【栃木、みどり市】紅葉の『袈裟丸山』へ。最後は遭難しかけのアクシデントでくったくた(涙)《前編》2018年10月28日(日)
《登山難易度 6》
袈裟丸山からこんにちは。
今回は春に訪れてアカヤシオに感動した袈裟丸山に紅葉を見に出掛けました。
コマクサのメンバーもメイちゃんのメンバーも今回は参加できないということで、娘(次女)と法事で帰省していた義姉(2号と先日命名)を誘って行きました。
2号は少し風邪気味でしたが、栄養ドリンクと風邪薬を飲んでも参加すると言っています。
久しぶりに家族だけの山歩きです。
自宅を4時過ぎに出て、折場登山口に着いたのは6時25分でした。
駐車場には先客がわずか。
紅葉の盛りで混んでいるかと思いましたが、予定より30分程早くついたからでしょうか?
それとも紅葉、終わっちゃった?と少し不安になります。
三本槍岳で登山靴が壊れた2号は新調したおニューの登山靴でご機嫌です。
近くのヒマラヤが閉店改装セールで全品2割引でしたので、次女も購入しました。
次女とは昨年夏の雨の浅間隠山以来の山歩きになります。
折場登山口(標高1200M)です。
6時50分、歩き始めました。
尾根に向け、標高差150Mを登ります。
辺りのダケカンバは既に葉を落としていましたが、もみじが真っ赤に色づいていました。
きれいですねぇ。
朝日を横から受けて少しずつ輝き始めています。
尾根の中間辺りのもみじの色が一番鮮やかでした。
少し遅れて2号が登ってきます。
登山道の端に黒いホース(中身は何でしょう?)が敷かれています。
次女はどんどん先に行きます。
展望の尾根が近くなってきました。
展望の岩場に着いたのは7時40分でした。
登山口から30分登ってきました。
右からターンします。
紅葉がキレイです。
正面は目指す袈裟丸山です。
左手に見えるのは赤城山です。
前袈裟丸山に朝日が当たり始めています。
今日のメンバー、2号と次女と私です。
アップにしてみました。
水が吹き出している斜面です。
可愛い紅葉です。
この景色を見てみたかったのです。
少し登ってきました。
角度を変えて美しい斜面を眺めます。
ダケカンバは葉を落とし白い幹が見えるだけですが、その白いキャンバスに絵の具をポンポンと置いたような楽しいリズムの紅葉です。
更に登っていきます。
振り返って見ます。
キレイだなぁ。
森に入って行きます。
7時49分、ツツジ平を通過します。
尾根から20分ほどでした。
右手にカラマツ、左手にはアカヤシオが点在する広い尾根道を行きます。
ススキが秋らしさを演出してくれています。
袈裟丸山から奥に連なる峰々も見えてきました。
春にお昼を食べた小丸山の可愛いとんがり帽子も見えます。
展望台が見えてきました。
8時5分、展望台に到着です。
登山口から1時間15分でした。
登って、展望を楽しみましょう。
右からターンして、、
袈裟丸山が大きくなってきました。
枝のむこうに見えるのは赤城山です。
こう見るとすぐお隣の山なんだなぁと思います。
2号も登ってきました。
金色に輝くカラマツと次女のツーショット。
グラグラする垂直階段をゆっくり慎重に下ります。
この階段は下りる時の方が怖い。
展望台からはほんの数分で賽の河原に着きます。
今回は塔ノ沢登山口方面へ少し下った所にある避難小屋とトイレを確認しに立ち寄ろうと思っています。
冷えるのでなんとな~くトイレに行きたいような気もしますし、どんな所か今後の参考に見ておきたいのです。
森の中に入り、下って行きます。
前方に何か建物が見えてきました。
ん?あれがトイレ?
だいぶ朽ち果ててる感がありますが、大丈夫なのか?
ひえ~(涙)
傾いてる~!
私がドアノブに触った時は開かなかったので鍵がかかっているのかと思いましたが、次女が立て付けが悪いからじゃない?と言いながらグイッと引っ張ったらドアが開きました。
中を覗いた次女によると、傾いた小屋の中で、和式便器が穴から外れ垂直に立っていたらしいです。
とてもこのトイレを使ってみる勇気はないです。
入ったとたん、便器と共に斜面を転がり落ち、ウ○チなどを頭からかぶるはめになるのは遠慮したい。
という事で、皆さん、袈裟丸山の地図に書いてあるここのトイレマークは抹消願います。
ピーゴロでここを目指してきて、この状況を目にした時のことを想像すると、怖い、怖すぎますよ。
避難小屋の方は比較的新しく、ちゃんと立っていました。
行程は賽の河原から10分程です。
ではホラー感漂うトイレを確認しただけの無駄足となりましたが、気を取り直して元の道に戻ります。
ここの道は落ち葉がいっぱいでした。
賽の河原へ登り返します。
空が晴れてきたかな?
8時36分、再びの賽の河原。
絶妙なバランス!
