50代からのお気楽山登り

これから山登りを始めようと思う方、ハードな山は無理だけど山歩きを楽しみたいという方に参考にして頂けたらと思います。山行記録と写真、行程図のイラスト、私なりの難易度を載せています。

【復活前夜】あきっこさんと行く~初の車中泊と快晴の金峰山。2022年6月26日(土)


金峰山山頂から、こんにちは!


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。


今週末は関東地方はめちゃくちゃ暑くなる予報でした。

熊谷など38~39度にまでなるとのこと。

こんな週末は猛暑の平地を脱出して、涼しいお山に行きましょう🎵


とはいえ、お気楽がなにかと言えば足しげく通う赤城も奥日光(男体山は別ですが)は標高がそこまでありませんから、さすがに暑いですよ、きっと。

こんな日は標高2000M以上がいい!

できれば2500Mあるなら更にいい。

今回はペースメーカーのターボは不在。

ハガレーナと二人ですし、暑くてバテるのは怖いので、行程が楽勝なところで探しました。


そこで候補に上がったのは、霧ヶ峰、大菩薩嶺、金峰山でした。

ん?金峰山と言えば、前からあきっこさんが行きたいって言ってなかったっけ??

今週末はソロで奥日光を歩こうかな?と言ってたけど、もしかして金峰山行かない?って言ったら「行く、行くーーーっ!」ってなるかな?

誘ってみよう🎵

すると、予想通り、「行きたーーーい!」と返事がありました🥰

ヤッター(*^o^)/\(^-^*)


メンバーが一人増えて、三人になりました。

金峰山なら標高2500M超えなので、きっと涼しいよ!

お天気も良さそうなので、富士山も良く見えそうだし😍

楽しいに決まってる!!


ただね、いくつか問題点があるんですよ。


①とにかく遠いこと!

雁坂峠までも遠いし、山梨県に入ってからもめちゃくちゃ車で走らなければいけません。

車で3時間半!😱


②登山口(大弛峠)の駐車場がすぐいっぱいになること。

朝7時に到着しても、既にいっぱいだと色んな記事で読みます。

私たちが初めて訪れた時もそうでした。


③あきっこさんの到着が遅いこと。

金曜日の仕事終りに茨城県から来てくれるので、あきっこさんの寄居到着時刻は23時頃になります。

そこからハガレーナの家に移動して休み、朝7時前到着を目指して翌朝3時出発とかだと、睡眠時間はわずかで、しかも車移動の疲れのまま歩き出すことになりますから、短い行程と言えどもバテてしまうかもしれません。


そこで私がひらめきました!


そうだ!現地で車中泊すればよくない??


あきっこさんを駅に迎えに行ったらそのまま現地(山梨県・大弛峠)を目指し、向こうに着いてから車の中で寝るってのはどうよ??

そうすれば大弛峠の駐車場問題も解決するし、寝不足で当日未明に移動するより、体が楽な気がしますよね。

ハガレーナの車だと横になって寝ることは難しいので、私のX-TRAILを使うことにしました。


22時49分玉淀着のあきっこさんと合流し、雁坂トンネル経由で登山口を目指します。

コンビニ一回、みとみの道の駅に一回立ち寄り、現地(大弛峠)に到着したのは午前2時半頃でした。

すると、なんてこったい!!

既に駐車場は満車と来たもんだ!

はぁーーっ!なるほどね~😆

こりゃ7時の時点で満車のはずよ。

全員前泊してるんじゃん!(笑)

朝やってきたんでは、5時だろうが6時だろうが満車ってことですよ😅

舗装された駐車スペースは満杯だったので、長野方面へ抜ける砂利の林道脇に停めました。

辺りは寝静まっているので、リアシートを倒してマットを敷いたり、寝る準備はコソコソ声で行いました。

その間も何台も車がやってきて、私たちの更に奥がどんどん埋まっていきましたよ。

ホントは後ろのフラットシートに三人寝れれば良かったのですが、ギッチギチになるので、小柄なハガレーナがシートを最大倒して助手席に寝てくれました。

寝袋に横になった直後は満点の星空でしたが、その後10分もしないうちにバラバラと雨が降り始め、雨粒が車の屋根に打ち付けるのを聴きながら、眠りに落ちました。


翌朝、ハガレーナが7時に目覚ましをセットしていましたが、明るい日差しと鳥のさえずり、人々の足音、、そして肌寒さで、6時頃自然な目覚めを迎えました。

睡眠時間はわずかに3時間ですが、案外頭がスッキリしています。

見上げれば真っ青な空!!

晴れたねーーっ!


