50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【復活前夜】晴れを求めて新潟県へ。裏巻機渓谷は絶景アスレチックワールドでした。2022年10月16日(日)


裏巻機渓谷・取水口から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今週末もハガレーナと二人だけの山行です。

ターボは隔週でご主人とのデート😂

花子も亀ちゃんもマーサもナースも予定あり。

マルちゃん誘ってみたら、ウサ亀さん達山飯登山部とハロウィーンパーティー登山に行くらしい🤣

「こんな時こそアジさんだ!」と思ってハガレーナがラインしてみたけど、既読になりませんでしたよ(笑)

どうやら友達登録してなかったらしい。

アジさん、またもや残念💦💦💦


ということで、どこに行きましょかね??

土曜日は来週からの入院に備えて、私はPCR検査があったので、日曜日に山に出かけることにしました。

でもどこも関東はイマイチなお天気よ。

さぁ、どこにする??

毎度毎度、天気予報とにらめっこです😅

どうやら、長野と新潟に若干の晴れマークが出ています。

少なくとも関東よりはいい感じ。

初めは長野県の飯盛山を考えていましたが、ハガレーナが「裏巻機渓谷は?前に行こうと思って通行止でダメだったから、リベンジしなくちゃだよね?」と思い付いてくれました。

おぉ!

それな!! 

それはめっちゃいい!!

調べてみると、紅葉は10月中旬~11月中旬だと書いてあります。

まさに10月中旬!

もしかして紅葉が始まっているかも知れませんよ。

午前中でサクッと歩いてきて、お昼は新潟の美味しい白ご飯を食べよう🎵


ということで、自宅を6時に出発し、五十川キャンプ場に到着したのは7時58分でした。

巻機山は南魚沼なので、新潟県の中では埼玉から近い方です。

巻機山から谷川岳(清水峠や朝日岳)への縦走ルートがあるくらいですからね、上越国境から比較的近い。

環境整備金、一人300円を支払い、駐車場のパスカードをいただきました。

私たちの番号はNo.3。

既に二組入っているようです。

受付の親切なおじさんに、「紅葉が始まってるよ」「こんないい日になるとは思ってなかったよ。いい日に来たね!」「高い所は平気かい?沢なんか滑るから気をつけてね」と声を掛けていただきました。

ただチケットを渡されるより、ずっとずっと気持ちいいですよね。

「みやて小屋のトイレは水の出が悪いから、ここでいっといた方がいいよ」とも教えてくれた😁


五十川キャンプ場は木立の中に車で入れて木陰にテントを張れるとても居心地よさそうな場所でした。

ここ、孫ができたら連れてこよう🎵

お気楽でこういう場所に泊まるのも楽しいかも!?

キャンプ場からすぐに歩きだすのかと思いきや、ここから駐車場のあるみやて小屋までは車で20分ほど走るのだそうです。

車で20分はなかなかにありますよね?

ゲートを開けて閉めては自力です😁


途中の車道から見えた八海山!!

すごい、すごい、見えてる、見えてる。

しかもめっちゃ青空じゃん!!

すんばらしい。


途中何度と車を停めて写真を撮ったりしながら、みやて小屋に8時28分に到着しました。

このみやて小屋、、中がどんな風になっているか覗いてみようと思ったら、既に雪囲いがしてあり、扉を開くことができませんでした😆

下の写真はルートマップ。

所要時間も載っていて、これを見ると「不動滝」まで57分、そこから終点の取水口までは15分で行けるように書いてあり、なんか楽勝!!と思ってました、、歩きだすまでは🤣🤣🤣

だって、西沢渓谷や昇仙峡みたいな観光地なんだと思ってたんですもの😅


《登山難易度  2》


🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶


8時38分に歩き出しました。

歩き始めは、想像通り、とても歩きやすい道。

わぉ!こりゃ楽勝だね!

西沢渓谷もこんな感じだよ~🎵などと話しておりました。


お、早速想像してなかった光景が目に飛び込んできましたよ。

割石沢に到着です。

私たちを抜かした二人組が面白い所に立っています。

男性によると、日産のコマーシャルで使われた場所なんだとか。

滝坪の端に立つと、絶景インスタ映えの写真が撮れるっぽい。


私も女性が立っていた場所まで行ってみようかと思いましたが、岩が滑る上、水量が多くて靴が濡れそうだったので、途中で引き返しました。

高い所大好きハガレーナも「滑って転んだら全身ずぶ濡れになるからやめとく」と言ってましたし、最悪左に滑れば滑落ですから💦💦💦


滝坪の下にルートがあります。

しかし、そのルートも結構滑る。

大きな岩を跨いだり飛び越えたりして進みました。


今日一番咲いていたのはこのお花。

ダイモンジソウでしょうか?

