1199M。

本日の最高到達点です。

不死熊橋から3時間もかかってしまいました。

地図上の標準タイムは1時間50分ですから、なんと1.6倍も!

私たち、どんだけ体力ないのでしょう。

悲しくなりますし、自分の読みの甘さがショックでもあります。

展望のない山頂ですから、水分補給だけして、とっとと下ります。

熊鷹山まではまだまだ遠い。

先を急ぎましょう。

、、と思いながらふと辺りの木を見ると、おや、これはヤシオツツジではないですか。

ここはヤシオツツジのトンネルになっています。

なるほど、これは花のシーズンだと、さぞや美しいことでしょう。

5月辺りだとこの山も賑わうのでしょうね。

あまり下りたくないのですが、道はどんどん下りです。

もう登るの嫌だよぅと思いながら歩いています。

時折左側の木立の間に日光の山並みを見ることができ、嬉しくなりました。

あの雲がかかっているのは、男体山でしょうか?

ゲッ!

これはどう見ても熊のウンチでしょう。

標識の度に立派な熊よけの鐘が設置されているのですから、薄々気がついてはいましたが、やはりヤツは近くにいる!

恐ろしくて、町まで聞こえるのではないかと思う位、高らかに笛を吹き鳴らしながら歩きましたよ。

私の笛に鳥が反応してギーギー鳴いたのには笑えた。

前方に祠が見えてきました!

私が「祠が見えてきた!」と言うと、ターボが「誇らしいかい?」と聞いてきた。

いや、別に私が建てた訳じゃありませんから!💢

疲れているので、若干イラッとします。

11時44分、朽ち果てた鳥居のある十二山神社(の跡地と言った方が正しそう)に到着です。

根本山から約30分(標準タイムは20分)です。

境内にはなぜかトリカブトばかりが咲いていて、より不気味な雰囲気です。

ちょっと気持ちが悪いので、先を急ぎます。

この尾根は群馬県と栃木県の県境らしく、「山」と彫られた赤い石杭がずっと並んでいます。

緑に苔むしていて、赤い「山」が可愛く目立っていました。

きっとあのピークは十二山山頂だと思って登ってきたら、何の表示もない小ピークだったので、腹が立ってお腹もすいていたので、10分程休憩しておにぎりを食べました。

次のピークに標識と熊よけの鐘が設置されていました。

おっ、ここが十二山山頂なんじゃない?と思いましたが、、

再び石祠が現れ、

お、熊鷹山へ行く次の分岐じゃない?と思ったらなんとこっちが本当の十二山山頂(1143M)でした。

さっきのピークは何だったんじゃ!?

神社から28分もかかっています。

地図には15分と書いてあるのに。

もう訳がわかりません。

12時22分、十二山山頂から、今度こそ標準タイム通り、5分で分岐に到着です。

ここの標高は1197Mらしいです。

まだ目指す熊鷹山まで、1.6キロもある(涙)

地図には「歩きやすい」とか「美しいミズナラの尾根歩き」などと書いてあるのに、こんな岩場もあるじゃあないですか!

しかもピンクリボンがとても少なく控えめに目立たなくそっとあるので、道を間違えないように気持ちも張り詰めています。

「こんな山、絶対二度と来ない!」と心の中で悪態をつきながら歩きました。

一体どれだけ歩けばいいの!?と心配になり、何度も地図で確認しますが、地図を見る限り大して登り下りのないいかにも快適そうな尾根道に見えます。

体力のあるハガレーナはキノコの撮影に余念がありません。

このキノコ、毛が生えてる~🎵と嬉しそうです。

これはキレイで完璧な形!

確かにこの辺りは歩きやすい尾根道です。

しかし下りたくないのに、下っていく~(涙)

そして、いよいよです。

いよいよ最後の登りです!

山頂の見晴台が見えてきました~😃

12時51分、ついに、ついに、熊鷹山山頂に到着!

荷物を下ろし、一目散にまずは見晴台に登ります。

嬉しすぎて山頂標識の写真を撮り忘れた(笑)

先に見晴台に登った二人から歓声が聞こえてきました。

「すごい、すごい、これはすごい!!」とおおはしゃぎです。

待ちに待った360度の大展望はこちら!

いやぁ、これはすごい!

私のスマホ写真では伝わらないと思いますが、それはそれは見事な、360度何も遮るもののない、大展望でした!