朝の身支度を整えて、朝ごはんを食べ、さぁ、散歩に出掛けましょう🎵


🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺🔺


(鳥瞰図で楽しむ日本百名山  より抜粋)



金峰山は奥秩父主脈の西端に位置し、瑞牆山はその主脈からわずかに西にずれそびえている。

両峰は近くにありながら、その山容は大きく異なる。

金峰山はどっしりと構えた山容で、奥秩父の盟主とよばれる。

一方、鋭い岩峰群からなる瑞牆山は、穏やかな山容が多い奥秩父の山々のなかではきわだって特異な姿をしている。


金峰山の山頂付近は奥秩父の山には珍しくハイマツで覆われている。

山頂からの展望は雄大そのもの。

富士山や奥秩父の山々、八ヶ岳や南アルプス、北アルプス、中央アルプスなどを一望できる。


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《登山難易度  4》


🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶🚶


歩き始めたのは7時29分でした。

大弛峠の標高は2365M。

単純標高差だと金峰山(2599M)までわずかに236Mです。

金峰山まで距離にして4.2㎞。

まず目指すのは、稜線上真ん中位にある朝日岳(2.2㎞)です。

歩き始めるとすぐにコメツガなどの針葉樹の香りに包まれました。

あきっこさんが鼻をピクピクさせて、「あー、いい匂い!!この匂いの芳香剤があればいいのに~⤴️」と言ってました😁


苔や小さな草花が可愛い!

度々立ち止まり、接写にいそしむ😁


朝日峠通過~⤴️


苔が大好きなあきっこさん。

撮るよね~🎵


縞枯れた木々の向こうに富士山が見えた!

雲がないよ~⤴️


花や苔やキノコ。

名前をあきっこさんに教わったのに、ぜ~んぶ忘れちゃった💦💦💦


トウヒは葉の裏に二本白い線があるらしいです。


お、前方が開ける雰囲気!


朝日岳手前の岩場に出ます!!

大展望なんだよ!


ここ、ここ、大展望の岩場エリアに到着!

ぐるっとターンするよ~⤴️


どうよ!

すごいっしょ??

富士山に国師ヶ岳に、浅間山に、、両神山だって見えてるよ!


気持ちイイねーーっ!


富士山、ポチっとな!


イェーーーイ🙌


富士山を狙い打ち!!


先に進みま~す!


朝日岳到着!


ここからは富士山と、そして、本日初お目見えの金峰山(五丈岩)が見えます。


朝日岳からは岩ガレの下り。

岩の間に咲く小さな花に癒される。


とんがっているのは鉄山。

あそこはトラバースするんだよね。


鞍部に到着!

あきっこさんがどんどんポーズを変えるので、さすがのハガレーナが追い付かない!!

最後は二人で揃えました!(笑)


坂の途中でおやつ休憩していると、覗きにきたバンビちゃん🥰

ずーっと側(距離7~8m)にいました。

ヤマップでひがなるさんに「もしや、お気楽隊、鹿を手なずけましたか?」と聞かれました(笑)


登山道にある苔を触っては、我が家の番犬「ひま」との柔らかさ比べに興じる私。

この落ちていた苔は、、う~ん、ほぼ同じくらい!

ひま~、今朝は散歩もなく庭に繋がれてるけど、今頃どうしてるかなぁ😆

山頂に近くなると、ミネザクラが咲いていました。

季節を春に巻き戻ししたみたいです🥰

間も無く山頂肩に出ます!

樹林帯を抜けると、視界が一気に拡がるんですよ。

その突然感、衝撃度は、かなりすごい!

まじで感動すること間違いなし!

あきっこさんに「浅間山の槍ケ鞘とどっちがすごい?」と聞かれ、「うーーーん、甲乙つけがたし!!」と答えました。


それがこれ!!

山頂肩に着きました~⤴️

どうよ!あきっこさん!!


目の前に瑞牆山!

その奥にはあきっこさんの大好きな八ヶ岳!


イェーーーイ!

サイコー~ーーー🎵


ズームイン🔍️

みんなでわんぱくポーズ💪

さぁ、またまた半周ターンしてみるよ~⤴️


この突き抜け感、爽快感は、もう言葉がいらない!

楽勝ハイクが楽しめる飯盛山や、先日登った御座山、登れなかった男山、クライミングで有名な小川山などがよくわかりました。


さてさて、山頂はまだ先ですよ~⤴️

大きな岩ごろ地帯を進みます。

一昨年の夏、コロナ禍で在宅ワークをしていた義姉を「楽勝ハイクだから大丈夫だよ~⤴️」と言って連れてきたのですが、、なんと、なんと、コロナ禍の怖いことか!

在宅ワークで歩かなくなり、筋力が落ちていた義姉は、もはや生まれたての小鹿のような状態で、岩を乗り越えるのにめちゃくちゃ苦労したのでした😆

後から「みほちゃん、あれはハイキングのレベルじゃない!」と言われました💦


少し前に転んでベソかいていた少年を励ましながら「未来のアルピニストの写真を撮ってもいいですか?」とことわって写真におさめました。

「おっ、カッコいいね~⤴️未来のアルピニスト!」と言うと、嬉しそうに笑って歩いていたのが可愛かったです🥰

岩のトンネルを岩を持ち上げて通過するあきっこさん。

大きな岩の上に立つハガレーナ。

絵になるね~⤴️


右手に見えるのは、瑞牆山に続くジグザグ尾根。


左手にはもちろん富士山!