あきっこさんなら名前がわかると思うけど、こういう小さなお花は名前が色々で全く覚えられない💦💦

水を好むのか、滝の近くや、岩壁から水が染みだしている所など、登山道脇にいっぱい咲いていました。


最初の滝を過ぎてから、左手が崖になり、右の岩壁にお助けワイヤーロープが設置されている箇所が多くなります。

このワイヤーロープがすごい安心感なの! 

普通に歩ける所でも、ついつい手でなぞってしまいました😆

そして、登った先にみえてきたのは、、


ドーーーンと八海山!

いやぁ、キレイだ。

八海山の手前にある山なんて、山頂まで真っ赤ですよ。

この時はこれが中ノ岳なのかと思ったりもしましたが、どうやら違うようなので、帰りに受付で聞いたところ、「阿寺山」という山らしいです。

八海山から下る時に使ったりするらしい。

あまり人が入らないので道は荒れ気味だし、展望はないと言ってました。

見て楽しい山ですね😁


割石岩が見えてきました。


割石岩を下から見たところです。

下に「不落之割石尊」がまつられていました。

あんな大きな岩、なんで落ちて来ないのだろう??

奥で繋がってるってことなんでしょうか??


こんな楽しい所もあります。

妙義山中間道にもありましたよね?

そこからの眺めは、、


こんなん!!

やっぱり絶景!

五十川も見えています。

この裏巻機渓谷は、五十川に沿って歩くのかと思っていましたが、結構上の方に道が作られています。

五十川にある滝(不動滝とか夫婦滝とか)も見所ですが、五十川に流れ込む支流の滝を楽しみながら歩くルートなんですね。


↑今さらながら、裏巻機渓谷が載っている新潟県リンクを貼り付けておきます。

これを見れば、私のブログは読まなくても大丈夫とも言える🤣🤣🤣


こんな古い階段が現れたりもします。

上のリンクによると、昭和21年に出来た永松発電所の水源確保のために、岩を削って造られた遊歩道なのだそうです。


登山道に咲いていた花たち。

右下の蝶は羽がぼろぼろになるまで生を謳歌してますね。

生涯現役ってやつ??


こちらは「不治心得の岩」への分岐です。

大きな岩があるようですが、受付のおじさんに「スズメバチの巣があるので、できれば行かない方がいいよ」とアドバイスいただいていたので、私たちは真っ直ぐ進みました。


この辺りはちょっと安心😁


森も美しく、のんびり歩くことができます。

日陰なので涼しいし、序盤の休憩ポイントですね。


森を抜けると、巻機山(らしきもの)が見えてきます。

この角度からだと、どれがどれだかさっぱりですが、どこかに見えているはず🤣🤣🤣


小さな沢を何度も渡りました。

水がかかったり、かからなかったりする岩って、めちゃくちゃヌルヌルと滑るんですよね。

小さい頃から川で遊んでいたので、その辺は心得てます😅

私はストックも使って四足歩行で、滑らない石を探しながら渡りました。

ハガレーナが掴んでいるのは、鉄製の手すり。


砂防工事が施された沢を渡ります。

坪池沢なのか、大ヒド沢なのか、、名前ははっきりしないのですが。

ホームページにも書いてありましたし、割石沢であった男性に教えてもらいもしたのですが、この連続する沢、、雨が降ると水量が増して通過できなくなるそうです。

雨が降り始めたら、即撤退ですね。

行きはよいよい、帰りは怖いですよ。

こんな所に取り残されるのは困ります💦💦💦


砂防工事の沢(名前わからず😅)は深いため、アルミ製の梯子を下ってから渡ります。


可愛いキノコと小さな花たち。

リンドウがこんなに元気良く開いているのを久しぶりに見ました🥰


ここはとっても雰囲気がいいですよね!


だがしかし!!

左手は崖でござんす。

私が「ひぇ~、怖いよ~」と指差した先に見えたものとは、、


谷底へのスライダー!!

足を滑らせたら、100m以上ウォータースライダーのように谷底(すなわち死)へ一直線です。


こんな岩の間を通る道もあります。

ここも岩を削って造ったんでしょうね。


狭い登山道の左手は草で隠れていますが、実は断崖絶壁です。

すれ違いの時など、めちゃくちゃ気をつけないとヤバいです。

だから岩壁側にワイヤーロープを設置してくれているのですね。


こんな何気ない道も案外難易度高し!!

