50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【復活前夜】雨予報の日は、志賀高原へ。2022年8月20日(土)


志賀高原から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


この週末は関東周辺、どこもイマイチなお天気😅

そんな日のお気楽お助けエリアは「志賀高原」です😁

それは、なぜか??


こんな風に美しい池が沢山あって、道は比較的整備されていて、雨の日に(なんなら傘をさしてでも)楽しく歩けるルートがあるからです。

以前やっぱり雨予報の日に、ハガレーナとクリさん・マルちゃんと一緒に木戸池から蓮池・琵琶池などを巡る『池巡りコース』を歩いたこともあります。


今回は、その時訪れなかった大沼池を目指すルートを選択しました。

途中志賀山・裏志賀山にも登って、上から青く輝く大沼池を眺めたいと思います。


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(分県登山ガイド『長野県の山』より抜粋)


志賀山(2036M)は志賀高原の中心に位置し、志賀山と裏志賀山(2037M)の2つの峰からなり、学術的にも珍しい、渦を巻いて流れた形のともえ状溶岩流から形成されている。

志賀山と四十八池(しじゅうはちいけ)、大沼池を結ぶ池めぐりコースを歩くと、バラエティーに富んだ志賀高原ならではの魅力を満喫できる。

《登山適期》6月上旬まで残雪があるため、新緑から夏にかけての花の時期がベスト。秋の紅葉も楽しめる。


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《登山難易度  7》※

※距離があるため、私の設定だと難易度が高めになりますが、登山道に危ない箇所はあまりなく、高低差も少ないので、体感の難易度は《4》程度です。


計画では鉢山にも登りたいと思っていましたが、諸事情(雨~💦)により今回は立ち寄りませんでした。


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自宅を4時に出発しました。

志賀高原エリアに入ってから(登山口のトイレ事情がわからなかったので)キレイなトイレを探してあちこち立ち寄りましたが、早朝でまだ開いてなかったりして、結局トイレに寄れぬまま硯川の登山口に7時頃到着しました。

すると、とてもキレイで快適なトイレがちゃんとあって、なんだ途中探さなくて良かったじゃん!となりました(笑)

登山口にトイレがあるとないとじゃ、その山の快適さが雲泥の差になります🤣🤣🤣


出発は予定より30分遅れの7時30分でした。

硯川登山口の標高は1680M。


ヤナギランなどが咲く斜面を登って行きます。

気温は17~18度くらいだったのかな??

肌寒いくらいだったので、ウインドブレーカーを着て出発しました。


辺りに咲いていた花たち。

ナナカマドは色づき始めています。

もうすぐ秋ですね。


広い場所に出ました。

奥にリフトも見えますね。

ここは冬にはスキー場なのかな?

今日は雨が今にも落ちてきそうな曇天ですが、案外視界がクリアで、周囲の山が良く見えました。


リフト終点のあるピークに到着。


どうやらここは前山(1800M)みたいです。

展望表示板がありました。


北信五岳が見えているらしい。

角度が違うとどれがどれだかよくわからないのだけど💦💦

右手の緑濃い山の奥が、私がけがをした「妙高山」。

真ん中の高い山が「高妻山」だと思われます。


辺りにはモンローリップがありました。

色の薄いのや濃いのや。

白いお花は、ウメバチソウです。


どうやら観光客もリフトを使ってここまではサラッと来れるみたいで、観光客用の撮影スポットがありました。

後ろに見えるのは笠ヶ岳。

ここにも「下山して時間に余裕があったら登りたいね」などと話しておりましたが、なんのなんの、お気楽ペースでそんな余裕が生まれるはずもなく、、🤣

いつか登ってみたい山です。

この写真、少し傾いていると思いません?

ハガレーナの三脚が、10秒カウントダウンの間に風で倒れる瞬間、なんとか撮影できた一枚です(笑)


少し前まではワタスゲが咲き誇っていたであろう前山湿原。

今はキンコウカが満開でした。


美しい池が現れました。

その名は『渋池』。

酸性の湖沼で浮島には沢山のモウセンゴケが自生し、虫を食べてくれているようです。


ほんとだ!

浮島はほんのり赤い!

あれ、全部モウセンゴケですね。

風がなく、とても静かだったので、湖面に木々が映ってとてもキレイでした。

ちなみに、奥に見えている山は横手山です。

天空のパン屋さんがあるところね。


渋池からの道もとても歩きやすい。

リフトで登ってきて、こんな道なら観光客でもこの辺りまで歩いて来れそうですよ。


8時41分、分岐に着きました。

登山口から2.0㎞歩いてきたようです。

ここから右に行くと四十八池(1.1㎞)、左に行くと志賀山(1.2㎞)です。

私たちは先に志賀山に登りたいので、ここは左へ。

わずかに木道を行くと、、


おっと、早速現れました!