全く雲がないよ~⤴️


大きな岩を慎重に下る元怪我人の二人🤣

ハガレーナは富士山をひとまたぎ!!


あきっこさんのわんぱくポーズは可愛いのに、私がやるとゴリラに見えるのはなぜ!?

なんか気に入らないな😒


でもでも目の前にこの景色ですから、実はめっちゃご機嫌です🥰

今まで登った色んな山から、すぐにわかった金峰山のシンボル「五丈岩」です。


今は誰も五丈岩クライミングにチャレンジしている人はいないみたいですね。

前回来たときは、あの天辺に立ってドローンを飛ばしている若者がいました。

登るのも大変だけど、下るのはもっと大変で、命懸けになるんですよ。

足のつかないつるんとした大きな岩にぶら下がって、ドンッと着地しないと降りれないんです。

もしもバランス崩したら、そのまま頭から落下しちゃう可能性もあります。

怖い💦怖い💦

できれば登ってほしくない💦💦💦

見ているだけで、こっちの寿命が縮みます😱😱😱


金峰山山頂に至るルートはいくつかあるようです。

一番簡単なのが、私たちが歩いてきた大弛峠からのルート。

他に「アコウの土場」から三薙沢にそって登る破線ルート。

(今はあまり歩く人がいないらしく、道迷いのマークがあります)

廻目平から西股沢にそって登る尾根コース。

また富士見平小屋、大日小屋経由のコース。

いつか瑞牆山も絡めて歩いてみたいですね。


今日は実はテンクラCです。

上空は風が強いのか、面白い形の雲が沢山見られました。


五丈岩の下にはイワカガミの群生。

夢中で接写する二人。

この後風をさけて、このイワカガミの下でランチにしました。


お腹がいっぱいになりましたが、山頂から離れ難かったので、五丈岩の裏側を覗いてみることに。

裏(実は表?)には金桜神社奥の院の石塔がありました。

そして、私のマンガのような驚いた顔、わかります??

どんだけびっくりしてんの?(笑)

いや、驚きますって!

だって、ほら、、


五丈岩の裏側ってこんなんなんですよ!

大きな大きな岩の集合体で、二段目の岩は半分競りだしていて、今にも落ちて来そうじゃないですか!!

びっくり👀

今、地震が来ないことを祈りましょう。

下のカップル、ぺしゃんこになっちゃうよ😱😱😱


こちらは富士見平へ下る尾根道。

美しい、美しすぎる!


少し霞んでいますが、肉眼だと南アルプスもくっきり見えました。


そして、富士山。

ハガレーナの頭の辺りに見える道(車道)は、大弛峠へ至る長い長い林道です。

途中にあった乙女湖も見えますね。


さて、そろそろ帰りましょうか。

五丈岩に登ろうと果敢にチャレンジしている若者がいたので、とても見ていられず、下山することに。


瑞牆山、見納め。


ハイマツの尾根を戻ります。


ここからは樹林帯へ。


森に入ると途端に苔遊びが始まる(笑)


朝日岳まで戻ってきました。


再びの展望地。


う~ん、気持ちいい~⤴️

少し座ってお団子タイム。

お団子を食べると眠くなってしまい、しばらくボーーーッとしてました🤣

いやいや、こんなところで寝てしまっては、日焼けが恐ろしいことになる😱😱


仕方ない、、眠いけど下山します。


苔VSひま、、続行中。


14時23分、下山完了です。

最後まで青空でした!



テンクラCのため、時折強い風が吹きましたが、体がぐらつくほどではなく、むしろ強い日差しで火照った体をいい感じに冷やしてくれました。

終始清々しい青空がひろがり、気温も快適で、空気は澄んでいて山頂からは大展望!

大満足の一日となりました。


あきっこさんも喜んでくれて、「久しぶりに心から楽しいと思える山行だった!🥰」と言ってもらえました。

苔や森林浴を楽しみながら、のんびり歩くのも悪くないでしょ??😁


お気楽としては初めての前泊車中泊でしたが、大成功に終わったと言って良いでしょう。

この手法を使えば、遠くの山でも快適に歩いて来れそうですよ。

行動範囲が拡がりますね!

それから、山小屋泊、、やっぱりやってみたいですね。

あきっこさんが山小屋泊のプロなので、彼女に企画してもらって、ターボも含めた4人で、これから時々山小屋泊登山にチャレンジしていくことになりました。

予約やコース設定などあきっこさんにお任せしちゃいます✨

ウフフ、楽しみだ~🥰


これからどんどん山選びの選択肢がひろがります!

まだまだお届けできていない、素晴らしい景色を皆さんにもお届けできたらと思っています!


いつもブログを応援していただき、ありがとうございます。

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