だって、岩が滑るのよ、ほんとに💦💦💦


五十川が近くに見えるようになってきました。


こちらは「高倉」。

谷から数百メートルある岩の壁です。


わぉ!  

割引岳(巻機山の一部)への登山口ですよ!

きっとイダブルーとかまきじーのさんとかウサ亀さんとかいう変態おじさんしか行かない(行けない)変態ルートなんだと思いますよ~😆

入口から既に薮っぽいもの😆

でもちょっと興味あるね。

後で調べてみよう。


高倉が近くに見えるようになりました。

ここが真っ赤になったら、見事でしょうね。


10時13分、不動滝の入口に着きました。

入口のルートマップにここまで約1時間って書いてなかったっけ??

大幅オーバーで所要1時間半かかっちゃいましたよ😭

だって、沢を渡るの大変なんだもん🤣🤣


そして、この不動滝に降りるルートが更なる難所でした😆

ひぇぇ、滑るんですけどーーっ!

ロープを使って慎重に、慎重に。


最後の梯子は真ん中だけ固定してあるので、体重を乗せるとギッタンバッコン(古っ!私が子供の頃はシーソーをこう呼んだ)します😂💦


沢まで降りてきましたが、そこからまたまた難易度高し!!

滝坪まで行けません💦💦💦


ハガレーナが頑張って近くまで行ってみましたが、ここが限界。

岩は大きくつるんとしていて掴む出っ張りがないんですよ。

後からわかったことですが、今日は水量が多かったらしいです。

水が少ない時なら滝坪まで歩いて行けるんですって。

ただ滑りやすいことに変わりはなく、男性(何度も登場しますが、割石沢でお会いした方)、春に岩から落ちて頭を切ったと言ってました。

慣れた地元の方でもそうなのですから、私たちはここまでにしておいて良かった😆

また次の機会に期待しましょう。 

不動滝を後にし、終点に向け歩いていると、前から来た男性に「あれ?もしかしてヤマップの??」と声を掛けていただきました。

ん?どなた??

「私、やまみほです」と言うと、「いっけんです」とのお返事が。

おおぉ、いっけんさん!!!

お会いしてみたかったし、いつかお会いするんじゃないかと思ってました😂


顔出しNGなので、私たちがお会いしてもわからないのですが、お気楽は顔がいっぱい出ているので、気づいてもらえました。

今年の正月に、浅間隠山でいっけんさんが作った雪だるまを見つけてから、ヤマップをフォローさせていただいてました。


左がいっけんさんが作った雪だるま。

それにターボの帽子を被せて、遊びました。

いっけんさんのレポートはわかりやすい上にちょっぴりユーモアがあって、選ぶ山も「こんなルートがあるんだ!」と楽しい発見が多く、大好きなんですよ。

その後は雪の物見山とか、シロヤシオ咲く大猿川周回ルートとか、いっぱい参考にさせてもらって、真似っこハイクをしています。

声を掛けていただき、ありがとうございました。

またきっとどこかでお会いできますよね。

そんな気がします。


いっけんさんと別れ、更に進みます。

「この先、もっともっといい景色が現れますよ」のいっけんさん情報の通り、次々現れる絶景。


うわぁ!これはキレイだ!

夫婦滝にみとれる私です。

後ろからハガレーナが「足元気をつけねね!それより前に行かないでね💦💦」と心配してました🤣🤣🤣


だって、ほら、こんな眺めなんだもの。

覗き込みたくなりますよね😁


「夫婦滝とみほさんのコラボ写真撮れるよ~」と言いながら、ハガレーナが撮ってくれた一枚。

お助けロープが役に立ちました🥰


こんな所も通ります。

162センチの私はあえてしゃがまずに真っ直ぐ通過してみた。

私でちょうどです!

ターボなら脳天ぶつけるな🤣🤣🤣

しゃがむ必要ないハガレーナが小さくなってるのが笑える😁


川の反対側にも流れ込むというか落下する滝がありました。

あの滝は対岸の山頂付近から吹き出して、一気に100メートル以上落下してました。

水量の多い今日だから見れたのかな?

不動滝の滝坪が見れなくても、こっちを見れたからいいか!


あちこちにポットホールが!

きっと雪解け水が流れる頃には、あんな所まで水面が来るんですね。


こちらは岩肌を伝うように流れる滝。

多分名前はないものと思われます。

いやぁ、素晴らしいね、裏巻機渓谷。


そして、終点が近づいてきた!

