【山小屋泊】あきっこさんと行く初めての山小屋泊。唐松岳、奇跡の二日間《前編》2022年10月1日(土)
八方尾根・丸山ケルンから、こんにちは。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回お届けするのは、お気楽隊初の山小屋泊です!!
バンザーーーイ、バンザーーーイ、バンザーーーイ!!🙌🙌🙌
、、、と万歳三唱したくなるくらい、お気楽としては画期的な、大きな一歩を踏み出しました🤣🤣🤣
ちょっと大げさですかね?
いやいや、そのくらい成長が亀の歩みのようなお気楽隊にとっては、この山小屋泊は大きなチャレンジだったのです。
お気楽隊として日帰り登山を初めて6年。
いつの日か山小屋泊とかしたいねと言いながら始めた「積み立て貯金」もどんどん貯まり、いつでも山小屋泊できるどころか、なんなら九州や北海道に遠征できるほど潤沢な貯金残高なのに、ノウハウがないという理由で、なかなか実現しなかった「山小屋泊」です。
準備するものもわからないし、最近の山小屋事情も知らないし、予約なんてどうやってするん?という無知ぶり。
山小屋泊だと、きっと荷物が重くなるんだろうなぁ、、という不安材料もあります。
なかなかその一歩が踏み出せない、優柔不断なお気楽隊💦💦
そうだ!
こうなったら、過去に山小屋泊を18回もしているという山小屋泊マイスターのあきっこさんに予約も含めてプラン立ててらって、ぜ~んぶお任せしちゃうってのはどうよ??
計画立ててもらったら、もう後にはひけないもんね!(笑)
「あきっこさん、山小屋泊したいから、計画立ててよ」と言うと、「合点承知!任せて!!」とあきっこさん。
「じゃあどこに行きたいか候補をあげて」となり、計画はどんどん進んでいったのでした。
お気楽があげた候補は、
①唐松岳頂上山荘
②燧ヶ岳の尾瀬沼
③苗場山頂ヒュッテ
でした。
①の唐松岳は、八方尾根からせめて「丸山ケルン」までと思い目指しても、ゴンドラやリフトを利用することから、帰りの最終便に間に合わなかったら?という不安があり、いつも手前の「扇雪渓」までしか行けないお気楽でしたし、過去二回とも大雨やガスガスでな~んにも見えない残念な記憶しかないのです。
頂上小屋に泊まるなら、帰りのリフトの時間を気にする必要ないし、2日あればどちらかは晴れて、未だ見たことのない白馬三山を見れるかも知れません。
②の尾瀬沼に関しては、昨年夏に燧ヶ岳に登った際、帰りのバスに間に合わないとマッハのスピードで下山し、尾瀬沼に全く近づくこともなくスルーしたのですよ。
尾瀬沼に映る逆さ燧ヶ岳を見てみたかった!
尾瀬沼のほとりにある山小屋に泊まれば、それも叶いますし、二日間あれば尾瀬ケ原を散策したりもできそうです。
③の苗場山は、山頂にある広大な湿原を満喫するには、日帰りでは勿体ない!
朝日や夕陽に染まる天空の湿原を見るには山頂ヒュッテに泊まるしかないんですよ。
他にもいっぱい泊まりがけで登ってみたい山はありますが、今回はその中でも一番残念な思い出しかない「唐松岳」に白羽の矢が立ちました。
作戦決行の日は紅葉がちらほら始まる10月1日~2日。
その前の週まで何度も台風が日本列島直撃し、雨の週末ばかりでしたが、決戦の日が近づくにつれ、もたらされる「晴れ予報」!!!
火曜日頃から毎日あきっこさんが週間天気予報をグループラインに送ってくれて、、
「今のところ上々の天気予報」
「完璧っす!」
「両日とも完璧!」
「いつみても天気予報完璧!ニヤニヤが止まらない😁」
「笑うだけの二日間が待っている!!」
、、、となっていったのでした🤣🤣🤣
あきっこさんにとっては19回目の山小屋泊、そして、二回目の唐松岳。
お気楽にとっては、初めての本格的な山小屋泊、そして、やっと実現する「丸山ケルン」(笑)
扇雪渓の先の景色を見るよーーーっ!
さてさて、どんな二日間になったのか!?
ふふふ、題名見たらわかるよね😁
そう、それは「奇跡のような二日間」だったのです🥰
さぁ、ド快晴の唐松岳への旅、始まりますよ~!!
《登山難易度 7》
🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙🚙
自宅を4時に出発し、高速道路を使って白馬村を目指しました。
ぬおおおおぉーーーっ!
見えてる、見えてる!
白馬三山が見えてるよ~⤴️
空に雲がひとつもないじゃあないの。
左から五竜岳、唐松岳の山頂はほんの少し覗いてるのがそうかな?