結構な悪路。

ちょっと金精山を思いだしますね😆

岩や根っこを乗り越えて、急斜面を直登します。

写真はメンバーのお尻ばかりになりますので、ご勘弁を🤣🤣🤣


この根っこ、濡れてなくて良かったわぁ。

滑らなそうな根っこを慎重に選んで登ります。

この梯子は志賀山のレポでよくみるやつだ。


ここはヤマップ地図に⚠️マークありです。

道迷いに気をつけてという印。

確かに左に行きたくなりますが、左はすぐに行き止まり(笹藪)になります。

右へ行くのがルート。


右手の下の方に「お釜池」が見えます。

なかなか全貌が見えないのだけど。


岩ゴロになってきました。

後ろを振り返ると、なかなかの展望!!


下の方に「お釜池」、正面に見えるのは「横手山」です。


壊れかけの梯子を登る~🎵

ターボ曰く「アスレチックみたいで楽しい~🎵」。


登りだと汗はもちろんかきますが、曇天なのでそんなに暑くない!

曇っているのに、これだけ見えれば御の字ですね😁


9時37分、分岐から約一時間で、広い場所に着きました。


こんな展望表示板があり、中央に「志賀山   2035.7M」などと書いてあるので、ここが山頂なんだと思っちゃいましたよ。

ベンチがあったので、「(偽)志賀山山頂」にておやつ休憩しました。

木立の間から結構な町が見えます。

中野市なのかなぁ、、とターボと話しました。


15分ほどの休憩の後、歩き始めると、細い登山道の途中に「志賀山」の標識が!

「あっれ~?ここが山頂だったん??」となりました🤣🤣🤣


そして、更に進むと、ここにも山頂標識が!!

おっと、ここがホントの山頂か!(笑)

さっきの標識があった場所の方がわずかに高いのだと思いますが、、😅

こちらには三等三角点もあり、いかにも山頂っぽい!

ハガレーナの自撮り棒をセットしようと思ったけどうまくいかず、、


結局自撮りしました!

「志賀山山頂、取ったどーーーっ!」の写真。


志賀山を越えると、この展望!

なんとも気持ちいい!

やっぱり同じ山域だけあって、芳ケ平っぽいです。


左奥に見えるのは日本二百名山の「岩菅山(2295M)」です。

難易度はどのくらいなんだろう??

今度挑戦してみようかな?


裏志賀山までは一旦鞍部まで下ります。

ハガレーナが道の途中で待っていてくれて、下っていくターボと私を撮ってくれました。

笹の中の二人、どこにいるんでしょーーっか?


振り返って斜面に立つハガレーナに手をふりました。

左下の写真、、奥に見えるのは「横手山」、池がある辺りは「鬼の相撲場 」と呼ばれているようです。

この山域はあちこちに沼が見れて楽しいです。


登山道に咲いていた花たち。

ニガナ、ヤマハハコ、ウツボグサ(?)


そして、鞍部からは登りになります。

志賀山までと同じような木の根っこをまたいで登る、直登!

でも距離は短いです。


10時40分、四十八池方面と裏志賀山方面の分岐につきました。

そこからは四十八池が見えました。

左写真の手前に見える池は「元池」と言うらしい。

いい雰囲気ですよね~⤴️

四十八池には後で寄ります。

楽しみだ🥰


更に登るとベンチのある展望ポイント(裏志賀山の肩?)に着きました。

初めて目にする「大沼池」。

四十八池から大沼池に向かうハイカーの姿を見ることもできました。

大沼池の奥にあるのは「赤石山」。

ガイドブックによると、赤石山からも大沼池や志賀高原の山々を見渡せるらしいのです。

いつか登ってみたい🥰


「大沼池」、、曇っていても青いんですね!


色は透明感のあるエメラルドグリーン。

志賀高原最大の池で、大蛇伝説があるんですって。

水の色は神秘的で、森が湖畔までせりだしていて、緑との対比がとても素敵ですね。

あそこにも後で立ち寄りますよ😁


ゴリラとチンパンジー?(笑)

わんぱくポーズのつもりだったのだけど🤣🤣🤣


ぬかるみ多し!!