分岐からも約30分かかり、駐車場からだと5時間もかけて手に入れたご褒美の大展望に、皆感動しまくりでした。

これは「二度と来ない!」と呟きながらも必死に歩いてきた甲斐があったと言うものです。

尾根から見えた日光の山並みに途中雲がかかっていたので、こんなに苦労して登っても山頂では雲に隠れて何も見えなかったなんて事があったら許さん!という気持ちでしたが、なんと私たちが山頂に立ったときにはすっかり雲が無くなっていたという奇跡。

やはり私たち3人は晴れ女だね~🎵と言いながら、何度も何度も写真を撮りました。

こちらは北方向。

男体山から霧降高原や女峰山。

こちらは日光白根山や尾瀬の方向。

こちらは皇海山や袈裟丸山方向。

左手は赤城山だと思います。

こちらは榛名山ではないかと。

写真にはうまく残せませんでしたが、遠く雲の上に山頂を覗かせている筑波山や那須岳も見えました。

人のいない山頂の展望台で、最高のランチタイムとなりました。

1時間程展望台の上でのんびりし、コーヒータイムに入ったところで、男性ハイカーが一人登って来られました。

慌ててとっちらかっていた山頂の食料やバーナーを片付け、どうぞどうぞと場所を譲りました。

男性はいやいや大丈夫ですとおっしゃいましたが、いやいやこの景色を見なくては勿体ないです。

私たちとしては、稲含山以来の大展望体験でした。

午後2時5分、下山開始です。

これまた急な坂ですね。

踏み跡が不明瞭なので、時々道を間違えながら、標準タイム25分のところ、36分かけて林道まで下りました。

午後2時41分、林道が見えてきました。

ここから右に林道を下っていきます。

大きく水の音が聞こえてきたと思ったら、人工の水路ができていて、水が涼やかな音をたてて流れていました。

この滑り台を滑って下れたらどんなに気持ちがいいかしらと思いました。

午後3時2分、十二山登山口に着きました。

林道に出てから20分程でした。

この広い道を進んでいくと、十二山への直登ルートになるようです。

山と高原地図には載っていませんでしたが、登山口にあった1/15000の地図にはルートがありました。

途中山から切り出した木材がバラバラに山積みされている所がありました。

湿気の多い沢沿いの道なので、木材の表面は美しい苔がびっしり覆っていました。

清々しい沢沿いの道です。

午後4時4分ようやく朝通った分岐まで戻って来ました。

十二山登山口から約1時間の林道歩きでした。

7分程で不死熊橋に戻ってきました。

登山届けのノートに下山時刻を記入します。

山頂でお会いし、林道途中で私たちを抜いて行ったあの男性ハイカーは書いてなかったみたいで、今日の記入は私たちだけでした。

残すは10分程の最後の林道歩きのみ。

ターボが「やれやれやっと帰って来た」と言っているので、この道は朝も滑りやすかったから最後まで気を付けないとと私が言うと、「私の話もスベらないように気を付けるよ」とのこと。

そうですね、そうしていただけるとありがたい(笑)

午後4時20分、駐車場に帰りつきました。

長かった~(涙)

朝のうちは、梅田の車道にあった蕎麦屋の看板を見て、午後2時頃には下山してきて、帰りに蕎麦屋に寄るのもありかな?などと思いながら来ましたが、とんでもはっぷんでしたね。

私の読みの甘さ、極まれり!って感じです。

8時間33分もかけてぐるッと廻ってきた形なので、ガイドブックの倍!

ガイドブックの4時間って一体何!?

いやはや恐ろしい私たちの歩みの遅さといったら何なんでしょうか。

明日は谷川岳に行かねばならぬというのに、私の足は明日の朝までに復活するのだろうか?

今日は参加していなくて、明日の谷川岳を楽しみにしている「ナース」からラインが来たので、「もしも明日私がバテたら、私の屍を越えてハガレーナと二人で山頂を目指してくれ!」と返事をしたら、元気よく「了解!」と返事がきた。

「・・・・」。

了解、、なんだ。

ということで、明日に不安を残しつつ、次はもっと楽してあの展望を手に入れられないか(あの長い長い登りは二度とごめんです、という気分でいます)、皆で相談しながら帰宅の途につきました。


駐車場0747~(15分)~不死熊登山口0802~(10分)~分岐0812~(13分)~中尾根登山口0826~(47分)~石祠0913~(57分)~ピーク1010~(35分)~中尾十字路1045(10分)~(15分)~根本山1110(5分)~(29分)~十二山神社1144(5分)~(11分)~ピーク1200(10分)~(5分)~分岐1215~(3分)~十二山山頂1218~(4分)~分岐1222~(29分)~熊鷹山山頂1251(1時間14分)~(36分)~林道1441~(21分)~十二山登山口1502~(1時間2分)~分岐1404~(7分)~不死熊登山口0411~(9分)~駐車場1620

全行程 8時間33分

(うち歩行時間 6時間49分)

※参考(標準CTは 4時間35分)

最大標高差 629M(570M~1199M)

歩数 22000歩

参考までに、ターボのウェアラブルデバイスのデータです。

パーティー 3名(コマクサ探検隊)

費用 ガソリン代 一人当たりの負担600円


行程図はのちほど。