丸山ケルンも見えているんだろうな。
八方尾根の右手に見えるのが白馬三山。
八方尾根側から白馬槍ヶ岳、杓子岳、白馬岳です。
右手のなだからかな所は小蓮華山や白馬乗鞍岳。
すごい、すごい!
窓を開けて「こんなに見えたの初めて!!」と叫んだら、目の前の歩道を自転車が走ってた💦💦💦
その時の私たちを漫画にしたら、、
こんな感じ(笑)
長女ナツに状況を説明して、描いてもらいました👍
もう、浮かれまくりでしたよ🤣🤣🤣
二日間なので、ゴンドラ乗り場からは少し離れた無料の駐車場に車を停めました。
駐車場着は6時45分頃でした。
二日分の荷物を背負っていざ出陣!
それにしても山小屋泊マイスターのあきっこさん(中央)の荷物が小さいことと言ったら!
両側の二人と比べてみてください。
私たちお気楽の荷物は10キロ超ですが、あきっこさんは7~8キロにおさめているそうです。
さすがだね!
何回も経験を重ねるごとに、必要なもの、不要なもの、兼用できるもの等がわかってくるらしいです。
駐車場から10分ほど歩くと、ゴンドラ乗り場に着きます。
おっと、さすがの好天!
既に長い列が。
予めコンビニで乗車券を購入していたので、ゴンドラが動き出すのを待つ列に並びました。
列はゆっくりゆっくり進み、30分位並んでたかな?
ようやく私たちの番!
時刻は8時10分でした。
左のヌボーッとしたマスコット「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男Ⅲ世」というらしいけど、、どうやらあきっこさんが好きなんですって🤣🤣
一応プロフィール載せときます🤣🤣🤣
ペガサスのくせに、羽は作り物って、、どういうこと!?(笑)
🚡🚡🚡🚡🚡🚡🚡🚡🚡🚡
さてさて、私たちはゴンドラ→リフト→リフトと乗り継いで、八方尾根を目指します。
さいっこうのお天気に笑いが止まらない😁😁😁
ターボ「素晴らしいお天気だね。こんなお天気に恵まれるとは思ってなかった」
私「あきっこさんがいっぱい我慢してきたから、そのご褒美なんじゃない?」
ターボ「・・・😭😭😭」
え!?な、泣いてる??
泣いてるターボを二度見しちゃったよ(笑)
この後リフト乗り継ぎの場所でこの事をあきっこさんに話すと、鼻の穴を膨らませて「そうよ~⤴️みんな私のお陰なのよ~⤴️」と言っていたので、やっぱり前言撤回!
この晴れは私たち・お気楽晴れ女のお陰だーーーっ
晴れを自分のお陰と確信しているあきっこさんの背中が小躍りしてるように見えるのは私だけ?🤣🤣🤣
最後のリフトに乗る場所に光り輝く「本日の天気予報 ☀️ 降水確率 0%」の表示を「ほれほれ、私のお陰よ~🎵」と指差すあきっこさん。
あきっこさんの態度はともかく、「降水確率0%」の文字のなんて清々しいことか!😁
笑いが止まらないぜ!
左手に五竜岳と鹿島槍ヶ岳が見えてきた!
ウホウホウホホ~🎵
荷物は重いけど、心が浮き立って、空を飛んでいるような気分でした😆
ま、実際リフトで空中散歩中でしたしね!
🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶
八方尾根に到着!!
アミノバイタイルで薬物投入し、10キロの荷物を背負って、いざ、出発!!
うぐぐ、久しぶりの重い荷物が背中にどっしり、、足が重い💦💦
でも見上げればこの景色!!
いやぁ、すごい!
右のグレーっぽいのが白馬岳(2932M)。
私は20代の頃に友人と、40代の頃に家族と登っていますが、お気楽の二人は未踏です。
いつかみんなと行きたいんですよね。
そして、真ん中は杓子岳(2812M)、一番左の白い三角は白馬槍ヶ岳(2903M)です。
白いのは雪じゃないよ。
ガレガレだってことだよね~😆
前を見れば白馬三山、振り返れば信州の百名山が揃い踏み。
雨飾山、火打山、妙高山、高妻山、戸隠山。
四阿山や浅間山も見えています。
リフト終点の小屋がもうあんなに小さくなりましたね。
八方尾根に5つあるケルンのうち、最初に現れる石神井ケルンに到着しました!