この道の途中で一眼レフカメラを持った男性とすれ違い、「この先ロープがありますけど、それの奥に大沼池が見えるスポットがありますよ」と教えてくれました。


10時50分、裏志賀山に到着しました。

標高2037M、本日の最高点です。

裏志賀山の祠前は木立に囲まれていて展望はなく、ぬかるんだ小平地になっているだけ。

道の途中には「この先行き止まり」と書いてありましたし、ぬかるみの奥に緑色のロープがあるので、知らなければここで引き返してしまうと思います。

男性からロープの先に展望スポットあると聞いていたので、若干のためらいはありつつ、ロープをまたいで進んでみました。

すると、数歩進んだだけで、、


大沼池展望台!

笹尾根のずっと先は多分崖になっていて行き止まりなんだと思うのですが(行ってないのでわかりませんが😅)、20mくらいは普通に歩いて行ける道になっています。

私たちが立っている場所もその少し先も危険箇所はありません。

ここは裏志賀山から大沼池の全景を見渡せる唯一の場所(肩からだと山に隠れて全景は見えませんから)。

志賀高原のガイドブックにはここから撮影したと思われる写真が使われていますので、なぜあの位置にロープがあるのか??

どう考えても、あのロープの位置は意地悪です😅


「キレイだね~🎶」「青いね~⤴️」「やっぱり青なんだね~🎵」、、皆口々に感嘆の声。

ガイドブックにはエメラルドグリーンに輝くと書いてあったけど、今日の大沼池は、サファイアブルーですね。

曇っていて青空が一切ないのに、青く見えるのは不思議ですよね。

皆さんのレポで「大沼池は上からも側から見ても青かった」と書いてありましたから、下山してあの側に行ってみましょう。

再びロープをまたいで、引き返すルートにのりました。


裏志賀山肩下の分岐を左に折れ、四十八池方面へ下ります。

なんならこの道の方がよっぽど危険💦💦

ここは雨が降ったら川(滝)になるんでしょうね。

水が流れた跡のようにガレていて、しかもその下地は粘土という悪路を、ロープに助けてもらいながら下りました。

でもこのロープもゆるんでいて、いかにも心許ない🤣


転ばないように、慎重に、慎重に。

木道が出てくれば一安心です。

いや、木道も濡れているとツルッといきますから、要注意なんですけどね😆


鳥居が現れました。

私たちが歩いてきた場所は志賀山神社の神域だったんですね。

木製鳥居の上の亀裂には一円玉が沢山はめ込まれていました。

雪が降るとあの辺りまで雪に埋もれるってことですよね😱


11時30分、四十八池と大沼池方面との分岐を通過します。

道はなだからな登り。

とても歩きやすい道です。


黄色、赤、緑、青。

花のない登山道にも彩りはいっぱい🥰


苔もしっかり水分をふくんでイキイキとしていました。


大沼池方面へ流れこむ小さな沢筋。

ハガレーナのiPhoneで一眼レフ的な写真が撮れることがわかり、チャレンジしているところです。

水の流れが白く写せて、なんてことない沢がとても素敵に🥰


熊よけの鐘を過ぎると道は下りになりました。

ここからは一気に池に向かって下っていく階段になります。

「ランチの後にこの階段登るの嫌だね~」と言いながら歩きました😆


あ、空が開けた!

ってことは、ここは裏志賀山から大沼池に向かうハイカーが見えた場所だ!

左を見るとさっきまでいた裏志賀山が見えました。


鳥居分岐があったので、ちょっと鳥居(弁天島)に立ち寄ってみます。

祠の前を通り過ぎ、湖畔に降りていくと、、


鳥居の前に出られました。

この鳥居、よくレポで見るやつだ!


三人で自撮り。

すると、さっきまで小降りだった雨が大粒になってきました💦💦

大沼池の湖畔で遊んでいた人たちが大慌てで建物に避難する様子が見えます。


私たちも祠前の森の中でカッパを着て歩きだしました。

12時45分、大沼池レストハウスに到着です。

今は営業してないようでしたが、建物前のテラスで雨宿りできるようです。


ひとつテーブルが空いていたので、私たちも休ませてもらいました。

雨音を聞きながらのランチ。

なんだか遠足に来たみたいでワクワクします😁

気温は雨のためぐっと下がって19度でした。

汗をかいているので、カッパを脱ぐと背中が冷えて寒いくらいです💦

私たちは利用しませんでしたが、レストハウスの裏手に公衆トイレもあるようでした。

赤石山へはこのレストハウスの裏手から登れるようです。

登り1時間半の道のり。

志賀山に登らなければ、いつか行けるなか?