うわわわわわわわ、なんじゃありゃ!?

めっちゃ「V字谷」じゃん!!

いわゆる「ゴルジュ」ってやつだね!?


 ↑ゴルジュとは何か??の説明です。

フランス語で「のど」だって。

有名なのは、黒部川の黒部峡谷、天竜川の天竜峡、熊野川の瀞八丁とのこと。

五十川の裏巻機渓谷も仲間にいれてよ~😆

日本のゴルジュベスト20くらいには入るよね?きっと!(何の根拠もなし😅)


いや、すごいってこれは。

取水口に降り、敬意をこめて「Vポーズ」してみました。


これは下流のゴルジュ。


そしてこちらが上流のゴルジュ。

ウキペディアの説明にある通り、土砂が堆積していますね。

取水口から激流と共に吐き出された土砂は駐車場近くの「土砂堆積場(プールのような場所)」でせき止められるようになっていました。


朝、側を通過した時の写真です。

そんなに大切な要素があるってわからなかったので、覗いてはみたけど、写真に納めませんでした💦💦


それはさておき、見て、見て!!

取水口の向こう側に「一合目」の赤いペンキと共に「↑牛ケ岳」の文字が見えますよ。

巻機山の最奥「牛ケ岳」への登山道じゃん!!

ひぇぇ、あんな所を登って行くの~😆

一体どんな登山道なんだ!?

堕落する脳を活性化するため、調べてみた🤣🤣🤣


めっちゃツメが甘いけど、こんなん!!

とにかく長いルートだということと、取水口から更に奥は沢がふたてに別れていて割引岳に行くにも、牛ケ岳に行くにも、どちらもそれぞれ別の沢を渡らないと行けないと言うことがわかっていただければと思います🤣🤣

ありえん!!

さっき「ちょっと興味あり」なんて言った自分を殴ってやりたいよ、全く。

こんなルートを歩くヤツの顔を見てみたい。

あ、いくつか浮かんだよ、あんな顔、こんな顔🤣🤣🤣


さて、お気楽はもちろんここでお気楽にポーズを取って退散します😂💦

ポットホールポーズね😁


取水口の近くまで降りて、ゴルジュと堆積物を撮影。


こちらは下流のポットホール。


あのポットホールは温泉みたい!

夏につかると気持ち良さそうだね~🎵

水が少ない時なら行けるのだろうか??

こんな写真を撮っていると、ツアーとおぼしき団体さんが何組もやってきて、混雑してきたので、下山することにしました。


渓谷に真っ赤な木。

後一週間もすれば、そこらじゅうあんな色に染まるのだそうです。


こんな所を歩いています。

(ハガレーナに振り返ってもらった)

進む方向の右手はもちろん断崖絶壁ですよ。

すれ違いは壁に貼り付いて、決して向きを変えないように。

自分のリュックですれ違う人を突き落としちゃうよ😭


なんて、美しいのだろう。

青い空にプカプカ浮かぶ白い雲も素敵です。


急な登りは四足歩行で。


岩場も四足歩行。

滑る岩、滑らない岩の見極めが重要。


やっとホッとできる場所まで戻ってきました。

暑くなってきたので、一枚脱皮。


苔もとっても瑞々しくてキレイでした。


かつての努力がわかる岩の道。

重機も入らないこんな場所で、しかも昭和初期。

手彫りなんですかねぇ。


お陰でこんな眺めを堪能できます。


割石岩まで戻ってきました。


う~ん、最高の眺め!


割石沢を渡れば、駐車場まではわずかです。


駐車場から見えた巻機山。

カッコいいねぇ、君は。



この立体地図をみても、終点の先で沢がふたてに分かれているのがわかりますね。

あんな深い谷を越えないとたどり着けないルートって、一体何!?🤣🤣🤣


車で20分、景色を楽しみながら、キャンプ場まで戻りました。


お楽しみのお昼は道の駅「南魚沼」にて。

大盛ご飯をいただいちゃった😆

大して歩いてないのに、本日はカロリーオーバーでございます。

来週手術を控えているからね、体力作りということで🤣🤣🤣


裏巻機渓谷、想像していたのより何倍もスリリングで、観光地化されてなくて、素晴らしかったです。

来週からは凄い混雑になるらしいので、真っ赤な渓谷を見れなかったのは残念ですが、空いてて良かった!ってことで。

あの狭い登山道で大勢とすれ違うなんて、想像しただけで、ビビります😅

駐車場も満車になり、路駐発生するそうですよ。

行かれる方はお気をつけください。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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