人が多かったので、サクッと証拠写真を撮ったら、とっとと通過。
五竜岳、丸山、ちょこっと唐松岳、不帰ノ嶮。
なだらかで女性的な八方尾根の向こうに男前がズラリ。
楽しいね~🎵
尾根の奥に見えるギザギザが「不帰ノ嶮」で、その右の尖った山は「天狗の頭」です。
八方尾根、最後のトイレに立ち寄りました。
こういう場所にあるトイレは維持費が大変なはず。
寄付金を入れるポストがあったので、一人100円をチャリンしましたが、私たち以外の方たち(そのほとんどが観光客)は寄付金に気づいてないみたいでした💦💦
観光客に混ざりながら、第二ケルンを通過し、岩ゴロゴロ地帯を登りました。
人の顔のように見える八方ケルンに到着です。
人を入れないように撮影するのが大変なほどの賑わい💦💦💦
更に進むと、八方池(2060M)が見えてきた!
白馬三山から不帰の剱までの稜線がくっきりはっきり!!
これはリフレクションが見られそうよ😁
おおぉ、なるほど、尾根の上からだと逆さ白馬岳は見れないんだね。
池の側におりないと角度的に見れないんだと初めて知りました。
リフレクションは帰りの楽しみに取っておこう🎵
第三ケルンの側に座って、八方池を見ながら、おやつ休憩中。
絶景過ぎて、嘘みたいです。
過去二回、ここから三山を見ようと粘ってみたけど、見えたのは下の方にある雪渓のみ😅
こんなに上から下まで丸見えなのは、初めてのこと。
なんて素晴らしい日になったのだろう。
(このセリフ、この日100回は言いました😆)
休憩を終え、どんどん登っていきます。
振り返ると、南面の紅葉が進んでいるのがわかります。
八方池より先は登山装備がないと入れないエリア。
これ以降の景色はハイカーだけが見れる世界です。
なんて素晴らしいのだろう。
あ、また言っちゃった😆
森に入りました。
うわぁ、キレイだ~⤴️
この森はカラフルでとってもキレイな上に、明るくて楽しい道です。
青空に紅葉が映える🥰
神様の美的センスは、どんな天才も叶わない。
絶妙な色合いの連続にシャッター音が止まらない(笑)
真っ赤なナナカマド越しに見る岩稜がこれまた素敵🥰
絶景の中、どんどん登っていきます。
(振り返って撮った写真なので、写っているハイカーは下山中ですが😅)
さっきまでいた森を見下ろす位置まで来ました。
楽しいなぁ~🎵
なんて幸せなのだろう。
少し雲がかかりましたが、五竜岳と鹿島槍ヶ岳がどんどん近くなってきました。
この頃からハガレーナの様子に変化が。
重い荷物を背負い、肩が痛かったり、登りで後ろに引っ張られバランスを崩すことが多くなってきました。
ハガレーナと私(とターボ)との体重差は15キロ近くあります。
それで同じ10キロを背負っているのですから、私だったら12~13キロ背負っているのと同じくらいなんじゃないかな?
なので、ハガレーナの水1.7リットルをターボと私で手分けして持つことにしました。
ハガレーナは固辞していましたが、そこは隊長特権で、「だめ!バテてしまってからじゃ遅いから!私が持つ!」と無理やりリュックから水のボトルを奪ったのでした😅
1.7キロ軽くなったハガレーナは「軽くなった~🎵」とポーズを取る余裕が出てきた。
良かった👍
丸山が見えてきた!
過去二回はガスガスで見えなかったのです。
こんな風に見えていたら頑張れたかもだけど、ゴールが見えないと道半ばで諦めちゃうんですよ。
人生と同じだね😆
みんなが触るのでツルッツルになったダケカンバの幹。
ガレた急斜面を登った先は天国でした。
いや、マジ、「ここは天国ですか?」って呟いてしまったほど、美しい林。
日陰で気持ちいいこともあり、ここで小休止しました。
見上げると、スキー場トップから飛び立ったパラグライダーが空に舞っていました。
汗だくで登るハイカーを上から眺める気分ってどんななんだろう??
道がなだからになると「扇雪渓」は間も無く。
過去二回の折り返し地点「扇雪渓」に到着です。
今年もしっかり雪が残っていることを確認し、今日は次に参りましょう。
ここから先はお気楽未知の世界。
ワクワクが止まらない🥰
ダケカンバがみ~んな横向きにはえています。
半年間もの間、3~4mの雪に埋まるというのですから、そりゃ曲がっちゃいますよね。
森を抜け、展望スポットに着きました。
丸山が近くなってきた!!
初めて扇雪渓を見下ろす!
こっこ、こっこ、こっこ(丸山)に行くよ~⤴️
雪渓を縁取るジグザグ道を抜けると、ガレ場の直登になります。
低木は真っ赤に紅葉し、チングルマの花穂が風に揺れて、可愛い。
空に向かってゴーゴー!!