休んでおられたほとんどの方が大沼池から流れ出す横湯川に沿って清水公園へ下るルートに向かう方たちでした。

志賀山には登らずに、硯川から入って池めぐりしながら歩く池めぐりコースを楽しんでいたのかもしれません。

皆さん比較的軽装でしたから。


人がいなくなった大雨の大沼池にて、自撮り🤣

「大雨だぞーーーっ!」のヤケクソ気分です(笑)

大粒の雨で青い湖面は白く濁ってしまいました😆

青い大沼池、、晴れた日にリベンジしなくちゃですね。


13時22分、下山(?)開始です。

とりあえず熊よけの鐘までは登りになりますが💦💦

お昼を食べた後の登りは大体バテるので、そうならないようにゆっくりゆっくり登りました。


いや、もう、ガッスガスになっちまった(笑)

久しぶりのカッパ。

フードにかかる雨の音を聞きながら、黙々と歩くのも悪くない😁

チョコをちょこっと小休止ね。


14時22分、大沼池からちょうど一時間で、四十八池の分岐まで戻ってきました。


山懐に囲まれた静かな高層湿原。

雨が振りだしてから2時間以上になりますから、この時間でもここをウロウロしているのは、物好きなお気楽くらいのものです😅

よって、湿原、独り占め🥰


赤く見えているのは、全てモウセンゴケですよ!

こりゃ、アブやハエには過酷な環境ですね。

稲のように見えるのはミヤマホタルイ(多分)。


聞こえるのは湖面に当たる雨音のみ。

キンコウカが可愛いすぎ!

私たちだけの四十八池を満喫しました。


振り返ると今日歩いた稜線(裏志賀山と志賀山)が美しいです。


湿原の端には東屋があり、バイオトイレも新設されていました。

ここから駐車場までまだ1時間以上かかるので、トイレ休憩させてもらいました。


14時53分、帰路につきます。

、、とはいえ、度々寄り道(笑)

ハガレーナが覗いているのは、、


ヒカリゴケ!!

いっぱいありましたよ!

岩の下にぽっかり穴があったら、覗いてみてください。

そこらじゅう怪しく光っていました😆


朝、通過した志賀山との分岐まで帰ってきました。

ここはホントに歩きやすい。

ほぼ平らな道です。

大雨なので、朝はなかった水溜まりというか川状態になっていましたが、途中から整備された道(水抜きの水路あり)になると、それもなくなり、ホントに快適に歩けます。

「リフトを使って前山まで登れば、足の弱い方でも四十八池までは行けちゃうね!」と話しました。

四十八池から先も危ない所は全くない(大沼池までの下りが階段ですが歩きやすかったです)ので、頑張れば大沼池ピストンもできそう。

私がいつか右膝手術することになったら、リハビリコースに最適だなと密かに思いました😆


渋池まで戻ってきました。

あちゃぁ、池の側まで行けなくなってる🤣🤣🤣

いや、もう、ほんと、どしゃ降りでしたから(笑)


雷が鳴ってないだけいいです。

前山も展望がなくなったので、ひたすら歩く、歩く、歩く。


最後は冬はスキー場なのかなと思われる斜面を下っていきます。

リフトを使えばショートカットできる箇所。

まぁ、このどしゃ降りではリフトも止まってますけどね😅

雨に濡れてアカモノの実がツヤツヤしてました🥰


下山(ほぼ)完了~⤴️

駐車場に帰り着いたのは、15時55分でした。

やっぱり予定より1時間オーバー💦💦

出発が30分遅れだったので、まぁ30分オーバーか。

ウサ亀さんに「お気楽は脱線が多いんですよ」と言われておりますが、今回も脱線しまくりで、やはり予定通りにはいかないのでございました。

帰りは比較的黙々と歩いたので、いつもよりはマシ(脱線少なめ)でしたが😅



この3D写真を見て、「あ、鉢山には真ん中に池があるんだ!」と今さら気づく私。

ターボが当初たてた計画では、余裕があったら鉢山往復も含めてあったのですが、雨に降られたのでカットしたのです。

どんな所なのだろう?

やっぱり見てみたいですね。

いつか赤石山~鉢山の縦走コースを歩いてみよう。

この志賀高原には、家族連れから健脚ハイカーまで幅広いコース選択ができる登山道が張り巡らされています。

それぞれに赴きの異なる池があり、沢山の花が咲き、シラビソの森は美しく、ピークからは北信五岳や北アルプスの大展望。


後半は雨に降られましたが、それでも志賀高原の自然を満喫し、その魅力にノックアウトされた一日でした。


これは再訪決定だな!😁


こんなガイドブックを渋峠で購入できます。


その中には、美しい写真と共に、いろんなコースの紹介が。

山登りしない方も楽しめるエリアです。

皆さんも是非歩いてみてください。


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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