二つ目の賽の河原を通ります。
次女が小さな石を乗せようとしているので、「あんたそんなことしてもしも崩したら、ばあばあが化けてでるよ!」と脅したら、「ばあばあが化けて出たら、別の意味で怖い。また叱られそうだ。」と言っていました。
なかなか厳しいばあばでしたから(笑)
登山道がアカヤシオに覆い尽くされるようになってきました。
もう葉を落としていましたが、これが赤く色づいている頃に訪れたら、真っ赤な世界になるんでしょうね。
右側に広がるカラマツ林も美しいです。
カラマツは他の広葉樹が落葉した後に黄色くなるので、今回は他の木が裸木になっている分、カラマツの黄葉を見ることができました。
すごくキレイな林だったので、三人で写真を撮りました。
日が高くなってきたのと、岩場の急坂なので、暑くなり一枚脱皮しました。
ここは春に一番アカヤシオがキレイだった斜面です。
あぁ、もう少し早く、ここが真っ赤に染まる頃に来れば良かったと思いました。
なだらかな小ピークを越えて少し下ります。
岩場のある小ピークに向け、登り返し、
再び下ります。
正面に見えるのは袈裟丸山です。
平らな鞍部を通り、
小丸山へ向け、最後の登りに取りつきます。
3つ目のミニ賽の河原です。
平らな尾根道を歩き、
岩場登りも若干あり、
春にはアカヤシオの美しさに圧倒された広めの尾根道を登ります。
真ん中に掘れた本線(正式な登山道)がありますが、少しぬかるんでいたり、岩があったりするので、横に歩きやすい道ができています。
小丸山山頂が見えてきました。
9時46分、小丸山山頂(1676M)に到着しました。
登山口から標高差476M登って来たことになります。
登山口からほぼ3時間、賽の河原から1時間10分でした。
早速春にはウォーリーが立って景色を眺めていた岩の上へ。
小丸山山頂からの展望です。
右からターンして、、
山頂を雲に隠しているのは、男体山。
遠くに見える白くガレた山は日光白根山。
前袈裟丸山から後袈裟丸山。
アップにしてみました。
袈裟丸山から皇海山に続く稜線です。
皇海山の手前にはギザギザした稜線の庚申山も見えます。
レッドシュガーさんなどのブログに登場する怖~い山ですね。
となりの尾根を見ると、平らな笹の山頂部に黄色いカラマツが沢山あって、遠目に見るとすごく素敵です。
なんという山なのか調べたら、小法師岳みたいでした。
地図に登山道は載っていませんので、一般ハイカーは登れないのでしょうか?
春に来たときには風が強かったこともあり、ここでランチにして引き返したのですが、今日は穏やかな日で、まだ時間も早く体力的にも余裕があるので、とりあえず次の鞍部にある避難小屋を見学に行きます。
トイレが無事だったら、トイレにも寄りたいと思っています。
前袈裟丸山と後袈裟丸山を正面に見ながら下って行きました。
少し平らな所に出ましたので、ここが避難小屋の場所かなと思いましたが、もう一度登り返しがありました。
おっ、何か建物が見えてきたぞ!
10時10分、広い鞍部に離れてポツン、ポツンと立つ避難小屋とトイレがある鞍部に到着です。
小丸山から15分でした。
標高差55M程下って来ました。
辺りにはシラカバやダケカンバの木立があり、展望はありません。
ここがタケさん(徒然なる登山放浪記のブロガーさん)が八反張を越えて奥袈裟丸山、法師岳方面に行き遭難しかけた時のブログに登場するキャンプ場なのか~と、現場検証?できて嬉しいです(^-^)
タケさんは帰りは郡界尾根を下られたのでここを利用したのは初日のまだ体力に余裕がある時でしたね。
次女の背丈(164センチ)よりも天井の低い避難小屋です。
扉を開けると中は生暖かいもわっとした空気が漂っていました。
中に2号が入り、外から次女がイタズラで鍵を閉めたら、中から開けて出てこれたらしいです。
私がタケさんのブログの話をして、奥袈裟丸山の辺りでタケさんが道に迷いビバークした話をすると、「そんなことになるのは嫌だね~(涙)ビバークなんてしたくない!」と2号が言っていました。
、、、これは虫の知らせってやつだったのでしょうか?
この後2号があわやビバークの憂き目にあうことになろうとは、誰も想像だにしなかったのでした。
こちらは結構ツギハギだらけですが、ワイヤーで飛ばないように固定されたトイレです。
利用させて頂きました。
トイレットペーパーは持参です。
手を洗いたいけど水道などもちろんありません。
水場はここから5分程下った所にあると地図に書いてありますが、タケさんのブログによると、枯れていたそうな。
なので水筒のお湯で手を洗いました。
ここで立ったままパンを一つ食べ、これから引き返すか、それとも前袈裟丸山まで行くか迷っていました。
この鞍部は展望がないので、少しでも山頂方面に登って、私たちが歩いてきた尾根を眺められる所があるようなら、そこまで行って引き返してもいいなと思っていました。
すると、ソロの男性ハイカーが下って来られたので、この先展望ありますか?と聞くと、「ないね。山頂まで行けばあるけど」とのこと。
山頂まで行くか、ここで引き返すか迷っていることを伝えると、「絶対山頂行った方がいいよ。ここで引き返したら時間余っちゃうよ。自分は下りでここまで30分だったよ。小丸山から山頂まで一時間だからちょっとだよ。」とのこと。
じゃあ前袈裟丸山の山頂に行ってみるか!となりました。
さて、前編としてここいらで投稿しますね。
後半は山頂までの意外に大変な行程と、下りで2号が遭難しかけた話になります。
今回は17キロ以上歩くことになりした。
今までで一番大変な思いをすることになるとは、このときは三人とも知るよしもありませんでした。
続きは後編にて。