着いたところは、、
丸山ケルンだよ~⤴️
ついにやってきた!!
やっとやっと来れた!!!
丸山からの眺めはこんなんでした!!
唐松岳が近くなり、、
不帰ノ嶮は目の前!!
稜線に雲がかかってしまいましたが、その迫力は全く衰えない!
巨大な壁がドーーンと迫ってきます。
歩いてきた稜線。
緑の中にポツポツとある赤が可愛い。
こんな景色を眺めながら、おやつ休憩しました。
今まで見ることが叶わなかった岩尾根の凸凹を、岩肌のゴツゴツを、深く切れこんだ渓筋を、飽きることなく眺め、目に焼き付けました。
過去二回、この下の窪地(扇雪渓)までしか来ないで、ここにたどり着けなかったお気楽のなんと愚かなことか!
高速代使って、高いリフト代払ってやって来て、こんな絶景まであとわずかの所でUターンしていたなんて、、🤣🤣🤣
次に日帰りで来ることがあったら、絶対ここまでは来よう!と心に誓う三人でした😆
さて、先に進みましょう。
私たちの今日の目的地は丸山ではない😁
いざ、唐松岳へ!
(まぁ、今日は唐松山荘までですが😅)
丸山を越えてからは、更なる絶景が待っていた!
どんどん壁が近くなってきます。
このブログの最初から山の名前を列記していますが、それは後からわかったこと。
この時はどのピークが何なのか、全く分からなかったのて、あきっこさんが「あれが五竜で、あれが牛首で、、」と教えてくれました。
チングルマの花穂が可愛くて、写真を撮るあきっこさんと、なんとも可愛い小さなケルン。
ハガレーナに頼んで撮ってもらいました。
尾根が細い岩稜帯になってきました。
下山してくる人も多いので、行き違いの際は緊張します。
岩場は四足歩行で登ります。
リラックマの忘れ物??
渓を覗くと吸い込まれそうです。
ハガレーナ、荷物が振られるから気をつけて~😆
ガスガスになってきた。
こちらは通行止めの登山道です。
あの向こう側に山荘があるらしいのだけど、崖が崩れて通れなくなったそうです。
あっちの方が近道だなぁ。
今はこちらの岩尾根を行きます。
ガスガスになってきたってことは、もしかして雷鳥に会えるかもよ!?と話していると、、
やっぱり会えたーーっ!!
すぐに霧の向こうに消えちゃったけど、二羽の雷鳥が私たちを出迎えてくれました。
ピークを越えると唐松山荘の屋根が見えてきました。
ガスガスの中、唐松山荘に到着!!
宿泊料金は14000円と13000円の二通りありましたが、トイレのある建物の方にしたかったので、14000円支払いました。
外はガスガスなので、部屋に入って荷物の整理。
この時あきっこさん以外のお気楽三人は着替えの際にそれぞれ足がつってしまい、部屋の中で(寝ている方がいたので )声を圧し殺して悶絶しておりました😆
ハガレーナとあきっこさんのインナーシーツは頭(首)の部分が絞れるようになっていたので、インナーシーツに入ってひとしきり遊び、その後食堂でコーヒーを飲みました。
日没の時間になり外を見ると、ガスが晴れてた!!!
慌てて外に飛び出しうごめく雲の上に現れた剱岳に感動!!
山荘の前にズラリと並び、みんなで沈みゆく夕陽、雲の動き、赤く染まる剱岳を眺めました。
こちらは唐松岳。
山荘に着いた時はガスで全く見えなかったので、初めて見る全貌です。
山荘の裏のピークに登ってみました。
すると雲が動いてまた唐松岳を隠してしまう!
でもこの絶えず移動する雲の動きを見ているのも楽しかったです。
夕食の時間になりました。
夕食をみてなぜか涙が出てきた私💦💦💦
別にご馳走に感動したわけではないんですが、、
お気楽活動を始めて6年が経過し、やっとみんなで山小屋泊できるようになったんだなぁと思うと、なんか嬉しくて、しみじみしちゃった訳なんです🤣🤣🤣
食事を終え外に出ると、日没ショーの始まりでした。
分厚い雲がモクモクしているのに、ちゃーんと剱岳は頭を出していて、めっちゃカッコいい🥰
なんという演出でしょう。
お月様と夕焼けと剱と雲海。
ポスターのような景色が私たちの目の前にありました。
夜になり再び外に出ると、白馬村の夜景が見えました。
空には満天の星と天の川。
立派なカメラは持ってないので、ハガレーナのiPhoneで撮影したこれが限界ですが。
山頂で夜を迎えなければ見られない景色を堪能しました。
さぁ、明日に備えて早めに寝ましょうか。
明日はどんな景色に会えるのでしょうか?
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